JPS6237430B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、仮名漢字変換型の日本語入力装置の
改良に関するものである。

例えばキヤラクタ・デイスプレイ装置などにお
いては、次に入力すべき文字のデイスプレイ画面
上の位置を明確にするためにカーソル表示が用い
られる。例えば（Ｉ AM Ａ BOY）を入力せ
しめる場合において、（Ｉ AM Ａ Ｂ）までが
入力し終つたとき、第１図に図示する如く、文字
Ｂの次の位置の例えば下方位置にバーが点灯表示
されて次の入力文字のデイスプレイ画面上の位置
が明確にされる。

データを日本語で入力せしめる日本語入力装置
として、仮名文字列と漢字文字列とが対応づけら
れた辞書をそなえた日本語入力装置が考慮されて
いる。この種のいわゆる仮名漢字変換型の日本語
入力装置は、例えば(1)漢字のデータ（例えば漢字
データ「発明」）を入力せしめる場合には、当該
入力すべき漢字（「発明」）に対応する仮名キー
（「ハ」、「ツ」、「メ」、「イ」）を打鍵し該仮名キ
ー
打鍵によつて入力された仮名文字列（「ハツメ
イ」）を辞書を用いて漢字文字列（「発明」）に変
換するようにされ、(2)英数字のデータ又は仮名の
データを入力せしめる場合には、英数字キー又は
仮名キーを打鍵することによつて所望の英数字デ
ータ又は仮名データを入力するようにされる。

上記(1)の仮名漢字変換の場合、例えば、入力す
べき漢字文字列に対応する仮名キー（「ハ」、
「ツ」、「メ」、「イ」）を打鍵するとデイスプレイ上
に仮名文字列（「ハツメイ」）が表示されるように
なり、オペレータは該表示された仮名文字列
（「ハツメイ」）を確認した上で仮名漢字変換キー
を打鍵する。一方上記(2)の場合、英数字キー又は
仮名キーを打鍵するとデイスプレイ上に所望の英
数字又は仮名文字が表示される。このため、デイ
スプレイ画面上に表示されている文字列の何れの
部分が仮名漢字変換の対象となり得る部分かをオ
ペレータが明確に認識できるようにすることが望
まれる。

本発明は、上記の考察に基づくものであつて、
仮名漢字変換型の日本語入力装置において、仮名
漢字変換の対象となることが出来る仮名文字列部
分をオペレータに明確に認識させ得るようにした
日本語入力装置を提供することを目的としてい
る。そしてそのため本発明の日本語入力装置は、 複数の文字キー及びフアンクシヨン・キーを持
つキー・ボードを有し、 キー・ボード上の仮名キーを押下すると当該仮
名キーに対応する仮名文字が直ちにデイスプレイ
画面上の文字表示指定マークで指示される位置に
表示されると共に、文字表示指定マークの位置が
一つ進められ、 仮名漢字変換キーを押下すると、キー・ボード
上の所定のキーＸの押下により所定の入力がなさ
れた直後に入力された仮名文字から仮名漢字変換
キーが押された直前に入力された仮名文字までの
仮名文字列が変換対象の仮名文字列とされ、該変
換対象の仮名文字列に対応する漢字文字列が上記
デイスプレイ画面上に表示される ようになつた仮名漢字変換型の日本語入力装置に
おいて、 上記変換対象の仮名文字列の文字表示態様を既
表示の文字列の文字表示態様と相違せしめて、上
記変換対象の仮名文字列をデイスプレイ画面上に
表示する手段と、 上記変換対象の仮名文字列を仮名漢字変換する
手段と、 変換の結果得られる漢字文字列を上記デイスプ
レイ画面上に表示するとき、当該変換対象の仮名
文字列を上記デイスプレ画面上から消去し、当該
漢字文字列の表示態様を既表示の文字列の文字表
示態様と同じくして、当該漢字文字列を変換対象
の仮名文字列の先頭の仮名文字が表示されていた
位置から表示する手段と、 デイスプレイ画面上における当該漢字文字列の
次の文字位置を指定するように、上記文字表示指
定マークを位置せしめる手段と を具備することを特徴とするものである。以下、
第２図ないし第５図を参照しつつ本発明を説明す
る。

第２図は本発明による日本語入力装置の動作を
概念的に説明するための説明図、第３図は本発明
による日本語入力装置の一実施例構成を示す図、
第４図は中央処理装置の処理の１例を示す図、第
５図はデータ領域の１例を説明する図である。

