JPS6246449A - 光磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
光磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPS6246449A JPS6246449A JP18643285A JP18643285A JPS6246449A JP S6246449 A JPS6246449 A JP S6246449A JP 18643285 A JP18643285 A JP 18643285A JP 18643285 A JP18643285 A JP 18643285A JP S6246449 A JPS6246449 A JP S6246449A
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- JP
- Japan
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- substrate
- target
- recording medium
- targets
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
イ、産業上の利用分野
本発明は光磁気記録媒体に関するものである。
口、従来技術
光ディスクは、高密度、大容量、高速アクセスの特徴を
持ち、種々の研究開発が行われている。
持ち、種々の研究開発が行われている。
このうち、一度だけ追加記録できる光ディスクの記録媒
体としては、TeOx、TeC,Te−3n−3e等が
知られ、一部商品化されている。
体としては、TeOx、TeC,Te−3n−3e等が
知られ、一部商品化されている。
一方、書替えが可能である光記録としては、光磁気記録
が注目されている。
が注目されている。
GdTbFe5TbDyFeなどの非晶質薄膜などが知
られている。しかしながら、TbFeを始めとする希土
類−鉄族遂移金属非晶質合金は、一般に耐蝕性が悪いと
いう欠点をもっている。即ち、空気中に放置すると数日
で、光磁気特性、反射率の低下が認められる。また、こ
の劣化の様子は、基板の材質によっても異なり、ポリメ
チルメタクリレート、ポリカーボネート等の樹脂基板の
場合、ガラス基板に比較して劣化が速いという欠点があ
った。このような欠点を除くために、従来から、磁性層
の両側をAIIN、5i02.5iaN+等の誘電体層
でサンドインチした構造にする事が提案されているが効
果が不充分である。
られている。しかしながら、TbFeを始めとする希土
類−鉄族遂移金属非晶質合金は、一般に耐蝕性が悪いと
いう欠点をもっている。即ち、空気中に放置すると数日
で、光磁気特性、反射率の低下が認められる。また、こ
の劣化の様子は、基板の材質によっても異なり、ポリメ
チルメタクリレート、ポリカーボネート等の樹脂基板の
場合、ガラス基板に比較して劣化が速いという欠点があ
った。このような欠点を除くために、従来から、磁性層
の両側をAIIN、5i02.5iaN+等の誘電体層
でサンドインチした構造にする事が提案されているが効
果が不充分である。
本発明者が、上記光磁気メモリについて検討を加えたと
ころ、その製造方法に依る次の如き致命的な欠陥がある
ことを見出した。上記したGdTbFe、GdTbFe
Co等の希土類金属−遷移金属非晶質合金からなる記録
層は、通常、透明非磁性基板上にDC又はRFスパッタ
リングにより形成され、ターゲットとしては複合ターゲ
ットが用いられる。しかし、形成された記録層の垂直磁
気異方性は樹脂基板を基板として用いると、ガラス基板
の場合に比べ悪く、その劣化も速いという欠点があった
。
ころ、その製造方法に依る次の如き致命的な欠陥がある
ことを見出した。上記したGdTbFe、GdTbFe
Co等の希土類金属−遷移金属非晶質合金からなる記録
層は、通常、透明非磁性基板上にDC又はRFスパッタ
リングにより形成され、ターゲットとしては複合ターゲ
ットが用いられる。しかし、形成された記録層の垂直磁
気異方性は樹脂基板を基板として用いると、ガラス基板
の場合に比べ悪く、その劣化も速いという欠点があった
。
これは、スパッタリング時に、基板へ衝突する高エネル
ギー粒子のために、基板温度の上昇と共に、樹脂基板内
に内包される水分或いは残留上ツマー等の有機物がガス
として放出され、記録層に取り込まれたり、或いは記録
層構成原子と反応してその酸化物等が局所的に形成され
