JPS6232227Y2 - - Google Patents

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JPS6232227Y2
JPS6232227Y2 JP1984078710U JP7871084U JPS6232227Y2 JP S6232227 Y2 JPS6232227 Y2 JP S6232227Y2 JP 1984078710 U JP1984078710 U JP 1984078710U JP 7871084 U JP7871084 U JP 7871084U JP S6232227 Y2 JPS6232227 Y2 JP S6232227Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はフツク装置に係り、特に玉外し作業の
安全性を確保しつつ構造簡単にして省力化を達成
できるフツク装置に関する。
〔従来の技術〕
従来クレーン等から垂下される荷役ロープ、ワ
イヤ等に被懸吊物を係合させるために用いられて
いるフツクは第11図に示すように、鉛直方向上
方の一端がロープ掛け用孔部1を有する目付部2
を成すと共に、他端側が目付部2から順次下方へ
且つ弧状に湾曲されてその先端と目付部2との間
に斜め上方へ開放された開放端3を有し、目付部
2の鉛直方向直下に被懸吊物を吊り下げる鉤部4
を形成し、鉛直方向下方に作用する被懸吊物重量
を目付部2から鉛直方向に張られるロープ、ワイ
ヤ等で支承させるようになつている。
ところで従来ロープ、ワイヤ等を使用した玉外
し作業時において、被懸吊物に掛けられるワイヤ
等の玉掛け用具を鉤部4から開放端3を介して外
す場合、通常は作業員が直接手で外したり、竿等
を用いて外している。
このような作業を行なうにあたつては、作業員
はフツクやワイヤ等の玉掛け用具に近づく必要が
あるため非常に危険であつた。
特に被懸吊物が不安定な場所に置かれる場合に
は、玉外しのみならず荷崩れの虞れもあり作業環
境としては好ましいものではなかつた。
また従来のフツクでは、玉掛け場所と玉外し場
所の双方に玉掛け作業者を配置させなければなら
ず省人化の観点からも問題となつていた。
そこで従来にあつては、危険な玉外し作業及び
その場所から作業者を開放するために、クレーン
等から垂下された荷役ロープ等に吊持され、被懸
吊物を吊揚すべく玉掛けされた索を、被懸吊物の
接地時に重力方向下方に玉外しする種々の自動玉
外し装置が案出されている。
第11図に示すものは、開放端3側と反対側の
弧状部5にワイヤ等6を係合させるリング状の止
め金具7を設けると共に水平方向にシリンダ8を
配設し、これら間に滑車9を配してワイヤ等6を
張ることにより、シリンダ8の水平方向伸縮動作
で鉤部4を目付部2回りに回転させ、開放端3を
下方に臨ませてワイヤ等10を外すフツク装置で
ある。
第12図に示すものは、目付部2を回転軸とし
て形成し、これに巻回されたワイヤ等6をシリン
ダ8の伸縮動作で引張して鉤部4を目付部2回り
に回転させ、開放端3を下方に臨ませてワイヤ等
10を外すフツク装置である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところでこれら装置にあつては、玉外し作業時
(このときには被懸吊物は地上に置かれその重量
は鉤部4には作用しない。)、フツクが鉛直方向に
配置されワイヤ等11が掛けられる目付部2の鉛
直方向直下略同一線上にワイヤ、フツク等の重量
が作用するので玉外しするためにはフツク全体
(鉤部と目付部を含む)を回転させる必要があ
る。このフツクは被懸吊物を係合させるために相
当の重量を有することから大きなトルクを発生す
る能力の大きなシリンダ8を必要とする。その結
果大電力と大きなスペース確保が要求されフツク
装置の大型化、ランニングコストの増大を招来さ
せる問題があつた。
本考案は上述したような問題点に鑑みて創案さ
