JPS6231360Y2 - - Google Patents

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JPS6231360Y2
JPS6231360Y2 JP1982140743U JP14074382U JPS6231360Y2 JP S6231360 Y2 JPS6231360 Y2 JP S6231360Y2 JP 1982140743 U JP1982140743 U JP 1982140743U JP 14074382 U JP14074382 U JP 14074382U JP S6231360 Y2 JPS6231360 Y2 JP S6231360Y2
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JP
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hatch
coaming
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concave curved
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JP1982140743U
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JPS5945192U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、船舶の甲板におけるハツチ開口の周
縁部に立設されたハツチコーミングのコーナ部の
構造に関する。
従来、貨物船においては、第1図(立面図)に
示すように、上甲板室等の壁2に近接して、上甲
板1におけるハツチ開口15の周縁部にハツチコ
ーミング3,4が立設されており、壁2とハツチ
エンドコーミング4との間隔Sが1mにも満たな
い狭隘部を構成している。そして、ハツチサイド
コーミング3およびハツチエンドコーミング4の
上端には、外方へ張り出すように面材5が設けら
れている。
このような配置関係にあつて、ハツチサイドコ
ーミング3の端部構造としての延長部6は、縦曲
げ応力に対する応力集中の緩和をはかるため、そ
の長さlをハツチコーミング3,4の高さHに対
して所定の割合以上としなければならず、第1図
に示すごとく、ハツチサイドコーミング3の延長
部6を上甲板室等の壁2の手前で止めると、高さ
Hに対してその長さlを十分とることができな
い。
長さlが不十分であると、応力の流れ20が上
甲板1に対してほぼ垂直に(勾配θで)伝わる
ため、彎曲コーナ部Aにおいて、延長部6と上甲
板1との結合部1aに応力集中が起こつて、上甲
板1に亀裂を生じる恐れがある。
そこで、第2図(立面図)および第3図(第2
図の−矢視断面図)に示すごとく、ハツチサ
イドコーミング3を補強肘板10を介して上甲板
室等の壁2に剛固に固着することも考えられる
が、この従来の他のコーナ部構造では、縦曲げ応
力によつて、クラツク11〜14が発生するとい
う問題があり、船体に多大な損害を与えた実例が
ある。
なお、第1〜3図中の符号16は上層甲板を示
しており、20は内力の流れを示す。
これらの問題点に対して、さらに従来の他のコ
ーナ部構造では、応力の流れを柔軟に上甲板1へ
伝えるべく、第4図に示すように、ハツチサイド
コーミング3の延長部8の長さl′を、高さHに対
して所定の割合以上となるように、延長部8が上
甲板室等に突込んだ端部構造となつている。
しかしながら、この従来のさらに他のコーナ部
構造では、内力の流れ20が水平に近づいて勾配
θとなり、応力の集中が緩和されるものの、延
長部8が、上甲板室等に突込んだ配置になること
により、上甲板室等の構造が複雑になるという問
題点がある。
本考案は、上述の諸問題の解決をはかろうとす
るもので、ハツチ開口と上甲板室等の壁との狭隘
部において、ハツチコーミングに働く内力の流れ
をそのコーナ部において応力の集中が起こらない
ように、ハツチコーミングの凹彎曲形端部におい
て分散させながら、この端部の自由端縁に沿う内
力の流れを上甲板へ向けて適切に導けるようにし
た、ハツチコーミングのコーナ部構造を提供する
ことを目的とする。
このため、本考案のハツチコーミングのコーナ
部構造は、甲板におけるハツチ開口の周縁部に立
設されたハツチコーミングと、同ハツチコーミン
グの上端に設けられた面材とをそなえるととも
に、上記ハツチ開口の弯曲コーナ部において、上
記ハツチコーミングの突き合わせ部をそなえ、上
記ハツチコーミングに沿う内力の流れを上記ハツ
チコーミングにおいて分散させながら同ハツチコ
ーミングの自由端縁に沿う上記内方の流れを上記
甲板へ向けて水平に近づけるべく、上記ハツチコ
ーミングの突き合わせ部における自由端縁が、面
材を持たない凹弯曲形に形成されるとともに、同
凹弯曲形自由端縁と同凹弯曲形自由端縁に突き合
わせられる上記ハツチコーミングとの間に、開口
が形成されて、同開口を覆うことにより上記突き
合わせ部における上記甲板から上記面材までを覆
