JPS6225562Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、乗用田植機等の走行作業車におい
て走行駆動力と作業機駆動力とについての変速伝
動を司どるトランスミツシヨンに、関するもので
ある。

乗用田植機等の走行作業車は一般に、圃場内等
での作業時に作業負荷等に応じて車速を増減する
とき、該車速の増減に応じ作業機の駆動回転数を
増減して、一定した作業成果が得られるように、
用いられる。またこの種走行作業車は、圃場内で
の作業時には作業負荷とか作業速度とかよりして
比較的低速で前進走行せしめられ、逆に路上走行
時には比較的高速で前進走行せしめられると共に
後進走行が要求されることが多い。

この考案の目的とするところは、作業時に車速
を増減させるのに応じ作業機駆動回転数を増減さ
せる別操作を不要とし、且つ、作業時と路上走行
時とに上記のような走行態様の差異があるのに対
しそれに応じた機体走行を得さしめる機構を無理
のない、且つ、安全な態様で組込んである、走行
作業車の新規なトランスミツシヨンを、提供する
にある。

図示の実施例について、この考案に係るトラン
スミツシヨンの構成を説明すると、第１−３図に
図示の第１の実施例は、第１図に示すような乗用
田植機において、この考案を実施した例に係る。
同乗用田植機は、左右１対宛の前輪１及び後輪２
を装備する機体の後部に、昇降回動可能な連結機
構３により連結して植付部４を設けてあるもの
に、構成されている。駆動源となるエンジン５
は、機体前部に搭載されており、このエンジン５
の動力を、図示省略の主クラツチを介して、機体
の一部を構成しているミツシヨンケース６内へと
伝達し、該ミツシヨンケース６内において走行駆
動力と作業機駆動力についての変速を行なつた上
で、走行駆動力はこれを左右の前輪１及び後輪２
へと伝達して、四輪１，２駆動により機体の走行
を行なわせるように、また作業機駆動力はこれ
を、図示省略のフレキシブル伝動軸機構により植
付部４へと伝達して、植付部４の苗載台７の横往
復駆動と植付アーム８の上下回動駆動とを行なわ
せるように、なされている。機体の操向は、乗用
座席９に座乗する作業者がその前方に位置する操
縦ハンドル１０により左右の前輪１を旋回操作し
て、行なうようになされており、なお乗用座席９
の後方で機体上には予備苗載台１１を設置してあ
る。

前記ミツシヨンケース６内には第２図に示すよ
うに、それぞれ機体前後方向に沿わせてある入力
軸１２、第１変速軸１３、第２変速軸１４及び走
行駆動軸１５を、第３図に示すように入力軸１２
を最上位に、また走行駆動軸１５を最下位に、そ
して第１変速軸１３と第２変速軸１４とを中間レ
ベルで左右に、それぞれ配して設けてあり、入力
軸１２の延長線上にはPTO軸１６が設けられて
いる。入力軸１２は、前記主クラツチを介し、エ
ンジン５により回転駆動されるものに、構成され
ている。また走行駆動軸１５は、その後端に一体
形成された出力傘歯車１９から図示省略の左右後
輪２用の差動装置へと出力伝導するものとされて
おり、左右後輪２へと連動接続されていると共
に、該走行駆動軸１５の前方に同心的に配設され
た前輪駆動軸２０であつてその前端に一体形成さ
れた出力傘歯車２１から図示省略の左右前輪１用
の差動装置へと出力伝導する前輪駆動軸２０に対
し、カツプリング２２により固定連結されてい
て、左右前輪１へと連動接続されている。さらに
PTO軸１６は、第１図に示すように機体後方に
延出させてあつて、前記したフレキシブル伝動軸
機構を介し植付部４へと出力伝導を行なうもの
に、構成されている。

