JPS6237135B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は熱可塑性合繊マルチフイラメント糸を
含むフイラメント糸からなり、波形部を間歇的に
有するフアンシーヤーンに関するものである。 従来より外観的に変化のある編織物を得るため
に、糸条の長手方向に間歇的に変化した糸条が数
多く提案され、これまで重用されてきた。しかし
従来のフアンシーヤーンの形態はそのほとんどが
通常フイラメント糸、紡績糸等の節糸であつて、
これらのフアンシー部の風合、感触については不
充分であり改良される余地が残つている。また、
最近消費者の需要性向は高級多様化し、従来の節
糸形態のフアンシー糸は飽きられ、形態的にも新
規なフアンシーヤーンの出現が望まれてきた。 本発明は従来のフアンシーヤーンでは得られな
かつたすぐれた感触を有し、かつ形態は従来にな
い間歇的に波形部を有しており、編織物にした場
合特有の表面効果を有するフアンシーヤーンの提
供を目的とするものであり、次の構成を有するも
のである。 すなわち、本発明は、少なくとも一方がＳ・Ｚ
の交互撚を有する仮撚加工糸からなる２本以上の
糸条の合撚糸であつて、該合撚糸は該Ｓ・Ｚの交
互撚を有する仮撚加工糸の仮撚加撚方向と同方向
の合撚が施されており、Ｓ・Ｚの交互撚を有する
仮撚加工糸の解撚集束部が該仮撚加工糸以外の糸
条のまわりに螺旋状に巻回した波形部と、上記仮
撚加工糸の加撚集束部と上記仮撚加工糸以外の糸
条とが合撚されて集束した非波形部が交互に存在
することを特徴とするフアンシーヤーンを要旨と
するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 まず、本発明のフアンシーヤーンの一例を模式
的に第１図に示す。第１図において、Ｓ・Ｚの交
互撚を有する仮撚加工糸１の解撚集束部２が別の
フイラメント糸４のまわりに逆撚されて太く巻回
した波形部Ａと、上記仮撚加工糸１の加撚集束部
３が強固に追撚されて、フイラメント糸４が上記
加撚集束部３のまわりに巻回して合撚されてい
て、細く集束した非波形部Ｂとを交互に有する。
上記非波形部Ｂは、仮撚加工糸１の加撚集束部３
とフイラメント糸４とが互いに撚られた状態に合
撚されて細く集束して形成されていてもよい。 本発明のフアンシーヤーンの他の一例を第２図
に示す。第２図において、Ｓ・Ｚの交互撚を有す
る仮撚加工糸１１と該仮撚加工糸と仮撚加撚方向
が同じ他のＳ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸２
１とが合撚された糸条であつて、仮撚加工糸１１
の解撚集束部１２が他の仮撚加工糸２１の加撚集
束部２３のまわりに逆撚されて螺旋状に巻回した
波形部A₁₁と、仮撚加工糸２１の解撚集束部２２
が仮撚加工糸１１の加撚集束部１３のまわりに逆
撚されて螺旋状に巻回した波形部A₂₁が存在し、
さらに仮撚加工糸１１の加撚集束部１３と他の仮
撚加工糸２１の加撚集束部２３とが互いに撚られ
た状態に合撚されて細く集束した非波形部B₁が
存在し、かつ仮撚加工糸１１の解撚集束部１２と
仮撚加工糸２１の解撚集束部２２とが互いに逆撚
されて合撚されて太く集束した部分Ｃが存在し、
糸条全体として波形部と細く集束した非波形部が
交互に存在するものである。 さらに、本発明のフアンシーヤーンのさらに別
の一例を模式的に第３図に示す。第３図におい
て、Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸３１と該
仮撚加工糸と仮撚加撚方向が異なる他のＳ・Ｚの
交互撚を有する仮撚加工糸４１とが仮撚加工糸３
１の仮撚加撚方向に合撚された糸条であつて、仮
撚加工糸３１の解撚集束部３２が、他の仮撚加工
糸４１の加撚集束部４３および合撚により細く集
