JPS6246229B2 - - Google Patents

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JPS6246229B2
JPS6246229B2 JP10790182A JP10790182A JPS6246229B2 JP S6246229 B2 JPS6246229 B2 JP S6246229B2 JP 10790182 A JP10790182 A JP 10790182A JP 10790182 A JP10790182 A JP 10790182A JP S6246229 B2 JPS6246229 B2 JP S6246229B2
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JP
Japan
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nozzle
atomization
piezoelectric vibrator
liquid
chamber
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JP10790182A
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Naoyoshi Maehara
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/458,881 priority patent/US4605167A/en
Priority to DE8383300242T priority patent/DE3368115D1/de
Priority to EP83300242A priority patent/EP0084458B1/en
Priority to AU10541/83A priority patent/AU540267B2/en
Publication of JPS59354A publication Critical patent/JPS59354A/ja
Publication of JPS6246229B2 publication Critical patent/JPS6246229B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0638Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced by discharging the liquid or other fluent material through a plate comprising a plurality of orifices
    • B05B17/0646Vibrating plates, i.e. plates being directly subjected to the vibrations, e.g. having a piezoelectric transducer attached thereto
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/15Moving nozzle or nozzle plate

Landscapes

  • Pressure-Spray And Ultrasonic-Wave- Spray Burners (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は灯油・軽油などの液体燃料,水,薬液
および記録用インク類などの液体の霧化装置に関
するものであり、さらに詳しく言えば圧電振動子
などの電気的振動子の超音波振動を利用して液体
を霧化するところのいわゆる超音波霧化装置に関
するものである。
従来、この種の霧化装置は種々型式のものが提
案され実用化又は実用化検討がなされている。
最も代表的な超音波霧化装置は、ホーン型超音
波霧化装置であつて、第1図aはその代表的構成
を示すものである。図において、ステツプ型ホー
ン1の一端には圧電振動子2が接着され、ホーン
1により圧電振動子2の厚み振動振巾を増巾する
構成となつている。ホーン先端の振巾最大面に、
