JPS625477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、サンルーム、詳しくは日除と断熱部
材とを備えたサンルームに関するものである。

従来一般に知られているサンルームは、枠材に
より骨組体を構成し、この枠材間にガラス等の透
光板を取付けたものであり、太陽光を室内に十分
に採り入れでき、温室・居間等として利用するも
のである。

この様なサンルームにあつては、夏季等の太陽
光が強い場合に、室内の温度が必要以上に高くな
り、室内の居住性が悪くなつり、植物が枯れたり
してしまうことがあると共に、夜間・降雪時等の
外気温度が低い場合に、室内の暖かい空気が、透
光板を伝わつて室外の冷たい空気に流れ（熱伝
導）て、室内の温度が急激に低下してしまう等の
不具合を有する。

本考案は、上記の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、太陽光を遮光して室内温度が必
要以上に高くなることを防止できると共に、暖か
い室内空気が冷たい室外空気に熱伝導することを
減少して、室内温度の低下を防止できるようにし
たサンルームを提供することである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図はサンルームの骨組みのみの分解斜視図
であり、本体部Ａと屋根部Ｂとによつてサンルー
ムを構成している。

本体部Ａは、左右一対の取付柱１，１と左右一
対の柱２，２とに亘つて上妻桁３と下妻桁４とを
それぞれ連結して左右側面枠部５をそれぞれ構成
すると共に、左右一対の柱２，２間に亘つて上前
桁６と下前桁７とをそれぞれ連結して前面枠部８
を構成し、上妻桁３と下妻桁４とに亘つて間柱９
が取付けられて側面枠部５を、第１、第２側面枠
部５_１・５_２に区画していると共に、上前桁６と
下前桁７とに亘つて中間柱１０が取付けられて前
面枠部８を、第１、第２前面枠部８_１，８_２に区
画している。

前記左右一対の取付柱１，１の上端部間に亘つ
て取付桁１１が連結され下端部間に根太掛け６０
が連結されている。

屋根部Ｂは軒桁１２に左右一対のはり１３，１
３を連結し、左右一対のはり１３，１３につか１
４，１４をそれぞれ連結し、左右一対のつか１
４，１４間に棟木１５を連結すると共に、棟木１
５と軒桁１２に固設したたる木受け１６とに亘つ
てたる木１７を取付けた構造であり、たる木１７
は左右方向に等間隔で複数取付けられて同一幅の
天井枠部１８を構成してあると共に、各たる木１
７間に亘つて基枠１９がそれぞれ取付けてあり、
いずれか一つの天井枠部１８に換気窓２０が取付
けてある。

Ｃは屋根部Ｂの天井部分を被覆する日除装置で
あり、カバ体２１内に日除２２を巻き取り、繰り
出し自在に巻装してある。

そして、第２図に示すように、屋根部Ｂは軒桁
１２、はり１３が上前桁６、上妻桁３上に載置す
るように本体部Ａに取付けられ、左右の第１側面
枠部５_１，５_２及び一方の第２側面枠部５_２には
ガラス窓ユニツトＤが装着され、他方の第２側面
枠部５_２にはドアユニツトＥが装着してあると共
に、第１、第２側面枠部８_１，８_２には引違い窓
ユニツトＦがそれぞれ装着してある。

また、屋根部Ｂにおける隣接するたる木受け１
６間及びたる木１７間に透光板Ｇがそれぞれ装着
してある。

また、両側の補助たる木９０及び中央部の補助
たる木９０上には日除ガイド部材１１０がそれぞ
れ取付けられ、左右に隣接する日除ガイド部材１
１０間に日除２２が摺動自在に取付けてある。

なお、透光板Ｇは、ガラス板、強化ガラス板、
アクリル板等の樹脂板などのように、室内に太陽
光を採り入れできるものであれば良い。

第３図は第２図の−線断面図であり、前記
左右両側に位置するたる木１７′は、一対の外壁
１７′ａ，１７′ａと一対の内側壁１７′ｂ，１
７′ｂとにより中空長尺材となり、一方の外側壁
（上壁）１７′ａには凹陥部１７′ｃが形成され、
一方の内側壁１７′ｂには係止片１７′ｄが形成さ
れ、一対の内側壁隅角部には内向に開口したガイ
ド溝となる凹溝１７′ｅが形成してある。

また、中間部に位置するたる木１７は、両側壁
（上下壁）１７ａ，１７ａと両端壁（左右壁）１
７ｂ，１７ｂとを備え、両側壁１７ａ，１７ａに
は凹陥部１７ｃがそれぞれ形成され、両端壁１７
ｂ，１７ｂには一対のの係止片１７ｄがそれぞれ
一体形成してある。

そして、相隣接するたる木間の距離は同一とな
つていると共に、各たる木の凹陥部１７′ｃ，１
７ｃには補助たる木９０がそれぞれ係止固定して
ある。

前記補助たる木９０は上下壁９０ａ，９０ｂと
左右壁９０ｃ，９０ｄとを有する中空長尺形状と
なり、下壁９０ｂは左右壁９０ｃ，９０ｄよりも
側方に張り出して前記係止片１７′ｄ，１７ｄと
対向し、凹溝１７′ｆ，１７ｆを形成していると
共に、両端は上向に折曲してガイドレール９１と
なり、上壁９０ａには凹陥部９２が形成され、下
壁９０ｂには一対の突片９３，９３が一体形成し
てある。

そして、補助たる木９０はたる木上壁の凹陥部
１７′ｃ，１７ｃに突片９３を係止し、ビスで固
着してあり、たる木と補助たる木９０とでサンル
ームを構成する枠材を構成している。

