JP2565108Y2 - スピンターン装置 - Google Patents

スピンターン装置

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JP2565108Y2
JP2565108Y2 JP6579391U JP6579391U JP2565108Y2 JP 2565108 Y2 JP2565108 Y2 JP 2565108Y2 JP 6579391 U JP6579391 U JP 6579391U JP 6579391 U JP6579391 U JP 6579391U JP 2565108 Y2 JP2565108 Y2 JP 2565108Y2
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JP
Japan
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gear
clutch
rotation
gears
spin turn
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JP6579391U
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JPH0515708U (ja
Inventor
栄一 田村
Original Assignee
セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スピンターンを可能と
する走行装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から左右の操向操作を行うために、
左右のサイドクラッチに加えてスピンターン用の逆転ク
ラッチを設けた技術は公知となっているのである。例え
ば、特開平1−314673号公報の技術である。これ
らはミッションケース内に左右のサイドクラッチの一方
を切ることによりピボットターンを行い、更に逆転クラ
ッチをONすることにより切った側の車軸を逆転し、他
方の車軸を正転駆動してスピンターンを行っていたので
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来、このスピンター
ンを行うための逆転ギアと正転ギアの歯数は同数として
いたので、スピンターンを行うとその場で180度向き
を変えることができたのである。即ち、コンバインCで
刈取作業を行う場合において、枕地の刈取に移る時に、
スピンターンを行って90度旋回した場合に、図5に示
すような位置となり、刈取部B’が未刈地Aを通過して
まうのである。つまり、この縦刈りから横刈りに移動す
る時にスピンターンを行うと未刈稈を押し倒してしまう
のである。また、図6に示すように、往復刈りの場合に
おいて方向転換のためにスピンターンを行うと180度
旋回し、元の位置となってしまい、次の条へ移動する必
要があり、通常のサイドクラッチを切った旋回では大回
りして位置C’となり切り返しが必要であったのであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような問題
点を解消するために、次の如く構成したものである。
行変速装置を構成するミッションケース内において、変
速後の回転をセンター歯車2に伝達し、該センター歯車
2を軸支する操行軸8の上に、左右のサイドクラッチ3
L・3Rと、サイドブレーキ5L・5Rを併置し、該セ
ンター歯車2の左右に配置したサイドクラッチ摺動歯車
4L・4Rより、左右へ駆動力を分岐して、歯車14L
・14Rを介して、最終的に車軸13L・13Rに動力
伝達する構成において、該左右の歯車14L・14Rの
間に、一側の動力伝達系統から、多側の動力伝達系統に
スピンターン回転を伝達する歯車連と逆転クラッチ19
を介装し、該歯車連は、左右の歯車14L・14Rの回
転を異ならしめる歯数とし、サイドクラッチ3L・3R
の一方を断状態として、逆転クラッチ19を接合したス
ピンターン時には、一側の回転を増速すべく構成した
のである。
【0005】
【作用】このように構成することにより、図3に示す縦
刈りから横刈りを行うときに左旋回のスピンターンを行
うと、エンジンからの動力が主変速装置、副変速装置に
て変速されて、センター歯車2に伝えられ、左側のサイ
ドクラッチ3Lを切り、右側のサイドクラッチを「入」
にし、スピンターンの逆転クラッチを「入」にすると、
車軸13Rはそのままの回転で、逆転クラッチを介して
伝達される動力は増速されて車軸13Lは車軸13Rよ
り回転数が大きくなり、刈取部Bが未刈り稈を倒すこと
なく90度旋回できるのである。
【0006】
【実施例】本考案の解決しようとする課題及び解決する
ための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示し
た実施例の構成を説明する。図1はミッションケース内
の操向部のスケルトン図、図2は逆転機構の他の実施例
を示すスケルトン図、図3は本考案のスピンターン装置
により縦刈りから横刈りに移る場合の平面図、図4は同
じく往復刈りを行う場合の平面図である。
【0007】図1において、ミッションケース1に入力
されたエンジンからの動力が、主変速装置及び副変速装
置を介して変速されて、操行軸8上に固設されたセンタ
ー歯車2に伝えられる。該センター歯車2の両側、及び
対向するサイドクラッチ摺動歯車4L・4Rの側面に爪
部が設けられて、爪クラッチからなるサイドクラッチ3
L・3Rが形成され、操行軸8上に遊嵌されたサイドク
ラッチ摺動歯車4L・4Rを摺動させることによりサイ
ドクラッチ3L・3Rを「入」「切」可能としている。
該サイドクラッチ摺動歯車4L・4Rの軸部にはサイド
クラッチレバーの操作により回動されるシフトフォーク
の嵌合部6L・6Rが設けられ、他端にはブレーキ板が
設けられてサイドブレーキ5L・5Rの一部を構成して
いる。
【0008】前記サイドクラッチ摺動歯車4L・4R
は、中間軸9上に遊嵌した二連の歯車7L・7Rと常時
噛合し、他側の歯車7L・7Rに減速軸10L・10R
上の歯車14L・14Rと噛合しており、アクスルケー
ス22L・22R内の該減速軸10L・10R上には減
