JPS6239023B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、材料帯の移動方向に対して直角に延
びかつ糊移し装置をもつ回転糊付け胴と、これに
付属する対向保持機構とを有し、材料帯移動方向
に対して直角に延びる筋の形に糊をこの材料帯へ
塗布する、特に互いに結合される複数の折り丁か
らなる折り畳み製品を製造する装置の一部として
の糊塗布装置に関する。

仮とじして合わされる折り丁からなる折り畳み
製品いわゆるタブロイド製品の個々の折り丁は、
これまで針金からなるＵ字状とじ金によつてまと
められる。しかしこれらのとじ金は製品を非常に
厚くしてしまい、特に比較的薄い製品例えば８あ
るいは12ページの製品では、これにより堆積およ
び包装にきわめて有害な影響を受ける可能性があ
る。

したがつて本発明の目的は、横糊付けにより
個々の折り丁のとじ金なし結合を可能にすること
である。

ドイツ連邦共和国特許出願公告第1133232号明
細書から、最初にあげた種類の糊付け装置は公知
である。この場合糊付け胴は駆動される軸上に設
けられた２つの腕からなり、これらの腕がその半
径方向外端にそれぞれ塗布桟片を備えている。糊
容器へ没入する給糊胴により、これらの塗布桟片
上へ糊が塗布される。対向胴として転向ロールが
用いられ、この転向ロールのまわりを材料帯が移
動する。しかしこの種の装置は比較的小さい材料
帯速度にしか適していない。材料帯速度が高いと
糊付け胴の高い回転数が必要なので、露出して回
転している塗布桟片から糊が飛散するおそれがあ
る。この点を全く別としても、この種の塗布桟片
では非常に幅の広い糊の筋しか移すことができな
い。さらに塗布桟片の糊をもつ面へ材料帯を押付
ける際糊が側方へそれるので、移された糊筋の縁
に糊がたまるのみならず、移された糊筋の幅も変
化する。塗布桟片が給糊胴へ押込まれる可能性の
あるときには、この現象がさらに強められるの
で、塗布桟片の半径方向外端面のみならず、この
外端面に続く両側面にも糊が供給される。この場
合さらにこれらの側面に紙粉がたまり、それによ
つて移される糊筋の形状も同様に影響を受けるお
それがある。したがつて糊で互いに結合される折
り丁からなる折り畳み製品を製造するのに、ドイ
ツ連邦共和国特許出願公告第1133232号明細書か
ら公知の種類の装置は適していない。

したがつて本発明の基礎になつている課題は、
公知の装置の欠点を回避して、折り畳み製品の製
造において普通な大きさの高い材料帯速度でも確
実に動作し、精確に規定可能な糊筋を材料帯へ移
すのを可能にし、糊の飛散または紙粉等によるよ
ごれのおそれがなく、したがつて折り畳み製品の
互いに結合すべき個々の折り丁のとじ金なしの結
合を可能にするような、最初にあげた種類の装置
を提供することである。

この課題は本発明によれば次のようにすること
によつて解決される。すなわち糊付け胴の軸線に
対して平行に少なくとも１つの塗布ロールがこの
糊付け胴に回転可能に支持され、少なくとも１つ
の糊収容凹所を備えて糊を供給される塗布ロール
の周囲が、かき取り装置と共同作用し、この周囲
の糊をかき取られる範囲がそのそばを通過する材
料帯に対して少なくとも一部露出され、塗布すべ
き糊の筋の間隔によつて規定されるタイミングで
回転する糊付け胴の周速と、これに対し相対的に
駆動可能な塗布ロールの周速との和が、材料帯の
速度に等しく、対向保持機構が、駆動される軸上
に塗布ロールに対して平行にカム状に設けられる
桟片として構成されている。

