JP3361321B2 - 保護コロイドにより安定化させたビニル芳香族−1,3−ジエン−コポリマーの製造方法 - Google Patents

保護コロイドにより安定化させたビニル芳香族−1,3−ジエン−コポリマーの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、保護コロイドにより安定化させ
たビニル芳香族−1,3−ジエン−コポリマーの製造方
法に関する。
【0002】保護コロイドにより安定化させたポリマー
は、特にその水性分散液または水中で再分散可能なポリ
マー粉末の形で様々な適用で、特に被覆剤または接着剤
として、種々の基質に使用されている。例えば乳化重合
を用いて、水性環境中で製造する際に、乳化剤により安
定化されたポリマーは、乳化剤成分に基づき適用する場
合に、比較的高い水分吸収の傾向があり、かつ例えば接
着剤として、低下した接着力を示す。
【0003】この欠点は、保護コロイドによる重合材料
の唯一の安定化により克服された。保護コロイドにより
安定化された水性ポリマー分散液または保護コロイドに
より安定化させたポリマー粉末は、今まで、特にビニル
エステル−ホモポリマーまたはビニルエステルコポリマ
ー、特にポリ酢酸ビニルまたはポリ酢酸ビニル−エチレ
ン−コポリマーをベースとして安定化させてきた。この
ことは、保護コロイドが乳化剤と比較して、一般にわず
かな安定化作用を示し、従って今までは単に比較的親水
性のポリマー、例えば上記のビニルエステル−ポリマー
を用いた際に、乳化剤を保護コロイドに完全に置き換え
ることにより、満足のいく製品をもたらしたことに根拠
付けられる。
【0004】多くの適用で、記載した疎水性特性を有す
るポリマーが有利である;これに関する例は、スチレン
−ブタジエン−コポリマーである。但し、そのようなポ
リマーは重合の際に、効果的な安定化を必要とする。一
般に、スチレン−ブタジエン−コポリマーは、液相中
で、乳化剤の存在で重合させる。乳化剤の親水性特性に
基づき、乳化剤により安定化されたスチレン−ブタジエ
ン−コポリマーの適用において、コポリマーの疎水性特
性は、乳化剤成分により部分的に補償される。
【0005】特に、モルタル特性を改善するために、ポ
リマーを再分散粉末の形で使用する場合、つまり再分散
粉末の主要な適用範囲の場合には、調製物を特定の時間
安定に保持させなければならず、かつその加工粘稠度を
本質的に変化させてはならない(セメント安定性);と
いうのは、使用者にとって、短い時間間隔内で新たな混
合物を調製する必要がないからである。さらに、コンク
リート工業およびモルタル工業では、機械特性、例えば
耐圧強度、間隙率およびそれによる気泡含有率が重要な
役割をする。多すぎる気泡を存在させる場合には、耐圧
強度が著しく低下してしまい、モルタルまたはコンクリ
ート中に気泡が少なすぎるか又は全く無い場合には、こ
の建材は満足できる凍結融解安定性ではなくなる。分散
粉末を用いて改善した水硬化系は、改良していない系に
対してさらに良好な粘着を示した。
【0006】WO-A96/17891からは、スチレン−
ブタジエン−コポリマーをベースにした水中で再分散可
能な分散粉末が公知である。この粉末は、乳化剤の存在
で乳化重合により得られる。乾燥の前に、分散液にさら
に単糖、ポリビニルピロリドンおよび場合により乳化剤
を添加する。WO-A96/20963からは、スチレン/
ブタジエン−ポリマーをベースにした水中で再分散可能
なポリマー分散粉末の製造方法が公知であり、その際ポ
リマーは、コア−シェル−ポリマーを保持しながら乳化
剤の存在で、2工程の重合中で製造され、かつ噴霧乾燥
により乾燥される。WO-A96/41825も同様に、コ
ア−シェル−ポリマーをベースにした分散粉末に関し、
その際シェルは、糖官能性コポリマーおよびシェルがコ
アに共有結合するために架橋可能なコモノマーを有して
いる。比較的にコストのかかる再分散粉末の製造するた
めの方法である以外に、この粉末は、乳化剤により安定
化させたスチレン−ブタジエン−コポリマーの上記の欠
点を示し、さらにまたこの適用技術特性は、セメント安
定性に関して特に加工性が満足できない。
【0007】WO-A97/15603は、保護コロイドに
よって安定化させた共役ジエンの乳化剤ポリマーに関
し、その際保護コロイド作用を改善させるために、メル
カプトシランを共重合させた。その欠点は、保護コロイ
ド以外にさらに乳化剤を重合に使用することであり、特
にメルカプトシランの不可避的に必要な共重合は、それ
により、条件付きでブタジエン単位の架橋度を低減させ
ることにより、多くの適用において不所望であり、かつ
製造コストを上げてしまう。
