JPS6253477A - 獣毛繊維の連続的人工捲縮および化学処理方法並びに装置 - Google Patents

獣毛繊維の連続的人工捲縮および化学処理方法並びに装置

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JPS6253477A
JPS6253477A JP18753485A JP18753485A JPS6253477A JP S6253477 A JPS6253477 A JP S6253477A JP 18753485 A JP18753485 A JP 18753485A JP 18753485 A JP18753485 A JP 18753485A JP S6253477 A JPS6253477 A JP S6253477A
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亮 梅原
俊介 五十嵐
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ケラチン質繊維の連続的人工捲縮および化学
処理方法並びに装置に関するものである。
更に詳しく述べるならば、本発明は、゛特に羊毛のよう
なケラチン質繊維に、その物性を低下させることなく耐
久安定性のすぐれた人工捲縮および化学加工を連続的に
施すための方法および装置に関するものである。
〔従来の技術〕
ケラチン質繊維、例えば羊毛繊維に対し種々の化学的処
理、例えば防縮加工や防虫加工などを施すことが知られ
ている。
例えば、特公昭53−44598号には、羊毛繊維に対
する防縮加工方法が開示されている。
しかしながら従来の化学処理を連続的に実施する場合、
下記のような問題点がある。
A、ケラチン質繊維が、所望の化学処理効果を達成する
ための化学処理剤により損傷又は劣化し、独特の風合を
損する。
B、化学処理工程において、繊維に張力がか\る。例え
ば、連続水洗機(バ・ノクウオ・ノシャー)、ウィンス
染色機、チーズ染色機、總染色機などを化学処理に利用
する場合、繊維に若干の伸張を与えることは避けられな
い。このような繊維の伸張は、繊維が天然に保有してい
る捲縮が低下したり、或は消失して、繊、維の嵩高性や
抱合性が低下し、このため繊維の可紡性や風合が悪化す
る。
C1特に、ケラチン質繊維に対し、緊張下に加熱を伴う
化学処理が施されるとケラチン質繊維例えば羊毛の構造
が下記のように変化する。
処理条件       羊毛繊維の構造上記のような問
題点を解決するためにはA、化学処理剤の繊維に及ぼす
影響を可及的に小さくすること(処理剤の濃度や含浸量
を少なくする) B、化学処理を、繊維無緊張下に施すことが必要と思わ
れる。
本発明者らは、特定の方法により人工捲縮を発現したケ
ラチン質繊維に、直ちに所望の化学処理を施すと、上記
の問題点を解消し得ることを見出したのである。
一般に動物性ケラチン質繊維は、天然の捲縮を有してい
るが、その捲縮の形状・品質は、動物種および産地によ
り相違がある。
一般に繊維の捲縮の形状や程度は、繊維製品に対して、
下記のような影響を有している。
■ 捲縮率の高いもの程繊維間の含気率が高く、その結
果空気を多く含み、この空気が熱に対して不良導体であ
るため、それだけ保温性が高く、繊維衣料の保温効果が
高くなる。
■ 捲縮率の高いもの程繊維間の多孔化によって繊維塊
の体積が増加し、得られる繊維製品は高い嵩高性を示す
。その結果、同一体積下の条件では、捲縮の多いもの程
繊維衣料の軽量化が可能となる。
■ 捲縮率が高い程繊維間の絡み合いが多くなり、従っ
て、繊維塊の圧縮抵抗性が高くなり、ふとん等への利用
分野を拡大出来る。
■ 捲縮率が高い程繊維間の絡み合いが多くなり繊維の
スライバーの粘着性が増加し、例えばモヘア等の毫毛繊
維の場合でもその可紡性が向上する。
■ 捲縮率が高い程繊維間に空気を多く含むため、この
空気が湿度移動の媒体となって、高湿度の空気から低湿
度の空気へと移動し、水蒸気拡散を容易にし、繊維衣料
の高温、高湿度下の皮膚への″ペタツキを少なくする。
■ 繊維の捲縮が多くなる程、繊維間の接触面積が少な
くなり、この結果、繊維間の移動を阻害し、例えば羊毛
の場合乾燥時下のドライ・フェルト或いはピリング、湿
潤時下のフェルティングに対して、防止する効果を発揮
する。
即ち、捲縮の多いもの程、又人工捲縮により捲縮を付与
したもの程、耐フェルト性を示すものである。
■ 捲縮率が高い程繊維間の絡み合いが増加する結果、
紡績された糸は、伸度が高くなり、糸の編み易さの向上
および編地の平滑性の向上となって現われる。
ケラチン質繊維、特に羊毛に、人工捲縮を付与する方法
および装置が、特公昭51−26546号に開示されて
いる。しかしながら、この方法に対し、捲縮の程度の一
層の向上および耐久安定性の改善が希望されていた。ま
た、人工捲縮の付与と、化学処理との相互関連性につい
ては全く知られていなかったのである。
〔発明が解決すべき問題点〕
ケラチン質繊維に種々の化学処理を施す場合、従来の方
法や装置の欠点、すなわち、ケラチン質繊維の化学的損
傷や劣化、並びに、工程間の緊張による捲縮の低下消失
などを防止する。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明のケ
ラチン質繊維の連続的人工捲縮およ化学処理方法は、 ケラチン質繊維からなる連続無撚繊維束に、亜硫酸塩を
含む水性処理液を含浸し、前記処理液含浸繊維束を、前
記ケラチン質繊維の平均繊維長以下の間隔を有する一2
ケ所で把持し、この把持点の間で前記繊維束を延伸し、
直ちに延伸された繊維束から延伸張力を解放してケラチ
ン質繊維に人工捲縮を発現させ、この人工捲縮繊維束に
対し、無緊張下に捲縮セット処理を施し、次に捲縮セッ
トされた繊維束に化学的処理工程を施し、乾燥する操作
を含む連続的方法において、 前記延伸張力から解放された人工捲縮繊維束を、互に間
隔をおいて平行に対向している1対の挟持ネットの間隙
空間に折りた−みながら押し込んで無緊張繊維束の折り
た−み重積体を形成し、この無緊張繊維束の重積体に前
記捲縮セット処理を施し、引続き前記化学処理を施すこ
とを特徴とするものである。
本発明のケラチン質繊維の連続的人工捲縮および化学処
理装置は、 ケラチン質繊維からなる連続無撚繊維束に人工捲縮並び
に化学処理を連続的に施すために、順次に配置された下
記装置: (A)繊維束に水性処理液を含浸する装置(B)処理液
含浸繊維束を送り込むための1対の送り込み延伸ロール
と、この送り込み延伸ロールから前記ケラチン質繊維の
平均繊維長以下の間隔をおいて配置され、前記送り込み
延伸ロールの周速よりも大きな周速で回転する1対の送
り出し延伸ロールとからなる延伸装置 (C)延伸繊維束を無張力下に受け取り繊維に人工捲縮
を発現させる装置 (D)人工捲縮繊維束に無張力下に捲縮セット処理を施
す捲縮セット装置 (E)捲縮セット繊維束に無張力下に化学処理を施す装
置、および (F)化学処理繊維束を無張力下に乾燥する装置、を有
する連続装置において、 前記人工捲縮発現装置(C)が前記延伸装置(B)の繊
維束送り出し速度よりも低い、互に同一の速度で回動す
る1対の無端ネットを有し、この1対の回動無端ネット
が、互に間隔をおいて平行に対向し、かつ同一方向に進
行する繊維束挾持部分を有し、この1対の挾持部分の間
に形成される繊維束挟持間隙の入口部が、前記延伸装置
(B)の繊維束送り出し部に近接して開口しており、こ
れによって、前記延伸装置から送り出された延伸繊維束
が前記挾持間隙中に無緊張下に折りたたみ押し込まれて
無緊張繊維束の折りた−み重積体を形成することができ
、 前記捲縮セット装置(D)が、水蒸気加熱装置を含み、 前記無端回動ネットの1対の繊維束挾持部分が前記水1
気捲縮セット装置(D)の少なくとも前半部骨中に伸び
出ており、これによって無緊張繊維束の重積体に水蒸気
加熱による捲縮セットを施すことができ、 前記化学処理装置(E)が、 前記無緊張繊維束の重積体に化学処理液を含浸させるた
めのパディング装置と、前記化学処理液を含浸した繊維
束の重積体を載置して、進行する無端回動ネットとを有
する化学処理液含浸装置と、後処理液を収容する処理槽