束された解撚集束部４２のまわりに逆撚されて螺
旋状に太く巻回した波形部A₃₁と、仮撚加工糸３
１の加撚集束部３３が強固に追撚されて、仮撚加
工糸４１の加撚集束部４３や合撚により細く集束
された解撚集束部４２と互いに撚られて細く集束
した非波形部B₃₁とが交互に存在するものであ
る。 本発明に供するＳ・Ｚの交互撚を有する仮撚加
工糸とは第４図に示すごとく、仮撚加撚方向の撚
を有する加撚集束部３と仮撚加撚方向と逆の撚を
有する解撚集束部２とを交互に有し、前記加撚集
束部３は強固に集束融着されて見かけが細く、ま
た解撚集束部２はほとんどの単フイラメントが融
着されることなく仮撚加撚が解撚されて捲縮が付
与され、さらにオーバー解撚されて集束されたも
のであるため見かけが太く嵩高であり、仮撚加撚
方向と同方向の加撚を施すと当該部分は解撚され
て解繊作用を受けるものである。上記仮撚加工糸
は上記加撚集束部３と解撚集束部２の長さがそれ
ぞれ10％のものが存在することが好ましい。 本発明のフアンシーヤーンはＳ・Ｚの交互撚を
有する仮撚加工糸と別のフイラメント糸とを、ま
たは該仮撚加工糸同志を該仮撚加工糸の仮撚方向
と同方向に合撚することによつてはじめて得られ
るのであり、その特徴とする長手方向に間歇的に
太い波形部と細い非波形部を交互に有した形態の
形成が達成されたものであつて、その製造原理は
該仮撚加工糸の特性と合撚の作用を巧みに応用し
たものである。 この製造原理を考察するに、Ｓ・Ｚの交互撚を
有する仮撚加工糸と別のフイラメント糸を合撚し
た場合について観察すると、該仮撚加工糸の仮撚
加撚方向とは逆の撚を有する解撚集束部は嵩高を
呈しており、仮撚加撚方向に合撚されると解撚さ
れ、解撚によつて該部分は開繊作用を受ると同時
に当該部分の糸長が長くなり、フイラメント糸を
芯にして巻き付き、波形の糸条形態を呈すること
となる。また、該仮撚加工糸の仮撚加撚方向の撚
を有する加撚集束部は強固に融着され細化してお
り、仮撚加撚方向に合撚されるとさらに追加撚と
なり撚縮みを来たし、該仮撚加工糸を芯にしてフ
イラメント糸が巻回するかまたは互いに撚り合わ
された形態となるため前記波形部に比べ細化集束
した直線状形態を呈するのである。 本発明のフアンシーヤーンはＳ・Ｚの交互撚を
有する仮撚加工糸のみを追撚しても得られず、別
の糸条との合撚によつてはじめて達成される。す
なわち、別の糸条を用いることなく該仮撚加工糸
を単独で仮撚加撚方向と同方向の撚を追撚する
と、仮撚方向と同方向の撚を有する加撚集束部分
はより以上に集束し、仮撚加撚方向と逆方向の撚
を有する解撚集束部分は各フイラメントが開繊さ
れ、嵩高となるがなんら波形を形成しない。 波形を形成するためには該仮撚加工糸の解撚集
束部が合撚によつて糸長が長くなり、別の糸条を
芯糸として螺施状に巻回されることによつてもた
らされるから、別の糸条と合撚することは必須の
要件である。 また、本発明のフアンシーヤーンの製造に用い
る前記Ｓ・Ｚ交互撚を有する仮撚加工糸の加撚集
束部は融着集束されており、かつ解撚集束部はほ
とんどの単フイラメントが融着されることなく仮
撚加撚が解撚されて、捲縮が付与され集束された
ものであるため見かけが太く嵩高であるが、該仮
撚加工糸には長さ10mm以上の前記加撚集束部およ
び長さ10mm以上の解撚集束部が存在することが必
要である。すなわち当該部が10mm以上の長さがな
ければ、たとえ短い波形部ができたとしてもなん
ら有効なフアンシー効果は得られない。波形部の
長さは20〜100mmの範囲ものが有効である。たと
えば仮撚ゾーンのオーバーフイード率を５％以下
に採用した通常の仮撚条件において、ヒーター温
度のみを高温にして得られるＳ・Ｚの交互撚を有
した仮撚加工糸の場合は加撚集束部と解撚集束部
の融着程度が同程度となり、また加撚集束部およ
び解撚集束部をそれぞれ10mm以上の長さにするこ
