JP2883093B2 - 車両用歯車式変速機の副変速機 - Google Patents

車両用歯車式変速機の副変速機

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JP2883093B2
JP2883093B2 JP1019901A JP1990189A JP2883093B2 JP 2883093 B2 JP2883093 B2 JP 2883093B2 JP 1019901 A JP1019901 A JP 1019901A JP 1990189 A JP1990189 A JP 1990189A JP 2883093 B2 JP2883093 B2 JP 2883093B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両用歯車式変速機において、主変速機の
軸端側に設けられた副変速機に関し、特に農業トラクタ
等に搭載される変速域の広い車両用歯車式変速機の副変
速機に関するものである。
従来技術 大きなトルクでもって荒地を低速で走行して耕耘,芝
刈,刈取等の各種作業を行ない、しかも道路上では一般
の自動車の走行の邪魔とならない程度の高速走行を行な
う農用トラクタ等の車両では、変速域が低速から高速迄
広い範囲に亘り、かつ変速段数の多い歯車式変速機を必
要としている。
このような要求に応えるために、主変速機の軸端に副
変速機を配置した車両用歯車式変速機は従来から存在し
ている。
解決しようとする課題 そして、従来の車両用歯車式変速機においては、主変
速機は油圧クラッチ付多段歯車変速機であるものが多い
が、副変速機には油圧クラッチの滑りによる動力損失の
増大を防ぎかつコスト低減のために、シフタクラッチに
よる多段歯車変速機が広く用いられている。
ところが、大幅なコストアップを伴なわずに、トラク
タの適用作業種目の増大に対応して変速域を極低速から
超高速に広い範囲に拡大し、変速段数をさらに増加させ
るには、副変速機の変速段数を増やすことが効果的であ
るが、それに対応して副変速機の軸数が増加し、重量も
増大してしまう。
課題を解決するための手段および作用効果 本発明は、このような難点を克服した車両用歯車式変
速機の副変速機の改良に係り、主変速機の外に、該主変
速機の軸端側に副変速機を備えた車両用歯車式変速機に
おいて、該副変速機には、該副変速機への入力軸と該副
変速機よりの出力軸と第1アイドラ軸と第2アイドラ軸
とが相互に平行に回転自在に軸架され、前記入力軸に小
径ギヤ部と大径ギヤ部からなる入力軸アイドラギヤが回
転自在に嵌合され、前記入力軸と一体の第1ギヤに噛合
う第1ドリブンギヤと前記入力軸アイドラギヤの小径ギ
ヤ部と噛合う第2ドリブンギヤとが前記出力軸に回転自
在に嵌合され、前記第1アイドラ軸には、前記入力軸と
一体の第2ギヤと噛合う第1アイドラギヤと第2アイド
ラギヤとが回転自在に嵌合され、前記第2アイドラギヤ
は小径ギヤ部と大径ギヤ部からなり、前記入力軸アイド
ラギヤの大径ギヤ部は前記第2アイドラギヤの小径ギヤ
部と噛合い、前記第2アイドラ軸には、小径ギヤ部と大
径ギヤ部からなる第3アイドラギヤが回転自在に嵌合さ
れ、前記第2アイドラギヤの大径ギヤ部は前記第3アイ
ドラギヤの小径ギヤ部と噛合い、前記出力軸には該出力
軸に回転自在に嵌合されている第1,第2ドリブンギヤと
係脱自在にスプライン係合しうるシフタがスプライン嵌
合され、前記第1アイドラ軸上の第1アイドラギヤに
は、該第1アイドラ軸上の第2アイドラギヤに係脱自在
にスプライン係合しうるとともに第2アイドラ軸上の第
3アイドラギヤの大径ギヤ部に係脱自在に噛合うことが
できるシフタギヤがスプライン嵌合されたことを特徴と
する、ものである。
本発明では、前記出力軸に回転自在に嵌合されている
第1,第2ドリブンギヤと、該第1,第2ドリブンギヤと係
脱自在にスプライン係合しうるシフタを前記出力軸にス
プライン嵌合することによって、一方の副変速系を構成
し、また前記第1アイドラ軸上の第2アイドラギヤに係
脱自在にスプライン係合しうるとともに第2アイドラ軸
上の第3アイドラギヤに係脱自在に噛合うことができる