この手段は与えられた課題の非常に簡単で確実
な解決策を生ずる。この場合塗布ロールの糊収容
凹所だけに糊が満たされ、対向保持機構により材
料帯が塗布ロールへ押付けられる際、糊は実際上
収容凹所から取出される。このようにして移され
る糊筋の寸法は、糊収容凹所の寸法に精確に一致
する。したがつて糊筋の所望の長さと幅を精確に
設定することができる。収容凹所の深さは移すべ
き糊の量に影響を及ぼす。塗布ロールと糊付け胴
との相対運動により、機械的応力のみを考慮して
糊付け胴の寸法をきめることができる。しかし塗
布ロールと材料帯の同期が保証され、それにより
材料帯上の糊によるよごれが防止される。同時に
塗布ロールの回転により、糊を取出された糊収容
凹所へ簡単に再び糊を確実に供給することができ
る。塗布ロールの糊かき取りにより、糊収容凹所
の精確な充満が行なわれるのみならず、同時に塗
布ロールの表面には実際上糊がないので、この表
面へ実際上紙粉が沈積することがなく、これによ
り保守がきわめて有利な影響を受ける。本発明に
よる手段で折り畳み製品の個々の折り丁をとじ金
なしで結合することが可能になるので、これまで
そのために使用されたとじ装置が不要になり、そ
れにより折り畳み装置の構造および所要場所を簡
単にすることができる。同時に、しばしば不利と
思われていたようにとじ金により片側が厚くなる
ことがなくなり、それにより堆積の形成と包装が
容易になる。

本発明による手段の有利な別の構成では、糊付
け胴の周囲に近い所に設けられてその周囲を縦ス
リツトの形に中断する収容切欠きに、塗布ロール
が回転可能に収容されているようにすることがで
きる。この手段は塗布ロールのすぐれた支持と、
糊収容凹所を備えた塗布ロールの周囲の充分な被
覆とを保証し、それにより信頼性および保守の容
易さがさらに高められる。

別の有利な手段は、糊収容凹所が軸線に対して
平行に延びて塗布ロール端部の近くに終る縦溝と
して構成され、この縦溝が処理可能な材料帯の最
小幅よりいずれにせよ短いことである。これによ
り材料帯の幅が変つても、本発明による糊付け装
置の改造が不要になる。連続するかあるいは中断
する糊筋は、幅の広い材料帯から断裁された枚葉
紙の結合も可能にする。

本発明による手段の別の好ましい構成によれ
ば、かき取り装置が、糊付け胴の対応する案内切
欠き内にほぼ半径方向移動可能に収容されて塗布
ロールの周囲部分に接するかき取り片をもち、こ
のかき取り片が塗布ロール側に、枠状のかき取り
縁により区画される少なくとも１つの糊だめを備
えており、この糊だめが糊供給装置に接続可能で
ある。この手段は、塗布ロールの各回転方向にお
いてその周面における規則正しいかき取りが行な
われるのを保証する。同時にかき取り縁が糊収容
凹所へ没入しないようにすることができる。かき
取り片が塗布ロールの周囲へ押付け可能であるの
がよい。この押付けは圧縮空気を使用して有利に
行なうことができ、それにより連続運転中押付け
圧力の調節が可能になる。

本発明による手段の別の有利な構成は、糊付け
胴のタイミングで回転する対向保持機構のカム状
に設けられた桟片が、弾性材料からなる軟質押圧
クツシヨンを塗布ロール側にもち、この押圧クツ
シヨンの周速が材料帯の速度に等しい点にある。
この手段は材料帯を損傷しない取扱いを可能に
し、同時に塗布ロールへの材料帯の充分な接触し
たがつて糊収容凹所により与えられる糊の確実な
引受けを保証する。

本発明による手段の別の好ましい拡張と有利な
構成は、特許請求の範囲の他の実施態様項と共に
図面についての実施例の以下の説明から明らかに
なる。

折り畳み装置の構造および作用は公知であり、
したがつてここでは説明を省略する。第１図に示
す折り畳み装置の入口には引張りロール対１が設
けられて、全体を３で示す横裁ち装置へ材料帯２
を供給し、この横裁ち装置３により材料帯が枚葉
紙状製品に細分される。横裁ち装置３はここには
図示してない刃を備えた裁ち胴４を含み、図示し
ない裁ち溝、針および折り刃を備えた対向胴５が
裁ち胴４と共同作用し、この対向胴５の図示して
ない折り刃は、付属する針により先端を保持され
る材料帯部分を、横折り目を形成しながら、後続
の胴６に設けられた図示してない折り爪へ引渡
す。折り爪を備えた胴６は、図示してないが羽根
車等へ至るベルトと共同作用することができる。
８ページ折り畳み製品を製造するには２条の材料
帯が必要である。したがつて図示した実施例で
は、材料帯２を２つの重なる条２ａおよび２ｂか
ら形成する。