とはできない。 本発明に供するＳ・Ｚの交互撚を有する仮撚加
工糸を得るには従来の仮撚加工条件に比べ通常採
用されることのないきわめて高温、かつ高オーバ
ーフイード下で仮撚加工を行う。 すなわち、少なくとも５％好ましくは15％以上
の高オーバーフイード率で熱可塑性合繊マルチフ
イラメント糸を仮撚域に供給し、該糸条の軟化点
近傍から融点以下の温度において、仮撚加工する
ことによつて得られる。さらには、該仮撚加工糸
のトルクが強く合撚工程でビリの混入を招く場合
また編織物の表面形状をより平滑にする場合など
必要に応じて該仮撚加工糸に弛緩熱処理を施して
もよい。適切な処理条件を採用すれば該弛緩熱処
理によつてフアンシー効果が減少されることなく
むしろ粗硬感がなくなり、優雅なフアンシー効果
が得られる。 本発明のフアンシーヤーンの製造に当つて適宜
仮撚および合撚条件を選定することによつて明瞭
な波形を呈した糸条を得ることができる。すなわ
ち、Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸を得る
際、高オーバーフイード加工することによつて、
長手方向に融着部分の不均一化が進み、加撚集束
部をより細化した融着部となし、さらに解撚集束
部をより嵩高化した非融着部となすことができ
る。また、高オーバーフイード加工は解撚集束部
を長くすると同時に加撚集束部を長くする。ま
た、ヒーター温度の高温化は加撚集束部を長くす
る。加撚集束部の長さが非波形部の長さとなり、
解撚集束部の長さが波形部の長さを決定する。合
撚数はＳ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸の仮撚
数に対応するものであつて、少な過ぎても効果を
減ずる関係にあり、本発明者等の実験によると該
仮撚数をＴ（Ｔ／Ｍ）とすると合撚数Ｓ（Ｔ／
Ｍ）はＴ／20≦Ｓ≦Ｔが適当であり、好ましくは
Ｔ／10≦Ｓ≦Ｔ／２の合撚数を採用すればよい。
Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸の繊度と合撚
する別の糸条の繊度は、仮撚加工糸の繊度を太
く、別の糸条の繊度を細くして繊度差を大きくす
る方が波形部と非波形部の差異がより明瞭とな
る。また、Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸の
波形部の嵩高効果を顕著にするためには用いる糸
条の単フイラメント繊度の小さいものを使用する
方が良く、単糸繊度５デニール以下好ましくは３
デニール以下のフイラメントで構成される仮撚加
工糸を用いる方が望ましい。また、Ｓ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸と合撚する別の糸条として
は合繊マルチフイラメント糸が好適であり、延伸
糸または半延伸糸（いわゆるPOY）などを用い
ることができるし、さらに仮撚捲縮加工が施こさ
れたもの、もしくは押込捲縮、ギア捲縮等の捲縮
加工が施こされたものを用いることができる。さ
らにはレーヨン、アセテート等の再生繊維素繊維
なども用いることができる。 以上のごとく本発明のフアンシーヤーンは従来
のフアンシー糸に比べ長手方向の変化が節糸など
の際立つた変化を指向するものではなく、比較的
太い波形部分と比較的細い非波形部分が間歇的に
交互に存在し、適度な振幅を有しているため織編
物にした場合上品にして繊細な感覚を与える優雅
なフアンシー効果を得ることができる。また、波
形部はフイラメント糸が開繊され、かつ非波形部
はフイラメント糸が強撚されているため、適度の
シヤリ味と柔軟性をあわせもつた従来にない新規
な雅趣に富んだ風合の製品を得ることができる。
以下、本発明について実施例を用いて説明する。 実施例 １ ポリエステルマルチフイラメント150D／72Fを
