JPS6253148B2 - - Google Patents

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JPS6253148B2
JPS6253148B2 JP1734081A JP1734081A JPS6253148B2 JP S6253148 B2 JPS6253148 B2 JP S6253148B2 JP 1734081 A JP1734081 A JP 1734081A JP 1734081 A JP1734081 A JP 1734081A JP S6253148 B2 JPS6253148 B2 JP S6253148B2
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amylose
growth
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Shigetaka Okada
Sumio Kitahata
Shigeatsu Yoshikawa
Toshuki Sugimoto
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、枝つくり酵素の製造方法に関する。
アミロースのような直鎖状グルカンのα−1・
4結合に作用してアミロペクチンまたはグリコー
ゲンのようなα−1・6結合の枝分れ構造を生成
する酵素は、枝つくり酵素(Q−酵素、あるいは
ブランチング エンザイム、EC2.4.1.18)と呼ば
れ古くから知られている。
この枝つくり酵素は、澱粉やグリコーゲンの合
成に関与する場合が多く、馬鈴薯、イネ種実、ト
ウモロコシ種実などの澱粉合成の活発な組織、グ
リコーゲンを含む動物の組織、大腸菌などの微生
物に存在することが知られている。このうち、馬
鈴薯と大腸菌の酵素は、高純度に精製され、その
作用特異性についてもくわしく検討されている
〔例えば、G.S.Drumond et al.、Eur.J.Biochem.
、Vol.26、168−176(1972年)、C.Boyer et al.
、Biochemistry、Vol.16、3693−3699(1977年)
参照〕。しかしながら、これらの研究は、何れも
生体中での澱粉またはグリコーゲンの生合成、代
謝を明らかにするために行なわれたものである。
本発明者らは、長年、食品製造への酵素利用の
研究を行つてきた。加工食品、なかでも澱粉質を
含有する食品の場合、澱粉の老化は、保存性の低
下、消化率の低下などをもたらしている。そし
て、澱粉の老化を防止するため食品製造に際して
糖類を添加する方法が経験的に採用されている。
しかしながら、これらの方法では、澱粉の持つ接
着性、粘性などの物性が変化し、賦形力が低下
し、甘味が増大するなどの欠点が生じる。
本発明者らは、澱粉の持つ長所を失うことな
く、澱粉の老化を防止するために枝つくり酵素を
利用することに着目し、その酵素の大量生産を目
ざして微生物を広く検索した。その結果、バチル
ス属に属する細菌バチルス・メガテリウム10−5
株が、多量の枝つくり酵素を産生することを見い
だし、本発明を完成した。
本発明の酵素は、バチルス属に属する細菌によ
つて多量に産生されること、クエン酸またはグル
コース−1−リン酸によつて活性化作用を受けな
い点で、これまでに報告されている枝つくり酵素
とは全く異なつている。
次に、本発明における枝つくり酵素の諸性質に
ついて述べる。
(1) 作 用 本酵素をアミロース(グルコース重合度約
500)に作用させると、還元力はほとんど生成
しないにもかかわらず、ヨウ素呈色はその作用
が進むにつれて漸次減少し、660nmにおける
吸光度が作用前の約10%以下に低下する。
(イ) アミロースからの生成物に、細菌類化型α
−アミラーゼまたは豚膵臓α−アミラーゼを
作用させて、その作用物をペーパークロマト
グラフイーで分析すると、イソマルトシルマ
ルトースおよびさらに高重合度の分枝デキス
トリンを生じる。この結果からα−1・4結
