JPH0440706B2 - - Google Patents
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- JPH0440706B2 JPH0440706B2 JP62142761A JP14276187A JPH0440706B2 JP H0440706 B2 JPH0440706 B2 JP H0440706B2 JP 62142761 A JP62142761 A JP 62142761A JP 14276187 A JP14276187 A JP 14276187A JP H0440706 B2 JPH0440706 B2 JP H0440706B2
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- aluminum
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Landscapes
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
産業上の利用分野
この発明は、電子複写機の感光ドラム、マグネ
ツトローラー、エアーシリンダ等の基体として使
用されるような筒状のシリンダに関する。 従来技術及びその問題点 例えば、電子複写機の感光ドラム基体、即ちセ
レンやいわゆるOPC感光ドラムにおける有機感
光体等の光導電性の感光体層を支持する感光ドラ
ム基体としては、アルミニウム合金押出パイプを
精密切削加工により平滑仕上げしたり、あるいは
また押出パイプにさらにしごき加工や引抜き加工
を施すことにより製作したシリンダが従来より用
いられている。 而して従来のシリンダでは、その製作工程にお
いて、特に押出後にしごき加工、引抜き加工等の
冷間加工を実施する場合、シリンダ表面に焼付が
生じて表面平滑性が損われることがあり、このた
め冷間加工時に高加工率で成形できないという欠
点があつた。 この発明はかかる欠点を解消するためになされ
たものであつて、その製造に際し、冷間加工性に
優れ高度な表面平滑性及び高加工率を得ることが
できるシリンダの提供を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 この発明は、B含有アルミニウム合金をもつて
シリンダを形成することで、シリンダ製造工程に
おいて、冷間加工時の焼付を効果的に防止でき高
加工率で成形できるという知見から到達しえたも
のである。 而して、この発明に係るシリンダは基本的には
Bを0.001〜0.5wt%の範囲で含有し、残部がアル
ミニウム及び不可避不純物からなるアルミニウム
合金をもつて形成されているものである。 そしてまた、この発明に係るシリンダは、その
適用される具体的な物との関係で要求される性質
改善のための諸元素が添加されたアルミニウム合
金をもつて形成されてなるものも対象とし、この
ようなシリンダとして、上記Bの0.001〜0.5wt%
の含有に加えてMn:0.05〜1.5wt%,Cr:0.05〜
1.0wt%,Ti:0.5wt%以下、Cu:0.05〜7wt%,
Mg:0.05〜7wt%,Zn:0.05〜8wt%,Si:0.05
〜12wt%,Fe:0.05〜2wt%,Ni:0.05〜8.0wt
%の1種または2種以上を含有し、残部がアルミ
ニウム及び不可避不純物からなるシリンダをも提
供するものである。 この発明の特徴としてシリンダに添加含有され
るBは、それが0.001〜0.5wt%の範囲に含有され
ることにより、シリンダ材料中にアルミニウムと
の硬質金属間化合物(AlB2)を適度な分散状態
に形成させる。そして上記化合物即ちホウ化物が
押出時においてはダイスのベアリング面に対して
優れたクリーニング作用を果たし、該ベアリング
面へのアルミニウムの付着を防止して押出管の全
周、全長にわたり均一な表面性状を形成し、ひい
ては押出速度の増大を可能とするとともに、その
後の冷間加工時においては焼付を防止し、高加工
率での成形を実現する。しかしBの含有量が
0.001wt%未満では上記効果に乏しく、逆に0.5wt
%を越えて含有されるとホウ化物の増大により押
出時等にダイス摩耗が激しくなる。好ましいBの
含有範囲は0.005〜0.3wt%である。 B以外の添加元素Mn,Cr,Ti,Cu,Mg,
Zn,Si,Fe,Niは、シリンダが具体的に適用さ
れる物との関係で、性質改善のために任意に1種
または2種以上の組み合せにおいて添加含有され
るものである。即ち、Mn,Crは合金結晶粒の微
細化に寄与し、Tiは鋳造時の鋳造割れ防止に寄
与し、Cu,Mg,Znはシリンダの強度向上に寄与
