JPH0848485A - 薄板コイルの荷役用吊具 - Google Patents

薄板コイルの荷役用吊具

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JPH0848485A
JPH0848485A JP18151294A JP18151294A JPH0848485A JP H0848485 A JPH0848485 A JP H0848485A JP 18151294 A JP18151294 A JP 18151294A JP 18151294 A JP18151294 A JP 18151294A JP H0848485 A JPH0848485 A JP H0848485A
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pair
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arm
hooks
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JP18151294A
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Kazuyoshi Nakayamada
一好 中山田
Yukio Kawamoto
幸雄 河本
Tsutae Yoneda
傳 米田
Tsukiharu Minami
月治 南
Satoru Sakamoto
悟 坂本
Toshio Tsutsumi
利男 堤
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対のLフックを備える薄板コイルの荷役用吊
具について、そのLフックの薄板コイルへの掛け外しを
最小の要員で容易かつ安全に行える構成とする。 【構成】 主吊環(1) に連結された対の吊ワイヤ(2),
(2')およびその下端に連結された対のLフック(3),(3')
と、このLフック(3),(3')の基端部(3b),(3b')に両端の
連結部(4b)を回動可能に連結され、かつ中間にヒンジ部
(4a)を有するフック案内具(4) と、棒状の本体部(5a)両
端に設けたワイヤ通し環(10)とワイヤ通し角環(11)を対
の吊ワイヤ(2),(2')に滑動可能に係合された吊ワイヤ間
隔拡張アーム(5) と、主吊環(1) とワイヤ間隔拡張アー
ム(5) のワイヤ通し角環(11)側寄りとを連結し、かつ中
間部にバネ(6a)を介装したアーム吊下ワイヤ(6) と、ワ
イヤ通し角環(11)外端に吊下した滑車(7) と、この滑車
(7) を通して先端を該滑車(7)側のLフック(3')上端に
連結されたアーム回動ワイヤ(8) とを備えてなる構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯等の薄板コイル
の荷役用吊具に関し、特には、重量の大きな広幅大型コ
イルを、船積みする場合などのようにスペース上の制約
の多い荷役に用いて好適な薄板コイルの荷役用吊具に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属帯等の薄板コイルは、生産効
率の観点から広幅および大型化が進められており、それ
に伴って海上出荷される頻度が高まっている。そして、
これら薄板コイルを海上出荷する場合、その説明図であ
る〔図3〕の(a)図に示すように、岸壁クレンの巻上げ
フック(F) にコイルリフター(20)を付けるか、もしくは
同 (b)図に示すように、対のLフック(31),(31')を備え
た吊具(30)を付けて船積み作業している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、コイルリフタ
ー(20)では、電動遠隔操作が可能なことより、広幅大型
コイルであっても、その玉掛け要員は、岸壁側および船
側それぞれに各1名と遠隔操作員1名の計3名ですむ
が、Lフックによる吊具(30)では、そのLフック自体が
重量物(60kg前後)となり、かつ、その重いLフック(3
1),(31')を人力で薄板コイル(C) に掛け外しするため、
岸壁側および船側それぞれ2名、計4名が最低限必要と
なるだけでなく、その作業は安全上問題の生じ易い重筋
作業となる。従って、薄板コイルを荷役するには、コイ
ルリフター(20)を用いた方が、省力が図れ、かつ安全性
も高くなるが、薄板コイルの船積みはコイルリフター(2
0)のみでは実施できない。
【0004】すなわち、コイルリフター(20)は、作動機
構を含む外郭形状が大きくなるため、荷役対象船の船型
によっては、〔図3〕の (c)図に示すようにコイルリフ
ター(20)自身が、ハッチ口(H) やコーミング(C')に接触
して所期の船積みができなくなることがあり、このよう
