JPS6247832B2 - - Google Patents

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JPS6247832B2
JPS6247832B2 JP6931382A JP6931382A JPS6247832B2 JP S6247832 B2 JPS6247832 B2 JP S6247832B2 JP 6931382 A JP6931382 A JP 6931382A JP 6931382 A JP6931382 A JP 6931382A JP S6247832 B2 JPS6247832 B2 JP S6247832B2
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JP
Japan
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cationic
weight
vinyl polymer
aqueous emulsion
parts
Prior art date
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JP6931382A
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JPS58185464A (ja
Inventor
Takayoshi Kimimura
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Hoechst Gosei KK
Original Assignee
Hoechst Gosei KK
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Publication date
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Priority to JP6931382A priority Critical patent/JPS58185464A/ja
Publication of JPS58185464A publication Critical patent/JPS58185464A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はカチオン性樹脂粉末からなるセメント
混和剤に関し、さらに詳しくは、カチオン性であ
るビニル系重合水性エマルジヨンを乾燥し、粉末
化して得られるカチオン性樹脂粉末からなるセメ
ント混和剤に関する。 従来、セメント成形品の引張り強度、曲げ強
度、圧縮強度、透水性、耐水性、耐薬品性などや
まだ固まらないセメントのフロー値、接着性など
を向上させるために、合成ゴムラテツクス、カチ
オン性合成ゴムラテツクスあるいはポリ酢酸ビニ
ル樹脂エマルジヨンやポリアクリル酸エステル樹
脂エマルジヨンなどの合成樹脂エマルジヨンが使
用されてきた。 しかしながら、合成ゴムラテツクスや合成樹脂
エマルジヨンからなるセメント混和剤には、その
安定性に問題があつた。合成ゴムラテツクスや合
成樹脂エマルジヨンは、合成ゴムや合成樹脂が微
小な粒子として水中に分散しているものであるた
め、長期間保存しておくと合成ゴム粒子や合成樹
脂粒子が沈降したり、表面が乾燥して被膜がはつ
てしまつたり、運送中に泡立つてしまつたり、冬
期には凍結してラテツクス状態あるいはエマルジ
ヨン状態が破壊されてしまうなどの問題があつ
た。 これらの問題を解決するために、従来より、乳
化剤を多量に用いたり、消泡剤や凍結防止剤など
を加えて、安定性を向上させていたが、いずれも
根本的な問題の解決にはならなかつた。合成ゴム
ラテツクスまたは合成樹脂エマルジヨンからなる
セメント混和剤を粉末化することができれば、か
かる安定性の問題については根本的に解決するこ
とができるが、合成ゴムテラツクスやカチオン性
合成ゴムラテツクスは、ゴムが軟かすぎるため、
乾燥すると凝塊化して了い粉末化することが困難
であつた。また、合成樹脂エマルジヨンを粉末化
したセメント混和剤は水への再分散性と、セメン
トへの混和性が問題であつた。水に再分散しなけ
ればセメント混和剤として使用しえないが、再分
散しても、再分散した合成樹脂粒子がセメントへ
の混和性に乏しいと、実用に供することはできな
い。 本発明者は、カチオン性合成樹脂エマルジヨン
のセメントに対するすぐれた混和性や、水へのす
ぐれた再分散性に着目し、この粉末化を試みた
が、これも凝塊化して了い、粉末化することが困
難であつた。たとえ粉末化できても、水への再分
散性がきわめて悪かつた。 更に研究を進めたところ、カチオン性であるビ
ニル系重合水性エマルジヨンを乾燥するに際し、
エマルジヨンに全固形分中9重量%以上の水溶性
高分子化合物を含有させて乾燥すると、エマルジ
ヨン中の重合体粒子同士が融着して再分散性のな
