JPS62292615A - 膨潤性ケイ酸塩の製造方法 - Google Patents

膨潤性ケイ酸塩の製造方法

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JPS62292615A
JPS62292615A JP13400886A JP13400886A JPS62292615A JP S62292615 A JPS62292615 A JP S62292615A JP 13400886 A JP13400886 A JP 13400886A JP 13400886 A JP13400886 A JP 13400886A JP S62292615 A JPS62292615 A JP S62292615A
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Takashi Iwasaki
岩▲崎▼ 孝志
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は水中において膨潤し、優れたゲル形成能、フ
ィルム形成能、イオン交換能などを有し、更には金属多
核水酸化イオンや各種有機化合物を層間に包接するなど
の特殊機能を持つサボナイト型スメクタイトに類似した
構造を有する膨潤性ケイ酸塩の製造法に関する。
シリコン、アルミニウムおよびマグネシウムを含む膨潤
性粘土鉱物としては天然にはモンモリロナイトおよびサ
ボナイトが知られている。この両者は粘土鉱物群スメク
タイトに属している。スメクタイトは2層のンリヵ四面
体層がマグネシウム八面体層あるいはアルミニウム八面
体層をはさんだサンドイッチ型の三層構造を有するフィ
ロケイ酸塩の一員であり、水中において陽イオン交換能
を有し、更に層間に水をとり入れて膨潤してゆく特異な
性質を持つ粘土鉱物である。
マクエワンによればモンモリロナイトおよびサポナイト
のモデル的化学式は (I)式および(I)式で表わさ
れている(Montmo団皿油m石erals byD
、M、C,MacEwan、 The X−ray 1
dentification and crystal
structures of clay m1nera
ls edited by G、 Brown。
Mineralogical 5ociety、シnd
on、 1972. ppJ43−207)モンモリロ
ナイトの層間電荷は八面体層中のアルミニウムの一部が
マグネシウムと置換して生じると考えられている。一方
、サポナイトの場合は四面体層中におけるシリコンの一
部がアルミニウムと置換したために生じる陰電荷を補い
電気的中性を保つため層間に陽イオンが位置する層状構
造となっている。
我国では純スメクタイトとして、ベントナイトより抽出
したモンモリロナイト製品が商品化されており、その膨
潤性、ゲル特性などを活用して化粧品、医薬品、水系塗
料などの分野への用途開発に期待がかけられている。純
モンモリロナイトは1〜2%程度の希薄ベントナイト分
散水溶液より抽出して製造するため、乾燥費など精製コ
ストがかなりかかり極めて高価格であり、また天然物で
あるが故に腐植質、酸化鉄のごとき着色物質に汚染され
て白色度が低い場合が多く、特に水に分散させた場合の
透過率は著しく低くなり、最終製品の商業的価値を低下
させるため、その需要はかなり限定されている。更に原
料であるベントナイトが天然に産出するため、採取場所
、採取時期の相違により純モンモリロナイトの特性が変
化するきらいがあり、化学組成、構造、欠陥、不純物等
の材料特性の変動が大であるため、特性制御が困難であ
り、高度な機能性精密素材としての適性を欠いている。
そのため純モンモリロナイトは層状構造によるフィルム
形成能を有すること、膨潤格子によるチクソトロピック
なゲル形成能および各種無機・有機化合物を包接する能
力があること、イオン交換能など極めて特異な特性を有
するにもかかわらす、上述のごとき機能はまだ十分に利
用されるには至っていない。本発明の目的は天然産ベン
トナイトから抽出した純モンモリロナイトにみられる様
な欠点を有しない無着色無汚染の工業的に満足し得る設
計された精密素材として、純モンモリロナイトより更に
高機能を有する膨潤性ケイ酸塩の安価な製造技術を提供
することである。
本発明者らは優れた陽イオン交換能あるいはゲル形成能
を有する膨潤性ケイ酸塩の合成について長年鋭意研究を
重ねた結果、我国では天然にはほとんど産出しないサポ
ナイト型スメクタイトに類似した構造を有し、極めて優
れたゲル形成能、フィルム形成能、イオン交換能など特
殊機能を有する膨潤性ケイ酸塩が、あらかじめ設計され
た組成でしかも短時間で得られる製造法の発明に至った
すなわちこの発明は一般式 %式% (式中のa、b、cおよびyの値は0.5<a<2.5
<b<7.0≦C≦2/3bおよび1≦y≦2とし、M
はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アン
モニウムイオンおよびアルキルアンモニウムイオンから
なる群から選んだ少なくとも1個の陽イオンである)で
表わされるサポナイト型スメクタイトに類似した構造を
有する膨潤性ケイ酸塩を合成するにあたり、一般式(I
I)の組成を満足するシリコン・アルミニウム比および
シリコン・マグネシウム比を有するケイ酸、アルミニウ
ム塩およびマグネシウム塩を含む均質混合液とアルカリ
溶液よりシリコン・アルミニウム・マグネシウム複合沈
殿体を作り、副生溶解質を除去した後、一般式(I[)
の組成を満足する量の陽イオンおよび要すればフッ素イ
オンを添加して得たスラリーをオートクレーブに移し、
200°Cないし350°Cの条件下で水熱反応を行い
、次いで反応生成物を乾燥・粉砕することを特徴とする
一般式(l[)で示される膨潤性ケイ酸塩の製造方法か
らなっている。
本発明においてケイ酸、アルミニウム塩およびマグネシ
ウム塩の均質混合液はケイ酸溶液、アルミニウム塩水溶
液およびマグネシウム塩水溶液のの場合、ケイ酸、アル
ミニウム塩およびマグネシウム塩の場合はどの様な順序
で行っても良い。ケイ酸、アルミニウム塩およびマグネ
シウム塩の王者の混合割合は一般式(I)の組成を満足
する様な化学量論的な割合であるのが望ましい。ケイ酸
とアルミニウム塩の混合割合は一般式(I[[)を満足
するaの値であれば良いが、通常好ましいaの値は0.
