JPS6243376A - 自動二輪車等の車両における配線部品の保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動二輪車や自動三輪車の如きフロントフォー
クを備えた車両に用いられる配線部品の保持装置に関す
る。

〔従来技術〕

この種の車両においては、運転に必要なスイッチやヘッ
ドランプ等の電装部品がフロントフォーク上部のハンド
ル近辺に集中しているため、バッテリと電装部品とを結
ぶ配線部品、いわゆるワイヤーハーネスがフレームから
ステアリングヘッドパイプの一側方を通してヘッドラン
プの近辺にまで導かれている。

ところで、このワイヤーハーネスにおけるステアリング
ヘッドパイプからヘッドランプ近辺に跨る部分は、ハン
ドル操作によって頻繁に屈曲されるので、充分な可撓性
と適切な余裕ある長さが必要となる。このため、従来で
はステアリングヘッドパイプとヘッドランプとの間の寸
法を大きく取ることで、ワイヤーハーネスの長さを確保
することが行なわれている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この構成によると、ステアリングヘッド
パイプとヘッドランプとが離れ過ぎてしまうため、フロ
ント回りのコンパクト化が妨げられると同時に、体裁も
悪くなり、デザイン的な面で問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明においては、配線部品の前端部をステア
リングヘッドパイプの一側方を通してフロントフォーク
上部の電装部品に導くに当り、上記配線部品を、電装部
品と後方のステアリングヘッドパイプとの間でループ状
に巻回し、この配線部品の巻回部をフロントフォークと
共に回動する保持具に上下方向にスライド自在に引掛は
保持したことを特徴とする。

〔作用〕

この構成によれば、フロントフォークの回動操作に伴っ
て、配線部品のステアリングヘッドパイプから電装部品
に跨がる前端部が、ステアリングヘッドパイプの周方向
に変位すると、この巻回部は上記変位に応じて上方に押
し上げられたり、逆に下方に引張られるような力を受け
るようになる。

このため、巻回部は保持具に案内されて上下方向にスラ
イドし、このスライドにより配線部品の前端部の変位が
吸収されるので、配線部品の前端部が従来のように屈曲
されずに済む。

したがって、配線部品の長さに従来程余裕を持たせる必
要もなくなるから、Ｎ８部品をステアリングヘッドパイ
プに近づけて配置することができ、このため、フロント
回りのコンパクト化が図れる。

また、ステアリングヘッドパイプの回りに無駄な空間が
無くなるから、体裁も良く、デザイン的にも好都合とな
る。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を、自動二輪車のフロント回りに
適用した図面にもとづいて説明する。

第１図において、アンダーボーン形のフレーム１は、前
後方向に延びる鋼板製の主骨部１ａを有し。

この主骨部１ａの前端に縦置きされたステアリングヘッ
ドパイプ２　（以下ヘッドパイプと称する）には、フロ
ントフォーク３が回動自在に枢支されている。フロント
フォーク３は左右一対のインナーチューブ４，４を有し
、このインナーチューブ４゜４の上部の三箇所は、アッ
パブラケット５およびアンダブラケット６によって連結
されるとともに、これら両ブラケット５．６にヘッドパ
イプ２を貫通するステアリング軸７が連結されている。

なお、アッパブラケット５にはバーハンドル８が固定さ
れている。

アンダブラケット６の前面には、板状のホルダー９がボ
ルト締めされ、このホルダー９はインナーチューブ４，
４間を上方に延びてヘッドパイプ２と対面するとともに
、その上端部にはインナーチューブ４．４の前方に張り
出す支持Ｗ！１０が一体に屈曲形成されている。そして
、この支持壁１０上にはメータブラケット１１が重ね合
わされている。

メータブラケット１１は板状をなすとともに、その後端
部には上方に延びる左右一対の立ち上がり片１２、１２
が形成されており、これら立ち上がり片１２゜１２の先
端部がアッパブラケット５の下面にボルト締めされてい
る。

メータブラケット１１上には、速度計１３および各種パ
イロットランプやイグニションスイッチを組み込んだメ
ータユニット１４が載置されており、このメータユニッ
ト１４はバーハンドル８の前方に位置されている。また
、メータブラケット１１の下方には、電装部品としての
ヘッドランプ１５が配置されており、このヘッドランプ
１５は上記ホルダー９に支持ξれてフロントフォーク３
と一体的に回動される。

このヘッドランプ１５、メータブラケット１１およびホ
ルダー９とで囲まれる空ＩＪ１６内には、メータユニッ
ト１４やヘッドランプ１５に連なる複数本のリード線１
７が導出されており、これらリード線１７は配線部品１
８を介して上記フレーム１の後部に設けたバッテリ（図
示せず）に接続されている。配線部品１８は複数本の電
＄９１９および接続端子２０を一束に組み上げるととも
に、この電線１９の外周を保護チューブ２１で被覆した
、いわゆるワイヤーハーネスであり、充分な可撓性を崗
えている。そして、この配線部品１８は上記主骨部１ａ
の一側面に沿って前後方向に添設されており、その前端
部はヘッドバイブ２の一側方を通ってインナーチューブ
４゜４間に導かれるとともに、上記ホルダー９に開設し
た通孔２２を通じて空間１６内に導出され、この空間１
６内でリードｉ！３１７と接続されている。