い水不溶性の重合体ブロツクを生成するのを妨げ
るので、再分散性のよい粉末樹脂がえられること
を見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は全固形分中9重量%以上の
水溶性高分子化合物を含有し、かつ、カチオン性
であるビニル系重合水性エマルジヨンを乾燥し粉
末化した、水に再分散性のカチオン性樹脂粉末か
らなるセメント混和剤である。本発明で使用する
水溶性高分子化合物としては、澱粉、セルロース
誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
アミドなどの天然、半合成あるいは合成の水溶性
高分子化合物のいずれでもよく、その使用形態と
しては、重合用乳化剤としてもよく、又、重合
後、後添加してもよい。 その使用量は、全固形分中9重量%以上が適当
である。9重量%未満では、乾燥時に凝塊化する
傾向が大きく、水に再分散性の粉末がえられな
い。 本発明で使用するカチオン性であるビニル系重
合水性エマルジヨンとしては、ビニル系単量体を
乳化重合して得られるビニル系重合水性エマルジ
ヨンでかつカチオン性を有するものであればいず
れでも使用することができる。特に非イオン性あ
るいは弱イオン性のビニル系重合体の水性エマル
ジヨンにカチオン性化合物を含有せしめることに
より水性エマルジヨンをカチオン性化せしめたも
の、あるいはビニル系単量体を、カチオン性基を
含有する化合物が導入されるように調製された乳
化重合系で乳化重合して得られるカチオン性ビニ
ル系重合体の水性エマルジヨンなどが好ましい。 カチオン性化合物を含有するビニル系重合体の
水性エマルジヨンは、ビニル系単量体を通常の乳
化重合手段で、乳化重合して得られたビニル系重
合体の水性エマルジヨンに、カチオン性化合物を
加えることにより得られる。カチオン性化合物の
混和性のために、ビニル系重合体の水性エマルジ
ヨンは、非イオン性もしくは弱イオン性であるこ
とが好ましい。アニオン系のビニル系重合体水性
エマルジヨンは、エチオン性化合物の混和性が悪
い。 カチオン性化合物としては、水溶性のカチオン
性化合物であれば、いずれでも使用できる。特
に、カチオン性澱粉、カチオン性ポリビニルアル
コール、第4級アンモニウム塩重合体などのカチ
オン性水溶性高分子化合物あるいはアルキルアミ
ン、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキ
ルアミノエタノール、アルキルビリジウムハライ
ドなどのカチオン性界面活性剤などが好ましい。 また、カチオン性であるビニル系重合体の水性
エマルジヨンは、カチオン性基を有する化合物が
導入されるように調製された乳化重合系でビニル
系単量体を乳化重合することによつても得られ
る。カチオン性基を有する化合物を乳化重合系に
導入する手段としては、乳化剤としてカチオン性
基を有する乳化剤を用いる方法、ビニル系単量体
にカチオン性基を有する共重合性単量体を併用す
る方法、重合触媒にカチオン性基を有する重合触
媒を用いる方法などがあり、1つまたは2つ以上
の手段ゆ採用することができる。 カチオン性基を有する乳化剤としては、カチオ
ン性澱粉、カチオン性ポリビニルアルコール、第
4級アンモニウム塩重合体などのカチオン性基を
有する保護コロイド、アルキルアミン、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、アルキルアミノエタ
ノール、アルキルピリジウムハライドなどのカチ
オン性界面活性剤などである。 カチオン性基を有する共重合性単量体として
は、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、ビニルピロリドン、
N―メチルビニルピリジウムクロライドなどであ
る。 カチオン性基を有する重合触媒としては、2,
2′―アゾビス(2―アミジノプロパン)のごとき
重合触媒などである。 カチオン性基を有する化合物を乳化重合系に導
入する手段と、通常の乳化重合手段を併用し、前
述のビニル系単量体を乳化重合することにより、
カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジヨンが
得られる。 本発明に使用するビニル系単量体としては、酢
酸ビニル、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バ
ーサチツク酸ビニル(10個の炭素原子を有し、α
―位で分枝したカルボン酸のビニルエステルでシ
エル化学社製の市販名)などの脂肪酸ビニルエス
テル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル;メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸ブチルなどのメタクリル酸エステルから選ば
れた1種または2種以上が用いられる。特に好ま
