JPS6230167A

JPS6230167A - メタリツク塗料組成物

Info

Publication number: JPS6230167A
Application number: JP16938085A
Authority: JP
Inventors: Yoshitaka Okude; 奥出　芳隆; Shuhei Numata; 沼田　収平; Hidefumi Okuda; 奥田　英文
Original assignee: Nippon Paint Co Ltd
Current assignee: Nippon Paint Co Ltd
Priority date: 1985-07-30
Filing date: 1985-07-30
Publication date: 1987-02-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明はメタリック塗料組成物に係り、さらに詳しくは
特定アクリル樹脂を含む耐水変色性に優れ、且つ密着性
、硬化性に優れたメタリック塗料組成物に関するもので
ある。

従来技術アルミニウム等の金属粉を含むメタリック塗料に於ては
、温水浸漬などで塗膜が黒変し、係る変色防止機能（耐
水変色性）が常に問題とされている。特に自動車工業な
どでは近時バンパーなどにもメタリック塗装が行われる
傾向にあるが、例えばウレタンバンパーの成形の際には
成形時に使用するアミン触媒が塗装後、塗膜に移行しメ
タリック塗料の耐水変色性に重大な害をもたらすと言わ
れている。

その解決策として、従来アルミニウム等の金属片の周囲
にポリマーの保護層を形成せしめ疎水性の向上がはから
れたが耐水変色性の改善にはあまり効果がなく、また高
純度アルミを使用することも提案されたが経済性の点で
難点があり、また各グレードについて入手の問題あるい
はメタリック感の点で問題があり、これらの改善が強く
求められていた。

発明が解決しようとする問題点そこでメタリック塗料での有効且つ容易な耐水変色改善
手段、ならびに耐水変色性に優れているだけでなくメタ
リック感を充分発揮しうるメタリック塗料組成物が要望
されており、それに応えるべくなされたのが本発明であ
る。

問題点を解決するための手段上記目的は、式（式中、Ｒは水素またはメチル基、Ｒ′は炭素数２〜６
のアルキレン基）で表わされるリン酸エステルモノマー０．１〜５重量％
と、α、β−エチレン性不飽和単量体９９．９〜９５重
量％を共重合させて得られる０ＨＶ＝３０〜１５０、Ｍ
　ｎ　〜１，５００〜２０，０００　（７）アクリル樹
脂を固形分比で、樹脂成分の少なくとも２０重量％含み
、且つ硬化剤を含むことを特徴とするメタリック塗料組
成物により達成せられる。

本発明のアクリル樹脂製造に用いられる上記式で表わさ
れるリン酸エステルモノマーは（メタ）アクリル酸、ア
ルキレンオキサイドおよびリン酸から容易に製造せられ
、またメラミンの低温硬化用添加剤として各種の市販品
、例えばホスマーＭ（Ｒ＝ＣＨ３，Ｒ’　：エチレン；
油脂製品株式会社）ホスマーＣ１（Ｒ＝（）１３゜Ｒ’　＝、−ＣＨ２−ＣＨ− ＣＨ２Ｃ１）があり容易に入手可能である。

本発明では係るリン酸エステルモノマーを通常のアクリ
ル樹脂用モノマーのα、β−エチレン性不飽和単量体と
組み合わせ、常法に従いアクリル　　　　−共重合体が
作られる。しかしながらリン酸エステルモノマーは単量
体全量に体し０．１〜５重量％の範囲内に制限せられる
。というのは、リン酸エステルモノマーが０．１重量％
未満では耐水変色性が不充分であり、また５重量％を越
えると酸化が高すぎるため、耐水変色性が逆に悪くなる
傾向が認められるからである。

本発明のメタリック塗料組成物には上記アクリル樹脂が
、樹脂成分の少なくとも２０重量％（固形分比）含まれ
、且つ硬化剤の配合されている点が特徴であるが該塗料
組成物中には勿論アルミニウム、マイカ、ブロンズ等の
金属粉、アクリル樹脂、硬化触媒などの他、表面調整剤
、沈降防止剤。

着色顔料など通常の添加剤が加えられうるし、水性にも
油性にも調製せられる。

従来のメタリック塗料に於ては、アルミニウム等金属片
のまわりに樹脂が弱い保護層を形成しているにすぎない
が、本発明の塗料組成物に於ては樹脂にリン酸が組み込
まれており、アルミニウムとリン酸の親和性が極めて大
きいためアルミニウムの周囲に樹脂の強固なコーティン
グ層が形成せられ、それが本発明組成物の極めて優れた
耐水変色性をもたらすものと考えられている。

