JPH02292036A - 防水シートおよび雨具 - Google Patents

防水シートおよび雨具

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JPH02292036A
JPH02292036A JP11299389A JP11299389A JPH02292036A JP H02292036 A JPH02292036 A JP H02292036A JP 11299389 A JP11299389 A JP 11299389A JP 11299389 A JP11299389 A JP 11299389A JP H02292036 A JPH02292036 A JP H02292036A
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JP
Japan
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sheet
aromatic polyamide
rain gear
rubber
waterproof sheet
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JP11299389A
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Fumio Murakami
村上 文男
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Du Pont Toray Kevlar Co Ltd
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Du Pont Toray Kevlar Co Ltd
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/0056Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof characterised by the compounding ingredients of the macro-molecular coating
    • D06N3/0059Organic ingredients with special effects, e.g. oil- or water-repellent, antimicrobial, flame-resistant, magnetic, bactericidal, odour-influencing agents; perfumes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N7/00Flexible sheet materials not otherwise provided for, e.g. textile threads, filaments, yarns or tow, glued on macromolecular material

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Outer Garments And Coats (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、引裂抵抗性ならびに耐切創性に優れた防水シ
ートおよび雨具に関するものである。
[従来技術] 従来の防水シートやレインコートや雨合羽などの雨具は
、通常のポリアミドやポリエステルなどの合成繊維から
なる編織物の基布に合成樹脂やゴムをコートしたものが
使用されている。
[発明が解決しようとする課題コ しかし、これらの従来の防水シートは引裂強力が小さく
、それにも増して耐切創性に極めて乏しいという欠点が
あった。
特に中でも、雨具として身体に着用される用途などに用
いられる防水シートにおいては、身体の動きやすさや作
業性をよくする上で、薄くて軽いものが要求されるのが
常であるが、上述の従来品では、薄くて軽いものにしよ
うとすると引裂抵抗や強力の著しく弱いものとなってし
まうという問題があった。
本発明の目的は、かかる従来技術における欠点に鑑み、
引裂抵抗性ならびに耐切創性に優れた防水シートと雨具
を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、かかる目的を達成するために次のような構成
