JPH0627463Y2 - 乗用農機における前輪変速装置 - Google Patents
乗用農機における前輪変速装置Info
- Publication number
- JPH0627463Y2 JPH0627463Y2 JP1987126733U JP12673387U JPH0627463Y2 JP H0627463 Y2 JPH0627463 Y2 JP H0627463Y2 JP 1987126733 U JP1987126733 U JP 1987126733U JP 12673387 U JP12673387 U JP 12673387U JP H0627463 Y2 JPH0627463 Y2 JP H0627463Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- shaft
- front wheel
- transmission
- speed
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は四輪駆動方式の乗用農機における前輪変速装置
に関する。
に関する。
（ロ）従来技術 従来、四輪駆動方式の乗用農機の前輪駆動軸は、後輪と
等速に駆動すべく、後輪の変速完了軸であるピニオン軸
により駆動されていたので、機体回行時に前輪を高速に
駆動して回行半径を小さくする手段としてピニオン軸と
前輪駆動軸との間に別個の変速装置を介装するか、又は
前輪駆動系中に別個のデフ機構を介装していた。
等速に駆動すべく、後輪の変速完了軸であるピニオン軸
により駆動されていたので、機体回行時に前輪を高速に
駆動して回行半径を小さくする手段としてピニオン軸と
前輪駆動軸との間に別個の変速装置を介装するか、又は
前輪駆動系中に別個のデフ機構を介装していた。
（ハ）考案が解決しようとする問題点 前記既知の乗用農機における前輪変速装置は別個の変速
装置又はデフ機構等を必要とするため、ミッションケー
スの巾を広くしたり、余分の変速ギヤを設けたりするの
で、ミッションケースが大型化すると共にコスト高にな
った。
装置又はデフ機構等を必要とするため、ミッションケー
スの巾を広くしたり、余分の変速ギヤを設けたりするの
で、ミッションケースが大型化すると共にコスト高にな
った。
また、走行速度を高速にした状態でも前輪を高速に切換
えることができる方式もあり危険であった。
えることができる方式もあり危険であった。
（ニ）問題点を解決するための手段 本考案は、後輪デフ機構のピニオン軸とそれに併設した
副変速軸とに、該副変速軸に定着された大径の高速ギヤ
及び小径の低速ギヤを駆動ギヤとする変速装置を介装し
て前記ピニオン軸の回転を高低に切換えるようになし、
前記副変速軸に併設した前輪駆動軸に、前記ピニオン軸
により駆動される大径ギヤと、副変速軸の高速ギヤによ
り駆動されると共に前輪が後輪に略同調するように伝動
する小径ギヤとをそれぞれ回転自在に装着し、該小径ギ
ヤと前記大径ギヤとの間に切換手段を介装することによ
り前述の問題点を解決した。
副変速軸とに、該副変速軸に定着された大径の高速ギヤ
及び小径の低速ギヤを駆動ギヤとする変速装置を介装し
て前記ピニオン軸の回転を高低に切換えるようになし、
前記副変速軸に併設した前輪駆動軸に、前記ピニオン軸
により駆動される大径ギヤと、副変速軸の高速ギヤによ
り駆動されると共に前輪が後輪に略同調するように伝動
する小径ギヤとをそれぞれ回転自在に装着し、該小径ギ
ヤと前記大径ギヤとの間に切換手段を介装することによ
り前述の問題点を解決した。
（ホ）作用 作業時には副変速装置を低速に切換えて後輪デフ機構の
ピニオン軸を低速に駆動するようにすると共に、前輪駆
動軸に介装した切換手段を大径ギヤ側に切換えると、ピ
ニオン軸は大径ギヤを介して前輪駆動軸を前輪が後輪と
略等速になるように駆動する。その時、副変速装置の切
換手段は小径の低速ギヤにセットされていて大径の高速
ギヤにはセットされていない。この状態で一行程の作業
が終って機体を回行する時、前輪変速装置の切換手段を
高速に切換えると、副変速装置の大径ギヤを利用して前
輪駆動軸の小径ギヤを高速駆動することができ、それに
より機体を急速に旋回させることができる。
ピニオン軸を低速に駆動するようにすると共に、前輪駆
動軸に介装した切換手段を大径ギヤ側に切換えると、ピ
ニオン軸は大径ギヤを介して前輪駆動軸を前輪が後輪と
略等速になるように駆動する。その時、副変速装置の切
換手段は小径の低速ギヤにセットされていて大径の高速
ギヤにはセットされていない。この状態で一行程の作業
が終って機体を回行する時、前輪変速装置の切換手段を
高速に切換えると、副変速装置の大径ギヤを利用して前
輪駆動軸の小径ギヤを高速駆動することができ、それに
より機体を急速に旋回させることができる。
また、路上走行時に副変速装置を高速に切換えると副変
速軸の大径ギヤがピニオン軸を高速に駆動する。この状
態で、過って、前輪変速装置の切換手段を高速に切り換