6〜1.5の間である。またケイ酸とマグネシウム塩の
混合割合は一般式(l[)を満足するbの値であれば良
いが、通常好ましいbの値は5.7〜6.3の間である
。最終製品である膨潤性ケイ酸塩の化学組成は前記均質
混合液の仕込組成とほぼ一致するため、精密素材として
膨潤性ケイ酸塩を設計する上で非常に好都合と考えられ
る。例えば本発明製品を化学分析し、均質混合液の仕込
み組成と実際の組成を比較すると表1のごとくであり、
比較的良く一致している。アルミニウム塩としては塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウムの
ごとき水溶性アルミニウム塩が用いられる。またマグネ
シウム塩としては塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム
、硝酸マグネシウムのごとき水溶性マグネシウム塩が使
用される。ケイ酸溶液はケイ酸ソーダと鉱酸を混合し、
液のpHを5以下の酸性とすることにより得られる。ケ
イ酸ソーダとして1号ないし4号水ガラスならびにメタ
ケイ酸ソーダはいずれも使用することができる。鉱酸と
しては硝酸、塩酸、硫酸などが用いられる。
次の段階でケイ酸、アルミニウム塩およびマグネシウム
塩の均質混合液とアルカリ溶液を常温で混合して、シリ
コン・アルミニウム・マグネシウム複合沈殿体を得る。
アルカリ溶液としてはアンモニア水、水酸化ナトリウム
溶液、水酸化カリウム溶液などが用いられる。アルカリ
溶液の量は混合後のpHが10以上になる様に選ぶ。上
記均質混合液とアルカリ溶液はどちらか一方の溶液に他
の溶液を滴下させてシリコン・アルミニウム・マグネシ
ウム複合沈殿体を得ることができ、また両者を瞬時に混
合しても良い。次いで濾過・水洗により、副生じた電解
質を十分に除去する。
次にこのシリコン−アルミニウム・マグネシウム複合沈
殿体に水、陽イオンおよび要すればフッ素イオンを添加
してスラリーとし、オートクレーブに仕込み、200℃
ないし350℃で反応させる。
一般に温度が低いと膨潤性ケイ酸塩の生成に長時間を要
し、温度が高いほど短時間で生成する。
300°C処理では1〜3時間で良好な特性を有する膨
潤性ケイ酸塩が得られる。オートクレーブで反応させる
場合、特に攪拌する必要はないが攪拌することは一向に
さしつかえない。反応に使用するスラリーに添加すべき
陽イオンは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウム、アンモニウム水溶液などから選ぶことができ
る。交換性陽イオンの添加量は一般式(II)のaによ
って規定され、通常好ましい値は0.6〜1.5の間で
あるが、4倍量程度までの添加は許容される。フッ素イ
オンはフッ化水素酸、フッ化ナトリウムなどがら選ぶこ
とが可能である。フッ素イオンは特に添加しなくとも反
応は容易に達成される。
水熱反応終了後、オートクレーブ内容物を取り出し、6
0°C以上200°C以下の温度で乾燥し、粉砕スルー
とにより最終製品が得られる。
本発明を実施することによって製造したサポナイト型ス
メクタイトに類似した構造を有する膨潤性ケイ酸塩はX
線回折、示差熱分析、赤外吸収スペクトル、化学分析、
陽イオン交換容量、粘性特性、白色度、溶液中での透過
率などによって評価することができる。
本発明の膨潤性ケイ酸塩はCu−にα線を用いた場合の
回折角(2θ)が、(hk)反射の(351,06)に
ついて約61度に現われ、3−八面体形スメクタイトで
あることがわかる。X線回折パターンは天然産サポナイ
トのものと類似している。粉末の色調は純白であり、ハ
ンター白色度で95〜97程度の値を示す。水溶液中で
は通常70〜120ミリ当量7100gの高い陽イオン
交換容量を示し、あるいは水中において優れた膨潤性お
よび分散性を示し、はとんど着色しない水系ゲルを生成
する特徴があり、チクソトロピー的な性質を有している
ため、化粧品、医薬品、水溶性塗料などの添加剤、固体
粒子の懸濁安定剤、チクソトロピー的付与剤などとして
極めて有用である。また、試薬から合成するため重金属
イオンを本質的にほとんど含有せす食酢、ブドウ酒など
