JPS6227985Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は商品の自動販売機に設けられた商品売
切検出装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、第２図に示すように下端を開口した筒型
形状の商品収納部２と、該商品収納部２外部に貫
通し上端を駆動モータ１５に連結した連結部材１
３と、該連結部材１３に連結され、該商品収納部
２内部を垂直方向に設けた回動可能な連結軸７
と、該連結軸７の下端近傍に一端を連結し水平方
向に延びる商品搬出体１０と、該商品搬出体１０
の上方で、且、該商品搬出体１０とは略180度偏
向した位置に一端を前記連結軸７に連結し水平方
向に延びる商品係止体９とを備えた自動販売機の
商品収納搬出装置１において、前記商品搬出体１
０上に載置された商品８に対向した前記商品収納
部２の後壁に一端を取付け、他端を該商品収納部
２の中央に向つて突出するようにばね３３で付勢
し保護カバー３５内に収納されたマイクロスイツ
チ３２に常時当接状態にある売切検出レバー３１
と、マイクロスイツチ３２のリード線３４とから
なる商品売切検出装置３０が知られている。該検
出装置３０は、前記商品搬出体１０上に載置され
た商品８が該レバー３１と当接し、該レバー３１
を後壁方向に押え、該マイクロスイツチ３２をオ
フとすることにより商品８が該収納部２に収納さ
れていることを検出していた。

（考案が解決しようとする問題点） 前記従来の自動販売機の商品売切検出装置３０
では、前記商品収納部２内の商品８に前記売切検
出レバー３１が接触し該商品８の有無を検出して
いることから、前記ばね３３の付勢力により該レ
バー３１の先端が該商品８に引掛り該商品８に損
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傷を加えるという問題点を有していたし、また、
該商品８が軽量のときは前記ばね３３の付勢力に
より該商品８の収納姿勢が崩れ搬出不良を起すと
いう問題点を有した。

本考案は前記従来の問題点に鑑み、商品に損傷
を加えることなく、かつ、商品収納姿勢を崩すこ
とがない自動販売機の商品売切検出装置を提供す
ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するため、下端を開口
した筒型形状の商品収納部と、該商品収納部外部
に貫通し、上下方向のみ相対移動可能に上端を駆
動モータの駆動軸と連結した連結部材と、該連結
部材に上端が連結され該商品収納部内部に垂直方
向に設け、下端を回動及び上下動可能に軸支され
た連結軸と、該連結軸の下端近傍に一端を連結し
水平方向に延びる商品搬出体とを備えた自動販売
機において、前記連連結部材の側面にカム部を設
けるとともに、該連結部材と前記商品収納部の天
板との間に商品がなくなつたときに該連結部材及
び前記連結軸を所定ストローク上昇させるばね部
材を設け、また、該連結部材の上方には販売動作
を停止する売切検出スイツチを、該連結部材の側
方にはモータ駆動制御スイツチをそれぞれ設け、
該売切検出スイツチの作動レバーは前記所定のス
トロークの範囲内に、該モータ駆動制御スイツチ
の作動部は前記カム部の回転軌跡の範囲内にそれ
ぞれ位置させたことを特徴とする。

（作用） 本考案によれば、前記商品が商品搬出体の上に
載置しているときには、前記連結軸の上端に設け
られている連結部材に取付けられているばね部材
には前記商品の重量が作用するためばね部材は圧
縮され、前記売切検出スイツチは作動しない。一
方商品搬出体から最後の商品が搬出されると、前
記ばね部材のばね反力が連結部材及び連結軸等の
重量に打ち勝つて連結部材を持ち上げるので、該
連結部材の上面が前記売切検出スイツチの作動レ
バーを押し上げ、該スイツチが作動する。

