JPS62282031A - ポリエステル仮撚捲縮糸 - Google Patents
ポリエステル仮撚捲縮糸Info
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- JPS62282031A JPS62282031A JP12202286A JP12202286A JPS62282031A JP S62282031 A JPS62282031 A JP S62282031A JP 12202286 A JP12202286 A JP 12202286A JP 12202286 A JP12202286 A JP 12202286A JP S62282031 A JPS62282031 A JP S62282031A
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
3、発明の詳細な説明
(産業上の利用分野)
本発明は、鮮明な発色性と細かな杢外観を有し。
ぬめり及びふくらみのある良好な風合の織編物を得るこ
とができる糸条の長手方向に不規則な太さ斑を有するポ
リエステル仮撚捲縮糸に関するものである。
とができる糸条の長手方向に不規則な太さ斑を有するポ
リエステル仮撚捲縮糸に関するものである。
(従来の技術)
従来、糸条の長手方向に太さ斑を有するポリエステル糸
の仮撚加工糸は9例えば特公昭53〜27387号公報
、特公昭53−36051号公報等に開示されているよ
うに未延伸糸を不完全延伸して太さ斑を有する糸条とす
るが、未延伸状態の配向性の低い太部が多く存在するの
で、整経、製編織時の糸切れあるいは毛羽が発生し易く
、また、アルカリ減量。
の仮撚加工糸は9例えば特公昭53〜27387号公報
、特公昭53−36051号公報等に開示されているよ
うに未延伸糸を不完全延伸して太さ斑を有する糸条とす
るが、未延伸状態の配向性の低い太部が多く存在するの
で、整経、製編織時の糸切れあるいは毛羽が発生し易く
、また、アルカリ減量。
染色等の後加工によって脆化し、布帛の引裂強力等の強
力が低下するという欠点があった。一方。
力が低下するという欠点があった。一方。
これらの方法の欠点を改良する。方法として、高配向未
延伸糸いわゆるPOYを不完全延伸し、太さ斑を形成し
た後に、仮撚加工した糸条が知られている。しかし、こ
れらの糸条は太部が少な過ぎるために、マルチフィラメ
ント糸内で太部が重って現れることが少ない。このため
、濃染効果が不十分になり、濃染フィラメントと淡染フ
ィラメントの混合効果による深みのある色が表現できな
かった。また、これらの糸条を編織物とした場合、ぬめ
り、ふくらみの風合効果は得られなかった。
延伸糸いわゆるPOYを不完全延伸し、太さ斑を形成し
た後に、仮撚加工した糸条が知られている。しかし、こ
れらの糸条は太部が少な過ぎるために、マルチフィラメ
ント糸内で太部が重って現れることが少ない。このため
、濃染効果が不十分になり、濃染フィラメントと淡染フ
ィラメントの混合効果による深みのある色が表現できな
かった。また、これらの糸条を編織物とした場合、ぬめ
り、ふくらみの風合効果は得られなかった。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は、このような従来技術の欠点を解消するもので
あって、その目的は製編織f程、その準備工程等におけ
る糸切れ2毛羽の発生あるいは染色加工等の後加工にお
いて脆化等の工程上の問題がなく、布帛が深みのある鮮
明な発色性を有するとともに、細かな杢外観を有し、さ
らに、ぬめり及びふくらみを与えることができるポリエ
ステル仮撚捲縮糸を提供することにある。
あって、その目的は製編織f程、その準備工程等におけ
る糸切れ2毛羽の発生あるいは染色加工等の後加工にお
いて脆化等の工程上の問題がなく、布帛が深みのある鮮
明な発色性を有するとともに、細かな杢外観を有し、さ
らに、ぬめり及びふくらみを与えることができるポリエ
ステル仮撚捲縮糸を提供することにある。
(問題点を解決するだめの手段)
本発明者等は、鋭意研究の結果、」−記従来技術の問題
点は、太部の存在割合とマルチフィラメント糸内の太部
の分散程度及びマルチフィラメント糸を構成するフィラ
メント間の糸長差を特定の範囲にすることにより解決さ
れることを見出し2本発明に到達したものである。
