JP6963078B1 - 採光構造及び建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】建具の美観を損なわない見栄えのよい採光構造及びそのような採光構造を備えた建具を提供する。【解決手段】採光構造5は、第1及び第2パネル10,20と透光部材30とを備えている。第1パネル10の第2パネル20と対向する対向端面には、上端から下端に亘る凹溝11が形成され、第2パネル20は、幅方向において第1パネル10に対向する一端に近づく程前後方向の幅が先細る先端部分21を有している。透光部材30は、凹溝11の底面11aと先端部分21の先端面との間に挟み込まれる平板状の第1透光部分31を有し、該第1透光部分31の第2パネル20の先端部分21の先端面と当接しない露出面31a,31bが、前後方向において上記対向端面に対して傾斜している。【選択図】図2

Description

本発明は、建具の採光構造及び採光構造を備えた建具に関するものである。
従来、扉等の建具の中には、建具で仕切られる一方側の空間から他方側の空間へ(例えば、室内から廊下等へ)光を透過させるために採光構造を備えるものがある(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特許文献1の図2には、左右に間隔を空けて配置された2つのパネルの互いの対向面に凹溝を形成し、各凹溝に相似形状の透光部材を嵌め込むと共に、2つの透光部材の間に2つのパネルよりも薄い遮光パネルを架け渡すことによって開口を閉塞したドアが開示されている。このドアでは、2つのパネルの対向面において遮光パネルの前後で露出する透光部材を介してドアによって仕切られる2つの空間の一方側から他方側へ光が透過するように構成されている。上記ドアでは、このように2つのパネルの対向面において透光部材を露出させて採光を可能にする一方、開口を遮光パネルで閉塞することにより、ドアに対峙した人が開口を介してドアの反対側を視認することができないようにしている。
特開2020−23799号公報
しかしながら、上記ドアの採光構造では、2つの透光部材の露出面が開口の内側面と面一に形成されており、透光部材が2つのパネルの対向面において露出している。そのため、透光部材の露出面により、ドアの外観の美観が損なわれていた。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、建具の美観を損なわない見栄えのよい採光構造及びそのような採光構造を備えた建具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、建具の幅方向に並ぶ第1及び第2パネル体と、該第1及び第2パネル体の間に設けられた透光部材とを備える建具の採光構造において、第2パネル体の先端部分を幅方向において第1パネル体に近づく程前後方向の幅が狭くなる先細り形状とすると共に、第1パネル体の第2パネル体と対向する対向端面に形成された凹溝内に設けられる透光部材の露出面を上記対向端面に対して傾斜させることとした。
具体的には、第1の発明は、建具の幅方向に並ぶ第1及び第2パネル体と、該第1及び第2パネル体の間に設けられた透光部材とを備え、前後方向に光を透過させる建具の採光構造を前提とするものである。
そして、第1の発明は、上記第1パネル体は、上記第2パネル体と対向する対向端面に上端から下端に亘る凹溝が形成され、上記第2パネル体は、上記幅方向において上記第1パネル体に対向する一端に近づく程前後方向の中央に近づくように上記幅方向に対して傾斜した前面及び後面を有し、先端面が上記凹溝内に位置するように設けられた先端部分を有し、上記透光部材は、上記凹溝内に収容され、該凹溝の底面と上記先端部分の先端面との間に挟み込まれる平板状の第1透光部分を有し、上記第1透光部分の上記先端部分の先端面と当接しない露出面は、前後方向において上記対向端面に対して傾斜していることを特徴とするものである。