【0008】欧州特許出願公開第538571号明細書
は、50%より多いスチレン−および/または(メタ)
アクリル酸エステル−成分を有するポリマーをベースに
した保護コロイドで安定化させたポリマー分散液の製造
方法に関し、その際、安定化させるために、使用したポ
リビニルアルコールを一度に装入し、かつ親水性および
粘度を調節するために、特別な開始剤系を用いて操作し
ている。実施例では、スチレン、ブチルアクリレートお
よびアクリルアミドを用いて安定させた分散液が得られ
ている。この方法を用いてスチレンおよびブタジエンを
共重合する際には、安定した分散液が得られないことが
欠点である。
【0009】欧州特許第62106号明細書からは、ス
チレン−および/または(メタ)アクリル酸エステル−
単位をベースにしたポリビニルアルコールによって安定
化させたポリマー分散液を製造するために、65℃を上
回る最低温度で、有機開始剤またはペルオキソ硫黄化合
物の存在で、かつ主要量のモノマーを供給しながら操作
することが公知である。スチレン−ブタジエン−コポリ
マーの製造は扱われていない。
【0010】米国特許第5200459号明細書は、ポ
リビニルアルコールによって安定化させたブタジエン混
合ポリマーの製造方法を記載しており、その際、分散液
の安定性を保障するために水と混合可能な溶剤の存在で
操作している。
【0011】ドイツ特許出願公開第4212768号明
細書は、乳化剤を添加せずに、その代わりにポリアルキ
レングリコールおよびマレイン酸またはフマル酸の架橋
生成物をベースにした共重合可能なマクロモノマーの存
在で、プラスチック分散液、特にスチレン−ブタジエン
−コポリマー分散液を製造する方法に関する。
【0012】米国特許第4299903号明細書中で
は、第4アンモニウム塩またはアルキルピリジニウム化
合物の群から成る“電荷調整剤”の存在で、スチレン−
ブタジエンをベースにした乳化剤不含のトナー樹脂を共
重合により製造する方法を示している。
【0013】従って、本発明は、重合材料を安定化させ
るための助剤をさらに添加することなしに、保護コロイ
ドにより安定化させたビニル芳香族−1,3−ジエン−
コポリマーを提供する方法に根底をなし、その際方法の
生成物は、特に水硬化性の結合剤を用いる際に、完全に
満足のできるセメント安定性を提供することが好まし
い。
【0014】本発明の課題は、保護コロイドの存在で、
少なくとも1種のビニル芳香族および少なくとも1種の
1,3−ジエンを含有する混合物を乳化重合させ、およ
び場合によりそれによって得られるポリマー分散液を乾
燥させることにより、水性ポリマー分散液または水中で
再分散可能な粉末の形で保護コロイドにより安定化させ
たビニル芳香族−1,3−ジエン−コポリマーを製造す
る方法において、保護コロイドを部分的に装入し、かつ
部分的に供給することを特徴とする、保護コロイドによ
り安定化させたビニル芳香族−1,3−ジエン−コポリ
マーの製造方法である。
【0015】適当なビニル芳香族は、スチレンおよびメ
チルスチレンであり、有利にはスチレンを使用する。
1,3−ジエンの例は、1,3−ブタジエンおよびイソ
プロパン、有利には1,3−ブタジエンである。重合の
ために、一般にビニル芳香族20〜80質量%および
1,3−ジエン20〜80質量%を有する混合物を使用
し、その際この混合物は、場合によりさらにモノマーを
含有してもよく、質量%での数値は総計100質量%で
ある。
【0016】場合により、モノマー相の全質量に対して
さらに30質量%までのビニル芳香族および1,3−ジ
エンと共重合可能なモノマー、例えばエチレン、塩化ビ
ニル、C−原子1〜15個を有するアルコールの(メ
タ)アクリル酸エステルまたは非分枝または分枝のカル
ボン酸のビニルエステルを共重合させることができる。
【0017】場合により、モノマー混合物の総質量に対
して補助モノマー0.05〜10質量%をさらに共重合
させることができる。補助モノマーの例は、エチレン性
不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸、有利にはア
クリル酸、メタクリル酸、フマル酸およびマレイン酸;
エチレン性不飽和カルボン酸アミドおよび−ニトリル、
有利にはアクリルアミドおよびアクリルニトリル;フマ
ル酸およびマレイン酸のモノエステルおよびジエステ
ル、例えばジエチル−、およびジイソプロピルエステル
ならびに無水マレイン酸、エチレン性不飽和スルホン酸
もしくはそれらの塩、有利にはビニルスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸であ
る。他の例は、前架橋コモノマー、例えば複数のエチレ