の濁りとりなど食品分野での応用にも適している。更に
有機物複合体とすることにより親油性粘土として用いる
こともでき、あるいは金属多核水酸化イオンとの複合に
よる多孔質材料を形成し、触媒、触媒担体、吸着剤など
として有用である。
次に実施例をあげて説明する。
実施例1 11のビーカーに水400 mlを入れ、39水ガラy
、 (Si0228%、Naz09%、モ/L/比3,
22 ) 79.4gを溶解し、16規定硝酸23 z
tを攪拌しながら一度に加えてケイ酸溶液を得る。次に
水100 mlに塩化マグネシウム6水和物−級試薬(
純度98%) 62.2gおよび塩化アivミニウム6
水和物−級試薬(純度98%)7.4gを溶解した溶液
をケイ酸溶液に加えて調製した均質混合液をアンモニア
水260耐中に攪拌しながら5分間で滴下する。直ちに
得られた反応沈殿物を濾過し、十分に水洗した後、水酸
化ナトリウム1.4gを溶解した水溶液20g/を加え
てスラリ状とし、オートクレーブに移す。87kq15
300°Cで3時間反応させる。冷却後反応物をとりだ
し、80°Cで乾燥した後、摺潰機にて粉砕する。
本島はa = 0.68、b = 5.98、C=Oに
相当し、陽イオンとしてナトリウムを含み、その陽イオ
ン交換容量は98ミリ当量/100gで赫。X線粉末回
折図は3−八面体型スメクタイトであるサポナイトに類
似したパターンを示し、(35,06)反射ピークのd
値は1.529人であった。3%水溶液は1昼夜放置後
、チクソトロピー性の固体ゲルを形成した。
実施例2 実施例1と同様な操作で反応沈殿物を調整する。
この反応沈殿物に水酸化ナトリウム1.4gを溶解した
水溶液20g/および10%フッ化水素酸20txlを
加えてスラリー状とし、11内容積のオートクレーブに
移し、87 kg /α2,300°Cで3時間反応さ
せる。
冷却後、反応物をとりだし、80°Cで乾燥した後、摺
潰機にて粉砕する。
本島はa = 0.66、b = 5.97、c=2に
相当し、陽イオンとしてナトリウムを含み、陽イオン交
換容量は104ミリ当量/100gである。X線粉末回
折図は実施例1の製品のものと同様なパターンを示し、
(35,06)反射ピークのd値は1.524人であっ
た。本島3gを水97xlに分散した処、チクソトロピ
ー性の大なる固体ゲルを形成した。
実施例1および実施例2で得られた本発明製品および市
販の純モンモリロナイトであるクニピアFの白色度およ
び1%水氷水溶液透過率の値を比較した結果を表2に示
す。本製品が純白で高いハンター白色度の値を示し、更
に水溶液中で良好な透過率を示すことがわかる。
表2 白色度および透過率の測定結果 また実施例1および実施例2で得られた本発明製品の水
系分散液と市販の純モンモリロナイトであるクニピアF
およびオスモスNの各水系分散液の粘度を比較した結果
は表3の通りで、本発明製品が極めて高い増粘作用をも
っていることが認められる。
表3 水系分散液の粘度*(cp/25°C)*回転粘
度計ビスコテスター、62.5 rpmで測定更に実施
例2で得られた本発明製品、純モンモリロナイトである
クニビアFおよび水系分散剤として市販されている合成
Na型四ケイ素雲母製品を用いて2.5%水系分散液を
調整し、その流動学的性質を回転粘度計であるF a 
n nVGメーターで測定した結果を表4に示す。
表42.5%水系分散液の流動学的性質(25°C)表
4に明らかのごとく、本発明製品の水系分散液は市販の
純モンモリロナイトであるクニピアFおよび合成Na型
四ケイ素雲母製品の水系分散液に比較して、極めて高い
粘性、降伏値およびゲル強度を有し、水系に対するゲル
化剤として優れた性能を有するのがわかる。さらにその
分散液は無色半透明であって、本発明製品を応用した製
品の色彩に影響を与える心配は全くない。
実施例3 原料物質の仕込量を次の通りとして実施例1と同様に操
作した。
3号水ガラス(実施例1と同品)    103g塩化
マグネシウム6水和物      83 g塩化アルミ
ニウム6 水和物12.9 g水酸化ナトリウム   
        2.2g得られた製品はa = 0.