シフタギヤを、前記第1アイドラ軸上の第1アイドラギ
ヤにスプライン嵌合することによって、他方の副変速系
を構成することができるので、変速域を大巾に拡大する
とともに変速段数を著しく増加させることができる。
実 施 例 全体構造 以下、第1図ないし第9図に図示された本発明の一実
施例について説明する。
トラクタ1は車体2の前部にエンジン3を備え、エン
ジン3の動力は動力伝達軸4を介して変速機10で所要の
変速比に変速されて、前車輪5および後車輪6または後
車輪6のみに伝達されるようになっている。
変速機構造 また主変速機11においては、第3図に図示されるよう
に入力軸14の他にこれと平行に第2軸15,第3軸16,第4
軸17が回転自在に軸支され、入力軸14はギヤ対18a,18b
を介して第2軸15に回転自在に嵌合されているメインク
ラッチ19のクラッチアウタ19aに連結され、メインクラ
ッチ19のクラッチインナ19bは第2軸15に一体に嵌着さ
れ、第2軸15と第3軸16とに3対の油圧クラッチ付ギヤ
対20,21,22が介装されるとともに運転ギヤ・油圧クラッ
チ付ギヤ対23が介装されており、これら油圧クラッチ付
ギヤ対20,21,22,運転ギヤ・油圧クラッチ付ギヤ対23の
いずれかを接続状態に設定することにより、主変速機11
は所定の変速比に変速または逆転されるようになってい
る。
さらに入力軸14にワンウェイクラッチ24を介して嵌合
されたPTO入力ギヤ25は、第2軸15に遊嵌されているア
イドラギヤ26を介して第4軸17に遊嵌されている油圧ク
ラッチ付ギヤ27に噛合されており、油圧クラッチ付ギヤ
27を接続状態に設定することにより、第4軸17は回転駆
動されるようになっている。
さらにまた第4図に図示されるように、第3軸16は副
変速機12内に延長しており、(実際は別軸ではあるが同
一中心線上にスプライン嵌合されている)、副変速機12
内にては、第3軸16の他に平行に後輪駆動軸28,中間軸2
9,前輪駆動軸30,後部PTO軸31,PTO中間軸32が回転自在に
枢支され、副変速機12内の第3軸16には中速ドライブギ
ヤ33,中間軸ドライブギヤ34が一体に形成されるととも
に高速ドライブギヤ35が一体に嵌着され、かつアイドラ
ギヤ36が回転自在に嵌合されている。
しかも後輪駆動軸28には高速シフタギヤ37がスプライ
ン嵌合されるとともに、高速ドライブギヤ38,低速ドリ
ブンギヤ39が回転自在に嵌合され、高速ドリブンギヤ38
は高速ドリブンギヤ35に噛合されるとともに、低速ドリ
ブンギヤ39はアイドラギヤ36の小径ギヤ36aに噛合され
ており、高速シフタギヤ37が後方位置I、中央位置II、
前方位置IIIにシフトされると、高速シフタギヤ37は低
速ドリブンギヤ39にスプライン嵌合、中速ドライブギヤ
33に噛合、高速ドリブンギヤ38にスプライン嵌合され、
中立、中速、高速に切換えられるようになっている。
また中間軸29には低速ドリブンギヤ40,低速アイドラ
ギヤ41,前輪アイドラギヤ42が回転自在に嵌合されると
ともに低速シフタギヤ43が低速ドリブンギヤ40にスプラ
イン嵌合されており、低速シフタギヤ43が後方位置A、
中央位置B、前方位置Cにシフトされると、低速シフタ
ギヤ43は低速アイドラギヤ41にスプライン嵌合され、ま
たは低速ドリブンギヤ40のみスプライン嵌合され、ある
いはアイドラギヤ45に噛合され、低速または中立あるい
は超低速に切換えられるようになっている。
そして本実施例における複変速機12の構造を特許請求
の範囲の構成と対応して説明すると、副変速機12への入
力軸は第3軸16であり、また副変速機12よりの出力軸は
後輪駆動軸28であり、第1,第2アイドラ軸は中間軸29と
前輪駆動軸30とにそれぞれ対応している。
また入力軸に回転自在に嵌合されるアイドラギヤはア
イドラギヤ36に相当し、入力軸と一体の第1ギヤは高速
ドライブギヤ35に相当し、この第1ギヤ35に噛合う第1
ドリブンギヤは高速ドリブンギヤ38に相当し、前記入力
軸アイドラギヤ36の一方のギヤ36aと噛合う第2ドリブ
ンギヤは低速ドリブンギヤ39に相当し、これら高速ドリ
ブンギヤ38,低速ドリブンギヤ39は後輪駆動軸28に回転