たりして、記録層の磁性に悪影響を及ぼすためと考えら
れる。
ギー粒子のために、基板温度の上昇と共に、樹脂基板内
に内包される水分或いは残留上ツマー等の有機物がガス
として放出され、記録層に取り込まれたり、或いは記録
層構成原子と反応してその酸化物等が局所的に形成され
たりして、記録層の磁性に悪影響を及ぼすためと考えら
れる。
また、樹脂基板と磁性層の間にAlN5Si3N4等の
誘電体層を設けて保護した場合にも特性が劣化する。こ
れは、膜を形成する際に膜中に樹脂基板から酸素等が取
り込まれ、これが磁性層へ拡散するためと考えられる。
誘電体層を設けて保護した場合にも特性が劣化する。こ
れは、膜を形成する際に膜中に樹脂基板から酸素等が取
り込まれ、これが磁性層へ拡散するためと考えられる。
ハ1発明の目的
11本発明の目的は、アクリル、ポリカーボネー
ト等の樹脂基板を使用しても、基板面上に、垂直磁
:、。
11本発明の目的は、アクリル、ポリカーボネー
ト等の樹脂基板を使用しても、基板面上に、垂直磁
:、。
党員方性に優れかつ安定性に優れた光磁気記録層を形成
できる光磁気記録媒体の製造方法を提供す
−jることにある。
できる光磁気記録媒体の製造方法を提供す
−jることにある。
二〇発明の構成
即ち、本発明は、実質的に希土類金属と遷移金属とから
なる非晶質合金薄膜を光磁気記録層とする光磁気記録媒
体の製造方法において、前記非晶 1゜賞金
金薄膜の構成成分からなる複数のターゲットを互いに対
向させてスパッタし、前記非晶質合金薄膜を形成するこ
とを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法に係るもので
ある。
なる非晶質合金薄膜を光磁気記録層とする光磁気記録媒
体の製造方法において、前記非晶 1゜賞金
金薄膜の構成成分からなる複数のターゲットを互いに対
向させてスパッタし、前記非晶質合金薄膜を形成するこ
とを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法に係るもので
ある。
ホ、実施例
以下、本発明の方法を第1図〜第6図につき詳細に例示
する。
する。
まず、第1図及び第2図につき、本発明の方法を実施す
るのに好適な対向ターゲットスパッタ装置を説明する。
るのに好適な対向ターゲットスパッタ装置を説明する。
図面において、50は真空層、42は真空層50を排気
する真空ポンプ等からなる排気系、33は真空層50内
に所定のガスを導入してガス圧力を10−1〜10−’
Torr程度に設定するガス導入系である。
する真空ポンプ等からなる排気系、33は真空層50内
に所定のガスを導入してガス圧力を10−1〜10−’
Torr程度に設定するガス導入系である。
ターゲット電極はターゲットホルダー34により一対の
ターゲットT1、T2を互いに隔てて平行に対向配置し
た対向ターゲット電極として構成されている。これらの
ターゲット間には、磁界発生手段(図示せず)による磁
界が形成される。一方、磁性薄膜を形成すべき基体12
は、基体ホルダー35によって、上記対向ターゲット間
の側方に垂直に配置される。
ターゲットT1、T2を互いに隔てて平行に対向配置し
た対向ターゲット電極として構成されている。これらの
ターゲット間には、磁界発生手段(図示せず)による磁
界が形成される。一方、磁性薄膜を形成すべき基体12
は、基体ホルダー35によって、上記対向ターゲット間
の側方に垂直に配置される。
このように構成されたスパッタ装置において、平行に対
向し合った両ターゲッ) T i、T2の各表面と垂直
方向に磁界を形成し、この磁界により第2図の如くに陰
極降下部8.9(即ち、ターゲラ)T I −T 2間
に発生したプラズマ雰囲気7と各ターゲットT1及びT
2との間の領域)での電界で加速されたスパッタガスイ
オンのターゲット表面に対する衝撃で放出されたγ電子
をターゲット間の空間にとじ込め、対向した他方のター
ゲット方向へ移動させる。他方のターゲット表面へ移動
したγ電子は、その近傍の陰極降下部で反射される。こ
うして、γ電子はターゲットT i −72間において
磁界に束縛されながら往復運動を繰返すことになる。こ
の往復運動の間に、γ電子は中性の雰囲気ガスと衝突し
て雰囲気ガスのイオンと電子とを生成させ、これらの生
成物がターゲットからのγ電子の放出と雰囲気ガスのイ
オン化を促進させる。従って、ターゲットT i −7
2間の空間には高密度のプラズマが形成され、これに伴