うべく、上記ハツチコーミングの凹弯曲形自由端
縁の上記ハツチ開口側に沿い水密板が立設され
て、上記のハツチコーミングと水密板とによりく
ぼみ区画が形成されたことを特徴としている。
以下、図面により本考案の一実施例としてのハ
ツチコーミングのコーナ部構造について説明する
と、第5図はその立面図、第6図は第5図の−
矢視断面図、第7図は第5図の−矢視断面
図、第8図は第6図の−矢視断面図、第9図
は第6図の−矢視断面図、第10図は第6図
の−矢視断面図、第11図は第6図のXI矢視
方向から見た斜視図である。なお、第5〜11図
中、第1〜4図と同じ符号はほぼ同様の部分を示
す。
第5,6図に示すように、上甲板1におけるハ
ツチ開口15の周縁部に、ハツチコーミング3,
4が立設されていて、ハツチサイドコーミング3
およびハツチエンドコーミング4の上端には、外
方へ張り出すように面材5が設けられている。
また、ハツチ開口15の彎曲コーナ部Aには、
ハツチサイドコーミング3の延長面である端部1
8aが設けられていて、この端部18aは、その
自由端縁が凹彎曲形となつている。
なお、この端部18aは、ハツチ開口15と上
甲板室等の壁2との間の狭隘部Bに設けられてい
る。
この凹彎曲形端部18aは、面材5の側端部と
上甲板1とを接続しており、ハツチコーミング
3,4の彎曲コーナ部Aにそれぞれ立設されてお
り、その長さはl″、その高さはHとなつている。
また、ハツチエンドコーミング4の端部18b
が自由端縁として、面材を持たない凹彎曲形に形
成されている。(第8,11図参照) この各端部18a,18bの凹彎曲形は、その
上部の曲率が所定半径になるように形成されてい
て、これにより各端部18a,18bは、面材5
の下方においてえぐられた形状になつている。
すなわち、凹彎曲形端部18a,18bは、面
材5の下方において、幅の狭い幅狭部を有してい
て、凹彎曲形端部18a,18bとこの凹彎曲形
端部18a,18bに突き合わせられるハツチサ
イドコーミング3,4との間における突き合わせ
部22には、開口23が形成されている。
また、彎曲コーナ部Aには、第7〜11図に示
すように、彎曲コーナ部Aの甲板21から面材5
まで覆う水密板17L,17Tがハツチコーミン
グ3,4の凹彎曲形端部18a,18bのハツチ
開口15側に沿つて設けられていて、この水密板
17L,17Tは、端部18a,18bによる凹
彎曲形に切欠かれたハツチコーミングの開口23
を覆うことにより、ハツチコーミングのコーナ部
の水密性を保持している。
すなわち、ハツチコーミング3,4は、上甲板
1から面材5まで水密に構成されている。
これら水密板17L,17Tは、ハツチサイド
コーミング3,4の延長面よりハツチ開口15側
に設けられているが、面材5の有効開口7の範囲
に突出しないように設けられていて、水密板17
L,17Tによりくぼみ区画19が形成されてい
る。
このくぼみ区画19は、ハツチサイドコーミン
グ3に沿つた縦の長さがRとなつており、ハツチ
エンドコーミング4に沿つた横の長さがwとなつ
ている。
本考案のハツチコーミングのコーナ部構造は上
述のごとく構成されているので、第5図に示す内
力の流れ20を、凹彎曲形端部18aにおいて、
上甲板1の彎曲コーナ部Aに分散させながら作用
させることができる。
すなわち、自由端縁に沿う内力の流れ20を上
甲板1の向け水平に近づけて、ハツチサイドコー
ミング3の凹彎曲形端部18aと上甲板1との結
合部1aに支障なく伝えることができ、その作用
する内力も小さなものとなる。
このとき、内力の作用する角度θは、端部1
8aの凹彎曲形により、小さな値となつていて、
上甲板1へ向けて水平に近づくように内力が作用
し、垂直に加わる集中応力が極めて小さくなる。
また、ハツチエンドコーミング4の凹彎曲形端
部18bは、上述のハツチサイドコーミング3の
凹彎曲形端部18aとほぼ同様の作用効果を奏す
る。
このように、狭隘部Bの間隔Sが狭い状態で
も、各凹彎曲形端部18a,18bによつて、垂
直に加わる応力の集中が緩和されて極めて小さな
応力集中となる。
なお、ハツチエンドコーミング4の端部18b
のみが、面材5の外側端縁から上甲板1へおろし
た垂線を含む面より突出しないように構成せず
に、ハツチサイドコーミング3の端部18aも、
端部18bと同様に、面材5の外側端縁から上甲
板1へおろした垂線を含む面より突出しないよう
に構成してもよく、この場合はくぼみ区画19の
水密板が本実施例の屈曲した水密板17Lを2組
設けたように、配設されて、さらに、これら水密
板を連結する斜めの水密板が設けられるようにな
る。
また、本考案のコーナ部構造は、船舶以外の海
洋構造物等に用いてもよい。
以上詳述したように、本考案のハツチコーミン
グのコーナ部構造によれば、次のような効果ない
し利点がある。
(1) ハツチコーミングの彎曲コーナ部に生じる応
力の集中が少なくなる。
(2) 従来装置と比較すると、ハツチコーミングの
コーナ部に亀裂の発生する確率が少なくなり、
柔軟かつ頑丈なハツチコーミングのコーナ部構
造を実現できる。
(3) 上甲板室区画内の配置制約が少なく、且つ、
簡素な構造となる。
