JPS6253832A - 積層体およびその製造方法 - Google Patents

積層体およびその製造方法

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JPS6253832A
JPS6253832A JP11054786A JP11054786A JPS6253832A JP S6253832 A JPS6253832 A JP S6253832A JP 11054786 A JP11054786 A JP 11054786A JP 11054786 A JP11054786 A JP 11054786A JP S6253832 A JPS6253832 A JP S6253832A
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市来 敏夫
鷲田 弘
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は架橋型ポリウレタン系樹脂シートを主体とする
積層体およびその製造方法に関するものであり、特に積
層安全ガラス製造用の素材として適した該積層体および
その製造方法に関するものである。
[従来の技術] 無機ガラスシートの片面に軟質合成樹脂層を設けた積層
安全ガラスは自動車用前面窓材として注目されている。
このような積層安全ガラスについては、たとえば特公昭
57−27050号公報や特公昭59−48775号公
報に記載されている。これら公報記載の積層安全ガラス
における特徴の1つは、軟質合成樹脂層表面の引掻傷に
よる劣化を防ぐために自己修復性を有する架橋型ポリウ
レタン系樹脂を用いる点にある。自己修復性とは1度生
じた引掻傷が経時的に自然に消失する性質をいい、この
ような性質を持つ架橋型ポリウレタン系樹脂については
特公昭55−8857号公報に記載されている。積層安
全ガラスを製造するために、上記架橋型ポリウレタン系
樹脂シートの片面に熱可塑性ポリウレタン系樹脂からな
る接着剤層を設けた積層体を用意し、これを無機ガラス
シート(多層構造の無機ガラスシートであってもよい)
の片面に貼り付ける方法を採用することは公知であり、
特公昭53−27871号公報に記載されている。なお
、本発明において自己修復性とは後述実施例における測
定法によりJlll定した値が約50.以上であるもの
をいう。上記り≦知(特公昭57−27050号公報記
載)の自己修復性を有する架橋型ポリウレタン系樹脂の
自己修復性は約90gであった。
[発明の解決しようとする問題点] 上記積層安全ガラスの製造に用いられる自己修復性を有
する架橋型ポリウレタン系樹脂の積層体におし・て、問
題点の1つは、その表面の耐汚染性である。一般にポリ
ウレタン系樹脂は汚れが付着し易く、また一度付前した
汚れを除去することが困難である。従って、自己修復性
に加えて架橋型ポリウレタン系樹脂表面の耐汚染性を向
上することは積層安全ガラス用の軟質合成樹脂材料にと
って必要不可欠な要件であると考えられる。
[問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決した架橋型ポリウレタン系
樹脂シートを主体とする積層体およびその製造方法であ
る。さらに、本発明は積層安全ガラス用の素材に限られ
ず、他の後述する用途にも使用可能な積層体をも提供す
るものである。さらに、本発明は後述する他の問題点を
も解決可能な積層体およびその製造方法も提供するもの
である0本発明は下記3発明からなる。
付加重合性化合物の含浸重合により改質された表面を片
面に有し、他面に接着剤層が設けられた架橋型ポリウレ
タン系樹脂シートを主体とする積層体。
付加重合性化合物の含浸重合により改質された表面を有
する架橋型ポリウレタン系樹脂シートの層、該層の片面
に設けられた接着剤層、および該接着剤層の表面を一時
的に保護している剥s IT能な保護層を有する架橋型
ポリウレタン系樹脂シートの層を主体とする積層体。
架橋型ポリウレタン系樹脂シートの各面にそれぞれ下記
接着剤層形成処理と下記表面改質処理とをこの順である
いは逆の順で施して積層体を製造すること、および場合
によりさらに該積層体より下記の保護フィルムあるいは
シートを剥離すること、を特徴とする積層体の製造方法
接着剤層形成処理:架橋型ポリウレタン系樹脂シートの
第1の面に接着剤層を 形成するとともに該層の表面を保護 フィルムあるいはシートで保護する 処理。
表面改質処理:架橋型ポリウレタン系樹脂シートの第2
の面に付加重合性化合 物を含浸して重合を行う処理。
本発明における架橋型ポリウレタン系樹脂は三次元網状
化ポリウレタン系樹脂や熱硬化性ポリウレタン系樹脂と
も呼ばれ、少なくとも一部が3官能以上の多官能性の反