自在に嵌合されている。
さらに入力軸と一体の第2ギヤは中間軸ドライブギヤ
34に対応し、この中間軸ドライブギヤ34に噛合う第1ア
イドラギヤは低速ドリブンギヤ40に対応し、前記入力軸
アイドラギヤ36の他方のギヤ36bと噛合う第2アイドラ
ギヤは低速アイドラギヤ41に相当し、これら中間軸ドラ
イブギヤ34,低速アイドラギヤ41は中間軸29に回転自在
に嵌合されている。
さらにまたアイドラギヤはアイドラギヤ45に相当し、
このアイドラギヤ45は第2アイドラギヤ軸に対応する前
輪駆動軸30に回転自在に嵌合されているとともに、低速
アイドラギヤ41のギヤ41aに噛合うようになっている。
しかも高速ドリブンギヤ38,低速ドリブンギヤ39と係
脱自在にスプライン係合しうるシフタは高速シフタギヤ
37に相当し、この高速シフタギヤ37は後輪駆動軸28に回
転自在に嵌合されている。
また第2アイドラギヤ軸上のアイドラギヤはアイドラ
ギヤ45に相当し、低速アイドラギヤ41に係脱自在にスプ
ライン係合しうるとともに、アイドラギヤ45に係脱自在
に噛合うことができるシフタギヤは低速シフタギヤ43に
相当し、この低速シフタギヤ34は第1アイドラギヤの低
速ドリブンギヤ40にスプライン嵌合されている。
さらに前輪駆動軸30にはドリブンギヤ44,アイドラギ
ヤ45が回転自在に嵌合されるとともに断続シフタ46がス
プライン嵌合されており、断続シフタ46が後方または前
方へシフトされると、前輪駆動軸30はドリブンギヤ44に
接続または離脱されるようになっている。
なお後輪駆動軸28には前輪ドライブギヤ47がスプライ
ン嵌合され、この前輪ドライブギヤ47は前輪アイドラギ
ヤ42のドリブンギヤ42aに噛合されるとともに、前輪ア
イドラギヤ42のドライブギヤ42bはドリブンギヤ44に噛
合されており、後輪駆動軸28が回転駆動されると、ドリ
ブンギヤ44も回転駆動されるようになっている。
そして後輪駆動軸28はおよび前輪駆動軸30は図示され
ない差動装置を介して後車輪6および前車輪5にそれぞ
れ接続されている。
また第4軸17に後部PTO軸31が同一軸線上に回転自在
に嵌合され、第4軸17の後端にPTOドライブギヤ48が一
体に形成され、後部PTO軸31にPTOシフタギヤ49がスプラ
イン嵌合されるとともにPTOドリブンギヤ50が回転自在
に嵌合されている。
さらにPTO中間軸32には、PTOドライブギヤ48,PTOシフ
タギヤ49,PTOドリブンギヤ50にそれぞれ噛合しうる中間
ギヤ51,52,53が一体に設けられており、PTOシフタギヤ4
9が最後方位置α、後方位置β、中間位置γ、前方位置
δにそれぞれシフトされると、PTO1速、中立、2速、3
速に切換えられるようになっている。
さらにまた第4軸17の前端に前部PTOドライブギヤ54
が一体に嵌着され、この第4軸17に隣接して平行へ前方
に指向して前部PTO軸55が回転自在に枢支され、前部PTO
軸55の後端に前部PTOドライブギヤ54と噛合う前部PTOド
リブンギヤ56が回転自在に嵌合され、この前部PTOドリ
ブンギヤ56に係脱自在にスプライン嵌合されるシフタ57
が前部PTO軸55に設けられている。
変速機構の構造 第1図および第5図に図示されるように、変速機10の
上方に位置して運転座席7が車体2に装着され、また変
速機10の左側でリヤフェンダ8の下方に位置して燃料タ
ンク9が配置され、左,右リヤフェンダ8l,8rの前部に
は、変速機用変速機構70の操作板71l,71rが配設されて
いる。
また右方操作板71rの前部には、第2図に図示される
ようにI状の主変速機用ガイド溝72が形成され、左方の
操作板71lには、外側と内側とに副変速機用ガイド溝73
とPTO変速機用ガイド溝74が形成され、これら主変速機
用ガイド溝72,副変速機用ガイド溝73,PTO変速機用ガイ
ド溝74にそれぞれ主変速レバー75,副変速レバー76,PTO
変速レバー77が溝形状に沿って移動可能に遊嵌され、I
状主変速機用ガイド溝72の前方から後方に向って3速
,2速,1速,中立,後退位置が設定され、主変
速レバー75が主変速機用ガイド溝72に沿って移動され
て、3速、2速、1速、中立、後退位置,,,