液槽3からポンプ4にて液体を供給する構成とし
パイプ5の先端から液体をホーン先端に滴下させ
霧化粒子6を得るものである。
第2の超音波霧化装置は加湿装置等に実用化さ
れているもので第1図bのような構成である。す
なわち、液槽7の底面に圧電振動子8を設ける構
成とし、液槽中に直接超音波エネルギーを照射す
るものであり、液面近傍に集中される超音波エネ
ルギーにより液柱9を形成し、液面近傍に発生す
るキヤピラリー液から霧化粒子10を発生させる
ものである。
第3の超音波霧化装置は、第1図cにその構成
を示すように、霧化粒子列11を噴射することが
できるものであり、近年インクジエツト記録装置
に多く実用化されている。第1図cより明らかな
ようにこの超音波霧化装置は、液室12の一端に
圧電振動子13を設け、他端にオリフイス14を
設けた構成であり、圧電振動子13の振動による
液室12内の圧力上昇を、液室12内の液体を介
してオリフイス14に伝え、この結果オリフイス
14から霧化粒子11をかなりの飛散速度をもつ
て噴射することができるものである。
しかしながら上記従来の超音波霧化装置は種々
の欠点を有していた。
第1の超音波霧化装置は、ホーン1の安定な振
動を保証するためにホーン1の高い加工精度と面
倒な固定条件およびホーン先端への液体滴下条件
を維持することが必要であり、しかも液体をホー
ン1の先端に供給するためのポンプ4が不可欠で
あるため、装置全体が大型化・高価格化せざるを
得なかつた。
また霧化に要するエネルギーは例えば20c.c./
min程度の霧化量を得るのに、約10Watts程度で
あるにもかかわらず、微粒子および粒径の均一性
などのいわゆる霧化性能は満足なものではなかつ
た。
第2の超音波霧化装置は、圧電振動子8を1〜
2MHzの高周波で駆動し高周波の超音波エネルギ
ーを利用するものであるので微粒化性能に優れた
ものであつたが、超音波エネルギーを直接液体中
に照射・集中させる利用形態であるため、液体の
物性や液面の高さによる霧化量変動が著しく、こ
の補償は極めて困難で面倒であつた。しかも20
c.c./min程度の霧化量を得るに要するエネルギー
は、約50wattsと大きく、かつ1〜2MHzの高周波
であるので電波障害発生の可能性が著しく高いと
いう重大な欠点を有していた。したがつて、ポン
プを必要としないにもかかわらず装置は高価格化
せざるを得ないものであつた。
第3の超音波霧化装置は、インクジエツトプリ
ンタに使用されている事実から明らかなように、
その構造は極めて簡単でコンパクトであり、しか
もポンプを必要としないという特徴を有するもの
であり、かつ、噴射距離とその方向が安定である
という独特な長所を有していたが、圧電振動子1
3の振動による液室12内の圧力上昇を液室12
内の液体を介してオリフイス14に伝達する構成
であるため、溶存空気を多量に含む一般的な液体
を使用した場合には液室12内にキヤビテーショ
ン気泡がが発生し、このため安定な霧化動作を維
持できないという欠点を有していた。したがつて
溶存空気を除去した液体のみが安定霧化可能であ
り、一般の液体を霧化するには「溶存空気を脱気
する」という過程が必要とされ極めて汎用性に欠
けるという欠点があつた。
本発明はこのような従来の欠点を一掃した超音
波霧化装置を提供せんとするものである。
第1の目的は、構成が簡単でコンパクトであり
従つて低価格な霧化装置を提供することである。
第2の目的は、低消費電力であるにもかかわら
ず微粒化や粒径の均一性および霧化パターン安定
性などの霧化性能に優れた霧化装置を提供するこ
とである。
第3の目的は、溶存空気を多量に含む液体であ
つても安定に霧化することができ汎用性に富んだ
霧化装置を実現することである。
さらに第4の目的は、最適な霧化動作を保証し
工業的生産が極めて容易な霧化装置を実現するこ
とである。
本発明は上記目的を達成するために以下のよう
な構成により成るものである。
すなわち、液体を充填するための加圧室と、ノ
ズルを設けたノズル部と、前記ノズル部を付勢し
てノズルを加振する電気的振動子とを備え、前記
ノズルが前記加圧室に臨むよう構成すると共に、
前記ノズル部の共振周波数と前記電気的振動子の
共振周波数とが略々等しくなるよう構成したもの
であり、この構成により前記ノズルを加振して前