応原料を使用して得られるポリウレタン系樹脂である。
熱可塑性ポリウレタン系樹脂とは線状構造を有するポリ
ウレタン系樹脂であり、実質的に2官能性の反応原料の
みを使用して得られるものである0本発明における架橋
型ポリウレタン系樹脂は自己修復性を有するものである
ことが好ましいが、用途によっては必ずしもこの性質を
必要としない。しかし、積層、安全ガラス用の素材とし
て本発明積層体が使用される場合には、この自己修復性
はほとんど必須の要件である。また、他の用途において
も自己修復性がある方が好ましい。本発明において、改
質された表面あるいは改質表面などと呼ぶものは、架橋
型ポリウレタン系樹脂の表面に付加重合性化合物を含浸
した後それを重合して得られる表面を指す、この改質さ
れた表面は従来のハードコートなどと呼ばれる硬質表面
とは異り、付加重合性化合物の重合体やそれを含む塗料
組成物の硬化物のみからなる層を実質的に含まない。た
とえば、ATRスペクトルの測定によれば、架橋型ポリ
ウレタン系樹脂の吸収が用瞭に表われており、それに加
えて付加重合性化合物の重合体の吸収が認められるか、
またはほとんど認められない、さらに、改質前の表面に
比較して改質された表面は指による接触感が異り表面の
べたつき感が低下する。特に、自己修復性を有する架橋
型ポリウレタン系樹脂においては、表面改質により自己
修復性がわずかに低下することはあってもそれが消失す
ることはない、このような表面改質は従来の硬質プラス
チック用ハードコートにはないものであり、もし架橋型
ポリウレタン系樹脂表面にハードコート層が形成された
とすると、下地が軟質であるので押圧等によりこのハー
ドコート層は容易に破損する。
本発明の積層体の2つの例を第1図と第2図に部分断面
図で示す、第1図の積層体は改質された表面(2)を有
する架橋型ポリウレタン系樹脂シート(+)とその片面
に設けられた接着層(3)からなる、第2図の積層体は
第1図の積層体の接着剤層(3)の表面にさらに保護フ
ィルムあるいはシートからなる保護層(4)を有する。
なお、以下保護フィルムあるいはシートを指す用語とし
て保護フィルムを使用する。
本発明において保護フィルムを使用すること(即ち保護
層を設けること)によって次のような特徴が発揮される
。まず、第1に後述積層体の製造方法で説明するように
、表面改質を行う際接着剤層表面に付加重合性化合物が
接触して接着剤表面が表面改質と同様に改質されること
を防止する。同様に後述するように、第2に接着剤層表
面にエンボス加工を行う際、保護フィルムをエンボス転
写素材として利用することができる。さらに、本発明積
層体は多くの場合光学的特性が要求され、積層体が基材
に貼り付けられるまでに接着剤層が変質したりそれにゴ
ミや汚れが付着することが極端に嫌われる。従う−y 
   廿IL・re  nl−114−↓ IA  2
  古 七 −1−−wa 1口 48 −+  、 
 +1.  I  *−剥さないでおくことにより、こ
の問題が解決される。特に、最後の特徴は積層体が製造
される場所からそれを基体に貼り付ける場所への移動の
際の取り扱いを容易にする。なぜなら、通常保護フィル
ム付の積層体が商品となるからである。
本発明の積層体の製造方法の1例の概要を第3図の工程
図で説明する。架橋型ポリウレタン系樹脂シー) (5
)の片面にロールコータ−(6)により接着剤溶液(7
)が塗布され、乾燥炉(8)で接着剤の溶媒が除かれ、
次いで積層ロール(9)で保護フィルム(lO)が接着
剤表面に積層される0次いで、架橋型ポリウレタン系樹
脂−接着剤−保護フィルムからなる積層体(11)は付
加重合性化合物の溶液(12)に浸漬され、乾燥炉(1
3)で溶媒を除いた後紫外線灯(14)で紫外線を照射
して付加重合性化合物を重合させる。得られた積層体を
ロール(15)に巻き取り製品とされる。場合によって
は、付加重合性化合物を重合1.た泌、 fQられた鮎
層体のイ蓼3億フlルムのない積層体を巻き取って製品
とすることもできる。
本発明の積層体の製造方法は上記の方法に限られるもの
ではない、たとえば全体として連続方法でなくてもよい
、各工程はバッチ工程であってもよく、バッチ工程と連
続工程・を組み合せることもできる。接着剤層の形成は
ロールコータ−によらず、ナイフコーター、スプレーコ
ーターなどで行うこともできる。接着剤溶液や分散液を
使用する場合、溶媒の除去が必要であるが、ホットメル
ト型の接着剤を使用して溶媒なしに溶融接着剤を塗布す
ることもできる。
さらに、ホットメルト型接着剤のフィルムやシートを架
橋型ポリウレタン系樹脂シートにロール等で積層して接
着剤層を形成することもできる。また、架橋型ポリウレ
タン系樹脂シートの上に接着剤を形成しうる合成樹脂原
料を塗布して接着剤層を形成することもできる。たとえ