材料帯２から断裁されて重なる個々の枚葉紙を
とじ金なしで結合するために、胴５から胴６への
移行の際形成される横折り目の範囲でこれらの枚
葉紙が互いに接着される。このため横裁ち装置３
および引張りロール対１の前に全体を７で示す糊
付け装置が設けられ、材料帯の条２ａの内側すな
わち隣接する条２ｂに面する側へ横に延びる糊の
筋を設け、適当な硬化後横裁ち装置３により生ず
る枚葉紙状製品の結合をこの糊筋が保証する。糊
付け装置７は胴５の折り刃に対し精確な見当で動
作し、すなわち糊筋は後で横折り畳みが行なわれ
る個所で材料帯２の条２ａへ塗布される。使用さ
れる糊は、比較的短い硬化時間しか必要としない
短繊維の常温硬化分散糊であると有利であり、こ
れにより糊を移すのが容易になる。

２条材料帯では、一方の条へ糊筋を設ければ充
分である。その際他の条すなわち条２ｂは単に転
向されて、引張りロール対１の範囲で両方の条２
ａおよび２ｂが合わされる際見当合わせが行なわ
れる。したがつて両方の条２ａおよび２ｂの移動
行程は同じでなければならないか、あるいはちよ
うど横裁ち装置３により形成可能な１つあるいは
複数の部分長だけ相違していてもよい。図示した
実施例では、条２ｂを転向するため２つの転向ロ
ール８および９が設けられ、これらのロールによ
り条２ｂが糊付け装置７の隣接する素子のまわり
に案内される。所望の見当合わせを設定するため
に、転向ロール８を移動可能に支持することがで
きる。

糊付け装置７は、ここでは塗布ロール１０を組
込まれた糊付け胴１１と、これに対向する対向保
持機構１２とから構成されている。材料帯２は糊
付け胴１１と対向保持機構１２との間を通され
る。第２図からよくわかるように、糊付け胴１１
は塗布ロール１０を収容するため軸線に平行に収
容切欠き１３を形成する穴を備えており、この穴
の直径はこの中に回転可能に収容されている塗布
ロール１０の直径に対応している。収容切欠き１
３を形成する穴は、糊付け胴１１の両端面の範囲
を、第１図に概略的に示す覆い板１４により覆わ
れており、ここでは連続するロールとして構成さ
れた塗布ロール１０を軸受１５により覆い板１４
に支持することができる。収容切欠き１３は糊付
け胴１１の周囲に近い所に設けられて、その輪郭
が糊付け胴１１の外周の輪郭と少し交差するよう
になつているので、糊付け胴１１の外側輪郭の中
断部が縦スリツト１６によつて生ずる。

糊付け胴１１は横裁ち装置３によつて生ずる製
品長に関して整数回の回転を行ない、すなわち１
つの部分長の通過の際糊付け胴１１の１回転ある
いはその整数倍の回転が行なわれる。糊付け胴１
１に組込まれた塗布ロール１０はこの糊付け胴に
対して相対的に駆動可能である。このため図示し
た実施例では、覆い板１４の範囲に設けられてな
るべく遊星伝動装置として構成された図示しない
変速機が設けられ、この変速機を介して塗布ロー
ル１０が例えば側方に端面駆動装置を備えた糊付
け胴１１に伝動結合されて、糊付け胴１１の周速
と塗布ロール１０の周速との和が材料帯２の速度
に等しくされている。糊付け胴１１の直径に応じ
て塗布ロール１０は同じ方向あるいは逆方向に回
転することができる。したがつて糊付け胴１１は
周囲を考慮することなく寸法を定めることができ
る。

塗布ロール１０は周囲の側に設けられた少なく
とも１つの糊収容凹所１７を備え、この収容凹所
１７は塗布ロール１０の１回転ごとに糊を満たさ
れ、縦スリツト１６を通過する際糊を移すため露
出する。このため条２ａは、縦スリツト１６の範
囲で露出して材料帯の速度で運動する塗布ロール
１０の周部分へ押付けられる。このために設けら
れる対向保持機構１２は駆動される軸１８を含
み、塗布ロール１０または糊収容凹所１７に対し
て平行な押圧桟片１９がこの軸１８へ取付けられ
ている。押圧桟片１９は塗布ロール側に弾性押圧
クツシヨン２０を形成する軟質ゴム条片を備えて
おり、このゴム条片は桟片１９の対応する凹所へ
はめ込むか接着することができる。対向保持機構
１２は材料帯部分長の通過の際１回転する。押圧
クツシヨン２０の半径方向外縁の範囲における周
速は材料帯の速度に等しい。したがつて対向保持
機構１２の有効直径および回転数は、同様に部分
長あたり１回転を行なう裁ち胴４の有効直径およ
び回転数に等しい。対向保持機構１２の軸１８と
糊付け胴１１は例えば平歯車等により互いに伝動
結合されて、横折り個所が通過する際押圧クツシ
ヨン２０とそれぞれ１つの糊収容凹所１７とが共
同作用するようになつている。押圧クツシヨン２
０により塗布ロール１０へ押付けられる材料帯
は、押圧クツシヨン２０に対向する糊収容凹所１
７内に存在する糊を実際上自動的にこの凹所１７
から引出す。分散糊が短繊維であると、糊のこの
引渡しが容易になる。