えても、上記大径ギヤが前輪駆動軸に装着されている小
径ギヤに噛合しているので、前輪駆動軸が高速に駆動さ
れることがない。
速軸の大径ギヤがピニオン軸を高速に駆動する。この状
態で、過って、前輪変速装置の切換手段を高速に切り換
えても、上記大径ギヤが前輪駆動軸に装着されている小
径ギヤに噛合しているので、前輪駆動軸が高速に駆動さ
れることがない。
（ヘ）実施例 本考案の一実施例を図面について説明すると、１はトラ
クタのクラッチハウジング、２はミッションケースのフ
ロントケース、３はリヤケースであって、前記フロント
ケース２はＰＴＯ変速軸４と、エンジンによりクラッチ
ハウジング内の変速ギヤを介して駆動される分配軸５と
主変速軸６とを支承しており、主変速切換体ａの前後摺
動により主変速され、前後進切換体ｂにより前後進切換
（バックギヤの図示は省略）がなされ、リヤケースは切
換体ｃにより切換られる副変速軸７と、後輪を駆動する
デフ機構９のピニオン軸８と、前部がフロントケース２
で支持された前輪ＰＴＯ軸10とを支承しており、ＰＴＯ
変速軸４は後方へ延出していて図示してないがＰＴＯ変
速装置を介してＰＴＯ軸を駆動する。
クタのクラッチハウジング、２はミッションケースのフ
ロントケース、３はリヤケースであって、前記フロント
ケース２はＰＴＯ変速軸４と、エンジンによりクラッチ
ハウジング内の変速ギヤを介して駆動される分配軸５と
主変速軸６とを支承しており、主変速切換体ａの前後摺
動により主変速され、前後進切換体ｂにより前後進切換
（バックギヤの図示は省略）がなされ、リヤケースは切
換体ｃにより切換られる副変速軸７と、後輪を駆動する
デフ機構９のピニオン軸８と、前部がフロントケース２
で支持された前輪ＰＴＯ軸10とを支承しており、ＰＴＯ
変速軸４は後方へ延出していて図示してないがＰＴＯ変
速装置を介してＰＴＯ軸を駆動する。
そして、前記副変速軸７には大径の高速ギヤ11と小径の
低速ギヤ12をスプライン嵌合して一定位置に止着し、デ
フ機構９側にカウンターギヤ13を回転自在に嵌合してい
る。
低速ギヤ12をスプライン嵌合して一定位置に止着し、デ
フ機構９側にカウンターギヤ13を回転自在に嵌合してい
る。
また、ピニオン軸８はスプライン嵌合していて前後摺動
して低速ギヤ12又は高速ギヤ11のいずれかに噛合する副
変速切換体15と、前記カウンターギヤ13に噛合させた状
態でスプライン嵌合している駆動ギヤ16とを支持してい
る。
して低速ギヤ12又は高速ギヤ11のいずれかに噛合する副
変速切換体15と、前記カウンターギヤ13に噛合させた状
態でスプライン嵌合している駆動ギヤ16とを支持してい
る。
更に、前輪ＰＴＯ軸10の後部には、前記高速ギヤ11に噛
合した状態で遊嵌した小径ギヤ17と、前記カウンターギ
ヤ13に噛合させて遊嵌した大径ギヤ18とそれらの間に介
装すると共に摺動自在にスプライン嵌合させた前輪変速
切換体20とを支持しており、上記大径ギヤ18は前記駆動
ギヤ16と同径で等速伝動する。
合した状態で遊嵌した小径ギヤ17と、前記カウンターギ
ヤ13に噛合させて遊嵌した大径ギヤ18とそれらの間に介
装すると共に摺動自在にスプライン嵌合させた前輪変速
切換体20とを支持しており、上記大径ギヤ18は前記駆動
ギヤ16と同径で等速伝動する。
前述の乗用農機における前輪変速装置において、作業時
には副変速切換体15を低速ギヤ12に噛合させ、前輪変速
切換体20は大径ギヤ18に連繋し、路上走行時等には副変
速切換体15を前方の高速ギヤ11に噛合させ、前輪変速切
換体20は上記のままとする。
には副変速切換体15を低速ギヤ12に噛合させ、前輪変速
切換体20は大径ギヤ18に連繋し、路上走行時等には副変
速切換体15を前方の高速ギヤ11に噛合させ、前輪変速切
換体20は上記のままとする。
而して、一行程の作業が終って、機体を回行させる時、
前輪変速切換体20を前方の小径ギヤ17に連繋すると、前
輪ＰＴＯ軸10が高速駆動させ、前輪は前輪駆動装置を介
して高速に駆動され、機体は急速に旋回する。
前輪変速切換体20を前方の小径ギヤ17に連繋すると、前
輪ＰＴＯ軸10が高速駆動させ、前輪は前輪駆動装置を介
して高速に駆動され、機体は急速に旋回する。
（ト）考案の効果 本考案は前述のように構成したので、作業時に、副変速
装置を低速に切り換えると、副変速軸７の低速ギヤ12が
ピニオン軸８を低速に駆動し、ピニオン軸８は前輪駆動
軸の大径ギヤ18を遊転させており、この状態で、機体回
行すべく前輪変速用の切換手段を小径ギヤ17側へ切り換
えると、該小径ギヤ17が副変速軸７の大径な高速ギヤ11
により駆動されることとなって前輪駆動軸10を高速に駆
動することができ、結局、従来のように副変速軸７とは
別個の前輪変速用駆動軸及び駆動ギヤを要することがな
く、ピニオン軸８を変速するための副変速装置の構成要
素となる高速ギヤ11を、前輪駆動変速装置の駆動ギヤと
して利用することができ、前輪変速装置を小型化するこ
とができると共に著しいコストダウンを図ることができ
る。
