JPH08326030A - 土木マット - Google Patents

土木マット

Info

Publication number
JPH08326030A
JPH08326030A JP14808595A JP14808595A JPH08326030A JP H08326030 A JPH08326030 A JP H08326030A JP 14808595 A JP14808595 A JP 14808595A JP 14808595 A JP14808595 A JP 14808595A JP H08326030 A JPH08326030 A JP H08326030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
fabrics
twisted
woven fabric
civil engineering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14808595A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Nakanishi
慎吾 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Trading Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Trading Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Trading Co Ltd filed Critical Kuraray Trading Co Ltd
Priority to JP14808595A priority Critical patent/JPH08326030A/ja
Publication of JPH08326030A publication Critical patent/JPH08326030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水流、潮流の大きい場所でまくれ上がること
なく、安定に使用することができ、取扱性の良好であ
る、織物からなる見かけ密度の大きい土木マットを提供
するものである。 【構成】 単線の線径が400μm以下である金属繊維
が合成繊維等他の繊維と交撚もしくは交織された透水性
織物からなる土木マットであり、織物重量に対する金属
繊維重量が30%〜90%、好ましくは40%〜80%
であって、該織物の見かけ密度が0.8以上、好ましく
は0.9〜1.5であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木マットに関するも
のであり、特に水流、潮流の大きい場所で安定に使用す
ることができる高比重マットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の土木マットは、合成繊維織物又は
不織布から構成され、土砂の洗掘防止、吸い出し防止、
護岸あるいは沈床等に多く用いられている。これらの用
途では割石(捨石)又はテトラポット等を積み重ねる時
に必要な耐衝撃性と強力、土砂等を遮断し水を透過する
いわゆる濾過性が要求され、特に高い耐衝撃性、強力と
濾過性(フイルター性)が求められる場合には、多重織
物が有効とされている。また、多重織物は割石又はテト
ラポット等が置かれたとき布が受ける圧縮力に対して抵
抗が大きく、安定な護岸あるいは沈床等を形成すること
ができる点で大きな特徴がある。
【0003】しかしながら、当然のことながら土木マッ
トは自然環境の中で使用されるため、従来の織物等の布
帛はたとえ多重織物であっても、水流や潮流の大きい場
所に敷設された場合、水流によってマットが河床あるい
は海底よりまくれ上がり、マット上に割石等を置く作業
をスムースに行うことが困難であるという問題を有して
いた。このため、織物に部分的に例えば5mm径の鉄等
の金属ロッドを組み込むことが考えられているが、織成
によって該ロッドを組み込むことは不可能であるため、
一本一本ロッドを織物に取り付けていく必要があり、簡
単に製造することができず、しかもマット自体が剛体と
なるため取り扱いが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水流や潮流の大きい場
所での使用に際しても、水流によるまくれ上がりを生じ
ることがなく、簡単かつ低コストで製造が可能であり、
柔軟であって現場での取扱性に優れ、工事が容易に行え
る土木マットを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、単線の線径が
400μm以下である金属繊維が他の繊維と交撚もしく
は交織された透水性織物であって、織物重量に対する金
属繊維重量が30%〜90%であり、該織物の見かけ密
度が0.8以上であることを特徴とする土木マットであ
り、さらに好ましくは該織物が多重織物であり、織物重
量に対する金属繊維重量が40〜80%、織物の見かけ
密度が1.0以上である土木マットである。
【0006】一般に、ポリオレフイン系繊維を除いて、
繊維の比重は1.0以上であるが、通常用いられている
繊維織物からなる土木マットの見かけ密度は1.0を大
きく下回っている。この理由は、織物の透水性を確保す
るため糸あるいは織物には糸の繊維間隙(空隙)及び織
物組織間の空隙を多く存在させるからであり、一般に土
木マットの見かけ密度は0.3〜0.5程度である。特
に土木用マットの織物はフイルター効果を期待されるた
め、織物の空隙は通常の織物より多く、したがって、高
比重のものは得にくい。
【0007】本発明では、金属繊維を使用することによ
って織物の見かけ密度(重量)を高めんとしたものであ
り、その単線の線径が400μm以下のものを特定的に
使用する。線径が400μm以上になると金属繊維の曲
げ硬さが大きくなり、工業上織物を製織することが困難
となり、好ましくは350μm以下の線径を有するもの
を使用する。
【0008】金属繊維の材質としては、比重、取扱性
(曲げ硬さ)、環境への安全性、価格等を考慮して、
銅、シンチュウ、鉄、ステンレス等が単独または混合し
て使用されるが、中でも軟鉄、軟質ステンレスがよい。
該金属繊維は、他の合成繊維等との交撚または交織によ
って製織される。これによって、土木マットとしてのあ
る程度のボリュウムを出してフイルター効果を高め、必
要な耐衝撃性、強力を織物に与えることができる。交織
の場合は、特に金属繊維を経糸に配列するとき、製織効
率を損なうことがない。
【0009】また、金属繊維は、織物重量に対して30
重量%以上とすることが望まれ、これ以下では通常のマ
ット用の織物組織によって水流でまくれ上がりがないよ
うな高比重、すなわち本発明で目的としている見かけ密
度0.8以上の織物を簡単に得にくい。本発明では金属