合のアミロースからα−1・6結合を含む生
成物が生じているものと考えられる。
(ロ) アミロースからの生成物に、イソアミラー
ゼを作用させ、次いで、細菌糖化型α−アミ
ラーゼを作用させて得られる作用物をペーパ
ークロマトグラフイーで分析したが、イソマ
ルトシルマルトースは検出されなかつた。こ
れは、アミロースからの生成物に存在するα
−1・6結合がイソアミラーゼの作用により
分解されるものと考えられる。
(ハ) アミロースからの生成物に、イソアミラー
ゼを作用させると、ヨウ素呈色はその作用の
進行とともに漸次増大し、660nmにおける
吸光度が作用前の約1.1〜10倍に増加する。
これは、イソアミラーゼによりα−1・6結
合が切断され、直鎖状デキストリンが生じる
ためと考えられる。
(ニ) アミロースからの生成物に、β−アミラー
ゼを作用させ、その分解率を測定すると、原
料アミロースの場合の約50%に低下した。こ
れは、生成したα−1・6結合によりβ−ア
ミラーゼの分解限度が低下するためと考えら
れる。
(ホ) アミロースからの生成物を、イソアミラー
ゼで分解させ、次いで、その分解物のグルコ
ース平均重合度を末端基定量法(還元力と全
糖量の割合により算出する。)で求めると約
14となり、アミロペクチンのイソアミラーゼ
分解物の場合における約21よりも、グリコー
ゲンのイソアミラーゼ分解物の場合における
約12に近かつた。また、アミロースからの生
成物を、完全メチル化した後、酸分解し、次
いでガスクロマトグラフイーを行うと、生成
物中の分枝鎖長は、グルコース平均重合度約
14と算出される。
(2) 基質特異性 アミロースのほか、アミロペクチン、澱粉に
も作用する。
また、グルコース平均重合度18の低分子アミ
ロースにも作用する。
(3) 活性測定法 部分的に精製し、α−アミラーゼを除去した
後の酵素液100μを、0.1%アミロース(PH
7.5、0.05Mリン酸塩緩衝液)100μに加え、
25℃で10分間作用させた後、これにN/300ヨ
ウ素溶液(0.004MKI、0.005N HClを含む)3
mlを加え、660nmにおける吸光度を測定す
る。この条件で1分間に吸光度の1%を減少す
る酵素活性を1単位とする。
また、アミラーゼが存在する場合でも、例え
ば放線菌の産生するアミラーゼ阻害剤〔S.
Ueda et al.、Agr.Biol.Chem.、Vol.37(9)、
2025〜2030(1973年)〕を用いれば、本酵素は
阻害を受けないので、前記方法により容易に活
性を測定できる。
(4) 至適PHと安定PH PH4〜6は酢酸緩衝液、PH6〜8はリン酸塩
緩衝液、PH8〜10はグリシン−NaOH緩衝液を
用いる。
至適PHは、前項に述べる活性測定法のうち、
アミロース溶液のPHを変えて行なう。また、安
定PHは、酵素液を各PH緩衝液で25℃、2時間保
つた後、PH7.5に戻し、残存活性を測定する。
結果は、第1図に示す如く、本酵素の至適PH
は7.6付近であり、安定PHは6.5〜8.5である。
(5) 至適温度と温度安定性 至適温度は、前述の活性測定方法のうち、温
度のみを変えて行なう。また、温度安定性は、
酵素溶液をPH7.5で各温度に10分間保つた後、
25℃で残存活性を測定する。
結果は、第2図に示す如く、本酵素の至適温
度は25℃付近であり、温度安定性は45℃付近ま
でである。
(6) 阻害、活性化および安定化 亜鉛、水銀またはカドミウムの2.5×10-3M
の存在で阻害される。
システイン残基に特異的に作用するp−クロ
ロマーキユリ安息香酸の10-5Mの存在で阻害さ
れる。本酵素を活性化する物質については不明
であるが、多くの報告に見られるようなクエン
酸、グルコース−1−リン酸による活性化は見
られない。
SH還元試薬は、本酵素の安定化に効果があ
り、ジチオトレイトール、2−メルカプトエタ
ノール、還元型グルタチオン、システインの順
に有効である。
また、20%グリセロールの存在下では、耐熱
性が増加する。0.1%牛血清アルブミンも若干