な場合は、自由度の高いLフックによる吊具(30)に依存
せざるを得ないのが実情である。しかし、この場合、上
記のように要員が多く必要となるだけでなく、その作業
負荷が高くて安全面にも問題があるので、その利点を生
かし得る簡易な構成のもとで、対のLフックの薄板コイ
ルへの掛け外しを最小の要員で、容易かつ安全に達成で
きる荷役吊具が望まれていた。
【0005】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
ためになされたものであって、対のLフックにて薄板コ
イルを吊り上げる簡易な構成のもとで、その対のLフッ
クの薄板コイルへの掛け外しを最小の要員で、容易かつ
安全に達成できる薄板コイルの荷役用吊具を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とされている。すなわち、本
発明に係る薄板コイルの荷役用吊具は、クレンの巻上げ
フックに係合される主吊環(1) と、この主吊環(1) に連
結された対の吊ワイヤ(2),(2')と、この対の吊ワイヤ
(2),(2')それぞれの下端に連結された対のLフック(3),
(3')とを備え、対のLフック(3),(3')の先端部(3a),(3
a')を薄板コイルの中心孔に両側より挿入して吊り上げ
る薄板コイルの荷役用吊具において、中間に上方に折れ
曲がるヒンジ部(4a)、両端に上下方向に回動自由な連結
部(4b)を有すると共に、その両端の連結部(4b)を前記対
のLフック(3),(3')の基端部(3b),(3b')に連結され、前
記対のLフック(3),(3')が互いの先端部(3a),(3a')を対
向させて近接および離反動するように案内するフック案
内具(4) と、棒状とされた本体部(5a)の一方の端部にワ
イヤ通し環(10)、他方の端部に内孔(11a) に対のワイヤ
案内ローラ(12),(12')を配すると共に外側端に滑車係合
部(11b) を突設したワイヤ通し角環(11)を有し、そのワ
イヤ通し環(10)およびワイヤ通し角環(11)に前記対の吊
ワイヤ(2),(2')それぞれを通して、前記対の吊ワイヤ
(2),(2')と滑動可能に係合された吊ワイヤ間隔拡張アー
ム(5) と、中間部にバネ(6a)を介装し、上端を前記主吊
環(1) に連結されると共に、下端を前記ワイヤ間隔拡張
アーム(5) の重心点よりもワイヤ通し角環(11)側寄りの
中間部に連結され、前記吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) を
前記対の吊ワイヤ(2),(2')の中間部に位置して吊下保持
するアーム吊下ワイヤ(6) と、前記ワイヤ間隔拡張アー
ム(5) のワイヤ通し角環(11)外側端の滑車吊下部(11b)
に吊下された滑車(7) と、この滑車(7) を通して先端を
該滑車(7) 側の吊ワイヤ(2')に連結されているLフック
(3')の上端部に連結されると共に他端を下方に垂らして
配されたアーム回動ワイヤ(8) とを設けていることを特
徴とする。
【0007】
【作用】上記構成の本発明の荷役用吊具では、クレンの
巻上げフックにより主吊環(1)を吊り上げると、対の吊
ワイヤ(2),(2')およびLフック(3),(3')は、下端の対の
Lフック(3),(3')それぞれの自重によって、互いに接近
する方向の力を受けながら吊り下げられる。このとき、
対のLフック(3),(3')の基端部(3b),(3b')間を連結して
いるフック案内具(4) は、該対のLフック(3),(3')に両
側から押され、上方に折れ曲がって両者の接近を許容す
る一方、この対のLフック(3),(3')の先端部(3a),(3a')
が互い対向して近接するように保持案内する。また、両
端のワイヤ通し環(10)およびワイヤ通し角環(11)を介し
て、対の吊ワイヤ(2),(2')に滑動可能に係合されている
吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) は、その重心点よりもワイ
ヤ通し角環(11)側寄りの中間部を、主吊環(1) に連結さ
れたアーム吊下ワイヤ(6) に吊り上げられて傾動し、か
つ対の吊ワイヤ(2),(2')に両側から押されることで、滑
車(7) を吊下したワイヤ通し角環(11)側の端部が上方と
なる垂直方向に回動し、その状態で吊下保持される。従
って、クレンの巻上げフックにセットした荷役開始時点
では、各作動部は自律的に閉じた状態、つまり対のLフ
ック(3),(3')の対向する先端部(3a),(3a')が互いに当接
して閉じた状態となって吊下される。
【0008】そしてこの状態から、アーム回動ワイヤ
(8) の垂下している端部を繰り下げると、このアーム回
動ワイヤ(8) が通されている滑車(7) を介して、吊ワイ
ヤ間隔拡張アーム(5) のワイヤ通し角環(11)側端部が引
