JPS6225111Y2 - - Google Patents

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JPS6225111Y2
JPS6225111Y2 JP7664382U JP7664382U JPS6225111Y2 JP S6225111 Y2 JPS6225111 Y2 JP S6225111Y2 JP 7664382 U JP7664382 U JP 7664382U JP 7664382 U JP7664382 U JP 7664382U JP S6225111 Y2 JPS6225111 Y2 JP S6225111Y2
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JP
Japan
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fabric
net
yarn
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fence
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JP7664382U
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JPS58178872U (ja
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  • Woven Fabrics (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は垣網編製のための原糸に係るもので、
更に詳しくは改良された織物構造を有する扁平状
の垣網用原糸に関するものである。
定置網における垣網の役割は回遊する魚群を威
嚇し、その回遊魚路を遮断するとともに該垣網に
連接する囲網内に誘導することにある。
そして垣網が回遊魚群に対して有する威嚇或い
は誘導要因は、垣網自体の色相及びその明度と該
垣網が展張される海中背景とのコントラストや明
度差等から創出される所謂誘目性や視認性の如き
色感要素、潮流が垣網を横断流通するに際しての
乱流化から創出される水圧変化の如き触感要素、
潮流や波浪等の抵抗力付加に際しての網地の動
揺、振動或いは網地の擦れ合い等より創出される
音感要素、並びに網地の目合、分径等より創出さ
れる投影面や網地自体の輝きや反射等光学要素等
が相互に作用してなされるものと考えられてお
り、更には海中において網地が所定の形状に展張
保持されること所謂網成りが良好であることも誘
導要因としては重要であると考えられている。
ところで現在の垣網は合成繊維モノフイラメン
ト若しくはマルチフイラメントを素材として、こ
れを撚製したストランド或いは該ストランドを更
に2〜4子撚合してなる網地ロープを原糸として
無結節若しくは有結節状に編製してなるものであ
つて、素材自体嵩高性に乏しく而もその断面形状
も一般的に円形であるため該素材を撚製してなる
ストランド、或いは該ストランドを更に撚合して
なる網地ロープ等の原糸においては素材が相互に
集束化され痩せた状態に形成されるばかりか該原
糸の断面形状も略円形であるため編製加工性が比
較的良いこと或いは使用に際して潮流抵抗が小さ
く吹かれにくい等の利点を有するものの、潮流の
横断流通に際しての乱流化や潮流や波浪抵抗に係
る網地の動揺や振動若しくは網地の擦れ合い、或
いは網地の投影面等が極めて少ない等回遊魚群に
対する威嚇誘導効果面に対する配慮が全くなされ
ておらず、最近に至り漸く原糸に黄色或いはオレ
ンジ色等の着色化を図り以つて色感要素を具備さ
せたるものが散見される程度のものであつて、こ
れがため折角回遊魚群が垣網に遭遇しても該回遊
魚群を有効に囲網内に威嚇誘導させることがなさ
れにくく、未だ定置網の漁獲性は極めて不安定な
状態におかれている。
かかる問題に鑑み考案者は既に先願において、
垣網を織物構造を有する扁平状の原糸で編製する
ことにより、回遊魚群に対する威嚇誘導効果を有
効に発揮させ以つて定置網の漁獲性を安定化せし
むることを開示している。
然るにこの織物構造を有する扁平状の原糸で編
製された垣網は、特に潮流に対する乱流化の発
生、潮流や波浪による動揺、振動や網地相互の擦
れ合い等発音作用の励起、或いは投影面の増大等
回遊魚群に対する十分な威嚇誘導作用を発揮する
ものの、流水抵抗が大きく付加されるため吹かれ
の発生が想定されることからその細巾織物の中央
部経方向に鉛線、鉄線或いは銅線等沈線材を混織
し、好ましくはその比重が1.7以上と比較的高比
重に比重調整がなされているものである。しかし
ながら沈線材に鉛線を使用したる場合には、該鉛
線の破断力が極めて脆弱なため使用に際しての揚
網張力等で切断し易く、また鉄線や銅線等を使用
したる場合にはその使用経過とともにこれらが腐
蝕し且切断することとなり、その結果これら切断
した沈線材の切断端部が原糸の表面に突出し、網
地を絡ませ揚網作業に重大な支障を及ぼしたり或
いは網地を損傷したりする等の問題を内在してい
る。
本考案はかかる問題を解決し、長期に亘つて安
全に使用できる改良された織物構造を有する扁平
状の垣網用原糸を提供することにある。
以下に本考案を図に基づき詳述すれば、第1図
は本案品の斜視図、第2図は同部分拡大図、第3
図は同断面説明図、第4図は本案品を編成してな
る垣網の使用態様図であつて、経糸1は合成繊維
マルチフイラメントよりなるもので経方向におけ
る捩れ易さ、柔軟性或いは屈撓性を付与させる必
要上からその単糸繊度が20デニール以下の比較的
細繊度糸が要望され且、該細繊度糸より構成され
るマルチ全体の繊度は、その製織面を出来る限り
緊密且平滑状に形成させるうえからあまり太繊度
の物は不適であり、また製織性やコスト面からは
極度に細繊度の物は不利であるため100〜3000デ
ニールの範囲の物が選択される。そしてこの経糸
1は織物表面を極力緊密且平滑化する必要上少な
くともその製織密度は吋間隔当り20本以上で構成
される。
他方緯糸2も経糸1と同様にその単糸繊度が20
デニール以下で且そのマルチ全体の繊度が100〜