の効果が見られるが、カルシウム、マグネシウ
ムには耐熱性を高める効果は見られない。
(7) 精製方法 通常の酵素の精製方法と同様に行うことがで
きる。
(8) 分子量 シユクロース密度勾配超遠心法およびゲル
過法により測定したところ、本酵素の分子量は
70000±20000である。
(9) 結晶構造および元素分析 明らかでない。
(10) 等電点 焦点電気泳動法により測定すると、本酵素の
等電点はPH4.5付近である。
(11) デイスク電気泳動 7.5%ポリアクリルアミドゲル(PH9.4)を用
い、実施例1の精製酵素標品を4℃、ゲル1本
当り2.5mAで2時間泳動させると、酵素活性
区分は単一であつて、ブロムフエノールブルー
に対する移動度は約0.19である。
本発明の枝つくり酵素の製造方法に用いられる
細菌は、バチルス属に属し枝つくり酵素産生能を
有す細菌であり、次に述べるバチルス・メガテリ
ウム10−5株は、本発明の目的に有効に使用する
ことができる。
バチルス・メガテリウム10−5株は、大阪市北
区の土壌から発見、分離したものであり、昭和56
年1月28日に工業技術院微生物工業技術研究所に
寄託申請され、FERM−P No.5859号で受託さ
れた。
次に、バチルス・メガテリウム10−5株の菌学
的性質を記載する。
形態学的性質 a 細胞形態 (i) 肉汁寒天斜面培養(28℃、24時間)の場
合平均の大きさは(1.25〜1.5)×(2〜
4)μmであり、両端に丸味を帯びた桿菌
で、多形性は有しない。細胞内に顆粒を有
し、異染顆粒染色法では染まらないが、脂
肪球染法により染まる。ときには、2連も
しくはそれ以上に連らなり、また非常に長
い細胞もみられる。
shadow formの形成もみられる。
(ii) グルコース肉汁寒天斜面培養(28℃、24
時間)の場合 平均の大きさは(1.5〜2.0)×(2.0〜
2.5)μmであり、両端に丸味を帯びた桿
菌で、多形性を有しない。細胞内の顆粒
は、脂肪球染色、フクシン染色により染ま
りやすくなる。普通の細胞は少し短かくな
るが、鎖状細胞は非常に長い細胞が多くな
る。
b 運動性、鞭毛 肉汁寒天斜面培地にて、28℃で6時間培養
した場合、第3図の電子顕微鏡写真(×
10000)に示すように、よく運動する。
c 胞 子 (i) 肉汁寒天培地、土壌浸出液寒天培地にお
いて、培養1〜2日の早い時期に形成され
る。
(ii) sporangia sporangiaに、ふくらみはほとんど見ら
れず、胞子は端よりの位置に形成される。
(iii) 胞子型、大きさ 平均の大きさは(1.0〜1.5)×(1.25〜
2.5)μmの楕円または膵臓体をしてい
る。
d グラム染色 肉汁寒天培地にて、28℃で6時間および24
時間培養した菌は、何れも陽性である。
e 抗酸性 肉汁寒天培地にて、28℃で24時間培養した
菌は、陰性である。
f カプセル(夾膜) 肉汁寒天培地にて、28℃で18時間培養し、
リン−タングステン酸法にて染色し、電子顕
微鏡観察を行なつた結果、菌体の周りに影を
生じたことにより、カプセルが存在するもの
と判定する。
g 異染顆粒 肉汁寒天培地にて、28℃で24時間培養した
菌は、陰性である。
h 脂肪球染色 肉汁寒天培地およびグルコース肉汁寒天培
地にて、28℃で24時間培養した菌は、何れも
陽性である。
培養的性質 a 肉汁寒天平板培養(28℃、5日) 菌の生育は非常に早く、5日後には4〜5
mmのコロニーとなる。コロニーは、不透明な
鈍光を帯びた黄白色の円形で、表面は平滑で
あり台状の隆起をしている。周縁は全縁で内
容は均質である。色素は形成しない。
b 肉汁寒天斜面培養(28℃、5日) 菌の生育は非常に早く、良好である。コロ
ニーは、半透明であり、脂肪様の湿光をもつ
た平滑な表面で、黄白色をしており、外周は
少しもり上つた偏平状をなし、糸状の生育を
する。
c 肉汁液体培養(28℃、2日) 菌の生育が早く、1日で液体はよく濁り、
粒状の生育もみられる。2日で濁りはほとん
どなくなり、大きな薄片状の沈澱を生じる。