速小歯車11L・11Rが固設されている。該減速小歯
車11L・11Rには車軸13L・13R上の減速大歯
車12L・12Rと噛合し、該車軸13L・13R上に
は駆動スプロケット21L・21Rが固設されて、該駆
動スプロケット21L・21Rによりクローラー26L
・26Rを駆動する構成としている。
【0009】前記減速軸10R上に固設した歯車14R
には逆転軸15上に固設した中間歯車16と噛合し、該
中間歯車16は逆転クラッチ軸17上に固設された歯車
18と噛合し、該逆転クラッチ軸17には逆転クラッチ
19が外嵌されて、該逆転クラッチ19上には更に歯車
20を設けて、該歯車20は前記歯車14Lと噛合させ
ている。そして、前記歯車18の歯数は歯車20より少
なくして、歯車20から歯車14Lへは増速して動力を
伝達するように構成しているのである。
【0010】このような構成において、図3の如く縦刈
りから横刈りに移動する時には、左サイドクラッチ3L
を「切」とし、逆転クラッチ20を「入」にすると、セ
ンター歯車2からサイドクラッチ3Rを介して摺動歯車
4R、歯車7R、歯車14R、減速軸10R、減速小歯
車11R、減速大歯車12R、車軸13Rと伝達されて
右側のクローラーは正転され、一方、前記歯車14Rか
ら中間歯車16、歯車18、逆転クラッチ軸17、逆転
クラッチ19、歯車20、歯車14L、減速軸10L、
減速小歯車11L、減速大歯車12L、車軸13Lと伝
達されて左側のクローラーは増速されて逆転され、左側
が少し後退しながらスピンターンが行われるのである。
【0011】また、他の実施例として図2に示すよう
に、逆転軸15’上に摺動歯車23a・23bを外嵌
し、該摺動歯車23aには逆転クラッチ軸17上に固設
した歯車24と噛合可能とし、摺動歯車23bは逆転ク
ラッチ軸17上に固設した歯車25と噛合可能に構成
し、歯車24は歯車25より歯数を多くし、図3のよう
に縦刈りから横刈りに移るときには左側のサイドクラッ
チ3Lを切り、逆転クラッチ19をONして、摺動歯車
23を摺動させて摺動歯車23bと歯車25を噛合させ
てスピンターンを行えば、左側が増速されて未刈稈を倒
すことなくスピンターンが行えるのである。また、図4
の如く往復刈りを行う時には前記同様に左側のサイドク
ラッチ3Lを切り、逆転クラッチ19をONして、摺動
歯車23を摺動させて摺動歯車23aと歯車24を噛合
させてスピンターンを行うと、左側が減速されて丁度次
の条の前に位置するようにスピンターンができるのであ
る。但し、本実施例では左旋回だけを示しているが、右
旋回のコンバインの場合には歯車18・20・23・2
4・25を左右逆に取り付けることになる。
【0012】
【考案の効果】以上のような構成により本考案は次のよ
うな効果が得られるのである。第1に、センター歯車2
を通過して、左右に分岐した後の回転を、歯車14L・
14Rにおいて、スピンターン用の歯車連と逆転クラッ
チ19を介して、他側に伝達すべく構成したので、従来
技術である特開平2−267081号公報に記載の技術
の如く、センター歯車の上段に逆転クラッチや歯車連を
設けた技術の場合には、ミッションケースの全体をスピ
ンターン用に構成する必要があるが、本考案の場合に
は、歯車14L・14Rから下段に、スピンターン用の
歯車連を付加するだけであるので、スピンターン装置の
無いミッションケースと、スピンターン装置を付設した
ミッションケースの作り変えが容易にできるようになっ
たのである。第2に、左旋回の作業を行うコンバインの
場合においては、スピンターン時に左側を逆転増速させ
るように構成したので、縦刈りから横刈りに移動すると
きに未刈稈を倒しながら旋回することがなく、次の条へ
の移動が切り返しなしで行えるようになり、操作が簡単
で、回行のための所要時間を短縮することができたので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケース内の操向部のスケルトン図で
ある。
【図2】逆転機構の他の実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図3】本考案のスピンターン装置により縦刈りから横
刈りに移る場合の平面図である。
【図4】同じく往復刈りを行う場合の平面図である。
【図5】従来のスピンターン装置により縦刈りから横刈
りに移る場合の平面図である。
【図6】同じく往復刈りを行う場合の平面図である。
【符号の説明】
2 センター歯車 3L・3R サイドクラッチ3L・3R 13L・13R 車軸 18・20・24・25 歯車 19 逆転クラッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行変速装置を構成するミッションケー
    ス内において、変速後の回転をセンター歯車2に伝達
    し、該センター歯車2を軸支する操行軸8の上に、左右
    のサイドクラッチ3L・3Rと、サイドブレーキ5L・
    5Rを併置し、該センター歯車2の左右に配置したサイ
    ドクラッチ摺動歯車4L・4Rより、左右へ駆動力を分
    岐して、歯車14L・14Rを介して、最終的に車軸1
    3L・13Rに動力伝達する構成において、該左右の歯
    車14L・14Rの間に、一側の動力伝達系統から、多
    側の動力伝達系統にスピンターン回転を伝達する歯車連
    と逆転クラッチ19を介装し、該歯車連は、左右の歯車
    14L・14Rの回転を異ならしめる歯数とし、サイド
    クラッチ3L・3Rの一方を断状態として、逆転クラッ
    チ19を接合したスピンターン時には、一側の回転を増
    速すべく構成したことを特徴とするスピンターン装置。
JP6579391U 1991-08-20 1991-08-20 スピンターン装置 Expired - Lifetime JP2565108Y2 (ja)

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JPH0515708U JPH0515708U (ja) 1993-03-02
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