と、この処理槽中に配置され、多孔周面を有し、かつ後
処理液循環装置に連通している回転ドラムと、この回転
ドラムの周面のまわりを通って回動する1対の無端ネッ
トを有し 前記1対の無端回動ネットは、互に間隔をおいて互に並
行に対向し、かつ前記回転ドラムの多孔周面に沿って同
一方向に進行する繊維束挾持部分を有し、この挾持部分
の間に形成された間隙空間に前記無緊張繊維束の重積体
を挾持することができ、かつ後処理液を処理槽、繊維束
重積体、および回転ドラムの多孔周面を通して循環する
ことができることを特徴とするものである。
本発明に用いられるケラチン質繊維とは、羊毛、モヘア
、アルパカ、ビキューナー、ラマ、カシミヤ、ラクダな
どの動物繊維を総称するものである。
本発明方法および装置の概要を添付図面の第1A、IB
、ICおよびID図を用いて説明する。
第1A〜ID図において、例えば羊毛繊維束(トップ又
はスライバー、例えばスライバーゲレン20〜30g/
m)8本〜10本を、クリール2から引き出して引き揃
え、これをロータリーギル3に供して繊維を開繊して、
一定の幅と厚さを有する繊維帯状体1とする。このとき
のドラフト率は3.0〜4.0倍程度とすることが好ま
しい。このロータリーギル3により一定の幅および厚を
有する繊維帯状体1の調製は、この工程に続(人工捲縮
工程の捲縮の発生度や均一度をコントロールする上に重
要である。
次に繊維帯状体lを捲縮処理液4を収容している含浸槽
5に導入し、マングル6を通して繊維帯状体に処理液4
を含浸させ、次に、これを所望の処理液含浸率になるよ
うマングル7で絞る。
捲縮処理液は、Ig/z〜5g/l、好ましくは2g/
β〜4g/lの亜硫酸塩、例えば酸性亜硫酸ソーダ、メ
タ重亜硫酸ソーダ、モノエタノールアミンバイサルファ
イド、モノエタノールアミンサルファイド、チオグリコ
ール酸アンモンなどから選ばれた少なくとも1種の還元
剤を含み、所望により、羊毛保護剤、例えぼりイーンテ
クト567A  (一方社油脂社製)テキスポートロ−
1133、D−334(日華化学社製)、スケールセラ
1−AC(日本東北社製)を、2g/l!〜15g/l
程度、好ましくは4g/l〜LOgll程度含んでいて
もよい。更にホルムアルデヒド、グルタアルデヒド、エ
ボオキサイド化合物などを含んだ処理液含浸処理は、一
般に15〜30℃の温度、好ましくは室温において行わ
れる。
捲縮処理液含浸繊維帯状体lは、ガイドロール8を通し
てJボックス9中に0.5〜10分間、好ましくは、3
〜5分間15〜30℃の温度、好ましくは室温において
、放置される。これは、繊維内へ処理液を浸透させるた
めの操作である。次に繊維帯状体lは、Jボックス9か
らガイドロール10を経て引き上げられ、マングル11
により過剰の処理液を絞り除去される。
次に繊維帯状体1は延伸装置12に送り込まれる。延伸
装置12は、1対の送り込みローラー13と1対の送り
出しローラー14とを含んでおり、送り込みローラー1
3と送り出しローラー14との周速比は1:1.15〜
1:1.40程度であることが好ましく、1:1.25
〜1:1.35であることがより好ましい。送り込みロ
ーラー13と、送り出しローラー14の各繊維帯状体把
持間の間隔は、繊維の平均長よりも短いことが必要であ
って、例えば、平均繊維長の90〜95%程度であるこ
とが好ましい。繊維帯状体は、送り込みローラー13と
送り出しローラー14との間で、所望の延伸倍率で延伸
され、送り出しローラー14によって、延伸域の外に送
り出され、こ\で繊維帯状体は延伸張力から解放され、
各繊維にスパイラル状の人工捲縮が生成する。
送り出しロール14から送り出された延伸繊維帯状体が
送り出しロール14に巻き込むことを防止するために、
送り出しロール14の直後に、ドクターブレード15を
配置してもよい。ドクターブレードは送り出しロール1
4の周速度と同速、又は、それより2〜3%程度高速で
回転することが好ましい。
次に延伸繊維帯状体は、人工捲縮発現装置16中に送り
込まれる。この人工捲縮発現装置16は、同一速度で回
動する1対の上回動無端ネット17と上回動無端ネット
18とを含んでなるものである、これらの回動ネット1
7 、18はそれぞれ、ガイドローを経て、所定の軌道
に沿って上回動ネットの下部分17aと上回動ネットの
上部分18aとは、互に所定の間隔をおいて互に対向し
、互に同一の方向に同一速度で進行する。上下回動ネッ
トの対向部分17aと18aとの間の間隙空間の入口は
、送り出しロール14の直後、又はドクターブレードの
直後において開口しており、送り出しロール14、又は
ドクターブレード15から送り出された延伸繊維帯状体
は、延伸張力から解放され、上下回動ネットの対向部分
間の間隙空間に送り込まれる。
上下回動ロール17 、18の回動速度は、送り出しロ
ール14の周速度の115〜1720程度、好ましくは
、1710〜1720程度であり、従ってこの送り込み
操作間に繊維帯状体に張力が作用することはなく、繊維
の人工捲縮の発現が十分に行われる。また、送り出しロ
ール14又はドクターブレード15から送り出された繊
維帯状体は、回動ネット挾持部分17aおよび18aの
間隙空間にオーバーフィードされ、折りた−み押し込ま
れ、こ\で無緊張繊維束の重積体1aが形成される。
上記延伸繊維帯状体1の上下回動ネットの挾持部分間隙
空間への折りた−み押し込みは、所謂、スタフィングと
は区別されるべきものである。ここでスタフィングする
ためには、上下両側面とも密閉された圧縮空間を用いな
ければならないが、本発明方法および装置においては、
上下対向ネット部分の両側面は開放されていて、スタフ
ィング空間は形成されておらず、従って重積体la中の
繊維は、なお変形の自由度を有しているのである。
つまり本発明方法および装置においては、この上下回動
ネットの挾持部分の間隙空間において繊維束の無緊張重
積体1aが形成され、こ\では、繊維が自由に人工捲縮
を発現するのである。
上記のようにして形成された無緊張繊維束の重積体は、
0.3〜3.Ocffiの厚さを有することが好ましく
、また0、5〜1.0 g/cdの乾燥密度を有するも
のであることが好ましい。
上・上回動ネットの挾持部分17aおよび18aに沿っ
て第1水蒸気加熱捲縮セツト装置19 、20が配置さ
れている。これらの第1水蒸気加熱装置は、それぞれ、
水蒸気供給源(図示されていない)および水蒸気循環装
置(図示されていない)に連結されていて、所望温度、
一般に85〜95℃、好ましくは95℃前後の温度の水
蒸気を繊維束の重積体la中を通して循環させ人工捲縮
をセント(固定)させることができる。この第1水蒸気
加熱は、一般に30〜60秒間行われることが好ましい
次に、繊維重積体1aは第2水蒸気加熱捲縮セツト装置
21中に送入される。
この第2捲縮セツト装置21は、水蒸気供給源(図示さ
れていない)に連通している水蒸気室22と、水蒸気循
環装置(図示されていない)を通って上記水蒸気室に連
通し、かつ多孔周面を有する回転ドラム23と1対の上
下回動無端ネット24および25を有している。上下回
動ネット24および25は、それぞれガイドロールを通
って、所定の軌道を同一速度で回動する。上下回動ネッ
トの回転ドラム23の多孔周面のまわりに沿って進行す
る部分は、互に並行して対向しており、繊維束の重積体
の挾持部分をなしている。上回動ネット25は、ガイド
ロール26および27の間で水平軌道を通り、こ\で、
回動ネット17および18により運搬されて来た繊維重
積体1aを無緊張下に受け取り、ガイドロール27を経
て、上回動ネット24と重なり、その間に繊維重積体1
aを挾持しながら、回転ドラム23の多孔周面のまわり
を回転ドラムと一緒に回動する。この間に水1気は水蒸
気室22、繊維束の重積体1a、回転ドラム多孔周面、
回転ドラム内部を通って循環し、繊維の人工捲縮をセン
ト(固定)する、この第2水蒸気加熱時間は60〜24
0秒の範囲内で行われることが好ましい。
水蒸気室22を出た繊維束の重積体は、上回動ネット2
5上に載置され、ガイドロール28と29の間を搬送さ
れ、次に水処理捲縮セット工程に送られる。すなわち下
回転ネット25は、ガイドロール29において繊維重積
体を水処理捲縮セット装置に引き渡しここで下向きに反
