JPS6254781A - 架橋型ポリウレタン系樹脂シ−トの製造方法 - Google Patents

架橋型ポリウレタン系樹脂シ−トの製造方法

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JPS6254781A
JPS6254781A JP11054686A JP11054686A JPS6254781A JP S6254781 A JPS6254781 A JP S6254781A JP 11054686 A JP11054686 A JP 11054686A JP 11054686 A JP11054686 A JP 11054686A JP S6254781 A JPS6254781 A JP S6254781A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は片面に接着層を有する架橋型ポリウレタン系樹
脂シートの製造方法に関するものである。
[従来の技術] 架橋型ポリウレタン系樹脂シートを1枚の無機ガラスシ
ートあるいは1枚の合せガラス(2枚の無機ガラスシー
トを中間膜を介して積層した積層体)の片面に貼り付け
てなる積層安全ガラスは公知であり、たとえば特公昭5
9−48775号公報、特開昭53−27871号公報
、4,1F開昭56−104055号公報などに記載さ
れている。後2者には架橋型ポリウレタン系樹脂(,1
8硬化性ポリウレタンと呼ばれている)シートの片面に
熱可塑性ポリウレタン系樹脂などの無機ガラス表面に接
着しうる接着剤層をjQ 4することが記載されている
。1枚の無機ガラスシートの片面に架橋型ポリウレタン
系樹脂シートを貼り伺ける場合、エネルギー吸収性右、
持つ厚い接着剤層を必要とするが、架橋型ポリウレタン
系樹脂自身がエネルギー吸収性を持つ場合は薄い接着剤
層であってもよい。
即ち、一般には架橋型ポリウレタン系樹脂はエネルギー
吸収性を持っていないので1枚の無機ガラスシートと貼
り付けた場合積層安全ガラスといえない(合せガラスの
場合は中間11りがエネルギー吸収性を有する)が、あ
る種の架橋型ポリウレタン系樹脂シートはエネルギー吸
収性を有する。架橋型ポリウレタン系樹脂シートの役割
は無機ガラスシート破損時にガラス片で人体が傷を受け
るおそれを少なくする点にある。
しかし、一般のプラスチック材料は引掻により傷が生じ
易いが、上記公知例にされているような架橋型ポリウレ
タン系樹脂が自己修復性という表面特性を有し、一度引
掻傷が生じてもそれは自然に消失する。一方、このよう
な架橋型ポリウレタン系樹脂は通常無機ガラス表面に強
固に接着しない。
[発明の解決しようとする問題点1 片面に接着剤層を有する架橋型ポリウレタン系樹脂シー
トを無機ガラス表面に貼り付ける場合、接着剤層表面と
無機ガラス表面との間に気泡が残り易いという問題があ
る。通常は架橋型ポリウレタン系樹脂シートを無機ガラ
スシートの一端から多端へロールで加圧しながら徐々に
貼り付りる方法を採用し、気泡残留の問題を解決してい
る(特開昭51−86375号公報参照)。しかし1曲
げ加工された無機ガラスシートに貼り刊けることは容易
ではなく、また生産性も充分ではない。本発明者はこの
問題を解消するために、接着剤層表面にいわゆるエンボ
スと呼ばれる微細な凹凸を形成することを検討した。エ
ンボス付接着剤層を有する架橋型ポリウレタン系樹脂シ
ートを無機ガラスシートの片面に減圧下で重ねるど微細
な凹凸の間隙から空気が抜かれ、その状態で加圧して両
名を密着させると気泡を歿すことなくエンボスが消えて
両者が一体化する。一般にプラスチックのシートやフィ
ルムの表面にエンボスを付ける方法としてはエンボスロ
ールを通してエンボスを形成する方法が採用されでいる
。しかし、接着剤層付架橋型ポリウレタン系樹脂シート
・をエンボスロールに通しても良好なエンボスは形成さ
れないことがわかった。1つの原因は接着剤の粘着性が
高く、エンボスロール上に封着し易いことにある。他の