次表の仮撚加工条件で仮撚加工し、Ｓ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸を得た。

【表】 得られた仮撚加工糸とポリエステルフイラメン
ト原糸75D／36FとをＳ方向に500T／Ｍの合撚を
石川製作所製合撚機DTBにて行つた。得られた
糸条は第１図に示すごとき形態を有し、その波形
部の平均長さは約50mm、最大長は90mm、非波形部
の平均長さは約30mm、最大長さは70mmのものとな
り、明瞭な波形糸を得ることができた。得られた
糸条を経50本／インチ、緯48本／インチの経、緯
使いの平織に繊成し、染色・仕上を施したとこ
ろ、得られた織物は表面形状が波形部と非波形部
が集散して、一種独特の好ましい表面形態を有す
るものであつた。 実施例 ２ 実施例１で仮撚加工して得られたＳ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸を２本引揃え、Ｓ方向に
450T／Ｍで実施例１で用いた合撚機にて合撚し
た。 得られた糸条は第２図に示すごとき形態を示
し、波形部の平均長さは20mm、最大長さは60mm、
非波形部の平均長さは７mm、最大長さは27mmであ
つた。また、得られた糸条には解撚集束部同士が
合撚された太糸部が存在し、波形のフアンシー効
果に加えてスラブ部の太糸効果も得られた。 得られた糸条を経45本／インチ、緯42本／イン
チの経緯使いの平織に製織し、染色仕上したとこ
ろ、波形部、非波形部、太糸部が混在したフアン
シー織物が得られた。 実施例 ３ 実施例１で仮撚加工して得られたＳ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸と仮撚加工糸と同じ供給糸
を用いて仮撚加撚方向がＺである以外は実施例１
と同じ条件で仮撚加工して得られたＳ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸とを引揃え、Ｓ方向に
450T／Ｍで合撚した。 得られた糸条は第３図に示すごとき形態を有
し、波形部の平均長さは24mm、最大長さは68mm、
非波形部の平均長さは９mm、最大長さは31mmのも
のであつた。 得られた糸条を実施例２と同じ組織、織密度で
製織し、染色仕上げしたところ、外観が波形部と
非波形部が混在した好ましいフアンシー織物が得
られた。 実施例 ４ 実施例１で得られたＳ・Ｚの交互撚を有する仮
撚加工糸とポリエステルマルチフイラメント原糸
75d／36fとポリエステル仮撚捲縮糸75d／48fの三
者を引揃えて、Ｓ方向に450T／Ｍで合撚した。 得られた糸条は、上記仮撚捲縮糸と原糸が芯部
となり、Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸が螺
旋状に巻回した波形部と細く集束部した非波形部
を形成していた。 得られた糸条を、実施例２と同じ組織、同じ織
密度で製織し、染色仕上げしたところ、得られた
織物は織物表面のフアンシー効果に加えて、仮撚
捲縮糸の捲縮によるソフトな手触り感を有し、外
観、風合ともに好ましいものであつた。 実施例 ５ ポリエステルマルチフイラメント200D／96Fを
次表の仮撚加工条件で仮撚加工し、Ｓ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸を得た。

【表】 得られた仮撚加工糸とレーヨンフイラメント糸
70D／36FとをＳ方向に750T／Ｍの合撚を石川製
作所製合撚機DTBにて行つた。得られた糸条の
波形部の平均長さは約40mm、最大長さは83mm、非
波形部の平均長さは約20mm、最大長さは40mmのも
のとなり、明瞭な波形糸を得ることができた。得
られた糸条を経44本／インチ、緯43本／インチの
経緯使いの平組織に織成し、分散染料にて染色・