装置を低速に切り換えると、副変速軸７の低速ギヤ12が
ピニオン軸８を低速に駆動し、ピニオン軸８は前輪駆動
軸の大径ギヤ18を遊転させており、この状態で、機体回
行すべく前輪変速用の切換手段を小径ギヤ17側へ切り換
えると、該小径ギヤ17が副変速軸７の大径な高速ギヤ11
により駆動されることとなって前輪駆動軸10を高速に駆
動することができ、結局、従来のように副変速軸７とは
別個の前輪変速用駆動軸及び駆動ギヤを要することがな
く、ピニオン軸８を変速するための副変速装置の構成要
素となる高速ギヤ11を、前輪駆動変速装置の駆動ギヤと
して利用することができ、前輪変速装置を小型化するこ
とができると共に著しいコストダウンを図ることができ
る。
しかも、路上走行時に、過って、前輪変速を高速にして
も、前輪駆動軸10の小径ギヤ17が副変速軸７の高速ギヤ
11に噛合しているので、前輪が後輪と略同程度に増速さ
れるだけであるので危険性がない。
も、前輪駆動軸10の小径ギヤ17が副変速軸７の高速ギヤ
11に噛合しているので、前輪が後輪と略同程度に増速さ
れるだけであるので危険性がない。
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
ミッションケースの要部の断面図である。 ５…分配軸、８…ピニオン軸、10…前輪ＰＴＯ軸、11…
高速ギヤ、12…低速ギヤ、16…駆動ギヤ、17…小径ギ
ヤ、18…大径ギヤ、20…前輪変速切換体
ミッションケースの要部の断面図である。 ５…分配軸、８…ピニオン軸、10…前輪ＰＴＯ軸、11…
高速ギヤ、12…低速ギヤ、16…駆動ギヤ、17…小径ギ
ヤ、18…大径ギヤ、20…前輪変速切換体
Claims (1)
- 【請求項１】後輪デフ機構のピニオン軸８とそれに併設
した副変速軸７とに、該副変速軸７に定着された大径の
高速ギヤ11及び小径の低速ギヤ12を駆動ギヤとする変速
装置を介装して前記ピニオン軸８の回転を高低に切換え
るようになし、前記副変速軸７に併設した前輪駆動軸
に、前記ピニオン軸８により駆動される大径ギヤ18と、
副変速軸７の高速ギヤ11により駆動されると共に前輪が
後輪に略同調するように伝動する小径ギヤ17とをそれぞ
れ回転自在に装着し、該小径ギヤ17と前記大径ギヤ18と
の間に切換手段を介装したことを特徴とする乗用農機に
おける前輪変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987126733U JPH0627463Y2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 乗用農機における前輪変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987126733U JPH0627463Y2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 乗用農機における前輪変速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6430730U JPS6430730U (ja) | 1989-02-27 |
| JPH0627463Y2 true JPH0627463Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31378513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987126733U Expired - Lifetime JPH0627463Y2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 乗用農機における前輪変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0627463Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5016559B2 (ja) * | 2008-06-24 | 2012-09-05 | 三菱農機株式会社 | 作業車両 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6156117U (ja) * | 1984-09-19 | 1986-04-15 | ||
| JPS63203419A (ja) * | 1987-02-19 | 1988-08-23 | Kubota Ltd | 車輌の伝動構造 |
-
1987
- 1987-08-20 JP JP1987126733U patent/JPH0627463Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6430730U (ja) | 1989-02-27 |
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