図示した実施例では、塗布ロール１０はその周
囲に均一に分布した複数の糊収容凹所１７を備え
ている。これら凹所の数およびピツチは糊付け胴
１１に対する塗布ロール１０の必要な相対速度に
関係している。図示した実施例では、糊付け胴１
１の周速は材料帯２の約9/10となるようにする。
この場合材料帯の全速度を得るため残りの1/10は
糊付け胴１１に対する塗布ロール１０の相対運動
によつて得られる。したがつて塗布ロール１０
は、図示した実施例では、10ピツチに対応して周
囲に均一に分布された10個の糊収容凹所１７を備
えている。したがつて糊付け胴１１の１回転ごと
に、それぞれ次の糊収容凹所１７が縦スリツト１
６の範囲へ入る。

糊収容凹所１７は、第３図からよくわかるよう
に、閉じた環状縁により区画されて軸線に対して
平行に延びる縦溝として構成され、これらの縦溝
は塗布ロール１０の周囲に切込まれている。図示
した実施例では、条２ａへ移される糊筋が連続し
た筋として形成されるようにする。したがつて糊
収容凹所１７を形成する溝は塗布ロール１０のほ
ぼ全長にわたつて延びる溝として形成されてい
る。これらの溝の内側幅および深さは、移される
糊筋の幅と厚さを規定する。糊収容凹所１７を形
成する溝の長さは、処理すべき材料帯の最小幅よ
り少し小さいので、この材料帯の処理でも溝の全
長における糊の取出しが保証され、機械の改造は
不要である。ここで連続するロールとして構成さ
れた塗布ロール１０は側方にジヤーナル２１を備
え、これらのジヤーナル２１が軸受１５にはま
り、付属する駆動素子をもつている。材料帯の移
動方向に対して直角に設けられた糊付け胴１１の
長さは、ジヤーナル２１を含む塗布ロール１０の
全長にほぼ等しい。連続する塗布ロールの代り
に、横に並べて配置された複数の短い塗布ロール
を使用することもできる。糊収容凹所１７を塗布
ロール１０の長さにわたつて１回あるいは数回中
断することも考えられる。

塗布ロール１０へ糊を供給するために、縦スリ
ツト１６に対しほぼ直径上に糊だめ２２が設けら
れ、糊付け胴１１に設けられた組込み部材と塗布
ロール１０とにより閉じられている。塗布ロール
１０の周囲に設けられた糊収容凹所１７は、塗布
ロール１０の回転のため糊だめ２２を通過し、そ
の際糊を収容する。塗布ロール１０の他の表面は
糊をかき取られるので、糊収容凹所１７の間の範
囲には糊がない。これによりこれらの範囲に汚物
が沈積するのが防止される。しかし糊を満たされ
た糊収容凹所１７も縦スリツト１６へ入つてはじ
めて露出する。縦スリツト１６および糊だめ２２
以外の所では、塗布ロール１０は収容切欠き１３
の壁に充分接触している。この場合糊の飛散は有
利にも不可能である。糊だめ２２を含む組込み部
材は、第２図からさらにわかるようにかき取り片
２３として構成され、糊付け胴１１の案内切欠き
２４内に、塗布ロール１０に対し半径方向移動可
能に収容されている。案内切欠き２４は実際上塗
布ロール１０のある収容切欠き１３へ開口してい
る。かき取り片２３は実際上塗布ロール１０の長
さにわたつて延びる梁により形成され、その塗布
ロール側の面は塗布ロール１０と同じ半径で湾曲
されている。かき取り片２３の湾曲面は塗布ロー
ル１０へ押付けられる。このため図示した実施例
では押圧ばね２５が設けられて、案内切欠き２４
を覆う桟片２６に支えられている。しかしかき取
り片２３を液圧あるいは空気圧の圧力媒体により
塗布ロールへ押付けることも考えられる。圧力媒
体は例えば糊付け胴１１にある中心供給部を経て
供給することができる。糊だめ２２は枠状のかき
取り縁２７により区画されている。これにより糊
収容凹所１７に確実に糊が満たされ、塗布ロール
１０の他の表面範囲が糊のない状態に保たれるよ
うにすることができる。枠状かき取り縁２７は、
かき取り片２３が糊収容凹所１７へ没入するのを
有利に防止する。塗布ロール１０とかき取り片２
３の互いに係合する表面は、摩耗を避けるためな
めらかである。これらの表面の少なくとも一方が
非常減摩特性をもつていると有利である。図示し
た実施例では、塗布ロール１０の表面にクロムめ
つきする。これに対応するかき取り片２３の表面
が四ふつ化エチレン被覆をもつているようにす
る。