ば2液型ポリウレタン系樹脂接着剤と呼ばれる接着性の
ポ、リウレタン系樹脂原料混合物を塗41シたり流延す
ることにより未硬化接着剤層を形成し、加8等で硬化し
て接着剤層とすることができる。保護フィルムはこの接
着剤層上に積層される。保護フィルムの接着剤層に接触
する面にあらかじめ微細なエンボスを形成させておくこ
とにより、接着剤層表面にエンボスが転写される。勿論
、保護フィルムとしてエンボスのないものを採用するこ
とができる。保護フィルムの積層された積層体の露出し
ている架橋型ポリウレタン系樹脂の表面は次いで改質さ
れる。
付加重合性化合物の含浸は図示した浸漬方法に限られる
ものではない、上記接着剤層形成の場合と同様、ロール
コータ−やスプレーコーター等により付加重合性化合物
溶液を架橋型ポリウレタン系樹脂の表面に接触させて含
浸することができる。場合により、余分の溶液は拭き取
りなどにより除去することが好ましい。また、付加重合
性化合物は溶媒を使用することなくその液状物を含浸す
ることもできる。溶媒を乾燥炉等で除去した後台浸され
た付加重合性化合物が重合される0重合は熱重合、紫外
線や電子線などのエネルギー線を用いた重合、その他の
重合手段で行われ、牡にエネルギー線、とりわけ紫外線
による重合が重合時間が短い、熱による接着剤などの変
質が少なくないなどの理由で好ましい。
本発明の積層体は第2図で示した方法以外の方法で製造
することもできる。たとえば、接着剤層と保護フィルム
は予め一体化して架橋型ポリウレタン系樹脂シートに積
層することができる。たとえば、エンボス付保護フィル
ムの片面に接着剤層を形成しくこのとき、エンボスが接
着剤層に転写されてもよい)、次にこの積層物を接着剤
層表面を積層面として該シートに積層することにより接
着剤層の形成を行うことができる。この積層はロール等
により加熱加圧下に行うことが好ましく、この積層時に
エンボスの転写を行ってもよい、さらに、接着剤層形成
処理と表面改質処理とは逆の順に行ってもよい。
片面に表面改質処理を施した後、他面に接着剤層を形成
することができる。必要な場合、接着剤層形成時表面改
質面は一時的に保護フィルムで保護していてもよく、ま
た表面改質面に影晋をU、えない方法で表面改質面を保
護することなく接着剤層を形成することもできる。さら
に、場合によっては、表面改質は架橋型ポリウレタン系
樹脂シートの両面に施してもよい。表面改質面と接着剤
層とは比較的高い接着強度で接着できることが少なくな
いからである。しかも、望ましくは表面改質処理は片面
のみに施される。
後述するように、架橋型ポリウレタン系樹脂のシートは
キャスト法で製造゛されることが望ましい。特に、連続
キャスト法で製造されることが好ましい。連続キャスト
法において、通常架橋型ポリウレタン系樹脂シートは非
粘着性表面化処理の施されたポリエチレンテレフタレー
ト樹脂などのフィルムやシート上で形成される。
この基板フィルムは一般的な保護フィルムとしてill
用することかでjる。たとえば、八坂フィルム上で形成
されたシートの露出した表面に接着剤層を形成するとと
もにその層の表面を保護フィルムで保護し、次いで基板
フィルムを剥離し、それにより露出したシートの表面に
表面改質処理を施して本発明の積層体を積層することが
できる。勿論、表面改質処理をまず行ってもよい。
以下に本発明を採用される材料を中心にさらに詳細に説
明する。
ポリウレタン系樹脂はポリオールとポリイソシアネート
化合物を基本的原料として得られる合成樹脂である。ポ
リオールの一部はポリアミンであってもよい、ポリオー
ルとポリイソシアネート化合物の少なくともいずれか一
方が3価以上の場合、あるいは2価と3価以上の組み合
せの場合、架橋型ポリウレタン系樹脂が得られる。前記
公知例における自己修復性を有する架橋型ポリウレタン
系樹脂は3価のポリオールと2価を超えるポリイソシア
ネート化合物とから得られるものである。本発明におけ
る架橋型ポリウレタン系樹脂は好ましくは自己修復性を
有する架橋型ポリウレタン系樹脂であり、公知の自己修
復性を有する架橋型ポリウレタン系樹脂を採用しうる。
しかし、前記公知例に記載されている架橋型ポリウレタ
ン系樹脂は機械的特性が不充分であることが知られてい
る(前記特公昭59−48775号公報参照)、積層安
全ガラスは少なくとも1層の機械的特性を持つ合成樹脂
層を必要とする。2枚の無機ガラスとポリビニルブチラ
ール系樹脂などの中間膜からなる積層ガラス(以下合せ
ガラスという)はそれ自体機械的特性を有する中間膜を
有しているので前記公知の架橋型ポリウレタン系樹脂か
らなる軟質合成樹脂シートを貼り付けることにより有用
なa層安全ガラスが得られる。架橋型ポリウレタン系樹
脂層は人体が積層安全ガラスに衝突した場合、破損ガラ
スにより人体が傷を受けることを防止する(#裂傷性と