転する。
本発明方法および装置において、水蒸気処理捲縮セント
工程および装置の後に水処理捲縮セット工程および装置
が設置されていることは、捲縮セットの耐久性および安
定性を向上させるために極めて有効である。
本発明方法における水処理捲縮セットは、水蒸気処理さ
れた繊維束又は繊維束重積体を40℃以上の水に接触さ
せることによって行われる。この水処理は、80°C以
上の熱水処理と40〜50°Cの温水処理又は水洗処理
の組合せにより行われることが好ましい。
第1B図に示された装置において、水処理捲縮セット装
置は、熱水処理装置30と水洗装置40とから成るもの
である。
熱水処理装置30は熱水供給源(図示されていない)に
連続されている熱水処理槽31、熱水循環装置(図示さ
れていない)と熱水処理槽31に多孔周面を通して連通
している回転ドラム32と1対の上下回動無端ネット3
3および34を有している。上下回動無端ネット33お
よび34は、それぞれガイドロールに従って、所定の軌
道を回動するもので、回転ドラム32のまわりでは、互
に並行に対向しその間に繊維束の重積体1aを挾持する
上回動ネット34はガイドロール35と36の間で水平
軌道を通り、ガイドロール35上で、第2蒸気加熱捲縮
セツト装置21から搬送された繊維束の重積体1aを無
緊張下に受け取る。上回動ネット34は、ガイドロール
36上で、上回動ネット33と重なり合い、その間に繊
維重積体1aを挾持しながら、回転ドラム32とともに
その周面のまわりを回動し、ガイドロール37上で、上
回動ネット33と別かれる。更に、上回動ネット34は
、繊維重積体1aを載置したま\、マングル装置39に
向って前進し、ガイドロール38において、繊維束の重
積体1aをマングル装置39に引き渡してこ\で下向き
に反転する。
繊維束の重積体1aが上下回動ネットの間に挾持されて
いる間に、80℃以上の所定温度、好ましくは85〜9
5℃の温度の熱水が熱水処理槽31、繊維束の重積体1
a、回転ドラム多孔周面、回転ドラム内部を通って循環
され、繊維の人工捲縮が強固にセットされかつ繊維重積
体が洗浄される。
この熱水加熱時間は60〜120秒間であることが好ま
しい。
マングル装置39により絞られた繊維束の重積体1aは
、次に、所望により水洗装置40に送られる。
水洗装置40は、水供給源(図示されていない)に連結
された水洗槽41、多孔周面を有し、水循環装置(図示
されていない)に連結され、上記水洗槽41に連通して
いる回転ドラム42.1対の上下回動無端ネット43お
よび44を有するものである上下回動ネット43 、4
4は、それぞれガイドロールを経て、図示されているよ
うに所定の軌道を回動する。
上回動ネット44はガイドロール45上で、マングル装
置39で絞られた繊維束の重積体1aを受け取り、これ
を載置して前進し、ガイドロール46上で上回動ネット
43と重なり合いその間に繊維束の重積体1aを挾持し
ながら、回転ドラム42とともにその周面に沿って回動
する。この間に、例えば30〜60°Cの温度の、好ま
しくは40〜50°Cの温度の水が水処理槽、繊維束の
重積体、回転ドラム多孔周面、回転ドラム内部を通って
循環し、繊維束の重積体1aを水洗するとともにその繊
維人工捲縮を更にセットし、人工捲縮の安定性を向上さ
せるこの水洗時間は60〜120秒程度であることが好
ましい。
上回動ネット44は、ガイドロール47において、上回
動ネット43から別れ、繊維束の重積体1aをマングル
装置49の前部マングル49aに無張力下に引き渡し、
ガイドロール48において下向きに反転する。
マングル装置49は前部マングル49aと、後部マング
ル装置49bと、両マングル49aおよび49bの間で
回動する無端ネット49cとを有している。
無端ネッ)49Cは、ガイドロール49d上で、前部マ
ングル49aから送り出される繊維束の重積体1aを受
けとり、これを後部マングル装置49bに向って搬送し
、ガイドロール49e上で繊維重積体1aを後部マング
ル装置49bに引き渡し、こ\で下向きに反転する。
マングル装置49により絞られた繊維重積体1aは次の
化学処理工程に送り出される。
本発明方法において、ケラチン質繊維に発現する人工捲
縮はスパイラル状、又はコイル状であり、この形状の捲
縮は、ジグザグ状、又は平面波状の捲縮にくらべて耐久
性、安定性、嵩高性、抱合性などにおいて、格段にすぐ
れている。
また本発明方法において、人工捲縮は繊維が湿潤された
状態で発現し、このとき繊維のヤング率は、乾燥状態に
あるときの173程度であり、撚れ率においては171
5程度に低下している。従って、延伸張力を解放した後
、繊維束を折りた\み押し込んで繊維束重積体を形成す
ることが容易で、しかも繊維内部に変形歪を生ずること
が殆んどない。
そして、この繊維を乾燥し冷却すれば、耐久性および安
定性の高い人工捲縮が固定されており、もとの乾燥物性
を回復する。
ケ・ラチン質繊維に捲縮処理剤を含浸すると、繊維内の
シスチン結合に下記の反応が誘発される。
S a  S b  + H3O3−−→−5m−3O
3−+ 1lsi、 −このケラチン質繊維に水蒸気加
熱処理を施すと、下記の交換反応が誘発される。
一3c−3d −+5bH−→−3c  Sb  ”5
dH−上記の交換反応を促進するためには85℃以上、
例えば95°C15分間程度の水蒸気加熱が必要である
水蒸気加熱処理の後、繊維束の重積体を80℃以上の熱
水により処理すると、上記の交換反応が一層促進され、
゛かつ残留している捲縮処理剤が洗浄除去される。
更に水洗処理において、繊維束の重積体を30〜60℃
、好ましくは40〜50℃の水と接触させると、下記の
反応が促進される。
−5aso3− + 5dH−→−3s  Sa  +
H3O3−この反応により繊維内の亜硫酸塩は除去され
、かつ繊維内−3H基と−5−S−基との交換反応が促
進され、人工捲縮された繊維内における再架橋反応が完
結し、人工捲縮が固定される。
人工捲縮されたケラチン質繊維にはなお遊離−3H基を
有し、この−SH基は活性基であって繊維の変形をその
形状に固定する傾向があるのでこれを封鎖することが必
要である。
本発明方法においては、前述の人工捲縮形成に引続き化
学処理を施すことによって、繊維の高い活性度(SH基
)を利用し、少量の化学処理剤で高い化学処理効果を得
ることもでき、かつ残留−3H基を封鎖し人工捲縮を安
定することができる。
本発明により得られる人工捲縮ケラチン質繊維、特に羊
毛繊維は下記の特長を有している。
(A)羊毛繊維のスケールが損傷されることはない。こ
れは、羊毛繊維が十分に湿膨潤した状態で、延伸される
からである。
(B)繊維内ケラチン質のα−構造体からβ構造体への
変化も認められない。このことはX−線回折法および示
差熱分析法により確認されている。
(C)繊維内−3H基の変化をアミノ酸分析した結果は
下記第1表の通りであった。
以下余白 第  1  表 注:  (*) −S−力ルボキシメチルシステインと
して測定 ■−最終製品 第1表から明らかなように、羊毛繊維は、処理液含浸に
より還元されて羊毛繊維中の全システィン(SH)(%
シスチン(SS)+システィン(SH))810〜85
0μM/gの約5%がシスティン(−S H)に開裂さ
れている。このシスティン(−3H)Mの約50%は水
蒸気処理および熱水・水洗処理により酸化され再架橋す
る。この結果羊毛繊維の人工捲縮が十分に安定化される
のである。
(D)従来の亜硫酸塩による羊毛繊維の還元セットには
、多量の−5−s−基と−SH基との交換反応を行って
いた。例えば未処理羊毛中の一3H基含有量約10μM
/gを、亜硫酸塩による還元処理により一5H基の含有
量を約500μM/g程度にまで、増大させる必要があ
ったが、本発明方法では、前述のように−SH基の含有
量を約50μM/g程度にすれば十分である。従って、
本発明方法により羊毛繊維の物性や高次構造が変・ 化
することが極めて少ないのである。
(E)本発明方法において、−5−S−基の一3H基へ
の還元量は、前述のように極く少量で十分であるが、こ
の処理により羊毛繊維のスケールとコルテックスとの間
に存在する−5−S−基が還元・再架橋され、これが繊
維のコイル状、又はスパイラル状人工捲縮を発現し、か