点は、太部の存在割合とマルチフィラメント糸内の太部
の分散程度及びマルチフィラメント糸を構成するフィラ
メント間の糸長差を特定の範囲にすることにより解決さ
れることを見出し2本発明に到達したものである。
すなわち1本発明は、太さ斑を有するポリエステルフィ
ラメントからなる仮撚捲縮糸であって。
ラメントからなる仮撚捲縮糸であって。
マルチフィラメント糸を構成するフィラメントの長手方
向の太部占有率が5〜40%、マルチフィラメント糸の
長手方向の太部占有率が50〜90%であり、かつフィ
ラメント間に10%以上の糸長差を有することを特徴と
するポリエステル仮撚捲縮糸を要旨とするものである。
向の太部占有率が5〜40%、マルチフィラメント糸の
長手方向の太部占有率が50〜90%であり、かつフィ
ラメント間に10%以上の糸長差を有することを特徴と
するポリエステル仮撚捲縮糸を要旨とするものである。
以下1本発明の詳細な説明する。
まず1本発明のポリエステル仮撚捲縮糸においては、マ
ルチフィラメント糸を構成するフィラメントの長手方向
の太部占有率は5〜40%であり。
ルチフィラメント糸を構成するフィラメントの長手方向
の太部占有率は5〜40%であり。
好ましくは10〜30%である。フィラメントの長手方
向の太部占有率が5%未満では、太部の絶対量が少ない
ので、十分な濃染効果が得られず5また。
向の太部占有率が5%未満では、太部の絶対量が少ない
ので、十分な濃染効果が得られず5また。
後述するマルチフィラメント糸の杢効果や糸長差が少な
くなり、十分なぬめり及びふくらみを有する風合は得ら
れない。一方、フィラメントの太部は比較的強度が低く
2耐摩耗性に欠けるため、フィラメントの太部の存在が
40%を超えると、太部の割合が多くなり過ぎ1強度低
下を起こし易く。
くなり、十分なぬめり及びふくらみを有する風合は得ら
れない。一方、フィラメントの太部は比較的強度が低く
2耐摩耗性に欠けるため、フィラメントの太部の存在が
40%を超えると、太部の割合が多くなり過ぎ1強度低
下を起こし易く。
整経、製編織時に糸切れ及び毛羽が発生し易くなる。ま
た、アルカリ減量加工した際の布帛の引裂強度が低下し
、実用的な布帛は得られ難い。
た、アルカリ減量加工した際の布帛の引裂強度が低下し
、実用的な布帛は得られ難い。
次に9本発明のマルチフィラメント糸の長手方向の太部
占有率は、50〜90%であり、好ましくは55〜80
%である。
占有率は、50〜90%であり、好ましくは55〜80
%である。
マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率が50%
未満では、染色後の外観はまばらに淵部が散在している
ように視認されるに過ぎず、粗い杢として評価され2本
発明の目的とする色の深みのある糸条ば得られない。一
方、マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率が9
0%を超えると。
未満では、染色後の外観はまばらに淵部が散在している
ように視認されるに過ぎず、粗い杢として評価され2本
発明の目的とする色の深みのある糸条ば得られない。一
方、マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率が9
0%を超えると。
染色後の糸条の濃染部は途切れのないほぼ連続した淵部
として視認され+ ?s淡差による深みのある色は表現
できない。マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有
率が50〜90%の時に初めて1本発明の目的とする深
みのある鮮明な濃淡効果と発色性が得られる。
として視認され+ ?s淡差による深みのある色は表現
できない。マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有
率が50〜90%の時に初めて1本発明の目的とする深
みのある鮮明な濃淡効果と発色性が得られる。
さらに1本発明糸は、マルチフィラメント糸を構成する
フィラメント間に10%以上の糸長差を有する。好まし
い糸長差は、15〜25%である。糸長差が15%以上
であると、特に良好な風合が得られ。
フィラメント間に10%以上の糸長差を有する。好まし
い糸長差は、15〜25%である。糸長差が15%以上
