JPS6236472A - 磁性塗料の製造方法 - Google Patents

磁性塗料の製造方法

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JPS6236472A
JPS6236472A JP17652985A JP17652985A JPS6236472A JP S6236472 A JPS6236472 A JP S6236472A JP 17652985 A JP17652985 A JP 17652985A JP 17652985 A JP17652985 A JP 17652985A JP S6236472 A JPS6236472 A JP S6236472A
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JP
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magnetic
dispersant
dispersion
powder
kneading
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JP17652985A
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Katsunori Goi
克典 五井
Nobuo Tsuboi
宣夫 坪井
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気記録媒体の製造方法に関し、更に具体的に
は該媒体に用いる磁性塗料の製造方法に関する。
(従来技術) 磁性塗料は通常、磁性粉末を基準にして帯電防止剤、研
8剤などフィラーを結合剤樹脂の有機溶媒溶液とともに
、混練、分散することにより、磁性塗料とする方法がと
られている。
また、磁気記録媒体の導電性を改善するための帯電防止
剤の添加は、磁性粉末を結合剤樹脂の有機溶媒溶液とと
もに混練し、該混練物を、前記有機溶媒溶液で希釈しな
がら分散する工程中に行われる方法が一般的で、その帯
電防止剤は、シランカップリング剤、ニッケルまたは銅
などの金属微粉末、カーボンブラックなどの帯電防止効
果を有する物質が使用される。これら帯電防止剤は、前
記磁性粉末とともに混練処理するか、分散処理する方法
が提案されている(特開昭49−59608号、同54
−147816号、同55−52538号、及び同54
−122104号)。
また磁性塗料の分散性、充填性を向上させるためKも前
記と同様に、磁性粉末を予め混練したのちに、希釈、分
散する方法が一般的な方法であり、特開昭48−104
505号、同49−14537号、同53−9102号
、同53−76012号、同55−25406号及び同
58−200423号に詳細な開示がある。ただし、磁
性粉末以外の各種フィラー例えば、帯電防止剤、研磨剤
等の処理方法を分散性を対象とした例はな(ゝO 前記磁性塗料の製造方法の提示があるにも拘らず、フィ
ラー類の分散については不充分である。
従来技術において、例えば固体の帯電防止剤、即ちニッ
ケル、銅の金属微粉末、カーボンブラックなどは、極め
て微粒子化された状態であるため粒子間相互の引力が大
きく、凝集粒子を作りやすく、磁性塗料中では凝集粒子
として存在しやすい。
これにより、磁性塗料中の帯電防止効果が失なわれる。
このために従来では、特開昭55−52538号の如く
スチールボールで微粒子(磁性粉、帯電防止剤、研磨剤
など)を分散する方法があるが、十分に粒子が分散され
ず、磁性塗料の製造工程において、余分な処理時間を必
要とし、また未分散凝集粒子が存在するため、帯電防止
効果もそこなわれるという不利点も生ずる。
更に、特開昭54−122104号の方法でも、十分な
解砕効果は期待できず、微粒子の塗料中での安定化が問
題となる。
前記分散性向上を目的とする製造方法では、特に、帯電
防止繭等のフィラーの処理方法も含めた方法は提案され
ておらず、十分に帯電防止剤等フィラーの分散性、ひい
ては塗料全体の製造工程の分散性に関わる生産性の向上
につ〜・では放置されたままである。
(発明の目的) 本発明の目的は直接的には磁性粉、帯電防止粉末及びそ
の他のフィラーの分散性のよい特にカーボンブランクの
分散性がよく、連続製造システムに適合し且つ生産性の
高い磁性塗料の製造方法の提供にある。また最終的には
分散性、帯電防止効果が高(電磁変換特性の良好な磁気
記録媒体の提供にある。
(発明の構成及び作用効果) 前記本発明の目的は、磁気記録媒体の磁性層に用いる磁
性塗料の製造に於て、分散剤溶液で別個に処理した粉末
フィラーの分散処理物を用いることを特徴とする磁性塗
料の製造方法によって達成される。
尚本発明に謂う粉末フィラーとは研磨剤、マット剤、粉
末帯電防止剤等の固体粉末充填剤であり、また溶媒可溶
性化合物とは結合剤樹脂の溶媒に可溶な分散剤、潤滑剤
、界面活性剤等磁気記録媒体の電磁変換特性、物性の調
整に用いる添加剤である。
また分散剤溶液は結合剤の有機溶媒に分散剤を溶質とし
て含んだ溶液であって、該溶液には結合剤が溶解含有さ
れていてもよい。
尚本発明の実施態様に於て前記分散剤溶液で別個に処理
した粉末フィラーの分散処理物中の分散剤の含有量は1
0重量%以下であることが好ましく、更に1.0〜6.
