JPS622503A - 静止誘導電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は変圧器やりアクドル等の静止誘導電器に関する
もので、特にタンク外側面に設けた補強ビーム間及び補
強ビームと基礎間をしや音板で覆って機器本体から発す
る騒音を低減する防音装置に関するものである。

［発明の技術的背景とその問題点］ 近年、建設用地の制約から市街地に隣接して変電所等が
建設される場合が多くなり、そこに設置される変圧器や
りアクドル等の静止誘導電器から発生する騒音を低減し
環境保全を計る必要性が強くなって来た。

静止誘導電器の機器本体を構成する鉄心あるいはコイル
から発生する＠肋は主として磁気ひずみ、磁気吸引力等
により生じ、この撮動はこれらの鉄心、コイルを収納す
るタンクに絶縁油を介して伝わり、このタンク外表面よ
り騒音となって大気中に放散される。このためこのよう
な静止誘導電器には防音装置が必要となり、この種防音
装置としては一般に静止誘導電器のタンク周囲を基礎上
に独立して設置された鉄板製の防音タンクで覆って騒音
をしや音すると共に防音タンク内面に吸音材奪取付け機
器本体から発生した騒音を吸収することにより騒音を低
減する構造がとられる。この防音構造は防音タンクを静
止誘導電器のタンクの外周に独立して配置するため据付
スペースの増大や、ブッシングや冷却器等の付属設備を
貫通させるための面倒な構造が必要となり、また、現地
据付工期、組立、輸送費等の増大を生ずる欠点があった
。

［発明の目的］ 本発明は以上のような欠点を除去し据付スペースの縮小
化を計り、構造が簡単で組立、輸送が容易で且つ防音効
果のより大きな静止誘導Ｎ器を得ることを目的とする。

［発明の概要］ 本発明は以上の目的を達成するために、鉄心、コイルよ
り成る機器本体を絶縁油と共にタンク内に収納し、この
タンク外側面に縦方向に間かくをおいて複数個の補強ビ
ームを取付けると共に、一端を補強ビームに固着した複
数個の支持金具により補強ビーム間を覆うようにじゃ音
板を取付け、補強ビーム部以外のタンク外側面を間隔を
おいてし？音板で覆い前記支持金具の剛性、支持スパン
長、個数をし冑音板の質量に対して適宜変えることによ
りじゃ音板支持系の振動低減を計り、騒音を低減し、さ
らに最下端の補強ビームと静止誘導電器が設置される基
礎との間に同様のしゃ音板を取り付けこれにより機器本
体からの騒音をしや音するようにしたことを特徴とする
ものである。

［発明の実施例］ 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第２
図に示すように静止誘導電器のタンク４は鉄心１、コイ
ル２より成る機器本体を絶縁油３と共に収納するもので
、薄い鉄板で箱状に構成されている。また絶縁油３をタ
ンク内注油する際の真空圧力に耐えるためのタンク４の
外側面に縦方向に間かくをおいて複数個の補強ビーム５
がその外周に沿って取付けられ薄鉄板で形成されたタン
ク４の側板４△を補強している。

このような構成の静止誘導電器において、運転中に生ず
る鉄心１の磁歪現象あるいはコイル２の撮動は絶縁油３
を介してタンク側板４Ａおよびタンク底板４Ｂに伝わり
点１１Ｖ＋　、Ｖ２で示すように振動させ騒音となり空
気中に放散される。ここで薄鉄板で形成され剛性の小さ
なタンク側板４Ａは撮動が最も大きくこのタンク側板４
Ａが主として騒音源となるが剛性の高い補強ビーム５部
分の１辰動は小さく、この部分からの騒音の放散はほと
んどない。またタンク下端部はタンク側板４Ａから直接
放散される騒音と、静止誘導電器の設置される基礎７か
らの反射騒音が重なること、またタンク底板４Ｂは直接
機器本体の振動が伝わるためより騒音レベルが高くなる
。

本発明は第１図に示すように鉄心１、コイル２から成る
機器本体を収納するタンク外側面に縦方向に間かくをお
いて補強ビーム５を複数個取付けると共にこの補強ビー
ム５問および補強ビーム５と基礎７間にまたがりタンク
側板４Ａの外側面にビーム高さ分の間隔を保ちこれを覆
うようにしヤ音板８を取り付ける。し≠音板８の支持は
第３図に示すように補強ビーム５あるいはベース６に一
端を固着し片持支持するよう突出した薄板鉄板で形成し
た支持金具９にしヤ音板８の端部を固定ボルト１３で締
付け固定する。