であると、特に良好な風合が得られ。
また、糸長差が多い程風合効果は増すが525%以上に
なると、製編織性が低下することがある。糸長差が10
%未満では1 フィラメントのループが糸条長手方向に
ほぼ平行になっており、このようなループ状態では、目
的とするぬめり、ふくらみ効果は得られない。
なると、製編織性が低下することがある。糸長差が10
%未満では1 フィラメントのループが糸条長手方向に
ほぼ平行になっており、このようなループ状態では、目
的とするぬめり、ふくらみ効果は得られない。
本発明糸を図示例に基づいて説明すると、第1図に示す
ように2 フィラメントの太部が仮撚の捩じり変形によ
って伸ばされて糸長が長くなった部分1と、フィラメン
トの細部が仮撚の捩しり変形を受けた部分2との間に1
0%以」二の糸長差を有し。
ように2 フィラメントの太部が仮撚の捩じり変形によ
って伸ばされて糸長が長くなった部分1と、フィラメン
トの細部が仮撚の捩しり変形を受けた部分2との間に1
0%以」二の糸長差を有し。
その形態は1の部分が糸条の断面方向に突出しており、
2の部分は糸条長手方向にほぼ平行になっている。
2の部分は糸条長手方向にほぼ平行になっている。
第2図は5本発明糸を分離して台紙に貼った状態を示す
ものである。本発明糸のフィラメントの長手方向の太部
占有率は5〜40%であるが、ここでフィラメントの長
手方向の太部占有率とはフィラメントの全長に対する太
部3の割合である。また2本発明のマルチフィラメント
糸の長手方向の太部占有率とは、マルチフィラメント糸
を1本の糸条と見た場合の濃染する部分、すなわち構成
フィラメントの太部が比較的多く集合した部分4 (=
6− 斜線で示す部分)の割合であって1本発明の場合1マル
チフイラメント糸の長手方向の太部占有率が50〜90
%である。図中、5はフィラメントに太部が少なく、淡
染部と判断される部分である。
ものである。本発明糸のフィラメントの長手方向の太部
占有率は5〜40%であるが、ここでフィラメントの長
手方向の太部占有率とはフィラメントの全長に対する太
部3の割合である。また2本発明のマルチフィラメント
糸の長手方向の太部占有率とは、マルチフィラメント糸
を1本の糸条と見た場合の濃染する部分、すなわち構成
フィラメントの太部が比較的多く集合した部分4 (=
6− 斜線で示す部分)の割合であって1本発明の場合1マル
チフイラメント糸の長手方向の太部占有率が50〜90
%である。図中、5はフィラメントに太部が少なく、淡
染部と判断される部分である。
次に1本発明の詳細な説明する。
本発明糸は1例えば次のようにして製造することができ
る。
る。
例えば、複屈折Δnが15〜80X10−3.密度が1
.34〜1.36 g/cII!のポリエステル高配向
未延伸糸を供給系とし、この糸条を30%以上の弛緩率
(供給速度と引取速度の差の引取速度に対する割合を百
分率で表す)で120℃以上の温度で振動させながら弛
緩熱処理し、糸条の複屈折を糸条の長手方向に不均一に
下げて糸条の長手方向に配向斑を生じさせる。
.34〜1.36 g/cII!のポリエステル高配向
未延伸糸を供給系とし、この糸条を30%以上の弛緩率
(供給速度と引取速度の差の引取速度に対する割合を百
分率で表す)で120℃以上の温度で振動させながら弛
緩熱処理し、糸条の複屈折を糸条の長手方向に不均一に
下げて糸条の長手方向に配向斑を生じさせる。
なお、糸条の長手方向に配向斑を生じさせることができ
る弛緩熱処理であれば上記の方法以外の方法でもよい。
る弛緩熱処理であれば上記の方法以外の方法でもよい。
上記弛緩熱処理につづいて、この糸条を弛緩熱処理ゾー
ンの2倍以上の長さの延伸ゾーンで上記弛緩熱処理時の
弛緩率に応じて、1.2〜2.5倍に室温で延伸するこ
とにより太さ斑を形成し、さらに。
ンの2倍以上の長さの延伸ゾーンで上記弛緩熱処理時の
弛緩率に応じて、1.2〜2.5倍に室温で延伸するこ
とにより太さ斑を形成し、さらに。
150℃以上で通常の仮撚加工を施して、太さ斑ととも
に糸長差の有る捲縮を有する糸条とする。
に糸長差の有る捲縮を有する糸条とする。
上記の仮撚工程においては、太さ斑を有するマルチフィ
ラメント糸が仮撚工程で加熱されることによって太部が
細部に優先して伸長され、かつ外層フィラメントが内層
フィラメントよりも高度に伸長される結果、フィラメン