また、前記連結軸の回動に伴い前記連結部材の
カム部が回転し、該カム部により前記モータ駆動
制御スイツチの作動部を動作させる。

（実施例） 第１図及び第３図乃至第５図は本考案にかかる
一実施例を示し従来例と同一構成部分は同一符号
で表わす。即ち１は商品収納搬出装置、２は前面
と底面を開口した箱形状の商品収納部、３，４，
５はそれぞれ商品収納部２の左側板、右側板およ
び背板、６は商品収納部２の天板である。７は商
品収納部２の中央に上下方向に延在し、下部に商
品８の搬出を制御する係止部材９と搬出部材１０
を固着するとともに回動自在に枢支された軸であ
る。該軸７は下端に形成した枢支部７ａを背板５
に固着した枢支部材１１により回動自在かつ上下
動自在に枢支するとともにその上端を天板６に形
成した軸受１２に回動自在かつ上下動自在に嵌挿
した連結部材１３にピン１４により連結したもの
である。

上記搬出部材１０は略長円形状に構成して軸７
の下部に水平に固着し、上記係止部材９は比較的
小形の略長円形状に構成し、上記搬出部材１０の
上方で軸７の周囲において略180度角度ずらして
水平に固着したものである。搬出部材１０と係止
部材９の間隔は収納して搬出すべき商品８の高さ
寸法を越えないように設定している。

上記連結部材１３は減速機構付きモーター１５
の駆動軸１６と軸７を連結し、モーター１５によ
り軸７を回転駆動するとともにカム部１３ａを設
け、該カム部１３ａに180度の位置に形成した凹
部１３ｂ，１３ｂとカム部１３ａの周縁に対設し
たモータ駆動制御スイツチ１７の作動部１７ａに
よつて軸７を180度ずつ間欠駆動するようにして
いる。さらに連結部材１３は軸受１２に上下方向
で可動に嵌挿した軸部１３ｃと、連結部材１３を
上方に付勢するように天板６と連結部材１３間に
介在させたコイル状のスプリング１８を保持する
溝１３ｄと、上部に駆動軸１６のピン１９が係合
する溝１３ｅを有する継手部１３ｆとにより構成
したものである。

このようにして上下動自在に設けた連結部材１
３のカム部１３ａの上面１３ｇには連結部材１３
の位置に検出することによつて商品の売切れを検
出するスイツチ２０の作動片２０ａを摺接してい
る。

なお２１は左側板３と右側板４に着脱自在に設
けたスペーサーであつて、該スペーサー２１は係
止片２１ａ，２１ｂによつて左側板３および右側
板４に穿設した係止穴３ａ，３ｂ，４ａ，４ｂに
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それぞれ係止したものである。上記スペーサー２
１は上部に傾斜した案内部２１ｃと垂直な案内部
２１ｄをそれぞれ形成し、その下端は前記搬出部
材１０上の商品８の高さを越え、その直上の商品
８の高さを越えない位置とし、最下の搬出すべき
商品８が軸７から遠ざかることを可能とするとと
もに搬出すべき商品８の直上の商品８を軸７に近
付けて、係止部材９による商品８の係止を確実に
している。

上記構成より商品８の搬出動作を説明すると、
まず商品８を商品収納部２内の軸７の左右におけ
る係止部材９および搬出部材１０上に積み重ね収
納しておく。このとき商品収納部２の前面開口に
おいては、縦方向２列の商品８が落下しないよう
に各商品列に対向した従来周知の商品落下ストツ
パー（図示せず）を用いることはもちろんであ
る。

商品８が充填された状態で所定硬貨の投入に基
づく販売信号によつてモーター１５に通電すると
第１図、第４図および第５図に示すように軸７を
矢印方向に回転させ、搬出部材１０上の商品８を
係止部材９によつて第４図に示す矢印のように向
つて左方に移動させて商品８が落下しやすいよう
にする。さらに回転が進むと第５図に示すように
商品８を１個落下搬出するものである。

このとき向つて左側の商品列は係止部材９によ
つて係止され、同様に右側の商品列は搬出部材１
０によつて係止される。

モーター１５は第１図および第３図に示したよ
うに係止部材９と搬出部材１０を180度の角度回
転駆動した位置で、カム部１３ａの凹部１３ｂと
スイツチ１７によつて通電を断たれて停止するも
のである。

