JPS6240263Y2

JPS6240263Y2 -

Info

Publication number: JPS6240263Y2
Application number: JP6529383U
Authority: JP
Priority date: 1983-04-30
Filing date: 1983-04-30
Publication date: 1987-10-15
Also published as: JPS59170131U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、冷暖房運転を可能とする一体型ヒー
トポンプ式空気調和機の補助暖房用のヒータ取付
装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点第１図，第２図において従来例の構成について
説明する。

同図において、基板１上には室内側通風回路２
と室外側通風回路３を仕切るエアガイダ４、及
び、フアン５が前記室内側通風回路２，室外側通
風回路３中にそれぞれ前記基板１と垂直方向に配
設され、前面に室内側熱交換器６及び背面に室外
側熱交換器７を設けて冷凍サイクルを構成してい
る。前記エアガイダ４，フアン５，室内側熱交換
器６及び室外側熱交換器７の上部は天板８により
固定されている。さらに、暖房時の暖房能力向上
を目的とするヒータ９がヒータ固定板１０によつ
て、前記エアガイダ４の室内側面に固定されてい
る。

しかし、ヒータ固定板１０は第２図の如く、エ
アガイダ４に対して直角な方向から室内側よりエ
アガイダ４に固定用ネジ１１（以後、ネジと称す
る）にて固定されているため、補修作業における
ヒータ固定板１０の着脱時は第１図において説明
したような構造上、室内側熱交換器６が障害とな
つて着脱困難となり、室内側熱交換器６をも取り
はずす必要があつた。さらに、前記エアガイダ４
に対して直角方向からヒータ固定板１０の上下を
ネジ１１にて固定するため、ヒータ９及びヒータ
固定板１０の自重とヒータ９の放熱によるエアガ
イダ４などの熱変形の影響でネジ固定部に無理な
力が生じ、きしみ音を発生させるという問題点が
あつた。

考案の目的本考案は、上記従来の欠点を解消するもので、
ヒータ固定板の着脱作業を容易にするとともにき
しみ音発生防止を行うことを目的とするものであ
る。

考案の構成この目的を達成するために本考案においては、
ヒータ固定板を、エアガイダに形成した板バネと
エアガイダより直角方向に突出した切り起こし間
に係合、ネジ止めの手段をもつて固定したもので
ある。

実施例の説明以下、本考案の一実施例を第３図，第４図にて
説明する。ここで、従来例と同一のものについて
は同一番号を符して説明を省略する。

第３図においてヒータ固定板１０の上部にａ部
の如き曲げ加工部１３を施し、エアガイダ４に新
たに形成したネジ穴加工の切り起こし部１４にネ
ジ１１にて矢印１２方向からの固定を可能にして
いる。一方、ヒータ固定板１０の下部には同図の
ｂ部の如き切り起こし部１５を設けて、エアガイ
ダ４の下部に新規に配設された板バネ１６との係
合により、ヒータ固定板１０の下部の位置決め及
び固定を容易にしている。

次に第４図によりヒータ固定板１０の固定手順
を説明する。まず、ヒータ固定板１０の下部の切
り起こし部１５を矢印１２方向から板バネ１６に
差し込み、ヒータ固定板１０の下部の位置決め及
び仮固定を行なつた後にヒータ固定板１０の上部
の曲げ加工部１３をエアガイダ４の切り起こし部
１４と合わせ、矢印ロ方向からネジ１１にて固定
する。したがつてヒータ固定板１０は、矢印ロ方
向からの着脱が可能となり、ヒータ９の補修に際
して前記室内側熱交換器６をはずす必要がなくな
り、ヒータ固定板１０の着脱容易化が実現する。

考案の効果上記実施例より明らかなように本考案において
は、ヒータ固定板を基板に対し垂直方向に着脱す
ることで、室内側熱交換器を取りはずすことな
く、確実かつ容易にヒータの固定が行なえ、さら
に、ヒータからの放熱により生じるエアガイダの
熱変形はヒータ固定部で顕著であるが、ヒータ及
びヒータ固定板の全自重を直接、集中して鉛直下
方で受け、さらにヒータ固定板を基板に対し垂直
方向にネジ止めするため、鉛直下方への力が板バ
ネと切起こし部で分散でき、きしみ音が防止でき
る効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一体型ヒートポンプ式空気調和
機の内部組立図、第２図は同一体型ヒートポンプ
式空気調和機におけるヒータ固定部の拡大図、第
３図は本考案の一実施例におけるヒータ固定部の
固定部の拡大図、第４図は第３図のＡ−Ａ線によ
る概略断面図である。４……エアガイダ、６……室内側熱交換器、７
……室外側熱交換器、８……天板、９……ヒー
タ、１０……ヒータ固定板、１１……ネジ、１３
……曲げ加工部、１４……切り起こし部、１５…
…切り起こし部、１６……板バネ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

圧縮機，室内側熱交換器，室外側熱交換器，上
下に延出するフアン，フアンモータ等を一つの基
板上に配設して冷凍サイクルを構成し、さらに暖
房時に通電されるヒータを、固定装置を介して内
外を仕切るエアガイダの室内側面の通風回路部へ
前記フアンと同軸方向に配設し、前記固定装置
を、前記エアガイダの上下両端部に形成した板バ
ネと切り起こし部と、前記ヒータを支持しかつ上
端が前記板バネに係合し、下端が前記切り起こし
部へネジ止めされるヒータ固定板より構成し、さ
らに前記エアガイダに、前記フアンを支持しかつ
前記ヒータをエアガイダ，室内側熱交換器で包囲
された空間内へ収納する天板を設けた一体型空気
調和機のヒータ取付装置。