87、b = 5.90、C=0に相当し、陽イオン交
換容量は110ミリ当量/100gであった。X線粉末
回折図は実施例1および実施例2の本発明製品のパター
ンと類似しており、(35,06)反射ピークのd値は
1,528八であった。31のビーカーに500男lの
水を取り、70〜80°Cに加熱しながら本発明製品2
0gを入れて4%水系分散液を作る。この分散液は半透
明の固体ゲルを形成するが、攪拌することにより容易に
流動する。別の500 mlのビーカーにあらかじめ、
70〜80°Cの熱水300 mlを入れ、第4級アン
モニウム塩(商品名アーカード2HT −75) 16
.7 gを溶解しておく。最初の水系分散液に加熱・攪
拌しながら第4級アンモニウム塩溶解溶液を加え、1時
間沸騰させる。反応生成物を濾過し、熱水で十分水洗し
、80°Cで乾燥・粉砕する。この生成物は炭素数16
〜18のアルキル基を含有するジアルキルジメチルアン
モニウム ルエン、キシレン、ベンゼン、四tffi化炭L クロ
ロホルムなど各種有機溶媒中で膨潤・分散性を示す。そ
の例として表5に、本発明製品の有機複合体をトルエン
、トルエン98%+メタノー/L/2%混合溶媒および
トルエン90%+メタノー/L’lO%混合溶媒へ5%
分散させた時のFannVGメーターで測定した流動学
的性質を示す。この有機複合体はこれらトルエン系の溶
媒には完全に分散し、透明なゲルを形成する。なお1%
トルエン分散液ノ500nmにおける透過率はトルエン
100%とした場合、96.3%であった。表5に示さ
れるごとく、本発明製品の有機複合体は有機溶媒中で膨
潤・分散し、無色透明のゲルをするので、各種有機溶媒
におけるゲル化剤、懸濁安定剤、チクソトロピー付与剤
、添加剤などとして有用である。
特許出願人  工業技術院長  等々力   達指定代
理人  工業技術院東北工業技術試験所&−二官庁手続 手続補正書 昭和62年5月  日 昭和62年5月271Ti差出 特許庁長官  黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年特許願第134008号 2、発明の名称 膨潤性ケイ酸塩の製造方法 3、補正をする者事件との関係   特許出願人住所 
〒100東京都千代田区霞が関1丁目3番1号氏名 (
114)工業技術院長  飯 塚 幸 三4、指定代理
人 住所 〒983宮城県仙台市苦竹4丁目2番1号5、補
正命令の日付   なし 6、補正により増加する発明の数   なし7、補正の
対象 明細書全文 8、補正の内容 別紙の通り特許請求の範囲における一般式を変更し、そ
れに応じて全文補正致しました。
明     細     書 1、発明の名称  膨潤性ケイ酸塩の製造方法2、特許
請求の範囲 一般式 (式中のa、b、cおよびyの値は0.5<a<2.5
<b<7.0≦C≦2/3bおよび1≦y≦り金属イオ
ン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンおよ
びアルキルアンモニウムイオンからなる群から選んだ少
なくとも1個の陽イオンである)で表わされるサボナイ
ト型スメクタイトに類似した構造を有する膨潤性ケイ酸
塩を合成するにあたり、一般式の組成を満足するシリコ
ン・アルミニウム比およびシリコン・二価金属比を有す
るケイ酸、アルミニウム塩および2価金属塩を含む均質
混合液とアルカリ溶液よりシリコン・アルミニウム・2
価金属複合沈殿体を作り、副生溶解質を除去した後、上
記組成を満足する量の陽イオンおよび要すればフッ素イ
オンを添加して得たスラリーをオートクレーブに移し、
200°Cないし350°Cの条件下で水熱反応を行い
、次いで反応生成物を乾燥・粉砕することを特徴とする
一般式で示される膨潤性ケイ酸塩の製造方法。
3、発明の詳細な説明 この発明は水中において膨潤し、優れたゲル形成能、フ
ィルム形成能、イオン交換能などを有し、更には金属多
核水酸化イオンや各種有機化合物を層間に包接するなど
の特殊機能を持つサポナイト型スメクタイトに類似した
構造を有する膨潤性ケイ酸塩の製造法に関する。
シリコン、アルミニウムおよびマグネシウムを含む膨潤
性粘土鉱物としては天然にはモンモリロナイトおよびサ
ポナイトが知られている。この両者は粘土鉱物群スメク
タイトに属している。スメクタイトは2層のシリカ四面
体層がマグネシウム八面体層あるいはアルミニウム八面
体層をはさんだサンドイッチ型の三層構造を有するフィ
ロケイ酸塩の一員であり、水中において陽イオン交換能
を有し、更に層間に水をとり入れて膨潤してゆく特異な
性質を持つ粘土鉱物である。
マクエワンによればモンモリロナイトおよびサポナイト
のモデル的化学式は(I)式および(II)式で表わさ
れている(Montmorillonite m1ne
rals byD、 M、 C,MacEwan、 T
he X−ray 1dentification a
nd crystalstructures of d
ay m1nerals edited by G、 
Brown。
Mineralogical 5ociety、 Lo