ト内及びフィラメント間で伸長の程度が異なり、この糸
条を解撚することによって糸長差を有するマルチフィラ
メント糸が得られる。この糸長の長くなった部分の存在
により1手触り感は表面摩擦抵抗が低減することにより
めぬり感が得られ、さらに、見掛は糸径が増してふくら
み感が与えられる。
ラメント糸が仮撚工程で加熱されることによって太部が
細部に優先して伸長され、かつ外層フィラメントが内層
フィラメントよりも高度に伸長される結果、フィラメン
ト内及びフィラメント間で伸長の程度が異なり、この糸
条を解撚することによって糸長差を有するマルチフィラ
メント糸が得られる。この糸長の長くなった部分の存在
により1手触り感は表面摩擦抵抗が低減することにより
めぬり感が得られ、さらに、見掛は糸径が増してふくら
み感が与えられる。
上記の製造法を図示例に基づいて説明する。
第3図において、フィードローラ12によりパッケージ
から引き出された供給系1)は、フィードローラ12と
第1デリベリローラ14との間にある第1ヒータ13と
図示しない振動装置あるいは走行中の振動によって振動
状態で弛緩熱処理され9次いで延伸ローラ15によって
所定の延伸倍率で延伸され。
から引き出された供給系1)は、フィードローラ12と
第1デリベリローラ14との間にある第1ヒータ13と
図示しない振動装置あるいは走行中の振動によって振動
状態で弛緩熱処理され9次いで延伸ローラ15によって
所定の延伸倍率で延伸され。
太さ斑を有する糸条が形成される。次いで、第2ヒータ
16.スピンドル17によって仮撚加工され。
16.スピンドル17によって仮撚加工され。
第2デリベリローラ18を経て所定のフィラメントの長
手方向の太部占有率、マルチフィラメント糸の長手方向
の太部占有率を有し、かつ糸長差を有する仮撚捲縮糸と
してパンケージ19に巻き取られる。
手方向の太部占有率、マルチフィラメント糸の長手方向
の太部占有率を有し、かつ糸長差を有する仮撚捲縮糸と
してパンケージ19に巻き取られる。
本発明にいうマルチフィラメント糸を構成するフィラメ
ントの長手方向の太部占有率とは、糸条を0.1g/d
の荷重下に100nun採取し、これを分繊して各々の
フィラメントを0.1g/dの荷重下で黒色の台紙上に
貼り、これらの全構成フィラメントについて、フィラメ
ントの太部と判断できる0、5mm以上の太部の長さを
測定し、この太部の長さを合計し、測定フィラメント長
に対する太部の長さ割合を算出する。この測定を任意の
10箇所について行い、この太部の長さの割合の平均値
をフィラメントの長手方向の太部占有率とす不。
ントの長手方向の太部占有率とは、糸条を0.1g/d
の荷重下に100nun採取し、これを分繊して各々の
フィラメントを0.1g/dの荷重下で黒色の台紙上に
貼り、これらの全構成フィラメントについて、フィラメ
ントの太部と判断できる0、5mm以上の太部の長さを
測定し、この太部の長さを合計し、測定フィラメント長
に対する太部の長さ割合を算出する。この測定を任意の
10箇所について行い、この太部の長さの割合の平均値
をフィラメントの長手方向の太部占有率とす不。
また1本発明にいうマルチフィラメント糸の長手方向の
太部占有率は、太部が細部に比べて濃染する現象を利用
して次のようにして測定したものである。まず、糸条を
分散染料レゾリンブルー(バイエル社製)2%owfで
常圧下に100℃、30分間染色し、風乾後白色の台紙
に貼る。次いで、この糸条の長手方向に濃色部であるか
、淡色部であるかを隣接部分と比較しながら相対的に判
断し、測定糸長に対する製部長さの割合を算出する。こ
の長さ割合を百分率で表し、マルチフィラメント糸の長
手方向の太部占有率とする。ここで測定糸長とは任意に
採取した糸長1000mmを5回測定した糸長である。
太部占有率は、太部が細部に比べて濃染する現象を利用
して次のようにして測定したものである。まず、糸条を
分散染料レゾリンブルー(バイエル社製)2%owfで
常圧下に100℃、30分間染色し、風乾後白色の台紙
に貼る。次いで、この糸条の長手方向に濃色部であるか
、淡色部であるかを隣接部分と比較しながら相対的に判
断し、測定糸長に対する製部長さの割合を算出する。こ
の長さ割合を百分率で表し、マルチフィラメント糸の長
手方向の太部占有率とする。ここで測定糸長とは任意に