呼ばれている)、この場合、接着剤層は架橋型ポリウレ
タン系樹脂層とガラスとの接着強度を高めるために使用
される。一方、1枚の無機ガラスの片面に架橋型ポリウ
レタン系樹゛脂層を貼り付けた場合は機械的特性を持つ
合成樹脂層がないので積層安全ガラスとして有用ではな
い。従って、架橋型ポリウレタン系樹脂層とガラスとの
間に接着性とともに機械的特性を持つ合成樹脂層を設け
ることによって積層安全ガラスを構成しなければならな
い。この合成樹脂として熱可塑性ポリウレタン系樹脂や
ポリビニルブチラール系樹脂が適当である。この技術的
問題については特に前記特開昭53−27871号公報
に詳説されている。同様に本発明において接着剤層とし
てこのような機械的特性を有する合成樹脂の厚い層(薄
い層ではその特性が発揮されない)を採用することがで
きる。この厚い層とは約0.2mm以上、特に約0.2
〜1.5mmの厚さをいう。
一方、自己修復性と機械的特性とを兼ね備えた架橋型ポ
リウレタン系樹脂も知られている(特開昭80−712
53号公報参照)。従って、この架橋型ポリウレタン系
樹脂を採用することにより厚い接着剤層は必要とせず、
接着機能を発揮しうる限り薄い接着剤層を採用しうる。
この薄い接着剤層の厚さは約0.2m層未満であり、通
常は約0.01〜O,O,Fvmで充分である0本発明
においては好ましくはこの機械的物性と自己修復性を兼
ね備えた架橋型ポリウレタン系樹脂が採用される。従っ
て、また本発明の積層体は好ましくは1枚の無機ガラス
に貼り付けられる。1枚の無機ガラスを用いた積層安全
ガラスは合せガラスを用いた積層安全ガラスよりも軽量
で゛あり経済性も高く、自動車用窓ガラスとして有利で
ある。この新規な架橋型ポリウレタン系樹脂についての
詳細はさらに後述する。
本発明における架橋型ポリウレタン系樹脂シートは公知
のキャスト法等により製造されることが望ましいいがこ
れに限定するものではない、しかし、積層安全ガラス用
には高い光学的性質を要求されるのでキャスト法で製造
されたシートが好ましい、たとえば、特開昭58−11
32818号公報や特開昭80−48312号公報には
連続キャスト法によるシートの製造方法が記載されてい
る。勿論、バッチ方式でキャスト法を行うこともできる
キャスト法は架橋型ポリウレタン系樹脂の原料混合物あ
るいはプレポリマー等の部分反応物を含む原料混合物を
平坦な基体(たとえば、前記ホリエチレンテレフタレー
)11脂フイルム)上に流延し硬化することによってシ
ートを得る方法である。上記高い光学的性質を要求され
る架橋型ポリウレタン系樹脂シートにあっては、また透
明性や無黄変性も必要である。従って、この場合、ポリ
イソシアネート化合物としては無黄変性ポリイソシアネ
ート、特に脂肪族あるいは脂環族のポリイソシアネート
化合物を用いる必要がある。具体的にはたとえばメチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、インホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
およびこれらの変性体(プレポリマー型変性体やウレア
変性体など)などが使用される。
ポリオールとしては比較的高分子量のポリオールである
か、比較的高分子量のポリオールと比較的低分子量のポ
リオールの組み合せが適8である。後者は通常鎖伸長剤
あるいは架橋剤と呼ばれるものであり、これはまた比較
的低分子量のポリアミンであってもよい。比較的高分子
量のポリオールは水酸基価で表わして約400以下、特
に40〜400のポリオールが適当であり、2種以上を
併用してもよい。比較的低分子量のポリオールあるいは
ポリアミン゛とじては、分子量約400以下、特に約2
00以下の化合物が適当である。ポリオールとしてはポ
リエステル系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオー
ル、ポリエーテル系ポリオール、ポリブタジェン系ンジ
オールなどの炭化水素系ポリオールなどが適当である。
比較的低分子量のポリオールやポリアミンとしては脂肪
族あるいは脂環族の多価アルコールや脂肪族や脂環族の
ポリアミンが適当である。ポリインシアネート化合物の
使用量はこれらの合計1当量に対して約0.8〜1.2
当量、特に約0.9〜1.1当量が適当である。
架橋型ポリウレタン系樹脂層の厚さは約0.21以上、
特に約0.4〜1.5mmが適当である。自己修復性を
有する架橋型ポリウレタン系樹脂の場合、その層の厚さ
が薄いと充分な自己修復性を発揮し得ない、その厚さの
下限は約0.2■と考えられ、好ましくは約0.4−膳
である。後述の械的特性を有する自己修復性の架橋型ポ
リウレタン系樹脂の場合、その厚さの下限は約0.4m