し、Si,Fe,Niはシリンダの製造に際してのし
ごき性の向上に寄与するものである。しかし
Mn:0.05wt%未満、Cr:0.05wt%未満、Cu:
0.05wt%未満、Mg:0.05wt%未満、Zn:0.05wt
%未満、Si:0.05wt%未満、Fe:0.05wt%未満、
Ni:0.05wt%未満ではそれらの効果に乏しく、
逆にMn:1.5wt%を超え、Cr:1.0wt%を超え、
Ti:0.5wt%を超え、Cu:7wt%を超え、Mg:
7wt%を超え、Zn:8wt%を超え、Si:12wt%を
超え、Fe:2wt%を超え、Ni:8wt%を超えて含
有されても該効果の格別な増大作用がないばかり
か、却つて粗大な金属間化合物を生じ、加工性、
表面平滑性を阻害するものとなる。好ましい含有
範囲は、Mn:0.1〜1.5wt%,Cr:0.1〜1.0wt%,
Ti:0.5wt%以下、Cu:0.1〜2.0wt%,Mg:0.1
〜2.0wt%,Zn:0.1〜3.0wt%,Si:0.1〜3.0wt
%.Fe:0.1〜1.5wt%,Ni:0.1〜3.0wt%であ
る。 この発明に係る上記組成のシリンダの製造は、
常法により管材に押出したのち、一般的には押出
素管にしごき加工、引抜き加工等の冷間加工を施
すことにより製造される。 ところで、この発明に係るシリンダは、その用
途を電子複写機の感光ドラム基体に限定するもの
ではないが、特に感光ドラム基体として用い、そ
の表面にセレンや有機感光体等の光導電性の感光
体層を被覆して電子複写機の感光ドラムとした場
合には、該ドラムの電気特性を極めて優れたもの
となすことができる。即ち、感光ドラムの電気特
性として、表面電位、暗減衰等の所期特性及びそ
の経時特性の優劣が評価されるが、本発明に係る
シリンダを用いた感光ドラムによれば、所期特性
に優れかつ経時変化も少なく、連続コピー時にお
いても所期性能を良好に維持できるものとなしう
る。 発明の効果 この発明に係るシリンダは、上述のようにBの
規定量の添加含有により、アルミニウム合金中に
硬質のホウ化物を均一に分散するものであり、こ
のホウ化物の作用により製造工程において押出後
の冷間加工時の焼付防止、高加工率での成形を可
能とし、冷間加工性に優れたものとなしうる。 しかもまた、本発明シリンダを特に電子複写機
の感光ドラム基体として適用した場合には、電気
特性に優れひいては高画質の複写を可能とする感
光ドラムを提供できるという効果もある。 実施例 第1表に示す各種組成のアルミニウム合金をビ
レツトに溶解鋳造したのち、押出温度500℃、押
出速度0.3m/minの押出条件で外径43mm、内径
37mmの管材に押出成形した。 その後、第2表に示すように、いくつかの押出
管については表面粗さ1Sまでその表面を切削し
たのち、また他の押出管については切削を施すこ
となく、いずれもしごき加工率50%のしごき加工
を実施して各種シリンダを得た。 そして上記により得られたシリンダ表面の焼付
の発生状況を目視観察するとともに、押出ダイス
の摩耗の程度を調べた。それらの結果を第2表に
示す。
ツトローラー、エアーシリンダ等の基体として使
用されるような筒状のシリンダに関する。 従来技術及びその問題点 例えば、電子複写機の感光ドラム基体、即ちセ
レンやいわゆるOPC感光ドラムにおける有機感
光体等の光導電性の感光体層を支持する感光ドラ
ム基体としては、アルミニウム合金押出パイプを
精密切削加工により平滑仕上げしたり、あるいは
また押出パイプにさらにしごき加工や引抜き加工
を施すことにより製作したシリンダが従来より用
いられている。 而して従来のシリンダでは、その製作工程にお
いて、特に押出後にしごき加工、引抜き加工等の
冷間加工を実施する場合、シリンダ表面に焼付が
生じて表面平滑性が損われることがあり、このた
め冷間加工時に高加工率で成形できないという欠
点があつた。 この発明はかかる欠点を解消するためになされ
たものであつて、その製造に際し、冷間加工性に
優れ高度な表面平滑性及び高加工率を得ることが
できるシリンダの提供を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 この発明は、B含有アルミニウム合金をもつて
シリンダを形成することで、シリンダ製造工程に
おいて、冷間加工時の焼付を効果的に防止でき高
加工率で成形できるという知見から到達しえたも
のである。 而して、この発明に係るシリンダは基本的には
Bを0.001〜0.5wt%の範囲で含有し、残部がアル
ミニウム及び不可避不純物からなるアルミニウム
合金をもつて形成されているものである。 そしてまた、この発明に係るシリンダは、その