第1の発明では、第2パネル体の先端部分を第1パネル体に対向する一端に近づく程前後方向の幅が先細る先細り形状に形成することで、第1パネル体の第2パネル体に対向する対向端面に形成された凹溝内に設けられる透光部材の第1透光部分の側面の一部が、第2パネル体の先端部分の先端面と当接しない露出面となるように形成されている。また、第1の発明では、第1透光部分は、露出面が、前後方向において上記対向端面に対して傾斜するように設けられている。つまり、第1の発明では、透光部材の第1透光部分の側面の一部を露出させることにより、光を透過可能に構成する一方、第1透光部分の露出面を凹溝内において傾斜させることにより、建具を前側又は後側から視たときに、従来よりも透光部材が見え難くなるようにしている。従って、第1の発明によれば、従来の採光構造よりも外観の意匠性に優れ、建具の美観を損なわない見栄えのよい採光構造を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記第1透光部分の露出面は、前後方向の端部に向かう程、上記第2パネル体から離れるように上記対向端面に対して傾斜していることを特徴とするものである。
第2の発明では、第1透光部分の露出面を、前後方向の端部に向かう程、第2パネル体から離れるように傾斜する傾斜面で構成することにより、第2パネル体の先端部分の前後面よって第1透光部分へ導かれる光を、効率よく取り込むができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記第1パネル体は、矩形状の芯材と、該芯材の外面を覆う複数の化粧材とを有し、上記凹溝は、上記第1パネル体の前後の上記化粧材が、上記芯材の上記第2パネル体と対向する対向端面よりも上記第2パネル体側に突出するように上記芯材に固定されることによって形成されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、第1パネル体の芯材に切削加工を行うことなく、第1パネル体に第1透光部分が収容される凹溝を容易に形成することができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記透光部材は、上記第1及び第2パネル体に架け渡されて上記第1透光部分に交差する第2透光部分を有していることを特徴とするものである。
第4の発明では、透光部材の第1透光部分に入射した光は、該第1透光部分に交差する第2透光部分において反射を繰り返すことにより、減衰することなく透過する。よって、第1透光部分を薄く形成しても効率よく光を透過させることができる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、上記第2パネル体は、上記先端部分の他端に連続し、上記幅方向において上記先端部分の他端に連続する一端に近づく程前後方向の中央に近づくように上記幅方向に対して上記先端部分の前面及び後面よりも緩やかな傾斜角度で傾斜した前面及び後面を有する傾斜部分を有している。
第5の発明では、第2パネル体に、先細り形状の先端部分に連続し、該先端部分の前後面よりも幅方向に対して緩やかな傾斜角度で傾斜した前後面を有して緩やかに先細る傾斜部分を設けることとしている。このように、先端部分を第2パネル体の扁平な本体部に連続させるのではなく、先端部分よりも緩やかに先細る傾斜部分に連続させることにより、先端部分と該先端部分に連続する部分とがなす角度が大きくなり、角張って見え難くなる。よって、建具の前後面が段差のない平らな形状に見え、従来の採光構造よりも外観の意匠性を向上させることができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明に係る採光構造を備えた建具である。
第6の発明によれば、建具の美観を損なうことのない見栄えのよい採光構造を備えた建具を提供することができる。
以上説明した如く、本発明によると、建具の幅方向に並ぶ第1及び第2パネル体と、該第1及び第2パネル体の間に設けられた透光部材とを備える建具の採光構造において、第2パネル体の先端部分を幅方向において第1パネル体に近づく程前後方向の幅が狭くなる先細り形状とすると共に、第1パネル体の第2パネル体と対向する対向端面に形成された凹溝内に設けられる透光部材の露出面を上記対向端面に対して傾斜させることにより、先端部分が第1パネル体の凹溝内に収容されるように構成したため、建具の美観を損なわない見栄えのよい採光構造及びそのような採光構造を備えた建具を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態1のドアの正面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、本発明の実施形態2の採光構造を拡大して示す横断面図である。 図4は、本発明の実施形態3の採光構造を拡大して示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