mが適当である。経済性等の理由からその厚さの上限は
約 1.5脂■である。
本発明において接着剤としては前記無機ガラスなどの基
材に接着しうる接着剤が採用される。接着剤の材質は熱
可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が適当であり、基材に接着し
うる限り特に材質が限定されるものではない、しかし無
機ガラスの表面に接着可能の接着剤としては比較的低温
(約150℃以下)で基材に融着可能な熱可塑性樹脂が
好ましい、このような接着剤としては前記公知の熱可塑
性ポリウレタン系樹脂面やポリビニルブチラール系樹脂
の他のEVA系樹脂が適当である。EVA系樹脂とはエ
チレン−酢酸ビニル系コポリマー、その部分加水分解物
、およびそれをさらに変性した樹脂などを意味する。特
に、約80〜130℃の温度と加圧下で無機ガラス表面
に融着しうる。S可塑性樹脂からなる接着剤が好ましい
。なお、接着剤中には紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防
止剤などの安定剤を配合することは勿論、種々の配合剤
を配合することができるものである。
保護フィルム(前記のようにシートをも含む)は接着剤
層から剥離レラるものである限り種々の材質のものを採
用することができる。たとえば、シリコン樹脂やフッ素
系非粘着剤などを塗布したプラスチック、紙、布帛など
を用いることができる。しかし、好ましくは非粘着性の
プラスチックフィルムであり、特にポリプロピレンなど
のポリオレフィン系樹脂やフッ素樹脂のフィルムが適当
である。これらプラスチッフィルムには帯電防止剤など
の配合剤を配合してもよい。しかし、接着剤層に容易に
移行して接着剤層の機能を阻害する配合剤の使用は避け
た方がよい。ゴミやホコリを吸着し難い点で帯電防止性
のプラスチックフィルムの使用が々Iましい。
前記のように、保護フィルムの接着剤層に接触する面に
あらかじめ微細な凹凸を形成しておくことにより、接着
剤層表面に微細な凹凸を転写することが可能となる。微
細な凹凸を形成された(即ちエンボス加工された)表面
は基材に積層体を貼り付ける際基材と接着剤層の間に気
泡が残ることを防止する効果がある。一方、露出した接
着剤層をエンボスロールに接触されてエンボス加工する
方法を採用することができるが、接着剤層にひずみを発
生させ易く光学的特性を有する用途用には適当ではない
、また、接着剤が粘着性あるいは接着性の高いものであ
る場合、エンボスロールに接着剤が付着しやすく、この
場合も上記保工(フィルムを用いたエンボス加工法の採
用が好ましい、エンボスの高さは特に限定されるもので
はないが、約0.1〜10μ、特に0.5〜5μが好ま
しい。
付加重合性化合物としては、付加重合性の二重結合ある
いは三重結合を少なくとも1個有する化合物である。好
ましくは、アクリル酸やメタクリル酸(以下両者を(メ
タ)アクリル酸という、(メタ)アクリレート等も同様
)の誘導体が好ましい。(メタ)アクリル酸誘導体以外
にズチレン系化合物やアリル系化合物などの他の付加重
合性化合物を用いることもできる。
(メタ)アクリル酸誘導体としては特に(メタ)アクリ
ル酸残基を2以上有するエステルが好ましい、特に種々
の多価アルコールの(メタ)アクリル酸ポリエステルが
好ましい、たとえば、エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1.8−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート
、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グ
リセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレートなどがある。勿論これら
とともにメチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)ア
クリル酸残基を1個有する化合物を使用することもでき
る。また、耐汚染性をさらに向上するために、ポリフル
オロアルキル基を有する(メタ)アクリル醜エステルな
どを用いることもできる。これら付加重合性化合物はあ
る程度高分子量の化合物であってもよい、たとえば、ア
クリルウレタン、アクリルエポキシ、その他の低分子〜
オリゴマー状の化合物を使用しうる。
付加重合性化合物は通常重合開始剤や重合促進剤ととも
に使用される。たとえば、熱重合開始剤、光重合開始剤
、光重合促進剤などが用いられる。たとえば、パーオキ
サイド、アゾ化合物、ベンゾフェノン、アセトフェノン
、ベンゾインなどが使用される。付加重合開始剤が低粘
度液体である場合は溶媒なしで使用可能であるが4通常