記ノズルから前記加圧室の液体を噴射・微粒化す
るものである。
以下本発明の実施例について図面と共に説明す
る。
第2図は本発明の一実施例の霧化装置を適用し
た温風機の構成を示す断面図である。
第2図において、温風機ケース15の上面には
操作部16が設けられ制御部17に運転指令を与
えるよう構成されている。制御部17に運転開始
指令が与えられると制御部17は送風モータ18
を起動する。送風モータ18は燃焼空気を供給す
る送風フアン19と後述する負圧力を発生させる
吸引フアン20とに同軸連結されている。したが
つて送風フアン19により燃焼空気は吸込口21
から吸い込まれ、オリフイス22を通つて分配室
23に送られる。分配室23より図中矢印のよう
に第1霧化室24、第2霧化室25、2次空気室
26に送られ、燃焼室27に至り、排気筒28よ
り排出される。
一方燃料灯油はタンク29よりパイプ30にて
液面を略一定に制御するレベラ31に送られる。
レベラ31は灯油液面を図中Aの高さに制御す
る。したがつて、運転停止時は、パイプ32内の
液面も図中Aと同じ高さのBとなつている。
運転開始されると送風フアン19の回動により
オリフイス22の下流側の負圧発生部33には負
圧力(例えば−P1=−10mmAg)が発生し、また
吸引フアン20の高圧側34と低圧側35との間
にも負圧力差(例えば、−P2=−30mmAg)が発生
する。高圧側34はパイプ36にて負圧発生部3
3に連結されているので、低圧側35は負圧発生
部の負圧力(−P1)と吸引フアン20間の差圧力
(−P2)との和の負圧力(−P=−P1−P2=−40mm
Ag)となる。低圧側35はパイプ36にて霧化
部37に連結され、後述するようにパイプ32内
の灯油液面Bに前述した負圧力(−P)を印加す
る構成となつている。この結果、パイプ32内の
灯油液面はB位置から上昇し霧化部37内を灯油
で充満して上昇し、パイプ36内の位置Cの高さ
に達してつりあう。
以上の動作は送風フアン19によるプリパージ
期間に達成され霧化部37はこの間に霧化動作準
備(灯油の充填)が完了する。
次に制御部17は、点火器38を起動すると共
に霧化部37を付勢し、霧化部37は図のように
第1霧化室24、第2霧化室25に霧化粒子39
を噴霧する。
従つて点火器38により霧化粒子39は点火さ
れて第2霧化室25内で瞬時燃焼する。第2霧化
室25内に供給される空気は、ここで燃焼を維持
する程多くないので燃焼室27に移動し、着火後
は図のように燃焼筒40の先端に保炎する火炎4
1を形成して燃焼する。第2霧化室25から燃焼
筒40の先端に達するまでに霧化粒子39は燃焼
熱で完全にガス化し、空気と混合されて予混合ガ
スとなつて燃焼筒40の先端に達するので火炎4
1は予混合ガス化燃焼に近い火炎となる。42は
フレームロツドであり、火炎の状態を検知し制御
部17にその検知信号を送るものである。また4
3は対流フアンである。
次に本発明の一実施例である霧化部37につい
てさらに詳しく説明する。
第3図は第2図の霧化部37のさらに詳しい構
成を示す断面図であり、第2図と同符号は相当物
である。
第3図において第1霧化室24の壁面44にビ
ス45で固定されたボデイー46は、内部に直径
が5〜15mm、深さ1〜5mm程度の円筒形の加圧室
47が設けられ、供給口48、排気口49により
それぞれパイプ32およびパイプ36と連通され
ている。加圧室47の円形の一面は厚さ30μm〜
100μm程度のノズル板50で構成されており、
ノズル板50の外周はボデイー46に半田付され
ている。ノズル板50の中央部には球面状の突起
51が設けられ、この突起51には直径30μm〜
100μmのノズル52が複数個設けられている。
さらにノズル板50には、直径5〜15mm、厚さ
0.5〜2mm程度の円環状圧電振動子53が半田付
にて装着されており、圧電拡動子53の開口54
の直径は2〜8mm程度となつている。したがつて
ノズル板50の開口54に臨む部分であるノズル
部55はこの開口54の直径に等しい2〜8mmの
円板状であり、この中央に突起51とノズル52
が設けられた構成となつている。
圧電振動子53は、その厚さ方向に分極処理さ
れた圧電セラミツクであつて、図示していないが
ノズル板50との接着面およびそれに対向する面
