JPS62297262A - ジルコニア焼結体 - Google Patents

ジルコニア焼結体

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JPS62297262A
JPS62297262A JP61138952A JP13895286A JPS62297262A JP S62297262 A JPS62297262 A JP S62297262A JP 61138952 A JP61138952 A JP 61138952A JP 13895286 A JP13895286 A JP 13895286A JP S62297262 A JPS62297262 A JP S62297262A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は高強度且つ高靭性特性を有すると共にこれらの
特性の経時的劣化を小さくして耐環境性及び信頼性を高
めることができたジルコニア焼結体に関するものである
〔従来技術及びその問題点〕
セラミック焼結体は靭性に劣る材料であることが知られ
ており、これに対して部分安定化ジルコニア焼結体がこ
の欠点を改善する材料として注目されている。この部分
安定化ジルコニア(Partially 5tabil
ized−Zirconia、以下、これをPSZと略
す)焼結体は、その製作に当たってジルコニア原料に種
々の安定化剤、例えばMgo、y2o。
、 CaOなどを適当な量添加して焼成することにより
得られ、このPSZ焼結体の結晶相は主として正方晶相
又は正方晶相と立方晶相の混合相から成ることが特徴で
あると言われる。
かくして、このPSZ焼結体はセラミックス自体が有す
る優れた耐食性に加えて高強度且つ高靭性特性を有する
が故に、ハサミ、包丁などの各種日用品、生体内各種部
材、産業機械用部品等々に幅広く用いられてきている。
しかしながら、このPSZ焼結体から成る各種部材を長
期に亘って使用したり、或いは高温下又は水蒸気雰囲気
下や水との接触を伴って使用された場合には強度及び靭
性の劣化が顕著になって現れてきており、現在までのと
ころ水及び熱が原因となって正方晶相の単斜晶相への変
態を促進するものと考えられている。
〔発明の目的〕
本発明者は上記事情に鑑みて鋭意研究の結果、安定化剤
にYbzOiとCeO□を用いてこれらを所定の範囲内
で含有させたPSZ焼結体は耐水性且つ耐熱性に優れて
いることを見出した。
従って、本発明は上記知見に基づいて完成されたもので
あり、その目的は高強度且つ高靭性特性を有すると共に
熱安定性及び耐水性に優れ、これにより、高品質且つ高
信頼性のジルコニア焼結体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、主としてZrO,から成り、1〜5モ
ル%のYb2O3及び2.5〜8モル%のCeO,を含
有すると共にYbzO:+とCe0zの合計した含有量
が5゜5モル%以上であり、結晶相が主として正方晶相
又は正方晶相と立方晶相の混合相から成るジルコニア焼
結体が提供される。
本発明のジルコニア焼結体は後述する過酷試験、即ち、
熱水処理試験(このような試験は一般にProcess
 Cooker Te5tと呼ばれており、以下、これ
をPCTと略す)を行っても上記安定化剤を所定の範囲
内で配合すればZrO,結晶相中の単斜晶相を50重量
%以下に抑え、これにより、この焼結体の強度及び靭性
のそれぞれの経時的劣化を小さくした高信頼性のPSZ
焼結体とし、加えて、このPCTによっても依然として
通常のアルミナ焼結体以上の強度(40Kg/+m2以
上の曲げ強度)を有することが特徴である。
本発明に係るPCTは温度121℃、2気圧の沸騰状態
下の熱水中にpsz焼結体を100時間放置するという
ものであり、これにより、PCTの前後の単斜晶相の含
有量の変化を追っている。
本発明によれば、安定化剤としてYbzO*を1〜5モ
ル%及びCeO,を2.5〜8モルχ含有することが重
要であり、Yb2O3が1モル%未満であればPCT前
の焼結体であっても単斜晶相が50重重量以上含んでお
り、焼結に伴ってクランクが発生し易くなり、5モル2
を越えた場合、強度が顕著に低下する。また、CeO2
が2.5モルχ未満であれば、PCTによって単斜晶相
が50重量%以上に増え、8モル%を越えた場合、強度
が低下する傾向にある。
また、これらYbzO:+とCeO2の合計した含有量
が5.5モル2以上あることも重要であり、これが5.