3000デニールの合成繊維マルチフイラメントより
選択されるものであるが、該緯糸2は製織された
本案品が使用時において潮流抵抗で安易に折合し
たり変形されぬよう横方向に十分腰を附与せしめ
ること、及びその中央部に混織される沈線材3を
出来るだけ露出させぬため、その製織密度は少な
くとも経糸1の製織密度に比べて20%以上高密度
に、好ましくは50〜100%高密度に構成されるよ
う製織されてなるものである。この場合の織組織
は平織り、綾織り、朱子織り等いづれの織組織で
も特段の制限はないが、織物表面の緊密且平滑化
のためには平織りが好ましい。
沈線材3は本案品に所要の比重、好ましくは
1.7以上の比重を附与させるため本案品の中央部
に混織されるもので鉛線、鉄線或いは銅線等より
なる金属線材が高比重性及び低コスト面で選択さ
れる。そして該沈線材3は可能な限り柔軟性に優
れ而も織物表面の平滑性を阻害せぬためにもその
分径は細い物が要望されるが、通常0.6mmφ以下
のものが好適である。
かくしてなる経糸1、緯糸2並びに沈線材3に
よつて製織される織物はその織巾が3〜30mmの範
囲の細巾織物4に製織される。即ちその織巾が3
mm以下では垣網に編製したる場合にも扁平な特性
が殆んど発揮されず、またその織巾が30mm以上と
なると機械編製上支障があるばかりか使用面にお
いても肩網の一部以外には使用が制限されること
とが相俟つて実質的に不用なものとなる。
本考案は上述の如き構成よりなるものであつ
て、経糸1並びに緯糸2が共にその単糸繊度が20
デニール以下で且マルチ全体の繊度が100〜3000
デニールの合成繊維マルチ糸を用いてなるため、
製織性が極めて良く且均質な原糸が作成されるた
め編製加工性も極めて良く、而も本案品を編製し
てなる垣網においては経糸1が吋間隔当り20本以
上の製織密度で構成され、且緯糸2が経糸1の製
織密度に比べて20%以上も高密度に構成されてな
るため、原糸表面が極めて緊密且平滑化されるた
め硅藻類や貝類の付着が抑制されるばかりか、そ
の根拡成長が阻害されるため網干し作業等が大巾
に削減化されることとなる。而も原糸の横方向に
は腰が十分に付与されるため必要以上の潮流抵抗
が付加されぬ以外扁平状を保持しながら展張され
るため、潮流の乱流化や網地の動揺、振動或いは
擦れ合い等の励起或いは投影効果等が極めて大き
く回遊魚群に対して高い威嚇誘導効果が発揮され
る。更に必要以上の潮流抵抗が付加される場合に
は原糸が捩れを起してその緩和がなされる。
そして緯糸2が単糸繊度が20デニール以下で且
そのマルチ全体の繊度が100〜3000デニールの合
成繊維マルチ糸を用い、且経糸1の製織密度に比
べて20%以上の高密度で製織されてなるため実質
的に経糸1が原糸の織物表面から大巾に隠蔽され
るため、仮令沈線材3が切断してもその切断端部
が原糸の織物外表面に突出することが防止され、
網地の絡み合いや網地の損傷をも防止される。更
に該緯糸2による経糸1の隠蔽化により潮流や波
浪抵抗に実質的に対抗する経糸1を海底面や流漂
物或いは船舶等との摩損や摩耗から保護すること
となり、長期に亘つて使用安全性が高められる等
多くの利点を具備した垣網用原糸である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案品の斜視図、第2図は同部分拡大
図、第3図は同断面説明図、第4図は本案品を編
製してなる垣網の使用態様図である。 符号の説明、1……経糸、2……緯糸、3……
沈線材、4……細巾織物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 単糸繊度が20デニール以下で且その全体の繊度
    が100〜3000デニールの合成繊維マルチフイラメ
    ントを用いて、経糸の製織密度が少なくとも吋間
    隔当り20本以上であり、また緯糸が経糸の製織密
    度に比べて20%以上高密度に構成されてなり、且
    その織巾が3〜30mmの細巾織物に製織されてなる
    とともに該細巾織物の中央部経方向には沈線材が
    混織されてなることを特徴とする垣網用原糸。
JP7664382U 1982-05-25 1982-05-25 垣網用原糸 Granted JPS58178872U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7664382U JPS58178872U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 垣網用原糸

Applications Claiming Priority (1)

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JP7664382U JPS58178872U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 垣網用原糸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58178872U JPS58178872U (ja) 1983-11-30
JPS6225111Y2 true JPS6225111Y2 (ja) 1987-06-26

Family

ID=30085948

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7664382U Granted JPS58178872U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 垣網用原糸

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KR101111214B1 (ko) 2010-01-05 2012-02-15 이종구 웨빙이 적용된 끌그물식 어망

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JPS58178872U (ja) 1983-11-30

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