れたものであり、その目的は玉外し作業の安全性
を確保しつつ構造簡単にして省力化を達成できる
フツク装置を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、クレーン等から垂下された荷役ロー
プ等に吊持され、被懸吊物を吊揚すべく玉掛けさ
れた索を被懸吊物の接地時に重力方向下方へ玉外
しするフツク装置において、荷役ロープ等に回転
自在に支点部が支持されたレバー部材と、レバー
部材の一端部に形成され、索重量でレバー部材を
回転すべく索の荷掛け位置が支点部より水平方向
に偏心されたフツク部と、レバー部材にそのフツ
ク部と反対側の他端部に形成され支点部回りにフ
ツク部の重量と平衡する重量を有するバランサ部
と、バランサ部に係脱自在に設けられ被懸吊物の
吊揚時係合されてその荷重を支承しつつレバー部
材の回転を規制すると共に、被懸吊物の接地時離
脱されてレバー部材の回転を許容する係脱手段
と、係脱手段に加わる被懸吊物の荷重の軽減を検
出して係脱手段を離脱させる荷重検出手段とを備
えて構成される。
〔作用〕
本考案の作用について述べると、支点部を介し
てフツク部の反対側に支点部回りにフツク部の重
量と平衡する重量を有するバランサ部を形成する
と共に、フツク部の荷掛け位置を支点部より水平
方向に偏心させたことにより、被懸吊物の接地後
係脱手段をバランサ部から離脱させれば、フツク
部に掛けられた索の重量によるウエイトのアンバ
ランスによつてレバー部材を重力方向下方に回転
させることができ、これによりフツク部から索を
離脱させて玉外し作業が達成されるようになつて
いる。
また荷重検出手段により、バランサ部を介して
係脱手段に加わる被懸吊物の荷重の軽減、即ち被
懸吊物の接地を検出して係脱手段をバランサ部か
ら離脱させるようにしたので、上述のようにレバ
ー部材に生ずるウエイトのアンバンスを利用して
玉外しを行うに際して、未だ被懸吊物を吊揚して
いる状態でレバー部材が回転されるのを防止で
き、被懸吊物を確実に接地させて作業を行うこと
ができるようになつている。
〔実施例〕
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従つ
て詳述する。
第7図及び第8図にはクレーン等から昇降自在
に垂下される荷役ロープ、ワイヤ等12にフツク
13を介して吊持されるフツク装置が示されてい
る。
14はケーシングであり、このケーシング14
の上部には一体的に形成された一対のブラケツト
部15にピン体16により、係止金具17が取り
付けられている。そしてフツク装置は、係止金具
17がフツク13に係合されてワイヤ等12に吊
持される。
このようにクレーン等から昇降自在に垂下され
るワイヤ等12に支持されるケーシング14に
は、これにその支点部18が回転自在に支持され
てレバー部材19が設けられる。具体的にはレバ
ー部材19は略鉛直方向に配置され、その中央部
がケーシング14に略水平に支持された支軸20
に支持されて重力方向下方に向つて(支軸20と
直交する鉛直面(紙面)内で支軸20回り)回転
自在に構成される。
ここで第1図に示すように、レバー部材19の
下方向に位置される一端部にはこれよりレバー部
材19の回転方向一方に弧状に延出させてワイヤ
等の索10が玉掛けされ玉外しされるフツク部2
1が形成される。このフツク部21はその先端が
上方へ湾曲されて基端側に深い係止部22を有す
る。この係止部22は被懸吊物に掛けられるワイ
ヤ等の索10を係止する索の荷掛け位置となつて
いる。殊にこの係止部22は、索10の重量で生
ずる回転モーメントで支点部18回りにレバー部
材19を回転させるべく、支点部18より水平方
向に偏心されている(図中、L1で示す。)。
他方レバー部材19の上方向に位置されるフツ
ク部21と反対側の他端部には、支点部18回り
にフツク部21の重量と平衡する重量を有するバ