ン性不飽和のコモノマー、例えばジビニルアジペート、
ジアリルマレエート、アリルメタクリレートまたはトリ
アリルシアヌレート、または後架橋コモノマー、例えば
アクリルアミドグリコール酸(AGA)、メチルアクリル
アミドグリコール酸メチルエステル(MAGME)、N−メ
チロールアクリルアミド(NMA)、N−メチロールメタ
クリルアミド、N−メチロールアリルカルバメート、ア
ルキルエーテル、例えばN−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミドおよびN−メチロ
ールアリルカルバメートのイソブトキシエーテルまたは
エステルである。エポキシド官能性コモノマー、例えば
グリシジルメタクリレートおよびグリシジルアクリレー
トもまた適当である。他の例は、メルカプトシラン以外
のケイ素官能性のコモノマー、例えばアクリルオキシプ
ロピルトリ(アルコキシ)−およびメタクリルオキシプ
ロピル−トリ(アルコキシ)シラン、ビニルトリアルコ
キシシランおよびビニルメチルジアルコキシシランであ
り、その際アルコキシ基として、例えばエトキシ基およ
びエトキシプロピレングリコールエーテル基を含有して
いてもよい。ヒドロキシ基またはCO基を有するモノマ
ー、例えばメタクリル酸−およびアクリル酸ヒドロキシ
アルキルエステル、例えばヒドロキシエチル−、ヒドロ
キシプロピル−またはヒドロキシブチルアクリレートま
たは−メタクリレートならびに化合物、例えばジアセト
ンアクリルアミドおよびアセチルアセトキシエチルアク
リレートまたは−メタクリレートが挙げられる。
【0018】モノマーの選択もしくはコモノマーの質量
割合の選択は、一般にガラス転移温度Tgが−50℃か
ら+50℃、有利には−20℃から+40℃になるよう
に実施する。ポリマーのガラス転移温度Tgは、自体公
知の方法で、Differentioal Scanning Calorimetry (DS
C)により求めることができる。Tgは、Fox-Gleichung
による類似した方法によってもあらかじめ計算すること
ができる。Fox T.G.,Bull. Am. Physics Soc.1, 3, 123
頁(1956) によると:1/Tg=x1/Tg1+x2/Tg2
+・・・+xn/Tgnが有効であり、その際xn はモノ
マーnのマス分数 (Massebruch) (質量%/100)を
表し、およびTgnはモノマーnのホモポリマーのケル
ビン度でのガラス転移温度を表す。ホモポリマーのTg
値は、Polymer Handbook 第2巻、J. Wiley&Sons, New
York (1975)に記載されている。
【0019】保護コロイドにより安定化させたポリマー
の製造は、乳化重合法により実施し、その際重合温度は
一般に40℃〜100℃、有利には60℃〜90℃であ
る。気体のコモノマー、例えばエチレンまたは塩化ビニ
ルの共重合の場合は、一般に5バール〜100バールの
圧力下で操作することもできる。
【0020】重合の開始は、乳化重合用の慣例の開始剤
またはレドックス−開始剤の組合せを用いて実施する。
適当な有機開始剤は、例えばヒドロペルオキシド、例え
ばt-ブチルヒドロペルオキシド、t-ブチルペルオキソピ
バレート、クモールヒドロペルオキシド、イソプロピル
ベンゾールモノヒドロペルオキシドまたはアゾ化合物、
例えばアゾビスイソブチロニトリルである。適当な無機
開始剤は、ペロオキソ二硫酸のナトリウム−、カリウム
−、およびアンモニウム塩である。上記の開始剤は、モ
ノマーの全質量に対して一般に0.05〜3質量%の量
で使用する。
【0021】レドックス−開始剤として、上記の開始剤
を還元剤と組合せた複合物を使用する。適当な還元剤
は、アルカリ金属およびアンモニウムの亜硫酸塩および
重亜硫酸塩、例えば亜硫酸ナトリウム、スルホキシル酸
の誘導体、例えば亜鉛−またはアルカリホルムアルデヒ
ドスルホキシラート、例えばナトリウムヒドロキシメタ
ンスルフィネートおよびアスコルビン酸である。還元剤
は、モノマーの全質量に対して0.01〜5.0質量%
であるのが有利である。
【0022】分子量を調節するために、重合の間に調節
物質を使用してもよい。それらは、通常重合するモノマ
ーに対して0.01と5.0質量%の間の量で使用し、
かつ別々に又は反応成分と一緒に予備混合して供給す
る。そのような物質の例は、n−ドデシルメルカプタ
ン、t−ドデシルメルカプタン、メルカプトプロピオン
酸、メルカプトプロピオン酸メチルエステル、イソプロ
パノールおよびアセトアルデヒドである。
【0023】重合材料の安定化は、保護コロイドにより
実施し、その際乳化剤の添加なしで操作する。適当な保
護コロイドは、完全にけん化、および部分的にけん化さ