ndon、 1972. pp、 143−207 )
モンモリロナイトの層間電荷は八面体層中のアルミニウ
ムの一部がマグネシウムと置換して生じると考えられて
いる。一方、サポナイトの場合は四面体層中におけるシ
リコンの一部がアルミニウムと置換したために生じる陰
電荷を補い電気的中性を保つため層間に陽イオンが位置
する層状構造となっている。
我国では純スメクタイトとして、ベントナイトより抽出
したモンモリロナイト製品が商品化されており、その膨
潤性、ゲル特性などを活用して化粧品、医薬品、水系塗
料などの分野への用途開発に期待がかけられている。純
モンモリロナイトは1〜2%程度の希薄ベントナイト分
散水溶液より抽出して製造するため、乾燥費など精製コ
ストがかなりかかり極めて高価格であり、また天然物で
あるが故に腐植質、酸化鉄のごとき着色物質に汚染され
て白色度が低い場合が多く、特に水に分散させた場合の
透過率は著しく低くなり、最終製品の商業的価値を低下
させるため、その需要はかなり限定されている。更に原
料であるベントナイトが天然に産出するため、採取場所
、採取時期の相違により純モンモリロナイトの特性が変
化するきらいがあり、化学組成、構造、欠陥、不純物等
の材料特性の変動が大であるため、特性制御が困難であ
り、高度な機能性精密素材としての適性を欠いている。
そのため純モンモリロナイトは層状構造によるフィルム
形成能を有すること、膨潤格子によるチクソトロピック
なゲル形成能および各種無機・有機化合物を包接する能
力があること、イオン交換能など極めて特異な特性を有
するにもかかわらず、上述のごとき機能はまだ十分に利
用されるには至っていない。本発明の目的は天然産ベン
トナイトから抽出した純モンモリロナイトにみられる様
な欠点を有しない無汚染の工業的に満足し得る設計され
た精密素材として、純モンモリロナイトより更に高機能
を有する膨潤性ケイ酸塩の安価な製造技術を提供するこ
とである。
本発明者らは優れた陽イオン交換能あるいはゲル形成能
を有する膨潤性ケイ酸塩の合成について長年鋭意研究を
重ねた結果、我国では天然にはほとんど産出しないサポ
ナイト型スメクタイトに類似した構造を有し、極めて優
れたゲル形成能、フィルム形成能、イオン交換能など特
殊機能を有する膨潤性ケイ酸塩が、あらかじめ設計され
た組成でしかも短時間で得られる製造法の発明に至った
すなわちこの発明は一般式 %式%) (式中のaSb、cおよびyの値は0.5<a<2.5
<b<7.0≦C≦2/3bおよび1≦y≦2とし、M
はMg1Ni、 Co%Zn、 Cu%Fe、 Mn、
 Pb。
Cdなど2価金属イオンから選んだ少なくとも1個の2
価金属イオンであり、またAはアルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンおよびアル
キルアンモニウムイオンからなる群から選んだ少なくと
も1個の陽イオンである)で表わされるサポナイト型ス
メクタイトに類似した構造を有する膨潤性ケイ酸塩を合
成するにあたり、一般式(1)の組成を満足するシリコ
ン・アルミニウム比およびシリコン・2価金属比を有ス
ルケイ酸、アルミニウム塩および2価金属塩を含む均質
混合液とアルカリ溶液よりシリコン・アルミニウム・2
価金属複合沈殿体を作り、副生溶解質を除去した後、一
般式(I[)の組成を満足する量の陽イオンおよび要す
ればフッ素イオンを添加して得たスラリーをオートクレ
ーブに移し、200°Cないし350°Cの条件下で水
熱反応を行い、次いで反応生成物を乾燥・粉砕すること
を特徴とする一般式(Ill)で示される膨潤性ケイ酸
塩の製造方法からなっている。
本発明においてケイ酸、アルミニウム塩および2価金属
塩の均質混合液はケイ酸溶液、アルミニウム塩水溶液お
よび2価金属塩水溶液の混合あるいはアルミニウム塩と
2価金属塩をケイ酸溶液にどの様な順序で行っても良い
。ケイ酸、アルミニウム塩および2価金属塩の王者の混
合割合は一般式(III)の組成を満足する様な化学量
論的な割合であるのが望ましい。ケイ酸とアルミニウム
塩の混合割合は一般式(I)を満足するaの値であれば
良いが、通常好ましいaの値は0.6〜1.5の間であ
る。またケイ酸と2価金属塩の混合割合は一般式(I)
を満足するbの値であれば良いが、通常好ましいbの値
は5.7〜6.3の間である。
本発明における膨潤性ケイ酸塩は八面体層中の2価金属
としてマグネシウム、ニッケル、コバルト、亜鉛、銅、
鉄、マンガン、鉛、カドミウムなどを含有することがで
き、目的に応じてどの様な2価金属の組み合せでも組成
を制御することが可能であり、また一種類だけの2価金
属を入れることもできる。最終製品である膨潤性ケイ酸
塩の化学組成は前記均質混合液の仕込組成とほぼ一致す
るため、精密素材として膨潤性ケイ酸塩を設計する上で
非常に好都合と考えられる。例えば2価金属としてマグ
ネシウムだけを含有する本発明製品を化学分析し、均質
混合液の仕込み組成と実際の組成を比較すると表1のご
とくであり、両者は比較的良<一致している。アルミニ