を有する。
すなわち、本発明の防水シートは、芳香族ポリアミド繊
維を編織物中少なくとも80重量%用いて構成された編
織物からなる基布の少なくとも片面に合成樹脂またはゴ
ムからなる紫外線遮蔽層が設けられた積層シートであっ
て、該積層シートの経または緯方向のうち少なくとも一
方向の引裂強力が7kg以上であることを特徴とする防
水シートである。
また、本発明の雨具は、少なくとも芳香族ボリアミド繊
維を含んでなる編織物で構成された基布の少なくとも片
面に合成樹脂またはゴムからなる紫外線遮蔽層が設けら
れてなる積層シートであって、かつ該積層シートの厚さ
が0.  1〜1 mm,シート目付が100〜700
g/rdであるシートを用いて構成されたことを特徴と
する雨具である。
あるいは、また、本発明の雨具は、少なくとも芳香族ポ
リアミド繊維を含んでなるスパン糸を用いて製編織され
た基布の少なくとも片面に合成樹脂またはゴムからなる
紫外線遮蔽層が設けられている積層シートよりなり、か
つ芳香族ボリアミド繊維のステープルは基布全体中少な
くとも20重量%含有されていることを特徴とする雨具
である。
あるいは、また、本発明の雨具は、少なくとも芳香族ポ
リアミド繊維ステープルを含んでなるスパン糸とフィラ
メント糸とを混用して製編織された編織物よりなる基布
の少なくとも片面に、合成樹脂またはゴムからなる紫外
線遮蔽層が設けられた積層シートを用いて構成されたこ
とを特徴とする雨具である。
[作用] 以下、本発明の防水シートおよび雨具について更に詳し
く説明する。
本発明の防水シートは、芳香族ポリアミド繊維を含有さ
せて編織物を構成して基布とし、さらに該基布の少な《
とも片面に対して、合成樹脂またはゴムからなる紫外線
遮蔽層を積層した積層シートであることを第1の特徴と
するものであり、かかる基本構成とびたことにより、高
引裂強力、耐切創性に極めて優れた特徴を有するととも
に耐久性、耐劣化性にも優れていて、屋外での自然光に
さらされての、かつ引裂や切創を受ける可能性も十分に
ある過酷でハードな雨天作業用、あるいは屋外スポーツ
やつりなどの屋外レジャー用の雨具などとしても好適に
使用することができる防水シート、雨具を実現したもの
である。
本発明でいう芳香族ポリアミド繊維とは、ポリーP−フ
二二レンテレフタラミド、ポリーm−フェニレンテレフ
タラミド、ポリーP−ペンズアミン、ポリーm−ベンズ
アミン、ポリアミドヒドラジッドなどの芳香族ポリアミ
ドよりなる繊維である。これらの中でもバラ系の芳香族
ポリアミド繊維が強力特性に優れていて好ましい。
本発明において用いる芳香族ポリアミド繊維としては、
良好な引裂抵抗性と耐切創性を実現する上で、好ましく
は単繊維強度が1 5 g / d以上、さらに好まし
くは20g/d以上であるものがよい。
かかる芳香族ボリアミド繊維の単繊維繊度は用途によっ
て適宜選択されるべきものであり、特に限定されるもの
ではないが、たとえば雨具用途、すなわちレインコート
や雨合羽用としては、好ましくは0.7〜6デニール、
さらに好ましくは1〜3デニールなどの比較的細いもの
を用いるのがよい。
本発明の芳香族ボリアミド繊維はステープルの形で基布
巾に含有されていると、より高い柔軟性と樹脂(ゴムを
含む)接着性の実現に優れた効果を発揮する。特に本発
明の雨具には薄くて柔軟で、しかも引裂抵抗性、耐切創
性においても高い性能が要求されるので、該ステープル
よりなるスパン糸を用いて基布を構成するのがよい。該
ステープルの基布巾の含有量は多ければ多いほど、前述
の性能は高くなるが、基布を構成する編織物中、少なく
とも20重量%、好ましくは30重量%以上、特に好ま
しくは50重量%以上含有しているのがよい。
また、本発明の防水シートを構成する基布として、芳香
族ポリアミド繊維のフィラメント糸で構成した編織物を
用いると、嵩の低い、引裂抵抗性の高いものが得られる
。特に本発明の雨具として、かかるフィラメント糸を含
有させた編織物を用いると、薄くて、引裂抵抗性の高い
性質を得ることができる。しかし、かかるフィラメント
糸を多く含有せしめると、耐切創性と樹脂接着性が低下
する傾向を示すようになる。したがって、高い引裂抵抗
性を望む場合はできるだけフィラメントリッチ(100
%を含む)に、また、軽くて、樹脂接着性、耐切創性の
高いものを望む場合には、フィラメントを少なく(0%
を含む)シ、ステープル繊維、スパン糸を多く配合する
よう考慮すればよい。
特に、薄くて軽く、それでいて樹脂接着性、耐切創性な
らびに引裂抵抗性もそれ相当に満足するものを要求する