糊だめ２２は１つの凹所として形成することが
できる。これに対し第４図からよくわかるよう
に、横に並んで複数の溝２８が設けられており、
この場合塗布ロール１０の回転方向にＶ字状に曲
げられている。これにより糊は実際上かき取り片
の中央の方へ引張られる。溝２８への糊の供給は
その側方端部の範囲で行なわれる。このため分配
室３０から出る供給穴２９が設けられている。こ
の分配室３０は閉じられた盲穴として簡単に形成
することができる。分配室３０の全長にわたつて
設けられる供給穴２９へ糊を均一に分配するため
に、この分配室３０の中央で糊を供給される。こ
のため横穴３１が設けられ、第２図からよくわか
るようにこの横穴３１の入口断面は、糊付け胴側
に設けられて穴により形成される通路３２の出口
断面と少なくとも一部一直線をなしている。糊付
け胴１１の範囲では穴によつて形成することので
きる通路３２は、糊付け胴端面の範囲に同軸的に
設けられる回転接続部を介して、ここには図示し
てないが例えば糊タンクへつながるポンプとして
構成される糊源へ通じている。圧力を受けた糊を
供給するために、糊収容凹所１７の精確な充満も
同様に有利な影響を受ける。

以上特に好ましい実施例について詳述したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば
糊付け胴１１の周囲に１つより多い塗布ロールを
設けることも直ちに考えられる。同様に複数の糊
付け装置７を前後あるいは横に並べて配置するこ
とができる。２つの折り丁からなる８ページの製
品を製造する場合、糊筋を条へ塗布する１つの糊
付け装置で充分である。もつと多いページ数また
は折り丁の場合、付加される条あたり１つの別な
糊付け装置が加わる。