0重量%であることが好ましい。
次に本発明の作用効果について詳しく説明する。
磁気記録に於て磁性粉の分散性は勿論のこと各種フィラ
ーの分散性は磁気記録媒体の電磁変換特性に著しい影響
を与え、また粉末帯電防止剤の分散性は磁気記録媒体の
導電性にも影響を有し高い分散性が要求される。
一方に於て分散性は分散させるべき粉末が微粒子になる
ほど分散が困難となり、本発明に関わるフィラー中特に
問題になるのはカーボンブラックである。
本発明に於て使用するカーボンブラックとしては、導電
性を付与するカーボンブランク(以下、CB、と称する
)をはじめ、磁性層に遮光性を付与するカーボンブラッ
ク(以下、CB2と称する)がある。
一般に、磁気記録媒体の使用中に静電気が蓄積された場
合に磁気ヘッドとの間で放電が生じてノイズを発生し易
く、またゴミ等が吸着されてドルツブアウトの原因とな
ることがある。また、ビデオ用にあっては、磁性層を有
するテープ部分とリーダーテープ部分とでの光透過率の
差を検出することKより、テープの走行を調整する方式
が知られている。こうしたことから一般に、磁性層の表
面電気抵抗を+09Ω−a以下とし、且つ磁性層のある
テープ部分の光透過率を0.05%以下とすることが必
要とされている。
この場合、上記したカーボンブランクCBI、CB2を
使用するとき、両力−ボンプラン・りの各比表面積BE
T値を前者については200〜500 m’/ 、9 
(更には200〜300ゴ/fj)、後者については4
0〜200m’ / iとするのが望ましい。即ちCB
、のBET値が200m″/I未満であると粒径が大き
すぎてカーボンブランク添加によっても導電性が不充分
となり、また500 rrl / Iを越えると粒径が
小さすぎて却ってカーボンブラックの分散性が劣化し易
くなる。
このカーボンブラックCB、は粒子同士がいわばブドウ
の房状に連なったものが好適であり、多孔質でBET値
の大きい、いわゆるストラフチャーレベルの高いものが
望ましい。こうしたカーボンブラックとしては、例えば
コロンビアカーボン社製のフンダクテックス(Cond
uctex ) 975 (BET値270 yn” 
/ fl、粒径46 mμ)、フンダックテックス95
0 (BET値245m’/E、粒径46mμ)、カポ
ノド・パルカン(Cabot Vulcan ) XC
−72(BET値257 rl / fl、粒径18m
μ)等が使用可能である。
また、CB2については、BET値が40rlli以下
であると粒径が大きすぎて遮光性が悪くなり易く、その
添加量を必要以上に増大させる必要があり、また200
 m” / Ji’以上であると粒径が小さすぎて層中
への分散性が悪くなり易い。このような遮光用カーボン
ブラックCB2としては、粒径が小さくてストラフチャ
ーレベルの比較的低く、しかもBI8T値が比較的低い
もの、例えばコロンビアカーボン社製のラーベン(几a
ven ) 2000 (BET値180 m’/ l
粒径19 mp ) 2100.1170. 1000
、#100、#75、#44、#40. $35、#3
0等が使用可能である。
なお、上記において、rIT値」とは、単位重量あたり
の表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物理量で
あり、例えば平均粒子径は同一であっても、比表面積が
大きなものと、比表面積が小さいものが存在する。比表
面積の測定は、まず、カーボンブランク粉末を250°
C前後で30〜60分加熱処理しながら脱気して、該粉
末に吸着されているものを除去し、その後、測定装置に
導入して、窒素の初期圧力を0.5kb り液体窒素温度(−195℃)で吸着測定を行う、一般
にB、E、T法と称されている比表面積の測定方法によ
ってえられる数値である。
前記の如き微粒粉末でストラフチャーレベルの高いカー
ボンブラックは製造条件のバイアス、ばらつきによって
−次粒子及び二次粒子構造を異にし且つ製造後の経時に
よって特性が変動するので使用時点に於る実際の特性値
はその標準特性値から偏倚しており、分散性もその都度
異なることになる。
また一般に電磁変換特性に直接関与する磁性粉の最適分
散条件とフィラーの分散条件は必ずしも一致せず、磁性
粉の分散性を第一義のものとしてその分散条件を擁護す
るためにはフィラーの分散処理は原則的には磁性粉の分
散処理から分離し別個分散処理としておく必要がある。
特にカーボンブラックにあっては、それ自体が微粒粉末
で分散困難であることに加え前述の如く分散処理要件が
変動することは、生産工程条件の変動、品質のばらつき
を招き生産技術上好ましくなく、別個の分散処理によっ
て分散性を保証しておくことが好ましい。