しくは酢酸ビニルである。またビニル系単量体と
該単量体と共重合する単量体(例えばエチレン、
スチレンなど)とも併用することができる。この
場合、酢酸ビニル60重量%以上、エチレン40重量
%以下が好ましい。 重合体にカルボキシル基を導入する方法として
は、ビニル系単量体と共重合性の不飽和カルボン
酸がビニル系単量体と併用される。不飽和カルボ
ン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸な
どの1種または2種以上が用いられる。好ましく
はクロトン酸が用いられる。 カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤
は、前述の全固形分中9重量%以上の水溶性高分
子化合物を含有し、かつ、カチオン性であるビニ
ル系重合水性エマルジヨンを乾燥し、粉末化する
ことにより得られる。カチオン性であるビニル系
重合水性エマルジヨンの乾燥は、自然乾燥である
と樹脂粉末の水への再分散性が非常に悪いため、
強制乾燥が必要であり、噴霧乾燥あるいは凍結乾
燥などの乾燥手段で乾燥粉末化することが好まし
い。 また、噴霧乾燥の際に、粉末化された樹脂が壁
に附着したり、互いに融着したりするのを防止す
るとともに、水への再分散性を高めるために、エ
マルジヨンと同時に抗粘結剤を別のノズルから噴
出させるという方法も採用することができる。こ
れに使用する好適な抗粘結剤は、約0.01〜0.5μ
mの平均粒度を有する珪酸アルミニウム、炭酸カ
ルシウムまたは無水珪酸などである。また、その
使用量は、エマルジヨンの固形分に対して2〜20
重量%が適当である。 本発明のカチオン性樹脂粉末からなるセメント
混和剤は、セメントの混和性が非常によく、均一
に分散し、そのため得られる成形品の性質のバラ
ツキは全くなく、また1個の製品においても部分
的な性質の不均一さはない。このため圧縮強度、
曲げ強度、引張り強度などが非常に向上し、また
セメントの打設時における流動性が良好であり、
さらにセメントの硬化反応が良好に行なわれるた
め、接着強度が大きい利点がある。 本発明のセメント混和剤は、粉末状であるた
め、従来の合成樹脂水性エマルジヨン系のセメン
ト混和剤のごとき安定性については、全く問題が
ない。そして、本発明の粉末状セメント混和剤
は、使用時に水中に添加するだけで、水中で再分
散して合成樹脂水性エマルジヨンとほぼ同様な状
態にもどるため、そのまま合成樹脂水性エマルジ
ヨン系のセメント混和剤と同様に使用することが
できる。また、予め粉末状でセメントに配合して
おくこともできるが、これは本発明のセメント混
和剤が水再分散性にすぐれているからである。 本発明の粉末状セメント混和剤は水不溶性であ
り、水溶性樹脂粉末とは全く異なる性質を示す。 重合体にカルボキシル基を導入しておくと、カ
ルボキシル基の親水性によつて、重合体の親水性
が向上し、最終的に得られるカチオン性樹脂粉末
の水への再分散性を著しく向上することができ
る。 重合体にカルボキシル基を導入する方法として
は、ビニル系単量体と共重合性の不飽和カルボン
酸がビニル系単量体と併される。不飽和カルボン
としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの
1種または2種以上が用いられる。好ましくはク
ロトン酸が用いられる。 本発明の特徴は、水不溶性の樹脂粉末をいかに
して水への再分散性とセメントへの混和性を向上
させ、かつ、セメント製品の強度を大にするかと
いう点にあり、樹脂粉末をカチオン化することに
よりこれらの問題を解決した点にある。かかるす
ぐれた特徴を有する樹脂粉末からなるセメント混
和剤については、従来全く知られていなかつた。 本発明のカチオン性樹脂粉末状セメント混和剤
には、必要に応じて一般のセメント混和剤に従来
より使用されている添加剤を添加することができ
る。たとえば、顔料、フイラー、骨材、アルカリ
剤、可塑剤、セメント分散剤、セメント減水剤、
空気連行剤、急結剤、防錆剤、起泡剤、凝結遅延
剤などの添加剤が必要に応じ、適宜添加される。
添加剤は、カチオン性粉末状セメント混和剤に直
接添加することもできるが、添加剤が不揮発性で
あれば、乾燥前のカチオン性であるビニル系重合
水性エマルジヨン中に添加し、乾燥、粉末化する
方が、均一な添加ができるので好ましい。 本発明のカチオン性樹脂粉末からなるセメント
混和剤は、セメントあるいはセメントと充填剤や
骨材などとからなるセメント組成物へ、通常使用
されている粉末混合機を使用して混合することが
できる。また、セメントあるいはセメント組成物
を水と混練する時に本発明のカチオン性樹脂粉末
からなるセメント混和剤を加えることもできる。 本発明のカチオン性樹脂粉末からなるセメント
混和剤のセメントに対する添加量は、セメント
100重量部に対して2〜500重量部、好ましくは5
〜200重量部である。なお500重量部以上添加して