ランサ部23が略点対称で形成される。このバラ
ンサ部23は、フツク部21とのウエイトバラン
スをとつてレバー部材19の支点部18回りの中
立を維持させるように構成され、従つて軽い操作
力でレバー部材19を回転できるようになつてい
る。
このバランサ部23には、被懸吊物の吊揚時こ
れに係合してフツク部21からレバー部材19の
回転力として作用する被懸吊物の荷重を支承しつ
つレバー部材19の回転を規制すると共に、被懸
吊物の接地時これより離脱してレバー部材19の
下方向への回転を許容する係脱手段が係脱自在に
設けられる。この係脱手段は主にアーム体24
と、これを駆動する駆動シリンダ28とから構成
される。アーム体24はアーム状に形成され、一
端が軸体25に回転自在に支持されると共に、他
端にはバランサ部23の回転軌跡に介在すべく垂
下された係合部26が形成されている。そして、
このアーム体24は、軸体25回りに上下方向へ
揺動されその係合部26でバランサ部23に係脱
するようになつている。そしてアーム体24がバ
ランサ部23から離脱される玉外し時(このとき
は被懸吊物は場所に置かれその荷重は作用しな
い。)、レバー部材19は、フツク部21の重量が
バランサ部23の重量で平衡されることから、ワ
イヤ等の索10の自重によつて生ずるウエイトの
アンバランスで支軸20回りに発生するモーメン
トにより軽く回転され、フツク部21の先端が下
方へ開かれてワイヤ等の索10が自動的且つ容易
に外れるようなつている。
尚、本実施例にあつては、上述のように被懸吊
物の荷重が作用するフツク部21の係止部22が
支軸20から水平方向に所定距離L1偏心させて
位置されており、またバランサ部23とアーム体
24との係合位置が支軸20から距離L1よりも
遠隔な相当の距離L2となるように設定されてい
る。これによりアーム体24がバランサ部23に
係合されて被懸吊物の荷重が作用する吊揚移送時
にあつては、鉛直下方に作用する荷重Wは次のよ
うなモーメントの釣り合いによつて小さな荷重F
としてアーム体24に作用する。
F=L/L×W (1) ここにL/L<1 ところでアーム体24の揺動動作は駆動シリン
ダ28によつて行われる。第2図及び第3図に示
すように、軸体25に支持されたアーム体24の
一端には、これより外方へ延出させて駆動レバ2
7が一体的に設けられる。この駆動レバ27の延
出端には、駆動シリンダ28が固結される。この
駆動シリンダ28は伸縮作動又は伸長状態もしく
は収縮状態にロツクされて駆動レバ27を軸体2
5に関して上下動させ又は固定してアーム体24
を駆動制御するようになつている。
また図示するように駆動シリンダ28によつて
上下方向に変位される駆動レバ27の延出端に
は、これに係脱されて駆動シリンダ28の制御状
態、具体的には係脱手段のアーム体24がバラン
サ部23に係合しているか離脱しているかを検出
するロツク検出リミツトスイツチ29が設けられ
ている。そしてこのスイツチ29は、駆動シリン
ダ28が上方に伸長されもしくは上方に保持され
てアーム体24が係合しているとき、延出端に係
合されてロツク表示ランプ30を点灯させ、他方
シリンダ28が下方に収縮され若しくは下方に保
持されてアーム体24が離脱しているとき、延出
端から離脱されてランプ30を消灯させるように
なつている。
他方特に、バランサ部23を係脱する係脱手段
のアーム体24の係合部26には、バランサ部2
3を介して係脱手段に加わる被懸吊物の荷重の軽
減乃至消失を検出して係脱手段をバランサ部23
から離脱させる荷重検出手段が備えられる。この
荷重検出手段は、荷重検出機構31と、この荷重
検出機構31に作動されて係脱手段の駆動シリン
ダ28を制御する荷重検出リミツトスイツチ32
とから構成される。荷重検出機構31は主に第4
図及び第5図に示すように、係合部26にこれを
貫通させてバランサ部23が係合される当接面3
3側へ開口された貫通孔34内に摺動自在に設け