は溶媒に溶解した溶液として表面改質に適用される。溶
媒としては架橋型ポリウレタン系樹脂を侵さない溶媒が
適当があり、たとえば、アセトンやアセトニトリルが適
当である。
付加重合性化合物の濃度は特に限定されず、たとえば溶
液中約10〜80重量%であってもよい。
前記のように、この付加重合性化合物が接着剤層に侵入
して重合すると接着剤の機能を低下させるおそれが大き
い、保護フィルムの使用はこの聞届を解決するが1本発
明積層体は場合により保護フィルムを使用することなく
製造することもできる。たとえば、架橋型ポリウレタン
系樹脂の表面のみに付加重合性化合物の溶液をスプレー
等で塗布し、接着剤層には塗布しないことにより保護フ
ィルムを使用することなく積層体を製造することができ
る。勿論、保護フィルムを使用しなければ浸漬塗布は困
難であり、またエンボス加工を必要とするとき容易にエ
ンボス加工することができない。また、接着層にゴミ等
が付着することを防止するためにも保護フィルムは使用
した方が良い。
前記本発明において特に好ましい架橋型ポリウレタン系
樹脂は機械的特性と自己修復性を兼ね備えた架橋型ポリ
ウレタン系樹脂である。
この架橋型ポリウレタン系樹脂は少なくとも約200%
以上の伸びと約300%以上cm2以上の破断強度を有
し、通常約300%以上の伸びと約800kg/c+s
2以上の破断強度を有する(ただし表面改質前の物性)
、このような架橋型ポリウレタン系樹脂の詳細は本発明
者らの先願(特願昭H−18892号よび特願昭80−
19268号)に記載したが、以下その概要を説明する
上記架橋型ポリウレタン系樹脂は以下の原料を用いて製
造されるものである。
1、比較的高分子量のポリオールと鎖伸長剤の両者を用
いる必要があり、鎖伸長剤を使用しないと高い機械的物
性が得られない。
2、上記ポリオールは、ジオールと3価以上のポリオー
ルを併用する必要があり、それらの平均水酸基価は約7
0〜150.(3価以上のポリオール)/(ジオール)
の当量比は約0.1〜0.6の範囲にならなければなら
ない、平均水酸基価と当量比がこれよりも高いと機械的
物性が低下し、低いと自己修復性が低下する。
3、鎖伸長剤は約2.3官能以下、特に約2.1官能以
下の実質的に2価の化合物でなければならず、ポリイソ
シアネート化合物も約′2.3官能以下、特に約2.1
官能以下の実質的に2価のポリイソシアネート化合物で
なければならない、官能基数がこれより高いと機械的物
性が低下する。
4、ポリオールl当量に対する鎖伸長剤の量は約0.4
〜1.8当量でなければならない。これより高いと自己
修復性が低下し、低いと機械的物性が低下する。
5、ポリオールはポリエステルポリオールおよび/また
はポリカーボネートポリオールを主成分とするものが好
ましい。
さらに好ましい条件は以下の通りである。
!、ジオールの水酸基価は約40〜250、特に約60
〜150で、2種以上の混合物であってもよい、#に水
酸基価的90〜100を境界として、その上限(水酸基
価100)を超えるジオールとその上限以下のジオール
の組み合せ、またはその下限(水酸基価80)未満のジ
オールとその下限以上のジオールとの組み合せが好まし
い。
2.3価以上のポリオールとしてはトリオールが好まし
く、その水酸基価的150〜250が好ましい。
3、ジオールと3価以上のポリオールの平均水酸基価は
約80〜140が好ましく、前記それらの当量比は約0
.15〜0.35が好ましい。
4、鎖伸長剤としてはポリアミンよりもポリオールが好
ましく、特に分子量約1130以下のジオールが好まし
い。また、その使用量はポリオールl当量に対して約0
.7〜1.3当量が好ましい。
5、ポリイソシアネート化合物はs黄変性ジイソシアネ
ートが使用され、特にメチレンビス(シクロヘキシルイ
ソシアネート)あるいはインホロンジイソシアネートが
好ましい。
6、ポリオールとしては、ポリエステル系ポリオールと
ポリカーボネート系ポリオールの組み合せが好ましい。
特に炭素数6以下のポリオール残基と炭素数8以下の脂
肪族ジカルボン酸残基を有するポリエステル系ポリオー
ル(たとえばポリブチレンアジペートジオールなど)、
ポリカプロラクトン系ポリエステルポリオール、および
ポリカーボネート系ポリオールの組み合せが好ましい。
本発明の積層体は積層安全ガラス製造用の材料として用
いられることが好ましい、この場合、積層体は本質的に
光学的特性の良好な透明体であることが必要である0本
質的にとは、その構成材料が透明であることを意味する
。たとえば、エンボス付接着剤層を有する積層体はその
エンボスの存在により不透明あるいは半透明であるが、
無機ガラスに貼り付けたときはそのエンボスは消えて透
明となるので本質的に透明な積層体である。本発明はま
た積層レンズなどの光学素子の製造用材料として用いる