には全面に電極が設けられている。
56はリード線であり片方の電極に半田付さ
れ、一方、リード線57はビス58にてボデイー
に固定されており、したがつて他方の電極にはボ
デイー46とノズル板50を介してリード線57
が接続される構成となつている。
リード線56,57を介して制御部17より第
4図a〜eのような交流電圧が圧電振動子53の
電極間に供給され、この電圧により後述するよう
に圧電振動子53の径方向振動が励起され、結果
としてノズル部55が圧電振動子53に付勢され
ノズル52が加振されて、霧化粒子39がノズル
52より噴霧される。
第5図a,bを参照してさらに詳しく霧化動作
を説明する。
第5図aにおいて第3図と同符号は相当物で
あ。圧電振動子53は第4図a〜eのような交流
電圧の極性に応じて図中矢印のようにその直径方
向に伸縮歪を生じ、いわゆる横効果利用による径
方向振動を行うものであり、一方圧電振動子53
はノズル板50に半田付されているため、結果と
して第5図aの破線で示すようなたわみ振動を生
じる。
第5図bは、第5図aの断面に沿つた位置Xに
おける振動振巾δの分布を示すものである。第5
図bより明らかなように、ノズル部55の振巾δ
と圧電振動子53の振巾δとは著しく大きな差が
あり、ノズル部55と比較すると圧電振動子53
の振巾は実質上零に等しいと考えることもでき、
あたかも圧電振動子53の径方向振動によりノズ
ル部55のたわみ振動が励起されているように考
えることも可能である。
このような振動状態を励起してノズル部55を
付勢し、ノズル52を加振することにより、加圧
室47内の圧力変化の最大点はノズル52の近傍
のみとすることができ、この結果灯油のように溶
存空気を多量に含む液体であつても、キヤビテー
シヨン気泡の影響をほとんど受けることなく安定
な霧化粒子39の噴霧を行うことができる。
ノズル52からの噴霧動作は次のようなメカニ
ズムにより行われる。すなわち、ノズル部55が
加圧室47側にたわみを生じたとき、ノズル52
の近傍は圧力の急激な上昇が生じ、この結果ノズ
ル52より灯油が押し出され、霧化粒子39とな
つて飛散する。次に第5図aの破線のようにたわ
みを生じたときノズル52の近傍には圧力低下が
生じ微小なキヤビテーシヨン気泡が発生するが、
この気泡が霧化動作に影響を与える程大きく成長
する以前にノズル部55は加圧室47側にたわみ
を生じて灯油をノズル52から押し出す。従つ
て、極めて微小なキヤビテーシヨン気泡を含む灯
油は、それが大気泡に成長する以前にノズル52
より噴霧されてしまう結果となるのである。ま
た、ノズル52より噴霧された灯油の体積分だけ
加圧室47内の圧力低下が生じるがこの圧力はノ
ズル52に発生する灯油の表面張力とつりあい、
この結果ノズル52より空気が加圧室47に流入
することが防止され、かつ、この圧力低下により
パイプ32より灯油が吸い上げられる。したがつ
て、一種の自給ポンプ作用を果し、灯油を自給し
ながら霧化することができるものである。
第6図a,bおよびcは第5図aに示した霧化
動作をさらに詳しく説明するためのものであり、
第5図aと同符号は相当物である。
第6図aに示した霧化部の振動部は、前述した
ようにノズル部55の振巾が圧電振動子53の振
動に比べて著しく大きく、第6図bのようにノズ
ル部55のみがたわみ振動を行つているように考
えることができる。
一方、圧電振動子53は、それ自体は径方向の
歪を生じるけれどもノズル板50との接着構成に
より振巾が小さいといえども非対称バイモルク振
動を生じており、第6図cのようにノズル板50
と圧電振動子53を一体化した等価な円形の振動
体59がボデイー46に固定されてたわみ振動を
していると考えることができる。
すなわち、第7図に示すように圧電振動子53
を主体とした振動体59を励振源60とし、この
励振源60によりノズル部55がたわみ振動を生
じる負荷61となつていると考えることができ、
この励振源61と負荷61とが整合するような構
成とすることにより極めて安定で効率的な霧化動
作を実現することができるのである。
第8図a〜cはこれを説明するためのものであ
る。第8図aは、ノズル部55の直径がD1
D2,D3となる圧電振動子53を用いて第6図a
の様な振動部を構成し、圧電振動子53に供給さ