つ固定しているのである。しかも羊毛繊維の化学的変質
が少なく、このことが本発明による人工捲縮繊維の種々
な化学処理への適応性を高いものにしている。
本発明方法により人工捲縮されたケラチン質繊維は、そ
の繊維束重積体の形状のま\次の化学処理工程に供され
る。化学処理の種類に格別の限定はないけれども、例え
ば防縮処理および/又は防虫処理などを包含する。
化学処理方法は、一般に所望化学処理液をケラチン質繊
維束の重積体に含浸する工程と、こ、の処理液含浸繊維
束重積体に少なくとも1回の後処理を施す工程とを含む
ものである。
防縮処理は、例えば特公昭53−44598号記載の方
法に準拠して行うことができる。
この防縮処理法において、人工捲縮された無緊張繊維束
の重積体に、活性塩素含有塩素処理剤を含有し、かつ、
5.0〜7. OpHを有する水溶液を含浸させて、ケ
ラチン質繊維を塩素化し、この塩素化反応が完結した後
、後処理工程として、先づ前記無緊張繊維束の重積体を
p H1,0〜2.5の強酸水溶液に導入してこれに酸
ショック処理を施して、ケラチン質繊維表面の臨界界面
張力を高め、次にこの無緊張繊維束の重積体に合成高分
子物質による処理が施され、防縮処理を完了する。
前述の塩素処理剤は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウ
ム、次亜塩素酸ナトリウムおよび次亜塩素酸などから選
ぶことができる。また、無緊張繊維束の重積体のケラチ
ン質繊維に含浸された塩素連理割水溶液中の活性塩素の
含有量が、前記重積本乾燥重量に対し、0.5〜2.5
%の範囲内にあることが好ましい。
また、前述の合成高分子物質は、カチオン性ポリアミド
エピクロロヒドリン樹脂およびポリアクリル酸エステル
などから選ばれ、無緊張繊維束の重積体の乾燥重量に対
し、0.5〜2.0%の世で、ケラチン質繊維上に固定
されることが好ましい。
本発明装置に含まれる化学処理装置は無緊張繊維束の重
積体に化学処理液を含浸させるためのパディング装置と
、前記化学処理液を含浸した繊維束の重積体を載置して
搬送する無端回動ネットとを有する、化学処理液含浸装
置と、 後処理液を収容する処理槽と、この処理槽中に配置され
多孔周面を有し、かつ後処理液循環装置に連通している
回転ドラムと、この回転ドラムの周面のまわりを通って
回動する1対の無端ネットを有する少なくとも1個の後
処理装置とを含み、前記一対の無端回動ネットは、互に
間隔をおいて互に平行に対向し、かつ前記回転ドラムの
多孔周面に沿って同一方向に進行する繊維束挾持部分を
有し、この挾持部分の間に形成された間隙空間に前記無
緊張繊維束の重積体を挾持することができ、かつ、後処
理液を処理槽、繊維束重積体、および回転ドラムの多孔
周面を通して循環することができるものである。
本発明の化学処理方法および装置を第1B〜ID図を用
いて更に具体的に説明する。
マングル装置49から送り出された人工捲縮繊維重積体
1aは、化学処理例えば防縮処理工程に送り出される。
いま、本発明による化学処理方法および装置を防縮処理
を例にとって説明する。
マングル装置49の後部マングル49bから送り出され
た人工捲縮された繊維束の重積体1aは、マングル装置
49と化学処理液含浸装置50との間を回動する無端ネ
ッ)50aに載置され、ガイドロール50bと50cの
間を前進し、ガイドロール50cにおいて防縮処理液含
浸装置50に引き渡される。無端ネット50aはガイド
ロール50cにおいて反転する。
処理液含浸装置50は水平式パッダー51、処理液含浸
槽52ガイド板53、および回動無端ネット54とを有
するものである。
ケラチン質繊維束の重積体1aは、含浸槽52中で、塩
素処理剤水溶液を含浸し、水平式パッダーで所定含液量
に絞られ、ガイド板53に案内されて回動無端ネット5
4上に載置される。回動無端ネット54はガイドロール
55および56のまわりを回動し、ケラチン質繊維は、
ガイドロール56に到達するまでに塩素化反応を完結す
る。この反応時間、すなわち、回動無端ネット54上の
f2載置間は1〜3分であることが好ましく、反応温度
は15〜30℃であることが好ましい。
回動無端ネット54は、ガイドロール56において、そ
の載置されている繊維束重積体を、マングル装置57に
引き渡してこ\で下向きに反転する。このマングル装置
57において塩素処理剤水溶液含浸ケラチン質繊維束の
重積体から、過剰の処理剤水溶液が除去される。
次に、マングル装置57から送り出された繊維束重積体
は酸ショック処理装置58に送られる。
酸ショック処理装置58は、pH1,0〜2.5の強酸
水溶液を収容する処理槽59、多孔周面により処理槽に
連通し、強酸水溶液循環装置(図示されていない)を有
する回転ドラム60と所定の軌溝を回動する一対の上・
下無端ネット61,62を有している。上回動ネット6
2は、ガイドロール63上で塩素化されたケラチン質繊
維束の重積体を受け取り、これを酸ショック処理槽59
に向って搬送し、ガイドロール64において、上回動ネ
ットと重なり合い、その間に重積体を挾持しつつ、回転
ドラム60とともに処理槽59内を回動する。
この間に強酸水溶液は、処理槽59、重積体、回転ドラ
ムを通って循環し、塩素化ケラチン質繊維に酸ショック
を与え、その臨界界面張力を向上させる。この酸ショッ
ク処理は20〜25℃において20〜60秒間施される
ことが好ましい。
上回動ネット62は、ガイドロール64において上回動
ネット61と別れ、重積体1aを搬送しながらガイドロ
ール65に至って、重積体を、マングル装置66に引き
渡してこ\で下向きに反転する。
マングル装置66において、重積体から強酸水溶液が除
去される。次に重積体は脱塩素処理装置67に送り込ま
れる。
脱塩素処理装置67は脱塩素処理槽68、多孔周面を介
して脱塩素処理槽に連通し、かつ、処理液循環装置(図
示されていない)を有する回転ドラム毛9および、所定
の軌道上を回動する上・下無端ネット70,71を有し
ている。下無端ネット71は、ガイドロール72上で、
マングル装置66から送り出されたケラチン質繊維束の
重積体を受け取り、これを、処理槽6日に向って搬送し
、ガイドロール73上で上無端ネット70と重なり、そ
の間に繊維束重積体を挾持しながら、回転ドラム69と
ともに処理槽68内を回動する。この間に脱塩素処理液
は、処理槽68、重積体および回転ドラムを通って循環
し、所望の脱塩素を行う。
上無端ネット71はガイドロール74において上無端ネ
ット70に別れ、脱塩素された重積体をガイドロール7
5上においてマングル装置76に送り込み、こ\で反転
する。
脱塩素処理槽内の脱塩素処理液は一般に5〜15g/I
!の酸性亜硫酸ソーダと、5〜15g/lの亜硫酸ソー
ダを含むもので5.0〜6.0のpHに調整された1種
の緩衝液である。この脱塩素処理は25〜40℃の温度
で20〜60秒間行われるのが好ましい。
マングル装置76から送り出された繊維束重積体は次に
pH調整処理装置77に送り込まれる。
pHjJi整処理装置77は、pH調整液を収容してい
る処理槽78と、多孔周面を介して処理槽78に連通し
、処理液循環装置(図示されていない)を有する回転ド
ラム79と、図示されているような所定の軌道を回動す
る一対の上・上無端ネット80 、81とを有している
下回動態端ネソ)81は、ガイドロール82上で、マン
グル装置76から送り出された繊維束の重積体を受け取
り、これを処理槽78に向って搬送する。
上回動無端ネット81はガイドロール83において、上
回動無端ネットと重なり、その間に繊維束の重積体を挾
持しながら、回転ドラム79とともに・、処理槽78内
を回動する。この間にpH調整処理液が処理装置槽78
、繊維束重積体、および回転ドラム79を通って循環す
る。
上回動無端ネット81は、ガイドロール84において上
回動無端ネット80に別れ、繊維束重積体を搬送して、
ガイドロール85上で、これをマングル装置86に引き
渡し、こ\で下向きに反転する。
pH調整処理液は、5〜15g/βの重炭酸ソーダを含
み、p H7,5〜8.5を示すものである。
pH11整処理は15〜25℃で20〜60秒間行われ
ることが好ましい。
マングル装置86で絞られたケラチン質繊維束、重積体
