JPS6233844Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、雨戸の敷居の外側等に設置するぬれ
縁に関し、特に、組立設置が簡単で、強度的にも
優れているぬれ縁を提供するものである。

従来のぬれ縁は、主要部材である桁材が単なる
溝形で、該桁材の溝より打込む釘等により桁材の
上面に縁材を固着すると共に、脚材は当金を桁材
と脚材とを同時に挟むように使用してボルト等に
より固定するものであつた。このようなものであ
ると、桁材の上面に縁材を固着するのに桁材の狭
い溝内で釘打ちしなければならず、組立設置する
のが容易でなかつた。また、桁材と縁材との接触
部分が少なく不安定であつて、強度的にも満足し
得なかつた。

本考案は、主要部材である桁材を特殊な構造に
なし、該桁材を使用することにより、強堅で、し
かも、組立設置を容易に行い得るようにしたぬれ
縁である。

次に本考案の実施例を添附の図面において説明
する。

第１図は１部分の斜視図、第２図イ，ロは桁材
の斜視図、第３図は主面部分の拡大断面図であ
る。

本考案のぬれ縁は、第１図に示す如く、桁材１
と縁材２と脚材３とからなつている。桁材１は合
成樹脂またはアルミニウム等からなり、第２図に
示す如く、長尺平板体１１の下面長手方向に２本
の板状体１２を平行に垂設してある。長尺平板体
１１と板状体１２は一体であり、板状体１２は長
尺平板体１１に対して直角で、所定の間隔を有
し、それらの間に脚材３を挿入し得るようになつ
ている。この桁材１は、板状体１２の上端部の少
なくとも一側方に上記長尺平板体１１と面一の張
出片１３を設けてある。張出片１３は長尺平板体
１１を延長した状態のもので、第２図イに示す如
く、板状体１２の上端部の両側方に設けてあつて
も、また同図ロに示すように一側方に設けてあつ
てもよい。この桁材１の長尺平板体１１の上面に
縁材２を固定してある。縁材２は桟材を呈し、平
行に配設した桁材１の長尺平板体１１に跨がるよ
うに多数の縁材２を適宜間隔に載置し、第３図に
示す如く、桁材１の張出片１３の通孔１４からビ
ス４で固定してある。図示していないが、ビスに
変えて釘等他の止着具によつて縁材を固定しても
よい。このように縁材２を桁材１に固定すると
き、桁材１の張出片１３から止着具で固着でき、
桁材１の狭い板状体１２間でビス止めや釘打ちを
しなくても済むので、組立作業が容易である。ま
た、桁材１の長尺平板体１１に載置された縁材２
は、長尺平板体１１と張出片１３とに接触するの
で、接触面が大きくなり安定する。上記脚材３
は、その上端部を桁材１の板状体１２の間に挿入
して桁材１に固定する。桁材１と脚材３は、第３
図に示す如く、それらにボルト５を貫通させて固
定したものを例示してある。しかし、必ずしもボ
ルト５を使用する必要はない。例示していない
が、釘やビス等他の止着具により、桁材と脚材と
を固定してもよい。

以上のように、本考案は、長尺平板体の下面長
手方向に２本の板状体を垂設し、板状体の上端部
の少なくとも一側方には長尺平板体と面一の張出
片を設けたものを桁材として使用するものであ
る。この桁材の張出片からビス等で長尺平板体の
上面に縁材を固定するものであるから、該長尺平
板体が従来の取付用板の役割をなすので、桁材に
取付用板を別途固着する必要がなく、桁材の狭い
箇所でビス止めや釘打ちを行うこともないので、
組立作業が容易である。また、桁材上の縁材は長
尺平板体と張出片の両方に接触して接触面が大き
くなり安定し強固に固着するので、強度的にも優
れ、長期間の使用に耐えられるねれ縁である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は１部分
の斜視図、第２図イ，ロは桁材の斜視図、第３図
は主要部分の拡大断面図である。 図中１は桁材、２は縁材、３は脚材、１１は長
尺平板体、１２は板状体、１３は張出片を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺平板体の下面長手方向に２本の板状体を平
   行に垂設し、該板状体の上端部の少なくとも一側
   方に上記長尺平板体と面一の張出片を設けた桁材
   を使用して、該桁材の張出片からビス等で長尺平
   板体の上面に縁材を固定すると共に、桁材の板状
   体の間に脚材を挿入して固着したことを特徴とす
   るぬれ縁。