,のいずれかに操作されると、図示されない油圧式
主変速機11の変速機構が動作して、主変速機11が切換操
作するようになっている。
さらに副変速機用ガイド溝73は、前後方向に指向した
2本のシフトガイド溝73a、73bと、両シフトガイド溝73
a、73bの中立位置を相互に接続する左右方向へ指向し
たセレクト溝73cとよりなり、高速シフトガイド溝73aに
は、前端から後方に向って、中立位置、中速位置お
よび高速位置が順次設定され、高速シフトガイド溝73
aの前端中立位置の外側に位置した低速シフトガイド
溝73bの中央に中立位置が設定され、この中立位置
の前後に低速位置および超低速位置 が設定されている。
さらに第5図に図示されるように、副変速機12の副ミ
ッションケース58の左側上部に車体巾方向に並んで2個
の支持突起59が形成され、この支持突起59にそれぞれ雌
螺糸60が設けられている。
さらにまたL字状ブラケット78の頂片78aに雌螺糸60
の相互間隔と略等しい間隔に2個の長孔79が形成されて
おり、この長孔79を貫通して雌螺糸60に螺着される取付
けボルト80でもってブラケット78が巾方向へ調整可能に
副ミッションケース58に装着されるようになっている。
しかもブラケット78の側片78bより外方へ突設された
スリーブ部78cにベアリング81を介してレバー枢支部材8
2が巾方向を中心として回転自在に嵌合され、このレバ
ー枢支部材82の耳部82aに前後方向へ指向した枢支ボル
ト83を介して副変速レバー76の基部76aが左右へ傾動自
在に枢着されている。
またブラケット78のスリーブ78cよりも車体中心寄り
に位置して該スリーブ部78cの中心線上に操作軸受部61
が形成され、この操作軸受部61に操作軸84が回転かつ摺
動自在に嵌合されるとともにブラケット78のスリーブ部
78cに遊嵌され、この操作軸84の外端に連結片85が嵌合
され、この連結片85を貫通して操作軸84に螺着される結
合ボルト86でもって連結片85は操作軸84に一体に固定さ
れ、しかも連結片85は副変速レバー76の下端2又部76b
に減摩板87を介して挟持され、この下端2又部76bおよ
び減摩板87の孔と連結片85の溝部85aとを貫通する枢支
ボルト83と平行な連結ボルト88でもって副変速レバー76
の下端2又76bは操作軸84に連結されており、副変速レ
バー76を左右へ傾動すると、操作軸84は操作軸受部61,
スライド軸62によって左右へ摺動され、副変速レバー76
を前後に揺動すると、操作軸84は操作軸受部61,スライ
ド軸62を中心に回転しうるようになっている。
さらに第8図に図示されるように、操作軸84に2又状
のインターロック連結材90が回転自在に嵌合され、この
インターロック連結材90の左側片90a(図面では右側)
ととに圧縮コイルスプリング93が介装され、インターロ
ック連結材90の両側に一体にインターロック片91,92が
固着され、このインターロック片91,92の外側に隣接し
て高速シフトアーム94,低速シフトアーム95がボルトに
よって一体に嵌着されている。
さらにまた第4図および第5図に図示される高速シフ
タギヤ37および低速シフタギヤ43にそれぞれ係合する高
速シフトフォーク96,低速シフトフォーク99が第3軸16,
中間軸29等と平行なスライド軸62,スライド軸63に摺動
自在に嵌合され、第9図に図示されるように、この高速
シフトフォーク96の基部には高速シフトフォーク96の摺
動方向と平行なスライド逃げ溝97とその下方および外方
に係合切欠98とが形成され、低速シフトフォーク99の基
部には係合切欠100が形成され、副ミッションケース58
にはインターロック片91,92の揺動をそれぞれ制止する
ストッパー64が突設されており、操作軸84に何らの軸方
向力が加えられない状態、すなわち副変速レバー76に左
右方向の操作力が加えられない状態では、圧縮コイルス
プリング93のバネ力によって操作軸84は左方(第5図お
よび第8図では右方)に押されて、インターロック片91
がスライド逃げ溝97に進入するとともに高速シフトアー
ム94が係合切欠98に係合し、かつ低速シフトアーム95が
係合切欠100より外されてインターロック片92が係合切
