JPS6230899B2 - - Google Patents

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JPS6230899B2
JPS6230899B2 JP10881778A JP10881778A JPS6230899B2 JP S6230899 B2 JPS6230899 B2 JP S6230899B2 JP 10881778 A JP10881778 A JP 10881778A JP 10881778 A JP10881778 A JP 10881778A JP S6230899 B2 JPS6230899 B2 JP S6230899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
stretched
stretching
water vapor
temperature
Prior art date
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Expired
Application number
JP10881778A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5534964A (en
Inventor
Kunihiro Takenaka
Isamu Shiga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP10881778A priority Critical patent/JPS5534964A/ja
Publication of JPS5534964A publication Critical patent/JPS5534964A/ja
Publication of JPS6230899B2 publication Critical patent/JPS6230899B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリアミド延伸フイルムの製造法に関
する。詳しくは、表面滑り性を改良したポリアミ
ド延伸フイルムを製造する方法に関する。 一般にポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの熱可
塑性樹脂のフイルムを製造する方法として、逐次
二軸延伸法及び同時二軸延伸法が知られている。
逐次二軸延伸法は、樹脂溶融体を押出して厚さ50
〜300μのフイルムとなし、これをまず一方向に
一軸延伸し、次いで上記方向と垂直方向に二軸延
伸する方法である。同時二軸延伸法は、前記フイ
ルムを垂直方向に同時に二軸延伸する方法であ
る。これらの方法によつて製造されるポリアミド
延伸フイルムは、機械的性質、印刷性、ガスバリ
アー性、耐ピンホール性などに優れているが、反
面、表面滑り性が悪いため、フイルムの巻取り工
程又は巻き戻し工程ないしは印刷工程でしわが発
生し、場合によつてはフイルム間でブロツキング
が起り、フイルムが破断する事がある。 従来、ポリアミド延伸フイルムの表面滑り性を
向上させるためにフイルム表面に油剤を塗布する
方法、フイルム内に酸化チタン、シリカなどの不
活性粒子を混入させる方法、フイルム表面にエン
ボス加工を施す方法などが考えられているが、こ
れらの方法ではフイルムの接着性又は透明性を低
下させるので好ましくない。 そこで本発明者等は、逐次二軸延伸法で表面滑
り性の良好なポリアミド延伸フイルムを得る方法
について検討した結果、押出後のポリアミドフイ
ルムの温度が特定の温度範囲にある間に、フイル
ム表面を一定の条件下で水蒸気処理し、次いで逐
次二軸延伸法により延伸フイルムを製造したとこ
ろ、延伸フイルムの表面滑り性を有効に向上させ
る事ができる事を見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明の目的は、良好な表面滑り性
を有する延伸フイルムを逐次二軸延伸法によつて
製造する事であり、この目的は、線状ポリアミド
溶融体を押出して厚さ50〜300μのフイルムとな
し、次いでこれを逐次二軸延伸する延伸フイルム
の製造法において、押出機のフイルム温度が140
〜190℃にある間に、フイルム表面にフイルムの
水分含有率が1重量%を超えない条件で水蒸気を
吹きつけ、引き続いて逐次二軸延伸を行なう事に
よつて達成される。 次に本発明を詳細に説明する。 本発明方法で用いられる線状ポリアミドは、ポ
リε−カプロアミド、ポリヘキサメチレン、ポリ
ヘキサメチレンアジパミドなどの、分子鎖中にア
ミド結合を有する線状重合体であるが、本発明方
法では、特に延伸性が良好なポリε−カプロアミ
ド共重合体、すなわち、ε−カプロラクタムとナ
イロン塩との共重合体が好適に用いられる。 ナイロン塩は脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボ
ン酸又は芳香族ジカルボン酸とを反応させる事に
より得られる。脂肪族ジアミンとしてはヘキサメ
チレンジアミン、エチレンジアミンなどが、又、
脂肪族ジカルボン酸としてはアジピン酸、デカメ
チレンジカルボン酸などが、又、芳香族ジカルボ
ン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸などが
用いられる。 ポリε−カプロアミド共重合体中のナイロン塩
量は、多すぎると延伸性は良好となるが、寸法安
定性あるいは耐薬品性等が低下し、逆に少なくて
も延伸性が低下することとなるので、その量は
0.5〜20モル%、特に1〜10モル%の範囲とする
事が望ましい。 本発明方法では、線状ポリアミドを230〜270℃
に加熱して溶融し、溶融体をTダイ法又はインフ
レーシヨン法等の溶融成膜法により押出して、厚
さ50〜300μのフイルムとする。押出直後のフイ
ルム温度は約220〜260℃であるが、押出後は5℃
より60℃の範囲内に保温された冷却ドラム等に溶
融物をすみやかに接触させる事によつて冷却す
る。 本発明方法では、この冷却過程でフイルム温度
が140〜190℃にある間に、フイルム表面に水蒸気
を吹きつける事が必要である。このとき、フイル
ム表面温度が上記範囲から外れる場合には、フイ
ルムの表面滑り性を有効に向上させる事ができな
い。特にフイルム表面温度が低いと、フイルム表
面に吹きつけられた水蒸気が水滴となつてフイル
ム表面に付着し、更に各種ニツプロールにも水分
が移行し、それが又フイルムに転写する事にな
り、この結果フイルム表面を汚すおそれもある。
従つて、水蒸気の吹きつけを行なうときのフイル
ム表面温度は通常140〜190℃、好ましくは150〜
170℃である。 フイルム表面への水蒸気の吹きつけ量は、少な
ければフイルムの表面滑り性向上効果がなく、多
すぎると未延伸フイルム内に水分が吸収される事
になり、その後の延伸工程特に二段目延伸に際し
て延伸ムラ、フイルム破断の原因となり好ましく
ない。従つて、水蒸気の吹きつけ量は、水蒸気吹
き付け後のフイルムの含有率が1.0重量%以下、
好ましくは0.1〜0.8重量%の範囲となるように調
節する。水蒸気の吹き付け量の調節は、フイルム
表面への水蒸気の吹きつけ時間あるいは水蒸気を
空気、窒素などのガスと混合し、その混合ガス中
の水蒸気濃度を加減する事により行なうことがで
きる。 フイルム表面に水蒸気を吹きつける事によりフ
イルムの表面滑り性が向上する理由については明
らかではないが、概略次のように考えられる。す
なわち、フイルム表面に水蒸気を吹きつけると水
蒸気はフイルム表面に付着する。ポリアミドフイ
ルムは吸水性が高いため、フイルム表面に付着し
た水滴は、付着した瞬間に凹形のキズをつけるば
かりでなく、その近傍においてフイルム内に吸収
され、部分的にフイルム表面の結晶化を促進す
る。その後の逐次二軸延伸では、フイルム表面で
結晶化が進行した部分については、分子鎖のパツ
キング状態がある程度緊密であるためほとんど延
伸されず、一方、フイルム表面で水分を吸収しな
かつた部分については、結晶化がほとんど進行し
ていないため二軸方向に延伸される。 このように、フイルム表面に結晶化の進行した
部分と結晶化の進行していない部分とを形成する
ことにより、逐次二軸延伸後延伸されない部分と
延伸される部分とが形成され、この結果フイルム
の表面形状が粗化される。しかもフイルム表面の
処理が水蒸気で行なわれる事から、フイルム表面
に付着される水滴はフイルム表面で均一に分散さ
れており、又、水滴の大きさも極めて小さいの
で、フイルム表面で結晶化の進行した部分の占め
る面積は結晶化の進行していない部分の占める面
積に比べ、非常に狭い。このため表面滑り性はフ
イルム全体に亘つて均一に向上し、かつフイルム
の光学的性質の低下は少ない。 水蒸気処理後、引き続いて逐次二軸延伸を行な
う。逐次二軸延伸は、縦延伸(フイルムの押出方
向への延伸)および横延伸(フイルムの押出方向
と垂直方向への延伸)を2段階で行なうが、その
順序はいずぜが先でもよい。 第一段目の延伸では、フイルム温度35〜70℃、
延伸倍率2.5〜4.0倍の範囲で選択され、また、第
二段目の延伸では、フイルム温度40〜95℃、延伸
倍率2.5〜4倍、延伸速度1000〜50000%/分で行
なわれる。 上記条件よりフイルム温度が低い場合は、延伸
時フイルムが白化し破断を起すおそれがあり、逆
に高い場合には、二段目の延伸時に延伸ムラ等が
発生し、又フイルムが破断する事がある。延伸後
のフイルムは、さらに必要に応じて150〜230℃の
温度範囲で1〜120秒間熱固定する事により、寸
法安定性のすぐれたフイルムが得られる。 以上詳細に説明したように、本発明方法によれ
ば、表面滑り性良好な延伸フイルムを製造する事
ができる。 次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。 実施例 1〜4 ε−カプロラクタム(98重量%濃硫酸に溶解し