れる交流電圧の周波数を変化させたときのノズ
ル部55の最大振巾δPの変化を示すものであ
り、圧電振動子53(すなわち、振動体59)の
第1共振周波数r21,および第2共振周波数r2
において極大値を示している。
第8図aにおける=r22の振巾δPをノズル
部55の直径Dに対してプロツトすると第8図b
のようにやはりDに対してδPは極大値を示して
いる。ノズル部55の直径をDとするとき、たわ
み振動の共振周波数r1r1≒K・1/D (Kは定数) と表わすことができるから、第8図bのノズル部
55の直径Dにより上記r1が変化していると考
えることが可能である。
したがつて、D=D2のとき最大振巾δP2が得ら
れるということは、ノズル部55の共振周波数
r1を適当に選択することによつて安定で効率的な
ノズル部55の振動を励起することができること
を示している。
第8図cは、このことを示すものであり、 圧電振動子53の共振周波数r2 ≒ノズル部55の共振周波数r1 という構成にすることにより最も安定で効率的な
ノズル部55の振動を励起することができ、これ
はとりもなおさず、第7図における励振源60と
負荷61との整合をとることを意味するものであ
る。
すなわち、第3図の構成の霧化部において、灯
油を加圧室47に充填した状態において前述の整
合条件が満たされることによつて、極めて安定で
効率のよい霧化動作を行うことができることは明
らかであろう。
また前述した r1r2 という整合条件は、必ずしも第1共振(1次モー
ド共振)周波数r11およびr21でなくてもよ
い。すなわち、第9図a〜fに示すように圧電振
動子53(本実施例の場合はノズル板50との非
対称バイモルフ振動体59)、およびノズル部5
5は第1〜第n次の振動モードで共振することが
でき、それぞれr21r22r23……,r11
r12r13,……という多くの共振周波数を持
つことができるから、種々の整合条件の組み合わ
せができ、 r1or2n (n,mは任意の整数) とすることができる。
このような構成の第3図の如き本発明の一実施
例により灯油を霧化させれば前述したように極め
て安定で効率の良い霧化動作を行うことができ
る。例えば、20c.c./分程度の霧化量を得るに要す
る圧電振動子53の消費電力は1/10Watts程度と
極めて小さく、かつ、非常に小型、コンパクトで
構成が簡単である。
さらに霧化粒子の粒径は、20KHz〜100KHzで
圧電振動子53を動作させることにより、極めて
小さく、かつ均一性の優れたものとすることがで
き、また第2図のように燃焼機に応用する場合な
どは、その霧化パターンの安定性や、霧化動作断
続の制御性に優れる点が極めて有益である。
r1or2nという整合条件を略々満たすとい
う構成は、安定で効率的な霧化動作を実現する上
で極めて有益であり、前述したキヤビテーシヨン
気泡の発生を抑止し、溶存空気を多量に含む灯油
であつても安定に霧化させるための重要な条件の
1つである。また、かりにキヤビテーシヨン気泡
が発生して加圧室47内を排気口49に向つて浮
上しても、ほとんど霧化動作に影響を及ぼさな
い。なぜならば加圧室47内のノズル板50の近
傍のみが霧化動作に影響を与えるからである。
以上のように本発明を灯油の霧化装置に実施し
た例について説明したが本発明はこれに限定され
るものではなく様々な実施態様を可能とするもの
である。
第10図は、本発明の他の実施例であり、第3
図と同符号は相当物である。
第10図は、インク62をタンク63に入れ、
ポンプ64でインクを加圧室47に吸い上げる構
成としたものであり、ノズル部55は、1つのノ
ズル52を有するのみで突起も有していない。こ
の実施例では図のように霧化粒子であるインク粒
子39を直線的に飛行するインク滴列として噴射
することができる。
第11図a,bはさらに他の実施例であり第1
0図と同符号は相当物である。ほとんどの構成は
第10図の実施例と同様であるが、圧電振動子5
3は第10図のようにその直径方向に(図中矢
印)振動するのではなくて、第11図aにおける
矢印のようにその厚さ方向に振動するものであ
り、ゴム等より成る保持材65で保持されてい
る。すなわち、第11図bのように圧電振動子5
3の厚み方向の振動によりノズル部55のたわみ
振動が励起される構成である。