き下げられ、これによって該吊ワイヤ間隔拡張アーム
(5) が、アーム吊下ワイヤ(6) の連結部を支点として水
平方向に回動し、その水平方向の回動に伴って両側の対
の吊ワイヤ(2),(2')間の間隔が拡張されると共に、該対
の吊ワイヤ(2),(2')の下端に連結されている対のLフッ
ク(3),(3')が相離反する外側方向に移動させられて互い
の先端部(3a),(3a')間の間隔が開く。一方、アーム吊下
ワイヤ(6) も下方への引き下げ力を受けるので、その中
間に介装したバネ(6a)が伸展させられ、これによって該
アーム吊下ワイヤ(6) はその長さを復元しようとする上
方への反力を付与される。従って、この状態からアーム
回動ワイヤ(8) による引き下げを解除すると、水平方向
に回動させられていた吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) は、
内孔(11a) に対のワイヤ案内ローラ(12),(12')を配して
吊ワイヤ(2')に対する滑動抵抗を低めているワイヤ通し
角環(11)側寄りを、アーム吊下ワイヤ(6) の復元力によ
って上方に引き上げられて傾動させられ、かつ対の吊ワ
イヤ(2),(2')に両側から押されて、再びワイヤ通し角環
(11)側の端部が上方となる垂直方向に回動し、これによ
って各作動部は自律的に閉じの方向に作動し、対のLフ
ック(3),(3')の対向する先端部(3a),(3a')は互いに接近
して閉じの状態となる。すなわち、本発明の荷役用吊具
では、アーム回動ワイヤ(8) の操作のみで、対のLフッ
ク(3),(3')の先端部(3a),(3a')間の間隔を容易に開閉す
ることができ、よって薄板コイルへの掛け外しを最小の
要員で行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。〔図1〕は、本発明の実施例の荷役用吊具の構成
を示す図面であって、 (a)図は正面図、 (b)図は (a)図
のA−A矢視部分図である。
【0010】本実施例の荷役用吊具は、〔図1〕の (a)
図に示すように、クレンの巻上げフック(F) に係合され
る主吊環(1) と、この主吊環(1) に連結された対の吊ワ
イヤ(2),(2')と、この対の吊ワイヤ(2),(2')それぞれの
下端に連結された対のLフック(3),(3')とを基本構成部
として備えている。
【0011】同図において、(4) はフック案内具であっ
て、このフック案内具(4) は、中間に上方に折れ曲がる
ヒンジ部(4a)を設け、かつ両端に上下方向に回動自由な
連結部(4b)を設けてなると共に、その両端の連結部(4b)
を対のLフック(3),(3')の基端部(3b),(3b')に着脱可能
に連結させており、この構成のもとで、両側の対のLフ
ック(3),(3')が、互いの先端部(3a),(3a')を対向させて
近接および離反動するように案内するものとされてい
る。
【0012】(5) は吊ワイヤ間隔拡張アームであって、
この吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) は、棒状とされた本体
部(5a)の両端にワイヤ通し環(10)およびワイヤ通し角環
(11)を取着してなると共に、そのワイヤ通し環(10)およ
びワイヤ通し角環(11)に対の吊ワイヤ(2),(2')それぞれ
を通して、該対の吊ワイヤ(2),(2')と滑動可能に係合さ
れている。また、ワイヤ通し環(10)は、ピン軸(10a) を
介して本体部(5a)に回動可能に取着され、一方、ワイヤ
通し角環(11)は、 (b)図に示すように、長方形環状に形
成され、その内孔(11a) の内外側部に対のワイヤ案内ロ
ーラ(12),(12')を配すると共に、外側端に滑車係合部(1
1b) を回動可能に突設している。また、その内孔(11a)
の内側部側のワイヤ案内ローラ(12)は鼓状ローラとして
いる。
【0013】(6) はアーム吊下ワイヤであって、このア
ーム吊下ワイヤ(6) は、中間部にバネ(6a)を介装してな
り、その上端を主吊環(1) に連結されると共に、下端を
ワイヤ間隔拡張アーム(5) の重心点よりもワイヤ通し角
環(11)側寄りの中間部に連結され、該吊ワイヤ間隔拡張
アーム(5) を対の吊ワイヤ(2),(2')の上下方向の中間部
に位置して吊下保持するものとされている。
【0014】(7) は滑車であって、この滑車(7) は、ワ
イヤ間隔拡張アーム(5) のワイヤ通し角環(11)外側端の
滑車吊下部(11b) に吊下されている。また、(8) はアー
ム回動ワイヤであって、このアーム回動ワイヤ(8) は、
滑車(7) を通して先端を該滑車(7) 側の吊ワイヤ(2')に
連結されているLフック(3')の上端部に連結されると共
に他端を下方に垂らして配されている。