ってターゲット物質が充分にスパッタされ、側方の基板
12上に磁性材料として堆積してゆくことになる。
向し合った両ターゲッ) T i、T2の各表面と垂直
方向に磁界を形成し、この磁界により第2図の如くに陰
極降下部8.9(即ち、ターゲラ)T I −T 2間
に発生したプラズマ雰囲気7と各ターゲットT1及びT
2との間の領域)での電界で加速されたスパッタガスイ
オンのターゲット表面に対する衝撃で放出されたγ電子
をターゲット間の空間にとじ込め、対向した他方のター
ゲット方向へ移動させる。他方のターゲット表面へ移動
したγ電子は、その近傍の陰極降下部で反射される。こ
うして、γ電子はターゲットT i −72間において
磁界に束縛されながら往復運動を繰返すことになる。こ
の往復運動の間に、γ電子は中性の雰囲気ガスと衝突し
て雰囲気ガスのイオンと電子とを生成させ、これらの生
成物がターゲットからのγ電子の放出と雰囲気ガスのイ
オン化を促進させる。従って、ターゲットT i −7
2間の空間には高密度のプラズマが形成され、これに伴
ってターゲット物質が充分にスパッタされ、側方の基板
12上に磁性材料として堆積してゆくことになる。
ここで、ターゲットT1、T2を基板12上に成膜され
る光磁気記録層の構成成分によって形成する。例えば、
ターゲットT1、T2の一方を希土類金属(例えばテル
ビウム)又は2種以上の希土類金属の合金とし、他方を
遷移金属(例えば鉄)又は2種以上の遷移金属の合金と
する。また、基体12の構成材料は種々のものが採用可
能であるが、望ましい基体として、ポリエチレンテレフ
タL/−ト、ポリ塩化ビニル、三酢酸セルロース、ホリ
カーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリメチルメ
タクリレートの如きプラスチックスがある。ガラス等、
セラミックス等からなる基体も使用可能である。或いは
金属基体も使用してもよい。
る光磁気記録層の構成成分によって形成する。例えば、
ターゲットT1、T2の一方を希土類金属(例えばテル
ビウム)又は2種以上の希土類金属の合金とし、他方を
遷移金属(例えば鉄)又は2種以上の遷移金属の合金と
する。また、基体12の構成材料は種々のものが採用可
能であるが、望ましい基体として、ポリエチレンテレフ
タL/−ト、ポリ塩化ビニル、三酢酸セルロース、ホリ
カーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリメチルメ
タクリレートの如きプラスチックスがある。ガラス等、
セラミックス等からなる基体も使用可能である。或いは
金属基体も使用してもよい。
基体の形状はシート、カード、ディスク、ドラムの他、
長尺テープ状でもよい。
長尺テープ状でもよい。
この磁気記録媒体を作成するには、第1図のように基体
を固定板に密着支持する他、基体を走行させつつ磁性材
料を被着させることもできる。
を固定板に密着支持する他、基体を走行させつつ磁性材
料を被着させることもできる。
上記の如くにして、第3図のように、基体12(特にポ
リメチルメタクリレート等のプラスチックス基板)上に
、希土類全屈と遷移金属とからなる非晶質合金薄膜30
を光磁気記録層とする光磁気記録媒体40(例えば光メ
モリディスク)を製造することができる。この製造条件
は以下の通りであってよい。
リメチルメタクリレート等のプラスチックス基板)上に
、希土類全屈と遷移金属とからなる非晶質合金薄膜30
を光磁気記録層とする光磁気記録媒体40(例えば光メ
モリディスク)を製造することができる。この製造条件
は以下の通りであってよい。
ターゲツト材 Tbターゲット、Feターゲット
基体 ポリメチルメタクリレート対向ター
ゲット間隔 100flスパツタ空間の磁界
1000eターゲツト形状 1001m
直径の円盤(5鶴厚) 基体とターゲット端との間隔 60m+w真空槽内
の背圧 1O−6Torr導入ガス
Ar十 導入ガス圧 4 X 1O−3Torr
スパツタ投入電力 FIBターゲフ) 400WTb
ターゲツト200W なお、上記のスパッタ法による製膜前に、基体上の表面
を同一スパッタ装置内でAr+によりボンバードして表
面清浄化処理したり、或いはベーキングを施すか、高周
波をかけて表面処理しておくこともできる。
ゲット間隔 100flスパツタ空間の磁界
1000eターゲツト形状 1001m
直径の円盤(5鶴厚) 基体とターゲット端との間隔 60m+w真空槽内
の背圧 1O−6Torr導入ガス