ここで第３図に示すように質ｍＷのしゃ音板８を曲げ剛
性Ｅ１．支持スパン長１なる支持金具９Ｎ個で支持した
場合、振動角周波数ω０で撮動する補強ビーム５、ベー
ス６からしや音板８への振動伝達率では（１）式で求め
られる。

（１）式よりじゃ音板支持系の撮動低減はしヤ音板８の
質量Ｗに対する支持金具９の剛性Ｅｌ、支持スパン長ｌ
、個数Ｎにより制罪可能である。またじゃ音板８に適当
な重さの質Ｉ調節体を１２を取付けることにより、さら
に振動低減量の精度を高めることが出来る。またしヤ音
板８の固定は固定ボルト１３によるため振動低減の調節
が容易となり秀れた実用性を有する。

本発明のしゃ音板８は支持金具９との固定部分以外では
直接補強ビーム５に接触させず一定間隔Ｓを保つが、こ
の間隔部分には振動減衰特性の高いゴム等の弾性シール
材１０を挿入することで密閉シールするため、タンク側
板４△、タンク底板４Ｂからの騒音放散を十分にしゃ断
することが可能となる。また弾性シール材１０はその外
面をしや音板８の縁部で覆う構成とすることにより外部
からの損傷を防止し耐候性も向上する。なお、しヤ音板
８で囲まれた補強ビーム５間の空間１４には音圧上昇を
防ぐため第４図、に示すように吸音板１１を挿入するこ
とでより騒音低減効果を高めることが出来る。

なお、最下端の補強ビームと基礎７との間に配置したじ
ゃ音板８は輸送限界、輸送作業等に支障となる場合は固
定ボルトを外すことにより容易に分解、現地再組立が可
能である。

このような構成の防音装置によれば約１０ｄＢ程度の騒
音低減効果を得ると共に従来の二重防音タンク装置に比
べ次の大きな効果が得られる。

■　しヤ音板８は補強ビーム５面に近接して取付けるた
め外形寸法が小さくなり防音タンクも不要となり据付ス
ペースが削減出来る。

■　しゃ音板８を基礎７まで伸ばすことにより、最も騒
音レベルの高いタンク下端部分を覆うため、騒音低減効
果をより一層高めることが可能となる。

■　しゃ音板８の大半は工場で組立てたまま、輸送出来
るので据付工期の短縮、輸送費の低減が計れる。

■　しヤ音＃ｉ８は騒音低減量に応じ取付面積を限定出
来るので、材料費、組立費を低減し経済的となる。

■　しゃ音板８の固定を部分的な固定ボルト締付として
いるため騒音低減制御が容易で、かつ強度的に弱い弾性
シール材をしゃ音板８の縁部で覆うため十分な損傷防止
と耐候性を有し実用性に秀れる。

■　防音タンクが不要となるのでこれをブッシング等が
貫通することがないので構造が簡単になる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、鉄心、コイルより成る
機器本体を絶縁油と共にタンク内に収納し、このタンク
の外表面に縦方向に間かくをおいて複数個の補強ビーム
を取付けるとともに、前記補強ビームあるいはベースに
一端を固着した複数個の支持金具により補強ビーム間お
よび補強ビームと基礎間にじゃ音板を取付け、補強ビー
ム以外のタンク側面を間かくをおいでしゃ音板で覆い前
記支持金具の剛性、支持スパン長、個数等をしや音板の
質邑に対し適宜変えるようにしたので、しヤ音板支持系
の振動低減が計れ、据付スペースが小さく、組立、輸送
が容易で、且つ防音効果のより大きい静止誘導電器を得
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第２図は本発
明の一実施例を説明するための正面図、第３図、第４図
は本発明におけるしヤ音板の取付状態を示す拡大図であ
る。 １・・・鉄心、２・・・コイル、３・・・絶縁油、４・
・・タンク、５・・・補強ビーム、６・・・ベース、７
・・・基礎、８・・・しヤ音板、９・・・支持金具、１
０・・・弾性シール材、１１・・・吸音材、１２・・・
１４量調節体、１３・・・固定ボルト、１４・・・しゃ
音空間。 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）機器本体を絶縁油と共に収納したタンクの外側面
   に縦方向に間隔をおいて複数個の補強ビームを取り付け
   た静止誘導電器において、前記補強ビーム間及び最下端
   の補強ビームと基礎との間にしや音板を取り付け前記補
   強ビーム部以外のタンク側面をしゃ音板で覆うようにし
   たことを特徴とする静止誘導電器。
2. （２）しゃ音板が質量調節体を有していることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の静止誘導電器。