適用される具体的な物との関係で要求される性質
改善のための諸元素が添加されたアルミニウム合
金をもつて形成されてなるものも対象とし、この
ようなシリンダとして、上記Bの0.001〜0.5wt%
の含有に加えてMn:0.05〜1.5wt%,Cr:0.05〜
1.0wt%,Ti:0.5wt%以下、Cu:0.05〜7wt%,
Mg:0.05〜7wt%,Zn:0.05〜8wt%,Si:0.05
〜12wt%,Fe:0.05〜2wt%,Ni:0.05〜8.0wt
%の1種または2種以上を含有し、残部がアルミ
ニウム及び不可避不純物からなるシリンダをも提
供するものである。 この発明の特徴としてシリンダに添加含有され
るBは、それが0.001〜0.5wt%の範囲に含有され
ることにより、シリンダ材料中にアルミニウムと
の硬質金属間化合物(AlB2)を適度な分散状態
に形成させる。そして上記化合物即ちホウ化物が
押出時においてはダイスのベアリング面に対して
優れたクリーニング作用を果たし、該ベアリング
面へのアルミニウムの付着を防止して押出管の全
周、全長にわたり均一な表面性状を形成し、ひい
ては押出速度の増大を可能とするとともに、その
後の冷間加工時においては焼付を防止し、高加工
率での成形を実現する。しかしBの含有量が
0.001wt%未満では上記効果に乏しく、逆に0.5wt
%を越えて含有されるとホウ化物の増大により押
出時等にダイス摩耗が激しくなる。好ましいBの
含有範囲は0.005〜0.3wt%である。 B以外の添加元素Mn,Cr,Ti,Cu,Mg,
Zn,Si,Fe,Niは、シリンダが具体的に適用さ
れる物との関係で、性質改善のために任意に1種
または2種以上の組み合せにおいて添加含有され
るものである。即ち、Mn,Crは合金結晶粒の微
細化に寄与し、Tiは鋳造時の鋳造割れ防止に寄
与し、Cu,Mg,Znはシリンダの強度向上に寄与
し、Si,Fe,Niはシリンダの製造に際してのし
ごき性の向上に寄与するものである。しかし
Mn:0.05wt%未満、Cr:0.05wt%未満、Cu:
0.05wt%未満、Mg:0.05wt%未満、Zn:0.05wt
%未満、Si:0.05wt%未満、Fe:0.05wt%未満、
Ni:0.05wt%未満ではそれらの効果に乏しく、
逆にMn:1.5wt%を超え、Cr:1.0wt%を超え、
Ti:0.5wt%を超え、Cu:7wt%を超え、Mg:
7wt%を超え、Zn:8wt%を超え、Si:12wt%を
超え、Fe:2wt%を超え、Ni:8wt%を超えて含
有されても該効果の格別な増大作用がないばかり
か、却つて粗大な金属間化合物を生じ、加工性、
表面平滑性を阻害するものとなる。好ましい含有
範囲は、Mn:0.1〜1.5wt%,Cr:0.1〜1.0wt%,
Ti:0.5wt%以下、Cu:0.1〜2.0wt%,Mg:0.1
〜2.0wt%,Zn:0.1〜3.0wt%,Si:0.1〜3.0wt
%.Fe:0.1〜1.5wt%,Ni:0.1〜3.0wt%であ
る。 この発明に係る上記組成のシリンダの製造は、
常法により管材に押出したのち、一般的には押出
素管にしごき加工、引抜き加工等の冷間加工を施
すことにより製造される。 ところで、この発明に係るシリンダは、その用
途を電子複写機の感光ドラム基体に限定するもの
ではないが、特に感光ドラム基体として用い、そ
の表面にセレンや有機感光体等の光導電性の感光
体層を被覆して電子複写機の感光ドラムとした場
合には、該ドラムの電気特性を極めて優れたもの
となすことができる。即ち、感光ドラムの電気特
性として、表面電位、暗減衰等の所期特性及びそ
の経時特性の優劣が評価されるが、本発明に係る
シリンダを用いた感光ドラムによれば、所期特性
に優れかつ経時変化も少なく、連続コピー時にお
いても所期性能を良好に維持できるものとなしう
る。 発明の効果 この発明に係るシリンダは、上述のようにBの
規定量の添加含有により、アルミニウム合金中に
硬質のホウ化物を均一に分散するものであり、こ
のホウ化物の作用により製造工程において押出後
の冷間加工時の焼付防止、高加工率での成形を可
能とし、冷間加工性に優れたものとなしうる。 しかもまた、本発明シリンダを特に電子複写機
の感光ドラム基体として適用した場合には、電気
特性に優れひいては高画質の複写を可能とする感
光ドラムを提供できるという効果もある。 実施例 第1表に示す各種組成のアルミニウム合金をビ
レツトに溶解鋳造したのち、押出温度500℃、押
出速度0.3m/minの押出条件で外径43mm、内径
37mmの管材に押出成形した。 その後、第2表に示すように、いくつかの押出
管については表面粗さ1Sまでその表面を切削し