は、次の合成高分子物質処理装置87に送り込まれる。
合成高分子物質処理装置87は、処理液を収容する処理
槽88、多孔周面により処理槽88に連通し、処理液循
環装置(図示されていない)を有する回転ドラム89、
図示のような所定の軌道を回動する上・上無端ネッ1−
90.91を有するものである。
上回動無端ネット91は、ガイドロール92においてマ
ングル装置86から送り出された繊維束の重積体を受け
取りこれを処理槽88に向って搬送する。上回動無端ネ
ット91は、ガイドロール93において上回動無端ネッ
ト90と重なり、その間の繊維束重積体を挾持しながら
、回転ドラム89とともに処理槽88内を回動する。こ
の間に処理液が処理槽88、繊維束の重積体および回転
ドラム89を通って循環する。上回動無端ネット91は
ガイドロール94において上回動無端ネット90に別れ
、繊維束重積体を搬送し、これをガイドロール95にお
いてマングル装置に送り込み、こ−で下向きに反転する
合成高分子物質処理液はカチオン性ポリアシドエピクロ
ロヒドリン樹脂(ハーニセット57、ボーラミン・ラボ
スコ等)やポリアクリル酸エステル樹脂などの樹脂と5
〜15g/βの重炭酸ソーダを含む水溶液である。処理
液中の樹脂成分の固形分濃度は、繊維束重積体の乾燥重
量に対し、0.5〜2.0%owfの付与量になるよう
に定められる。処理温度は30〜35℃、処理時間は2
0〜60秒間であることが好ましい。
第1D図において、マングル装置96から送り出された
繊維束重積体は、柔軟処理装置97に送り込まれる。
柔軟処理装置97は柔軟処理液を収容する処理槽98と
、多孔周面により前記処理槽に連通し、かつ処理液循環
装置(図示されていない)を有する回転ドラム99と、
図示の軌道に沿って回動する1対の上・上無端ネソI−
100,101とを有している。
マングル装置96から送り出された繊維束の重積体は、
ガイドロール102上の上回動無端ネット101上に載
置され、処理槽98に向って搬送される。上回動無端ネ
ット101は、ガイドロール103において、上回動無
端ネット101と重なり、その間に繊維束の重積体を挾
持しながら回転ドラム99とともに処理槽98内を回動
する。この間に柔軟処理液が処理槽98から繊維束の重
積体および回転ドラム99を通って循環する。
上回動無端ネット101はガイドロール104において
上回動無端ネット100と別れ、繊維束の重積体を搬送
して、これをガイドロール105においてマングル装置
106に引き渡してこ\で下向きに反転する。
柔軟処理液は、1〜20g/I!のケラチン質繊維用柔
軟剤(例えばミストリラベ−8・25%固形分、カトマ
ンズ社製、アルカミンCA(協和産業社)、シリコ−ラ
ン21 (一方社油脂)、ニソカシリコンC−200(
日華化学)など、或は特殊な仕上剤として、可溶性蛋白
質、α−ケラドース(花王石鹸)や、前紡用油剤、精紡
用油剤、を含む水性溶液であり、柔軟処理は一般に、3
5〜50°C1好ましくは40〜45℃で20〜60秒
間、好ましくは35〜45秒間行われる。
柔軟処理された繊維束の重積体は、マングル装置106
を経て、乾燥装置107に送られる。
乾燥装置107は乾燥室108と、熱風供給源(図示さ
れていない)に連通し、熱風を循環させる熱風循環シス
テム109、多孔周面を有し、前記熱風循環ツステム5
2に連通している回転ドラム110、および一対の上下
回動無端挾持ネット111および112を有するもので
ある。上下回動ネッH1l 。
112はそれぞれ図示のようにガイドロールを通って、
所定の軌道上を互に同一速度で進行する。
上回動ネット 112はガイドロール113上において
マングル装置106で絞られた繊維束重積体1aを受け
取り、これを載置しながらガイドロール114を経てガ
イドロール115に至る。ガイドロール115上におい
て上回動ネット112は上回動ネット111と重なり合
い、その間に繊維束乗積体1aを挟持しながら回転ドラ
ム110とともに回動する。
この間に所望温度、好ましくは、80〜95℃の温度の
熱風が乾燥室108、繊維束重積体1a、回転ドラム1
10の多孔周面、回転ドラム110内部および熱風循環
システム109を通って循環し、繊維束重積体1aを乾
燥する。乾燥時間は2〜3分間であることが好ましい。
上回動ネット112は、ガイドロール116上において
上回動ネット111から別かれ、繊維重積体1aを載置
しながらガイドロール117aを経て進行し、ガイドロ
ール117b上で、乾燥された繊維束重積体1aを冷却
装置118中に送入し、こ\で下向きに反転する。
送入された繊維束重積体1aは、冷却装置118中で任
意の冷却方法、例えば空気サクション冷却法により回動
するネット119上で冷却され、その後通常の送り出し
方法により振り落し機120、ケンス121、スライバ
ー切断機122等を経てスライバーとして工程外に送り
出される。
上述のように人工捲縮および化学処理特に防縮処理を連
続的に実施することにより下記の意外な効果が得られた
A)人工1在縮ケラチン質繊維の問題点、すなわち、残
留−3H基の存在による貯蔵間の変形の固定化が化学処
理によって防止され、かつ、化学処理の問題点、すなわ
ち繊維の損傷、劣化を、予じめ人工捲縮処理を施すこと
によって低下させることができる。
B)人工捲縮処理と化学処理との連続的実施により人工
捲縮繊維の耐フェルト性が格段に向上しこのため、化学
処理(防縮処理)の程度(例えば処理液濃度)を低減す
ることができる。
例えば、所定のi(洗剤性を得る場合、具体的には国際
羊毛事務局により設定された、ISOに規定されている
Wasca tor洗濯機による5Aプログラムスーパ
ーウオシユ基阜に合格するための防縮処理条件は下記の
通りである。
上表から明らかなように、本発明方法に含まれる化学処
理工程の処理条件は、従来方法のそれよりもはるかに低
減されており、それだけ繊維の損傷劣化が低(、しかも
処理コストが低減される。
C)防縮処理により、繊維に樹脂加工を施すと、人工捲
縮された羊毛繊維のスケールが樹脂で被覆され繊維の伸
張および屈曲弾性が高まる。
本発明方法における化学処理は、上述の塩素化−樹脂加
工防縮処理法の他に、下記の方法を包含することができ
る。以下、第1B図〜ID図を参照して説明する。
(1)防縮加工と光沢付与加工との併用人工捲縮付与さ
れたケラチン質繊維束の重積体に下記の処理を施す。
(イ)処理液含浸(処理液含浸装置50)処理液は塩素
処理剤(例えばジクロロイソシアヌル酸ソーダ1.0〜
2.0%owf)と光沢付与剤(例えば、過マンガン酸
カリ或は過硫酸アンモニウム0.5〜1.0%owf)
と含み、通常は室温で含浸される。処理液を含浸した゛
繊維束重積体は回動ネット54上に20〜25°Cの室
温で約5分間載置搬送される。
(of  後処理、前述の通り、但し、酸ショック処理
工程(酸ショック処理装置58)では、p H4,5〜
5.0に調整された酢酸水溶液により20〜25℃の室
温で40秒間処理される。また、脱塩素処理工程(脱塩
素処理装置67)においては、lO〜20g#!の酸性
亜硫酸ソーダを含む処理液で、40〜45°Cの温度で
35〜45秒間処理される。
尚pH調整処理(装置77)、合成高分子物質処理(装
置87)は省略され、それぞれで水洗を行えばよい。
また、2.0〜3.0%owfの過マンガン酸カリ単独
により上記化学処理を施せば白皮の改善された人工捲縮
繊維が得られる。
(2)漂白処理 人工捲縮を付与されたケラチン質繊維束の重積体に下記
の処理を施す。
(イ)処理液含浸(処理液含浸装置50)処理液組成例 過酸化水素(35%)   10cc/fトリポリ燐酸
ソーダ   2g/j2 含浸温度     40〜60℃ 含浸時間     2〜5分間 (ol  後処理 A)水洗  (装置58) 20〜30℃ B)還元漂白(装置67) ハイドロサルファイド 10〜20g/635〜45℃
、20〜60秒間 C)水洗  (装置77 、87 、97)20〜30
℃ (3)防虫処理 化学処理工程の最終段階、例えば装置97において処理
槽中に防虫剤(例えば、オイランU33、バイエル社製
)5〜20g/ff含有させ、40〜45°Cの温度で
処理し、約60%に絞って乾燥する。
(4)架橋化反応 人工)委縮処理液中に架橋化剤、例えば、10〜20g