採取した糸長1000mmを5回測定した糸長である。
なお、染料は、太部、細部が鮮明に濃色。
淡色で染め分けることができれば、上記以外の染料、染
色処方を用いてもよい。なお、糸条を台紙に貼る際に、
糸条の任意の側面を観察側面とすればよいが、測定中に
観察側面を変更しないように留意することが必要である
。
色処方を用いてもよい。なお、糸条を台紙に貼る際に、
糸条の任意の側面を観察側面とすればよいが、測定中に
観察側面を変更しないように留意することが必要である
。
さらに1本発明にいうフィラメントの糸長差は次のよう
にして測定したものである。まず、マルチフィラメント
糸に0.1g/dの荷重を掛けて、長手方向に100m
m間隔で印を10箇所に付け、さらに。
にして測定したものである。まず、マルチフィラメント
糸に0.1g/dの荷重を掛けて、長手方向に100m
m間隔で印を10箇所に付け、さらに。
各印から15mm、 25mmの位置で全構成フィラメ
ントに正確に印を付け1次いで、各印から401mの位
置に印を付けて0龍と4Onの位置でこれらを切断し9
4Qmmの長さのマルチフィラメント糸10本を得る。
ントに正確に印を付け1次いで、各印から401mの位
置に印を付けて0龍と4Onの位置でこれらを切断し9
4Qmmの長さのマルチフィラメント糸10本を得る。
次いで、1本のマルチフィラメント糸毎に構成フィラメ
ントn本について15mmと251墓の即問の糸長をフ
ィラメントのデニールのO,]g/dの荷重下で測定し
、これらのフィラメントの最大の糸長と最小の糸長の差
を最小の糸長で除し、この10箇所の平均値を百分率で
表す。
ントn本について15mmと251墓の即問の糸長をフ
ィラメントのデニールのO,]g/dの荷重下で測定し
、これらのフィラメントの最大の糸長と最小の糸長の差
を最小の糸長で除し、この10箇所の平均値を百分率で
表す。
また、誓擦係数とは2次のようにして測定したものであ
る。すなわち、梨地クロームメッキした直径20mmの
円柱体の曲面に、接触角120 °で糸条を接触摩擦
させながら、100m/分の速度で糸条を引き取る。摩
擦係数は引き取り側の張力をT2とし、供給側の張力T
1を0.ITg/dに調節してT2の張力を測定し1次
式より求めたものである。
る。すなわち、梨地クロームメッキした直径20mmの
円柱体の曲面に、接触角120 °で糸条を接触摩擦
させながら、100m/分の速度で糸条を引き取る。摩
擦係数は引き取り側の張力をT2とし、供給側の張力T
1を0.ITg/dに調節してT2の張力を測定し1次
式より求めたものである。
μml o g 、 −−/θ
Tま
ただし。
μは摩擦係数。
T1は糸条の摩擦体への供給張力
T2は糸条の摩擦体からの引取張力
θは糸条の摩擦体への巻角(2,094ラジアン)(作
用) 本発明においては、マルチフィラメント糸を構成するフ
ィラメントの長手方向の太部占有率が5〜40%である
ので、太部の割合が適当であり、整経、製編織時の糸切
れ及び毛羽の発生が少なく。
用) 本発明においては、マルチフィラメント糸を構成するフ
ィラメントの長手方向の太部占有率が5〜40%である
ので、太部の割合が適当であり、整経、製編織時の糸切
れ及び毛羽の発生が少なく。
アルカリ減量、染色等の後加工によっても、脆化による
毛羽の発生や布帛の引裂強度の低下が少な(、実用性に
優れ、かつ2本発明の目的とする濃染効果を満足するこ
とができる。
毛羽の発生や布帛の引裂強度の低下が少な(、実用性に
優れ、かつ2本発明の目的とする濃染効果を満足するこ
とができる。
すなわち、太部の存在割合によって、テキスタイル化工
程での操業性が異なる理由は、太部の機械的性質が細部
に比べて低いことである。この太部が細部に比べ強度が
低く、耐アルカリ性が低くなる理由は、太部の配向が低
く、結晶化度が低くく1分子鎖セグメントの凝集状態が
疎でかつ分子末端が多く存在することになり、このため
アルカリが浸透し易く、かつ浸食され易くなるためと思
われる。
程での操業性が異なる理由は、太部の機械的性質が細部
に比べて低いことである。この太部が細部に比べ強度が
低く、耐アルカリ性が低くなる理由は、太部の配向が低
く、結晶化度が低くく1分子鎖セグメントの凝集状態が
疎でかつ分子末端が多く存在することになり、このため
アルカリが浸透し易く、かつ浸食され易くなるためと思
われる。