れたポリ酢酸ビニルである。部分的にけん化された疎水
性ポリ酢酸ビニルも適当であり、その際、例えば5〜1
1個のC−原子を有する飽和α−分枝モノカルボン酸の
イソプロペニルアセテート、エチレンまたはビニルエス
テルと共重合することにより疎水化を実施することもで
きる。他の例は、ポリビニルピロリドン;水溶性の形の
多糖類、例えばデンプン(アミロースおよびアミロペク
チン)、セルロースおよびそれらのカルボキシメチル
−、メチル−、ヒドロキシルエチル−、ヒドロキシプロ
ピル−誘導体;タンパク質、例えばカゼインまたはカゼ
イネート、大豆タンパク、ゼラチン;リグニンスルホネ
ート;合成ポリマー、例えばポリ(メタ)アクリル酸、
カルボキシ官能性コモノマー単位を有する(メタ)アク
リレートのコポリマー、ポリ(メタ)アクリルアミド、
ポリビニルスルホン酸およびそれらの水溶性コポリマ
ー;メラミンホルムアルデヒドスルホネート、ナフタリ
ンホルムアルデヒドスルホネート、スチレンマレイン酸
−およびビニルエーテルマレイン酸−コポリマー、デキ
ストリン例えば黄色デキストリンである。
【0024】有利には、上記の部分的にけん化されたポ
リ酢酸ビニルおよび部分的にけん化された疎水性ポリ酢
酸ビニルである。特に有利には加水分解度80〜95モ
ル%、およびヘプラー粘度(4%の水溶液、DIN53015、
20℃におけるヘプラーによる方法)1〜30mPas、有
利には2〜15mPasを有する部分的にけん化されたポリ
酢酸ビニルである。
【0025】保護コロイドは、一般にモノマーの全質量
に対して一度に1〜15質量%を重合の際に添加され
る。従って、保護コロイド−成分は、部分的に装入し、
かつ重合の開始後に部分的に供給する。従って、保護コ
ロイド成分を部分的に装入し、かつ重合の開始後に部分
的に供給する。一般に、それぞれの保護コロイド成分の
全質量に対して、保護コロイド成分2〜90質量%、有
利には30〜85質量%を装入し、かつ残りを供給す
る。このため、保護コロイドを装入する質量割合につい
て重要なのは、装入物中のモノマーの割合である。従っ
て、保護コロイドの装入物および供給物は、モノマー成
分に対する保護コロイドの割合が装入物中で、0.1:
1〜0.9〜1であるように制御する。従って、重合の
間、保護コロイドが重合の終了後に、モノマーの総質量
に対して全体で1〜15質量%の量であるようにモノマ
ーおよび保護コロイドを供給する。
【0026】モノマーは、一度に装入することができ、
一度に供給するか、または部分的に装入し、かつ残りを
重合の開始後に供給することができる。有利には、モノ
マーの総質量に対して10〜25質量%を装入するよう
に処置し、かつ残りを供給する。供給は、別々に(空間
的および時間的に)実施することができる。供給するた
めの成分は、一度にまたは部分的に予備乳化して供給す
る。重合の開始のために、熱開始剤を一度に装入する
か、または部分的に装入かつ部分的に供給させるか、ま
たは単に供給することができる。
【0027】重合の終了後に、残りのモノマーを除去す
るために、公知の方法を用いて後重合させることができ
る、例えばレドックス触媒を用いた開始により後重合さ
せることができ、揮発性の残りのモノマーは、有利には
減圧下で蒸留により、かつ場合により不活性なキャリヤ
ーガス、例えば空気、窒素または水蒸気を導入または伝
達しながら除去することができる。
【0028】本発明による方法を用いて入手可能な水性
分散液は、固体含有率30〜75質量%、有利には40
〜65質量%を有する。水中で再分散可能なポリマー粉
末を製造するために、水性分散液を例えば流動層乾燥、
凍結乾燥または噴霧乾燥により乾燥させる。有利には、
分散液を噴霧乾燥させる。従って、噴霧乾燥を通常の噴
霧乾燥装置中で実施し、その際、噴霧を1個−、2個−
または複数の材料ノズルによるか、または回転円板を用
いて実施することができる。出口温度は、一般に55℃
〜100℃、有利には70℃〜90℃の範囲であり、装
置に応じて樹脂のTgおよび所望の乾燥度を選択する。
【0029】保護コロイドの総量は、乾燥処理の前に、
ポリマー成分に対して少なくとも10質量%であるのが
有利である。再分散可能を保障するために、通常分散液
に乾燥の前にさらに保護コロイドを噴射助剤として添加
することが必要である。通常、噴射助剤を分散液のポリ
マーの成分に対して5〜25質量%の量で使用する。
【0030】適当な噴射助剤は、部分的にけん化された
ポリ酢酸ビニル;ポリビニルピロリドン;水溶性の形の
多糖類、例えばデンプン(アミロースおよびアミロペク
チン)、セルロースおよびそれらのカルボキシメチル
−、メチル−、ヒドロキシルエチル−、ヒドロキシプロ