第２，３図に示すように、第１変速軸１３上に
は出力歯車２３を固定設置してあり、この出力歯
車２３に選択的に噛合せ得るシフト歯車２４が走
行駆動軸１５上に、スプライン嵌合により走行駆
動軸１５と相対回転不能、且つ、摺動自在に、設
けられている。また第１変速軸１３は、図示の場
合には第２図に示すような株間変速装置２５を介
し、PTO軸１６に連動接続されている。該株間
変速装置２５は、第１変速軸１３にPTO軸１６
の前端部分の下方に位置する後方向きの延長部１
３ａを設けて、位置固定側の３個の変速用の歯車
２６，２７，２８を該延長部１３ａ上に固定設置
すると共に、ボス部を共通とする２個の変速用の
シフト歯車２９，３０をPTO軸１６上に、スプ
ライン嵌めにより摺動のみ自在に設けてあるもの
に、構成されている。第１変速軸延長部１３ａ上
の３個の歯車２６，２７，２８のうち２個の歯車
２６，２７は、歯車２６の歯数を歯車２７の歯数
より少なくして、等径のものに形成されており、
シフト歯車２９は歯車２６，２７に対しそれぞれ
選択的に噛合せ得るものに形成され、他のシフト
歯車３０は歯車２８に対し選択的に噛合せ得るも
のに形成されている。以上よりして株間変速装置
２５は、PTO軸１６上でシフト歯車２９，３０
を選択的に摺動変位させ、歯車２６，２９間の噛
合せにより１速の変速比で、また歯車２７，２９
間の噛合せにより２速の変速比で、さらに歯車２
８，３０間の噛合せにより３速の変速比で、それ
ぞれ第１変速軸１３ないしその延長部１３ａと
PTO軸１６間を連動接続するものに、構成され
ている。

入力軸１２と第１変速軸１３間には、次のよう
な変速機構が設けられている。すなわち第２，３
図に示すように、入力軸１２上にはF₁歯車３１
F₁とF₂歯車３１F₂とを固定設置してあり、また
第１変速軸１３上には、該F₁歯車３１F₁及びF₂
歯車３１F₂に噛合されたF₁歯車３２F₁及びF₂歯
車３２F₂を、それぞれ遊嵌設置してある。また
第１変速軸１３上にはその上のF₁歯車３２F₁と
F₂歯車３２F₂との間でクラツチ金物３３を、ス
プライン嵌めにより第１変速軸１３と相対回転不
能、且つ、摺動自在に設けてあつて、F₁歯車３
２F₁とクラツチ金物３３とに互に噛合せ得るド
グ３５，３６を形成して該ドグ３５，３６間の噛
合せにより係合するF₁ドグクラツチ３４F₁を構
成すると共に、F₂歯車３２F₂とクラツチ金物３
３とに互に噛合せ得るドグ３７，３８を形成して
該ドグ３７，３８間の噛合せにより係合するF₂
ドグクラツチ３４F₂を構成してある。以上より
して、第１変速軸１３上の前記出力歯車２３に走
行駆動軸１５上の前記シフト歯車２４を噛合せた
状態で、第１変速軸１３上でクラツチ金物３３を
選択的に摺動変位させ、ドグ３５，３６間の噛合
せを得てF₁ドグクラツチ３４F₁を係合させF₁歯
車３２F₁を第１変速軸１３に結合すると前進１
速F₁の回転数が、またドグ３７，３８間の噛合
せを得てF₂ドグクラツチ３４F₂を係合させF₂歯
車３２F₂を第１変速軸１３に結合すると前進２
速の回転数が、それぞれ走行駆動軸１５に得られ
ることとされている。すなわち入力軸１２と第１
変速軸１３間には、車輌前進方向での低速変速段
用の変速機構が設けられている。

他方、第２変速軸１４上には同様に第２，３図
に示すように、F₃歯車３２F₃を遊嵌設置してあ
ると共に、Ｒ歯車３２Ｒと他のＲ歯車３９Ｒとを
固定設置してあり、F₃歯車３２F₃と他のＲ歯車
３９Ｒとは互に等径のものに形成されている。第
２変速軸１４上の各歯車３２F₃，３２Ｒ，３９
Ｒが上記のように設置されていることからして、
F₃歯車３２F₃と第２変速軸１４を介し一体回転
する両Ｒ歯車３２Ｒ，３９Ｒとは互に独立回転可
能に支持されていることとなるが、F₃歯車３２
F₃はこれを、入力軸１２上に固定設置したF₃歯
車３１F₃に噛合せて入力軸１２に連動接続され
ており、また両Ｒ歯車３２Ｒ，３９Ｒは、入力軸
１２により該入力軸１２上のF₁歯車３１F₁を介
して常時回転せしめられる、第１変速軸１３上の
F₁歯車３２F₁に対し、Ｒ歯車３２Ｒを噛合せる
ことで、入力軸１２に連動接続されている。そし
て、上記した等径のF₃歯車３２F₃と他のＲ歯車
３９Ｒとは、該各歯車３２F₃，３９Ｒに対し走
行駆動軸１５上の前記シフト歯車２４を選択的に
噛合せ得る寸法のものに、形成されている。以上
よりして、走行駆動軸１５上でシフト歯車２４を
選択的に摺動変位させ、該シフト歯車２４をF₃
歯車３２F₃に噛合せることで前進３速F₃の回転
数を、またシフト歯車２４をＲ歯車３９Ｒに噛合
せることで後進１速Ｒの回転数を、それぞれ選択
的に走行駆動軸１５に得ることができることと、
されている。

