JPS6250092A - 形状記憶合金の溶接法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は形状記憶合金、特に棒状の形状記憶合金の溶接
法に関する。

（従来の技術） 形状記憶合金を溶接するとき、従来の方法では熱影響部
が大きく、又、溶接部が凹んだシ、また溶断したシし、
更に溶接棒を用いたＴＩＧ溶接では熱影響範囲が広くな
多形状記憶特性を低下さる恐れがある。この状態を第４
図に示す。

第４図（ａ）は溶接部が凹んだ状態、第４図（ロ）は溶
接部が溶断した状態、第４図（Ｃ）は’ＦＩＧ溶接の際
の大きな熱影響部がある状態を示す。第４図において、
１Ｆｉ被溶接材である棒状の形状記憶合金、２は熱影響
部、３はビードを示す。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は形状記憶合金の溶接に際しての従来法の有する
欠点を解消し、溶接熱影響範囲が狭く、かつ溶接欠陥の
発生のない新しい形状記憶合金の溶接法を提供しようと
するものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は棒状の形状記憶合金の径に合せた形状記憶合金
と同質の当材を使用して被溶接材である棒状の形状記憶
合金を電子ビームによって溶接し、熱影響部が当材の方
に集中するようにしたことを特徴とするものである。

すなわち本発明は被溶接材である棒状の形状記憶合金同
志を溶接するに際し、被溶接材と同質材で、かつ被溶接
材の棒径に合せたトンネルをもつ当材を準備し、このト
ンネル内に棒状被溶接材同志を密着させて挿入し、当材
表面より前記密着部位を電子ビームによって溶接するこ
とを特徴とする形状記憶合金の溶接法である。

以下、本発明の一実施態様を第１図〜第３図によって説
明する。

第１図に示すように、被溶接材である細線（棒状）の形
状記憶合金１と、これと同一材質のブロック２を準備し
、該ブロック２に形状記憶合金細線１の径に合致する穴
３をあけておく。

また形状記憶合金細線１及びブロック２には溶接時の位
置合せを容易にするために、それぞれケガキ線α、βを
引いておくのがよい。次いで形状記憶合金細線１をブロ
ック２０穴３に挿入し、形状記憶合金細線１の合せ面が
ブロック２に引いたケガキ線βと一致するようにセット
し、ケガキ線βに涜って電子ビーム溶接を行う。

第２図は溶接後の断面を示す。ブロック２のサイズを調
整（すなわちブロック２のビーム入射側の厚さを大きく
する）して図に示すように製品となる部材のところは溶
融部４及び熱影響部５の範囲が狭くなるようにする。

その後第３図に示すように、ブロック２を加工除去して
仕上げ、形状記憶合金細線１の溶接体を得る。

実施例 線径１■のＴｉ−Ｎｉよりなる２本の形状記憶合金細線
を、略１鱈径のトンネルを有する同質のブロック（長さ
５■９幅５■、高さ４　ｖｍ　）のトンネル内に挿入し
た。この際ブロックのトンネルはブロックの上面から２
日、下面から１−の個所に設けた。

電子ビーム溶接はブロック上面から細線の接点上を目ざ
して行った。電子ビーム溶接条件は、加速電圧１５０Ｋ
Ｖ、ビーム電流７ｍＡ、溶接速度２ｍ／１１ｍとした。

この時、溶は込み幅はα５■であった。

これに対し、ブロックを使用しないで同条件で電子ビー
ム溶接した時の溶は込み幅は約３−であった。

〔発明の効果〕

第４図に示すような通常の方法では、溶融部及び熱影響
部範囲が広くなシ、また電子ビーム溶接法を用いても細
線（棒状）は溶接されなかった）、凹んだシする。

しかし、本発明による溶接法では上記問題点は解決でき
、形状記憶特性の劣化は防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１〜第３図は本発明の一実施態様を説明する図、第４
図は従来法の欠点を説明するための図である。 復代理人　　内　１）　　明 復代理人　　萩　原　亮　− 復代理人　　安　西　篤　夫

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被溶接材である棒状の形状記憶合金同志を溶接するに際
   し、被溶接材と同質材で、かつ被溶接材の棒径に合せた
   トンネルをもつ当材を準備し、このトンネル内に棒状被
   溶接材同志を密着させて挿入し、当材表面より前記密着
   部位を電子ビームによつて溶接することを特徴とする形
   状記憶合金の溶接法。