JPS6240411B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6240411B2
JPS6240411B2 JP5221884A JP5221884A JPS6240411B2 JP S6240411 B2 JPS6240411 B2 JP S6240411B2 JP 5221884 A JP5221884 A JP 5221884A JP 5221884 A JP5221884 A JP 5221884A JP S6240411 B2 JPS6240411 B2 JP S6240411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
particle size
intermetallic compounds
plate
rolled plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5221884A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60197854A (ja
Inventor
Akira Tajiri
Hiroshi Kaneko
Hiroyuki Hatsutori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Sanko Metal Industrial Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Sanko Metal Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Sanko Metal Industrial Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5221884A priority Critical patent/JPS60197854A/ja
Publication of JPS60197854A publication Critical patent/JPS60197854A/ja
Publication of JPS6240411B2 publication Critical patent/JPS6240411B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、絞り及びしごき(draw and iron)
加工(以下DI加工と記す)により、感光体ドラ
ムを製造するためのアルミニウム合金圧延板に関
するものである。 従来乾式複写機、フアクシミリ等に用いる感光
体ドラムは押出し、引抜きパイプから切削加工し
て製造されていた。ところが押出し、引抜きとい
う加工は生産性が低く、またドラムに要求される
真円度、真直度等の寸法精度(以下形状性とい
う)やドラムの表面品質が悪いので、切削加工の
工数が多くなるなどの欠点があつた。 本発明の目的は、生産性の良い圧延板をDI加
工することにより、形状性や表面品質の優れた感
光体ドラムを製造するためのアルミニウム合金圧
延板を提供することである。 この目的を達成するにあたり、従来押出し、引
抜きで用いられていたJISA1050、1100、3003、
6063をDI加工してみたが成形性や表面品質が悪
く、コピードラムとしての使用は不可能であつ
た。本発明者らは鋭意研究の結果、以下の構成よ
りなるアルミニウム合金圧延板が、上記目的を達
成することを見出した。 すなわち本願第1発明はSi≦0.3wt%、Fe≦
1.0wt%、Cu≦0.25wt%、Mn0.8〜1.5wt%、
Mg0.8〜1.5wt%残部Al及び不可避的不純物、本
願第2発明はさらに上記合金組成にTi≦0.2wt
%、B≦0.1wt%を含有させたことよりなり、所
定の板厚まで圧延された圧延板の(圧延面に平行
な板表面層において)粒子径30μ以下の金属間化
合物が均一に分布し、粒子径20〜30μの金属間化
合物は圧延面に平行な板表面層において任意の1
mm2内に50個を越えて存在することがなく、かつ平
均結晶粒径が80μ以下であることを特徴とする、
DI加工により成形される感光体ドラム用アルミ
ニウム合金圧延板である。ここで板表面層とは、
圧延板の表面より板厚方向に約200μの圧延面に
平行な層である。また金属間化合物の粒子径と
は、任意の金属間化合物粒子の最長径とそれに直
角方向の径の平均値である。さらに平均結晶粒径
とは、各結晶粒の最大径の平均値である。 上記構成に限定した理由を以下に詳細に説明す
る。まず添加元素についてであるが、Si≦0.3wt
%の添加はMg、Mnなどと共存して、強度及び絞
り性が向上するが0.3wt%を越えて添加すると、
しごき性が低下する。Fe≦1.0wt%の添加は45゜
耳を助長し0−90゜耳を発生しやすい軟質材の異
方性を小さくする。また結晶粒の微細化やフロー
マークの発生防止、成形性の向上に効果がある。
1.0wt%を越えて添加すると巨大金属間化合物を
生成するため、成形性が低下すると同時にコピー
ドラムの電気的特性が害われ画質が低下する。
Cu≦0.25wt%の添加は、結晶粒の微細化やフロ
ーマークの改善に効果があるが、0.25wt%を越え
て添加するとしごき性が低下する。Mn0.8〜