ル−誘導体、タンパク質、例えばカゼインまたはカゼイ
ネート、大豆タンパク、ゼラチン;リグニンスルホネー
ト;合成ポリマー、例えばポリ(メタ)アクリル酸、カ
ルボキシル官能性コモノマー単位を有する(メタ)アク
リレートのコポリマー、ポリ(メタ)アクリルアミド、
ポリビニルスルホン酸およびそれらの水溶性のコポリマ
ー;メラミンホルムアルデヒドスルホネート、ナフタリ
ンホルムアルデヒドスルホネート、スチレンマレイン酸
−およびビニルエーテルマレイン酸−コポリマーであ
る。噴射助剤として、加水分解度80〜95モル%、ヘ
プラー粘度1〜30mPasを有する部分的にけん化された
ポリ酢酸ビニルが有利であり、これは場合によりイソプ
ロペニルアセテート単位またはビニルエステル単位を用
いて変性させることもできる。
【0031】噴射の際に、ベースポリマーに対して1.
5質量%までの含有率の消泡剤が有利であることが明ら
かである。粘着安定性の改善により貯蔵性を高めるため
に、特により低いガラス転移温度を有する粉末の場合
に、得られた粉末は、有利にポリマー成分の総質量に対
して30質量%までの粘着防止剤(アンチバック剤)と
混合させることができる。粘着防止剤の例は、有利には
粒子サイズ10nm〜10μmの範囲を有するCa−もしく
はMg−炭酸塩、タルク、石膏、ケイ酸、シリケートであ
る。
【0032】適応技術的な特性の改善するために、噴射
の際に更に添加物を添加することができる。さらに有利
な実施態様で含有する分散粉末成分の成分は、例えば染
料、充填剤、気泡安定剤、疎水化剤である。
【0033】水中で再分散可能な保護コロイドにより安
定化されたポリマー粉末を一般的な適用範囲で使用する
ことができる。
【0034】以下の実施例を更に本発明の説明に使用す
る: 例1: 約5l容量の回転式オートクレーブ中に、脱イオン水1
110ml、加水分解度88モル%、4%溶液のヘプラ
ー粘度4mPasを有する部分的にけん化された20質量%
のポリ酢酸ビニルの水溶液655gを装入した(DIN530
15、20℃におけるヘプラーによる方法)。10質量%
のギ酸を用いて、pH値を4.0〜4.2に調節した。
引き続き排気し、窒素を用いて洗浄し、新たに排気し、
かつスチレン112g、1,3−ブタジエン168gお
よびt−ドデシルメルカプタン8gからなる混合物を吸
引した。80℃に加熱後、同時に2つの触媒溶液(その
うち、一方は、脱イオン水110gおよび40%のt−
ブチルヒドロペルオキシド水溶液15.5gから成り、
もう一方は脱イオン水116gおよびナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシラート13gから成る)を導入す
ることにより、重合を開始し、その際両方の触媒溶液の
供給を同じ供給速度(18ml/h)で実施した。重合
の開始後に、1,3−ブタジエン951g、スチレン6
34gおよびt−ドデシルメルカプタン9gから成る混
合物の添加を5.3g/minの割合で開始した。同時
に、加水分解度88モル%、4%の溶液のヘプラー粘度
4mPasを有する部分的にけん化された20質量%のポリ
酢酸ビニルの水溶液245g(DIN53015、20℃におけ
るヘプラーによる方法)を0.82g/minの割合で供
給した。モノマー−およびポリビニルアルコールの供給
の終了後に、なお80℃で2時間、変わらない供給速度
で開始溶液を後重合し、引き続き開始溶液の供給を終了
し、かつ冷却した。
【0035】安定した粗粒(Coulter LS 230; DW= 2.54
μm)、および固体含有率49.4%で粘度270mPas
(Brookfield-粘度計、20℃、20rpm)を有する
凝集物不含の分散液が得られた。
【0036】分散液400質量部に、10.3質量%の
ポリビニルアルコールの溶液(部分的にけん化されたポ
リ酢酸ビニル、加水分解度88モル%、4%の溶液の粘
度13mPas)200質量部、消泡剤0.84質量部およ
び水135質量部を加え、かつ徹底的に混合した。分散
液を2成分ノズルを介して分離した。噴射成分として、
4バールに予備圧縮した空気を使用し、形成された滴を
125℃に加熱した空気を用いて平流で乾燥させた。
【0037】得られた乾燥粉末に慣用の10%の粘着防
止剤(カルシウム−マグネシウム−炭酸塩およびマグネ
シウムヒドロシリケートからなる混合物)を加えた。
【0038】例2: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、加水分解度8
8モル%、4%の溶液のヘプラー粘度4mPasを有する部
分的にけん化された20質量%のポリ酢酸ビニルの水溶
液全部で900gの使用下で、そのうちのポリビニルア