Ar十 導入ガス圧 4 X 1O−3Torr
スパツタ投入電力 FIBターゲフ) 400WTb
ターゲツト200W なお、上記のスパッタ法による製膜前に、基体上の表面
を同一スパッタ装置内でAr+によりボンバードして表
面清浄化処理したり、或いはベーキングを施すか、高周
波をかけて表面処理しておくこともできる。
こうした製造方法は、対向ターゲツト材パ・ツタ装置を
使用するものであるが、この対向ターゲットスパッタ法
は、他の飛翔手段に比べて、高速スパッタによる高堆積
速度の製膜が可能であり、また基体がプラズマに直接曝
されることがなく、低い基体温度での製膜が可能である
。このため、上記の30の如き膜を垂直磁化膜として形
成するのに極めて有利である。即ち、この対向ターゲッ
トスパッタ装置では、飛翔した磁性膜材料の基板への入
射エネルギーは、通常のスパッタ装置のものよりも小さ
いので、材料が所望の方向へ方向性を以て堆積し易く、
垂直磁化記録に通した構造の膜を得易くなる。しかも、
上記入射エネルギーが小さいので、基板の温度上昇が小
さく、特に樹脂(プラスチックス)基板を用いてもその
内包水分や残留モノマーが放出されて記録層中に混入し
たり、酸化物等が生成することが防止される。このため
に、記録層の磁性が良好となり、垂直磁気異方性及び安
定性共に優れた磁性層を形成することができる。
使用するものであるが、この対向ターゲットスパッタ法
は、他の飛翔手段に比べて、高速スパッタによる高堆積
速度の製膜が可能であり、また基体がプラズマに直接曝
されることがなく、低い基体温度での製膜が可能である
。このため、上記の30の如き膜を垂直磁化膜として形
成するのに極めて有利である。即ち、この対向ターゲッ
トスパッタ装置では、飛翔した磁性膜材料の基板への入
射エネルギーは、通常のスパッタ装置のものよりも小さ
いので、材料が所望の方向へ方向性を以て堆積し易く、
垂直磁化記録に通した構造の膜を得易くなる。しかも、
上記入射エネルギーが小さいので、基板の温度上昇が小
さく、特に樹脂(プラスチックス)基板を用いてもその
内包水分や残留モノマーが放出されて記録層中に混入し
たり、酸化物等が生成することが防止される。このため
に、記録層の磁性が良好となり、垂直磁気異方性及び安
定性共に優れた磁性層を形成することができる。
従来のRF又はDCスパッタ法では、スパッタリング時
間と共に基板温度が上昇し、また投入パワーが大きい程
温度が高くなる。例えば、ターゲットとしてTbFeの
複合ターゲットを用い、RFマグネトロンスパッタによ
り、投入パワー400W、基板ターゲット間距離60重
層としてガラス基板上に磁性材料を成膜し′たときには
、基板温度は30分間で60℃まで上昇する。従って、
基板が樹脂のように熱伝導率が低いものである場合、例
えばポリメチルメタクリレートでは100℃を越えてし
まい、基板が熱変形を生じ、かつ上記した如き不純物の
放出が著しくなる。実用的な膜厚である1000Å以下
の厚みに成膜するのに数分間スパツクすればよいが、そ
の間にも基板温度は上昇し、不純物(ガス)の放出が生
じる。
間と共に基板温度が上昇し、また投入パワーが大きい程
温度が高くなる。例えば、ターゲットとしてTbFeの
複合ターゲットを用い、RFマグネトロンスパッタによ
り、投入パワー400W、基板ターゲット間距離60重
層としてガラス基板上に磁性材料を成膜し′たときには
、基板温度は30分間で60℃まで上昇する。従って、
基板が樹脂のように熱伝導率が低いものである場合、例
えばポリメチルメタクリレートでは100℃を越えてし
まい、基板が熱変形を生じ、かつ上記した如き不純物の
放出が著しくなる。実用的な膜厚である1000Å以下
の厚みに成膜するのに数分間スパツクすればよいが、そ
の間にも基板温度は上昇し、不純物(ガス)の放出が生
じる。
一方、上記した本発明に基づく対向ターゲットスパッタ
法では、投入パワーを400 W、スパッタリング時間
を30分としても、基板温度は30℃以下に抑えられる
。従って、基板としてポリメチルメタクリレート等の樹
脂基板を用いても、基板温度は40℃以下となり、ガス
の放出が大幅に減少するので、磁気特性はガラス基板を
用いた場合と同等のものとなる。実際にポリメチルメタ
クリレート基板上に、従来法で成膜した場合にはTb等
の希土類元素が酸化若しくは酸素の吸着を起こし、特性
劣化を生じ、これはオージェ(Auger )分光分析
により酸素が膜中に混入していることで確認された。し
