JPS5930827A - カチオン性樹脂粉末 - Google Patents

カチオン性樹脂粉末

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JPS5930827A
JPS5930827A JP10001183A JP10001183A JPS5930827A JP S5930827 A JPS5930827 A JP S5930827A JP 10001183 A JP10001183 A JP 10001183A JP 10001183 A JP10001183 A JP 10001183A JP S5930827 A JPS5930827 A JP S5930827A
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JP
Japan
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cationic
resin powder
aqueous emulsion
vinyl
emulsion
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JP10001183A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Kimimura
君村 享美
Masabumi Osono
大園 正文
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Hoechst Gosei KK
Original Assignee
Hoechst Gosei KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 詳しくは\カチオン性であるビニル系重合水性x v 
ルションを乾燥し、粉末化して得られるカチオン性樹脂
粉末に関する。
従来合成樹脂エマルジョンは広く使用されているがその
安定性に問題があった。合成樹脂エマルジョンは、合成
樹脂が微小な粒子として水中に分散しているものである
ため、長期間保存しておくと合成樹脂粒子が沈降したり
、表面が乾燥して皮膜がはってしまったり、運送中に泡
立ってしまったり、冬期には凍結してエマルジョン状態
が破壊されてしまうなどの問題があった。
これらの問題を解決するために、従来より、乳化剤を多
量に用いたり、消泡剤や凍結防止剤などを加えて、安定
性を向上させていたが、いずれも根本的な問題の解決に
はならなかった。
合成樹脂エマルジョンを粉末化することができれば、か
かる安定性の問題については根本的に解決することがで
きるが、水への再分散性と、再分散物の付着性や造膜性
が問題であった。水に再分散しなければエマルジョンと
して使用しえないが、再分散しても、再分散した合成樹
脂粒子が付着性や造膜性に乏しいとエマルジョンとして
の効果が得られないため、実用に供することはできなか
った。
本発明者らは、合成樹脂からなる粉末についが水に対す
る再分散性がよく、シかも再分散後の付着性や造膜性も
きわめて優れていることを見出した。すなわち、本発明
は、カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョンを
乾燥し粉末化して得られる水に分散性のカチオン性樹脂
粉末である。
さらに、本発明のカチオン性樹脂粉末の水への再分散性
をより向上せしめる方法について研究を続けた結果、カ
チオン性であるビニル系重合水性エマルジョンに水溶性
高分子化合物を含有せしめるか、あるいはカチオン性で
あるビニル系重合水性エマルジョン中のビニル系重合体
にカルボキシル基を導入せしめることにより、得られた
カチオン性樹脂粉末の水への再分散性が著るしく向上す
ることを見出した。
本発明のカチオン性樹脂粉末は従来の合成樹脂水性エマ
ルジョンのごとき安定性については、全く問題がない。
そして、本発明のカチオン性樹脂粉末は、使用時に水中
に添加するだけで、水中で再分散して合成樹脂水性エマ
ルジョンとほぼ同様な状態にもどるため、そのまま合成
樹脂水性エマルジョンと同様に使用することができる。
本発明のカチオン性樹脂粉末は水不溶性であり、水溶性
樹脂の粉末とは全く異なる性質を有する。
本発明の特徴は、貯蔵安定性の他水不溶性の樹脂粉末を
いかして水への再分散性と付着性や造膜性を向上させる
かという点にあり、樹脂粉末をカチオン化することによ
りこれらの問題を解決し、さらに水不溶性の樹脂粉末を
より使用しやすくするために、水への溶解性ではなく、
再分散性を著しく向上せしめた点にある。かかるすぐれ
た特徴を有する樹脂粉末については、従来まったく知ら
れていなかった。
本発明のカチオン性樹脂粉末は、カチオン性であるビニ
ル系重合水性エマルジョンを乾燥し、粉末化することに
より得られる。
カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョンとして
は、ビニル系単量体を乳化重合して得られるビニル系重
合水性エマルジョンでかつカチオン性を有するものであ
ればいずれでも使用することができる。特に非イオン性
あるいは弱イオン性のビニル系重合体の水性エマルジョ
ンにカチオン性化合物を含有せしめることにより水性エ
マルシコンをカチオン性化せしめたもの、あるいはビニ
ル系単量体を、カチオン性基を含有する化合物が導入さ
れるように調製された乳化重合系で乳化重合して得られ