以下では、本発明に係る採光構造を備えた建具の一例として、採光構造を備えたドアについて説明する。
《発明の実施形態1》
図1に示すように、ドア(建具)1は、建物の例えば間仕切り壁等の開口部に施工される。以下では、説明の便宜上、ドア1によって仕切られる2つの空間の一方側(図1の紙面直行方向の手前側)を「前」、他方側(図1の紙面に直行する方向の奥側)を「後」、図1に示すドア1を前側から見たときの上側、下側、左側、右側を、それぞれ「上」、「下」、「左」、「右」として説明する。また、「幅方向」とは、ドア1の幅方向(左右方向)を意味する。
−ドアの概略構成−
図1に示すように、ドア1は、幅方向に間を空けて設けられた矩形状の第1パネル10及び第2パネル20を備えている。
図2に示すように、第1パネル10及び第2パネル20は、複数の角材を矩形枠状に組み立てた芯材2と、枠状の芯材2の外面を覆う化粧材3とを有している。第1パネル10及び第2パネル20は、芯材2と化粧材3とによって中空の所謂フラッシュパネルに構成されている。また、本実施形態1では、第1パネル10及び第2パネル20は、芯材2と化粧材3とが木質材料で形成される木質パネルである。
図1に示すように、左側の第1パネル10には、上下方向の中程の部分に取手4が取り付けられている。図2に示すように、第2パネル20は、第1パネル10の右側に間隔を空けて、前面20a及び後面20bが、それぞれ第1パネル10の前面10a及び後面10bと面一になるように設けられている。
第1パネル10及び第2パネル20の間には、後述する採光構造5の透光部材30が架け渡されている。また、本実施形態1では、第1パネル10及び第2パネル20は、上端面及び下端面にそれぞれ固定された連結部材6によって連結されている。連結部材6は、本実施形態1では、アングルによって構成されている。
−採光構造の構成−
図2に示すように、ドア1は、採光構造5を備えている。採光構造5は、ドア1の一部である第1パネル(第1パネル体)10及び第2パネル(第2パネル体)20と、第1パネル10及び第2パネル20に架け渡された透光部材30とを備えている。
第1パネル10の第2パネル20との対向端面である右側面(芯材2の右端面)には、幅方向において第2パネル20とは反対側(左側)に凹む凹溝11が形成されている。凹溝11は、第1パネル10の上端から下端に亘って延びている。凹溝11は、第1パネル10の前後の化粧材3,3を、芯材2の第2パネル20と対向する対向端面(右端面)よりも第2パネル体側(右側)に突出するように芯材2に固定することによって形成されている。凹溝11は、矩形状の横断面を有している。
また、第1パネル10(芯材2)の凹溝11の溝底部分には、幅方向において第2パネル20とは反対側(左側)にさらに凹む嵌合溝12が形成されている。嵌合溝12は、第1パネル10の上端から下端に亘って延びている。嵌合溝12は、矩形状の横断面を有している。
第1パネル10の第2パネル20との対向端面(芯材2の右端面)には、透光部材30の後述する第1透光部分31が当接する部分(凹溝11以外の部分)に、光を反射する素材によって形成されたテープが貼り付けられている。
第2パネル20は、先端部分21と、本体部分22とを有している。先端部分21と本体部分22とは、左側から右側へ幅方向に連続して形成されている。
先端部分21は、第2パネル20の第1パネル10に対向する一端(左端)側の端縁部分であり、幅方向において一端に近づく程前後方向の幅が狭くなる(厚さが薄くなる)先細り形状に形成されている。具体的には、先端部分21は、幅方向において一端に近づく程前後方向の中央に近づくように幅方向に対して傾斜した前面21a及び後面21bを有し、先細り形状に形成されている。先端部分21は、先端面(左端面)が第1パネル10に形成された凹溝11内に収容されるように設けられている。本実施形態1では、先端部分21の前後面21a,21bは、幅方向に対して10〜60度の角度で傾斜している。
また、先端部分21は、先端(左端)の前後方向の長さ(厚さ)が、第1パネル10及び第2パネル20を連結する連結部材6の前後方向の長さ(幅)よりも大きくなるように形成されている。
第2パネル20の先端部分21の先端面(芯材2の左端面)には、透光部材30の後述する第1透光部分31が当接する部分(嵌合溝24以外の部分)に、光を反射する素材によって形成されたテープが貼り付けられている。