本発明の仮名漢字変換型の日本語入力装置にお
いて、「私は少年です」という日本文をデータと
して入力せしめる場合を例にとつて説明する。

(1) オペレータによる仮名キー打鍵によつてデイ
スプレイ画面上に「私は」までが表示されたと
する。この状態においては第２図Ａに図示する
如く「は」の次の表示位置の下方側にバーが点
灯表示されている。

(2) オペレータは、これから順に入力する仮名文
字列「シ」、「ヨ」、「ウ」、「ネ」、「ン」が漢字文
字列「少年」に変換されるべきものであること
から、例えば、仮名キー打鍵を開始する前にそ
の旨をキー・ボードから入力せしめる。これか
ら入力する仮名文字が仮名漢字変換の対象であ
ることをシステムに通知するために、キー・ボ
ード上の所定のキー（キーＸと言う）が押下さ
れる。

(3) そしてオペレータは各仮名文字「シ」、
「ヨ」、「ウ」、「ネ」、「ン」に対応する仮名キー
を順番に打鍵してゆく。

(4) そして例えば仮名文字列「シヨウネ」までが
入力されると、デイスプレイ画面上の表示内容
は第２図Ｂに図示する如きものとなる。即ち仮
名文字列「シヨウネ」まで入力し終つた状態に
おいては、各仮名文字「シ」、「ヨ」、「ウ」、
「ネ」の下方側にバーが点灯表示され、「ネ」の
次の表示位置の下方にもバーが点灯表示され
る。

(5) そしてオペレータは仮名文字「ン」に対応す
る仮名キーを打鍵し、仮名文字「ン」を入力せ
しめる。仮名文字「ン」が入力されると、デイ
スプレイ画面上の表示内容は第２図Ｃに図示す
る如きものとなり、仮名文字「ン」の次の表示
位置の下方側にバーが点灯表示されるようにな
る。

(6) そしてオペレータはデイスプレイ画面上の第
２図Ｃ図示の如き表示内容を見て「少年」に対
応する仮名文字列「シヨウネン」が入力し終つ
たことを確認した上で仮名漢字変換キーを打鍵
する。

(7) この仮名漢字変換キー打鍵により日本語入力
装置に予め用意されている辞書が索引されて仮
名文字列「シヨウネン」が漢字文字列「少年」
に変換される。そして第２図Ｄに図示する如く
デイスプレイ画面上において、「私は」に引き
続いて「少年」が表示されると共に「年」の次
の表示位置の下方側にバーが点灯表示される。

(8) そしてオペレータは「デ」、「ス」に対応する
仮名キーを順に打鍵し、デイスプレイ画面上に
「私が少年です」が表示されるようになる。こ
の場合「デ」、「ス」は仮名漢字変換を必要とし
ないため、オペレータは通常の仮名データを入
力せしめる場合における操作を行う。なお、バ
ー列の最後のバーが、次に入力される文字が表
示されるデイスプレイ画面上の位置を示すため
の文字表示指定マークとなる。

第３図は本発明による日本語入力装置の一実施
例を示している。

第３図において、１はデイスプレイ、２はキ
ー・ボード、３はフアンクシヨン・キー（Fnキ
ー）、４は中央処理装置（CPU）であり例えばマ
イクロ・プロセツサ、５は表示部であり例えば１
行40字が表示されるもの、６はカーソル表示に用
いられるバー、７は表示部５およびバー６を駆動
するドライバ、８は表示部５に表示される文字デ
ータが格納されるレジスタ、９はバー６の点灯・
消灯を制御するビツト情報が格納されるレジス
タ、１０は仮名キー、１１は英数字キー、１２は
カーソルFnキー、１３はカーソル・コントロー
ル・プログラムが記憶されているコントロール・
メモリを夫々表わしている。中央処理装置４はレ
ジスタ８及び９にデータを書き込むことが出来
る。ドライバ７はレジスタ８の内容に基づいて文
字を表示し、またレジスタ９の内容に基づいてカ
ーソルを表示する。キー・ボード上のキーが押下
されると、中央処理装置４にその旨が割込み等で
通知されると共に、所定のレジスタに押下された
キーのキー・コードがセツトされる。中央処理装
置４は、キーの押下が通知されると、上記所定の
レジスタの内容を読み取る。