なお、上記主骨部１ａの一側前端部には、配線部品１８
の挿通位置を規制するワイヤホルダ２３が設けられてい
る。

ところで、上記配線部品１８のヘッドバイブ２からヘッ
ドランプ１５後方の空間１６に跨がる部分には、ループ
状の巻回部２５が形成されている。この巻回部２５は配
線部品１８の前端部をヘッドバイブ２の上方に向って導
いた後、ループ状に１タ一ン巻回するとともに、そのル
ープの交差部を接着テープ２４で束ねることにより構成
され、上記ループの方向がヘッドバイブ２の軸方向に沿
って設けられている。また、メータブラケット１１の一
方の立ら上がり片１２には支持片２６が形成され、この
支持片２６の側面にはリング状の保持具２７が取り付け
られている。保持具２７の外周型には配線部品１８の巻
回部２５を内側の通路２８内に差し込むための開口２９
が形成され、この通路２８内に巻回部２５が上下方向に
スライド自在に引掛は保持されている。

なお、上記ヘッドランプ１５、メータユニット１４およ
び空間１６の周囲は、合成樹脂製のメータカバー３１で
覆われており、上記配線部品１８とリード線１７との接
続箇所が外方から隠蔽されている。また、符号３２は主
骨部１ａの外周を覆うボデーカバーを示す。

このような構成によれば、配線部品１８のヘッドバイブ
２からヘッドランプ１５に跨る部分にループ状の巻回部
２５を形成し、この巻回部２５をフロントフォーク３側
の保持具２７に上下方向にスライド自在に引掛は保持し
たので、配、？ｊ！部品１８の前端部が屈曲される方向
にフロントフォーク３を回動１１１！作した場合には、
配線部品１８の巻回部２５近辺が上方に向って押し上げ
られるような力を受ける。このため、巻回部２５は保持
具２７に案内されて上方にスライドし、このスライドに
よってフロントフォーク３の回動に伴う配線部品１８の
前端部の変位が吸収される。

一方、配線部品１８の前端部が引張られる方向にフロン
トフォーク３を回動すると、　巻回部２５の近辺は下方
に引かれる方向の力を受ける。このため、巻回１ｆｆＳ
２５は保持具２７に案内されて下方にスライドし、この
スライドによって配線部品１８の前端部の変位が吸収さ
れる。

このように配線部品１８の前端部の変位は、巻回部２５
メクヘッドパイブ２の前方で上下にスライドすることで
吸収されるから、従来のように配線部品１８のヘッドバ
イブ２からヘッドランプ１５に蹄がる部分が頻繁に屈曲
されずに済む。

したがって、配線部品１８の長さに従来程余裕を持たせ
る必要もなくなり、その分、ヘッドランプ１５やメータ
ユニット１４をヘッドバイブ２に近づけて配置すること
ができ、フロント回りのコンパクト化を図れる。また、
ヘッドバイブ２とヘッドランプ１５相互が離れ過ぎるこ
とも無くなるので、体裁が良く、デザイン的に好都合と
なる利点もある。

なお、上述した実施例では、配線部品を上方に導いた後
、ループ状に巻回したが、これとは逆に下方に導いた後
、ループ状に巻回しても良い。

また、本発明に係る車両は自動二輪車に限らず、後輪が
二輪の自動二輪車であっても同種に実施可能である。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、配線部品の長さに従来程
余裕を持たせる必要がなくなるので、その分、Ｎａ部品
をヘッドバイブに近づけて配置することができ、このた
め、フロント回りのコンパクト化が可能となるとともに
、ヘッドバイブと電装部品とが離れ過ぎることもないか
ら、体裁も良く、デザイン的に好都合となる利点がる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は自動二輪車の
フロント回りを一部断面した側面図、第２図は同じく一
部断面した平面図である。 １・・・フレーム、２・・・ステアリングヘッドバイブ
、３・・・フロントフォーク、１５・・・電装部品（ヘ
ソドランブ）、１８・・・配線部品、１９・・・電線、
２５・・・巻回部、２７・・・保持具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 フレームの前端に縦置きされたステアリングヘッドパイ
   プに、フロントフォークを回動自在に枢支するとともに
   、このフレームに、電線を一束に組み上げた可撓性を有
   する配線部品を前後方向に添わせて設け、この配線部品
   の前端部を上記ステアリングヘッドパイプの一側方を通
   してフロントフォークの上部に支持された電装部品に導
   いてなる自動二輪車等の車両において、 上記配線部品を、電装部品と後方のステアリングヘッド
   パイプとの間でループ状に巻回し、この配線部品の巻回
   部をフロントフォークと共に回動する保持具に上下方向
   にスライド自在に引掛け保持したことを特徴とする自動
   二輪車等の車両における配線部品の保持装置。