なお第２図において４０は、前記両シフト歯車
２９，３０ボス部内周面のデテント溝４１，４
１，４１に選択的に、スプリング４０ａの附
勢力で臨む１対のボール４０ｂを備えたデテント
手段で、両シフト歯車２９，３０を、株間変速装
置２５の前記１速位置、２速位置及び３速位置の
それぞれに選択的に位置拘束するためのものであ
る。

第１の実施例は、以上に説明して来たように構
成されており、第１変速軸１３が株間変速装置２
５を介しPTO軸１６に連動接続されていること
から、前記のようにF₁ドグクラツチ３４F₁もし
くはF₂ドグクラツチ３４F₂を選択的に係合させ
て走行駆動軸１５に前進１速F₁もしくは前進２
速F₂の回転数を得る変速を行なうときは、PTO
軸１６の回転数も同時に、走行駆動軸１５の回転
数に応じた値へと変更される。そして車輌前進方
向での低速変速段である、F₁ドグクラツチ３４
F₁及びF₂ドグクラツチ３４F₂の選択的係合によ
る変速はこれを、湛水圃場内の苗植付け作業時に
行なわせることとされていて、同作業に先立ち、
得ようとする植付け株間々隔に合せて株間変速装
置２５に前記した１速、２速或いは３速の変速段
をセツトしておき、苗植付け作業中において、湛
水圃場内の耕盤の深浅に応じて走行負荷が変更さ
れるような場合に該負荷に応じ、F₁ドグクラツ
チ３４F₁を係合させたりF₂ドグクラツチ３４F₂
を係合させたりして、車速を変更するときは、該
車速に応じた値へとPTO軸１６の回転数が変更
されるから、植付部４の植付アーム８の上下回動
駆動速さも車速に応じて変更され、車速を変更し
ても植付け株間々隔が変更されずして一定に保た
れる。すなわち、車速変更後に株間変速装置２５
の変速段を変更せずとも、植付け株間々隔が一定
に保たれることとなる。

他方、車輌前進方向での高速変速段である、
F₃歯車３２F₃へのシフト歯車２４の選択的噛合
せによる変速及び車輌後進変速段である、Ｒ歯車
３９Ｒへのシフト歯車２４の選択的噛合せによる
変速はこれを、路上走行時に行なわせることとさ
れていて、歯車２４，３２F₃間の噛合せにより
前進３速F₃で車輌を走行させて速やかに目的地
に到達させ、また車輌の行き過ぎ時とか入庫時等
には歯車２４，３９Ｒ間の噛合せにより後進１速
Ｒで車輌をバツクさせ得る。そして、このような
路上走行時には、シフト歯車２４が第２変速軸１
４上の変速歯車３２F₃，３９Ｒに対し走行駆動
軸１５を連動接続するために用いられて、第１変
速軸１３と走行駆動軸１５間の接続は必らず断た
れるから、路上走行時には、植付部４の駆動が自
動的に切られることとなつて安全であると共に、
第１変速軸１３及びPTO軸１６の回転までも停
止せしめられることから動力消費が少なくて済
む。