原因は、エンボスロールによる加圧により架橋型ポリウ
レタン系樹脂層や接着剤層に材料のずれ等が生じて光学
内ひずみが生じるおそれが大きく、積層安全ガラスの用
途に用いることが不適となる。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、上記問題を解決するために種々の検3ζ1
を行った結果、エンボス刊のフィルムやシートを用いて
そのエンボスを接着剤層表面に転写する方法を見い出し
た。エンボス伺のフィルムやシートとして剥離性の(即
ち非粘着性の)表面を持つものを使用することにより粘
着の問題が解決され、こめフィルムやシートを介して加
圧するため接着剤層にひずみが生ずるおそれが少なくな
る。このエンボス伺でかつ2I!#。
性の表面を有するフィルムやシートを以下保護用のフィ
ルムやシートと呼ぶ。本発明は保護用のフィルムやシー
トで一時的に保護されていてもよいエンボス付の表面を
有する接着剤層が片而に設けられた架橋型ポリウレタン
系樹脂シートの製造方法に関するものであり、即ち、下
記の2発明である。
架橋型ポリウレタン系樹脂のシートの片面に接着剤層を
形成するとともに該接着剤層表面に剥離性でかつ微細な
凹凸を有する表面を持つ保護用のフィルムあるいはシー
トを積層して該微細な凹凸を接着剤層表面に転写するこ
と、および必要に応じ該保護用のフィルムあるいはシー
トを剥離することを特徴とする表面に保護用のフィルム
あるいはシートで一時的に保護されていてもよい接着剤
層を有する架橋型ポリウレタン系樹脂シートの製造方法
剥離性でかつ表面に微細な凹凸を有する保護用のフィル
ムあるいはシートの該微細な凹凸表面上に接着剤層を形
成して積層物を製造し、架橋型ポリウレタン系樹脂シー
トの片面に該積層物を接着剤層表面を積層面として積層
し、該積層物を製造する時点より架橋型ポリウレタン系
樹脂シートへ該積層物を積層し終るまでの間に微細な凹
凸を接着剤層表面に転写すること、〜および必要に応じ
てその後該保護用のフィルムあるいはシートを剥離する
ことを特徴とする表面が保護用の2イルムあるいはシー
トで一時的に保護されていてもよい接着剤層を有する架
橋型ポリウレタン系樹脂シートの製造方法。
本発明において、保護用のフィルムあるいはシート(以
下保護フィルムという)はまず第1に表面に微細な凹凸
、即ちエンボス、を有することが必要である。このエン
ボスは保護フィルムの接着剤層に接する面のみに存在し
ていてもよく、両面に存在していてもよい、エンボスの
高さは特に限定されないが、約0.1〜20μが適当で
あり、特に約0.5〜8μが好ましい、保護フィルムの
厚さは特に限定されないが、可撓性を持つ程度の厚さで
あることが好ましく、特に約1+i+*以下、さらには
約0.2s+s以下であることが好ましい。下限は特に
ないが、エンボスの高さの約5倍程度が適当である。保
護フィルムの材質は特に限定されない。たとえ、材質そ
のものが剥離性でなくてもその表面に剥離性化処理を施
すことによって得られた剥離性表面を有する保護フィル
ムを用いることができ、また剥離性を付4しうる添加剤
(たとえばシリコンオイルや非粘着性フッ素化合物など
)を添加して表面を剥離性にした保護フィルムを用いる
ことができる。このような保護フィルムの基材は紙。
4j、全屈、プラスチックであってもよい。しかし、好
ましい保;へフィルムは材質そのものが剥離性のプラス
チックフィルムあるいは表面を瀾凄性化処理したプラス
チックフィルムからなる。たとえば、ポリプロピレンや
ポリエチレンなどのポリオレフィンやフッ素樹脂などの
フィルム、およびフッ素化合物やシリコーン化合物など
で表面処理したポリエチレンテレフタレートなどの線状
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、スチレン共重合体
系樹脂、塩化ビニル系樹脂などのフィルムが適当である
。特に好ましい保護フィルムはポリオレフィンフィルム