かしながら、本発明に基づく対向ターゲットスパッタ法
では、膜中に混入した酸素量が少ないことが確認された
。
法では、投入パワーを400 W、スパッタリング時間
を30分としても、基板温度は30℃以下に抑えられる
。従って、基板としてポリメチルメタクリレート等の樹
脂基板を用いても、基板温度は40℃以下となり、ガス
の放出が大幅に減少するので、磁気特性はガラス基板を
用いた場合と同等のものとなる。実際にポリメチルメタ
クリレート基板上に、従来法で成膜した場合にはTb等
の希土類元素が酸化若しくは酸素の吸着を起こし、特性
劣化を生じ、これはオージェ(Auger )分光分析
により酸素が膜中に混入していることで確認された。し
かしながら、本発明に基づく対向ターゲットスパッタ法
では、膜中に混入した酸素量が少ないことが確認された
。
また、この対向ターゲットスパッタ法によれば、各ター
ゲットに対する投入電力の割合を変化させることにより
、膜組成を制御でき、所望の特性が得られる。特に、希
土類元素のターゲットの投入電力を遷移金属のターゲッ
トの投入電力の15〜80%とするのが望ましい。
ゲットに対する投入電力の割合を変化させることにより
、膜組成を制御でき、所望の特性が得られる。特に、希
土類元素のターゲットの投入電力を遷移金属のターゲッ
トの投入電力の15〜80%とするのが望ましい。
次に、本実施例による上述の対向ターゲツト法でガラス
基板上に2000人の膜厚で作成したTbFe膜と、複
合ターゲツト法により同じ膜厚で作成したTbFeとに
ついて、温度60℃、相対湿度80%の恒温恒湿槽にお
いて耐腐蝕性試験を行った。これを第4図に示す。横軸
には試験時間を、縦軸には反射率R、カー回転角θk、
保磁力Hcの変化を初期値に対する比として示されてい
る。変化が大きいものほど、腐蝕が進んだことを示して
いる。
基板上に2000人の膜厚で作成したTbFe膜と、複
合ターゲツト法により同じ膜厚で作成したTbFeとに
ついて、温度60℃、相対湿度80%の恒温恒湿槽にお
いて耐腐蝕性試験を行った。これを第4図に示す。横軸
には試験時間を、縦軸には反射率R、カー回転角θk、
保磁力Hcの変化を初期値に対する比として示されてい
る。変化が大きいものほど、腐蝕が進んだことを示して
いる。
第4図より明らかな様に、対向ターゲツト法で作製した
TbFe膜は、複合ターゲツト法で作成した膜に比較し
て、反射率、カー回転角、保磁力すべてにおいて安定で
優れた特性を示す。
TbFe膜は、複合ターゲツト法で作成した膜に比較し
て、反射率、カー回転角、保磁力すべてにおいて安定で
優れた特性を示す。
また、夫々の初期状態でのオージェ電子分光分析を閤べ
たのが第5図、第6図である。酸素の含有量を比較する
と、対向ターゲツト法で作成した膜が少なく、従来法で
ある複合ターゲツト法では、膜中の酸素含有量が多く混
入している事がわかる。
たのが第5図、第6図である。酸素の含有量を比較する
と、対向ターゲツト法で作成した膜が少なく、従来法で
ある複合ターゲツト法では、膜中の酸素含有量が多く混
入している事がわかる。
以上、本発明を例示したが、上述の例は本発明の技術的
思想に基づいて更に変形可能である。
思想に基づいて更に変形可能である。
例えば、形成すべき光磁気記録層は上述の他、公知の合
金組成であるGdFe、 GdTbFeCo、CdCo
等のアモルファス合金で構成し、これに応じてターゲツ
ト材質を選択すればよい。また、対向させるターゲット
数やその配置等は種々変更してよい。
金組成であるGdFe、 GdTbFeCo、CdCo
等のアモルファス合金で構成し、これに応じてターゲツ
ト材質を選択すればよい。また、対向させるターゲット
数やその配置等は種々変更してよい。
へ0発明の作用効果
本発明は、上述した如く、非晶質合金薄膜からなる光磁
気記録層の構成成分で形成したターゲットを対向させ、
スパッタしているので、スパッタ効率を高めることがで
き、このために投入電力を小さくでき名。従って、基体
の温度上昇が抑えられて膜中への不純物の混入等が防止
され、磁気特性及び安定性共に良好な膜を形成すること
ができる。
気記録層の構成成分で形成したターゲットを対向させ、
スパッタしているので、スパッタ効率を高めることがで
き、このために投入電力を小さくでき名。従って、基体
の温度上昇が抑えられて膜中への不純物の混入等が防止
され、磁気特性及び安定性共に良好な膜を形成すること
ができる。
第1図〜第6図は本発明の実施例を示すものであって、