本体部分22は、先端部分21の他端(右端)に連続する部分であり、扁平な形状に形成されている。つまり、本体部分22は、幅方向に対して傾斜することなく幅方向に平行な前面22a及び後面22bを有している。
以上のように連続する先端部分21と本体部分22とによって構成される第2パネル20の第1パネル10との対向端面(芯材2の左端面)には、幅方向において第1パネル10とは反対側(右側)に凹む嵌合溝24が形成されている。嵌合溝24は、第2パネル20の上端から下端に亘って延びている。嵌合溝24は、矩形状の横断面を有している。
透光部材30は、透明な樹脂材料によって形成されている。透光部材30は、矩形板状の第1透光部分31と第2透光部分32とを有している。第1透光部分31と第2透光部分32とは交差するように構成されている。なお、本実施形態1では、第1透光部分31と第2透光部分32とは、図2に示す平面視において略直交する方向に延び、透光部材30は、平面視において十字形状に形成されている。また、本実施形態1では、第1透光部分31と第2透光部分32とは一体に形成されている。
第1透光部分31は、凹溝11内において、凹溝11の底面11aと第2パネル20の先端部分21の先端面との間に挟み込まれている。第1透光部分31は、前後方向及び上下方向に延び、矩形平板状に形成されている。第1透光部分31の上下方向の長さは、第1パネル10及び第2パネル20の上下方向の高さと略等しい長さに形成されている。第1透光部分31は、凹溝11から食み出ないように全体が凹溝11内に収容されている。
第1透光部分31は、第2パネル20(先端部分21)と当接する側面(右側面)において先端部分21の先端面と当接しない先端部分21の前後の露出面31a,31bが、第1パネル10の凹溝11が形成される第2パネル20との対向端面(右端面)に対して傾斜している。本実施形態1では、露出面31a,31bは、前後方向の端部に向かう程(前側の露出面31aは前側に向かう程、後側の露出面31bは後側に向かう程)、第2パネル20から離れるように対向端面に対して傾斜している。また、本実施形態1では、露出面31a,31bは、粗し仕上が施されて粗面に形成されている。
第2透光部分32は、左右方向(ドア1の幅方向)及び上下方向に延び、矩形平板状に形成されている。本実施形態1では、第2透光部分32は、第1透光部分31よりも分厚い。第2透光部分32は、第1及び第2パネル10,20に架け渡されている。具体的には、第2透光部分32は、幅方向において第1パネル10側の一端が、第1パネル10の嵌合溝12に挿入され、第2パネル20側の他端が、第2パネル20の嵌合溝24に挿入された状態で、第1パネル10及び第2パネル20に接着剤7を介して固定されている。
−採光構造の作用−
次に、採光構造5の作用について説明する。以下では、一例として、採光構造5が、ドア1の後側から前側に光を透過させる場合について説明する。
ドア1の後側の空間で発せられた光は、ドア1の後面における第1パネル10と第2パネル20との間の開口8bから、第1パネル10の凹溝11内に進入する。凹溝11内に進入した光は、透光部材30の第1透光部分31の後側の露出面31bから第1透光部分31に入射する。第1透光部分31に入射した光は、第1透光部分31の内部で反射しながら前側へ進み、第2透光部分32で反射を繰り返すことにより、減衰することなく第1透光部分31においてさらに前側に進み、前側の露出面31aから前方に出射する。露出面31aから出射した光は、ドア1の前面における第1パネル10と第2パネル20との間の開口8aからドア1の前側の空間に進む。
以上のようにして、採光構造5は、ドア1の後側から前側へ光を透過させる。このとき、ドア1を前側から見た人には、開口8aの一端部が上端から下端に亘って線状に発光しているように見える。また、本実施形態1では、露出面31a,31bが、粗し仕上によって粗面に形成されているため、ドア1の後側から前側へ透過した光が拡散して見える。これにより、ドア1を前側から見た人には、開口8aの一端部が線状に柔らかい光を放っているように見える。
−実施形態1の効果−