つまり変速レバーにより入力軸１２と第１変速
軸１３間の車輌前進方向での低速変速段用の変速
機構が中立状態とされると共に走行駆動軸１５上
のシフト歯車２４が第２変速軸１４上の変速歯車
３２F₃或は３９Ｒに対し噛合される路上走行時
には、第１変速軸１３が入力軸１２側からのみな
らず走行駆動軸１５側からも駆動を受けないこと
として、安全と動力消費の低減とを図つているの
である。なお第２，３図に図示のトランスミツシ
ヨンでは車速変更のためにシフト操作される２個
の被シフト部材、つまりシフト歯車２４及びクラ
ツチ金物３３、が設けられていることからして通
例のように、シフト歯車２４及びクラツチ金物３
３をそれぞれシフトするための２個のシフトフオ
ークを平行する２本のフオークシヤフト上に設け
て、Ｈ字形のガイド溝に沿い回動操作される変速
レバーをＨ字形ガイド溝の中央の溝部分内で回動
操作し何れかのシフトフオークに対し係合させた
上で中央の溝部分の一端からシフト歯車２４ない
しクラツチ金物３３をシフトさせる方向に回動操
作することになる。そしてシフト歯車２４を第１
変速軸１３上の１個の歯車２３と第２変速軸１４
上の２個の歯車３２F₃，３９Ｒとに対し択一的
に噛合せることとしているから、Ｈ字形ガイド溝
の中央の溝部分内に変速レバーが位置している状
態でシフト歯車２４が第１変速軸１３上の出力歯
車２３に対し噛合されるように、変速レバーとシ
フト歯車２４との位置関係が設定されることにな
る。そして変速レバーがＨ字形ガイド溝の中央の
溝部分内に位置していると、第１変速軸１３上の
クラツチ金物３３が該変速軸１３上の何れの変速
歯車３５，３７に対しても係合せず入力軸１２と
第１変速軸１３間の接続が断たれている。したが
つて変速レバーによりシフト歯車２４を第１変速
軸１３上の出力歯車２３から外し第２変速軸１４
上の変速歯車３２F₃或は３９Ｒに対し噛合せる
操作を行なうと、第１変速軸１３の回転が停止せ
しめられる。

次に、第４図に図示の第２の実施例について説
明すると、この第２の実施例では、第２変速軸１
４上に設けられた３変速歯車３２F₃，３２Ｒ，
３９Ｒのうち、F₃歯車３２F₃はこれを第２変速
軸１４に固定し、両Ｒ歯車３２Ｒ、３９Ｒは互に
ボス部を共通とする一体的なものに形成した上で
第２変速軸１４に遊嵌して、設置している。した
がつて、F₃歯車３２F₃と両Ｒ歯車３２Ｒ、３９
Ｒとは互に独立回転可能に支持されているが、こ
れらの変速歯車３２F₃，３２Ｒ，３９Ｒは第１
の実施例におけると同様に入力軸１２に連動接続
されていると共に、F₃歯車３２F₃とＲ歯車３９
Ｒとが第１の実施例におけると同様に、等径のも
のに形成されていて、該各歯車３２F₃，３９Ｒ
に対し走行駆動軸１５上のシフト歯車２４を選択
的に噛合せ得ることと、されている。第２の実施
例における他の部分の構成は、第１の実施例と比
較して、入力軸１２上でF₁歯車３１F₁とF₂歯車
３１F₂とが、そして第１変速軸１３上でF₁歯車
３２F₁とF₂歯車３２F₂及びF₁ドグクラツチ３４
F₁とF₂ドグクラツチ３４F₂とが、それぞれ左右
に入れかえられている点を除いて、第１の実施例
における相当部分と同様のものとされている。

容易に理解されるように、第４図に図示の第２
の実施例も、第１の実施例と同様に用いられ同様
の長所を発揮するものと、なつている。

以上の実施例は、この考案を乗用田植機のトラ
ンスミツシヨンとして実施した例に係るが、この
考案はその他に、スピードスプレーヤその他の防
除作業車とか播種その他の管理作業用の作業車と
かのトランスミツシヨンとしても、実施可能なも
のである。

以上の説明から明らかなように、この考案の走
行作業車のトランスミツシヨンは、入力軸１２に
平行させて第１変速軸１３と第２変速軸１４と走
行駆動軸１５とを設け、第１変速軸１３上に固定
設置した出力歯車２３に選択的に噛合せ得るシフ
ト歯車２４を走行駆動軸１５上に摺動のみ自在に
設けると共に、第１変速軸１３を作業機駆動用の
PTO軸１６へと連動接続し、また入力軸１２と
第１変速軸１３間に車輌前進方向での低速変速段
用の変速機構３１F₁，３１F₂，３２F₁，３２
F₂，３４F₁，３４F₂を設けると共に、第２変速
軸１４上に、車輌前進方向での高速変速段用の第
１の変速歯車３２F₃と車輌後進変速段用の第２
の変速歯車３２Ｒ及び上記第１の変速歯車３２
F₃と等径であつて第２の変速歯車３２Ｒと一体
回転する第３の変速歯車３９Ｒとを、第１の変速
歯車３２F₃と第２及び第３の変速歯車３２Ｒ，
３９Ｒとが互に独立回転可能であるように支持
し、且つ、入力軸１２に連動接続して、設け、上
記した第１の変速歯車３２F₃と第３の変速歯車
３９Ｒとに前記シフト歯車２４をそれぞれ選択的
に噛合せ得るように構成されたものであつて、次
のような長所を備えている。