第1図は対向ターゲットスパッタ装置の概略断面図、
第2図は対向ターゲットスパッタの原理図、第3図は光
磁気メモリ媒体の断面図、 第4図は耐腐蝕性試験の結果を示すグラフ、第5図及び
第6図はオージェ電子分光分析の結果を夫々示すグラフ である。 なお、図面に示された符号において、 12・・・・・・・・・基体 30・・・・・・・・・光磁気記録層 40・・・・・・・・・記録媒体 42・・・・・・・・・排気系 33・・・・・・・・・ガス導入系 34.35・・・・・・・・・ホルダーT1、T2・・
・・・・・・・ターゲットである。
磁気メモリ媒体の断面図、 第4図は耐腐蝕性試験の結果を示すグラフ、第5図及び
第6図はオージェ電子分光分析の結果を夫々示すグラフ である。 なお、図面に示された符号において、 12・・・・・・・・・基体 30・・・・・・・・・光磁気記録層 40・・・・・・・・・記録媒体 42・・・・・・・・・排気系 33・・・・・・・・・ガス導入系 34.35・・・・・・・・・ホルダーT1、T2・・
・・・・・・・ターゲットである。
Claims (1)
- 1、実質的に希土類金属と遷移金属とからなる非晶質合
金薄膜を光磁気記録層とする光磁気記録媒体の製造方法
において、前記非晶質合金薄膜の構成成分からなる複数
のターゲットを互いに対向させてスパッタし、前記非晶
質合金薄膜を形成することを特徴とする光磁気記録媒体
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18643285A JPS6246449A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | 光磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18643285A JPS6246449A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | 光磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6246449A true JPS6246449A (ja) | 1987-02-28 |
Family
ID=16188332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18643285A Pending JPS6246449A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | 光磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6246449A (ja) |
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
US5135819A (en) * | 1987-10-30 | 1992-08-04 | Pioneer Electronic Corporation | Photomagnetic memory medium having a non-columnar structure |
US6913837B2 (en) * | 2001-07-06 | 2005-07-05 | Fuji Electric Co., Ltd. | Perpendicular magnetic recording medium and fabrication method thereof |
CN104105571A (zh) * | 2012-02-02 | 2014-10-15 | 小池酸素工业株式会社 | 焊接用台车 |
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JPS59147422A (ja) * | 1983-02-09 | 1984-08-23 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 磁性層の形成方法 |
JPS6080144A (ja) * | 1983-10-07 | 1985-05-08 | Sharp Corp | 光メモリ素子 |
-
1985
- 1985-08-23 JP JP18643285A patent/JPS6246449A/ja active Pending
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