JPS6251296B2 - - Google Patents

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JPS6251296B2
JPS6251296B2 JP311080A JP311080A JPS6251296B2 JP S6251296 B2 JPS6251296 B2 JP S6251296B2 JP 311080 A JP311080 A JP 311080A JP 311080 A JP311080 A JP 311080A JP S6251296 B2 JPS6251296 B2 JP S6251296B2
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JP
Japan
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silicic acid
molecular weight
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aqueous solution
water
Prior art date
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JP311080A
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English (en)
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JPS56100831A (en
Inventor
Shigeyuki Tooyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、有機溶剤に可溶で且つ分子量分布の
シヤープな高分子量有機珪素重合体の製造方法に
関する。 従来、珪酸とオルガノシリル化剤とを反応さ
せ、有機溶剤に可溶な有機珪素重合体を製造する
方法は、例えば特公昭28−5699号、特公昭53−
799号等により提案されている。 これらで提案された方法においては、珪酸は例
えば珪酸ソーダを酸で中和させた珪酸であり、一
般にPH5以下好ましくは0.5〜3の範囲の酸性珪
酸として用いられている。 これに対して、本発明は変性した珪酸を用いる
ことが特徴であり、この珪酸とオルガノシリル化
剤とを反応して得られる有機珪素重合体は、従来
法で得られた有機珪素重合体に比して、分子量分
布がシヤープである、高分子量である、撥水性が
高い等の特性を有する。本発明はこの知見にもと
づいて完成されたものである。 即ち、本発明は珪酸水溶液をPH9〜11のアルカ
リ性に保持し、次いでPHを5以下に調整した後、
速やかに一般式RnSiX4−n又はX(R2SiO)
mSiR2X(但し、Rはアルキル基、アリール基又
はアルケニル基を示し、Xはハロゲン原子又はア
ルコキシ基を示し、nは1〜3の整数を示し、m
は3又は4を示す)で示されるオルガノシリル化
剤と反応させ、重量平均分子量が3000〜20万の重
合体を得ることを特徴とする有機珪素重合体の製
造方法である。 以下、本発明を順次説明する。 本発明で用いられる原料珪酸は、従来この分野
で用いられている水溶性の珪酸であれば何等制限
されず用いられるが、珪酸ナトリウム、珪酸カリ
ウム等が好適に使用される。一般には水ガラスを
硫酸、塩酸、硝酸等で中和する方法が水溶性の珪
酸を容易に得ることができるので工業的に有利に
採用できる。 本発明の最大の特徴は、珪酸をPH9〜11のアル
カリ性に保持し、該珪酸を変性させることであ
る。本発明で変性させるとは、珪酸の重合を起こ
させることであつて、一般には珪酸溶液を10〜80
℃で、1分〜8時間保持することによつて達成さ
れるが温度が高い程保持時間を短縮することがで
きる。変性時のPHが11より高いアルカリ性では得
られる有機珪素重合体が高分子化しない。また、
PHが9より低いと変性時ゲル化しやすく安定して
有機珪素重合体を得ることができない。珪酸のPH
を9〜11に調整するには、添加する硫酸等の量を
制御して行えばよい。 以上のようにPH9〜11のアルカリ性下で変性さ
れた珪酸溶液は、更に硫酸等を添加してPH5以
下、好ましくはPH0.4〜3.5の酸性とするPH8〜10
のアルカリ性のままオルガノシリル化剤と反応さ
せると、直ちにゲル化を起してしまう。また、PH
5以上のときもほぼ同様のことが起る。 PH5以下にされた珪酸溶液は、次いで速やかに
オルガノシリル化剤と反応させる。この場合、珪
酸溶液のPHが低い程放置時間を延ばすことができ