次に9本発明において、深みのある色が得られる理由は
、マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率が50
%以上であるので、太部は染料染着率が高く濃染される
ため、全体として濃染基調となり、また、細かな淡染部
が散在することによって、全体として細かな杢を有する
にもかかわらず。
、マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率が50
%以上であるので、太部は染料染着率が高く濃染される
ため、全体として濃染基調となり、また、細かな淡染部
が散在することによって、全体として細かな杢を有する
にもかかわらず。
均染した深みのある色に染色されているように視認され
るためである。なお、フィラメントの太部の染料染着率
が高い理由は、太部の分子配向度が低いため1分子鎖の
凝集状態が緩く、染着座席が多くなるためと考えられる
。
るためである。なお、フィラメントの太部の染料染着率
が高い理由は、太部の分子配向度が低いため1分子鎖の
凝集状態が緩く、染着座席が多くなるためと考えられる
。
さらに2本発明においては、マルチフィラメント糸を構
成するフィラメントの糸長差を10%以上とすることに
よって、マルチフィラメント糸はループが糸条表面に突
出した形状となり、このループ状フィラメントが微捲縮
を有することにより。
成するフィラメントの糸長差を10%以上とすることに
よって、マルチフィラメント糸はループが糸条表面に突
出した形状となり、このループ状フィラメントが微捲縮
を有することにより。
摩擦抵抗はさらに低減する。なお、糸長差と風合の物理
的な関連性を考えると、ぬめり、ふくらみはほぼ糸長差
が増す程増加し、このぬめり、ふくらみ効果は、糸長差
による布帛表面の滑り易さと嵩高が主な要因と考えられ
る。
的な関連性を考えると、ぬめり、ふくらみはほぼ糸長差
が増す程増加し、このぬめり、ふくらみ効果は、糸長差
による布帛表面の滑り易さと嵩高が主な要因と考えられ
る。
また、この布帛表面の滑り易さは、糸条の摩擦係数と対
応させると、経験上摩擦係数が概ね0.35以下の時に
布帛のぬめり効果が得られる。さらに。
応させると、経験上摩擦係数が概ね0.35以下の時に
布帛のぬめり効果が得られる。さらに。
本発明糸は、il常の仮撚加工糸に比べ嵩高である。
したがって1本発明糸は優れたぬめり、ふくらみ効果を
有する。
有する。
(実施例)
以下1本発明を実施例によって具体的に説明する。
以下の実施例において5色の深みおよび風合は次のよう
にして測定あるいは評価したものである。
にして測定あるいは評価したものである。
色の深みは、L値によって評価した。L値の測定は色差
計(マクベス社製 タイプ4020型 商品名マクベス
カラーアイ)を用いて測定した。L値の表示はO(明度
が最も低い)〜100(明度が最も高い)の範囲で示さ
れ、この値が小さいもの程濃色であることを示す。
計(マクベス社製 タイプ4020型 商品名マクベス
カラーアイ)を用いて測定した。L値の表示はO(明度
が最も低い)〜100(明度が最も高い)の範囲で示さ
れ、この値が小さいもの程濃色であることを示す。
また、風合は日本繊維機械学会の「風合計量と規格化研
究委員会」の基準に基づいたKES風合計測器にて風合
値(婦人厚手布として測定)を腰。
究委員会」の基準に基づいたKES風合計測器にて風合
値(婦人厚手布として測定)を腰。
ぬめり、ふくらみの3項目について測定した。なお、風
合値はO〜10の1)段階があり、数値が多い程その項
目の効果が高いものとする。ここでは。
合値はO〜10の1)段階があり、数値が多い程その項
目の効果が高いものとする。ここでは。
梳毛調風合を基準とし、腰は5近辺、ぬめり及びふくら
みは概ね5以上の値が効果があるものと判定する。
みは概ね5以上の値が効果があるものと判定する。
さらに、嵩高値とは、まず、糸条に0.5g/dの荷重
下にT f罫−2500(ただし、Dは糸条の繊度(デ
ニール)〕を満足する撚数T(回/m)にて追撚し、こ
の張力下でスライドガラス上へ50mm0糸条を採取し
て貼り付け、51の等間隔で10箇所糸直径を測定し、
その平均値を糸面径d、(μ)とする。
下にT f罫−2500(ただし、Dは糸条の繊度(デ
ニール)〕を満足する撚数T(回/m)にて追撚し、こ