/7!程度のホルムアルデヒド(40%)、或は10〜
20g/、f!程度のグルタアルデハイドを含有させて
おいてもよい。これらの架橋化剤は、水蒸気加熱処理お
よび熱水加熱処理工程においてケラチン質繊維と架橋反
応して人工捲縮の安定化を促進する。
(5)柔軟・平滑化処理 化学処理の最終工程(装置97)においてケラチン質繊
維束の重積体に、柔軟剤、緩和油剤、又は1a水剤など
を付与してもよい。
本発明に用いられるケラチン質繊維は、前述の通り羊毛
、モヘア、アルパカ、ビキューナー、ラマ、カシミヤ、
ラクダ等の獣毛を含み、特にオルソ、パラのに二相構造
を有する羊毛、例えばメリノ種羊毛、雑種羊毛、カシミ
ヤなどは、低濃度の人工捲縮剤により十分な人工捲縮を
発現し、その捲縮は極細コイル状をなしている。また、
二相構造を持たない繊維、例えばモヘア等は低濃度の人
工捲縮加工浸により長周期のコイル状捲縮を発現するこ
とができる。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により更に説明する。
実施例1および比較例1 洗い上りのオーストラリア産ダウン種羊毛、ニューシー
ラント産ペレンデール種羊毛、ロムニ一種羊毛を40:
40:20の比率でカード・ブレンドし25g/m平均
繊度、30μm平均繊長、8S、5Bのカード・トップ
を作り、第1A〜ID図に示された装置を用いて、これ
に人工捲縮加工を施し、引続き防縮加工、防虫加工を施
した。
以下に処理条件を示す。
(1)25g/m羊毛、スライバー・8本を引き出し引
揃え、 (2)ロータリーギル・ドラフト3.85倍得られた羊
毛帯状体を20m/分の速度で次工程に供給した。従っ
て羊毛供給速度は 25 g/mx 8 X 20m/分xi/3.85=
約1,000g/分であった。
(3)羊毛繊維の連続帯状体を20m/分の速度で捲縮
処理液含浸槽に導入した。
処理液組成=2.6%訂χ酸性亜硫酸ソーダー2g/l
 タープイトールTMN (湿潤剤) 4g/I! リイーンテクト(一方 社製) 温度:水温 18℃ (4)垂直式マングル 100%に絞った。
(5)室温にてJ−box内に5分間放置、羊毛繊維内
部に水と捲縮処理剤を含浸し、羊毛繊維の延伸性を高め
た。
(6)垂直式マングル 羊毛繊維連続羊毛帯状体を、50%に絞った。この工程
で、羊毛繊維内部に吸収された水、セント剤以外のもの
を除去し、延伸/緩和/折り畳み工程からなる機械装置
の金属腐蝕を防止した。又、垂直式マングルと延伸装置
間の羊毛帯状体のテンション・コントロールをローラー
の速度微量調整で行った。
(7)延伸 第1A図に示された延伸装置を用いテンション・コント
ロールされた羊毛帯状体を延伸送り込みローラーに20
m/分の速度で導入し、送りこみローラーと送り出しロ
ーラーとの間で延伸した。送り出しローラーの周速を、
送り込みローラーの周速に対して1.3倍とした。送り
込みローラーと送り出しローラーとの間隔は 810であった。この結果、送り出しローラーの表速度
は26m/分となり、次に捲付防止のためのドクター・
ブレードの周速度を26m/分とした。
(8)延伸によって緊張された羊毛帯状物から張力を解
放し、上下回動ネットの挾持部分間の間隙空間に帯状物
を折りな\み押し込んだ。この上下回動ネットの間隙は
40璽霧であり、その回動速度を2m/分とした。すな
わち、帯状物のオーバーフィードは2:26 =1:1
3程度であった。この結果、形成された羊毛トップの重
積体中の羊毛繊維は延伸張力から解放され人工捲縮が発
現した。
(9)水蒸気加熱人工捲縮セット 第1A図の装置により、羊毛トップ重積体に95℃で1
分間の第1水蒸気加熱、および更に95°C4分間の第
2水蒸気加熱処理を施した。
(10)熱水処理 第1B図に示された熱水処理装置により羊毛トップ重積
体に85℃ 80秒の熱水処理捲縮セットを施した。液
循環は、サクション方式で行った。
(11)垂直式マングル 熱水処理された羊毛トップ重積体をマングルで60%程
度に絞った。
(12)温水洗処理 第1B図に示された水洗装置により、羊毛トップ重積体
を18℃で80秒間温水洗浄した。
(13)垂直式マングル 2台 マングルで50%程度に絞った。
得られた人工捲縮羊毛トップ重積体を下記の防縮処理に
供した。
(14)ジクロロイソシアヌル酸ソーダ(DCCA−N
a)含浸 人工捲縮羊毛トップ重積体に下記組成:20 g / 
I  DCCA−Na 2g/11  タープイトール TMNを有する水溶液
を、水温18°Cで水平パッダーを用い、100%程度
に含浸し、これを回動無端ネット上に載置搬送しながら
室温25℃で2分間放置した。
(15)垂直式絞りマングルで60%程度に絞った。
(16)第1C図に示されている酸ショック処理装置に
よりp H2,0になるよう塩酸で調整された液に水温
18°C40秒浸漬し、酸ショック処理を行って羊毛繊
維の表面を活性化した。
(17)垂直式絞りマングルで60%程度に絞った。
(1日)第1C図に示されている脱塩素処理装置により
、下記の組成の処理液に浸漬して、脱塩素処理を行った
10g/jl!酸性亜硫酸ソーダ Log/#亜硫酸ソーダ 温度45℃、40秒浸漬 (19)垂直式マングルで60%に絞った。
(20)第1C図に示されているpH調整処理装置を用
い下記の組成の処理液に浸漬処理した。
10g/E重炭酸ソーダ一 温度18°C240秒浸漬 この処理により羊毛繊維のpH値゛を8.0〜8.5程
度に調整した。
(21)垂直式マングルで絞った。
(22)第1C図に示されている高分子物質処理装置を
用い、下記の組成の処理液により処理した。
25cc/lハーニセツト57 (10%固形量) 10g/It重炭酸ソーダ 温度35℃、40秒浸漬 (23)垂直式マングルで60%に絞った。
(24)第1D図に示されている柔軟処理装置を用い、
下記組成の柔軟・防虫処理液による処理を行った。
10cc//!柔軟処理剤ミストリウベー5(25%固
形分) 10cc/βオイランU33 (バイエル社)温度45
℃、40秒浸漬 (25)垂直式絞りマングルで60%に絞った。
(26)第1D図に示されている乾燥装置を用い、防縮
剤オイランU33を羊毛繊維に反応させた。
(27)第1D図に示されているサクション式冷却装置
を通過させて冷却し次にJ−型リザーバーに導入した。
(28)リザーバー内の人工捲縮・防縮・防虫加工され
た羊毛トップの重積体をロータリーギルで、一部開繊し
た後、ローラードラフトによるスリップドラフトにて、
切断した。
(29)切断後、カートに掛け、カード・ウェブを形成
し、積層させた後、この積層体にカード中での繊維の歪
みをとるためスチーム処理および乾燥処理して羊毛ふと
んを作った。
また、比較のために、上記人工捲縮工 程を除き、上記と同様の防縮・防虫処理を実施した。
得られた羊毛ふとんは、下記のような多くの特性を示し
た。
本発明により製造された実施例1のふとんは、比較例1
の羊毛ふとんにくらべて、弾力性が高く、ドライ・フェ
ルトが発生せず、側地から毛がふき出すこともなく、防
虫性のある理想的なものであった。
実施例2並びに比較例2、および3 平均繊度23.5μmのオーストラリア産メリノ種羊毛
を用いて、実施例−1の方法に従って人工捲縮加工を行
い、次に防縮加工を行った。但し、第24工程において
防虫剤を混入しなかった。
得られた羊毛トップの重積体をケンスにとり、コイル・
プレス機でバンプ・トップにし、トップ染色機で染色後
、所定の紡績に供した。
紡績条件 2/2ONm 但し、見掛番手 2/2ONm 実質番手 2/24Nm とした。
紡績後、横網機で編み立てし製品の特性を調べた。その
結果、約20%の軽量で、嵩高性を保ち、耐洗濯性及び
耐ピリング性のあるニット製品を作ることができた。比
較のために、未処理羊毛トップを上記紡績に供した(比
較例2)また、人工捲縮を施さず、防縮処理のみを施し
たもの(比較例3)も上記と同じ紡績に供した。
以下余白 * I WS Wascator 5 Aプログラム 
5回繰り返し実施例3 平均繊度35μm・平均繊維長120.5 mのニュー
ジランド産うスタ一種羊毛を、実施例−1の方法に従っ
て人工捲縮および防縮加工を行った。但し、DCCA−