であり、ポリプロピレンフィルムが最も好ましい。
保護フィルムは帯電防止性を有することが好ましい、帯
電防止性を付与するには帯電防止剤を配合する方法や表
面に帯電防止層を形成する方法などがあるが、前者が好
ましい、帯電防止剤は通常界面活性剤であり、特にブリ
ードの少ない帯′を防止剤が好ましい、帯電防止性の保
護フィルムは保護フィルム面は勿論、それを剥離した後
の接着剤層表面にほこりが付着することを防LLする。
請層安全ガラスなどの透明積層体においては接着剤層に
ほこりが存在することは極めて重大な問題となり易い。
前記第1の本発明は゛、架橋型ポリウレタン系樹脂の片
面に接着剤層を形成した後、あるいはその層の形成と同
時にその層の表面に保護フィルムを押圧してエンボスな
転写する方法を要旨とする。前記第2の本発明は、予め
接着剤層を保護フィルムの片面に形成したもの(以下、
積層物という)を製造し、これを架橋型ポリウレタン系
樹脂シートと積層する方法を要旨とする。この場合、エ
ンボスの転写は、積層物を製造する時点からそれをシー
トと積層し終るまでの間に行われる。
まず、第1の発明について説明する。
架橋型ポリウレタン系樹脂シートの片面に接着剤層を形
成する方法としては通常接着剤層の溶液や分散液を種々
の方法で塗布し乾燥を行う方法、接着剤原料を塗布した
後反応させて接着剤とする方法、流動性接着剤そのもの
を塗布して固化させる方法などが採用される。たとえば
該シートの表面に接着剤の溶液や分散液を塗布し乾燥す
る方法、接着剤形成性の反応性原料混合物(たとえば、
熱可塑性ポリウレタン系樹脂を形成しうる反応性原料混
合物やブロックイソシアネート基を有する線状ポリウレ
タンプレポリマーと鎖伸長剤との混合物など)を塗布し
て硬化させる方法、流動性接着剤を塗布していまだ接着
性を保持したまま固化させる方法などがある。塗布方法
としては、キャスト法、即ち流延する方法、が好ましい
。場合によっては、あらかじめ製造した接着剤のフィル
ムやシートを積層してもよい、厚い接着剤層を形成する
にはこの方法か又は熱可塑性ポリウレタン系樹脂を形成
しうる原料混合物をキャストする方法が適している。さ
らに、接着剤層を形成した後、その層上で架橋型ポリウ
レタン系樹脂シートを形成する方法(特開昭5fi−1
62e18号公報参照)で接着層付シートを製造するこ
ともできる。
接着剤層が形成された架橋型ポリウレタン系樹脂シート
の接着剤層表面に前記エンボス付の保護シートの接着剤
層表面に前記エンボス付の保護フィルムが積層される。
また、架橋型ポリウレタン系樹脂シート、接着剤のフィ
ルムやシート、および保護フィルムの3者を同時に積層
してもよい、この積層時には保護フィルムのエンボスを
接着剤層表面に転写するために通常ある程度の加圧が必
要とされる。場合により加圧とともに加熱を行ってもよ
い。加圧手段は特に限定されないがロール加圧が適当で
ある。
次に、前記第2の本発明について説明する。
この方法においては、まず積層物が製造される。積層物
は、保護フィルムの片面に接着剤層を形成する方法や保
護フィルムと接着剤のフィルムやシートを積層゛する方
法で製造される。接着剤層の形成は、前記と同様の方法
、即ち、保護フィルムの片面に接着剤の溶液や分散液を
塗布し乾燥する方法、接着剤原料を塗布した後反応させ
て接着剤とする方法、流動性接2剤を塗布して固化させ
る方法、などで行うことができる。この場合、通常は保
護フィルム上に形成された接着剤層は、既にその保護フ
ィルム接触面にエンボスが転写されたものとなっている
一方、保護フィルムと接着剤のフィルムやシートとを積
層する方法では、得られた積層物中の接着剤層表面には
エンボスが転写されている場合とほとんど転写されてい
ない場合があり、これは積層時の加圧や加熱の条件によ
る。いずれの場合においても、製造された積層物のエン
ボスの転写が不充分の場合、積層物を架橋型ポリウレタ
ン系樹脂シートに積層する前に、積層物に加圧や加熱を
施してエンボスの転写を行ってもよい。製造された積層