場合には、基布として、芳香族ポリアミド繊維よりなる
ステープル(スパン糸)とフィラメント糸とを混用した
編織物を用いればよく、かかる態様のものは本発明の雨
具として特に優れた性能を示す。
本発明の防水シートを構成する基布としては、上述のよ
うな芳香族ポリアミド繊維を適当量含んでなることが重
要であり、80重量%以上含有することが望ましい。す
なわち、該基布を構成する編織物中に芳香族ポリアミド
繊維が少ないと引裂抵抗性も耐切創性も低下していく傾
向にあって好まし《ない。
本発明はかかる防水シートは、その好ましい用途の一つ
として、雨具に用いることができるものである。該防水
シートを雨具に用いる際には、それぞれ各種分野の雨具
に具体的に要求される特徴に応じて、前述のようにフィ
ラメントリッチにしたり、あるいはステープルリッチに
したり、フィラメント糸(フィラメント)とスパン糸(
ステープル)との適宜な混用にするなどの態様を採用す
ることができる。
ステープルとフィラメントとを混用する方法としては、
(1)経フィラメント糸・緯スパン糸使い、(2)(1
)の逆使い、(3)経・緯ともあるいは経・緯のいずれ
かをフィラメント糸とスパン糸の混用使い、(4)ステ
ープルとフィラメントとのコアスパン糸やシエニール糸
などの混用糸使い、さらにこれらを併用した糸使いなど
があげられる。
上記混用方法でも多数の方法があり、たとえば(3)の
方法でも、フィラメント糸とスパン糸との1本交互や2
本交互などにする方法や、フィラメント糸1本と、スパ
ン糸2本または3本を混用するなどの各種の応用方法が
あり、必要に応じて適宜採用することができる。
本発明の防水シートや雨具には、芳香族ポリアミド繊維
に加えて適宜他の繊維が風合いをよくするためなどの目
的で用いられていてよく、以外の繊維としては、通常の
合成繊維、たとえばボリアミド系繊維、ポリエステル系
繊維、ポリアクリロニトリル系繊維などや、天然繊維、
たとえば木綿、麻、羊毛、絹などが付加されて用いられ
ていてもよいものである。これらの繊維は本発明の範囲
を損なわない範囲内で適宜芳香族ポリアミド繊維、糸と
混用されて用いられ得るものであり、特に、よりファッ
ション性の高いものなどをねらう雨具用途などの場合に
は、引裂抵抗性や耐切創性を少し犠牲にして基布巾60
重量%程度さらには80重量%程度くらいまでの効率で
混用させてもよいものである。もちろん、該他の繊維の
混用率が20重量%以下程度でない場合には、十分に高
い引裂抵抗性と耐切創性をもつ雨具を実現することもで
きる。該他の繊維は、それらのステープル、フィラメン
トならびにそれらの混用糸、仮ヨリ糸、加工糸、空気交
絡糸などを適宜用いることができる。
本発明の防水シートの基布を構成する糸の繊度は、該防
水シートの用途に応じて適宜定めればよいが、たとえば
、雨具用としては、好ましくは50〜1000デニール
または5〜50番手(綿番手)、さらに好ましくは10
0〜400デニールまたは10〜30番手の範囲の比較
的細目のものがよい。
本発明の防水シートの基布における編織密度は、用途な
らびに上記糸の太さなどに応じて定めればよいが、たと
えば本発明の雨具では好ましくは10〜80本/inc
hの範囲とするのがよい。
本発明でいう編織物とは別に組織に左右されるものでは
なく、たとえば編物では経編、横綱のいずれでもよく、
織物では平織、朱子織、綾織・などの組織のものなどが
あげられる。特に雨具用としては平織が薄くて取扱いや
すいので好ましい。
本発明の防水シートの防水性は、主に合成樹脂またはゴ
ムの層によってもたらされ、かかる合成樹脂としては、
たとえば、代表的には、ポリ塩化ビニル、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、ポリウレタンなどを用いることがで
き、またゴムとしては、たとえば天然ゴム、ニトリルゴ
ム、ネオプレンゴム、スチレンブタジエンゴムおよびシ
リコーンゴムなどを用いることができるが、これらに限
定されるものではない。
かかる樹脂やゴムはコーティング法、ラミネート法、デ
ィッピング法、スプレー法などの適宜の方法により、基
布を構成する編織物の少なくとも片面に付与される。
さらに、本発明で重要なことは、かかる合成樹脂または
ゴムからなる樹脂層を、良好な紫外線遮蔽効果を有する
ものとして構成させた点である。
この紫外線遮蔽層は、紫外線の透過率が小さいものとす
るほど好ましく、好ましくは10%以下、さらに好まし
くは5%以下、特に好ましくは3%以下という遮蔽効果