Naを含む塩素剤処理液を水平パッダーでパッディング
する第(14)工程に於いては、光沢性を付与するため
に下記の組成の処理液を用いた。
また、第(24)工程において防虫剤を含まない柔軟処
理液を用いた。
以下余白 塩素化・光沢処理液 15 g/7!  DCCAナトリウム塩5g/l 過
マンガン酸カリ 2g/り タープイトールTMN 温度 18℃ 100%絞り 人工捲縮、防縮及び光沢加工処理後、得られた羊毛をケ
ンスに取り、バンブ染色を行わずに、所定の紡績を行っ
た。
紡績条件 1 / 20 N m 紡績後、編立し、光沢性・防縮・嵩高性等を試験した。
従来、ラスタ一種羊毛は、スライバーの抱合性が著しく
貧しいものであるが、本発明方法により人工捲縮を行う
ことによって、この抱合性が著しく向上し、その結果、
紡績性が著しく向上した。
本発明の方法を用いることにより、ニュージランド産う
スタ一種羊毛から、嵩高性、抱合性・紡績性・耐洗濯性
及び光沢性のすくれたメリヤス糸を製造することができ
た。
〔発明の効果〕
本発明によりケラチン質繊維に形成された人工捲縮はコ
イル状又はスパイラル状の形状を有し、繊維製品にすぐ
れた嵩高性を与え、その軽量化を達成することができし
かもすぐれた化学処理適合性を示す。また、人工捲縮は
、耐久性と安定性にすぐれ、染色や、化学加工により消
失した゛り低下することがなく、化学処理による繊維の
損傷や劣化が少なく、すぐれた耐ピリング性、耐フェル
ト性、耐摩耗性および耐洗濯性、を示す。
置装置および構造を示す説明図である。
1・・・繊維帯状体、   1a・・・繊維束重積体、
2・・・クリール、    3・・・ロータリーギル、
4・・・捲縮処理液、  5・・・含浸槽、6・・・マ
ングル、   7・・・マングル、8・・・ガイドロー
ル、  9・・・J−ボックス、10・・・ガイドロー
ル、11・・・マングル、12・・・延伸装置、 13・・・延伸送り込みローラー、 14・・・延伸送り出しローラー、 15・・・ドクターブレード・ 16・・・人工捲縮発現装置、 17・・・上回動ネット、 17a・・・上回動ネット挾持部分、 18・・・上回動ネット、 18a・・・上回動ネット挾持部分、 19 、20・・・第1水蒸気加熱捲縮セツト装置、2
1・・・第2水蒸気加熱捲縮セツト装置、22・・・水
蒸気室、  23・・・回転ドラム、24・、25・・
・上・上回動挾持ネット、26 、27 、28 、2
9・・・ガイドロール、30・・・熱水処理装置、31
・・・熱水処理槽、32・・・回転ドラム、 33 、34・・・上・上回動挾持ネット、35 、3
6 、37 、38・・・ガイドロール、39・・・マ
ングル、 40・・・水洗装置、  41・・・水洗槽、42・・
・回転ドラム、 43 、44・・・上・上回動挾持ネット、45 、4
6 、47 、48・・・ガイドロール、49・・・マ
ングル、 50・・・化学処理液含浸装置、 50a・・・回動無端ネット、 50b、50G・・・ガイドロール、 51・・・水平式パッダー、 52・・・処理液含浸槽、53・・・ガイド板、54・
・・回動無端ネット、 55 、56・・・ガイドロール、 57・・・マングル装置、58・・・酸ショック処理装
置、59・・・処理槽、    60・・・回転ドラム
、61 、62・・・回動無端ネット、 63 、64a 、 64b 、 65−ガイドロール
、66・・・マングル装置、67・・・脱塩素処理装置
、68・・・処理槽、    69・・・回転ドラム、
70 、71・・・回動無端ネット、 ?2 、73 、74 、75・・・ガイドロール、7
6・・・マングル装置、77・・・pH調整処理装置、
78・・・処理槽、    79・・・回転ドラム、8
0 、81・・・回動無端ネット、 82 、83 、84 、85・・・ガイドロール、8
6・・・マングル装置、 87・・・合成高分子物質処理装置、 88・・・処理槽、   89・・・回転ドラム、90
 、91・・・回動無端ネット、 92 、93 、94 、95・・・ガイドロール、9
6・・・マングル装置、97・・・柔軟処理装置。
98・・・処理槽、    99・・・回転ドラム、1
00 、101・・・回動無端ネット、102、103
.104.105・・・ガイドロール、106・・・マ
ングル装置、107・・・乾燥装置、108・・・乾燥
室、    109・・・熱風循環システム、110・
・・回転ドラム、 111 、112・・・上・上回動挾持ネット、113
、114.115.116.117a、 117b−ガ
イドロール、118・・・冷却装置、   119・・
・回動ネット、120・・・振り落し機、  121・
・・ケンス、122・・・スライバー切断機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ケラチン質繊維からなる連続無撚繊維束に、亜硫酸
    塩を含む水性処理液を含浸し、前記処理液含浸繊維束を
    、前記ケラチン質繊維の平均繊維長以下の間隔を有する
    2ヶ所で把持し、この把持点の間で前記繊維束を延伸し
    、直ちに延伸された繊維束から延伸張力を解放してケラ
    チン質繊維に人工捲縮を発現させ、この人工捲縮繊維束
    に対し、無緊張下に捲縮セット処理を施し、次に捲縮セ
    ットされた繊維束に化学的処理工程を施し、乾燥する操
    作を含む連続的方法において、 前記延伸張力から解放された人工捲縮繊維束を、互に間
    隔をおいて平行に対向している1対の挾持ネットの間隙
    空間に折りたゝみながら押し込んで無緊張繊維束の折り
    たゝみ重積体を形成し、この無緊張繊維束の重積体に前
    記捲縮セット処理を施し、引続き前記化学処理を施すこ
    とを特徴とするケラチン質繊維の連続的人工捲縮および
    化学処理方法。 2、前記ケラチン質繊維が羊毛、モヘア、アルパカ、ビ
    キューナ、ラマ、カシミヤ、およびラクダから選ばれる
    、特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、前記水性処理液中の亜硫酸塩濃度が1.0g/l〜
    5g/lの範囲内にある、特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 4、前記亜硫酸塩が、亜硫酸ソーダ、酸性亜硫酸ソーダ
    ー、メタ重亜硫酸ソーダー、モノエタノールアミンバイ
    サルファイドおよびモノエタノールアミンサルファイド
    、から選ばれる、特許請求の範囲第1項記載の方法。 5、前記処理液含浸繊維束が、前記延伸前に0.5〜1
    0分間15〜30℃の温度に保持される、特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 6、前記繊維束の延伸が1.15〜1.40倍の延伸倍
    率で行なわれる、特許請求の範囲第1項記載の方法。 7、前記捲縮セット処理が85〜95℃の温度における
    水蒸気加熱である、特許請求の範囲第1項記載の方法。 8、前記無緊張繊維束の重積体の進行速度が、前記延伸
    張力から解放された人工捲縮繊維束の挾持ネットへの供
    給進行速度の1/5〜1/20倍の範囲内にある、特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 9、前記無緊張繊維束の重積体が0.3〜3.0cmの
    厚さを有する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 10、前記無緊張繊維束の重積体が0.5〜1.0g/
    cm^3の乾燥密度を有する、特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 11、前記捲縮セットが、85〜95℃の温度における
    水蒸気加熱と、40℃以上の水処理により実施される特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 12、前記水処理が、80℃以上の熱水加熱と、40〜
    50℃の温水処理によって実施される、特許請求の範囲
    第11項記載の方法。 13、前記化学処理が防縮処理であって、前記、無緊張
