JP2923167B2 - 運河式港湾施設 - Google Patents

運河式港湾施設

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JP2923167B2 JP11102693A JP11102693A JP2923167B2 JP 2923167 B2 JP2923167 B2 JP 2923167B2 JP 11102693 A JP11102693 A JP 11102693A JP 11102693 A JP11102693 A JP 11102693A JP 2923167 B2 JP2923167 B2 JP 2923167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の荷役に好適な港
湾施設に関し、特に船舶の両舷から荷役を行なえるよう
にした、運河式港湾施設に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の港湾では、図8に示すように、岸
壁30に船舶4の片舷を接舷させて荷役を行なったり、あ
るいは例は少ないが、図9に示すように、埋り込み式岸
壁31に船舶を入港させて荷役を行なったりするのが、一
般的である。図8中の符号20は水面、符号32はクレーン
をそれぞれ示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の図8
に示したような片岸壁の場合、船舶の片舷からの荷役で
あるため、荷役時間が長くなるという問題点がある。ま
た、図9に示したような埋り込み式岸壁の場合、船舶の
両舷からの荷役が可能であるが、貴重な陸地を埋り込む
ことになり、コスト面で不利であり、さらに、入港出港
の操作も難しい(船首前方に障害物があり、出港時アス
ターンで出ることになる)という問題点がある。本発明
はこのような問題点の解決をはかろうとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、港湾施設において、岸壁との間に船舶停
泊用の運河を形成すべく浮体式ターミナルを係留ドルフ
ィンに係留して配設するとともに、同運河を、同運河に
停泊中の船舶の上記の岸壁および浮体式ターミナルに対
する両舷からの荷役が可能な幅に形成し、上記浮体式タ
ーミナルの一端にヒンジ式浮体構造体を旋回可能に取付
け、同ヒンジ式浮体構造体の側面に緩衝部材を配設する
とともに少なくとも片端部にランプを配設し、上記ヒン
ジ式浮体構造体を旋回させる駆動機構を設けて課題解決
の手段としている。
【0005】
【作用】上述の本発明では、岸壁と浮体式ターミナルと
の間に形成された運河に船舶を入港させてから、船舶の
両舷から荷役を行なうことができる。ヒンジ式浮体構造
船舶の運河への入港時に開いた状態に旋回され、船
舶の入港後に閉じられるとともにランプがおろされて、
浮体式ターミナルがヒンジ式浮体構造体を介して岸壁と
連結される。緩衝部材は船舶入港時の防舷材として作用
する。浮体式ターミナルが浮体式なため、最小限の土木
工事で港湾施設を造成できる。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例としての運
河式港湾施設について説明すると、図1は第1実施例の
平面図、図2は図1のA矢部を拡大して示す平面図、図
3は同側両図であり、図4は第2実施例の側面図であ
り、図5は第3実施例の側面図、図6,図7は同要部側
断面図である。
【0007】まず第1実施例を図1〜3により説明す
る。この第一実施例のものも船舶4の荷役を行なうため
のもので、符号1は既設の岸壁を示していて、この岸壁
1の前面海上に、浮体式ターミナル2が設されてい
る。すなわち浮体式ターミナル2は全体をほぼ直方体状
の浮体構造体で構成され、浮体式ターミナル2の両側面
に突設された案内ブラケット2aが係留ドルフィン3に
摺接することにより、所定位置で潮位に応じて上下動可
能に係留されている。そして、岸壁1と浮体式ターミナ
ル2との間に、船舶4が入港、停泊用の運河10が形成さ
れている。運河10は、運河10に停泊中の船舶の岸壁1お
よび浮体式ターミナル2に対する両舷からの荷役が可能
な幅に形成されている。
【0008】符号5はヒンジ式浮体構造体(以下「ヒン
ジ式浮橋」あるいは「浮橋」という)を示している。こ
の浮橋5は中空の浮体構造体で構成され、基端部を浮体
式ターミナル2上のヒンジ部15に回転可能に取付けら
れ、ウインチ16の操作で、岸壁1と浮体式ターミナル2
とを連結する架橋状態(図1で実線で示す閉じた状態)
と、図1で点線で示す開いた状態との間を旋回できるよ
うになっている。浮橋5の基端部には、図2,3に示す
ように、浮体式ターミナル2の掘り下げ部21(この掘り
下げ部21は浮橋5の上面と浮体式ターミナル2の表面と
を同じレベルとするために、約0.5m掘り下げられて
いる)の表面に転接するローラ14をそなえる一方、先端
部には浮体(図示せず)が取付けられていて、ウインチ
16の操作で浮橋5を容易に旋回させることができるよう
になっている。
【0009】さらに、浮橋5の両端部に、動力駆動式の
跳ね上げ式のランプ6がそれぞれ枢着されている。符号
6aはヒンジ部を示している。なおこのランプ6は岸壁
1への架橋時のほかは跳ね上げられた状態に保持されて
いる。また、海底に立設された鋼管杭によるストッパ8