1.5wt%の添加は、Feと共存してしごき加工時の
焼付きを防止し、加工性を向上させる。0.8wt%
以下の添加ではこの効果が少なく、1.5wt%を越
えて添加すると巨大金属間化合物が生成するため
加工性が低下すると同時に、コピードラムの電気
的特性が害われる。Mg0.8〜1.5wt%の添加は、
Si、Cuと共存して強度を向上させる。0.8wt%以
下の添加ではこれらの効果が少なく、1.5wt%を
越えて添加すると加工硬化が大きくなり、しごき
性が低下する。Ti及びBの添加は、鋳造組織の
微細化や成形性の向上に効果があるが、Ti0.2wt
%以上、B0.1wt%以上添加すると巨大金属間化
合物を生成し加工性が低下する。 次に、金属組織の限定理由について説明する。
感光体ドラムには外観上の寸法精度や表面の平坦
度が要求されるだけでなく、ドラム表面のミクロ
組織が微細均一であることを要求される。すなわ
ち30μ以上の金属間化合物が存在したり、20〜30
μ程度の化合物でも任意の1mm2内に50個を越えて
集中的に存在するような不均一な組織をもつ材料
では、金属間化合物の多い部分と少ない部分とで
電気的特性が異なり、これが原因して画像に濃淡
のむらが発生することがある。したがつて、粒子
径30μ以下の金属間化合物が均一に分布し、粒子
径20〜30μの金属間化合物は圧延面に平行な板表
面相において、任意の1mm2内に50個を越えて存在
しないことが必要である。またDI加工による肌
荒れを生じないためには、平均結晶粒径が80μ以
下であることが必要である。 なお、本発明に係るアルミニウム合金圧延板
は、上記化学組成のアルミニウム合金を半連続鋳
造した鋳塊に対し高温・長時間の均熱・加熱を施
してから熱間圧延し、かなりの板厚を有するにも
かかわらず冷間圧延を施した後、焼鈍を施すこと
によつて得られる。 以下、本願発明の効果を実施例に基づいて説明
する。 実施例 第1表に示す化学組成、第2表に示す製造法の
組合せにより4種類のアルミニウム合金板(板厚
5.0mm)を製造し、その金属組織を観察したとこ
ろ、表3に示すように本発明の特許請求の範囲の
要件を満たすもの2種類(本発明材と呼ぶ)、そ
うでないもの2種類(比較材と呼ぶ)を得た。 これらの合金板を直径80mm、深さ400mmにDI加
工し、乾式複写機用感光体ドラムを製造して、そ
の特性について調査し表4の結果を得た。 成形性としてはDI加工時のしわ、耳、ビルド
アツプの発生状況を、総合的に評価した。形状性
としてはDI成形後のドラムの真直度、真円度、
偏肉を測定した。また表面品質としては、DI加
工後のドラムのキズ、肌荒れの発生状況を評価
し、画質については、DI成形後の円筒体にスコ
ツチブライト加工と呼ばれる研磨を施し、洗浄し
た後基板温度77℃でSe膜を55μmさらにSe−Te
合金膜を5μm真空蒸着したものを乾式複写機に
組込んでオリジナル濃度0.4(ハーフトーン)の
複写を5万枚行なつて画質の均一性を目視で評価
した。このハーフトーン画質の均一性は乾式複写
機に対して最も大切な品質の一つである。第2表
からわかるように、金属間化合物が細かく均一に
分布している発明材は、DI成形時の成形性が良
好で、また、DI成形後の形状性及び表面品質も
良好なので研磨加工時の加工シロが少なくてす
み、加工歪の減少と加工費の低減につながる。 また、形状性が良好なことは乾式複写機の帯電
装置・現像装置と感光体ドラムとの間隙が感光層
表面全域で一定となるため、表面電位や現像剤量
の均一性を高め均一な画質が得られるという本用
途に対する特有の効果を生む。 なお、比較材のハーフトーン画質の濃淡むらと
は、部分的にしみ、黒点等が存在するため使用に
耐えない程度である。 以上の結果から、発明材は、製造上及び製品特
性上のあらゆる特性において、比較材に勝つてい
ることがわかる。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Si≦0.3wt%、Fe≦1.0wt%、Cu≦0.25wt
    %、Mn0.8〜1.5wt%、Mg0.8〜1.5wt%、残部Al
    及び不可癖的不純物よりなり、所定の板厚まで圧
    延された圧延板の圧延面に平行な板表面層におい
    て粒子径30μ以下の金属間化合物が均一に分布し
    粒子径20〜30μの金属間化合物は、任意の1mm2
    50個を越えて存在することがなく、かつ平均結晶
    粒径が80μ以下であることを特徴とする絞り及び
    しごき加工により成形される感光体ドラム用アル
    ミニウム合金圧延板。 2 Si≦0.3wt%、Fe≦1.0wt%、Cu≦0.25wt
    %、Mn0.8〜1.5wt%、Mg0.8〜1.5wt%、Ti≦
    0.2wt%、B≦0.1wt%残部Al及び不可癖的不純物
    よりなり、所定の板厚まで圧延された圧延板の圧
    延面に平行な板表面層において粒子径30μ以下の
    金属間化合物が均一に分布し粒子径20〜30μの金
    属間化合物は、任意の1mm2内50個を越えて存在す
    ることがなく、かつ平均結晶粒径が80μ以下であ
    ることを特徴とする絞り及びしごき加工により成
    形される感光体ドラム用アルミニウム合金圧延
    板。