本実施形態1の採光構造5では、第2パネル20の先端部分21を第1パネル10に対向する一端(左端)に近づく程前後方向の幅が先細る先細り形状に形成することで、第1パネル10の第2パネル20に対向する対向端面(右端面)に形成された凹溝11内に設けられる透光部材30の第1透光部分31の側面(右側面)の一部が、第2パネル20の先端部分21の先端面に当接しない露出面31a,31bとなるように形成されている。また、本実施形態1の採光構造5では、第1透光部分31の露出面31a,31bが、前後方向において上記対向端面に対して傾斜するように設けられている。つまり、本実施形態1の採光構造5では、透光部材30の第1透光部分31の側面の一部を露出させることにより、光を透過可能に構成する一方、第1透光部分31の露出面31a,31bを凹溝11内において傾斜させることにより、ドア1を前側又は後側から視たときに、従来よりも透光部材30が見え難くなるようにしている。従って、本実施形態1によれば、従来の採光構造5よりも外観の意匠性に優れ、ドア1の美観を損なわない見栄えのよい採光構造5を提供することができる。
また、本実施形態1の採光構造5では、第1透光部分31の露出面31a,31bは、前後方向の端部に向かう程、第2パネル20から離れるように第1パネル10の上記対向端面(右端面)に対して傾斜している。第1透光部分31の露出面31a,31bをこのような傾斜面で構成することにより、第2パネル20の先端部分21の前後面21a,21bによって第1透光部分31へ導かれる光を、効率よく取り込むができる。
また、本実施形態1の採光構造5では、凹溝11が、第1パネル10の前後の化粧材3を、芯材2の第2パネル20と対向する対向端面(右端面)よりも第2パネル20側(右側)に突出するように芯材2に固定することによって形成されている。そのため、本実施形態1によれば、第1パネル10の芯材2に切削加工を行うことなく、第1パネル10に第1透光部分31が収容される凹溝11を容易に形成することができる。
また、本実施形態1の採光構造5では、透光部材30は、第1及び第2パネル10,20に架け渡されて第1透光部分31に交差する第2透光部分32を有している。そのため、透光部材30の第1透光部分31に入射した光は、該第1透光部分31に交差する第2透光部分32において反射を繰り返すことにより、減衰することなく透過する。よって、本実施形態1によれば、第1透光部分31を薄く形成しても効率よく光を透過させることができる。
また、本実施形態1の採光構造5では、透光部材30が、第1及び第2パネル10,20の嵌合溝12,24に架け渡されて接着剤7で固定される第2透光部分32を有している。そのため、本実施形態1の採光構造5では、透光部材30を第1透光部分31のみで形成する場合に比べて透光部材30を容易に施工することができる。
また、本実施形態1の採光構造5では、第1透光部分31と第2透光部分32は、一体に形成されている。そのため、本実施形態1によれば、透光部材30の取付作業が容易になる。
また、本実施形態1によれば、ドア1の美観を損なうことのない採光構造5を備えた見栄えのよいドア1を提供することができる。
また、本実施形態1によれば、先端部分21は、先端(左端)の前後方向の長さ(厚さ)が、第1パネル10及び第2パネル20を連結する連結部材6の前後方向の長さ(幅)よりも大きくなるように形成されている。第2パネル20をこのように構成することにより、第1及び第2パネル10,20の間を斜めから覗き込んでも、第1及び第2パネル10,20の上端面及び下端面を連結するように設けられた連結部材6が見えてしまうことがない。このような構成によっても見栄えのよい採光構造5及び見栄えのよいドア1を提供することができる。
《発明の実施形態2》
図3に示すように、実施形態2は、実施形態1の採光構造5の一部を変更したものである。以下では、実施形態1と異なる部分についてのみ詳細に説明し、実施形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
−実施形態1と異なる構成−
実施形態2では、第2パネル20の先端部分21が、実施形態1よりも幅広に形成されている。実施形態2では、先端部分21の前後面21a,21bは、幅方向に対して10〜40度の角度で傾斜している。
また、実施形態2では、透光部材30の第1透光部分31と第2透光部分32とが別体に形成されている。さらに、第1透光部分31は、第2透光部分32の前側に設けられる前側部分31Aと、第2透光部分32の後側に設けられる後側部分31Bとに細分化されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