の張力下でスライドガラス上へ50mm0糸条を採取し
て貼り付け、51の等間隔で10箇所糸直径を測定し、
その平均値を糸面径d、(μ)とする。
この値を、繊度Dデニールの糸条をモノフィラメントと
仮定して得た計算上の糸面径d。(μ)で除し、百分率
で表し、これを嵩高値としたものである。なお、糸条を
、繊度Dデニールのモノフィラメントと仮定した計算上
の糸面径d。は次のように定義する。
仮定して得た計算上の糸面径d。(μ)で除し、百分率
で表し、これを嵩高値としたものである。なお、糸条を
、繊度Dデニールのモノフィラメントと仮定した計算上
の糸面径d。は次のように定義する。
d o = 2 x 102x fr7■T7x f百
/ 3ここで、ρは糸条の密度(g/cJ)。
/ 3ここで、ρは糸条の密度(g/cJ)。
実施例
高速紡糸して得た複屈折54.6 X 10−3.結晶
化度9.7%、密度1 、3456g / cJ 、切
断伸度1)5%の1)0d/36fポリエチレンテレフ
タレート高配向未延伸糸を用いて第3図に示す工程に従
って8第1表に示す条件にて、弛緩熱処理、延伸および
仮撚加工を行い、繊度105デニールの本発明糸を得た
。
化度9.7%、密度1 、3456g / cJ 、切
断伸度1)5%の1)0d/36fポリエチレンテレフ
タレート高配向未延伸糸を用いて第3図に示す工程に従
って8第1表に示す条件にて、弛緩熱処理、延伸および
仮撚加工を行い、繊度105デニールの本発明糸を得た
。
得られた糸条のフィラメントの長手方向の太部占有率は
17%、マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率
は69%であり、かつフィラメントの糸長差は17%で
あった。この糸条を400回/mで2本合撚して2/2
ツイルの組織に経糸密度88本/2.54cm、緯糸密
度74本/2.54cmで製織し、アルカリ減量率8%
でアルカリ減量処理し1次いで染・ −17− 料として三菱化成工業■製のダイヤエックスレッドKB
−3EL2%oivfを用いて染色した。
17%、マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率
は69%であり、かつフィラメントの糸長差は17%で
あった。この糸条を400回/mで2本合撚して2/2
ツイルの組織に経糸密度88本/2.54cm、緯糸密
度74本/2.54cmで製織し、アルカリ減量率8%
でアルカリ減量処理し1次いで染・ −17− 料として三菱化成工業■製のダイヤエックスレッドKB
−3EL2%oivfを用いて染色した。
比較のために、ポリエチレンテレフタレート延伸糸10
0 d /36 fに第1表の仮撚条件と同様の仮撚数
とヒータ温度で通常の仮撚加工をして得た繊度103デ
ニールの仮撚加工糸を上記と同様の組織および規格で製
織し、染色仕上加工を行った。
0 d /36 fに第1表の仮撚条件と同様の仮撚数
とヒータ温度で通常の仮撚加工をして得た繊度103デ
ニールの仮撚加工糸を上記と同様の組織および規格で製
織し、染色仕上加工を行った。
得られた布帛のL値は2本発明の場合は13.35゜比
較の場合は14.88であった。
較の場合は14.88であった。
また、得られた布帛の風合は9次のとおりであった。
また、糸条の摩擦係数は1本発明の場合0.31であっ
たのに対して比較の場合は0.40であり、また。
たのに対して比較の場合は0.40であり、また。
糸条の嵩高値は本発明の場合290であったのに対し、
比較の場合は170であった。
比較の場合は170であった。
さらに1本発明の場合は同規格で作成した1/40羊毛
番手の梳毛糸の織物と同等の風合値(腰4.5゜ぬめり
6.帆ふくらみ5.5とほぼ同等であった。
番手の梳毛糸の織物と同等の風合値(腰4.5゜ぬめり
6.帆ふくらみ5.5とほぼ同等であった。
(発明の効果)
本発明糸は、染色後の織編物は深みのある鮮明な発色性
を有し、ぬめり、ふくらみ等の風合に優れ梳毛織物に近
似した風合が得られ、しかも、製編織工程あるいはその
準備工程において、糸切れや毛羽糸の発生が少なく、ま
た、染色仕上加工工程において脆化等の問題がないもの
である。
を有し、ぬめり、ふくらみ等の風合に優れ梳毛織物に近
似した風合が得られ、しかも、製編織工程あるいはその