も差し支えない。 つぎに、実施例をあげて説明する。 実施例 1 下記の方法で製造したカチオン性樹脂粉末から
なるセメント混和剤 (イ) ビニル系重合体の水性エマルジヨンの製造 ポリビニルアルコール10重量部および過硫酸カ
リウム0.6重量部を水165重量部に溶解した水溶液
を4つ口フラスコに入れ、約70℃に加温し、撹拌
しながら、酢酸ビニル100重量部を約3時間にわ
たつて滴下し重合を行ない、滴下終了後約80℃で
1時間熟成して、固形分濃度約40重量%のビニル
系重合体の水性エマルジヨンを得た。 (ロ) カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤
の製造 (イ)で得られたビニル系重合体の水性エマルジヨ
ンにカチオン性ポリビニルアルコール(4級アン
モニウムカチオン基でカチオン化度2.5モル%と
したもの)水溶液を固形分で4:1になるように
混合したカチオン性であるビニル系重合水性エマ
ルジヨンを高速回転円板式噴霧乾燥機により乾燥
粉末化してカチオン性樹脂粉末からなるセメント
混和剤を得た。 実施例 2 下記の方法で製造したカチオン性樹脂粉末から
なるセメント混和剤 (イ) カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジヨ
ンの製造 カチオン性ポリビニルアルコール(4級アンモ
ニウムカチオン基でカチオン化度2.5モル%とし
たもの)10重量部および過硫酸カリウム0.6重量
部を水165重量部に溶解した水溶液を4つ口フラ
スコに入れ、約70℃に加温し、撹拌しながら、酢
酸ビニル100重量部を約3時間にわたつて滴下し
重合を行ない、滴下終了後約80℃で1時間熟成し
て、固形分濃度約40重量%のカチオン性ビニル系
重合体の水性エマルジヨンを得た。 (ロ) カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤
の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンを高速回転円板式噴霧乾燥機により
乾燥粉末化してカチオン性樹脂粉末からなるセメ
ント混和剤を得た。 実施例 3 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末か
らなるセメント混和剤 実施例2の(イ)で得たカチオン性ビニル系重合体
の水性エマルジヨンに、カチオン性澱粉水溶液を
固形分で9:1になるよう混合したカチオン性で
あるビニル系重合水性エマルジヨンを高速回転円
板式噴霧乾燥機により乾燥粉末化してカチオン性
粉末状セメント混和剤を得た。 実施例 4 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末か
らなるセメント混和剤 (イ) カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジヨ
ンの製造 ポリオキシエチレンオクチルフエノールエーテ
ル5重量部および過硫酸カリウム0.6重量部を水
157重量部に溶解した水溶液を4つ口フラスコに
入れ、約70℃に加温し、撹拌しながら、酢酸ビニ
ル98重量部およびジメチルアミノエチルメタクリ
レート(カチオン性基を有する共重合性単量体)
2重量部を約3時間にわたつて滴下し重合を行な
い、滴下終了後約80℃で1時間熟成して固形分濃
度約40重量%のカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンを得た。 (ロ) カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤
の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンにポリビニルアルコール水溶液を固
形分で4:1になるように混合したカチオン性で
あるビニル系重合水性エマルジヨンを高速回転円
板式噴霧乾燥機により乾燥粉末化してカチオン性
粉末状セメント混和剤を得た。 実施例 5 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末か
らなるセメント混和剤 (イ) カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジヨ
ンの製造 カチオン性ポリビニルアルコール(4級アンモ
ニウムカチオン基でカチオン化度2.5モル%とし
たもの)10重量部および2,2′―アゾビス(2―
アミジノプロパン)0.6重量部を水165重量部に溶
解した水溶液を4つ口フラスコに入れ、約70℃に
加温し、撹拌しながら、酢酸ビニル94重量部およ
びクロトン酸6重量部を約3時間にわたつて滴下
し重合を行ない、滴下終了後約80℃で1時間熟成
して固形分濃度約40重量%のカチオン性ビニル系
重合体の水性エマルジヨンを得た。 (ロ) カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤
の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンを高速回転円板式噴霧乾燥機により
乾燥粉末化してカチオン性粉末状セメント混和剤
を得た。 実施例 6 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末か
らなるセメント混和剤 (イ) カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジヨ
ンの製造 ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド2
重量部およびポリオキシエチレンオクチルフエノ
ールエーテル3重量部を水157重量部に溶解した
水溶液を4つ口フラスコに入れ、約60℃に加温
し、撹拌しながら、酢酸ビニル80重量部とアクリ
ル酸ブチル20重量部および過酸化水素とアスコル
ビン酸とからなるレツドツクス重合触媒0.2重量
部とを約4時間にわたつて滴下し重合を行ない、
滴下終了後約70℃で1時間熟成して固形分濃度約
40重量%のカチオン性ビニル系重合体の水性エマ
ルジヨンを得た。 (ロ) カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤
の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンにカチオン性ポリビニルアルコール
(4級アンモニウムカチオン基でカチオン化度2.5
モル%としたもの)水溶液を固形分で4:1にな
るように混合したカチオン性であるビニル系重合
水性エマルジヨンを高速回転円板式噴霧乾燥機に
より乾燥粉末化してカチオン性粉末状セメント混
和剤を得た。 実施例 7 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末か
らなるセメント混和剤 (イ) カチオン性重合体の水性エマルジヨンの製造 カチオン性澱粉(置換度0.1)6重量部および
ヒドロキシエチルセルロース4重量部を水165重
量部に溶解した水溶液を4つ口フラスコに入れ、
約70℃に加温し、撹拌しながら、酢酸ビニル96重
量部とクロトン酸4重量部および過硫酸カリウム
0.6重量部とを約3時間にわたつて滴下し重合を
行ない、滴下終了後約80℃で1時間熟成して固形
分濃度約40重量%のカチオン性ビニル系重合体の
水性エマルジヨンを得た。 (ロ) カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤
の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンにポリビニルアルコール水溶液を固
形分で9:1になるように混合したカチオン性で
あるビニル系重合水性エマルジヨンを高速回転円
板式噴霧乾燥機により乾燥粉末化してカチオン性
粉末状セメント混和剤を得た。 実施例 8 下記の方法で製造したカチオン性樹脂粉末から
なるセメント混和剤 (イ) カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジヨ
ンの製造 カチオン性ポリビニルアルコール(4級アンモ
ニウムカチオン基でカチオン化度3.2モル%とし
たもの)8.1重量部、、炭酸ナトリウム0.08重量
部、酢酸ビニル100重量部、水140重量部をオート
クレイプに仕込み、撹拌しながら温度60℃に昇温
し、エチレンを圧入して50kg/cm2とした。エチ
レン圧を50kg/cm2に保ちながら、酒石酸/過酸
化水素を添加して重合を開始し、残留モノマーが
約0.5重量%以下になるまで重合を行ない、熟成
後冷却して、固形分濃度約54重量%、エチレン含
有量16重量%のカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンを得た。 (ロ) カチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジヨンに、カチオン性ポリビニルアルコー
ル(4級アンモニウムカチオン基でカチオン化度
2.5モル%としたもの)水溶液を固形分で9:1
になるように混合し、固形分濃度を約30重量%と
したカチオン性であるビニル系重合水性エマルジ
ヨンを高速回転円板式噴霧乾燥機により乾燥粉末
化してカチオン性粉末状セメント混和剤を得た。 比較例 1 下記の方法で製造された非カチオン性の粉末状
樹脂 実施例1の(イ)で得られたビニル系重合体水性エ
マルジヨンをそのまま高速回転円板式噴霧乾燥機
により乾燥粉末化して非カチオン性の粉末状樹脂
を得た。 比較例 2 実施例4の(イ)で得られたカチオン性ビニル系重
合体の水性エマルジヨンをそのまま高速回転円板
式噴霧乾燥機にかけたところ、ブロツク状物とな
り粉末状樹脂は得られなかつた。 比較例 3 酢酸ビニル50部(重量部、以下同様)、水90