こともできる。自己修復性を有する架橋型ポリウレタン
系樹脂層を有する積層レンズは公知である。また、建築
用積層安全ガラスの用途に用いられる積層体は場合によ
り本質的に透明でなくてもよい。さらに、本発明の積層
体は金属やプラスチック、その他の材料の表面保護用の
シートとして用いることができる。たとえば、前記のよ
うに自己修復性を有する架橋型ポリウレタン系樹脂はプ
ラスチックの表面保護に用いられることが公知であり、
同様の用途に本発明積層体を使用することができる。こ
の場合にも、積層体は本質的に透明でなくてもよく、た
とえば、不透明な着色体であってもよい。
本発明における架橋型ポリウレタン系樹脂は必ずしも自
己修復性を有していなくてもよい。
たとえば、自己修復性を有しないが高い機械的特性を有
する架橋型ポリウレタン系樹脂を用いることができ−る
。この場合、表面改質により表面の耐汚染性が改良され
る。このような架橋型ポリウレタン系樹脂のvI層体は
防錆用保護シートとして金属などの保護に用いることが
できる。
[実施例] 以下に本発明を実施例等によって説明するが、本発明は
これら実施例のみに限定されるものではない。なお、物
性は以下の方法で測定した。
〔物性測定方法] 自己修復性:荷重をかけた10μ珈φのダイヤモンドチ
ップで架橋型ポリウレタン系樹脂表面を引掻き、250
℃で10分以内に生じた傷が消失し゛うる最大荷重で表
す、傷の消失は目線で行った。自己修復性のない無機ガ
ラスの場合この方法で約5gの荷重で傷を生じた。
伸び、破断強度:引張強度: JIS K 8301に
よる。
テーパー摩耗:  JIS K 3212による。
耐汚染性:架橋型ポリウレタン系樹脂層表面フェルトペ
ンで印を付け、24時間後エタノールでふいたときの印
のとれ具合。
触 感二指で架橋型ポリウレタン系樹脂層表面を擦った
ときの感触、良好とは滑りの良好なものをいう。
ATRスペクトル:D■↑ILAB 5TS−150に
よる測定 実施例1 水酸基測的 122のポリ(1,6−ヘキサンカーボネ
ート)ジオール43.88部[重量部、以下同様]、水
#基価測的0.5のポリ(カプロラクトン)ジオール8
B、93部、および水酸基測的195.2のポリ(カプ
ロラクトン)トリオール12.54部を 100°Cで
加熱熔融後、減圧で脱水および脱気しつつ攪拌混合した
。このポリオール混合物を80℃まで降温後、それにジ
ブチル錫ジウラレート [以下触媒という1 B、OX
 10−3部。
1.4−ブタンジオール10.02部、および4.4′
−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)[以
下H12にDI という] f34.5部を順次攪拌し
つつ添加混合した。反応の開始とともに発熱がみられた
。系が均一となったところで80℃で3分間攪拌しつつ
減圧脱泡を行った。この予備重合液を離型処理したガラ
スシー) (500X 500+sm)上に流延し、1
20″Cの窒素パージ炉中で15時間反応させ、厚さ0
.7a+sの透明かつ鏡面を有するシートを得た。なお
、上記ポリオール3者の平均水酸基価は約112である
。この架橋型ポリウレタン系樹脂シートの伸びは374
%、破断強度771kg/cm、引gJam度30kg
/c+sであった。
上記シートの片面に約120℃の温度と加圧下で無機ガ
ラス表面に強固に接着しうる透明な熱可塑性ポリウレタ
ン接着剤の溶液(メチルエチルケトン/ジオキサン溶媒
使用)を塗布し、乾燥して0.02部層厚の接着剤層を
形成した。さらに、この接着剤層に帯電防止性を有する
エンボス付ポリプロピレンフィルム(厚さ0.05部腸
エンボスの高さ約4μ)をエンボス面を接着剤層側にし
て重ね、圧力的10kg/cmでロール加圧して!A層
した0次いで、この積層体を次の溶液中に50cm/分
で浸清し、10cm/分の引上げ速度で引上げた。
ネオペンチルグリコールジアクリルレート120部 ベンゾフェノン         60部アセトニトリ
ル         1800部消泡剤       
 15部 60℃オーブン中で1分間乾燥後、120cm / c
mのコンベア型高圧水銀灯照射装置を用い、10cmの
距離からN2気流下5mm/分のコンベア速度でUVを
照射し表面改質を行った。
また、ポリプロピレンフィルムを剥離したところ、接着
剤層表面にエンボスが良好に転写されていた0表面処理
された架橋型ポリウレタン系樹11ftの表面性能を後
述第1表に示す。
実施例2 水耐基測的57のポリ(l、6−ヘキサンカーボネート
)ジオール      f33.07部水酸基価約90
.5のポリ(カプロラクトン)ジオール       
   911.12部水酸基価約1135.2のポリ(
カプロラクトン)トリオール         18.