仕上したところ、波形部、非波形部が集散しあた
かもかすみがかつたような表面模様と好ましい表
面形態を持つ織物が得られ、またレーヨンは白残
しとなり、杢形態は良好となり、レーヨンの柔ら
かい風合とポリエステルの張り腰のある風合がミ
ツクスされて好ましい風合を有するものであつ
た。 実施例 ６ ポリエステルマルチフイラメント75D／72Fを
次表の仮撚加工条件で仮撚加工し、Ｓ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸を得た。 得られた仮撚加工糸とポリエステル原糸30D／
12FとをＳ方向に1000T／Ｍの合撚を石川製作所
製合撚機DTBにて行つた。得られた糸条の波形
部の平均長さは約45mm、最大長さは80mm、非波形
部の平均長さは約20mm、最大長さは40mmのものと
なり、明瞭な波形糸を得ることができた。

【表】 得られた糸条を丸編機（大隈モラートＭ―48）
にてモツクミラノリブ組織に編成し、染色・仕上
を行つたところ、波形部、非波形部が集散してあ
たかもかすみがかかつたような模様と好ましい表
面形態を有する編地が得られた。 実施例 ７ ポリエステルマルチフイラメント100D／96Fを
次表の仮撚加工条件で仮撚加工し、Ｓ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸を得た。

【表】 得られた仮撚加工糸とポリエステルフイラメン
ト原糸50D／48FとをＳ方向に600T／Ｍの合撚を
石川製作所製合撚機DTBにて行つた。得られた
糸条の波形部の平均長さは約35mm、最大長さは70
mm、非波形部の平均長さは約25mm、最大長さは50
mmのものとなり、明瞭な波形糸を得ることができ
た。得られた糸条を丸編機（テイロツトI3P）に
てタツク組織に編成し、染色・仕上を行つた。得
られた編地は波形部、非波形部が集散し、好まし
い表面形態を有するものであつた。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図はそれぞれ本発明
のフアンシーヤーンの一例を示す模式図であり、
第４図は本発明のフアンシーヤーンに用いるＳ・
Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸を示す模式図であ
る。 １，１１，２１，３１，４１……Ｓ・Ｚの交互
撚を有する仮撚加工糸、２，１２，２２，３２，
４２……解撚集束部、３，１３，２３，３３，４
３……加撚集束部、４……フイラメント糸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも一方がＳ・Ｚの交互撚を有する仮
   撚加工糸からなる２本以上の糸条の合撚糸であつ
   て、該合撚糸は該Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加
   工糸の仮撚加撚方向と同方向の合撚が施されてお
   り、Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸の解撚集
   束部が該仮撚加工糸以外の糸条のまわりに螺旋状
   に巻回した波形部と、上記仮撚加工糸の加撚集束
   部と上記仮撚加工糸以外の糸条とが合撚されて集
   束した非波形部が交互に存在することを特徴とす
   るフアンシーヤーン。 ２ Ｓ・Ｚの交互撚を有する仮撚加工糸は仮撚加
   撚方向と同方向の撚を有する融着した加撚集束部
   と一旦解撚されて捲縮を付与され個々の単フイラ
   メントが前記加撚集束部とは逆方向の撚で集束さ
   れている非融着の解撚集束部とを有しており、か
   つ長さ10mm以上の加撚集束部と長さ10mm以上の解
   撚集束部が存在している特許請求の範囲第１項記
   載のフアンシーヤーン。