本発明に於てフィラー特にカーボンブラックの別個分散
処理は、カーボンブラックに分散剤溶液を加えて混練、
分散処理kかけ分散性の保証された分散処理物をえる。
分散剤溶液には結合剤を5〜20重量%含有させておい
てもよい。また分散処理物中の分散剤含有量は1034
量%以下更に1〜6重量%が好ましく、重量を越えると
余分の分散剤が潤滑作用をなし混練、分散の処理効果を
消殺する。一方少なすぎると分散困難となる。
この分散処理方法としては例えば、混練機による混練処
理、間隙通過型あるいは媒体摩砕型分散機で分散処理、
または、有機溶剤溶液中にカーボンを添加して、溶解、
混合処理する方法がある。
これにより、帯電防止剤としてのカーボンブラックの分
散性が向上し、磁性塗料中での安定化がはかられる。
本発明に於て研磨剤等のフィラーと磁性粉末を含む組成
物と、分散剤及び潤滑剤等の溶媒可溶性化合物あるいは
更に結合剤を含む結合剤樹脂の有機溶媒溶液との混練に
用いる混練機には、材料供給部、混練室、混練室内に設
けられた解砕用羽根部材、及び排出部からなり、連続的
に供給、混練、排出を行うことのできる連続式混練混合
機、例えば連続単軸型スクリューエクストルーダー、連
続二軸式混練押出機などを用いることが好ましい。
そして、この前記混練工程によってえられた混練物は前
記有機溶媒溶液にて希釈、分散する。この希釈・分散の
工程には、分散媒体を使用するサンドグラインダー、ア
トライター、ダイノミルなどのメジア間摩砕型、フロー
ジェットミキサー、コニーダー、フルイドミル、パンバ
リーミキt−などの間隙通過型等の分散力の強いタイプ
が好ましく、これにより、磁性粉末が微粒子化され、連
続的な処理が行なえる。
最後に、前記の希釈分散工程を経た分散液を、希釈、r
過温加物添加等仕上調合し、最終的な磁性塗料とする。
そこで、前記混練工程、希釈分散工程及び仕上調合工程
のいずれの工程に、前記カーボンブランク等別個に処理
した分散処理物を投入しても良く、すでに安定化がはか
られたカーボンは上記のどの工程に投入しても、曳行な
分散性が保てるため、前記工程での処理が簡略化され、
且つそれら工程をすべて連続化できるため、磁性塗料の
製造工程の処理時間が短縮され、生産性が向上する。
本発明に用いられる分散剤としては、例えばレシチン;
カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リルン酸等の炭素原子数8〜18個の
脂肪酸(R−COOHで表わされるRは炭素原子数7〜
17個の飽和または不飽和のアルキル基);上記の脂肪
酸のアルカリ金属(Li、Na、に等)またはアルカリ
土類金属(Mg 。
Ca、Ba等)からなる金属石鹸等が挙げられる。この
ほかに炭素原子数12以上の高級アルコール、更には硫
酸エステル等も使用可能である。また、市販の一般の界
面活性剤を使用することもできる。
例えばフルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシ
ドール系等の7ニオン界面活性剤;ピリジノその他の複
素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類等のカチオ
ン界面活性剤;カルボン酸、スルホン、酸、燐酸、硫酸
エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン
界面活性剤;7ミ/酸類、7ミノスルホン酸類、7ミノ
アルコールの硫酸または燐酸エステル等の両性活性剤な
どが挙げられる。これらの分散剤は1種類のみで用いて
も、あるいは2種類以上を併用しても良好である。これ
らの分散剤は前記分散処理物含量に追加して磁性層に用
いる場合には磁性体100重量部に対して1〜20重量
部の範囲で添加され、またバンクコート層に用いる場合
にはバインダー100重量部に対して2〜20重量部添
加しても良い。
上記結合剤の溶媒あるいはこの塗料の塗布時の希釈溶媒
としては、7セトン、メチルエチルケトン、メチルイン
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メタノ
ール、エタノール 7’ q ハノール、ブタノール等
のフルフール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
、乳酸エチル、エチレングリコールモノアセテート等の
エステル類;グリコールジメチルエーテル、クリコール
モノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクpルベンゼン等の
・・ログン化炭化水素等のものが使用できる。
本発明に用いられる結合剤としては、耐摩耗性のあるポ