JP5221884A 1984-03-21 1984-03-21 感光体ドラム用アルミニウム合金圧延板 Granted JPS60197854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5221884A JPS60197854A (ja) 1984-03-21 1984-03-21 感光体ドラム用アルミニウム合金圧延板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5221884A JPS60197854A (ja) 1984-03-21 1984-03-21 感光体ドラム用アルミニウム合金圧延板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60197854A JPS60197854A (ja) 1985-10-07
JPS6240411B2 true JPS6240411B2 (ja) 1987-08-28

Family

ID=12908608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5221884A Granted JPS60197854A (ja) 1984-03-21 1984-03-21 感光体ドラム用アルミニウム合金圧延板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60197854A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61159544A (ja) * 1984-12-29 1986-07-19 Canon Inc 精密加工用アルミニウム合金、これを用いた管材及び光導電部材
JPS62164845A (ja) * 1986-01-13 1987-07-21 Kobe Steel Ltd アモルフアスシリコン蒸着性に優れた感光ドラム用押出アルミニウム合金
JPS63179037A (ja) * 1987-01-20 1988-07-23 Showa Alum Corp 表面平滑性に優れたシリンダ用アルミニウム合金
JPS63306484A (ja) * 1987-06-08 1988-12-14 Showa Alum Corp 押出後の冷間加工性及び電気的特性に優れた感光ドラム基体
JPH02217433A (ja) * 1989-02-16 1990-08-30 Kobe Steel Ltd 感光体基体用アルミニウム合金
JPH02250936A (ja) * 1989-03-24 1990-10-08 Kobe Steel Ltd 感光体ドラム用アルミニウム合金材及びその製造方法
JPH02274833A (ja) * 1989-04-14 1990-11-09 Kobe Steel Ltd 支持基盤用アルミニウム合金軟質材及びその製造法
JP2627231B2 (ja) * 1990-11-16 1997-07-02 株式会社リコー 電子写真感光体用基体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60197854A (ja) 1985-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6240411B2 (ja)
KR100262205B1 (ko) 연자기특성이 우수한 저붕소 비정질 합금
JP3887497B2 (ja) 表面処理用アルミニウム合金板およびその製造方法
JPS6232261B2 (ja)
JP2698407B2 (ja) 方向性けい素鋼板製造過程における冷間圧延方法
JPH0428773B2 (ja)
JPS5938334A (ja) 加工性のすぐれたフエライト系ステンレス薄鋼板の製造法
US5554428A (en) Memory disk sheet stock and method
JPS61177347A (ja) 電子複写機の感光ドラム用アルミニウム合金材
JP2899235B2 (ja) 光学的異方性の少ないアルミニウム板若しくはアルミニウム合金板の製造方法
JPH0413418B2 (ja)
JPS61159544A (ja) 精密加工用アルミニウム合金、これを用いた管材及び光導電部材
JPH0341536B2 (ja)
JPS6250539B2 (ja)
JP3830301B2 (ja) アルミニウム合金板及びその製造方法
JPS63179037A (ja) 表面平滑性に優れたシリンダ用アルミニウム合金
JPS6331536B2 (ja)
JP3280744B2 (ja) 研磨性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼薄板の製造方法
JPH07195150A (ja) Hdd用アルミニウム合金の鋳造方法
US2253873A (en) Chromium-molybdenum-carbon alloy
JPH0360910B2 (ja)
JPH0440706B2 (ja)
JPS61139634A (ja) 電子写真用光導電部材
JP3788837B2 (ja) 印刷版用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPH01285953A (ja) 有機感光体用アルミニウム基体