るカチオン性ビニル系重合体の水性エマルジョンなどが
好ましい。
カチオン性化合物を含有するビニル系重合体の水性エマ
ルジョンは、ビニル系単量体を通常の乳化重合手段で、
乳化重合して得られたビニル系重合体の水性エマルジョ
ンに、カチオン性化合物を加えることにより得られる。
カチオン性化合物の混和性のために、ビニル系重合体の
水性エマルジョンは、非イオン性もしくは弱イオン性で
あることが好ましい。アニオン系のビニル系重合体水性
エマルジョンは、カチオン性化合物の混和性が悪い。
カチオン性化合物としては、水溶性のカチオン性化合物
であれば、いずれでも使用できる。
特に、カチオン性澱粉、カチオン性ポリビニルアルコー
ル、第4級アンモニウム塩重合体などのカチオン性水溶
性高分子化合物あるいはアルキルアミン、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩、アルキルアミノエタノール、ア
ルキルピリジウムハライドなどのカチオン性界m1活性
剤などが好ましい。
また、カチオン性であるビニル系重合体の水性エマルジ
ョンは、カチオン性基を有する化合物が導入されるよう
にR製された乳化重合系でビニル系単量体を乳化重合す
ることによっても得られる。カチオン性基を有する化合
物を乳化重合系に導入する手段としては、乳化剤として
カチオン性基を有する乳化剤を用いる方法、ビニル系単
量体にカチオン性基を有する共重合性単量体を併用する
方法、重合触媒にカチオン性基を有する重合触媒を用い
る方法などがあり、1つまたは2つ以上の手段を採用す
ることができる。
カチオン性基を有する乳化剤としては、カチオン性澱粉
、カチオン性ポリビニルアルコール、第4級アンモニウ
ム塩重合体などのカチオン性基を有する保護コロイド、
アルキルアミン、アルキルトリメチルアンモニウム塩、
アルキルアミノエタノール、アルキルピリジウムハライ
ドなどのカチオン性界面活性剤などである。
カチオン性基を有する共重合性単量体としては、アクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、ビニルピロリドン、N−メチルビニルピリジ
ウムクロライドなどである。
カチオン性基を有する重合触媒としては2,2−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)のごとき重合触媒などであ
る。
カチオン性基を有する化合物を乳化重合系に導入する手
段と、通常の乳化重合手段を併用し、前述のビニル系単
量体を乳化重合することにより、カチオン性ビニル系重
合体の水性エマルジョンが得られる。
本発明に使用するビニル系単量体としては、酢酸ビニル
、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビ
ニル(10個の炭素原子を有シ、α−位で分枝したカル
ボン酸のビニルエステルでシェル化学社製の市販名)な
どの脂肪酸ビニルエステル;アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステ
ル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチルなどのメタクリル酸エステルから選ばれた
1種または2種以上が用いられる。特に好ましくは酢酸
ビニルである。またビニル系単量体と該単量体と共重合
する単量体(例えばエチレン、スチレンなど)とも併用
することができる。この場合、酢酸ビニル60重世%以
上、エチレン40重量%以下が好ましい。
重合体にカルボキシル基を導入する方法としては、ビニ
ル系単量体と共重合性の不飽和カルボン酸がビニル系単
量体と併用される。不飽和カルボン酸としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマー
ル酸、イタコン酸などの1種または2種以上が用いられ
る。好ましくはり四トン酸が用いられる。
重合体にカルボキシル基を導入しておくと、カルボキシ
ル基の親水性によって、重合体の親水性が向上し、最終
的に得られるカチオン性樹脂粉末の水への再分散性を著
しく向上することができる。
カチオン性樹脂粉末は、前述のカチオン性であるビニル
系重合水性エマルジョンを乾燥し、粉末化することによ
り得られる。カチオン性であるビニル系重合水性エマル
ジョンの乾燥は、自然乾燥であると樹脂粉末の水への再
分散性が非常に悪いため、強制乾燥が必要であり、噴霧
乾燥あるいは凍結乾燥などの乾燥手段で乾燥粉末化する
ことが好ましい。
カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョンを乾燥
するに際し、カチオン性であるビ二ル系重合水性エマル
ジョン中に水溶性高分子化合物を含有せしめて乾燥する
と、エマルジョン中の重合体粒子同士が融着して再分散
性のない水不溶性の重合体ブロックを生成するのを妨げ
るので、再分散性を向上することができる。水溶性高分
子化合物としては、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸アミドなどの天然、半合
成あるいは合成の水溶性高分子化合物のいずれでも使用
することができる。
また、噴霧乾燥の際に、粉末化された樹脂が壁に耐着し
たり、互いに融着したりするのを防止するとともに、水
への再分散性を高めるために、エマルジョンと同時に抗
粘結剤を別のノズルから噴出させるという方法も採用す