たのち、また他の押出管については切削を施すこ
となく、いずれもしごき加工率50%のしごき加工
を実施して各種シリンダを得た。 そして上記により得られたシリンダ表面の焼付
の発生状況を目視観察するとともに、押出ダイス
の摩耗の程度を調べた。それらの結果を第2表に
示す。
【表】
【表】
上記結果から明らかなように、本発明に係るシ
リンダ(No.1〜8)はその製造工程において、冷
間加工後の表面平滑性に優れ、高加工率での成形
が可能であることを確認しえた。また本発明範囲
を超えるBの含有は、ダイス摩耗を引き起すこと
もわかる。 また、本発明に係るシリンダを電子複写機の感
光ドラム基体として用いた場合の、感光ドラムの
電気特性の優秀性を確認するために、以下の試験
を行つた。 まず、前記第1表に示すNo.9を除く他の合金組
成と同じ組成のアルミニウム合金を、常法により
外径65mm、内径58mmの押出素管に押出すととも
に、該押出素管を長さ150mmに切断したのち、し
ごき加工を施して感光ドラム基体を製作した。 次いで、上記により得た各感光ドラム基体の表
面に、絶縁層としてのアルマイト層(厚さ5μm)
あるいはポリエチレンフイルム層(厚さ1μm)
を被覆形成したのち、さらにその上に感光層とし
てポリビニールカルバゾーブ/トリニトロフルオ
レイン(PVK/TNF)を浸漬法による塗布によ
り厚さ15μmんに被覆形成し、もつて感光ドラム
とした。 そして得られた各感光ドラムにつき、表面電位
及び暗減衰の経時変化を調べた。ここで表面電位
は、+5.7kVで20秒間帯電を行つたときの電位で
評価し、暗減衰は表面電位とその後20秒間暗中に
放置したときの電位との比をもつて評価した。そ
してこれらの結果を第3表に示す。
リンダ(No.1〜8)はその製造工程において、冷
間加工後の表面平滑性に優れ、高加工率での成形
が可能であることを確認しえた。また本発明範囲
を超えるBの含有は、ダイス摩耗を引き起すこと
もわかる。 また、本発明に係るシリンダを電子複写機の感
光ドラム基体として用いた場合の、感光ドラムの
電気特性の優秀性を確認するために、以下の試験
を行つた。 まず、前記第1表に示すNo.9を除く他の合金組
成と同じ組成のアルミニウム合金を、常法により
外径65mm、内径58mmの押出素管に押出すととも
に、該押出素管を長さ150mmに切断したのち、し
ごき加工を施して感光ドラム基体を製作した。 次いで、上記により得た各感光ドラム基体の表
面に、絶縁層としてのアルマイト層(厚さ5μm)
あるいはポリエチレンフイルム層(厚さ1μm)
を被覆形成したのち、さらにその上に感光層とし
てポリビニールカルバゾーブ/トリニトロフルオ
レイン(PVK/TNF)を浸漬法による塗布によ
り厚さ15μmんに被覆形成し、もつて感光ドラム
とした。 そして得られた各感光ドラムにつき、表面電位
及び暗減衰の経時変化を調べた。ここで表面電位
は、+5.7kVで20秒間帯電を行つたときの電位で
評価し、暗減衰は表面電位とその後20秒間暗中に
放置したときの電位との比をもつて評価した。そ
してこれらの結果を第3表に示す。
【表】
【表】
上記結果から明らかなように、この発明に係る
シリンダを電子複写機の感光ドラム基体に適用し
た場合には、極めて優れた電気特性を有する感光
ドラムを提供することができるものであることを
確認しえた。
シリンダを電子複写機の感光ドラム基体に適用し
た場合には、極めて優れた電気特性を有する感光
ドラムを提供することができるものであることを
確認しえた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 B:0.001〜0.5wt%を含有し、残部アルミニ
ウム及び不可避不純物からなるアルミニウム合金
をもつて形成されていることを特徴とする電子複
写機の感光ドラム等に適したシリンダ。 2 B:0.001〜0.5wt%を含有し、さらにMn:
0.05〜1.5wt%,Cr:0.05〜1.0wt%,Ti:0.5wt
%以下、Cu:0.05〜7wt%,Mg:0.05〜7wt%,
Zn:0.05〜8wt%,Si:0.05〜12wt%,Fe:0.05
〜2wt%,Ni:0.05〜8.0wt%の1種または2種
以上を含有し、残部アルミニウム及び不可避不純
物からなるアルミニウム合金をもつて形成されて
いることを特徴とする電子複写機の感光ドラム等