が設けられ、入港船を案内するのに適切な角度に浮橋5
を固定できるようになっている。符号7は船舶入港時の
防舷材としての緩衝部材を示している。符号12は船舶4
と岸壁1および浮体式ターミナル2との間に仮設された
架橋板、符号16aはウインチ16に捲装されたワイヤをそ
れぞれ示している。
【0010】上述の構成において、船舶4の運河10へ
入港時、浮橋5は開いた状態(図1の点線状態)にあっ
て、船舶4の入港ガイドとして作用する。船舶4の運河
10への入港後、浮橋5は閉じられ(図1の実線状態)、
さらに両方のランプ6がおろされて、浮体式ターミナル
2と岸壁1とが浮橋5を介して連絡され、船舶4の両舷
からのフォークリフトトラック等による荷役が可能とな
る。このとき、浮橋5の岸壁1側に枢着されたランプ6
が、潮の干満差を吸収する作用を行なう。
【0011】このようにして、この実施例によれば、既
設岸壁1の前面海上に浮体式ターミナル2を配設し、両
者を連結するヒンジ式浮橋5を設けることにより、船舶
の両舷からの荷役を行なうことができる港湾施設を提供
することができる。そして、この実施例の場合、浮体式
ターミナル2が浮体式なため大規模な土木工事の必要が
なく、したがってコスト的に有利であるという利点があ
る。なお、浮橋5を浮体式ターミナル2の反対側(船舶
4の船首側)にもう一基取付けておくとき、輸送能力を
2倍に向上させることが可能となる。
【0012】次に、図4により第2実施例を説明する。
この第2実施例ではヒンジ式浮橋5に双胴式の浮力部9
が形成されると共に、岸壁1側の浮力部9に推進機9a
が組込まれて浮橋5の旋回を自力で行なえるようになっ
ている。さらに、図5〜7により第3実施例を説明す
る。この第3実施例では運河10の幅が、荒天時でも船舶
が自力で入港可能な必要な寸法に設定されており、さら
に、岸壁1および浮体式ターミナル2にそれぞれ油圧シ
リンダ11が取付けられていて、両方の油圧シリンダ11に
より船舶4を押さえて、荷役時の船舶4の安定がはから
れるようになっている。図5中の符号4Aは積荷を示し
ている。なお油圧シリンダ11は、図7に示すように、船
舶4に取付けても同様の作用効果が得られることは言う
までもない。
【0013】このように、上述の各実施例によれば、船
舶の両舷から荷を行なうことのできる港湾施設を安い
コストでうることができるほか、浮体式ターミナルと岸
壁とを連絡するためのヒンジ式浮体構造体を浮体式ター
ミナルに旋回可能に取付けたため、船舶は常に前進で
河に入港および出港できるなどの利点がある。また、浮
体式ターミナル2と岸壁1とを連絡する浮橋が浮体構造
なため、自重を浮力で支持でき、構造強度上好ましく、
また第2実施例の場合、旋回時間の短縮化が可能とな
る。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の運河式港
湾施設によれば、次のような効果が得られる。 (1) ターミナルを浮体式としたことにより、土木工事が
軽減でき、コスト面で有利である。 (2) 舶は常に前進で入港及び出港できるため、操船が
容易である。 (3) 舷からの荷役が可能となって、荷役能力が倍増す
る。 (4) ヒンジ式の浮体構造体が船舶の入港時のガイドとな
って船舶の入港が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての運河式港湾施設を
示す平面図である。
【図2】図1のA矢部を拡大して示す平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同第2実施例としての運河式港湾施設を示す側
面図である。
【図5】同第3実施例としての運河式港湾施設を示す側
面図である。
【図6】同要部を示す側断面図である。
【図7】同要部を示す側断面図である。
【図8】従来の港湾施設を示す側面図である。
【図9】同他の港湾施設を示す平面図である。
【符号の説明】
1 岸壁 2 浮体式ターミナル 3 係留ドルフィン 4 船舶 5 ヒンジ式浮体構造体 6 跳ね上げ式のランプ 7 緩衝部材 8 ストッパ 9 浮力部 10 運河 11 油圧シリンダ 12 架橋板 14 ローラ 15 ヒンジ部 16 ウインチ 21 掘り下げ部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 21/00 B63B 21/64 B63B 27/14 101 B63B 35/00 B63B 35/34 B63B 35/44 E01D 15/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 港湾施設において、岸壁との間に船舶停
    泊用の運河を形成すべく浮体式ターミナルが係留ドルフ
    ィンに係留されて配設されるとともに、同運河が、同運
    河に停泊中の船舶の上記の岸壁および浮体式ターミナル
    に対する両舷からの荷役が可能な幅に形成され、上記浮
    体式ターミナルの一端にヒンジ式浮体構造体が旋回可能
    に取付けられ、同ヒンジ式浮体構造体の側面に緩衝部材
    が配設されるとともに少なくとも片端部にランプが配設
    され、上記ヒンジ式浮体構造体を旋回させる駆動機構が
    設けられていることを特徴とする、運河式港湾施設
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