表面にリングを形成しない。色素、ガスを生
成しない。
d 肉汁穿刺培養(28℃、5日) 穿刺部を中心とした寒天表面に、コロニー
の形成が見られ、寒天上層部にはせん毛状の
菌の生育が見られる。
e 肉汁ゼラチン穿刺培養 (i) 20℃、10日、袋状に液化 (ii) 28℃、10日、液化し、冷却しても凝固し
にくくなる。
(iii) 肉汁ゼラチン寒天平面培養(28℃、5
日)で、広い分解ハローを示す。
f リトマス ミルク(28℃、14日) (i) リトマスは青色から赤紫に、ブロムクレ
ゾールパープルは青色からうすい青黄色と
なり、酸の生成はほとんど見られない。凝
固も起きない。
(ii) ミルク寒天平面培養(28℃)で、短期間
に広い分解ハローを示す。
g proteose−peptone acid agarでの生育 菌はよく生育し、黄白色で表面にしわが形
成される。
h グルコース肉汁寒天斜面での生育 肉汁寒天斜面と同様の生育がみられる。
i チロシン寒天での生育 菌はよく生育し、表面にしわが形成される。
j クエン酸塩寒天での生育 肉汁寒天と同様の生育が見られ、培地はピ
ンク色となり、アルカリ性を示した。
k 馬鈴薯楔子での生育 菌はよく生育し、やわらく粘液性を示し、
水溶液中にも落下する。菌は黄色をしてお
り、表面はしわ状となる。ポテトは腐敗し、
灰白色に変色する。
l 大豆寒天での生育 菌の生育は早く、良好である。コロニーは
不透明で、湿光をもつたしわ状の表面で、黄
白色をしており、台状で糸状の生育が見られ
る。
m グルコース・アスパラギン寒天での生育 肉汁寒天と同様の生育が見られ、コロニー
は白色をしている。
n tomato−yeast milkでの生育 可溶化(peptonize)する。
生理的性質 a 硝酸塩の還元 陽 性 b 脱窒反応 ガス生成なく生育する。
c MR試験 陰 性 d VP反応 陰 性 e インドールの生成 陰 性 f 硫化水素の生成 陽 性 g デンプンの分解 陽 性 h クエン酸の利用 陽 性 i 無機窒素源の利用 アンモニウム塩、硝酸塩ともに利用できる。
j 色素の生成 ミルク寒天培地、馬鈴薯楔子での生育で、
黄色色素を生成する。
土壌抽出液を含む胞子形成培地での生育
で、灰白色色素を生成する。
k ウレアーゼ 陽 性 l カタラーゼ 陽 性 m 生育の範囲 PH5.5〜9.3で生育し、生育最適PHは7附近
である。また、10〜40℃で生育し、生育最適
温度は30℃附近である。45℃では生育しな
い。
n 酸素に対する態度 好気性 o O−Fテスト(Hugh−Leifson)試験 陰
性 p 糖類からの酸およびガスの生成(28℃、14
日) ソルビトール、ラムノースからは酸を生成
しないが、アラビノース、キシロース、グル
コース、シユクロース、ラクトース、マンニ
トール、グリセロールから酸を生成する。
また、前記の何れの糖類からもガスの生成
は認められない。
q セルロースの分解 陰 性 本菌株は、上述の菌学的性質からバージーズ・
マニユアル・オブ・デタミネイテイブ・バクテリ
オロジー(Bergey´s Mannual of Determinative
Bacteriology)第7版および第8版に基づき、バ
チルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)
であると同定した。
本発明の枝つくり酵素を製造するための培養
は、細菌の通常の培養方法に準じて液体培養、固
体培養などが行なわれる。液体培養の場合には、
静置培養でもよいが、振とう培養または通気撹拌
培養の方が好ましい。培養に用いられる培地とし
ては、バチルス属に属する細菌が必要とする栄養
源を含有するものであれば、合成培地、半合成培
地、または天然培地を自由に用いることができ
る。特に、本発明の酵素の生産量を増大させるた
めには、シユクロース、アミロース、澱粉、澱粉
部分分解物などの糖を含有する培地を用いること
が好ましい。一般には、PHを中性ないし微アルカ
リ性にした培地に、バチルス属に属する細菌を植