られた検出ロツド35と、検出ロツド35に段付
けされて形成されたスプリングシート36と貫通
孔34の一端に装着されたスプリングシート37
との間に設けられ、検出ロツド35を当接面33
外方へ突出すべく付勢する圧縮バネ38とから構
成される。尚、39は検出ロツド35の離脱を規
制すべくスプリングシート37に係止されるスト
ツパリングである。
荷重検出リミツトスイツチ32は、検出ロツド
35に係脱されて被懸吊物の荷重がバランサ部2
3を介して係合部26に作用しているか否か、具
体的には被懸吊物が場所に置かれているか或いは
吊揚状態にあるかを検出する。そしてこのスイツ
チ32は、フツク部21に作用する被懸吊物の荷
重で圧縮バネ38が圧縮され、その結果突出され
る検出ロツド35に係合されて係脱手段の駆動シ
リンダ28の作動をロツクする。
他方被懸吊物が置かれてフツク部21に加わる
重量が軽減若しくは消失し、その結果圧縮バネ3
8が検出ロツド35をバランサ部23側へ移動さ
せることによりスイツチ32から検出ロツド35
が離脱され、駆動シリンダ28のロツクを解除し
て作動を自由にする。
更に第2図及び第3図に示すようにレバー部材
19には、被懸吊物を移送するときその揺動によ
つてレバー部材19が支軸20回りに回転するの
を規制するためのラチエツト機構40が備えられ
る。このラチエツト機構40は、レバー部材19
がバランサ部23とアーム体24との係合により
一方向(図中、反時計回り)の回転が規制される
ため、他方向(図中、時計回り)の回転を規制す
る。第6図に示すようにラチエツト機構40は一
般的構成で成り、支軸20に一体的に固定された
リング状ギヤ41と、レバー部材19に揺動自在
にピン支持されギヤ41に係合する爪体42と、
爪体42をギヤ41側へ付勢するつる巻きバネ4
3とから構成されている。
そして第7図及び第8図には、フツク装置をケ
ーシング14に組み付けた状態が示されている。
本装置は玉外し時作業者をその近傍に近づけない
ようにするため無線遠隔操作による。図中44
は、受信用アンテナであり、駆動シリンダ28の
制御が施される。
また本フツク装置には次のような装置が採用さ
れる。45は駆動シリンダ(本実施例では電動シ
リンダ)28、その他電気部品に電圧を印加する
ためのバツテリであり、このバツテリ45には充
電用コンセント46から充電される。また充電状
態を外部から視認し得るように電圧降下表示灯4
7が設けられる。更にケーシング14には、これ
にピン支持されフツク部21の先端に係合されて
ワイヤ等の索10の離脱を規制するために外れ止
め48が設けられている。また49は保護カバで
ある。
次に実施例の作用について述べる。
先ず玉掛け時にあつては、係脱手段の駆動シリ
ンダ28を上方へ伸長させアーム体24とバラン
サ部23とを係合させた状態としておく。次に被
懸吊物に掛けられたワイヤ等の索10を外れ止め
48を介してフツク部21の係止部22に係止さ
せる。次いでクレーン等により本フツク装置を介
して被懸吊物を若干上昇させる。この上昇により
被懸吊物の重量で支軸20回りにモーメントが生
じ、レバー部材19が回転してバランサ部23が
アーム体24に深く係合される。その結果荷重検
出手段の荷重検出機構31が被懸吊物の荷重を検
出して駆動シリンダ28の作動をロツクする。ま
たラチエツト機構40も最も深い位置でロツク
し、レバー部材19は回転が規制される。このと
き被懸吊物の荷重Wはモーメントの釣り合いで減
少された荷重Fとしてアーム体24に支持され
る。
このようなセツトが完了したらクレーン等によ
り被懸吊物を玉外し場所まで移送する。この場
合、レバー部材19の回転が規制されて被懸吊物
の大きな荷重が係脱手段に作用し続けるので荷重
検出機構31は荷重検出リミツトスイツチ32に
係合し続ける。これにより駆動シリンダ28が誤
動作されるのを防止できる。
玉外し場所に被懸吊物50を置いて玉外し作業