ルコール水溶液468gを圧力反応器中に装入し、かつ
残りの432gを例1で記載したように重合の間に供給
した。安定した粗粒(Coulter LS 230; DW= 2.73μ
m)、および固体含有率49.9%で粘度260mPas(B
rookfield-粘度計、20℃、20rpm)を有する凝集物
不含の分散液が得られた。分散粉末を製造するための方
法は例1に相応させた。
【0039】例3: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、加水分解度8
8モル%、4%の溶液のヘプラー粘度4mPasを有する部
分的にけん化された20質量%のポリ酢酸ビニルの水溶
液全部で900gの使用下で、そのうちのポリビニルア
ルコール水溶液281gを圧力反応器中に装入し、かつ
残りの619gを例1で記載したように重合の間に供給
した。安定した粗粒(Coulter LS 230; DW= 2.63μ
m)、および固体含有率49.8%で粘度18400mPa
s(Brookfield-粘度計、20℃、20rpm)を有する凝
集物不含の分散液が得られた。その他の方法は例1に相
応させた。
【0040】例4: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、加水分解度8
8モル%、4%の溶液のヘプラー粘度4mPasを有する部
分的にけん化された20質量%のポリ酢酸ビニルの水溶
液全部で900gの使用下で、そのうちのポリビニルア
ルコール水溶液720gを圧力反応器中に装入し、かつ
残りの180gを例1で記載したように重合の間に供給
した。安定した粗粒(Coulter LS 230; DW= 2.60μ
m)、および固体含有率49.0%で粘度300mPas(B
rookfield-粘度計、20℃、20rpm)を有する凝集物
不含の分散液が得られた。その他の方法は例1に相応さ
せた。
【0041】例5: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、20質量%の
黄色デキストリン(Avedex35)の水溶液全部で1000
gの使用下で、そのうちの500gを圧力反応器中に装
入し、かつ残りの500gを例1で記載したように重合
の間に供給した。安定した粗粒(Coulter LS 230; DW=
2.80μm)、および固体含有率49.8%で粘度310m
Pas(Brookfield-粘度計、20℃、20rpm)を有する
凝集物不含の分散液が得られた。その他の方法は例1に
相応させた。
【0042】例6: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、その際アクリ
ル酸37gを装入し、20質量%のヒドロキシプロピル
−セルロース(Klucel L)水溶液全部で1000gの使
用下で、そのうちの500gを圧力反応器中に装入し、
かつ残りの500gを例1で記載したように重合の間に
供給した。安定した粗粒(Coulter LS 230; DW= 2.74μ
m)、および固体含有率48.0%で粘度420mPas(B
rookfield-粘度計、20℃、20rpm)を有する凝集物
不含の分散液が得られた。その他の方法は例1に相応さ
せた。
【0043】例7: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、その際アクリ
ル酸37gを装入し、20質量%のデンプン水溶液(Ny
lgum)全部で1000gの使用下で、そのうちの500
gを圧力反応器中に装入し、かつ残りの500gを例1
で記載したように重合の間に供給した。安定した粗粒
(Coulter LS 230; DW= 2.86μm)、および固体含有率
48.4%で粘度500mPas(Brookfield-粘度計、2
0℃、20rpm)を有する凝集物不含の分散液が得られ
た。その他の方法は例1に相応させた。
【0044】比較列1: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、その際、加水
分解度88モル%、4%の溶液のヘプラー粘度4mPasを
有する部分的にけん化された20質量%のポリ酢酸ビニ
ルの水溶液全部で900gを圧力反応器中に装入した。
その他の方法は例1に相応させた。
【0045】安定した粗粒(Coulter LS 230; DW= 2.57
μm)、および固体含有率49.3%で粘度275mPas
(Brookfield-粘度計、20℃、20rpm)を有する凝集
物不含の分散液が得られた。分散粉末の製造は、例1と
同様であった。
【0046】比較列2: 分散液の製造を例1と同様に実施したが、その際、加水