繊維の重量比を45重量%以上とすることが特に好まし
い。また、金属繊維の重量比を90%以下、好ましくは
80%以下に抑えることによって、他の合成繊維等によ
るボリュウムアップと補強効果によってフイルター性、
耐衝撃性、強力の向上が達成される。
【0010】金属繊維と併用される他の繊維としては、
天然繊維、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、アラミ
ド、ポリアリレート繊維等の合成繊維があげられるが、
強度、伸度、耐衝撃性を考慮するとポリエステル繊維特
にそのフイラメントヤーンが好ましく、単繊維デニール
が5〜30d、ヤーンのトータルデニールとして500
〜10000dのものが特に有効である。
【0011】本発明の織物の組織は、汎用の平織、綾
織、2/2斜子織等でもよいが、土木マットとしてのフ
イルター性能、耐衝撃性、強力等のバランスを考慮する
必要があり、この点で、多重織特に3重織、場合によっ
ては蜂巣織組織を採用することが望ましい。
【0012】本発明の織物は、最終的に見かけ密度を
0.8以上とすることが望まれ、これ以下では、河床、
海底に敷設されたとき、水流等によるまくれ上がりを十
分に防止できず、割石、テトラポット等の設置作業効率
はほとんど改善されない。このような織物は、前記のよ
うに金属繊維により、適宜の織密度を選択して織成する
ことによって得ることができる。土木用マットとしての
フイルター性を考慮すると、好ましい見かけ密度は0.
9〜1.5、より好ましくは1.0〜1.5である。図
1は、本発明の3重織物からなる土木用シートの断面例
図であり、1は経糸、2は緯糸である。
【0013】なお、織物の見かけ密度は、織物単位面積
当たりの重量(g)を織物の単位面積当たりの見かけ体
積(cm3)で除した値あり、織物の見かけ体積を求め
るための織物厚さは、JISL−1096によって測定
する。
【0014】
【実施例】
実施例1:直径250μmの軟質ステンレス線(比重
7.9)3本とポリエステルマルチフイラメントヤーン
(1500d/192f)4本とを45t/mで合撚し
て交撚糸とし、この交撚糸を経糸に用い、ポリエステル
マルチフイラメントヤーン(1500d/192f)3
本を90t/mで撚った糸を緯糸として、経緯糸密度4
0本/in×39本/inの3重織物を製織した。該織
物の厚さは3.3mm、目付は3800g/m2であ
り、見かけ密度は1.15(金属繊維重量比:50%)
であり、この織物を潮流3ノットの海底(水深5m)に
敷設したが、潮流によるまくれ上がりは見られなかっ
た。
【0015】実施例2:直径300μmの軟質ステンレ
ス線(比重7.9)をクリールスタンドに立てて経糸と
して準備した。一方、ポリエステルマルチフイラメント
ヤーン(1500d/192f)3本を60t/mで撚
糸した糸を経糸ビーム上に整経した。該ステンレス線2
本とポリエステルヤーンとを引き揃えて綜絖の同一メー
ル及び筬の同一羽に通し、経糸として配列し、ポリエス
テルマルチフイラメントヤーン(1500d/192
f)3本を60t/mで撚った糸を緯糸として、経緯糸
密度33本/in×30本/inの3重織物を製織し
た。該織物の厚さは3.0mm、目付は3620g/m
2であり、見かけ密度は1.21(金属繊維重量比:6
5%)であり、この織物を潮流4ノットの海底(水深1
0m)に敷設したが、潮流によるまくれ上がりは見られ
なかった。
【0016】実施例3:直径200μmの軟質ステンレ
ス線(比重7.9)3本とポリエステルマルチフイラメ
ントヤーン(1500d/192f)4本を50t/m
で合撚して交撚糸とし、この交撚糸を経糸に用い、ポリ
エステルマルチフイラメントヤーン(1500d/19
2f)3本を90t/mで撚った糸を緯糸として、経緯
糸密度30本/in×33本/inの3重織物を製織し
た。該織物の厚さは3.0mm、目付は2550g/m
2であり、見かけ密度は0.85(金属繊維重量比:3
7%)であり、この織物を潮流2ノットの海底(水深5
m)に敷設したが、潮流によるまくれ上がりは観察され
なかった。
【0017】比較例:ポリエステルマルチフイラメント
ヤーン(1500d/192f)4本に60t/mの撚
をかけて経糸及び緯糸とし、経緯糸密度30本/in×
27本/inの3重織物を製織した。該織物の厚さは
3.1mm、目付は1690g/m2であり、見かけ密
度は0.55であった。この織物を潮流3ノットの海底
(水深5m)に敷設したが、潮流によるまくれ上がりが
起こった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、金属繊維を用いて見か
け密度が大きく、しかも十分な透水性、耐衝撃性、強力
を有する織物からなる土木マットを、製織によって簡単
に得ることができ、水流、潮流の早い河床、海底に敷設
したとき、水流によってまくれ上がることがほとんどな
く、割石、テトラポット等を載置する工事等において何
ら支障を生じることがないため、工事の効率を高めるこ
とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土木マットの断面例図である。
【符号の説明】
1:経糸 2:緯糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単線の線径が400μm以下である金属
    繊維が他の繊維と交撚もしくは交織された透水性織物か
    らなり、織物重量に対する金属繊維重量が30%〜90
    %であって、該織物の見かけ密度が0.8以上であるこ
    とを特徴とする土木マット。
  2. 【請求項2】 織物が多重織物であることを特徴とする
    請求項1に記載された土木マット。
  3. 【請求項3】 織物重量に対する金属繊維重量が40〜
    80%である請求項1又は2に記載された土木マット。
  4. 【請求項4】 織物の見かけ密度が0.9〜1.5以上
    である請求項1、2又は3に記載された土木マット。
JP14808595A 1995-03-24 1995-05-22 土木マット Pending JPH08326030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14808595A JPH08326030A (ja) 1995-03-24 1995-05-22 土木マット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-91764 1995-03-24
JP9176495 1995-03-24
JP14808595A JPH08326030A (ja) 1995-03-24 1995-05-22 土木マット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08326030A true JPH08326030A (ja) 1996-12-10