を行う際には遠隔操作で行われる(第9図)。被
懸吊物50を置くとフツク部21作用していた被
懸吊物50の荷重は消失乃至軽減する。この重量
の消失により荷重検出手段の圧縮バネ38がバラ
ンサ部23を付勢し荷重検出リミツトスイツチ3
2から検出ロツド35が離脱して爾後係脱手段の
駆動シリンダ28は自由に作動されることとな
る。従つて、被懸吊物50が確実に接地されるま
で係脱手段がバランサ部23より離脱することが
なく、玉外し作業の安全を期すことができる。こ
こに遠隔操作により駆動シリンダ28を収縮させ
ればアーム体24はバランサ部23から離脱す
る。そして特に離脱すると後は、支点部18より
水平方向に偏心された荷掛け位置にワイヤ等の索
10が掛けられその重量が作用してバランサ部2
3よりも重くなつているフツク部21が、ウエイ
トのアンバランスにより重力方向下方へ回転し、
また外れ止め48は先端から離脱されることか
ら、ワイヤ等の索10は自然に外れることとな
る。仮にワイヤ等の索10が極めて軽く必要なモ
ーメントが生じない場合には、クレーン等により
ワイヤ等12を軽く引き上げれば良い(第10
図)。
以上説明したように、レバー部材19のフツク
部21はバランサ部23によりウエイトバランス
され、且つフツク部21の荷掛け位置を支点部1
8より水平方向に偏心させたので、フツク部21
(レバー部材19)の動作に必要とされる力は略
ワイヤ等の索10の重量程度で足り、従来のよう
に大きなトルクを発生する大型なシリンダ等を必
要とすることなく小さな力で自動的に玉外し作業
をなし得、フツク装置の小型化、ランニングコス
トの減少を達成できる。尚、フツク部21を回転
させる力としては支点部18及びラチエツト機構
40の機械的摩擦よりも大きければ良く、大荷重
を吊るようなフツクであつても、支軸20とレバ
ー部材19との間に摩擦を抑えるころがり軸受等
を採用すればよい軽い操作力で適切に遠隔操作で
自動玉外しを施すことができる。
またレバー部材19を回転自由とするために係
脱手段をバランス部から離脱させる動作は、荷重
検出手段によつて係脱手段に加わる被懸吊物の荷
重の軽減を検出して行われるので、未だ被懸吊物
を吊揚している状態でレバー部材19が回転する
のを防止でき、被懸吊物を確実に接地させた後に
作業させることを保証して、玉外し作業の安全性
を向上させることができる。
尚、本実施例では、モーメントの釣り合いから
被懸吊物の重量を小さくした荷重としてアーム体
24に支持させるようにし(式(1)参照)、その結
果軽量化を達成したアーム体24を駆動シリンダ
28で駆動させて玉外し作業を行うようにしたの
で、係脱手段として採用される駆動シリンダ28
の能力を小さくでき、その小型化、ランニングコ
スト等の低減も図り得る。
更にアーム体24とバランサ部23との係脱離
脱は、従来のようなフツクを大きく転動させなけ
ればならないものに比べ小さなストロークで行う
ことができ、駆動シリンダ28の作動に要求され
る必要スペースを削減でき装置の小型化が達成さ
れている。
更に本実施例にあつては、アーム体24をバラ
ンサ部23との係合とラチエツト機構40とによ
りレバー部材19の回転を確実に規制でき、被懸
吊物の揺動を規制して移送時の安全性に寄与させ
得る。
尚、駆動源(駆動シリンダ)としては、電動の
外、油圧、空気圧等のシリンダ、モータでも良
い。
また本装置の利用範囲としては、ワイヤ、スリ
ングベルト、チエーンなどでの玉掛け玉外しの外
に、フツク部にCフツク,トング等の吊り具を直
接掛けることもできる。
〔考案の効果〕
以上要するに本考案によれば、次のような優れ
た効果を発揮する。
(1) 支点部を介してフツク部の反対側に支点部回
りにフツク部の重量と平衡する重量を有するバ
ランサ部を形成すると共に、フツク部の荷掛け
位置を支点部より水平方向に偏心させたことに
より、フツク部に掛けられた索の重量程度のウ
エイトのアンバランスでレバー部材を重力方向