リウレタンが挙げられる。これは、他の物質に対する接
着力が強く、反復して加わる応力または屈曲に耐えて機
械的に強靭であり、且つ耐摩耗性、耐候性が良好である
またポリウレタンの他に、繊維素系樹脂及び塩化ビニル
系共重合体も含有せしめれば、磁性層中の磁性粉の分散
性が向上してその機械的強度が増大する。ただし繊維素
系樹脂及び塩化ビニル系共重合体のみでは層が硬くなり
すぎるが、これは上述のポリウレタンの含有によって防
止できる。
使用可能な繊維素系樹脂には、セルロースエーテル、セ
ルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル等
が使用できる。上記の塩化ビニル系共重合体は、部分的
に加水分解されていてもよい。塩化ビニル系共重合体と
して、好ましくは、塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ共
重合体が挙げられる。
更に前記したバインダーの他、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂との混合物が
使用されてもよい。
前記本発明に係わる磁気記録媒体の磁性層の耐久性を向
上させるために磁性塗料に各種硬化剤、例えばインシア
ネートを含有させることができる。
使用できる芳香族インシアネートは、例えばトリレンジ
イソシアネート(TDI)等及びこれらインシアネート
と活性水素化合物との付加体などがあり、平均分子量と
しては100〜3.OOOの範囲のものが好適である。
また脂肪族インシアネートとしては、ヘキサメチレンジ
インシアネー) a−INtDD等及びこれらインシア
ネートと活性水素化合物の付加体等が挙げられる。これ
らの脂肪族インシアネート及びこれらインシアネートと
活性水素化合物の付加体などの中でも、好ましいのは分
子量が100〜3,000の範囲のものである。脂肪族
インシアネートのなかでも非脂環式のインシアネート及
びこれら化合物と活性水素化合物の付加体が好ましく1
゜ 本発明に用いる磁性粉末としては、例えばγ−Fe2O
3、Co含含有−Fe203、Co被着r −Fe2O
3、Fe3O4、coo有1− Fe3O4、Co被着
Pe304、CrO2等の酸化物磁性体、例えばFe、
Nl5Co、 Fe−Ni合金、Fe−Co合金、Fe
−N1−P合金、Fe −Ni −C□金合金Fe −
Mn−Zn合金、Pe −Ni−Zn合金、Fe −C
o −Ni−Cr合金、Fe−Co−N1−P合金、C
o−Ni合金、Co−P合金、Co−Cr合金等re、
 Ni、 Coを主成分とするメタル磁性粉等各種の強
磁性体が挙げられる。
これらの金属磁性体に対する添加物としてはSi、Cu
 、 Zn 、kl、P 1Mn、 Cr等の元素また
はこれらの化合物が含まれていてもよい。またバリウム
フェライト等の六方晶系フェライト、窒化鉄も使用され
る。
本発明の磁性塗料には前記した分散剤の他に必要に応じ
てマット剤、潤滑剤、研磨剤、カーボンブラック以外の
帯電防止剤その他のフィラー及び添加剤を加えることが
できる。
マット剤としては有機質粉末あるいは無機質粉末を夫々
あるいは混合して用いられる。
本発明に用いられる有機質粉末としては、アクリルスチ
レン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン系
樹脂粉末、フタロシアニン系顔料が好ましいが、ポリオ
レフィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリア
ミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化エ
チレン樹脂粉末等も使用でき、無機質粉末としては酸化
珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム
、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アルミニウム
、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、α−Fe2
03 、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、窒化硼素
、弗化亜鉛、二酸化モリブデンが挙げられる。尚マット
剤の平均粒径は0.1〜1μmが好ましく BET値と
しては20m”/gr以上、また無機質マット剤のモー
ス硬度は2.5〜65、好ましくは5以上である。マッ
ト剤の添加によって磁性層強度が増大する副次効果があ
る。
また、潤滑剤としては、シリコーンオイル、グラファイ