部、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル
2部、部分ケン化ポリビニルアルコール2部を加
圧重合缶に仕込み、撹拌して酢酸ビニルを乳化
し、過硫酸カリを重合触媒として添加し、内温を
80℃に上昇させ、エチレンを20気圧にて圧入し、
5時間反応を行ない、エチレン:酢酸ビニルの共
重合比が20:80(重量比)、濃度約42%の共重合
体エマルジヨンをえた。 このエマルジヨンを平行流式遠心噴霧乾燥機に
て噴霧乾燥して共重合体粉末をえた。 比較例 4 重合缶に水70部、部分ケン化ポリビニルアルコ
ール5部、オキシエチル化ポリプロピレングリコ
ール0.5部を装入溶解し、別の容器に酢酸ビニル
30部、ベオバ20部を仕込み撹拌混合した混合モノ
マーの中から5部を重合缶に仕込んだ。 過硫酸アンモンを重合触媒として添加し、内温
を80℃に上昇させ、残りの混合モノマーを3時間
にわたつて滴下して重合反応を終了させた。 終了後、ジブチルフタレート2部と部分ケン化
ポリビニルアルコール1部を5部の水に溶解した
水溶液に添加して、ベオバの共重合比40%、濃度
約45%の共重合体エマルジヨンをえた。 このエマルジヨンを製造例1と同様に噴霧乾燥
して、共重合体粉末をえた。 試験例1 (混入モルタル) 実施例1〜8で得たカチオン性樹脂粉末からな
るセメント混和剤および比較例1,3および4で
得た非イオン性の樹脂粉末を試料とし、JIS―
A6203「セメント混和用ポリマーデイスパージヨ
ン」に準じて セメント 100重量部 豊浦標準砂 300重量部 試料 10重量部 水 適 量 (水量はスランプ値35mmになる量とする) を混練し、湿空2日、気乾26日で養生して得られ
たセメントモルタル試験片について、下記の試験
をした。試験結果は第1表の通りであつた。 (1) 曲げ強さ JIS―A6203 7.5 (2) 圧縮強さ JIS―A6203 7.5 (3) 接着強さ JIS―A6203 7.6 (4) 吸水率 JIS―A6203 7.7 (5) 透水量 JIS―A6203 7.8
【表】 試験例2 (塗膜防水) 実施例1〜8で得たカチオン性樹脂粉末からな
るセメント混和剤および比較例1で得た非イオン
性の樹脂粉末を試料とし、下記の組成物を均一に
混合して塗膜防水用セメント組成物を得た。 セメント 100重量部 珪砂8号 100重量部 試料 200重量部 得られた塗膜防水用セメント組成物に適量の水
を加え混練し、コンクリート素地表面に膜厚が2
mmになるように施工して、コンクリート素地表面
に塗膜防水層を形成した。 この塗膜防水層の透水性についてJIS―
A6203;7.8に準じて透水量を測定し、塗膜防水
層の密着力について、建研式の引張り試験機によ
り試験した。 実施例1〜8で得たカチオン性樹脂粉末からな
るセメント混和剤を試料として使用した塗膜防水
層は、透水量が0gで、密着力がよく、塗膜防水
層で破壊した。 比較例1で得た非イオン性の樹脂粉末を試料と
して使用した塗膜防水層は、密着力が弱く、防水
層とコンクリート素地との界面で破壊した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 全固形分中9重量%以上の水溶性高分子化合
    物を含有し、かつカチオン性であるビニル系重合
    水性エマルジヨンを乾燥し粉末化した、水に再分
    散性のカチオン性樹脂粉末からなるセメント混和
    剤。 2 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジ
    ヨンがカチオン性化合物を含有するビニル系重合
    体の水性エマルジヨンである特許請求の範囲第1
    項記載のカチオン性樹脂粉末からなるセメント混
    和剤。 3 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジ
    ヨンがカチオン性ビニル系重合体の水性エマルジ
    ヨンである特許請求の範囲第1項記載のカチオン
    性樹脂粉末からなるセメント混和剤。 4 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジ
    ヨン中のビニル系重合体がカルボキシル基を含有
    するビニル系重合体である特許請求の範囲第1
    項、第2項または第3項記載のカチオン性樹脂粉
    末からなるセメント混和剤。 5 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジ
    ヨン中のビニル系重合体が、酢酸ビニルとエチレ
    ンとを主剤とするビニル系重合体である特許請求
    の範囲第1項、第2項、第3項または第4項記載
    のカチオン性樹脂粉末からなるセメント混和剤。
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