下方に回転させることができ、従来のように大
きなトルクを発生する大型なシリンダ等を必要
とすることなく、小さな力で自動的にフツク部
から索を離脱させて玉外し作業を達成すること
を可能として、フツク装置の小型化、ランニン
グコストの低減を図ることができる。
(2) 荷重検出手段により係脱手段に加わる被懸吊
物の荷重の軽減、即ち被懸吊物の接地を検出し
て係脱手段をバランサ部から離脱させるように
したので、レバー部材に生ずるウエイトのアン
バランスを利用して玉外しを行うに際して、未
だ被懸吊物を吊揚している状態でレバー部材が
回転されるのを防止でき、被懸吊物を確実に接
地させて安全且つ適切に玉外し作業を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本的構成を示す概略構成
図、第2図及び第3図は係脱手段の作動状態を示
す概略構成図、第4図及び第5図は荷重検出機構
等の作動状態を示す第2図及び第3図におけるA
部拡大一部破断側面図、第6図はラチエツト機構
を示す第2図におけるB部拡大図、第7図は本考
案に係るフツク装置を示す側面図、第8図はその
正面図、第9図及び第10図は本考案に係るフツ
ク装置の玉外し作業状態を示す側面図、第11図
及び第12図は従来例を示す側面図である。 図中、10は索、12は荷役ロープ等として例
示したワイヤ、18は支点部、19はレバー部
材、21はフツク部、23はバランサ部、24,
28は係脱手段を構成するアーム体及び駆動シリ
ンダ、31,32は荷重検出手段を構成する荷重
検出機構及び荷重検出リミツトスイツチ、50は
被懸吊物である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クレーン等から垂下された荷役ロープ等に吊持
    され、被懸吊物を吊揚すべく玉掛けされた索を該
    被懸吊物の接地時に重力方向下方へ玉外しするフ
    ツク装置において、上記荷役ロープ等に回転自在
    に支点部が支持されたレバー部材と、該レバー部
    材の一端部に形成され、索重量で該レバー部材を
    回転すべく上記索の荷掛け位置が上記支点部より
    水平方向に偏心されたフツク部と、上記レバー部
    材にそのフツク部と反対側の他端部に形成され上
    記支点部回りに該フツク部の重量と平衡する重量
    を有するバランサ部と、該バランサ部に係脱自在
    に設けられ上記被懸吊物の吊揚時係合されてその
    荷重を支承しつつ上記レバー部材の回転を規制す
    ると共に、該被懸吊物の接地時離脱されて該レバ
    ー部材の回転を許容する係脱手段と、該係脱手段
    に加わる上記被懸吊物の荷重の軽減を検出して該
    係脱手段を離脱させる荷重検出手段とを備えたこ
    とを特徴とするフツク装置。
JP7871084U 1984-05-30 1984-05-30 フツク装置 Granted JPS60193385U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7871084U JPS60193385U (ja) 1984-05-30 1984-05-30 フツク装置

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JP7871084U JPS60193385U (ja) 1984-05-30 1984-05-30 フツク装置

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JPS60193385U JPS60193385U (ja) 1985-12-23
JPS6232227Y2 true JPS6232227Y2 (ja) 1987-08-18

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