JPS5844071Y2 - 船舶の貨物積降し用ランプにおける波切り板装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は船舶の貨物（特に自動車）積降し用ランプに
おける波切り板装置の改良に関するものである。

通常、貨物船等の舷側の開口に配備された貨物積降し用
ランプは航行時は起立状態にされ、接岸時は傾倒されて
船舶と岸壁との間に加橋されるようになって釦り、斗た
その舷側の開口には、航行中波浪を受けて海水が浸入し
たり船速が低下するのを防キ戎は外観を良くする目的で
、波切り板が開口を覆うように基端を枢支されて傾倒自
在に取付けられている。

しかしながら、従来のこのような波切り板においては、
波切り板専用の起倒用駆動装置が使用され、そのためコ
ストアップになるという欠点があった。

この考案は上述の如き従来の波切り板装置の欠点を解消
するためになされたものである。

図面に基いてこの考案の一実施例を説明する。

１は船舶、２は舷側、３は舷側２Ｖｃ凹設された開口で
ある。

４は貨物積降し用ランプで、外部ランプ５をとンジ６を
介して折返し自在に備え、基端１を枢支して開口３の内
側（（起倒自在に設けられている。

８は波切り板で、開口３を覆うように基端９を枢支して
舷側２に一致１．７で起倒自在に設けられている。

１０は連結部材で、チェーン、ワイヤロープあるいはリ
ンクよりなりランプ４および波切り板８０両側にそれぞ
れ金具１１を介して変角自在に連結されている。

船舶の航行時はランプ４は外部ランプ５を折返した状態
で船橋１２に立設したウィンチ１３によるなどして起立
され、同時に波切り板８も連結部材１０により引張され
てランプ４と共に起立される。

そのとき波切り板８は基端９の内側に設けられたストッ
パーにより船内側への傾倒を阻止され、舷側２に一致し
た起立が維持される。

接岸時はランプ４は仮線で示す如く外部ランフ５が延ば
されると共に水平に倒され、同時に波切り板８も連結部
材１０を介して水平に倒される。

このように波切り板８の起倒はランプ４の起倒に連動し
て行われる。

上述した如くこの考案は舷側２に凹設した開口３の内側
に基端７を枢支されて起倒自在な貨物積降し用ランプ４
と、該開口３を覆い且つ基端９を枢支されて起倒自在な
波切り板８と、該ランプ４および波切り板８を連結する
連結部材１０とよりなり、該ランプ４の起倒に伴い波切
り板８が起倒するように構成されたものである。

この考案によれば、波切り板８の起倒が連結部材１０を
介して犬ンプ４の起倒に連動して行なわれるので、従来
における起倒の場合のように、波切り板専用の起倒用、
駆動装置を設ける必要がなく、極めて簡単な構造である
ためコストが安置となり、斗た人手を全く要しないとい
う特長がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る船舶の貨物積降し用ランプにおけ
る波切り板装置を説明するためのもので、第１図は全体
の側面図、第２図は同上正面図である。 １・・・・・・船舶、２・・・・・・舷側、３・・・・
・・開口、４・・・・・・ランプ、７・・・・・・基端
、８・・・・・・波切り板、９・・・・・・基端、１０
・・・・・・連結部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 舷側に凹設した開口の内側に基端を枢支されて起倒自在
   な貨物積降し用ランプと、該開口を覆い且つ基端を枢支
   されて起倒自在な波切り板と、該ランプおよび波切り板
   を連結する連結部材とよりなり、該ランプの起倒に伴い
   波切り板が起倒するように構成されたことを特徴とする
   船舶の貨物積降し用ランプにおける波切り板装置。