菌し、20〜35℃で、1〜5日間培養する。
以上のようにして得た培養物は、そのまま用い
るか、または菌体もしくは上清から粗酵素液さら
には精製酵素液とし、必要に応じて、例えば凍結
乾燥法などによつて粉末酵素を製造して使用す
る。
このようにして調整した枝つくり酵素は、食品
製造に使用される澱粉質に作用させ、得られる加
工食品の保存性の向上、消化率の向上のみなら
ず、品質の改善に大きく寄与することができる。
次に、実施例について述べる。
実施例 1 シユクロース2.0w/v%、ポリペプトン
1.0w/v%、肉エキス0.5w/v%、リン酸2カ
リウム0.1w/v%、塩化ナトリウム0.1w/v
%、硫酸マグネシウム0.03w/v%、炭酸カルシ
ウム(別滅菌)0.5w/v%および水からなる培
養液(PH7.0)の15にバチルス・メガテリウム
10−5株FERM−P No.5859を植菌し、28℃で
48時間、通気撹拌培養した。培養物を遠心分離
(3000×g)し、得られた菌体を超音波処理によ
り破砕した後、遠心分離(10000×g)し、上清
(粗酵素液)約1.7を得た。本液には、ml当り約
9.6単位の枝つくり酵素を含有していた。
本酵素の精製は、硫酸アンモニウムを加え、飽
和度0.3〜0.65の沈澱画分を集め、5mM2−メル
カプトエタノールを含む10mMトリス塩酸緩衝液
(PH7.5)に溶解し、同緩衝液で透析した後、
DEAE−セフアデツクスA−50カラムに吸着さ
せ、塩化ナトリウム濃度を高めた同緩衝液で溶出
させて活性画分を集め、同緩衝液で透析した後、
4−アミノ・ブチル−セフアロース4Bカラムク
ロマトグラフイーで活性画分を集めて行なつた。
得られた精製酵素は、粗酵素液に対して約2000
倍の比活性を有し、活性収率は約30%であつた。
本精製酵素を、アミロース(平均グルコース重合
度500)に作用させた時のヨウ素呈色の低下およ
びアミロースからの生成物にイソアミラーゼを作
用させた時のヨウ素呈色の増加の様子を第4図に
示す。
第4図から明らかなように、枝つくり酵素の作
用により、660nmにおける吸光度は、作用前の
約10%以下に低下し、またアミロースからの生成
物にイソアミラーゼを作用させることにより、
660nmにおける吸光度は、作用前の約1.1〜10倍
に増加する。
実施例 2 液化澱粉(D.E.2.0)2.5w/v%、コーンステ
イープリカー0.5w/v%、脱脂大豆0.2w/v
%、酵母エキス0.1w/v%、塩化アンモニウム
0.3w/v%、リン酸2カリウム0.1w/v%、硫
酸マグネシウム・7水塩0.04w/v%、水および
炭酸カルシウム0.5w/v%、(別滅菌)からなる
培養液(PH7.0)の18にバチルス・メガテリウ
ム10−5株FERM−P No.5859を植菌し、35℃
で40時間、通気撹拌培養した。培養物を25℃の嫌
気化に3日間保つて自己消化させた後、この液の
枝つくり酵素活性を、アミラーゼ阻害剤の存在下
で測定したところ、ml当り約18.6単位であつた。
【図面の簡単な説明】
図において、第1図は、PHと相対活性の関係を
示す線図であり、実線が枝つくり酵素の至適PH、
破線がそのPH安定性を示す。第2図は、温度と相
対活性の関係を示す線図であり、実線が枝つくり
酵素の至適温度、破線がその温度安定性を示す。
第3図は、バチルス・メガテリウム10−5株の細
胞を電子顕微鏡で10000倍に拡大した写真であ
る。第4図は、反応時間と相対吸光度の関係を示
す線図であり、実線がアミロースへの枝つくり酵
素の作用、破線が枝つくり酵素による生成物への
イソアミラーゼの作用を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バチルス属に属し枝つくり酵素産生能を有す
    る細菌を、栄養培地で培養して枝つくり酵素を生
    成せしめ、これを採取することを特徴とする枝つ
    くり酵素の製造方法。
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