【0015】上記構成の本実施例の荷役用吊具の作動を
〔図2〕によって説明する。まず (a)図に示すように、
クレンの巻上げフック(F) により主吊環(1) を吊り上げ
て、当該吊具を荷役対象の薄板コイル(C) 上に移動させ
る。この状態において、下端の対のLフック(3),(3')そ
れぞれの自重によって、対の吊ワイヤ(2),(2')およびL
フック(3),(3')は、互いに接近する内方への力を受けな
がら吊り下げられる。一方、対のLフック(3),(3')の基
端部(3b),(3b')間を連結しているフック案内具(4) は、
該対のLフック(3),(3')に両側から押され、上方に折れ
曲がって両者の接近を許容する一方、この対のLフック
(3),(3')の先端部(3a),(3a')が互い対向して近接するよ
うに保持案内する。また、対の吊ワイヤ(2),(2')に滑動
可能に係合されている吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) は、
その重心点よりもワイヤ通し角環(11)側寄りの中間部
を、アーム吊下ワイヤ(6) に吊り上げられて傾動し、か
つ対の吊ワイヤ(2),(2')に両側から押されることで、ワ
イヤ通し角環(11)側が上方となる垂直方向に回動し、そ
の状態で吊下保持される。従って、各作動部は自律的に
閉じた状態、つまり対のLフック(3),(3')の対向する先
端部(3a),(3a')が互いに当接して閉じた状態となって吊
下される。
【0016】次いでこの状態から、 (b)図に示すように
アーム回動ワイヤ(8) の垂下している端部を繰り下げる
と、このアーム回動ワイヤ(8) が通されている滑車(7)
を介して、吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) のワイヤ通し角
環(11)側端部が引き下げられ、これによって該吊ワイヤ
間隔拡張アーム(5) が、アーム吊下ワイヤ(6) の連結部
を支点として水平方向に回動し、その水平方向の回動に
伴って両側の対の吊ワイヤ(2),(2')間の間隔が拡張され
ると共に、該対の吊ワイヤ(2),(2')の下端に連結されて
いる対のLフック(3),(3')が、相離反する外側方向に移
動させられ、互いの先端部(3a),(3a')間の間隔が開く。
【0017】ここで、本実施例では、吊ワイヤ間隔拡張
アーム(5) の本体部(5a)の長さと、フック案内具(4) の
伸展時の長さとを、上記開放時の対のLフック(3),(3')
の先端部(3a),(3a')間の間隔が、荷役対象の薄板コイル
(C) の幅よりも充分に大きくなるような長さに設定して
いる。従って、この開放状態で下降させることで、対の
Lフック(3),(3')の先端部(3a),(3a')を、薄板コイル
(C) の中心孔の両側に位置づけることができる。
【0018】一方、アーム吊下ワイヤ(6) も下方への引
き下げ力を受けるので、その中間に介装したバネ(6a)が
伸展させられ、これによって該アーム吊下ワイヤ(6) は
その長さを復元しようとする上方への反力を付与されて
いる。従ってこの状態から、 (c)図に示すようにアーム
回動ワイヤ(8) による引き下げを解除すると、水平方向
に回動させられていた吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) は、
そのワイヤ通し角環(11)側寄りを、アーム吊下ワイヤ
(6) のバネ(6a)の復元力によって上方に引き上げられ、
かつそのワイヤ通し角環(11)は、内孔(11a) に対のワイ
ヤ案内ローラ(12),(12')を配して吊ワイヤ(2')に対する
滑動抵抗を低めているので、容易に傾動し始め、かつ対
の吊ワイヤ(2),(2')に両側から押されて、再びワイヤ通
し角環(11)側の端部が上方となる垂直方向に回動し、こ
れによって対のLフック(3),(3')の先端部(3a),(3a')が
自律的に閉じ、薄板コイル(C) の中心孔に両側から挿入
され、該薄板コイル(C) の吊り上げができる状態とな
る。そして、この薄板コイル(C) を船内等の所定位置に
搬送し、該薄板コイル(C)の荷重を解除した上で、前述
と同様にアーム回動ワイヤ(8) の端部を繰り下げること
で、対のLフック(3),(3')の先端部(3a),(3a')間を開い
て薄板コイル(C) の中心孔から外し、該薄板コイル(C)
の荷役を完了する。
【0019】上記のように本実施例の荷役用吊具では、
アーム回動ワイヤの操作のみにより、人手で直接的に動
かすことなく対のLフックの先端部間を容易に開閉させ
て、薄板コイルに掛け外しすることができ、よって船積
みの場合でも、岸壁側および船側それぞれに1名と最小
の要員で、しかもより安全に荷役することができる。
【0020】なお、上記実施例では、吊ワイヤ間隔拡張