に適したシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14276187A JPS63306484A (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | 押出後の冷間加工性及び電気的特性に優れた感光ドラム基体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14276187A JPS63306484A (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | 押出後の冷間加工性及び電気的特性に優れた感光ドラム基体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63306484A JPS63306484A (ja) | 1988-12-14 |
JPH0440706B2 true JPH0440706B2 (ja) | 1992-07-03 |
Family
ID=15322964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14276187A Granted JPS63306484A (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | 押出後の冷間加工性及び電気的特性に優れた感光ドラム基体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63306484A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4023495A1 (de) * | 1990-07-24 | 1992-01-30 | Nukem Gmbh | Elektronisches bauelement |
JP5870780B2 (ja) * | 2012-03-13 | 2016-03-01 | 三菱化学株式会社 | 導電性支持体を用いた電子写真感光体、電子写真カートリッジ及び画像形成装置 |
CN112853167A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-28 | 江苏凯伦铝业有限公司 | 一种新型铝合金挤压型材及其制备方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5263110A (en) * | 1975-11-19 | 1977-05-25 | Hokusei Aluminium Co Ltd | Aluminium alloy for extrusion |
JPS57115560A (en) * | 1981-01-08 | 1982-07-19 | Canon Inc | Manufacture for metallic drum for image holding member |
JPS60197854A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-07 | Sukai Alum Kk | 感光体ドラム用アルミニウム合金圧延板 |
JPS60254143A (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-14 | Furukawa Alum Co Ltd | 電子写真用感光体の製造方法 |
-
1987
- 1987-06-08 JP JP14276187A patent/JPS63306484A/ja active Granted
Patent Citations (4)
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JPS57115560A (en) * | 1981-01-08 | 1982-07-19 | Canon Inc | Manufacture for metallic drum for image holding member |
JPS60197854A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-07 | Sukai Alum Kk | 感光体ドラム用アルミニウム合金圧延板 |
JPS60254143A (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-14 | Furukawa Alum Co Ltd | 電子写真用感光体の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS63306484A (ja) | 1988-12-14 |
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