ト、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、炭素原子
数12〜16の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜12個のm
個アルコールからなる脂肪酸エステル類、炭素数17個
以上の一塩基性脂肪酸とこの脂肪酸の炭素数と合計して
炭素数21〜23個となる一価のフルフールからなる脂
肪酸エステル等が使用される。これらの潤滑剤はバイン
ダー100重量部に対して0.2〜20重量部の範囲で
添加される。
この磁性層には研磨剤も使用でき、この研磨剤としては
、一般に使用される材料で溶融アルミナ、炭化ケイ素、
酸化クロム、コランダム、人造フランダム、ダイヤモン
ド、人造ダイヤモンド、ザクロ石、エメリー(主成分は
コランダムと磁鉄鉱)、二酸化チタン等が使用される。
これらの研磨剤は平均粒子径0.05〜5μの大きさの
ものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μのもので
ある。これらの研磨剤は磁性粉100重量部に対して1
〜20重量部の範囲で添加される。
また、カーボンブラック以外の帯電防止剤としてはグラ
ファイト、酸化スズ−酸化7ンチモン系化合物、酸化チ
タン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、カーボンブ
ランクグラフトポリマーなどの導電性粉末、サポニン等
の天然界面活性剤、/ニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤、7ニオン界面活性剤、両性活性剤などが挙げら
れる。
これらの界面活性剤は、単独または混合して添加しても
良い。これらは帯電防止剤として用いられるものである
が、その他の目的、例えば分散、磁気特性の改良、潤滑
性の改良、塗布助剤として使用される場合もある。
また、磁性層等を塗設する支持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2゜6−ナフタレー
ト等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン類、セルローストリアセテート、セルロースダイア
セテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリカー
ボネートなどのプラスチックが挙げられるが、Cu、A
l、Zn等の金属、ガラス、BN、Siカーバイト、磁
器、陶器等のセラミックなども使用できる。
これらの支持体の厚みはフィルム、シート状の場合は約
3〜100μm程度、好ましくは5〜50μmであり、
ディスク、カード状の場合は30μm〜10龍程度であ
り、ドラム状の場合は円筒状で用いられ、使用するレコ
ーダに応じてその型は決められる。
上記支持体と磁性層の中間には接着性を向上させる中間
層を設けても良い。
支持体上に上記磁性層を形成するための塗布方法として
は、エアードクターコート、グレードコート、エアーナ
イフコート、スクイズコート、含浸フート、リバースル
ールコート、トランスファーーールフート、グラビアフ
ート、キスフート、キャストコート、スプレィコート等
が利用できるがこれらに限らない。
この様な方法により、支持体上に塗布された磁性層は必
要により層中の磁性粉末を配向させる処理を施したのち
、形成した磁性層を乾燥する。また必要により表面平滑
化加工を施したり所望の形状に裁断したりして、本発明
に係る磁気記録媒体を製造する。
この場合、配向磁場は交流または直流で約500〜20
00ガウス程度であり、乾燥温度は約50〜100℃程
度、乾燥時間は約3〜10分間程度である。
(実施例) 次に具体的な実施例について説明する。
実施例(I)   ただし、部は重量部を表わす。
帯電防止剤のみの混練処理方法として、まず、有機溶媒
溶液の調製方法を以下に示した。
0結合剤樹脂(ポリウレタン)     4部0  1
1   (塩化ビニル−酢酸ビニル共重合ポリマー) 
           4部0有機溶剤(トルエン)3
0部 ON  (メチルイソブチルケトン)tO部部分分散剤
レシチン)         1部o  l (ステア
リン酸)        1部以上をそれぞれ混合、溶
解して、有機溶媒溶液(I)とした後に、これと、帯電
防止剤としてカーボンブラック(コpンビアカーボン社
製、フンダクテックス975)とを、それぞれ50部ず
つサンドグラインダーにて分散し、分散処理物とする。
次に磁性粉末及び研磨剤の混練処理のため、有機溶媒溶
液(IT)として次の調製を行った。
0結合剤樹脂(ポリウレタン)     4部0  〃