02部触  媒                 8
.25X 10−3部1.4−ブタンジオール    
   14.42部H」2 M D I       
   80.37部[ポリオールの平均水酸基価   
89.25 ]上記原料を使用し、実施例1と同様の方
法で厚さ 1mmの透明な架橋型ポリウレタン系樹脂シ
ートを製造した。その物性は以下の通りであった。
伸   び               474 %
破断強度        655 kg/ cra2引
裂強度        33kg/am上記シートの片
面にポリビニルブチラール樹脂のエタノール溶液を塗布
し、乾燥して厚さ0.02mmの接着層を形成した。こ
の接着層上に実施例1と同じエンボス付きポリプロピレ
ンフィルムを積層した。この積層体を次に下記の組成の
溶液に3分間浸漬し、直ちに引き上げて乾燥した。
1.6−ヘキサンジオールジアクリレート1200部 ベンゾフェノン         60部アセトン  
         1800部レベリング剤     
      15部次に実施例1と同じ紫外線照射装置
を用いて同じ条件で表面改質を行った。得られたa屠体
からポリプロピレンフィルムを剥離したところ、接着剤
層表面にエンボスが転写されていた0表面処理された架
橋型ポリウレタン系樹脂の表面性能を第1表に示す。
比較例1.2 実施例1における表面改質前の架橋型ポリウレタン系樹
脂の表面性能を第1表に比較例1として示す。同様に比
較例2として、実施例2の表面改質前の架橋型ポリウレ
タン系樹脂の表面性能を示す。
:jS1表 (注)ポリウレタン吸収以外にアクリル系ポリマーの吸
収(1180部m)  がわずかに認められるものを「
わずかにあり」とした。
実施例3 非粘着性表面化処理を施したポリエチレンテレフタレー
ト樹脂の連続フィルムを平坦な基板上を速度100m/
分で移動させ、その上で架橋型ポリウレタン系樹脂シー
トを連続キャスト法で製造した。実施例1で製造した架
橋型ポリウレタン系樹脂原料の予備重合液をその製造後
直ちに線状ノズルから上記連続フィルム上へIi延し、
雰囲気温度25°C下で厚さQJa+mの層を形成させ
た。続いて130℃の硬化炉中を約80分間通過させ、
厚さ0.9mmの架4a型ポリウレタン系樹脂シートを
製造した。
一方、実施例1で用いたエンボス付ポリプロピレンフィ
ルムの長尺フィルム上に実施例1と同じ熱可塑性ポリウ
レタン接着剤溶液を塗布して乾燥し、厚さ0.02mm
の接着剤層を形成した。この接着層付フィルムを上記硬
化炉から出た架橋型ポリウレタン系樹脂シートの露出面
に接着剤層表面を積層面として重ね、加圧ロールを通し
て積層した。得られた積層体をロールに巻き取った。
次に、」二記ロールに巻き取った積層体をロールから速
度80 c m7分で引き出し、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂フィルムを剥離した後、実施例1と同し表面
改質用の付加重合性化合物の溶液中を浸漬面間0.5分
となるように浸漬し引き出した。続いて、60℃のオー
ブン中を通して加熱乾燥し1次に実施例1と同じ高圧水
銀灯照射装設を通して紫外線を照射し、得られた積層体
をロールに巻き取った。
得られた積層体からエンボス付きポリプロピレンフィル
ムを剥離したところ、接着剤層表面にエンボスが良好に
転写されていた。また、架橋型ポリウレタン系4j4脂
シートの表面改質面の表向性能は第1表実施例1に記載
したものとほぼ同等であった。
[発明の効果] 本発明は前記したように、架橋型ポリウレタン系樹脂の
表面の耐汚染性が改良されるという効果を有する。特に
架橋型ポリウレタン系樹脂として自己修復性を有する架
橋型ポリウレタン系樹脂を用いることにより耐引掻性に
も優れ、積層安全ガラス製造用材料として適した′vi
層体屠体ることができる。また、自己修復性とともに機
械的物性の優れた架橋型ポリウレタン系樹脂を採用する
ことにより1枚の無機ガラスを用いた積層安全ガラスを
厚い接着剤層を用いることなく製造することが可能であ
る。さらに、接着剤層表面にエンボスを付けることによ
り、無機ガラス等と積層するとき気泡が残留するおそれ
を少なくする。さらに、保護フィルムの使用は本発明積
層体の製造を容易にするばかりではなく、上記エンボス
加工を容易にし、接着剤層にゴミ等は付着することを防
ぐ効果をもつ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明積層体の1例を示す断面図でであり、第
2図は本発明の他の例を示す断面図である。第3図は本
発明の製造方法の1例を示す工程図である。 1.5:架橋型ポリウレタン系樹脂シート3:接着剤層 4.10:保護フィルム 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、付加重合性化合物の含浸重合により改質された表面
    を片面に有し、他面に接着剤層が設けられた架橋型ポリ
    ウレタン系樹脂シートを主体とする積層体。 2、改質された表面が自己修復性を有する表面であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項の積層体。 3、接着剤が熱融着性の熱可塑性樹脂からなる接着剤で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項の積層体。 4、接着剤層の露出面が微細な凹凸を有するエンボス加
    工面であることを特徴とする特許請求の範囲第1項の積
    層体。 5、付加重合性化合物の含浸重合により改質された表面
    を有する架橋型ポリウレタン系樹脂シートの層、該層の
    片面に設けられた接着剤層、および該接着剤層の表面を
    一時的に保護している剥離可能な保護層を有する架橋型
    ポリウレタン系樹脂シートの層を主体とする積層体。 6、架橋型ポリウレタン系樹脂シートの各面にそれぞれ
    下記接着剤層形成処理と下記表面改質処理とをこの順で
    あるいは逆の順で施して積層体を製造すること、および
    場合によりさらに該積層体より下記の保護フィルムある
    いはシートを剥離すること、を特徴とする積層体の製造
    方法。 接着剤層形成処理:架橋型ポリウレタン系 樹脂シートの第1の面に接着剤層を 形成するとともに該層の表面を保護 フィルムあるいはシートで保護する 処理。 表面改質処理:架橋型ポリウレタン系樹脂 シートの第2の面に付加重合性化合 物を含浸して重合を行う処理。
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