Family

ID=26433206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14808595A Pending JPH08326030A (ja) 1995-03-24 1995-05-22 土木マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08326030A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239330A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Teijin Techno Products Ltd 土木用マット
JP2017155509A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 朝日精機株式会社 石詰め袋
JP2020112029A (ja) * 2020-04-24 2020-07-27 朝日精機株式会社 石詰め袋

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239330A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Teijin Techno Products Ltd 土木用マット
JP2017155509A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 朝日精機株式会社 石詰め袋
JP2020112029A (ja) * 2020-04-24 2020-07-27 朝日精機株式会社 石詰め袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW387961B (en) Binding composite braid fabric
EP2423359B1 (en) Industrial fabric
KR101174102B1 (ko) 화이바스톤 망지용 스트링을 제조하기 위한 원사 꼬임 장치와 그에 의해 제조되는 화이바스톤 망지용 스트링, 및 상기 스트링을 이용하여 직조되는 화이바스톤 및 그 직조방법
JPH08326030A (ja) 土木マット
WO2019015033A1 (zh) 一种耐久加筋滤网及其制作方法
JP3423866B2 (ja) 風量が調節可能な防風シート
KR100324502B1 (ko) 텍스타일 지오그리드
JPS6225110Y2 (ja)
JP4321201B2 (ja) 土木資材用シート
JP2007169836A (ja) ブロックマット用シート
JPH08326031A (ja) 土木用マット
JP2013028967A (ja) 主として瓦礫を用いたふとん篭
EP0021467A1 (en) Woven mat
JP2592292B2 (ja) 土木用網
CN215366185U (zh) 一种新型碳纤维网格结构
JP2930842B2 (ja) 防水・防御用基布
CN220952308U (zh) 土工布
JPH05272027A (ja) 収縮性織物、固定具及び水中張設構造物
JPH09100527A (ja) 重層構造ジオグリッド
JPH0921123A (ja) 水中構造物の洗掘防止材
JPH10311036A (ja) 土木建築用シ−ト及び敷設方法
JPS6225111Y2 (ja)
JPS607379Y2 (ja) 土木工事用マツト
JPH0625382U (ja) 織 物
JPS6317341Y2 (ja)