ることができる。
これに使用する好適な抗粘結剤は、約0.01〜0.5
μmの平均粒度を有する珪酸アルミニウム、炭酸カルシ
ウムまたは無水珪酸などである。
また、その使用量は、エマルジョンの固形分に対して2
〜20重量−が適当である。
本発明のカチオン性樹脂粉末には、必要に応じて添加剤
を添加することができる。たとえば、香料、螢光染料、
顔料、アルカリ剤、可塑剤、充填剤、殺菌剤、防腐剤、
防錆剤などの添加剤が必要に応じ、適宜添加される。添
加剤は、カチオン性樹脂粉末に直接添加することもでき
るが、添加剤が不揮発性であれば、乾燥前のカチオン性
であるビニル系重合水性エマルジョン中に添加し、乾燥
、粉末化する方が、均一な添加ができるので好ましい。
本発明のカチオン性樹脂粉末は塗料、接着剤、建材、土
木等通常知られているエマルジョンの用途に使用するこ
とができる。
つぎに実施例をあげて説明をする。
実施例1 下記の方法で製造したカチオン性樹脂粉末&)ビニル系
重合体の水性エマルジョンの製造ポリビニルアルコール
10重量部および過硫酸カリウム0.6重量部を水16
5重量部に溶解した水溶液を4つ目フラスコに入れ、約
70°Cに加温し、攪拌しながら、酢酸ビニル100重
量部を約3時間にわたって滴下し重合を行ない、滴下終
了後約80°Cで1時間熟成して、固形分濃度約40重
量%のビニル系重合体の水性エマルジョンを得た。
(ロ)カチオン性tm脂粉末の製造 (イ)で得られたビニル系重合体の水性エマルジョンに
カチオン性ポリビニルアルコール(4級アンモニウムカ
チオン基でカチオン化度2.5モル%としたもの)水溶
液を固形分で4=1になるように混合したカチオン性で
あるビニル系重合水性エマルジョンを高速回転円板式噴
霧乾燥機により乾燥粉末化してカチオン性樹脂粉末を得
た。
実施例2 下記の方法で製造したカチオン性樹脂粉末(イ)カチオ
ン性ビニル系重合体の水性エマルジョンの製造 カチオン性ポリビニルアルコール(4級アンモニウムカ
チオン基でカチオン化度2.5モル%としたもの)10
重量部および過硫酸カリウム0.6重量部を水165重
量部に溶解した水溶液を4つロフラスコに入れ、約70
00に加温し、攪拌しながら、酢酸ビニル100重量部
を約6時間にわたって滴下し重合を行ない、滴下終了後
約8o0cで1時間熟成して、固形分濃度約40重量%
のカチオン性ビニル系重合体の水性エマルジョンを得た
(ロ)カチオン性樹脂粉末の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体ノ水性エマ
ルジョンを高速回転円板式噴霧乾燥機により乾燥粉末化
してカチオン性樹脂粉末を得た。
実施例6 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末実蝕例2の
(イ)で得たカチオン性ビニル系重合体の水性エマルジ
ョンに、カチオン性でんぷん水溶液を固形分で981に
なるよう混合したカチオン性であるビニル系重合水性エ
マルジョンを高速回転円板式噴霧乾燥機により乾燥粉末
化してカチオン性樹脂粉末を得た。
実施例4 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末(イ)カチ
オン性ビニル系重合体の水性エマルジョンの製造 ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル5重量
部および′4硫向カリウム0.6重量部を水157重量
部に溶解した水溶液を4つ目フラスコに入れ、約70°
Cに加温し、攪拌しながら、酢酸ビニル98重量部およ
びジメチルアミノエチルメタクリレート(カチオン性基
を有する共重合性単量体)2重量部を約6時間にわたっ
て滴下し重合を行ない、滴下終了後約80°Cで1時間
熟成して固形分濃度約40重h1%のカチオン性ビニル
系重合体の水性エマルジョンを得た。
(ロ)カチオン性樹脂粉末の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性エマ
ルジョンにポリビニルアルコール水溶液を固形分で4:
1になるように混合したカチオン性であるビニル系重合
水性エマルジョンを高m回転円板式噴霧乾燥機により乾
燥粉末化してカチオン性樹脂粉末を得た。
実施例5 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末(イ)カチ
オン性ビニル系重合体の水性エマルジョンの製造 カチオン性ポリビニルアルコール(4級アンモニウムカ
チオン基でカチオン化度2.5モル%としたもの)10
重斑部および2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)0.6重量部を水165重社部に溶解した水溶液を
4つ目フラスコに入れ、約70°Cに加温し、攪拌しな
がら、酢酸ビニル94重量部およびクロトン酸6重量部
を約3時間(わたって滴下し重合を行ない、滴下終了後
約80°Cで1時間熟成して固形分濃度約40重量%の
カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジョンを得た。
(ロ)カチオン性樹脂粉末の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性エマ
ルジョンを高速回転円板式噴霧乾燥機により乾燥粉末化
してカチオン性樹脂粉末を得た。