ウム塩としては塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、
硝酸アルミニウムのごとき水溶性アルミニウム塩が用い
られる。また2価金属塩としてはマグネシウム、ニッケ
ル、コバルト、亜鉛、銅、鉄、マンガン、鉛、カドミウ
ムなど2価金属の塩化物、硫酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩
、過塩素酸塩のごとき水溶性のものが使用される。ケイ
酸溶液はケイ酸ソーダと鉱酸を混合し、液のpHを5以
下の酸性とすることにより得られる。ケイ酸ソーダとし
て1号ないし4号水ガラスならびにメタケイ酸ソーダは
いずれも使用することができる。鉱酸としては硝酸、塩
酸、硫酸などが用いられる。
次の段階でケイ酸、アルミニウム塩および2価金属塩の
均質混合液とアルカリ溶液を常温で混合して、シリコン
・アルミニウム・2価金属複合沈搬体を得る。アルカリ
溶液としてはアンモニア水、水酸化ナトリウム溶液、水
酸化カリウム溶液などが用いられる。アルカリ溶液の量
は混合後のpHが10以上になる様に選ぶ。上記均質混
合液とアルカリ溶液はどちらか一方の溶液に他の溶液を
滴下させてシリコン・アルミニウム・2価金属複合沈殿
体を得ることができ、また両者を瞬時に混合しても良い
。次いで濾過・水洗により、副生じた電解質を十分に除
去する。
次にこのシリコン・アルミニウム・2価金属複合沈殿体
に水、陽イオンおよび要すればフッ素イオンを添加して
スラリーとし、オートクレーブに仕込み、200°Cな
いし350°Cで反応させる。一般に温度が低いと膨潤
性ケイ酸塩の生成に長時間を要し、温度が高いほど短時
間で生成する。300°C処理では1〜6時間で良好な
特性を有する膨潤性ケイ酸塩が得られる。オートクレー
ブで反応させる場合、特に攪拌する必要はないが攪拌す
ることは一向にさしつかえない。反応に使用するスラリ
ーに添加すべき陽イオンは水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、アンモニウム水溶液などから
選ぶことができる。交換性陽イオンの添加量は一般式(
I)のaによって規定され、通常好ましい値は0.6〜
1.5の間であるが、4倍量程度までの添加は許容され
る。フッ素イオンはフッ化水素酸、フッ化ナトリウムな
どから選ぶことが可能である。フッ素イオンは特に添加
しなくとも反応は容易に達成される。
水熱反応終了後、オートクレーブ内容物を取り出し、6
0°C以上200°C以下の温度で乾燥し、粉砕するこ
とにより最終製品が得られる。
本発明を実施することによって製造したサポナイト型ス
メクタイトに類似した構造を有する膨潤性ケイ酸塩はX
線回折、示差熱分析、赤外吸収スペク)/し、化学分析
、陽イオン交換容量、粘性特性、白色度、色調、磁化率
、溶液中での透過率などによって評価することができる
本発明の膨潤性ケイ酸塩はCu−にα線を用いた場合の
回折角(2θ)が、 (h k)反射の(35,06)
について約61度に現われ、3−八面体形スメクタイト
であることがわかる。X線回折パターンは天然産サポナ
イトのものと類似している。粉末の色調は八面体層に含
まれる2価金属イオンの種類およびその含有量によって
異なる。ニッケルを含有する場合は青緑色を、コバルト
、鉄、マンガンの場合は紫色、赤紫色、茶褐色を呈する
場合が多い。マグネシウムと亜鉛の場合はそれぞれ単独
にあるいは両者のみを含有する本発明製品の色調は純白
であり、ハンター白色度95〜97程度の値を示す。水
溶液中では通常70〜120ミリ当量7100 gの高
い陽イオン交換容量を示し、あるいは水中において優れ
た膨潤性および分散性を示し、透明な水系ゲルを生成す
る特徴があり、チクソトロピー的な性質を有しているた
め、化粧品、医薬品、水溶性塗料などの添加剤、固体粒
子の懸濁安定剤、チクソトロピー的付与剤などとして極
めて有用である。また、試薬から合成するため、2価金
属イオンとしてマグネシウムのみを含有する本発明製品
は他の重金属イオンを木質的にほとんど含せず、食酢、
ブドウ酒などの濁りとりなど食品分野での応用にも適し
ている。またマグネシウム以外の2価重金属を含有する
本発明製品は本質的に殺菌、抗菌、消毒などの目的に使
用され得る。また構造中に重金属を有するため磁性材料
、電子材料などの原料に用いることができ、また触媒、
触媒担体、吸着剤として有用であり、新たな触媒、触媒
担体、吸着剤などとして利用され得る。本発明製品は含
有する2価金属イオンの種類およびその量に対応した様
々な色調を示し、顔料、塗料などにも用いられる。更に
本発明製品は有機複合体とすることにより親油性粘土と
して用いることもでき、あるいは金属多核水酸化イオン
など無機物質との複合による多孔質材料を形成し、触媒
、触媒担体、吸着剤、電子磁性材料などとして有用であ
る。
次に実施例をあげて説明する。
実施例1 11のビーカーに水400 yrlを入れ、3号水ガラ
ス(Sin、、 28%、Na209%、モル比 3.