5モル%未満であるとPCTによって単斜晶相が50重
量%以上に増える。
更に本発明者はYbzO:+とCeO,の好適な含有量
がそれぞれ1〜3.5モルχ及び5.5〜7.5モルχ
の範囲内であることを見い出した。この範囲内であれば
、PCT後であっても単斜晶相の量比が30重量%以下
にできると共に55Kg/nm”以上の高強度特性が得
られる。
主成分のZrO□については全焼結体中80モル%以上
含存するのがよく、好適には89〜94.5モル2の範
囲内で含有すればよく、この範囲内であればPSZ自体
が有する高強度且つ高靭性特性が顕著になる。
また本発明によれば、上記安定化剤及びその配合比以外
に焼結体中の平均結晶粒径を2μm以下、好適には1μ
m以下に設定するのが望ましく、この範囲内にあれば単
斜晶相の析出が一段と抑えられ、高強度且つ高靭性のp
sz焼結体となり、しかも、PCT後であっても単斜晶
相の析出量を低減させて全ZrO□結晶相中50重量%
以下にすることが比較的容易である。
更にまた本発明のPSZ焼結体は上述したZrO□主成
分及び安定化剤の2成分を必須不可欠のものとしている
が、それ以外の成分が含有されることを排除するもので
はない。例えばYb2O3やCeO□の安定化剤の30
重量%以内で他の安定化剤、例えば希土類元素の酸化物
、CaO、MgOで置換してもよく、或いはジルコニア
及び安定化剤の混合粉体時にボール等の粉砕媒体を使用
するときは、この粉砕媒体を構成する成分が混合粉砕物
中に必然的に含有されるようになり、例えばアルミナ(
Al□0.)等であり、これは焼結体全体当たり3重量
%まで混合されることが許容される。また、ジルコニア
原料を用いるに当たって必然的に混入されるような不可
避不純物、例えばSiO2,FezO1+Ti0z、N
bzOsなども焼結体全体当たり3重世%まで混入され
ることが許容される。尚、ZrO2原料中には分離が困
難なHfO□を含有してもよい。
また、本発明に係るpsz焼結体の単斜晶相の量はR,
C,Garvie and P、  S、N1chol
sonのJ。
^mer、ceram、soc、 、VOl、55、N
116.303〜305(1972)に記載されたX線
回折測定法により求められた。即ち、単斜晶相の回折ピ
ーク強度を1m(111)、ILLl(lll)、立方
晶相の回折ピーク強度をIc(111)、正方晶相の回
折ピーク強度をIt(111)とした場合・ ×100 の式から単斜晶相の量(重量%)を求めた。尚、前記論
文に記載された式にはIt(111)が記載されていな
いが、本測定法においてはこれを加えている。
〔実施例〕
次に本発明を実施例により説明する。
水酸化ジルコニルを仮焼して得られる粉末をジルコニア
原料(純度99.8X 、平均−成粒径は数百人程度の
大きさであるが、沈降法によれば平均粒径は約0.9μ
mである)とし、この原料にPSZ焼結体中の安定化剤
の含有量が第1表に示す通りになるようにYbzOi粉
末(平均粒径IAIm、純度99.9χ)及びCeO,
粉末(平均粒径0.7 μm 、純度99.92)を配
合し、次いでアルミナ製ポットにこの混合物を投入して
アルミナ製ボールを用いて粉砕及び混合し、更にこの原
料にパラフィンワックスなどのバインダーを添加して造
粒し、然る後、5×4X 40mmの寸法に加圧成形し
、この成形体を第1表に示す焼成条件で焼結させた。
かくして得られた焼結体をダイヤモンド砥石を用いてそ
の表面を研磨し、特性評価用試料とした。
この特性評価として結晶相及び単斜晶相の量比、曲げ強
度、かさ比重、並びにPCT後の単科晶相の量比及び曲
げ強度をそれぞれ10個の平均値で求めた。この曲げ強
度はJIS−R−1601の三点曲げ試験法から求め、
結晶相はX線回折法に基づいて単科晶相は(111)の
回折ピーク強度、正方晶相は(111) 、 (004
) 、 (400)のそれぞれの回折ピーク強度、立方
晶相は(111)、 (400)のそれぞれの回折ピー
ク強度から求められた。
斯様にして得られた測定結果は第1表に示す通りであり