実施例6 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末(イ)カチ
オン性ビニル系重合体の水性エマルジョンの製造 ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド2重量部お
よびポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル6
重量部を水157重琺部に溶解した水溶液を4つ目フラ
スコに入れ、約60°Cに加温し、攪拌しながら、酢酸
ビニル80重量部とアクリル酸ブチル20重量部および
過酸化水素とアスコルビン酸とからなるレツドツクス重
合触媒0.2重量部とを約4時間にわたって滴下し重合
を行ない、滴下終了後約70°Cで1時間熟成して固形
分濃度約40重量%のカチオン性ビニル系重合体の水性
エマルジョンを得た。
(ロ)カチオン性樹脂粉末の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性エマ
ルジョンにカチオン性ポリビニルアルコール(4級アン
モニウムカチオン基でカチオン化度2.5モル%とした
もの)水溶液を固形分で4=1になるように混合したカ
チオン性であるビニル系重合水性エマルジョンを高速回
転円板式噴霧乾燥機により乾燥粉末化してカチオン性樹
脂粉末を得た。
実施例7 下記の方法で製造されたカチオン性樹脂粉末(イ)カチ
オン性重合体の水性エマルジョンの製造カチオン性でん
ぷん(置換度0.1 ) 6重量部およびヒドロキシエ
チルセルロース4型取部を水165重量部に溶解した水
溶液を4つ目フラスコに入れ、約70°Oに加温し、攪
拌しながら、酢酸ビニル96重量部とクロトン酸4重量
部および過硫酸カリウム0.6重量部とを約6時間にわ
たって滴下し重合を行ない、滴下終了後約80°clで
1時間熟成して固形分濃度約40重N%のカチオン性ビ
ニル系重合体の水性エマルジョンを得た。
(ロ)カチオン性樹脂粉末の製造 (イ)で得られたカチオン性ビニル系重合体の水性エマ
ルジョンにポリビニルアルコール水溶液を固形分で9=
1になるように混合したカチオン性であるビニル系重合
水性エマルジョンを高速回転円板式噴霧乾燥機により乾
燥粉末化してカチオン性樹脂粉末を得た。
比較例1 下記の方法で製造された非カチオン性の樹脂粉末 実施例1の(イ)で得られたビニル系重合体水性エマル
ジョンをそのまま高速回転円板式噴霧乾燥機により乾燥
粉末化して非カチオン性の樹脂粉末を得た。
試験例1 実施例1〜7で得たカチオン性樹脂粉末および比較例1
で得た非カチオン性樹脂粉末を容器に入れ、200p/
amの荷重をかけて50°Cの恒温室内に24時間貯蔵
し、ブロッキング性の試験をした。
実施例1〜7で得たカチオン性樹脂粉末はブロッキング
が認められず容易に解粒したが、比較例1の非カチオン
性樹脂粉末は、表層部および底層部でブロッキングが認
められ、容易には解粒しなかった。
試験例2 実施例1〜7で得たカチオン性樹脂粉末および比較例1
で得た非カチオン性樹脂粉末の100重量部を水100
重量部中に攪拌しながら添加し、再分散性の試験をした
実施例1〜7で得たカチオン性樹脂粉末は水への再分散
性が良く、粘性のある水分散液となったが、比較例1の
非カチオン性樹脂粉末は、水への再分散性がわるく、水
分散液の粘度はほとんど変化がなかった。
試験例6 試験例2で得た実施例1〜7のカチオン性樹脂粉末水分
散液および比較例1の非カチオン性樹脂粉末水分散液を
、ポリエチレンフィルム上に0 、3mmのアプリケー
ターで塗布し、室温で24時間放置し、造膜性を試験し
た。
実施例1〜7のカチオン性樹脂粉末水性分散液は造膜性
が良く、亀裂のない、簡単には破損しない皮膜が得られ
たが、比較例1の非カチオン性樹脂粉末水性分散液は、
造膜性がわるく、簡単に破損した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョンを
    乾燥し粉末化してなる、水に再分散性のカチオン性樹脂
    粉末。 2 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョンが
    カチオン性化合物を含有するビニル系重合体の水性エマ
    ルジョンである特許請求の範囲第1項記載のカチオン性
    樹脂粉末。 6 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョンが
    カチオン性ビニル系重合体の水性エマルジョンである特
    許請求の範囲第1項記載のカチオン性樹脂粉末。 4 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョン中
    のビニル系重合体がカルボキシル基を含有するビニル系
    重合体である特許請求の範囲第1項、第2項または第6
    項記載のカチオン性樹脂粉末。 5 カチオン性であるビニル系重合水性エマルジョン中
    のビニル系重合体が酢酸ビニルとエチレンとを主剤とす
    るビニル系重合体である特許請求の範囲第1項、第2項
    、第3項または第4項記載のカチオン性樹脂粉末。 6 水溶性高分子化合物を含有している、カチオン性で
    あるビニル系重合水性エマルジョンを乾燥し粉末化して
    得られる、水に再分散性のカチオン性樹脂粉末。
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