るが、本発明においては一般にはPH5以下に調整
後10分以内、好ましくは直ちに反応させるのがよ
い。反応させるまでに珪酸溶液を長く放置すると
得られる珪素重合体の分子量分布がブロードにな
り、撥水性も低下してくる。 本発明において、オルガノシリル化剤は、一般
式RnSiX4−n及びX(R2S:O)mSiR2Xで示さ
れる化合物の1種又は2種以上を用いることがで
きる。上式において、Rはメチル基、エチル基、
プロピル基等のアルキル基;フエニル基、ナフテ
ル基等のアリール基;ビニル基、アリル基等のア
ルケニル基等の飽和、不飽和の炭化水素基又はγ
−アミノプロピル基、βカルボキシル基、γ−シ
アノプロピル基等、置換基を有する炭化水素残基
等の炭素官能性有機基である。また、Xはハロゲ
ン及び/又は、メトキシ基、エトキシ基などのア
ルコキシ基である。更にnは1〜3の整数である
が使用の態様にあつてはnの値の平均的には1〜
3の範囲内の小数をとり得る。同様にmは3又は
4である。 好ましく使用されるオルガノシリル化剤として
は例えばトリメチルクロルシラン、トリエチルク
ロルシラン、ジメチルジクロルシラン、ジエチル
ジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、エチ
ルトリクロルシラン、ジフエニルジクロルシラ
ン、1,4−ジクロールオクタメチルテトラシロ
キサン等が挙げられる。 珪酸溶液とオルガノシリル化剤との反応は、公
知の方法が何等制限なく採用されるが、特に極性
有機溶剤と水との容量比が0.2〜2.0の混合溶剤を
用い、珪酸1モルに対して、オルガノシリル化剤
を0.2〜2.0モルの割合で反応させる方法が好まし
い。極性有機溶剤としては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン類のケトン類、酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類、ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のアル
キルスルホキシド類及びベンゼン、トルエン等の
芳香族化合物等が用いられる。 反応生成物は、水に不溶の溶剤で抽出し、微量
含まれる酸及び塩を水で洗つて精製する。 この様にして得られた有機珪素重合体は、ほと
んどの有機溶媒に可溶で、重量平均分子量で3000
から20万の分子量を持つ。しかも分子量分布が極
めてシヤープで単分散ポリスチレンと比較して、
増さるとも劣らない単分散性を示し、重量平均分
子量と数平均分子量との比が1.02〜1.03である。 又、驚くべき事に従来の有機珪素重合体に比し
て高い撥水性を示し、例えば紙に対する撥水性は
接触角で従来の物より10〜20%の向上をみた。 本発明で得られる有機珪素重合体はガラス、プ
ラスチツク等の表面に塗布して表面硬度を高くす
るとか、紙又はコンクリート等の表面に塗布して
撥水性を賦与する等の用途に好ましく使用でき
る。 以下に本発明の実施例を示すが、本発明はもと
よりこれらに限定されるものではない。 尚、分子量分布の測定及び重量平均分子量の計
算は次の様に行つた。測定装置は日立製作所製液
体クロマト633型を使用した。カラムはShodexA
−802、A−803、A−805の3本を接続し室温で
測定した。溶媒はテトラヒドロフランを1ml/
minの速度で流した。検出器には差動屈折計を用
いた。試料は0.5gを100mlのテトラヒドロフラン
に溶解させ、その0.5mlを吸引法により溶媒に注
入した。 同一測定条件で標準ポリスチレンにより作成し
た較正曲線により、各カウントの分子量(Mi)
を求め、又、得られたクロマトグラムは流出量を
0.5ml/minで分割し、各カウントのピーク高さ
(Hi)を出した。重量平均分子量(w)はこれ
等の数値を用い、次式により電子計算機で算出し
た。 w=ΣHiMi/ΣHi また、撥水性は次のようにして求めた。 シリル化物をヘキサン等の溶媒かしたものを塗
布した後、溶媒を乾燥させた板紙に蒸留水を小滴
滴下し、板紙面との接触角を測定した。 実施例 1〜3 シリカ濃度4%の4号珪酸ナトリウム水溶液
(S:O2/Na2Oモル比3.24)400mlに4N硫酸26ml
を加え、PH9.7とし20℃で10分間保持した後、硫
酸を加えてPH1.7の珪酸溶液とした。直ちに表1
に示す様なオルガノシリル化剤の所定量をイソプ
ロピルアルコール400mlに希釈し、40℃に加温し
たオルガノシリル化剤溶液中に撹拌下1分以内で
加えた。ついで30分間反応させた。反応後n−ヘ
キサンで抽出し水洗した後n−ヘキサンを留出除