(1) 仮名又は英数字のデータを入力する場合、仮
名キー１０又は英数字キー１１を打鍵する。
CPU４は当該キー打鍵に基づいてデイスプレ
イ表示部５に所望の仮名文字又は英数字を表示
せしめる。この場合カーソル・コントロール・
プログラム１３に基づいて、上記表示された仮
名文字又は英数字の次の表示位置に対応するカ
ーソル用バー６が点灯するようにされる。

(2) 漢字のデータを入力せしめる場合、当該漢字
文字列に対応する仮名文字列にしたがつて仮名
キー１０を打鍵してゆく。CPU４は当該仮名
キー打鍵にしたがつてデイスプレイ表示部５に
上記漢字文字列に対応する仮名文字列を表示せ
しめる。この場合、カーソル・コントロール・
プログラムにより、上記漢字文字列に対応する
仮名文字列の第１字目が入力された以後におい
ても該第１字目の仮名の下方側のカーソル用バ
ー６が点灯されつづけると共に次に入力される
仮名文字、即ち第２字目の仮名文字の表示位置
に対応するカーソル用バー６が点灯される。以
下同様に仮名キー１０が打鍵されてゆくにした
がつてカーソル用バー６が点灯されてゆき、上
記漢字に対応する仮名文字列を入力し終つたと
き、該仮名文字列を構成する各仮名文字の表示
位置の下方のカーソル用バー６が点灯されつづ
けると共に最後に入力された仮名文字の次の表
示位置に対応するカーソル用バー６を点灯する
ようにされる。そしてオペレータはFnキー３
にもうけられている図示しない仮名漢字変換キ
ーを打鍵する。これによりデイスプレイ表示部
５に所望の漢字文字列が表示されると共に該漢
字文字列の次の表示位置に対応するカーソル用
バー６を点灯するようにされる。

第４図は中央処理装置４の処理の１例を説明す
る図であり、第５図はデータ領域の１例を示して
いる。第５図に示すように、中央処理装置４のメ
モリには、表示開始座標域A1、表示最終座標域
A2、仮名バツフア、仮名漢字変換辞書が設けら
れている。表示開始座標域A1には、変換対象の
仮名文字列の先頭仮名文字の位置座標値が格納さ
れ、表示最終座標域A2にはカーソル列の最終カ
ーソル位置座標値が格納され、仮名バツフアには
変換対象の仮名文字列が格納されると考えてよ
い。次に第４図を説明する。なお、仮名文字列を
漢字文字列に変換する場合にはこの旨を示す入力
がなされるが、第４図にはこの入力は省略されて
いる。

入力キーが仮名キーか、仮名漢字変換キーか
を調べる。仮名キーの場合にはの処理が行わ
れ、仮名漢字変換キーの場合にはの処理が行
われる。

直前に押下されたキーがキーＸか否かを調べ
る。Yesのときはの処理を行い、Noのときは
の処理を行う。

表示最終座標A2を表示開始座標A1にセツト
する。

入力文字を仮名バツフアに格納する。変換対
象の仮名文字列の先頭仮名文字を入力する際、
仮名バツフアをクリアしてから先頭仮名文字を
格納することは当然である。

入力された仮名文字を表示最終座標A2の値
で示される位置に表示する。この表示を行うた
めには、レジスタ８における表示最終座標A2
で示される位置に、入力された仮名文字に対応
する文字コード（または文字ドツト・パターン
など）を書き込めば良い。

表示最終座標A2の値を＋１とする。

表示開始座標A1の値で示される位置から表
示最終座標A2の値で示される位置までカーソ
ルを表示する。このカーソル表示を行うために
は、レジスタ９における表示開始座標A1で示
される位置から表示最終座標A2で示される位
置までのビツトを全て「１」にすれば良い。

仮名バツフアの内容で辞書を検索する。

表示開始座標A1の値で示される位置から表
示最終座標A2の値で示される位置までの間の
画面をクリアする。この画面クリアのためには
レジスタ８における表示開始座標A1の値で示
される位置から表示最終座標A2の値で示され
る位置までの間の文字コードを全てクリアすれ
ば良い。

表示開始座標A1の値で示される位置から表
示最終座標A2の値で示される位置までの間の
カーソルをクリアする。このカーソル・クリア
のためには、レジスタ９における表示開始座標
A1の値で示される位置から表示最終座標A2の
値で示される位置までのビツトを全てクリアす
れば良い。