図示したかき取り片の代りに、板により形成さ
れるかき取り刃も使用できる。特に連続した糊収
容凹所を使用する場合、このようなかき取り刃を
塗布ロールの軸線に対し少し傾斜して設けて、糊
収容凹所を越えてかき取り縁が容易に動くことが
できるようにするのが有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は横糊付け装置を備えた８ページ折り畳
み製品の製造用折り畳み装置の概略側面図、第２
図は横糊付け装置の糊付け胴と対向保持機構の拡
大断面図、第３図は塗布ロールの正面図、第４図
は塗布ロールから見たかき取り片の正面図であ
る。 ２……材料帯、２ａ，２ｂ……条、７……糊付
け装置、１０……塗布ロール、１１……糊付け
胴、１２……対向保持機構、１６……縦スリツ
ト、１７……糊収容凹所、、１８……軸、１９…
…桟片、２２……糊だめ、２３……かき取り片、
２７……かき取り縁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 材料帯の移動方向に対して直角に延びかつ糊
   移し装置をもつ回転糊付け胴１１と、これに付属
   する対向保持機構１２とを有し、材料帯移動方向
   に対して直角に延びる筋の形に糊をこの材料帯２
   へ塗布するものにおいて、糊付け胴１１の軸線に
   対して平行に少なくとも１つの塗布ロール１０が
   この糊付け胴１１に回転可能に支持され、少なく
   とも１つの糊収容凹所１７を備えて糊を供給され
   る塗布ロール１０の周囲が、かき取り装置２３，
   ２７と共同作用し、この周囲の糊をかき取られた
   範囲がそのそばを通過する材料帯２に対して少な
   くとも一部露出され、塗布すべき糊の筋の間隔に
   よつて規定されるタイミングで回転する糊付け胴
   １１の周速と、この糊付け胴１１の周囲にあつて
   これに対し相対的に駆動可能な塗布ロール１０の
   周速との和が、材料帯２の速度に等しく、対向保
   持機構１２が、駆動される軸１８上に塗布ロール
   １０に対して平行にカム状に設けられる桟片１９
   として構成されていることを特徴とする、移動す
   る材料帯へその移動方向に対して直角に糊を筋状
   に塗布する装置。 ２ 糊付け胴１１の周囲に近い所に設けられてそ
   の周囲を縦スリツト１６の形に中断する収容切欠
   き１３に、塗布ロール１０が回転可能に収容され
   ていることを特徴とする、特許請求の範囲第１項
   に記載の装置。 ３ 塗布ロール１０が糊付け胴１１の全長にわた
   つて延び、糊付け胴の端面の範囲に設けられた軸
   受１５に支持されていることを特徴とする、特許
   請求の範囲第１項あるいは第２項に記載の装置。 ４ 糊収容凹所１７が軸線に対して平行に延びて
   塗布ロール端部の近くに終る少なくとも１つの連
   続縦溝として構成され、この縦溝が処理可能な材
   料帯の最小幅より短いことを特徴とする、特許請
   求の範囲第１項に記載の装置。 ５ 塗布ロール１０がその周囲に均一に分布され
   た複数の糊収容凹所１７をもつていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第１項あるいは第３項に
   記載の装置。 ６ 塗布ロール１０がなるべく遊星伝動装置とし
   て構成された変速機を介して糊付け胴１１に伝動
   結合されていることを特徴とする、特許請求の範
   囲第１項あるいは第２項に記載の装置。 ７ かき取り装置が、糊付け胴１１の対応する案
   内切欠き２４内にほぼ半径方向移動可能に収容さ
   れて塗布ロール１０の周囲部分に接するかき取り
   片２３をもち、このかき取り片２３が塗布ロール
   側に、枠状のかき取り縁２７により区画される少
   なくとも１つの糊だめ２２を備えており、この糊
   だめ２２が糊供給装置に接続されていることを特
   徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ８ なるべく塗布ロール１０の回転方向へＶ字状
   に曲つた複数の溝２８によつて形成される複数の
   糊だめがかき取り片２３に設けられ、なるべくこ
   れらの溝２８の両端の範囲に設けられたそれぞれ
   少なくとも１つの供給穴２９を介して、糊だめが
   分配室３０へ接続されていることを特徴とする、
   特許請求の範囲第７項に記載の装置。 ９ 分配室３０がかき取り片２３のなるべくほぼ
   中央範囲に設けられた入口断面をもち、糊付け胴
   １１の範囲になるべく穴により形成される通路３
   ２のうち案内切欠き２４へ開口する終端断面に、
   分配室３０の入口断面が少なくとも一部重なり、
   糊付け胴端面の範囲に同軸的に設けられる回転接
   続部を経て通路３２が糊源へ接続されていること
   を特徴とする、特許請求の範囲第８項に記載の装
   置。 １０ かき取り片２３がなるべく液圧あるいは空
   気圧の圧力媒体により塗布ロール１０へ押付け可
   能であることを特徴とする、特許請求の範囲第７
   項ないし第９項のいずれか１つに記載の装置。 １１ かき取り片２３および塗布ロール１０の少
   なくとも一方が、互いに接触する範囲になるべく
   非常減摩特性をもつ被覆を備えていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第７項ないし第１０項の
   いずれか１つに記載の装置。 １２ 糊付け胴１１のタイミングで回転する対向
   保持機構１２のカム状に設けられた桟片１９が、
   弾性材料からなる軟質押圧クツシヨン２０を塗布
   ロール側にもち、この押圧クツシヨン２０の有効
   周速が材料帯２の速度に等しいことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項に記載の装置。 １３ 複数条２ａ，２ｂからなる材料帯２を枚葉
   紙状製品に分割する横裁ち装置３とこの後に横折
   り畳み装置が設けられ、１条２ｂを除いて材料帯
   ２の各条２ａに、横裁ち装置３の前に設けられて
   糊付け胴１１と対向保持機構１２とをもつ糊付け
   装置７が付属しており、糊付け胴１１と対向保持
   機構１２との間にそれぞれ対応する条２ａが通さ
   れ、糊を付けられない条２ｂは見当合わせされて
   転向されることを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項に記載の装置。 １４ 対向保持機構１２の有効直径が横裁ち装置
   ３の裁ち胴４の有効直径に等しいことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１３項に記載の装置。 １５ 塗布ロール１０がなるべくその軸線に対し
   て斜めに配置されたかき取り刃により糊をかき取
   られることを特徴とする、特許請求の範囲第１項
   ないし第６項のいずれか１つに記載の装置。