アームおよびフック案内具は、それぞれ一定の長さに設
定されたものを適用したが、これら吊ワイヤ間隔拡張ア
ームおよびフック案内具は、中間の主体部にターンバッ
クル等の伸縮機構を配して長さの変更が可能な構成と
し、その長さ変更によって、対のLフックの先端部間の
開度を、荷役対象の薄板コイル幅の変更に対応できるも
のとされても良い。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る薄板
コイルの荷役用吊具は、対のLフックにて薄板コイルを
吊り上げる簡易な構成のもとで、その対のLフックの薄
板コイルへの掛け外しを最小の要員で、容易かつ安全に
達成することができ、よって重量の大きな広幅大型コイ
ルの船積み作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の薄板コイルの荷役用吊具の構
成を示す図面であって、 (a)図は正面図、(b) 図は (a)
図のA−A矢視部分図である。
【図2】本発明の実施例の薄板コイルの荷役用吊具の作
動説明図である。
【図3】従来の薄板コイルの荷役用吊具の説明図であ
る。
【符号の説明】
(1) --主吊環 (2),(2')--吊ワイヤ (3),(3')--Lフック (3a),(3a')--先端部 (3b),(3b')--基端部 (4) --フック案内具 (4a)--ヒンジ部 (4b)--連結部 (5) --吊ワイヤ間隔拡張アーム (5a)--本体部 (6) --アーム吊下ワイヤ (6a)--バネ (7) --滑車 (8) --アーム回動ワイヤ (10)--ワイヤ通し環 (11)--ワイヤ通し角環 (11a) --内孔 (11b) --滑車係合部 (12),(12')--ワイヤ案内ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 月治 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 坂本 悟 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 堤 利男 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレンの巻上げフックに係合される主吊
    環(1) と、この主吊環(1) に連結された対の吊ワイヤ
    (2),(2')と、この対の吊ワイヤ(2),(2')それぞれの下端
    に連結された対のLフック(3),(3')とを備え、対のLフ
    ック(3),(3')の先端部(3a),(3a')を薄板コイルの中心孔
    に両側より挿入して吊り上げる薄板コイルの荷役用吊具
    において、中間に上方に折れ曲がるヒンジ部(4a)、両端
    に上下方向に回動自由な連結部(4b)を有すると共に、そ
    の両端の連結部(4b)を前記対のLフック(3),(3')の基端
    部(3b),(3b')に連結され、前記対のLフック(3),(3')が
    互いの先端部(3a),(3a')を対向させて近接および離反動
    するように案内するフック案内具(4) と、棒状とされた
    本体部(5a)の一方の端部にワイヤ通し環(10)、他方の端
    部に内孔(11a) に対のワイヤ案内ローラ(12),(12')を配
    すると共に外側端に滑車係合部(11b) を突設したワイヤ
    通し角環(11)を有し、そのワイヤ通し環(10)およびワイ
    ヤ通し角環(11)に前記対の吊ワイヤ(2),(2')それぞれを
    通して、前記対の吊ワイヤ(2),(2')と滑動可能に係合さ
    れた吊ワイヤ間隔拡張アーム(5) と、中間部にバネ(6a)
    を介装し、上端を前記主吊環(1) に連結されると共に、
    下端を前記ワイヤ間隔拡張アーム(5) の重心点よりもワ
    イヤ通し角環(11)側寄りの中間部に連結され、前記吊ワ
    イヤ間隔拡張アーム(5) を前記対の吊ワイヤ(2),(2')の
    中間部に位置して吊下保持するアーム吊下ワイヤ(6)
    と、前記ワイヤ間隔拡張アーム(5) のワイヤ通し角環(1
    1)外側端の滑車吊下部(11b) に吊下された滑車(7)と、
    この滑車(7) を通して先端を該滑車(7) 側の吊ワイヤ
    (2')に連結されているLフック(3')の上端部に連結され
    ると共に他端を下方に垂らして配されたアーム回動ワイ
    ヤ(8) とを設けていることを特徴とする薄板コイルの荷
    役用吊具。
JP18151294A 1994-08-02 1994-08-02 薄板コイルの荷役用吊具 Withdrawn JPH0848485A (ja)

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