たε−カプロラクタムの1重量%溶液の25℃にお
ける相対粘度3.8)97.5モル%とテレフタル酸ヘ
キサメチレンジアンモニウム塩2.5%とより成る
ポリε−カプロアミド共重合体を、250℃でT型
ダイスを使用して表面温度を35℃に調節した冷却
ドラム上に押し出し、厚さ135μのフイルムを得
た。その後、冷却ドラム上のフイルムの表面が下
記表1に示す各種の温度にある時、フイルム表面
にスチームと空気の混合ガスを水蒸気量を種々変
化させて吹きつけた。フイルムの表面温度は赤外
線温度計を用いて測定し、また、フイルム表面へ
の水蒸気吹きつけ量の調節は、混合ガス中の水蒸
気量および混合ガス吹きつけ口とフイルムとの間
の距離を変える事により行なつた。水蒸気吹きつ
け後のフイルム中の水分含有量(カールフイツシ
ヤー法により測定)を表1に示す。 得られたフイルムは引き続き43℃、延伸倍率
3.0で縦延伸し、次いで93℃、延伸倍率3.0で横延
伸し、さらに197℃で5秒間熱固定を行なつて延
伸フイルムを得た。次いで、得られたフイルム
(延伸フイルム)の静止摩擦係数およびフイルム
ヘーズを下記(1)、(2)の方法により測定した。この
結果を表1に示す。 (1) フイルムヘーズ 積分球式光線透過率測定装置を用いて、入射
光量(T1)、試料によつて透過された全光量
(T2)、装置によつて拡散された光量(T3)およ
び装置と試料によつて散乱された光量(T4)を
測定し、これらの測定値から次式よりフイルム
ヘーズを求めた。 フイルムヘーズ(%)=(T/T−T/T)×
100 (2) 静止摩擦係数 23℃、相対湿度65%の雰囲気に8時間フイル
ムを保持したのち、ASTM D 1894の方法に
準拠して静止摩擦係数を測定した。 また、水蒸気吹きつけ後で逐次二軸延伸を行な
う前のフイルム(末延伸フイルム)の表面汚れ状
態およびフイルムの延伸性についても、同じく表
1に示す。 表1から明らかなように、本発明方法によれ
ば、静止摩擦係数2以下およびフイルムヘーズ5
%以下の透明で表面滑り性良好なフイルムを得る
ことができる。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 線状ポリアミド溶融体を押出して厚さ50〜
    300μのフイルムとなし、次いでこれを逐次二軸
    延伸する延伸フイルムの製造法において、押出後
    のフイルム温度が140〜190℃にある間に、フイル
    ム表面にフイルムの水分含有量が1重量%を超え
    ない条件で水蒸気を吹きつけ、引き続いて逐次二
    軸延伸を行なう事を特徴とするポリアミド延伸フ
    イルムの製造法。
JP10881778A 1978-09-05 1978-09-05 Method of manufacturing poliamide-extended film Granted JPS5534964A (en)

Priority Applications (1)

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JP10881778A JPS5534964A (en) 1978-09-05 1978-09-05 Method of manufacturing poliamide-extended film

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Publication Number Publication Date
JPS5534964A JPS5534964A (en) 1980-03-11
JPS6230899B2 true JPS6230899B2 (ja) 1987-07-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0623360Y2 (ja) * 1989-05-23 1994-06-22 株式会社リングストン 膨出玩具

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6074206A (ja) * 1983-09-29 1985-04-26 株式会社村田製作所 高誘電率磁器組成物
JPS62227626A (ja) * 1986-03-31 1987-10-06 Kohjin Co Ltd 収縮性ポリアミドフイルム及びその製造法
JPH0280226A (ja) * 1988-09-16 1990-03-20 Unitika Ltd 帯電防止性ポリアミド2軸延伸フィルムの製造方法

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JPH0623360Y2 (ja) * 1989-05-23 1994-06-22 株式会社リングストン 膨出玩具

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