物は、次に架橋型ポリウレタン系樹脂シートに、接着剤
層表面を積層面として積層される。接着剤が常温下で高
い接着力を有している場合は、この積層に加圧や加熱を
ほとんど必要としないこともある。しかし通常はある程
度の加圧や加熱を行うことが好ましい。この積層はロー
ルで行うことが好ましいが、これに限られるものではな
い。積層物において接着剤層表面へのエンボスの転写が
行われていないあるいは不充分である場合、この積層時
にエンボスの転写を行うこともできる。
上記2つの本発明において、架橋型ポリウレタン系樹脂
シート、接着剤層、および保護フィルムの3者からなる
積層体を製造した後、保護フィルムを直ちに剥離しても
よい。しかし、通常は基材に貼り付ける直前まで保護フ
ィルムを1q離せずにおき、はこりなどの付着を防止す
る。ある場合は、保護フィルムを付けたまま架橋型ポリ
ウレタン系樹11ηの表面を二次加工することができる
。たとえば、表面改質処理剤を含浸したり塗布したりす
ることができ、このとき保護フィルムは接着剤層にこれ
らの処理が及ぶことを防止する。
接着剤は架橋型ポリウレタン系樹脂と無機ガラスシート
などの基材とを接着しうる限り、その材質は特に限定さ
れない0通常は種々の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が採
用される。無機ガラス表面と接着しうる接着剤としては
前記公知例に記載されている熱可塑性ポリウレタン系樹
脂の他ポリビニルブチラール系樹脂やエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体系樹脂(E V A)などの溶融接着性の
透明な熱可塑性樹脂が好ましい。
その他、透明な°エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂など
を使用することができる。無機ガラス以外の基材に対し
てはこれらの他のゴム系接着剤を始め種々の接着剤を採
用しうる。積層安全ガラス用に用いる場合、接着剤層に
エネルギー吸収性を持たせるには、比較的厚い(約0.
2〜1.5mm)熱町・塑性ポリウレタン系樹脂かポリ
ビニルブチラール系樹脂からなることが好ましい。その
場合を除いて、接着剤層の厚さは薄くてもよく、特に約
0.01〜0.1mmが採用される。
特に好ましい接着剤層の厚さは約0.02〜0.05m
mである。
架橋型ポリウレタン系樹脂としては前記公知例や他の公
知の架橋型ポリウレタン系樹脂であってもよい。これら
架橋型ポリウレタン系樹脂は前記自己修復性のあるもの
が好ましい、特に好ましい架橋型ポリウレタン系樹脂は
自己修復性とエネルギー吸収性を兼ね備えた架橋型ポリ
ウレタン系樹脂である。また、IIL層安全安全ガラス
途用には透明なものが好ましく、また黄変しないものが
好ましい、このため、主原料であるポリイソシアネート
化合物としてはメチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートなどの脂肪族あるいは脂環族のポリ
イソシアネート化合物が用いられる。他の主属ネz1は
比較的高分子量のポリオールであり、さらに鎖伸長剤を
用いることもできる。ポリオールとしては、ジオールが
ジオールと3偏量りのポリオールの併用が好ましい、鎖
伸長剤としては分子量約400以下、特に約200以下
のポリオールやポリアミンが用いられる。特に水酸ノ^
価が約80〜150のポリエステル系ジオールおよび/
またはポリカーボネート系ジオールの少なくとも1種(
2種以上の場合上記水酸基価はモ均水酸基価をいう)と
水酸基価約150〜250のポリエステル系トリオール
とを(該トリオール)/(該ジオール)の当漬比約0.
1〜0.8(好ましくは約0.15〜G、35)であり
、かつ好ましくは全平均水酸基価が約80〜140であ
る比較的高分子量のポリオールと、該ポリオール1当量
に対約0.4〜1.8当量(好ましくは約0.7〜1.