−実施形態2の効果−
実施形態2の採光構造5によっても、実施形態1の採光構造5と同様の効果を奏することができる。そして、実施形態2によっても、実施形態1と同様に、ドア1の美観を損なうことのない見栄えのよい採光構造5及びそのような採光構造5を備えた見栄えのよいドア1を提供することができる。
また、実施形態2の採光構造5では、第1透光部分31と第2透光部分32とを別体に構成すると共に、第1透光部分31をさらに前側部分31Aと後側部分31Bとに細分化している。このように第1透光部分31を2つの部分31A,31Bで構成することにより、透光部材30の取付作業が容易になる。
また、実施形態2の採光構造5によれば、第2パネル20の先端部分21を実施形態1よりも幅広に形成することにより、光を取り込む開口8a,8bの幅が実施形態1よりも広くなり、効率よく光を取り込むができる。また、先端部分21を幅広に形成することにより、先端部分21の前後面21a,21bの幅方向に対する傾斜角度がより緩やかになるため、ドア1の前後面がより段差のない平らな形状に見える。つまり、本実施形態1の採光構造5によれば、外観の意匠性をより向上させることができる。
《発明の実施形態3》
図4に示すように、実施形態3は、実施形態1の採光構造5の一部を変更したものである。以下では、実施形態1と異なる部分についてのみ詳細に説明し、実施形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
−実施形態1と異なる構成−
実施形態3では、第2パネル20の先端部分21と本体部分22との間に、先端部分21よりも緩やかに先細る傾斜部分23を設けている。
傾斜部分23は、先端部分21の他端(右端)に連続する部分であり、幅方向において先端部分21側の一端(左端)に近づく程前後方向の幅が狭くなる(厚さが薄くなる)先細り形状に形成されている。具体的には、傾斜部分23は、幅方向において一端に近づく程前後方向の中央に近づくように幅方向に対して傾斜した前面23a及び後面23bを有し、先細り形状に形成されている。傾斜部分23は、先端部分21よりも幅方向(左右方向)の長さが長い。
傾斜部分23の前面23a及び後面23bは、それぞれ先端部分21の前面21a及び後面21bよりも緩やかな傾斜角度で幅方向に対して傾斜している。具体的には、傾斜部分23の前面23a後面23bは、幅方向に対して10〜20度の角度で傾斜している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
−実施形態3の効果−
実施形態3の採光構造5によっても、実施形態1の採光構造5と同様の効果を奏することができる。そして、実施形態3によっても、実施形態1と同様に、ドア1の美観を損なうことのない見栄えのよい採光構造5及びそのような採光構造5を備えた見栄えのよいドア1を提供することができる。
また、実施形態3の採光構造5によれば、第2パネル20に、先細り形状の先端部分21に連続し、該先端部分21の前後面21a,21bよりも幅方向に対して緩やかな傾斜角度で傾斜した前後面23a,23bを有して緩やかに先細る傾斜部分23を設けることとしている。このように、先端部分21を第2パネル20の扁平な本体部分22に連続させるのではなく、先端部分21よりも緩やかに先細る傾斜部分23に連続させることにより、先端部分21と該先端部分21に連続する部分(本実施形態3では傾斜部分23、実施形態1では本体部分22)とがなす角度が大きくなり、角張って見え難くなる。よって、ドア1の前後面が段差のない平らな形状に見え、従来の採光構造5よりも外観の意匠性を向上させることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1〜3では、本発明に係る建具の一例として、採光構造5を備えたドア1について説明した。しかしながら、本発明に係る建具は、ドア1に限られない。本発明に係る採光構造5は、引戸や吊戸に適用してもよい。つまり、本発明に係る建具は、引戸や吊戸であってもよい。
また、上記実施形態1〜3では、本発明に係る採光構造を構成する2つのパネル体が、ドア(建具)1を構成する第1パネル10及び第2パネル20で構成されていたが、本発明に係る採光構造を構成する2つのパネル体は、ドア(建具)1の一部を構成するものであってもよい。