を有するものとせしめることが好ましい。
かかる紫外線透過率は、分光光度計を用いて測定するこ
とができ、たとえば日立製作所製330型分光光度計を
用いて測定できる。本発明においては、該紫外線透過率
は、紫外線発光源と受光部との間に試験片(樹脂膜)を
設置し、波長300〜450nmまでスキャンさせたと
き、この試験片を透過して受光される紫外線量を検知し
てチャートに読み取らせ、ブランク(100%透過)ベ
ースラインの透過面積と試験片の吸光ラインの透過面積
との面積比率から透過率を求める。
芳香族ボリアミド繊維は、一般に、波長450nm以下
の紫外線領域の光線によって劣化する欠点を有する。た
とえば自然光の波長領域は300++m以上であるから
、本発明の防水シートを屋外で使用すると該繊維は劣化
されることになり、かかる劣化を防止するには、波長3
00〜450nmの領域の光線を該遮蔽層によって十分
に遮蔽することが重要である。
特に、かかる紫外線遮蔽効果を有する層を得る方法とし
ては、上述の樹脂層を着色する方法や、該樹脂層に紫外
線吸収剤を混入するなどの方法やこれらの併用方法があ
る。
たとえば、樹脂層を着色する方法では、顔料を1〜10
部程度混入させれば良く、簡単で、かつ好みの色にでき
るという利点がある。たとえばアルミニウム含顔料など
のような光輝性の顔料を用いるとファッジョン性も付与
できる。
この遮蔽層が薄い場合は、それだけ紫外線が透過しやす
いので、それだけ顔料を多く配合するなどの配慮を適宜
すればよい。
また、合成樹脂またはゴムに含有させる紫外線吸収剤と
しては、ベンゾフエノン系のものとペンゾトリアゾール
系のものとが代表的なものである。
ペンゾフエノン系の紫外線吸収剤は波長約360nm以
下の紫外線を吸収し、ペンゾトリアゾール系の紫外線吸
収剤は波長約390nm以下のものを吸収する。かかる
紫外線吸収剤は樹脂またはゴムに、好ましくは0.1重
量%以上、さらに好ましくは0.3重量%以上配合され
る。
かかるベンゾフエノン系紫外線吸収剤としては、たとえ
ば、2−ヒドロキシ−4−メトキシーペンゾフエノン、
2.2 ’ ,4.4’−テトラヒドロキシーペンゾフ
エノンなどがあり、また、ペンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤としては、たとえば2−(2−ヒドロキシ−5−
メチルーフェニル)一ベンゾトリアゾールなどがある。
なお、紫外線吸収剤は、一般に波長約390nm以下の
短い波長に対しては効果があるが、それより長い波長の
紫外線の吸収性に乏しいので、前記顔料と併用するのが
好ましい。
本発明の前記樹脂には、さらにフッ素系化合物やシリコ
ン系化合物からなる通常の撥水剤や撥水性樹脂を混用す
ることもできるし、該樹脂層の表面にこれらの薬剤また
は樹脂をトップコーティングすることもできる。
本発明の防水シートは、JIS L 1096のA−1
法で測定される引裂強力で表わしたとき、概して7 k
g以上、さらに高くは10kg以上であるという良好な
引裂抵抗性を有するものである。したがって極めて過酷
な条件での使用に充分耐える特徴を有するので、土木建
築分野、農林水産分野などの防水シートや雨具に好適で
ある。
本発明の防水シートは各種の用途に適用できるが、上述
のように、良好な引裂抵抗性と引裂強力特性を有するの
で、特に本発明の雨具として使う場合は、積層シート全
体の厚さを0.1〜1m+r+程度、目付は100〜7
00g/%程度という比較的薄目で軽く動きやす《、作
業性、運動性の良い雨具を実現させるものである。
[実施例] 本発明をさらに実施例により説明する。
実施例1 単繊維の引張強度が22g/dであるパラ芳香族ポリア
ミド繊維の紡績糸(綿番手30番)を用いて、経緯密度
34本/inchの平組織の織物を製造した。
次にポリ塩化ビニール樹脂100部に対してDOP60
部、エポキシ系可塑剤5部、Ba−Cd安定剤およびペ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.3部、青色顔料1
部混入した樹脂組成物を用いて、先に製造した織物の両
面にコーティング加工により、遮蔽層を形成して本発明
にかかる防水シートを製造した。
このシートは厚さ0.4mm,目付374g/一で、前
述の定義による遮蔽層の紫外線透過率は0.87%であ
り、経方向の引裂強力(JIS  L1096の引裂強
力のA−1法)は11.8kgであった。また、遮蔽層
の剥離強力(JIS  K6772の剥離強力)は2.