、また、第1図はPCT後のPSZ焼結体の組成に対す
る単斜晶相の量比を示しており、・印は単斜晶相が30
重量%未満、ム印は30〜50重量%、■印は50重量
%を越えた場合を表している。
そして、第1図中A−B−C−D−Eによって囲まれる
領域は本発明の範囲内であることを示し、F−G−H−
1によって囲まれる領域は本発明にとって好適な組成で
あることを示す。
尚、第1表中PCT前の結晶相欄は結晶相の概ねの量比
を示しており、c、t、mはそれぞれ立方晶相、正方晶
相、単斜晶相を表している。
第1表より明らかな通り、本発明のpsz焼結体である
試料階3〜5.7〜9.11〜14はPCT前で大きな
曲げ強度を示しており、PCT後であっても単斜晶相の
量比が50重量%以下に抑えられると共に曲げ強度が4
5にg7mm”以上の値が得られている。とりわけ、試
料i4,5,8.9においてはPCT後であっても単斜
晶相の量比が13重重量以下であると共に59Kg/m
m”以上の曲げ強度が得られている。
そして、これらの試料についてはいずれも大きな靭性が
得られている。
これに対して、試料Nct1.2,6.10は本発明の
範囲外であり、PC,T後の単斜晶相が50重量%を越
えてクラックが発生したり、或いは40Kg/mm”未
満の曲げ強度しか得られなかった。
また、試料寛15.16は安定化剤にCeO□を単独で
用いた場合であり、焼結後クランクの発生が認められた
。試料N[117,18は安定化剤にYb20□を単独
で用いた場合であり、PCTによってクラックの発生が
LQめられた。
尚、本実施例の試料魚1〜18はいずれも焼結体中にA
1□0.を約0.5重量%含んでおり、また、いずれも
焼結体の平均結晶粒径は約1μmであった。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明のジルコニア焼結体によれは、高強
度且つ高靭性特性を有すると共に耐水性及び耐熱性に優
れているために高強度且つ高靭性を経時的に維持させる
ことができ、これらにより高品質且つ高信頼性のpsz
焼結体が得られる。
その結果、このPSZ焼結体を素材にしてピンセット、
メス、ハサミ、ナイフ、包丁等の日用品、生体内部材、
産業機械用部品等々広範囲な用途に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は熱水処理試験後のジルコニア焼結体の組成を示
した説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  主としてZrO_2から成り、1〜5モル%のYb_
    2O_3及び2.5〜8モル%のCeO_2を含有する
    と共にYb_2O_3とCeO_2の合計した含有量が
    5.5モル%以上であり、結晶相が主として正方晶相又
    は正方晶相と立方晶相の混合相から成るジルコニア焼結
    体。
JP61138952A 1986-06-13 1986-06-13 ジルコニア焼結体 Expired - Fee Related JPH0822774B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020184509A1 (ja) * 2019-03-11 2020-09-17
WO2022202710A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 京セラ株式会社 セラミック焼結体およびセラミック粉末

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JPWO2020184509A1 (ja) * 2019-03-11 2020-09-17
WO2022202710A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 京セラ株式会社 セラミック焼結体およびセラミック粉末

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