  (塩化ビニル−酢酸ビニル共重合ポリマー)   
         4部0有機溶媒(トルエン)   
      40部○  〃(メチルエチルケトン) 
   40 部0分散剤(レシチン)        
 3部0 〃 (ミリスチン酸)        3部
0潤滑剤(ラウリン酸)        3部0 〃 
(パルミチン酸)        3部以上をそれぞれ
混合、溶解して有機溶媒溶液(If)とした。後に、こ
の有機溶媒溶液(17) 100部と、研磨剤を含む磁
性粉末400部を前記連続式混練混合機(栗本鉄工;K
RCニーダT−#4型)にて混練し、混練物に仕上げ、
前記帯電防止剤のみの分散処理物100部を前記研磨剤
を含む磁性粉末の混練物500部とを、同時に、サンド
グラインダー(弁上製作所、RSシールメディアミルS
GI −30R8)に供給し分散する。その後、希釈、
濾過して磁性塗料とし、支持体上に塗布、乾燥して、磁
気テープを作成した。
比較例(IT) 実施例(I)と同種の帯電防止剤、磁性粉末及び研磨剤
並びに有機溶媒を使用して、カーボンプラ ・ツク50
部と実施例(I)の有機溶媒溶液(I)から分散剤全量
をOとした有機溶媒溶液50部とをそれぞれディシルバ
ーにて混合、分散する。さらにこの混合、分散液中に研
磨剤を含む磁性粉末100部と、前記有機溶媒溶液(7
7) 500部とを投入し、混合、分散する。その後、
サンドグラインダーにこの分散液を供給し、さらに分散
し1、希釈、濾過して磁性塗料とし、支持体上に塗布し
、乾燥させて磁気テープを作成した。
比較例(m) 帯電防止剤のみの処理液としての有機溶媒溶液(I)中
の分散剤を20部とした場合、以下は比較例(IT)と
同様にして処理して磁気テープを作成した。
前記実施例及び比較例に於る分散処理の時間効率を見る
ため、サンドグラインダー内の分散処理時間で比較し、
そのパラメータとして、塗膜の光沢度を使用して、その
処理時間に対する変化を調べた(第1図)。光沢度10
0%に達するまでの分散処理時間は表−1のようになる
。実施例(I)は比較例に比べ、分散処理時間が大幅に
短縮でき、しかも分散性がよく、生産性が向上すること
がわかる。
表  −1 また帯電防止剤、カーボンブラックの分散が良好で帯電
防止効果が向上する。表面電気抵抗の測定結果を表−2
に掲げる。
表  −2 〔注〕表面電気抵抗は、磁気テープの走行テストの結果
得られたデーターであり、テープの導電性を評価する値
として用いられ、小さい値はど帯電防止効果が少ない。
(発明の効果) 分散の困難なまた分散性にばらつきのあるフィラー、特
にカーボンブラックを別途分散処理することにより、磁
性塗料の分散処理が大いに短縮され、生産工程の信頼性
、生産性及び品質保証に大いに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の分散に対する効果を作成した磁気テー
プ面の光沢度と分散処理時間のグラフで表わしたもので
ある。 出願人 小西六写真工業株式会社 分散処理時間の) 手続補正書 昭和61年10119  日

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁気記録媒体の磁性層に用いる磁性塗料の製造に
    於て、分散剤溶液で別個に処理した粉末フィラーの分散
    処理物を用いることを特徴とする磁性塗料の製造方法。
  2. (2)前記分散処理物中の分散剤の含有量が10重量%
    以下である特許請求の範囲第1項記載の磁性塗料の製造
    方法。
  3. (3)前記粉末フィラーがカーボンブラック粉末単独で
    ある特許請求の範囲第1項または第2項に記載の磁性塗
    料の製造方法。
  4. (4)磁性粉及びフィラーを含む組成物と、結合剤及び
    結合剤溶媒に可溶性化合物を含む溶液とを混練して混練
    物を調製する混練工程に於て、該混練に連続混練混合機
    を用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第
    3項のいずれかに記載の磁性塗料の製造方法。
  5. (5)前記混練工程後前記混練物を前記溶液で希釈分散
    する工程に於て、該希釈分散に連続式分散機を用いるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のいず
    れかに記載の磁性塗料の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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