欠100に係合するようになっており、その結果、副変速
レバー76は副変速機用ガイド溝73の高速シフトガイド溝
73a内で後方に揺動可能となり、副変速レバー76の後方
揺動に連動して高速シフトアーム94が前方に揺動され、
高速シフトフォーク96が前方に移動して高速切換が行わ
れるようになっている。なおこの場合、インターロック
片92はストッパー64に制止され、低速シフトフォーク99
は中立位置に固定された状態に保持される。
また第6図に図示されるように、操作軸84に後方に位
置して副ミッションケース58にPTO操作軸101が回転自在
に嵌装され、このPTO操作軸101の左端にPTO変速レバー7
7の下端が一体に装着され、PTO操作軸101の右端にPTOシ
フトアーム102が一体に嵌着され、スライド軸62,63と平
行なPTOスライド軸65に摺動自在にPTOシフトフォーク10
3は嵌合され、このPTOシフトフォーク103の先端はPTOシ
フタギヤ49に係合され、PTOシフトアーム102の先端はPT
Oシフトフォーク103に係合されており、PTO変速レバー7
7が前後に操作されると、PTOシフトアーム102が前後に
移動され、PTOシフトフォーク103が前後に摺動してPTO
変換切換が行われるようになっている。
変速機および変速機構の作用 第1図なしし第9図に図示の実施例において、変速機
構70の主変速レバー75を主変速機用ガイド溝72に沿って
操作すると、主変速機11が中立、1速、2速、3速、後
退のいずれかに切換動作される。
その後、副変速レバー76に全く力を加えずに副変速レ
バー76が内側の高速シフトガイド溝73aの中立位置に
設定された状態では、第5図および第8図に図示される
操作軸84に遊嵌されている圧縮コイルスプリング93のバ
ネ力により、操作軸84は左方(図面では右方)に押され
て、高速シフトアーム94が係合切欠98に係合し、かつイ
ンターロック片92が係合切欠100に係合しており、副変
速レバー76を副変速機用ガイド溝73の高速シフトガイド
溝73a内で後方に揺動させると、高速シフトアーム94が
前方に揺動されて、高速シフトフォーク96および高速シ
フタギヤ37が前方へ移動し、中速または高速に切換えら
れる。この場合に低速シフトアーム95の先端が低速シフ
トフォーク99の係合切欠100より外れ、ストッパー64に
よって固定されているインターロック片92が係合切欠10
0に係合するので、低速シフトフォーク99は固定され、
低速シフタギヤ43が中立位置に固定されて移動すること
はない。
また副変速レバー76に力を加えずに副変速レバー76が
内側の高速シフタガイド溝73aの中立位置に設定され
た状態において、副変速レバー76に外方へ力を加える
と、副変速レバー76は副変速機用ガイド溝73のセレクト
溝73cに沿って外方へ傾動するとともに、圧縮コイルス
プリング93のバネ力に打勝って操作軸84が右方(図面で
は左方)に押されて、インターロック片92の先端が係合
切欠100より外れるとともに低速シフトアーム95の先端
が係合切欠100に係合し、副変速レバー76は低速シフト
ガイド溝73b内を前後へ移動できるようになり、副変速
レバー76を副変速機用ガイド溝73の低速シフトガイド溝
73b内で前後に揺動させると、低速シフトアーム95が後
方または前方へ揺動されて、低速シフトフォーク99およ
び低速シフタギヤ43が後方または前方へ移動し、低速ま
たは超低速に切換えられる。この場合にストッパー64に
よって固定されているインターロック片91の先端が高速
シフトフォーク96のスライド逃げ溝97より係合切欠98に
係合されるとともに高速シフトアーム94の先端が係合切
欠98より外方へ外されるので、高速シフトフォーク96は
固定され、高速シフタギヤ37が中立位置に固定されて移
動することはない。
そして副変速レバー76を副変速機用ガイド溝73の低速
シフトガイド溝73b内で前後に揺動した後、中立位置
に復帰させると、操作軸84に遊嵌されている圧縮コイル
スプリング93のバネ力によって操作軸84は左方(図面で
は右方)に戻り、副変速レバー76は内方へ傾動し、イン
ターロック片91の先端は高速シフトフォーク96のスライ