22 ) 79.4 gを溶解し、16規定硝酸23r
ttlを攪拌しながら一度に加えてケイ酸溶液を得る。
次に水100 mlに塩化マグネシウム6水和物−級試
薬(純度98%)62.2gおよび塩化アルミニウム6
水和物−級試薬(純度98%)7.4gを溶解した溶液
をケイ酸溶液に加えて調製した均質混合液をアンモニア
水26Otxt中に攪拌しながら5分間で滴下する。直
ちに得られた反応沈殿物を濾過し、十分に水洗した後、
水酸化ナトリウム1.4gを溶解した水溶液20 ys
lを加えてスラリ状とし、オートクレーブに移す。87
kq/α2.300°Cで3時間反応させる。冷却後反
応物をとりだし、80°Cで乾燥した後、摺潰機にて粉
砕する。
本市はa = 0.68、b = 5.98、C=Oに
相当し、2価金属イオンとしてマグネシウムを、また交
換性陽イオンとしてナトリウムを含み、その陽イオン交
換容量は98ミリ当量/ 100 gである。X線粉末
回折図は3−八面体型スメクタイトであるサポナイトに
類似したパターンを示し、(35,06)反射ピークの
d値は1.529 人であった。3%水溶液は1昼夜放
置後、チクソトロピー性の固体ゲルを形成した。
実施例2 実施例1と同様な操作で反応沈殿物を調整する。
この反応沈殿物に水酸化ナトリウム1.4gを溶解した
水溶液20g/および10%フッ化水素酸20m1を加
えてスラリー状とし、11内容積のオートクレーブに移
し、87 kg /cyt 2.300°Cで3時間反
応させる。
冷却後、反応物をとりだし、80°Cで乾燥した後、摺
潰機にて粉砕する。
本市はa = 0.66、b = 5.97、c=2に
相当し、2価金属イオンとしてマグネシウムを、また交
換性陽イオンとしてナトリウムを含み、陽イオン交換容
量は104ミリ当量/100gである。X線粉末回折図
は実施例1の製品のものと同様なパターンを示し、(3
5,06)反射ピークのd値は1.524人であった。
本市3gを水97ytlに分散した処、チクソトロピー
性の大なる固体ゲルを形成した。
実施例1および実施例2で得られた本発明製品および市
販の純モンモリロナイトであるクニピアFの白色度およ
び1%水氷水溶液透過率の値を比較した結果を表2に示
す。本製品が純白で高いハ表2 白色度および透過率の
測定結果 *水100%とした場合の1%水溶液の500nmにお
ける透過率ンター白色度の値を示し、更に水溶液中で良
好な透過率を示すことがわかる。
また実施例1および実施例2で得られた本発明製品の水
系分散液と市販の純モンモリロナイトであるクニピアF
およびオスモスNの各水系分散液の粘度を比較した結果
は表3の通りで、本発明製品が極めて高い増粘作用をも
っていることが認められる。
表3 水系分散液の粘度*(cp/25°C)*回転粘
度計ビスコテスター、615rpmで測定更に実施例2
で得られた本発明製品、純モンモリロナイトであるクニ
ピアFおよび水系分散剤として市販されている合成Na
型四ケイ素雲母製品を用いて2.5%水系分散液を調整
し、その流動学的性質を回転粘度計であるFannVG
メーターで測定した結果を表4に示す。
表42.5%水系分散液の流動学的性質(25°C)表
4に明らかのごとく、本発明製品の水系分散液は市販の
純モンモリロナイトであるクニピアFおよび合成Na型
四ケイ素雲母製品の水系分散液に比較して、極めて高い
粘性、降伏値およびゲル強度を有し、水系に対するゲル
化剤として優れた性能を有するのがわかる。さらにその
分散液は無色半透明であって、本発明製品を応用した製
品の色彩に影響を与える心配は全くない。
実施例3 3号水ガラス(実施例1と同品) 79.4gを実施例
1と同様に操作してケイ酸溶液を得る。次に水100 
mlに塩化マグネシウム6水和物−級試薬(純度98%
)  31.Ig、塩化ニッケル(■)6水和物特級試
薬(純度98%)35.7gおよび塩化アlレミニウム
6水和物−級試薬(純度98%)7.2gを溶解させた
溶液をケイ酸溶液に加えて調整した均質混合液を2規定
水酸化ナトリウム溶液40Oysl中に攪拌しながら5
分間で滴下する。直ちに得られた反応沈殿物を濾過し、
十分に水洗した後、水20IIltを加えてスラリー状
とし、オートクレーブに移す。87kq々2.300°
Cで6時間反応させる。冷却後反応物をとりだし、80
°Cで乾燥した後、摺潰機にて粉砕する。
水晶は淡緑色を呈し、八面体層中の2価金属イオンとし
てマグネシウムおよびニッケルを含み、a=o、59、
b = 5.95 (Mg = 3.00、Ni = 
2.95 )、C=Oに相当し、交換性陽イオンとして
ナトリウムを含有し、その陽イオン交換容量は102ミ
リ当量7100gであった。X線粉末回折図は実施例1
の製品のものと同様なパターンを示し、(35,06)
反射ピークのd値は1.529 人であった。水晶3g
を温水97rptlに分散させた処、チクソトロピー性
の大なる淡緑色を呈した透明の固体ゲルを形成した。
実施例4 原料物質の仕込量を次の通りとして実施例3と同様に操
作した。
3号水ガラス(実施例1と同品)    79.4g塩
化マグネシウム6水和物−級試薬  31.1g塩化ア
ルミニウム6水和物−級試薬  7.2g得られた製品
は淡紫色を呈し、八面体層中の2価金属としてマグネシ
ウムおよびコバルトを含有し、a=0.59、b = 
5.98 (Mg= 3.00、Co=2.98)、 
C=0に相当し、交換性陽イオンとしてナトリウムを含
み、その陽イオン交換容量は104ミリ当量/100g