(4) 上甲板室等とハツチコーミングとの間を狭く
できるので、甲板上における通行スペースが拡
大する。
(5) 部品点数の減少により、重量が軽減できる。
(6) 工作が簡易化され、塗装面積が減少する。
(7) ハツチコーミングの突き合わせ部における、
凹彎曲形自由端縁とハツチコーミングとの間に
開口が形成されるものにおいて、同開口を覆う
べく水密板が設けられているので、水密性を損
うことなく、上述の応力集中を回避することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のハツチコーミングのコーナ部構
造の立面図であり、第2,3図は従来の他のハツ
チコーミングのコーナ部構造を示すもので、第2
図はその立面図、第3図は第2図の−矢視断
面図であり、第4図は従来のさらに他のハツチコ
ーミングのコーナ部構造の立面図であり、第5〜
11図は本考案の一実施例としてのハツチサイド
コーミングのコーナ部構造を示すもので、第5図
はその立面図、第6図は第5図の−矢視断面
図、第7図は第5図の−矢視断面図、第8図
は第6図の−矢視断面図、第9図は第6図の
−矢視断面図、第10図は第6図の−矢
視断面図、第11図は第6図のXI矢視方向から見
た斜視図である。 1……上甲板、1a……結合部、2……上甲板
室等の壁、3……ハツチサイドコーミング、4…
…ハツチエンドコーミング、5……面材、7……
有効開口、15……ハツチ開口、17L,17T
……水密板、18a,18b……ハツチコーミン
グの凹彎曲形端部、19……くぼみ区画、20…
…内力の流れ、21……彎曲コーナ部の甲板、2
2……突き合わせ部、23……開口、A……彎曲
コーナ部、B……狭隘部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 甲板におけるハツチ開口の周縁部に立設された
    ハツチコーミングと、同ハツチコーミングの上端
    に設けられた面材とをそなえるとともに、上記ハ
    ツチ開口の弯曲コーナ部において、上記ハツチコ
    ーミングの突き合わせ部をそなえ、上記ハツチコ
    ーミングに沿う内力の流れを上記ハツチコーミン
    グにおいて分散させながら同ハツチコーミングの
    自由端縁に沿う上記内力の流れを上記甲板へ向け
    て水平に近づけるべく、上記ハツチコーミングの
    突き合わせ部における自由端縁が、面材を持たな
    い凹弯曲形に形成されるとともに、同凹弯曲形自
    由端縁と同凹弯曲形自由端縁に突き合わせられる
    上記ハツチコーミングとの間に、開口が形成され
    て、同開口を覆うことにより上記突き合わせ部に
    おける上記甲板から上記面材までを覆うべく、上
    記ハツチコーミングの凹弯曲形自由端縁の上記ハ
    ツチ開口側に沿い水密板が立設されて、上記のハ
    ツチコーミングと水密板とによりくぼみ区画が形
    成されたことを特徴とする、ハツチコーミングの
    コーナ部構造。
JP14074382U 1982-09-17 1982-09-17 ハツチコ−ミングのコ−ナ部構造 Granted JPS5945192U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14074382U JPS5945192U (ja) 1982-09-17 1982-09-17 ハツチコ−ミングのコ−ナ部構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP14074382U JPS5945192U (ja) 1982-09-17 1982-09-17 ハツチコ−ミングのコ−ナ部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5945192U JPS5945192U (ja) 1984-03-26
JPS6231360Y2 true JPS6231360Y2 (ja) 1987-08-11

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ID=30315009

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JP14074382U Granted JPS5945192U (ja) 1982-09-17 1982-09-17 ハツチコ−ミングのコ−ナ部構造

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JP (1) JPS5945192U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50155794U (ja) * 1974-06-11 1975-12-24

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JPS5945192U (ja) 1984-03-26

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