ド逃げ溝97に進入するとともに高速シフトアーム94の先
端は係合切欠98に係合し、インターロック片92の先端が
低速シフトフォーク99の係合切欠100に係合するととも
に低速シフトアーム95は係合切欠100より外され、高速
切換操作が可能な状態となる。
さらにPTO変速レバー77を中立位置より前後に揺動
させると、PTO操作軸101は正逆転されて、PTOシフトア
ーム102は後方または前方へ揺動され、PTOシフトアーム
102の先端に係合されているとPTOシフトフォーク103と
このPTOシフトフォーク103の先端に係合されているPTO
シフタギヤ49とは後方または前方へ移動し、後部PTO軸3
1は1速、2速または3速に切換えられる。
このように主変速機用ガイド溝72と副変速レバー76と
を順次変速操作し、主変速機11と副変速機12との変速比
を適宜選定すれば、12(3×4)種類の変速比に設定
し、トラクタ1を前進させることができ、しかも後退時
でも、4種類の変速比でトラクタ1を後退させることが
できる。
また各主変速レバー75,副変速レバー76,PTO変速レバ
ー77はそれぞれ主変速機11,副変速機12,PTO変速機13に
1対1に対応して設けられ、各主変速レバー75,副変速
レバー76,PTO変速レバー77の操作に応じて主変速機11,
副変速機12,PTO変速機13が切換えられるので、変速機10
および変速機構70の構造が単純化され、コストダウンが
可能であり、組立の際の調整や、組立後の保守、点検が
頗る簡単となる。
さらに副変速機12の変速機構では、副変速レバー76を
内側または外側に傾動させて状態において、ストッパー
64,ストッパー65に挟持されたインターロック片92また
はインターロック片91が低速シフトフォーク99の係合切
欠100または高速シフトフォーク96の係合切欠98に係合
して低速シフトフォーク99または高速シフトフォーク96
が制止されるため、副変速レバー76を前後に揺動操作す
る場合に、低速シフトフォーク99または高速シフトフォ
ーク96の移動による低速シフタギヤ43または高速シフタ
ギヤ37の同時切換動作が阻止され、高速シフタギヤ37ま
たは低速シフタギヤ43のみの切換動作が確実に遂行され
る。
発明の効果 このように本発明では、前記第1,第2アイドラギヤ軸
を副変速機の変速ギヤの支持軸に適用するのみならず、
前車輪駆動系のギヤ支持軸やPTO駆動系のギヤ支持軸等
にも利用できるため、軸を増加させずに、変速機全体を
小型軽量化することができる。
また本発明においては、入力出力軸の外に2軸を追加
するだけで、変速域を大巾に拡大するとともに変速段数
を著しく増加させることができるので、副変速機の構造
を単純化して、小型軽量化とコストダウンを図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車両用歯車式変速機構を備えたト
ラクタの側面図、第2図はその平面図、第3図は前記実
施例における主変速機の縦断面図、第4図は該実施例の
副変速機の縦断面図、第5図は該副変速機の横断正面
図、第6図はその要部拡大左側面図、第7図はその斜視
図、第8図は前記副変速機の変速機構の要部斜視図、第
9図はその分解斜視図である。 1……トラクタ、2……車体、3……エンジン、4……
動力伝達軸、5……前車輪、6……後車輪、7……運転
座席、8……リヤフェンダ、9……燃料タンク、10……
変速機、11……主変速機、12……副変速機、13……PTO
変速機、14……入力軸、15……第2軸、16……第3軸、
17……第4軸、18……ギヤ対、19……メインクラッチ、
20,21,22……油圧クラッチ付ギヤ対、23……逆転ギヤ・
油圧クラッチ付ギヤ対、24……ワンウェイクラッチ、25
……PTO入力ギヤ、26……アイドラギヤ、27……油圧ク
ラッチ付ギヤ、28……後輪駆動軸、29……中間軸、30…
…前輪駆動軸、31……後部PTO軸、32……PTO中間軸、33
……中速ドライブギヤ、34……中間軸ドライブギヤ、35
……高速ドライブギヤ、36……アイドラギヤ、37……高
速シフタギヤ、38……高速ドリブンギヤ、39,40……低