5当量)の実質的に2価の鎖伸長剤とを、それらの合計
に対しほぼ等当量の上記のような実質的に2価のポリイ
ソシアネート化合物に反応させて得られる架橋型ポリウ
レタン系樹脂が好ましい、この架橋型ポリウレタン系樹
脂は自己修復性とともに高いエネルギー吸収性を有する
。架4i!!型ポリウレタン系樹脂は通常公知例のよう
なキャスト法で製造される。また、架橋型ポリウレタン
系樹脂シートの厚さは特に限定されないが約062〜2
0mmが好ましく、特に約0.4〜1.2mmが好まし
い。
架4s型ポリウレタン系樹脂シートの表面は表面改質処
理を施されていてもよい。この表面改質処理は、架橋型
ポリウレタン系樹脂シートの自己修復性を失わせること
のないものであって1表面の汚れの付着性や触感を向上
させる処理であることが望ましい、具体的には、アクリ
ロイルオキシ基やメタ゛クリロイルオキシ基などの付加
重合性化合物を該シートの表面に含侵し、それを重合す
る処理が適当である。付加重合性化合物の重合体のみか
らなる層が表面に生じることは、この層が自己修復性を
有していない理由により好ましくない。表面改質処理さ
れた表面には架橋型ポリウレタン系樹脂が存在している
ことが必要である。たとえば、表面改質処理された表面
のATRスペクトルを測定した場合、架橋型ポリウレタ
ン系樹脂の吸収が明瞭であり、付加重合性化合物の重合
体の吸収はわずかに認めれらるか、はとんど認められな
いことが望ましい。
付加重合性化合物は、多価アルコールとアクリル酸ある
いはメタクリル酸のポリエステルなどの多官能性(不飽
和基を2情景り有する)の化合物が好ましい。また、ア
ルキルアクリレートなどの単官能性化合物をこれに併用
してもよい、付加重合性化合物の重合は、紫外線や′電
子線などのエネルギー線の照射で行うことが処理速度の
面で好ましい。従って、付加重合化合物は光重合開始剤
や光増感剤などと共に架橋型ポリウレタン系樹脂シート
の表面に含浸されることが好ましい。通常は、付加重合
性化合物とこれらの化合物、さらにはレベリング剤など
を溶解した溶液を該シートの表面に接触させて含浸を行
い、次いで溶媒を除き、エネルギー線を照射して表面改
質処理を行う。前記のように、表面改質処理は、本発明
の方法により積層体を製造した後に施すことができる。
また、架橋型ポリウレタン系樹脂シートの片面を表面改
質した後に施すことができる。また、架橋型ポリウレタ
ン系樹脂シートの片面を表面改質した後にその非表面改
質処理面に本発明の方法を適用して積層体を製造するこ
ともできる。場合によっては、架橋型ポリウレタン系樹
脂シートの両面に表面改質処理を施した後にその片面に
本発明の方法を適用して積層体を製造することもできる
本発明により得られる接着剤層付架橋型ポリウレタン系
樹脂シートは特に積層安全ガラスの製造材料として適し
ている。しかし、用途はこれに限られるものではない。
たとえば、ポリカーボネート系樹脂やアクリル系樹脂な
どの透明プラスチックシートの表面保護のためにこのシ
ートを用いることもできる。また、透明体に限らず、プ
ラスチックシートの表面保護用に用いることができる。
さらには金属シートや金属成形体の防錆用にこのシート
を用いることもできる。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが1本発
明はこれら実施例に限られるものではない。
実施例1 水酸基測的122のポリ(1,6−ヘキサンカーボネー
ト)ジオール43.H部[重量部、以下同様]、水酸基
測的90.5のポリ(カプロラクトン)ジオールH,9
3部、および水酸基測的195.2のポリ(カプロラク
トン)トリオール12.54部を 100℃で加熱溶融
後、減圧で脱水および脱気しつつ攪拌混合した。このポ
リオール混合物を80℃まで降温度、それにジブチル錫
ジウラレート [以下触媒という]  13.OX 1
0−3部、1.4−ブタンジオール 10.02部、お
よび4.4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)[以下812にDIという] 64.5部を順
次攪拌しつつ添加混合した。反応の開始とともに発熱が
みられた。系が均一となったところで80°Cで3分間
攪拌しつつ減圧脱泡を行った。この予備重合液を離型処
理したがラスシー) (500X 500mm)上に流
延し、120℃の窒素パージ炉中で15時間反応させ、
厚さ0.7mmの透明かつ鏡面を有するシートを得た。
なお、上記ポリオール3者の平均水酸基価は約112で
ある。この架橋型ポリウレタン系樹脂シートの伸びは3
74%、破断強度771kg/ cra、引裂強度30
kg/cmであった。
上記シートの片面に約120℃の温度と加圧丁で無機ガ
ラス表面に強固に接着しうる透明な熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂接着剤の溶液を塗IHjL、乾燥して0.02m
m厚の接着剤層を形成した。さらに接着剤層に帯電防止
性を有するエンボス付ポリプロピレンフィルム(厚さ 
50μ、エンボスの高さ約4μ)をエンボス面を接着剤
層側にして重ね、圧力的10kg/cmでロール加圧し
て積層体を製造した。この積層体からポリプロピレンフ
ィルムをiqaしたところ、接着剤層表面にエンボスを
剥離したところ、接着剤層表面にエンボスが良好に転写
されていた。
実施例2 水酸基価的57のポリ(l、6−ヘキサンカーボネート
)ジオール     63.07部水酸基価約80.5
のポリ(カプロラクトン)ジオール         
99.12部水酸基価約1!115.2のポリ(カプロ
ラクトン)トリオール        18.02部触
  媒                8.25X 
10 3部1.4−ブタンジオール      14.