つぎの所定硬貨の投入による販売信号によつて
モーター１５に通電すると上記同様に向つて右側
の商品列の最下で搬出部材１０上の商品８を１個
搬出するものである。

上述のように販売動作を繰返して商品８をすべ
て搬出してしまうと、第３図に示すようにスプリ
ング１８のばね反力により連結部材１３は上方に
動き、上面１３ｇがスイツチ２０の作動片２０ａ
を持ち上げるため、スイツチ２０は切換わる。そ
のことによつて商品８の売切れを検出し、以後の
販売動作を停止させるものである。

したがつて本考案によれば、搬出部材１０上の
最後の商品８を搬出後に、スプリング１８のばね
反力により軸７を連結した連結部材１３は上方に
移動して商品収納部２の外部に取付けたスイツチ
２０を切換え、商品８の売切れを検出しているの
で構成が簡単で商品８の搬出動作に悪影響を与え
ないばかりでなく、商品収納部２内における商品
８の収納量を実質的に増加できる効果を有する。
また、該連結部材１３により前記売切検出スイツ
チ２０及び前記モータ駆動制御スイツチ１７の両
者の制御を行なうことができる。

上記スプリング１８の強さは商品８の１個の重
さにより連結部材１３をスプリング１８の付勢力
に抗して下方に移動可能な強さとして、このとき
スイツチ２０を切換えて販売待機状態とするもの
である。

上記説明では下部に係止部材９と搬出部材１０
を固着した軸７により形成した搬出体について述
べたが、本考案による搬出体は軸のまわりにスパ
イラルを巻回固着したようなものであつてもきわ
めて容易に実施でき、各種の設計変更を含むこと
はもちろんである。

（考案の効果） 以上説明したように本考案は商品搬出体から商
品がなくなると、ばね部材のばね反力が作用し連
結部材を上方に持ち上げ、該連結部材の上面が商
品収納部の外部に設けられている売切検出スイツ
チの作動レバーを持上げ検出スイツチを作動させ
るので従来技術と同じ機能を満足することはもち
ろんのこと、従来の如く売切検出レバーが商品に
接触して商品の有無を検出するものではないか
ら、商品への損傷が防止され、また、商品収納姿
勢を崩すことがなく搬出不良を起すことがないと
いう利点を有する。

また、１個の前記連結部材の上下動及び回動に
より、前記売切検出スイツチの作動レバー及び前
記モータ駆動制御スイツチの作動部が動作し、販
売動作の制御が行なわれるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第３図乃至第５図は本考案にかかる
実施例を示し、第１図は本考案の商品売切検出装
置の正面断面図、第２図は従来例を示す商品売切
検出装置の側面断面図、第３図は本考案の商品売
切検出装置の要部正面断面図、第４図および第５
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図は商品の搬出動作を示す要部正面図である。 図中、１……商品収納搬出装置、２……商品収
納部、７……軸、８……商品、９……係止部材、
１０……搬出部材、１３……連結部材、２０……
スイツチ。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端を開口した筒型形状の商品収納部と、該商
   品収納部外部に貫通し、上下方向のみ相対移動可
   能に上端を駆動モータの駆動軸と連結した連結部
   材と、該連結部材に上端が連結され該商品収納部
   内部に垂直方向に設け、下端を回動及び上下動可
   能に軸支された連結軸と、該連結軸の下端近傍に
   一端を連結し水平方向に延びる商品搬出体とを備
   えた自動販売機において、前記連結部材の側面に
   カム部を設けるとともに、該連結部材と前記商品
   収納部の天板との間に商品がなくなつたときに該
   連結部材及び前記連結軸を所定ストローク上昇さ
   せるばね部材を設け、また、該連結部材の上方に
   は販売動作を停止する売切検出スイツチを、該連
   結部材の側方にはモータ駆動制御スイツチをそれ
   ぞれ設け、該売切検出スイツチの作動レバーは前
   記所定のストロークの範囲内に、該モータ駆動制
   御スイツチの作動部は前記カム部の回転軌跡の範
   囲内にそれぞれ位置させたことを特徴とする自動
   販売機の商品売切検出装置。