また、上記実施形態1〜3では、透光部材30は、第1透光部分31と第2透光部分32とを備え、十字形状の横断面を有するように構成されていたが、本発明に係る透光部材はこれに限られず、第2透光部分32を備えないものであってもよい。
また、上記実施形態1〜3では、第1透光部分31の露出面31a,31bは、前後方向において端部に向かう程、第2パネル20から離れるように対向端面に対して傾斜していたが、第1透光部分31の露出面31a,31bの傾斜方向は上述の方向に限られない。例えば、第1透光部分31の露出面31a,31bは、実施形態1〜3とは逆方向、即ち、前後方向において端部に向かう程、第2パネル20に近づくように対向端面に対して傾斜していてもよい。なお、この場合においても、第1透光部分31は、凹溝11から食み出ないように全体が凹溝11内に収容されているものとする。
また、上記実施形態1〜3では、露出面31a,31bは、粗し仕上が施されて粗面に形成されていたが、露出面31a,31bの仕上は粗し仕上に限られない。例えば、露出面31a,31bには、磨き仕上が施されていてもよい。露出面31a,31bに磨き仕上が施された場合、透光構造5を介してドア1を透過した光は、実施形態1〜3のように拡散して見えず、各開口8a,8bからまっすぐに進むように見える。これにより、ドア1を前側から見た人には、各開口8a,8bから直線的な光が放たれているように見える。
本発明は、建具の採光構造及び採光構造を備えた建具に有用である。
1 ドア(建具)
2 芯材
3 化粧材
5 採光構造
10 第1パネル(第1パネル体)
11 凹溝
11a 底面
20 第2パネル(第2パネル体)
21 先端部分
21a 前面
21b 後面
23 傾斜部分
23a 前面
23b 後面
30 透光部材
31 第1透光部分
31A 前側部分
31B 後側部分
31a 露出面
31b 露出面
32 第2透光部分

Claims (6)

  1. 建具の幅方向に並ぶ第1及び第2パネル体と、該第1及び第2パネル体の間に設けられた透光部材とを備え、前後方向に光を透過させる建具の採光構造であって、
    上記第1パネル体は、上記第2パネル体と対向する対向端面に上端から下端に亘る凹溝が形成され、
    上記第2パネル体は、上記幅方向において上記第1パネル体に対向する一端に近づく程前後方向の中央に近づくように上記幅方向に対して傾斜した前面及び後面を有し、先端面が上記凹溝内に位置するように設けられた先端部分を有し、
    上記透光部材は、上記凹溝内に収容され、該凹溝の底面と上記先端部分の先端面との間に挟み込まれる平板状の第1透光部分を有し、
    上記第1透光部分の上記先端部分の先端面と当接しない露出面は、前後方向において上記対向端面に対して傾斜している
    ことを特徴とする採光構造。
  2. 請求項1に記載の採光構造において、
    上記第1透光部分の露出面は、前後方向の端部に向かう程、上記第2パネル体から離れるように上記対向端面に対して傾斜している
    ことを特徴とする採光構造。
  3. 請求項1又は2に記載の採光構造において、
    上記第1パネル体は、矩形状の芯材と、該芯材の外面を覆う複数の化粧材とを有し、
    上記凹溝は、上記第1パネル体の前後の上記化粧材が、上記芯材の上記第2パネル体と対向する対向端面よりも上記第2パネル体側に突出するように上記芯材に固定されることによって形成されている
    ことを特徴とする採光構造。
  4. 請求項1〜3いずれか1つに記載の採光構造において、
    上記透光部材は、上記第1及び第2パネル体に架け渡されて上記第1透光部分に交差する第2透光部分を有している
    ことを特徴とする採光構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の採光構造において、
    上記第2パネル体は、上記先端部分の他端に連続し、上記幅方向において上記先端部分の他端に連続する一端に近づく程前後方向の中央に近づくように上記幅方向に対して上記先端部分の前面及び後面よりも緩やかな傾斜角度で傾斜した前面及び後面を有する傾斜部分を有している
    ことを特徴とする採光構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の採光構造を備えた建具。
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