既に述べた如く、近時バンパーなどにもメタリック塗装
がなされる傾向があり、アミン触媒の存在など塩基性雰
囲気下でのメタリック塗装が実施せられるケースが間開
あるが、係る条件下では従来のメタリック塗料ではアル
ミニウムなどの温水浸漬時の黒変が著しく、使用できな
かった。しかるに、本発明の塗料組成物は塩基性雰囲気
での適用に於ても耐水変色性が極めて良好で、基材から
の塩基触媒や内部塩基触媒に対しアルミ顔料を保護し、
黒変を防止することができる。

本発明の塗料組成物にはまた硬化剤、例えばユーバ：／
−２０３Ｅ、ニーパン−２ＯＮ６０、サイメール３２５
、サイメール３０３（三井東圧社製）スーパーベッカミ
ンＬ−１１７−６０、スーパーベッカミンＪ−８２０−
６０（大日本インキ社製）等のメラミン樹脂や、スミジ
ュールＮ−７５、デスモジュールＫＬＳ−２４４４、デ
スモジュールＺ−４３７０（住人バイエルウレタン社製
）、タケネートＤ−１４ＯＮ　（武田薬品社製）、コロ
ネ−トＥＨ、コロネート２０９６　（日本ポリウレタン
社製）等のポリイソシアナートが配合され、焼き付けな
どにより強固な塗膜が形成せられる。特にメラミン硬化
の場合、他に触媒を加えずどもリン酸エステルが硬化触
媒となり硬化性がよくなり、また密着性が良好となる特
徴も有している。

以下実施例により本発明を説明する。特にことわりなき
限り、部ならびに％は重量による。

ワニス合成例１温度コントローラー、冷却管、窒素導入管、滴下ロート
、攪拌羽根を備えた反応容器にトルエン５００部、酢酸
ブチル４５０部を仕込み１１５℃に昇温した。ホスマー
ＣＩ　　５部、メタクリル酸メチル５００部、アクリル
酸エチル１００部、メタクリル酸エチル１００部、メタ
クリル酸２−ヒドロキシエチル１６０部、アクリル酸ｎ
−ブチル１３５部、アゾビスイソブチロニトリル１５部
を仕込み、３時間で滴下した。滴下終了後１１５℃で３
０分保持したのちターシャツ−ブチルパーオキシ２エチ
ルヘキサノエイト１０部、酢酸ブチル５０部の混合溶液
を３０分間で滴下した。滴下終了後、さらに１．５時間
１１５℃で保持して反応を終了し、酸価１．２、不揮発
分５０％、粘度Ｘ−Ｙの透明なアクリル樹脂溶液Ｉを得
た。

ワニス合成例２〜３および比較合成例１〜３〈表１〉ワニス合成例１と同様に表１に示す七ツマー配合で、ワ
ニス合成例２〜３および比較合成例１〜３のアクリル樹
脂溶液を得た。

実施例１〜５および比較例１〜４日本ペイント社ｌｌ０Ｔ０４８１１グレーの中塗を塗布
したボンデ鋼板＃１４４およびリムウレタン素材（バン
パー用）に表２で示すメタリック塗料およびクリアー塗
料を所定粘度（メタリックベース　＃４フォードカップ
１１秒、クリアー１４秒）にキジロール／酢酸ブチル＝
１／１からなるシンナーで稀釈し、ウェットオンウェッ
トでスプレー塗装した。１２０℃で３０分焼き付は後、
耐温水試験および密着試験を行なった。結果を表２に示
す。

注り＝東洋アルミ社製注２：楠本化成社製注３，５：大日本インキ社製注４：硬化剤、住人バイエル社製特許出願代理人

Claims

【特許請求の範囲】

（１）式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒは水素またはメチル基、Ｒ′は炭素数２〜６
のアルキレン基）で表わされるリン酸エステルモノマー０．１〜５重量％
と、α，β−エチレン性不飽和単量体９９．９〜９５重
量％を共重合させて得られるＯＨＶ＝３０〜１５０、Ｍ
ｎ＝１，５００〜２０，０００のアクリル樹脂を固形分
比で、樹脂成分の少なくとも２０重量％含み、且つ硬化
剤を含むことを特徴とするメタリック塗料組成物。
（２）硬化剤がメラミン樹脂である特許請求の範囲第１
項記載の組成物。
（３）硬化剤がポリイソシアナートである特許請求の範
囲第１項記載の組成物。