速ドリブンギヤ、41……低速アイドラギヤ、42……前輪
アイドラギヤ、43……低速シフタギヤ、44……ドリブン
ギヤ、45……アイドラギヤ、46……断続シフタ、47……
前輪ドライブギヤ、48……PTOドライブギヤ、49……PTO
シフタギヤ、50……PTOドリブンギヤ、51,52,53……中
間ギヤ、54……前部PTOドライブギヤ、55……前部PTO
軸、56……前部PTOドリブンギヤ、57……シフタ、58…
…副ミッションケース、59……支持突起、60……雌螺
糸、61……操作軸受部、62,63……スライド軸、64……
ストッパー、65……PTOスライド軸、 70……変速機構、71……操作板、72……主変速機用ガイ
ド溝、73……副変速機用ガイド溝、74……PTO変速機用
ガイド溝、75……主変速レバー、76……副変速レバー、
77……PTO変速レバー、78……ブラケット、79……長
孔、80……取付けボルト、81……ベアリング、82……レ
バー枢支部材、83……枢支ボルト、84……操作軸、85…
…連結片、86……結合ボルト、87……減摩板、88……連
結ボルト、89……ナット、90……インターロック連結
材、91,92……インターロック片、93……圧縮コイルス
プリング、94……高速シフトアーム、95……低速シフト
アーム、96……高速シフトフォーク、97……スライド逃
げ溝、98……係合切欠、99……低速シフトフォーク、10
0……結合切欠、101……PTO操作軸、102……PTOシフト
アーム、103……PTOシフトフォーク。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−96348(JP,U) 実開 昭61−45648(JP,U) 実開 昭63−23048(JP,U) 実開 昭61−35250(JP,U) 実開 昭59−68848(JP,U) 実開 昭57−22432(JP,U) 実開 昭55−94942(JP,U) 実開 昭55−34070(JP,U) 実開 昭54−1828(JP,U) 実開 昭53−68877(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 3/00 - 3/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主変速機の外に、該主変速機の軸端側に副
    変速機を備えた車両用歯車式変速機において、該副変速
    機には、該副変速機への入力軸と該副変速機よりの出力
    軸と第1アイドラ軸と第2アイドラ軸とが相互に平行に
    回転自在に軸架され、前記入力軸に小径ギヤ部と大径ギ
    ヤ部からなる入力軸アイドラギヤが回転自在に嵌合さ
    れ、前記入力軸と一体の第1ギヤに噛合う第1ドリブン
    ギヤと前記入力軸アイドラギヤの小径ギヤ部と噛合う第
    2ドリブンギヤとが前記出力軸に回転自在に嵌合され、
    前記第1アイドラ軸には、前記入力軸と一体の第2ギヤ
    と噛合う第1アイドラギヤと第2アイドラギヤとが回転
    自在に嵌合され、前記第2アイドラギヤは小径ギヤ部と
    大径ギヤ部からなり、前記入力軸アイドラギヤの大径ギ
    ヤ部は前記第2アイドラギヤの小径ギヤ部と噛合い、前
    記第2アイドラ軸には、小径ギヤ部と大径ギヤ部からな
    る第3アイドラギヤが回転自在に嵌合され、前記第2ア
    イドラギヤの大径ギヤ部は前記第3アイドラギヤの小径
    ギヤ部と噛合い、前記出力軸には該出力軸に回転自在に
    嵌合されている第1,第2ドリブンギヤと係脱自在にスプ
    ライン係合しうるシフタがスプライン嵌合され、前記第
    1アイドラ軸上の第1アイドラギヤには、該第1アイド
    ラ軸上の第2アイドラギヤに係脱自在にスプライン係合
    しうるとともに第2アイドラ軸上の第3アイドラギヤの
    大径ギヤ部に係脱自在に噛合うことができるシフタギヤ
    がスプライン嵌合されたことを特徴とする車両用歯車式
    変速機の副変速機。
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