JPS6244059Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は左右のドア用竪框１，１の対向面の屋
外側に飾り縁２を突設するとともに屋内側に凸条
１３を突設し、この飾り縁２の先端部３に破損防
止用軟質材４を取付け、この軟質材４に飾り縁２
の突出方向で隔設される複数条の軟質条４ｂを突
出すると共に各軟質条４ｂの突出寸法を飾り縁２
の基部側のもの程長く形成し、ドア用カツトガラ
ス５の屋外側の端縁に外側に向けて屋内側に傾斜
する傾斜面６を設け、上記左右の竪框１，１間に
上記カツトガラス５を配してこのガラス５の傾斜
面６を上記軟質材４の各軟質条４ｂの突出先部に
当接せしめるとともに凸条１３の屋外側において
傾斜面６の裏面側にてガラス押え縁７を左右の竪
框１，１に取付け、両竪框１，１間に軟質材４と
ガラス押え縁７との間にてカツトガラス５を挾持
して成るドアに関するものである。

従来例を第１図、第２図に示す。すなわち、木
製の竪框１，１間および横框８，８間にカツトガ
ラス５を挾持して、重厚な外観を呈している。そ
して、カツトガラス５は竪框１および横框８の対
向面に一体的に設けた飾り縁２と、飾り縁２の裏
面側に配したガラス押え縁７とで挾持しているも
のである。しかし乍ら、この従来例にあつては、
カツトガラス５の端縁は傾斜面６とされているた
め、木製の飾り縁２の先端部３が肉薄となつた傾
斜面６に当接して傾斜面６の先端が破損し、防水
性が悪くなるという欠点があつた。

本考案は上述の点に鑑み、カツトガラスの傾斜
面の先端が破損して防水性が悪くなるようなこと
がないドアを提供することを目的とする。

本考案を図示実施例に基づき詳述する。なお、
本実施例は横框８でもカツトガラス５を挾持して
いるが、竪框１についてのみ説明する。木製の左
右のドア用竪框１，１の対向面の屋外側には飾り
縁２を一体的に突設している。この飾り縁２は屋
外側面を凸曲面とし、先端部３の屋内側を直角に
形成している。この先端部３にはＬ字型の硬質部
４ａと、硬質部４ａから突出され竪框１側に向け
て徐々に長くなる複数条の軟質条４ｂとより成る
軟質材４が取着されており、軟質材４の屋内側に
は竪框１の対向面にて固定木９が配設されてい
る。カツトガラス５は屋外側の端縁に外側に向け
て屋内側に傾斜する傾斜面６が設けられており、
左右の竪框１，１間に配された上記カツトガラス
５の傾斜面６が上記軟質材４の軟質条４ｂに当接
している。ここで、軟質材４を硬質部４ａと軟質
条４ｂとで形成したのは、硬質部４ａを飾り縁２
の先端部に取着する際に取付け易くしたものであ
り、軟質条４ｂを竪框１側に向けて徐々に長くし
たのは、屋外側からの雨水の侵入に対し、２重、
３重に防水性を高めている。飾り縁２と略同形状
のガラス押え縁７は傾斜面６の裏面側に配設され
ており、先端部１０には上記軟質材４と同様、硬
質部１１ａと軟質条１１ｂとより成る軟質材１１
が取着されている。そして、軟質条１１ｂが傾斜
面６の裏面に当接するようにガラス押え縁７が木
ねじ１２にて固定されるものであつて、カツトガ
ラス５が両竪框１，１間にて軟質材４とガラス押
え縁７との間に挾持される。一方、竪框１の対向
面の屋内側端部には凸条１３が一体形成されてお
り、カツトガラス５の納りが悪くガラス押え縁７
と竪框１の対向面との間に隙間が生じても、室内
側から見えなくなり、優良な外観を呈するもので
あり、さらに、ガラス押え縁７の端面寸法ｌと固
定木９から凸条１３までの寸法ｍとを略等しく設
定しているので、防水効果が高まるものである。

しかして、予め軟質材４，１１をそれぞれ飾り
縁２およびガラス押え縁７に取着しておき、固定
木９の対向面にカツトガラス５の傾斜面６の先端
面を当接せしめるとともに傾斜面６を軟質条４ｂ
に当接せしめた後、ガラス押え縁７を傾斜面６の
裏面側に配して木ねじ１２で竪框１の対向面に固
定することにより、ガラス押え縁７と軟質材４と
の間にカツトガラス５を挾持するのである。

かくて本考案にあつては、左右のドア用竪框の
対向面に突設した飾り縁の先端部に軟質材を取付
け、ドア用カツトガラスの端縁に設けた傾斜面を
上記軟質材に当接せしめるとともに傾斜面の裏面
側にガラス押え縁を取付け、両竪框間に軟質材と
ガラス押え縁との間にてカツトガラスを挾持して
いるから、カツトガラスの傾斜面が軟質材を介し
て飾り縁に当接して肉薄とされたカツトガラスの
傾斜面が破損するようなことがなく、しかも軟質
材に飾り縁の突出方向で隔設される複数条の軟質
条を突出すると共に各軟質条の突出寸法を飾り縁
の基部側のもの程長く形成し、ドア用カツトガラ
スの傾斜面を上記軟質材の各軟質条の突出先部に
当接せしめるようにしたので、軟質材に設けた軟
質条は傾斜面の傾斜に従つて突出寸法が長く形成
されることになり、各軟質条をそれぞれ確実に傾
斜面に当接させることができて防水性を確保する
ことができると共に複数条の軟質条で複数重に防
水をおこなうことができ、防水性を高めることが
できるものである。またドア用竪框の屋内側に凸
条を突設し、凸条の屋外側において傾斜面の裏面
側にてガラス押え縁を竪框に取付けるようにした
ので、ガラス押え縁の基部と竪框との間の隙間は
凸条で隠され、カツトガラスの納まりが悪くガラ
ス押え縁と竪框との間に隙間が生じても室内側か
ら見えず外観を損なうおそれがないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の正面図、第２図は同上のＡ−
Ａ部拡大横断面図、第３図は本考案の一実施例の
要部拡大横断面図、第４図は同上の要部拡大組立
断面図であつて、１は竪框、２は飾り縁、３は先
端部、４は軟質材、５はカツトガラス、６は傾斜
面、７はガラス押え縁、１３は凸条である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右のドア用竪框の対向面の屋外側に飾り縁を
   突設するとともに屋内側に凸条を突設し、この飾
   り縁の先端部に破損防止用軟質材を取付け、この
   軟質材に飾り縁の突出方向で隔設される複数条の
   軟質条を突出すると共に各軟質条の突出寸法を飾
   り縁の基部側のもの程長く形成し、ドア用カツト
   ガラスの屋外側の端縁に外側に向けて屋内側に傾
   斜面を設け、上記左右の竪框間に上記カツトガラ
   スを配してこのガラスの傾斜面を上記軟質材の各
   軟質条の突出先部に当接せしめるとともに凸条の
   屋外側において傾斜面の裏面側にてガラス押え縁
   を左右の竪框に取付け、両竪框間に軟質材とガラ
   ス押え縁との間にてカツトガラスを挟持して成る
   ドア。