分解度88モル%、4%の溶液のヘプラー粘度4mPasを
有する部分的にけん化された20質量%のポリ酢酸ビニ
ルの水溶液全部で900gを圧力反応器中に供給した。
その他の方法は例1に相応させた。
【0047】完全に重合していない非常に粗粒(Coulte
r LS 230; DW= 4.37μm)、および固体含有率32.1
%で粘度75mPas(Brookfield-粘度計、20℃、20r
pm)を有する凝集物を多く含む分散液が得られた。分散
粉末の製造は、例1と同様であった。
【0048】比較列3: 分散液の製造を例1と同様に実施し、その際、加水分解
度88モル%および4%の溶液のヘプラー粘度4mPasを
有する部分的にけん化された20質量%のポリ酢酸ビニ
ルの水溶液全量(900g)、ならびに全量のスチレ
ン、1,3−ブタジエンおよびt−ドデシルメルカプタ
ンを圧力反応器中へ供給した。その他の方法は例1に相
応させた。
【0049】完全に重合していない粗粒(Coulter LS 2
30; DW= 3.72μm)、および固体含有率26.1%で粘
度63mPas(Brookfield-粘度計、20℃、20rpm)を
有する凝集物を多く含む分散液が得られた。
【0050】ポリマー塗膜の再分散性の挙動: 上記の実施例の分散液から、ガラスプレート上に厚さ
0.2mmの塗膜を製造し、かつこれを105℃で15分
間乾燥させた。塗膜分散性を検査するために、室温でピ
ペットを用いてそれぞれ試験する塗膜の同じ位置上に水
滴を塗布し、かつ作用時間60秒後に、ガラスプレート
がこの位置で塗膜が無くなるまで、または塗膜が塗膜断
片の形で崩壊するか、または完全にそのまま変化しない
まで同じ位置で水滴を指先ですりつぶした。
【0051】ポリマー塗膜の再分散性を以下の評価型に
より説明する: 評点1:塗膜は、弱い摩擦により速く再分散するか、ま
たはすでに自然に再分散した; 評点2:塗膜は、摩擦により再分散し、わずかに再分散
可能な塗膜断片であった; 評点3:塗膜は、単に強力な摩擦により塗膜断片を形成
しながら再分散した; 評点4:塗膜は、より長く強力に摩擦することにより、
再分散せずに、塗膜断片の形で崩壊した。
【0052】粉末の沈殿挙動の測定(管沈殿): 沈殿挙動の測定のために、分散粉末の50gをそれぞれ
水50ml中に再分散させ、その後に固体含有率0.5
%に希釈し、勾配管に装填した。引き続き、この再分散
液100mlの固体の沈殿物の高さを1時間後に測定し
た。
【0053】粘着安定性の測定: 粘着安定性を測定するために、分散粉末を鉄製管(直
径:5cm)中にユニオンピースを用いて装填し、その後
に金属スタンプ(重さ:3kg)を用いて荷重をかけ
た。荷重をかけた後、乾燥器中で50℃で16時間貯蔵
した。室温に冷却した後、粉末を管から取り出し、かつ
粘着安定性を質的に粉末を押しつぶすことにより測定し
た。粘着安定性を以下のように分類した: 1=非常に良好な粘着安定性 2=良好な粘着安定性 3=中程度の粘着安定性 4=粘着安定性はなく、押しつぶすことによりもはや流
動性のない粉末。
【0054】モルタル中の空気含有率の測定: 0.45の水−セメント−ファクターW/Zおよび0.1
5のプラスチック−セメント−ファクターK/Zを有する
以下の配合のDIN1164によりDIN-モルタルを製造した: ポルトランドセメント PZ-35F 900g 標準砂 2700g シリコン−消泡剤 S-860(Wacker Chemie社) 7.2g 分散粉末 135g 水 405g 空気含有率は、DIN18555 Teil2により測定した。
【0055】セメント安定性の測定: 以下の配合のセメント混合物を製造した: ポルトランドセメント 82.5g 方解石 - (CaCO)3 10〜40mm 75g 珪砂200〜500mm 128g 分散粉末 15g 水 85g セメント混合物の加工性は、2時間の時間−空間の観察
および特性により評価した。
【0056】試験結果を表1にまとめた。
【0057】
【表1】
【0058】本発による方法を用いて、非常に良好な際
分散性(管沈殿)および非常に良好な適用技術特性(セ
メント安定性)の点で優れている疎水性コモノマー、例
えばスチレンおよびブタジエンのコポリマーをベースに
した分散粉末を得ることができる。乳化重合の際に、一
度に保護コロイド−成分を装入するか、または完全に供
給する場合には、それにより得られた粉末の再分散性な