準備工程において、糸切れや毛羽糸の発生が少なく、ま
た、染色仕上加工工程において脆化等の問題がないもの
である。
第1図は1本発明糸の一例を示す外観模式図。
第2図は本発明糸の分散状態を示す説明図、第3図は本
発明糸の製造工程の一例を示す工程概略図である。
発明糸の製造工程の一例を示す工程概略図である。
Claims (1)
- (1)太さ斑を有するポリエステルフィラメントからな
る仮撚捲縮糸であって、マルチフィラメント糸を構成す
るフィラメントの長手方向の太部占有率が5〜40%、
マルチフィラメント糸の長手方向の太部占有率が50〜
90%であり、かつフィラメント間に10%以上の糸長
差を有することを特徴とするポリエステル仮撚捲縮糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12202286A JPS62282031A (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | ポリエステル仮撚捲縮糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12202286A JPS62282031A (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | ポリエステル仮撚捲縮糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62282031A true JPS62282031A (ja) | 1987-12-07 |
Family
ID=14825647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12202286A Pending JPS62282031A (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | ポリエステル仮撚捲縮糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62282031A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01156533A (ja) * | 1987-12-09 | 1989-06-20 | Unitika Ltd | ポリエステル仮撚捲縮糸 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS569435A (en) * | 1979-07-06 | 1981-01-30 | Toray Industries | Production of fancy yarn |
JPS5959926A (ja) * | 1982-09-22 | 1984-04-05 | ユニチカ株式会社 | ポリエステルスパンライクヤ−ンの製造法 |
JPS59130319A (ja) * | 1983-08-19 | 1984-07-26 | Toray Ind Inc | ポリエステル長繊維太細糸条 |
-
1986
- 1986-05-27 JP JP12202286A patent/JPS62282031A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS569435A (en) * | 1979-07-06 | 1981-01-30 | Toray Industries | Production of fancy yarn |
JPS5959926A (ja) * | 1982-09-22 | 1984-04-05 | ユニチカ株式会社 | ポリエステルスパンライクヤ−ンの製造法 |
JPS59130319A (ja) * | 1983-08-19 | 1984-07-26 | Toray Ind Inc | ポリエステル長繊維太細糸条 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01156533A (ja) * | 1987-12-09 | 1989-06-20 | Unitika Ltd | ポリエステル仮撚捲縮糸 |
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