60kgであった。
このシートを融着縫製して雨具を製造した。この雨具は
、雨から身体を保護するという雨具としての本来の機能
を有することはもちろんのこと、柔らかくて軽く、作業
性が極めて良くまた丈夫で、耐切創性も189gと優れ
ていた。
ここで、耐切創性は次のようにして測定した。
すなわち、枠体の中央部に約3mmの間隔で2枚の試料
シートを把持し、この試料シートのスリット部から、角
度60度である2辺に刃のある刃鋼の刃を垂直に立てて
当て、この刃先に荷重をかけていったときの、該試料シ
ートが切創される荷重重量で表わす。
実施例2 単繊維の引張強力が22g/dであるパラ芳香族ボリア
ミド繊維からなるフィラメント糸(200デニール)で
経緯密度34本/inchの平組織の織物を製造した。
次に実施例1と同一組成のポリ塩化ビニル樹脂を該織物
の両面にコーティングし、防水シートを製造した。
このシートは厚さ0.26mm,目付2 3 0 g/
イで遮蔽層の紫外線透過率は1.18%であった。
このシートは良好な防水特性を有し、かつ、経方向の引
裂強力が19.8kgと非常に良好なものであったが、
遮蔽層の耐一久性については、実施例1のスパン糸使い
のものに比べて同層の剥離強力が小さく劣るものであっ
た。
実施例3 単繊維の引張強度が22g/dであるパラ芳香族ボリア
ミド繊維からなる紡績糸(綿番手30番)とフィラメン
ト糸(400デニール)を用い、経緯とも1本交互の密
度30本/inchの平組織の織物を製造した。
次に実施例1で用いたのと同様の樹脂にオレンジ色の顔
料1部を混入し、先に製造した交織織物の両面にラミネ
ートし、防水シートを製造した。
このシートは、厚さ0.47mm,目付436g/dで
遮蔽層の紫外線透過率は1.82%であり、経方向の引
裂強力は22.5kgで、遮蔽層の剥離強力は2.1k
gであった。
このシートで縫製した雨具は、実施例1と同様に柔軟で
軽《作業性も良いものであった。
比較例 単繊維の引張強度が8g/dであるナイロン66繊維か
らなる紡績糸(綿番手30番)とフィラメント糸(40
0デニール)を用い、経緯とも1本交互の密度30本/
inchの交織平織物を製造した。
次に実施例3で用いたのと同一の樹脂組成物を同一条件
で、上記織物の両面にラミネートし、防水シートを製造
した。
このシートは、厚さ0.55mm,目付430g/イで
遮蔽層の紫外線透過率は1.82%であり、経方向の引
裂強力は18.1kgで、遮蔽層の剥離強力は3.5k
gであった。
このシートで縫製した雨具は実施例1と同様に柔軟で軽
く作業性も良いものであった。しかし、この雨具は実施
例1のものより耐切創性が106gと極めて低かった。
[発明の効果] 本発明の防水シートは、引裂抵抗性と耐切創性とを同時
に満足するものであり、さらに本発明の雨具は軽量で柔
軟性に富み、運動特性に優れ作業がしやすく安全性が高
いという特徴を有する。
本発明によれば、柔軟で耐切創性に優れているので、各
種第一次産業分野やスポーツおよびレジャー用の防水ウ
エアや雨具、さらにその用品など防水性の要求されるシ
ート素材や雨具として有効に用いることのできる新規な
シートと雨具が提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の防水シートの構造例を示
した概略モデル断面図である。 第1図(a)は、糸条が相互に分離し、かつ糸条の周囲
に空気層を持ったシートの例であり、第1図(b)は片
面のみに樹脂を積層したシートの例を示したものである
。 第2図(a)と(b)は、フィラメント糸とスパン糸と
の混用織物からなるシート構造例を示したものであり、
第2図(a)は1本ずつ交互に、第2図(b)はフィラ
メント糸1本に対してスパン糸3本を配列し用いた混用
織物からなるシート例である。 1・・・芳香族ポリアミド繊維糸条 2・・・樹脂層(遮蔽層) 21・・・フィラメント糸 22・・・スパン糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族ポリアミド繊維を編織物中小なくとも80
    重量%用いて構成された編織物からなる基布の少なくと
    も片面に合成樹脂またはゴムからなる紫外線遮蔽層が設
    けられた積層シートであって、該積層シートの経または
    緯方向のうち少なくとも一方向の引裂強力が7kg以上
    であることを特徴とする防水シート。
  2. (2)少なくとも芳香族ポリアミド繊維を含んでなる編
    織物で構成された基布の少なくとも片面に合成樹脂また
    はゴムからなる紫外線遮蔽層が設けられてなる積層シー
    トであって、かつ該積層シートの厚さが0.1〜1mm
    、シート目付が100〜700g/m^3であるシート
    を用いて構成されたことを特徴とする雨具。
  3. (3)少なくとも芳香族ポリアミド繊維を含んでなるス
    パン糸を用いて製編織された基布の少なくとも片面に合
    成樹脂またはゴムからなる紫外線遮蔽層が設けられてい
    る積層シートよりなり、かつ芳香族ポリアミド繊維のス
    テープルは基布全体中少なくとも20重量%含有されて
    いることを特徴とする雨具。
  4. (4)少なくとも芳香族ポリアミド繊維ステープルを含
    んでなるスパン糸とフィラメント糸とを混用して製編織
    された編織物よりなる基布の少なくとも片面に、合成樹
    脂またはゴムからなる紫外線遮蔽層が設けられた積層シ
    ートを用いて構成されたことを特徴とする雨具。
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