らびに適用技術特性は満足できない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター ヴァイツェル ドイツ連邦共和国 ライシャッハ ゾン ネンシュトラーセ 8 (72)発明者 テオ マイヤー ドイツ連邦共和国 ハイミング シュパ ンロー 7 (72)発明者 ペーター バル ドイツ連邦共和国 エマーティング ケ ッテラーシュトラーセ 11 (56)参考文献 特開 平3−52901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/00 - 246/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護コロイドの存在で、少なくとも1種
    のビニル芳香族および少なくとも1種の1,3−ジエン
    を含有するモノマー混合物を乳化重合させ、および場合
    によりそれによって得られるポリマー分散液を乾燥させ
    ることにより、水性ポリマー分散液または水中で再分散
    可能な粉末の形で保護コロイドにより安定化させたビニ
    ル芳香族−1,3−ジエン−コポリマーを製造する方法
    において、保護コロイドをモノマー全質量に対して1〜
    15質量%の量で添加するが、その際、保護コロイドの
    全質量の2〜90質量%を予め反応器中に装入し、かつ
    重合反応を開始させ、その後に保護コロイドの残りを供
    給することを特徴とする、保護コロイドにより安定化さ
    せたビニル芳香族−1,3−ジエン−コポリマーの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 ビニル芳香族20〜80質量%および
    1,3−ジエン20〜80質量%を有する混合物を使用
    し、その際この混合物が場合によりさらにモノマーを含
    有してもよく、質量%での数値は総計100質量%であ
    る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 スチレンおよび1,3−ブタジエンを共
    重合させる、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 保護コロイドとして、完全にけん化され
    た、および部分的にけん化されたポリ酢酸ビニル、部分
    的にけん化された疎水性のポリ酢酸ビニル、ポリビニル
    ピロリドン、デンプン、セルロース、カルボキシメチル
    セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
    ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、タンパク質、
    ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミ
    ド、ポリビニルスルホン酸、メラミンホルムアルデヒド
    スルホネート、ナフタリンホルムアルデヒドスルホネー
    ト、スチレンマレイン酸コポリマーおよびビニルエーテ
    ルマレイン酸コポリマー、デキストリンから成る群の1
    種またはそれ以上を使用する、請求項1から3までのい
    ずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 加水分解度80〜95モル%およびヘプ
    ラー粘度1〜30mPasを有する部分的にけん化されたポ
    リ酢酸ビニルの存在で重合させる、請求項4項に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 モノマー混合物の全質量に対して、エチ
    レン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸、エチ
    レン性不飽和カルボン酸アミドおよびエチレン性不飽和
    カルボン酸ニトリル、フマル酸およびマレイン酸のモノ
    エステルおよびジエステル、エチレン性不飽和スルホン
    酸もしくはそれらの塩、前架橋する複数のエチレン性不
    飽和のコモノマー、後架橋コモノマー、エポキシド官能
    性コモノマー、ケイ素官能性コモノマー、ヒドロキシ基
    またはCO基を有するコモノマーを含有する群から成る補
    助モノマー0.05〜10質量%をさらに共重合させ
    る、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ポリマー分散液の乾燥を噴霧乾燥によ
    り、場合によりさらに保護コロイドを添加することによ
    り実施する、請求項1から6までのいずれか1項に記載
    の方法。
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