    繊維束の重積体に、活性塩素含有塩素処理剤を含有し、
    かつ5.0〜7.0のpHを有する水溶液を、含浸させ
    てケラチン質繊維を塩素化し、前記塩素化工程が完結し
    た後、前記無緊張繊維束の重積体をpH1.0〜2.5
    の強酸水溶液に導入してこれに酸ショック処理を施して
    、ケラチン質繊維表面の臨界界面張力を高め、次にこの
    無緊張繊維束の重積体に合成高分子物質による処理を施
    すことを含むものである、特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 14、前記塩素処理剤が、ジクロロイソシアヌル酸ナト
    リウム、次亜塩素酸ナトリウムおよび次亜塩素酸から選
    ばれる、特許請求の範囲第13項記載の方法。 15、前記無緊張繊維束の重積体のケラチン質繊維に含
    浸された塩素処理剤水溶液中の活性塩素の含有量が、前
    記重積体乾燥重量に対して0.5〜2.5%である、特
    許請求の範囲第13項記載の方法。 16、前記合成高分子物質がカチオン性ポリアミドエピ
    クロロヒドリン樹脂および、ポリアクリル酸エステルか
    ら選ばれる、特許請求の範囲第13項記載の方法。 17、前記合成高分子物質が、前記無緊張繊維束の重積
    体の乾燥重量に対し0.5〜2.0%の量で、ケラチン
    質繊維上に固定される、特許請求の範囲第13項記載の
    方法。 18、ケラチン質繊維からなる連続無撚繊維束に人工捲
    縮並びに化学処理を連続的に施すために、順次に配置さ
    れた下記装置: (A)繊維束に水性処理液を含浸する装置 (B)処理液含浸繊維束を送り込むための1対の送り込
    み延伸ロールと、この送り込み延伸ロールから前記ケラ
    チン質繊維の平均繊維長以下の間隔をおいて配置され、
    前記送り込み延伸ロールの周速よりも大きな周速で回転
    する1対の送り出し延伸ロールとからなる延伸装置 (C)延伸繊維束を無張力下に受け取り繊維に人工捲縮
    を発現させる装置 (D)人工捲縮繊維束に無張力下に捲縮セット処理を施
    す捲縮セット装置 (E)捲縮セット繊維束に無張力下に化学処理を施す装
    置、および (F)化学処理繊維束を無張力下に乾燥する装置、を有
    する連続装置において、 前記人工捲縮発現装置(C)が前記延伸装置(B)の繊
    維束送り出し速度よりも低い、互に同一の速度で回動す
    る1対の無端ネットを有し、この1対の回動無端ネット
    が、互に間隔をおいて平行に対向し、かつ同一方向に進
    行する繊維束挾持部分を有し、この1対の挾持部分の間
    に形成される繊維束挾持間隙の入口部が、前記延伸装置
    (B)の繊維束送り出し部に近接して開口しており、こ
    れによって、前記延伸装置から送り出された延伸繊維束
    が前記挾持間隙中に無緊張下に折りたたみ押し込まれて
    無緊張繊維束の折りたゝみ重積体を形成することができ
    、 前記捲縮セット装置(D)が、水蒸気加熱装置を含み、 前記無端回動ネットの1対の繊維束挾持部分が前記水蒸
    気捲縮セット装置(D)の少なくとも前半部分中に伸び
    出ており、これによって無緊張繊維束の重積体に水蒸気
    加熱による捲縮セットを施すことができ、 前記化学処理装置(E)が、 前記無緊張繊維束の重積体に化学処理液を含浸させるた
    めのパディング装置と、前記化学処理液を含浸した繊維
    束の重積体を載置して、搬送する無端回動ネットとを有
    する化学処理液含浸装置と、後処理液を収容する処理槽
    と、この処理槽中に配置され、多孔周面を有し、かつ後
    処理液循環装置に連通している回転ドラムと、この回転
    ドラムの周面のまわりを通って回動する1対の無端ネッ
    トを有する、少なくとも1個の後処理装置とを含み、 前記1対の無端回動ネットは、互に間隔をおいて互に並
    行に対向し、かつ前記回転ドラムの多孔周面に沿って同
    一方向に進行する繊維束挾持部分を有し、この挾持部分
    の間に形成された間隙空間に前記無緊張繊維束の重積体
    を挾持することができ、かつ、後処理液を処理槽、繊維
    束重積体、および回転ドラムの多孔周面を通して循環す
    ることができる、ことを特徴とするケラチン質繊維の連
    続的人工捲縮および化学処理装置。 19、前記捲縮セット装置(D)の水蒸気加熱装置の後
    半部が、水蒸気供給源に連結された水蒸気室と、この水
    蒸気室中に配置され、多孔周面を有し、かつ循環装置に
    連通している回転ドラムと、この回転ドラムの周面のま
    わりを通って回動する1対の無端ネットとを有し、これ
    ら1対無端ネットは、互に間隔をおいて互に並行に対向
    し、かつ前記回転ドラムの多孔周面に沿って同一方向に
    進行する繊維束挾持部分を有し、この挾持部分の間に形
    成される間隙空間に前記無緊張繊維束の重積体を挟持す
    ることができ、かつ、水蒸気を水蒸気室から繊維束重積
    体および回転ドラムの多孔周面を通して循環することの
    できる、特許請求の範囲第18項記載の装置。 20、前記捲縮セット装置(D)が、前記水蒸気加熱装
    置の後に配置された水処理装置を含み、この水処理装置
    の少なくとも前半部に熱水加熱装置を含み、この熱水加
    熱装置が熱水供給源に連結された熱水処理槽と、この熱
    水処理槽中に配置され、多孔周面により前記熱水循環装
    置に連通している熱水処理回転ドラムと、この熱水処理
    回転ドラムの周面のまわりを通って回動する1対の無端
    ネットとを有し、 前記1対の無端回動ネットは、互に間隔をおいて、互に
    並行に対向し、かつ、前記回転ドラムの多孔周面に沿っ
    て同一方向に進行する繊維束挾持部分を有し、この挾持
    部分の間に形成された間隙空間に前記無緊張繊維束の重
    積体を挾持することができ、かつ熱水を、熱水処理槽、
    繊維束重積体、および回転ドラムの多孔周面を通して循
    環することができる、特許請求の範囲第18項記載の装
    置。 21、前記水処理装置が、前記熱水処理装置の後に配置
    された水洗装置を含み、この水洗装置が水供給源に連結
    された水洗槽と、この水洗槽内に配置され、多孔周面を
    有し、かつ、水循環装置に連通している水洗回転ドラム
    とこの水洗回転ドラムの周面のまわりを通って回動する
    1対の無端ネットとを有し、 前記1対の無端回動ネットは、互に間隔をおいて互に並
    行に対向し、かつ前記回転ドラムの多孔周面に沿って同
    一方向に進行する繊維束挾持部分を有し、この挾持部分
    の間に形成された間隙空間に前記無緊張繊維束の折りた
    ゝみ重積体を挾持することができ、かつ、水を水洗槽、
    繊維束重積体、および回転ドラムの多孔周面を通して循
    環することができる、特許請求の範囲第20項記載の装
    置。 22、前記乾燥装置(F)が、熱風供給源に連結された
    乾燥室と、この乾燥室内に配置され、多孔周面を有し、
    かつ熱風循環装置に連通している乾燥回転ドラムと、こ
    の乾燥回転ドラムの周面のまわりを通って回動する1対
    の無端ネットとを有し、前記1対の無端回動ネットは、
    互に間隔をおいて互に並行に対向し、かつ前記回転ドラ
    ムの多孔周面に沿って同一方向に進行する繊維束挾持部
    分を有し、この挾持部分の間に形成される間隙空間に前
    記無緊張繊維束の重積体を挾持することができ、かつ熱
    風を乾燥室、繊維束重積体および回転ドラムの多孔周面
    を通って循環することができる、特許請求の範囲第18
    項記載の装置。
JP18753485A 1985-08-28 1985-08-28 獣毛繊維の連続的人工捲縮および化学処理方法並びに装置 Granted JPS6253477A (ja)

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