検索結果を表示開始座標A1の値で示される
位置から表示する。この表示を行うためには、
レジスタ８における表示開始座標A1の値で示
される位置から、検索結果の漢字文字列を表す
漢字コード列を書き込めば良い。

検索結果表示の次の座標の値を表示最終座標
A2にセツトする。

表示最終座標A2の値で示される位置にカー
ソルを一つ表示する。このカーソル表示のため
にはレジスタ９における表示最終座標A2の値
で示される位置のビツトを「１」にすれば良
い。

なお、カーソル・コントロール・プログラムは
３個のモジユール（、、の部分）から構成
され、必要なモジユールが呼び出される。

以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、デイスプレイ画面上に表示されている文字列
の何れの部分が仮名漢字変換の対象となり得る部
分かをオペレータに明確に認識させることが出来
る。また、本発明においては、仮名漢字変換の対
象となり得る仮名文字列を既表示の文字列（例え
ば第１図の「私は」）のあとに表示し、漢字文字
列を表示するとき、対応する仮名文字列を消去
し、この位置に漢字文字列を表示しているので、
仮名漢字変換対象の仮名文字列をデイスプレイ画
面の専用表示領域に表示するものに比べてデイス
プレイ表示画面を有効に利用することが出来る。

なお第２図および第３図においてはカーソルの
ために点灯・消灯するバーを用いた場合を示した
が、本発明は該バーのみに限定されることなく、
例えば表示位置全体がブリンク即ち点滅する如き
ものをカーソルとして用いた場合にも適用できる
ことは言うまでもない。また、本明細書における
仮名文字列とは、文字数が複数個のものばかりで
なく、文字数が１個のものも含む概念である。漢
字文字列も同様である。

【図面の簡単な説明】

第１図はカーソル表示を説明するための説明
図、第２図は本発明による日本語入力装置の動作
を概念的に説明するための説明図、第３図は本発
明による日本語入力装置の一実施例構成を示す
図、第４図は中央処理装置の処理の１例を示す
図、第５図はデータ領域の１例を説明する図であ
る。 １……デイスプレイ、２……キー・ボード、３
……フアンクシヨン・キー、４……中央処理装
置、５……表示部、６……カーソル表示に用いら
れるバー、７……表示部５およびバー６を駆動す
るドライバ、８……表示部５に表示される文字デ
ータが格納されるレジスタ、９……バー６の点
灯・消灯を制御するビツト情報が格納されるレジ
スタ、１０……仮名キー、１１……英数字キー、
１２……カーソルFnキー、１３……カーソル・
コントロール・プログラム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の文字キー及びフアンクシヨン・キーを
   持つキー・ボードを有し、 キー・ボード上の仮名キーを押下すると当該仮
   名キーに対応する仮名文字が直ちにデイスプレイ
   画面上の文字表示指定マークで指示される位置に
   表示されると共に、文字表示指定マークの位置が
   一つ進められ、 仮名漢字変換キーを押下すると、キー・ボード
   上の所定のキーＸの押下により所定の入力がなさ
   れた直後に入力された仮名文字から仮名漢字変換
   キーが押された直前に入力された仮名文字までの
   仮名文字列が変換対象の仮名文字列とされ、該変
   換対象の仮名文字列に対応する漢字文字列が上記
   デイスプレイ画面上に表示される ようになつた仮名漢字変換型の日本語入力装置に
   おいて、 上記変換対象の仮名文字列の文字表示態様を既
   表示の文字列の文字表示態様と相違せしめて、上
   記変換対象の仮名文字列をデイスプレイ画面上に
   表示する手段と、 上記変換対象の仮名文字列を仮名漢字変換する
   手段と、 変換の結果得られる漢字文字列を上記デイスプ
   レイ画面上に表示するとき、当該変換対象の仮名
   文字列を上記デイスプレ画面上から消去し、当該
   漢字文字列の表示態様を既表示の文字列の文字表
   示態様と同じくして、当該漢字文字列を変換対象
   の仮名文字列の先頭の仮名文字が表示されていた
   位置から表示する手段と、 デイスプレイ画面上における当該漢字文字列の
   次の文字位置を指定するように、上記文字表示指
   定マークを位置せしめる手段と を具備することを特徴とする日本語入力装置。