42部H12MDI         80.37部[
ポリオールの平均水酸基価   89.251上記原料
を使用し、実施例1と同様の方法で厚さ 1assの透
明な架橋型ポリウレタン系樹脂シートを製造した。その
物性は以下の通りであった。
伸  び               474 %破
断強度        855 kg/ cm2引裂強
度        33kg/cts上記シートの片面
にポリビニルブチラール樹脂のエタノール溶液を塗布し
、乾燥して厚さ0.02m+*の接着層を形成した。こ
の接着層上に実施例1と同じエンボス付きポリプロピレ
ンフィルムを積層して積層体を製造した。この積層体か
らポリプロピレンフィルムを剥離したところ、接着剤層
表面にエンボスが良好に転写されていた。
実施例3 実施例1で使用したものと同じポリプロピレンフィルム
のエンボス面上に実施例1で使用したものと同じ熱可塑
性ポリウレタン樹脂接着剤の)IEK/ジオキサン溶液
を塗布し乾燥して、厚さ0.02m■厚の接着剤層を形
成した。得られた積層物を次に実施例1で製造したもの
と同じ架橋型ポリウレタン系樹脂シートに接着剤層表面
を積層として重ね、約30°C1線圧12kg/cmの
条件でロール加圧した。得られた積層体からポリプロピ
レンフィルム剥離したところ、接着剤層表面にエンボス
が良好に転写されていた。
[発明の効果] 本発明は架橋型ポリウレタン系樹脂シートの接着剤層表
面に容易にかつ良好なエンボスを形成しうるという効果
を有する。特に従来のエンポヌロールによる方法に比べ
てひずみを生じさせないことは、該シートの光学的性質
を低下させない点で優れている。また、帯電防止性を有
するフィルムを使用すると該シートにほこりやゴミが付
着し難くする。これらの点は、本発明により得られるシ
ートが特に積層安全ガラス製造の用途に適していること
を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、架橋型ポリウレタン系樹脂のシートの片面に接着剤
    層を形成するとともに該接着剤層表面に剥離性でかつ表
    面に微細な凹凸を有する保護用のフィルムあるいはシー
    トを積層して該微細な凹凸を接着剤層表面に転写するこ と、および必要に応じてその後該保護用の フィルムあるいはシートを剥離することを特徴とする表
    面が保護用のフィルムあるいは シートで一時的に保護されていてもよい接着剤層を有す
    る架橋型ポリウレタン系樹脂シートの製造方法。 2、保護用のフィルムあるいはシートが帯電防止性を有
    する特許請求の範囲第1項の方法。 3、剥離性でかつ表面に微細な凹凸を有する保護用のフ
    ィルムあるいはシートの該微細な凹凸表面上に接着剤層
    を形成して積層物を製造し、架橋型ポリウレタン系樹脂
    シートの片面に該積層物を接着剤層表面を積層面として
    積層し、かつ該積層物を製造する時点から架橋型ポリウ
    レタン系樹脂シートへ該積層物を積層し終るまでの間に
    微細な凹凸を接着剤層表面に転写すること、および必要
    に応じてその後該保護用のフィルムあるいはシートを剥
    離することを特徴とする表面が保護用のフィルムあるい
    はシートで一時的に保護されていてもよい接着剤層を有
    する架橋型ポリウレタン系樹脂シートの製造方法。 4、保護用のフィルムあるいはシートが帯電防止性を有
    する特許請求の範囲第3項の方 法。
JP11054686A 1985-05-28 1986-05-16 架橋型ポリウレタン系樹脂シ−トの製造方法 Granted JPS6254781A (ja)

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