すなわち、この考案の走行作業車のトランスミ
ツシヨンは、走行作業車による圃場内等での作業
時には作業負荷とか作業速度とかよりして走行作
業車が比較的低速で前進走行せしめられるのに対
し、このような作業時に、作業負荷とか走行負荷
等に応じて車速を増減することを、入力軸１２と
第１変速軸１３間に設けられた、車輌前進方向で
の低速変速段用の変速機構により行なうことで、
作業機を駆動するPTO軸の回転数が同時に車速
にみあつた値に変更されることから、一定した作
業成果を得るために車速の増減に応じ作業機駆動
回転数を増減させるための別操作が不要となつ
て、操作容易なものとなつており、また路上走行
時には、走行作業車が比較的高速で前進走行せし
められると共に後進走行が要求されることが多い
のに対し、第２変速軸１４上の第１の変速歯車３
２F₃或は第３の変速歯車３９Ｒに対し走行駆動
軸１５上のシフト歯車２４を選択的に噛合せた変
速伝動状態を得ることで、路上走行にみあつた車
輌走行態様を得ることができるものと、なつてい
る。そして、この考案のトランスミツシヨンは、
上記したところから明らかなように、路上走行時
用変速機構が、作業時用変速機構と並列的に設け
られていて、該作業時用変速機構といわば別系統
で組込まれていることから、作業時用変速機構の
後段に路上走行時用変速機構を直列配置で組込む
ような場合のように大巾増速機構を必要とせず、
路上走行時用変速機構を無理なく組込んであるも
のと、なつており、さらに、第２変速軸１４上の
変速歯車に対し走行駆動軸１５を連動接続する路
上走行時には、第１変速軸１３の回転が停止せし
められることから、PTO系の駆動が該PTO系の
最前段に位置する第１変速軸１３部分から完全
に、自動的に切られることとなつて、安全である
と共に動力消費が少ないといつた長所を、備えて
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１の実施例を装備した乗
用田植機の概略側面図、第２図は同乗用田植機要
部の一部展開縦断側面図、第３図は同第１の実施
例における伝動軸と歯車との配置を示す模式図、
第４図はこの考案の第２の実施例を示す機構図で
ある。 １２……入力軸、１３……第１変速軸、１３ａ
……延長部、１４……第２変速軸、１５……走行
駆動軸、１６……PTO軸、２３……出力歯車、
２４……シフト歯車、２５……株間変速装置、３
１F₁……F₁歯車、３１F₂……F₂歯車、３１F₃…
…F₃歯車、３２F₁……F₁歯車、３２F₂……F₂歯
車、３２F₃……F₃歯車（第１の変速歯車）、３２
Ｒ……Ｒ歯車（第２の変速歯車）、３３……クラ
ツチ金物、３４F₁……F₁ドグクラツチ、３４F₂
……F₂ドグクラツチ、３９Ｒ……Ｒ歯車（第３
の変速歯車）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 入力軸に平行させて第１変速軸と第２変速軸と
   走行駆動軸とを設け、第１変速軸上に固定設置し
   た出力歯車に選択的に噛合せ得るシフト歯車を走
   行駆動軸上に摺動のみ自在に設けると共に、第１
   変速軸を作業機駆動用のPTO軸へと連動接続
   し、また入力軸と第１変速軸間に車輌前進方向で
   の低速変速段用の変速機構を設けると共に、第２
   変速軸上に、車輌前進方向での高速変速段用の第
   １の変速歯車と車輌後進変速段用の第２の変速歯
   車及び上記第１の変速歯車と等径であつて第２の
   変速歯車と一体回転する第３の変速歯車とを、第
   １の変速歯車と第２及び第３の変速歯車とが互に
   独立回転可能であるように支持し、且つ、入力軸
   に連動接続して、設け、上記した第１の変速歯車
   と第３の変速歯車とに前記シフト歯車をそれぞれ
   選択的に噛合せ得るように構成したことを特徴と
   してなる、走行作業車のトランスミツシヨン。