また、換気窓２０の可動障子Ｈは、左右框１０
０，１０１と前後框１０２，１０３の周囲框内に
透光板Ｇを装着したものであり、左右框１００，
１０１に設けた戸車１０４をガイドレール９１に
当接して、摺動自在に装着され、可動障子Ｈは透
光板Ｇの一部分を構成している。

前記左右に位置する補助たる木９０，９０と、
中間に位置する補助たる木９０の上壁９０ａに
は、日除ガイド部材１１０が着脱自在にそれぞれ
取付けてある。

該日除ガイド部材１１０は、上下壁１１０ａ，
１１０ｂと一対の連結壁１１０ｃ，１１０ｃとに
よつて左右一対のガイド溝１１１，１１２を形成
していると共に、下壁１１０ｂには一対の突片１
１３，１１３が一体形成してり、この一対の突片
１１３，１１３を補助たる木９０の凹部９２に嵌
合して固着してある。

そして、相隣接する日除ガイド部材１１０，１
１０の対向したガイド溝１１２，１１間に、軸杆
１１４の両端に設けたローラ１１５，１１５が摺
動自在に嵌挿されていると共に、軸杆１１４に日
除２２の一端が連結されている。

なお、換気扇２０の左右框１００，１０１に装
着したシール材１０８，１０８は、前記日除ガイ
ド部材１１０の下壁１１０ｂ及び補助たる木９０
の凹部９２に嵌合してビス固着された押縁１０９
にそれぞれ摺接している。

前記中間に位置するたる木１７の下壁１７ａに
は、断熱部材ガイド部材１２０が固着してある。

該断熱部材ガイド部材１２０は、上下壁１２０
ａ，１２０ｂと左右壁１２０ｃ，１２０ｃとによ
つて左右一対のガイド溝１２１，１２２を形成
し、上壁１２０ａには一対の突片１２３，１２３
が形成されて、前記日除ガイド部材１１０と同一
形状となり、その突片１２３をたる木１７の下壁
１７ａの凹陥部１７ｃに係止し、ビス固着してあ
る。

そして、左右に位置するたる木１７′，１７′の
凹溝１７′ｅ，１７′ｅと断熱部材ガイド部材１２
０のガイド溝１２１，１２２とに、軸杆１２４の
両端に設けたローラ１２５，１２５を摺動自在に
臨ませ、軸杆１２４に断熱部材となる断熱シート
１３０の一端が連結してある。

第４図は第２図の−線断面図であり、前記
棟木１５と連続して躯体１に固着した取付枠１４
０にはブラケツト１４１がビス１４２で固着さ
れ、該ブラケツト１４１に、前記日除２２の他端
を巻掛けた巻取ドラム１４３が軸１４４で回転自
在に支承され、巻取ドラム１４３を正逆回転する
ことで日除２２を巻取り・繰り出しでき、日除２
２を一対の日除ガイド部材１１０，１１０のガイ
ド溝１１１，１１２に沿つて摺動できるように構
成してある。

なお、カバ体２１は、取付枠１４０と日除ガイ
ド部材１１０とに亘つて取付けてある。

前記躯体１における取付桁１１の下方位置に
は、取付枠１５０が固着され、該取付枠１５０に
はブラケツト１５１がビス１５２で固着してあ
り、このブラケツト１５１には巻取ドラム１５３
が軸１５４で回転自在に支承され、巻ドラム１５
３には断熱シート１３０の他端が巻掛けてあり、
巻取ドラム１５３を正逆回転することで、断熱シ
ート１３０を巻取り、繰り出しでき、断熱シート
１３０を断熱部材ガイド部材１２０のガイド溝１
２１，１２２に沿つて摺動できるように構成して
ある。１５５はカバ体であり、取付枠１５０と断
熱部材ガイド部材１２０とに亘つて固着してあ
る。

しかして、透光板Ｇの上面を日除２２で覆つた
り、下面を断熱シート１３０で覆つたりすること
ができ、太陽光を遮光して室内温度が必要以上高
くなることを防止したり、暖かい室内空気が冷た
い室外空気に熱伝導することを低減して室内温度
の低下を減少できる。

なお、屋根部に限るものではなく、側面あるい
は前面に装着した透光板の内、外側に、日除２２
と断熱シート１３０とを設けても良い。

また、実施例によれば日除ガイド部材１１０と
断熱部材ガイド部材１２０とが同一形状となつて
いるから、部材の共通化が計れる。

本考案に係るサンルームは以上の様であるか
ら、日除２２によつて太陽光を遮光して室内の温
度が必要以上高くなることを防止できると共に、
断熱部材１３０によつて暖かい室内空気が冷たい
室外空気に熱伝導することを低減できて、室内の
温度が低下することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はサンル
ームの骨組みのみの分解斜視図、第２図を組立て
た状態の斜視図、第３図、第４図は第２図の−
線、−線断面図である。 ２２は日除、１１０は日除ガイド部材、１２０
は断熱部材ガイド部材、１３０は断熱部材、Ｇは
透光板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の枠材により骨組みを構成し、この枠材間
   に透光板を装着して成るサンルームにおいて、前
   記枠材における透光板よりも外側部分及び内側部
   分に、日除ガイド部材１１０及び断熱部材ガイド
   部材１２０をそれぞれ設け、前記日除ガイド部材
   １１０には日除２２を設けると共に、前記断熱部
   材ガイド部材１２０には断熱部材１３０を設けた
   ことを特徴とするサンルーム。