第12図は、もう1つの他の実施例であり、第
11図aと同符号は相当物である。
第12図において圧電振動子53はその径方向
に振動してたわみ振動を行う構成であるが、この
場合は柔らかい保持材65で保持されているので
周辺自由に近いたわみ振動を行うよう構成したも
のである。またノズル部55のみが加圧室47に
臨んでいる。
さらに、加圧室47への液体の充填を自動的に
行う必要がない場合に適しており、他の実施例に
おける排気パイプ36が不要である。
第13図はさらにもう一つの実施例であり、第
3図と同符号は相当物である。この場合はノズル
部55が2次モードで共振する構成となつてお
り、さらに中央のノズル52と外周のノズル5
2′とが設けらている。そして、霧化粒子39と
39′とは交互にそれぞれノズル52,52′より
噴射される。
以上述べたように本発明によれば、加圧室とノ
ズルを有するノズル部と電気的振動子とを備え前
記ノズルと加圧室に臨ませる構成とすると共に前
記ノズル部の共振周波数と前記電気的振動子の共
振周波数とが略々等しくなるよう構成したので極
めて構成が簡単でコンパクトで低価格であり、微
粒化や粒径の均一性等の霧化特性に優れる上に著
しく低消費電力で効率が良く、しかも溶存気体の
多い液体であつても極めて安定に霧化することが
でき、従つて汎用性に富んだ霧化装置を提供する
ことができる。
特にノズル部と電気的振動子との共振周波数を
略々一致させて整合をとる構成により、霧化効率
と溶存気体の多い液体を霧化する場合の霧化動作
の安定性を飛躍的に向上させ、かつ、生産性・汎
用性に富んだ優れた霧化装置を実現することがで
きるものでありその工業的価値は極めて大きいも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bおよびcは従来の霧化装置の断面
図、第2図は本発明の一実施例の霧化装置を適用
した温風機の断面図、第3図は同温風機に適用し
た本発明の一実施例の霧化装置の断面図、第4図
a〜eは、同霧化装置の駆動電圧波形図、第5図
a,bは同霧化装置の動作説明図、第6図a,b
およびcは同霧化装置の振動部の振動説明図、第
7図は同霧化装置の励振・被励振関係の説明図、
第8図a,bおよびcは同霧化装置の振動部の共
振周波数と整合条件の説明図、第9図a〜fは共
振周波数と振動モードの説明図、第10図は本発
明の他の実施例を示す霧化装置の断面図、第11
図a,bは同さらに他の実施例の霧化装置の断面
図および動作説明図、第12図は他の実施例の霧
化装置の断面図、第13図はさらに他の実施例の
霧化装置の1部の断面図である。 47……加圧室、50……ノズル板、52……
ノズル、53……電気的振動子、54……開口、
55……ノズル部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液体を充填する加圧室と、ノズルを有するノ
    ズル部と、前記ノズル部を付勢して前記ノズルを
    加振する電気的振動子とを備え、前記ノズルが前
    記加圧室に臨むよう構成すると共に、前記ノズル
    部の共振周波数と、前記電気的振動子の共振周波
    数とが略々等しくなるよう構成した霧化装置。 2 前記ノズル部の基本共振周波数と、前記電気
    的振動子の基本共振周波数とが略々等しくなるよ
    う構成した特許請求の範囲第1項記載の霧化装
    置。 3 前記ノズルをノズル板に設け、前記電気的振
    動子を開口を有する圧電振動子で構成すると共
    に、前記ノズル板に前記圧電振動子を装着し、前
    記開口に臨むノズル板を前記ノズル部とした特許
    請求の範囲第1項記載の霧化装置。 4 前記圧電振動子を円環状として前記ノズル板
    に接着する構成とした特許請求の範囲第3項記載
    の霧化装置。 5 前記ノズル部および電気的振動子を板状に構
    成し、前記ノズル部と電気的振動子とのたわみ振
    動共振周波数が略々等しくなるよう構成した特許
    請求の範囲第1項記載の霧化装置。
JP10790182A 1982-01-18 1982-06-23 霧化装置 Granted JPS59354A (ja)

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