であった。X線粉末回折図は実施例3の製品のものと同
様なパターンを示し、 (35,09反射ピークのd値
は1,534人であった。水晶5gを水95耐に分散さ
せた処、淡紫色を呈した固体ゲルを形成した。
実施例5 原料物質の仕込量を次の通りとして実施例3と同様に操
作した。
3号水ガラス(実施例1と同品)    79.4 g
塩化マグネシウム6水和物−級試薬  41.5 g硝
酸亜鉛6永和物特級試薬(純度99%)30.0g塩化
アルミニウム6水和物−級試薬  7.2g得られた製
品は純白色を呈し、八面体層中の2価金属イオンとして
マグネシウムおよび亜鉛を含有し、a=o、59、b=
6.01  (Mg=4.01、Zn=2.00)、C
=Oに相当し、交換性陽イオンとしてナトリウムを含み
、その陽イオン交換容量は92ミリ当量/100gであ
った。X線粉末回折図は実施例3と類似したパターンで
あるが、ピークはよりシャープであり、(35,06)
反射ピークのd値は1.536人であった。水晶3gを
温水97m1に分散させた処、白色を呈した固体ゲルを
形成した。
実施例3、実施例4および実施例5で得られた本発明製
品を70〜75°Cの温水に分散させて調整した2、5
%の水系分散液についてF annVGメーターで測定
した流動学的性質を表5に示す。
表52.5%水系分散液の流動学的性質(25°C)表
5に明らかなごとく、2価重金属を含有する本発明製品
の水系分散液は表4に示された市販の純モンモリロナイ
トであるクニビアFあるいは合成Na型四ケイ素雲母製
品の水系分散液と比較するとより高い粘性特性、降伏値
およびゲル強度を有し、水系に対するゲル化剤として優
れた性能を有するのがわかる。
実施例6 原料物質の仕込量を次の通りとして実施例1と同様に操
作した。
3号水ガラス(実施例1と同品)   103g塩化マ
グネシウム6永和物−級試薬 83 g塩化アルミニウ
ム6水和物−fgt試薬12.9 g水酸化ナトリウム
          2.2g得られた製品はa = 
0.87、b :5,90、c=0に相当し、陽イオン
交換容量は110ミリ当量/100gであった。X線粉
末回折図は実施例1および実施例2の本発明製品のパタ
ーンと類似しており、(35,06)反射ピークのd値
は1.528人であった。31のビーカーに500 m
lの水を取り、70〜80°Cに加熱しながら本発明製
品20gを入れて4%水系分散液を作る。この分散液は
半透明の固体ゲルを形成するが、攪拌することにより容
易に流動する。別の500 mlのビーカーにあらかじ
め、70〜80°Cの熱水300 mlを入れ、第4級
アンモニウム塩(商品名アーカード2HT−75) 1
6.7 g を溶解しておく。最初の水系分散液に加熱
・攪拌しながら第4級アンモニウム塩溶解溶液を加え、
1時間沸謄させる。反応生成物を濾過し、熱水で十分水
洗し、80℃で乾燥・粉砕する。この生成物は炭素数1
6〜18のアルキル ルアンモニウムの有機複合体で親油性を示し、トルエン
、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、クロロホルムなど
各種有機溶媒中で膨潤・分散性を示す。その例として表
6に、本発明製品の有機複合体をトルエン、トルエフ9
8紹+メタノール2%混合溶媒およびトルエン90%+
メタノール10%混合溶媒へ5%分散させた時のFan
nVG  メーターで測定した流動学的性質を示す。こ
の有機複合体はこれらトルエン系の溶媒には完全に分散
し、透明なゲルを形成する。なお1%トルエン分散液の
500nmにおける透過率はトルエン100%とした場
合、96、3%であった。表6に示されるごとく、本発
明製品の有機複合体は有機溶媒中で膨潤・分散し、無色
透明のゲルをするので、各種有機溶媒におけるゲル化剤
、懸濁安定剤、チクソトロピー付与剤、添加剤などとし
て有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 〔(SiO_2)_8_−_a(AlO_2)_a(M
    gO_2_/_3)_b(OH)_2_/_3_b_−
    _cF_c〕^2^−・M^y^+_a_/_y(式中
    のa、b、cおよびyの値は0.5<a<2、5<b<
    7、0≦c≦2/3bおよび1≦y≦2とし、Mはアル
    カリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウ
    ムイオンおよびアルキルアンモニウムイオンからなる群
    から選んだ少なくとも1個の陽イオンである)で表わさ
    れるサポナイト型スメクタイトに類似した構造を有する
    膨潤性ケイ酸塩を合成するにあたり、一般式の組成を満
    足するシリコン・アルミニウム比およびシリコン・マグ
    ネシウム比を有するケイ酸、アルミニウム塩およびマグ
    ネシウム塩を含む均質混合液とアルカリ溶液よりシリコ
    ン・アルミニウム・マグネシウム複合沈殿体を作り、副
    生溶解質を除去した後、上記組成を満足する量の陽イオ
    ンおよび要すればフッ素イオンを添加して得たスラリー
    をオートクレーブに移し、200℃ないし350℃の条
    件下で水熱反応を行い、次いで反応生成物を乾燥・粉砕
    することを特徴とする一般式で示される膨潤性ケイ酸塩
    の製造方法。
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