去して、生成物を乾燥した。生成物の分子量及び
撥水性は表1に示す様になつた。
【表】 実施例 4 シリカ濃度4%の珪酸ナトリウム水溶液250ml
に4N硫酸12.5mlを加え、PH10.4とし30℃で24時間
保持した後、硫酸を加えてPH1.7とした。直ちに
トリメチルクロールシラン23.4mlをイソプルピル
アルコール700mlで希釈し40℃に加温したオルガ
ノシリル化剤溶液中に撹拌下1分以内で加えた。
ついで30分間反応させた。反応後n−ヘキサンで
抽出し、水洗した後、ヘキサンを留出除去して生
成物を乾燥した。生成物の重量平均分子量は10
万、数平均分子量との比は1.02とシヤープな分子
量分布を示した。また、撥水性、(接触角)は95
゜であつた。 比較例 1 6N硫酸34mlにS:O2濃度10%の4号珪酸ソー
ダ200mlを約1分間で加えてPH2とした。直ちに
トリメチルクロールシラン42.3mlをイソプロピル
アルコール250mlに希釈し40℃に加温した。溶液
中に撹拌下、1分以内で加えた。ついで30分間反
応させた。反応後、ヘキサンで抽出し、水を加え
て水洗、次いで68℃減圧下でヘキサンを除去し、
乾燥した。このものの重量平均分子量は7800、数
平均分子量との比は3.10で撥水性(接触角)は83
℃であつた。 比較例 2 シリカ濃度4%の珪酸ナトリウム水溶液400ml
に4N硫酸26mlを加え、PH9.7とし、20℃で10分間
保持した後、硫酸を加え、PH1.7の珪酸溶液とし
た。その後30分室温で放置しトリメチルクロール
シラン34.4mlをイソプロピルアルコール400mlに
希釈し、40℃に加温した溶液中に撹拌下1分以内
で加えた。次いで30分間反応させた。反応後n−
ヘキサンで抽出し、水洗した後、n−ヘキサンを
留出除去して生成物を乾燥した。 生成物の重量平均分子量は10万、数平均分子量
との比は2.56で撥水性(接触角)は87゜であつ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 珪酸水溶液をPH9〜11のアルカリ性に保持
    し、次いでPHを5以下に調整した後、速やかに一
    般式RnSiX4−n又はX(R2SiO)mSiR2X(但
    し、Rはアルキル基、アリール基又はアルケニル
    基を示し、Xはハロゲン原子又はアルコキシ基を
    示し、nは1〜3の整数を示し、mは3又は4を
    示す)で示されるオルガノシリル化剤と反応さ
    せ、重量平均分子量が3000〜20万の重合体を得る
    ことを特徴とする有機珪素重合体の製造方法。 2 珪酸水溶液をPH9〜11のアルカリ性に保持す
    る条件が10〜80℃で1分〜8時間である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 オルガノシリル化剤がトリメチルクロルシラ
    ン、ジフエニルクロルシラン及び1,4−ジクロ
    ルオクタメチルテトラシロキサンから選ばれた少
    くとも1種である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 4 珪酸水溶液とオルガノシリル化剤との反応
    が、極性有機溶剤と水との容量比が0.2〜2.0の混
    合溶剤を用い、珪酸1モルに対してオルガノシリ
    ル化剤を0.2〜2.0モルの割合である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
JP311080A 1980-01-17 1980-01-17 Production of organosilicon polymer Granted JPS56100831A (en)

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JP2544633B2 (ja) * 1987-09-01 1996-10-16 日本化学工業株式会社 オルガノシリカの製造法
JP2698908B2 (ja) * 1996-06-24 1998-01-19 日本臓器製薬株式会社 生体機能調整物質
FR2850660B1 (fr) * 2003-02-05 2006-08-04 Rhodia Chimie Sa Procede de preparation des resines polymethylvinylsiloxanes avec recyclage des oligoorgano siloxanes volatils

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