JPS5895806A - 静止誘導電器の防音装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は変圧器、アクドル等のような静止誘導電器のタ
ンクから発生する騒音を低減する防音装置に関する。

最近のように都市部の拡大によって住宅地が発変電所に
近接して建設されるようになるに伴ない変圧器などの静
止誘導電器に対する低唇音化の要求が強くなってきた。

静止誘導電器の騒音は、鉄心の磁気ひずみによる電磁振
動が油などを介してタンクに伝達し、タンクから音とし
て空気中に放射されるもので、これを防ぐため、種々の
防止策がとられている。

例えば、変圧器をコンクリートや鉄板の防音建屋内に設
置してしや音あるいは吸音するものがあるが、この方式
では、静止誘導電器の据付面積の増大や製作費の上昇及
び工事期間の長期化など様様な欠点があった。

この欠点を解消して静止誘導電器を簡単に防音する方式
として、静止誘導電器の騒音に対して逆位相の音を出し
て騒音を打消す方式が提案されている（特公昭３３−４
１７号）が、この方式では多数の拡声器を必要とするだ
め、実用化に至っていない。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくシ、タ
ンクから発生する騒音を効果的に低減し得る静止誘導電
器の防音装置’ｋＷ供することにある。

この目的を達成するため、本発明は、タンクの外面に補
強はり等の構造材を介して取付けられだしゃ音板に振動
セ／すおよび加振機からなる振動低減装置を取付け、し
や音板に騒音の原因となるタンク表面の振動と逆位置の
制御力を加えることにより、タンクに直接制御力を加え
る場合に比べて、小さな制御力で振動を低減し得るよう
にしたことを特徴とする。

以下、本発明の一実施例を第１図および第２図について
説明する。

こ扛らの図においてぐ１は内部に変圧器本体を収納し、
絶縁油を充填した変圧器タンクで、その側板２上には複
数の補強ステー３が溶接によって固着されている。一方
、タンク１の外面の構造材である補強ステー３間には、
変圧器本体から絶縁油を介してタンク１に伝わる振動に
よる騒音を防ぐため、しや音板４が取付けられる。

しかし、このままでけしや音板４で覆われた側板２の振
動による騒音は充分減衰させることができるが、補強ば
り３の振動が直接しゃ音板４に伝達されて騒音を放射す
るだめ、騒音低減効果は殆んどない。

そこで、本実施例では、このしや音板４に振動センサ５
および加振機６を取付け、振動センサ５の検出信号を制
御信号発生器７に送り、この発生器７からの制御信号を
増幅器８を介して加振機６に加えるようにしている。し
たがって、補強はり３よりしや音板４に伝達された振動
は撮動センサ５によって検出され、この検出信号に応じ
た制御信号が発生器７により作成され、これが増幅器８
で増幅された後、加振機６に加えられて、しや音板４に
伝達された振動と逆位相の撮動が発生するため、しや音
板４の振動を低減することができる。

しや音板４に振動セッサ４および加振機５を取付ける構
造としては、例えば第２図に示すような構造とする。す
なわち、振動センサ５および加振機６を取付板９に保持
し、この取付板９を、その振動センサ５および加振機６
が穴１０を通してしや音板４と側板２との間の空間に位
置するように、しや音板４にボルト等で着脱自在に取付
ける。また、振動センサ５および加振機６からのリード
線１１．１２は穴１３を通して補強ステー３内に引入れ
た後補強ステー３内に配線し、他の振動センサおよび加
振機のリード線と一緒にして制御信号発生器７および増
幅器８に接続する。

本実施例によれば、次の如き諸効果が得られる。

（１）　じゃ音板４は強度部材ではなく、絶縁油。

絶縁ガスなどの圧力を受けることもないので、比較的薄
い板でよく、シたがって小さな制御力を加えるだけで振
動を防止することができる。

（２）振動センサ５および加振機６をしや音板４から容
易に取外すことができるので、その保守。

点検が容易である。

（３）振動センサ５．加振機６等の振動低減装置をタン
ク側板２と補強ばり３で囲まれる空間内に収納したので
、全体としてタンク寸法が太きくなることはなく、装置
をコンパクト化できるとともに、振動低減装置をしや音
板４および取付板９により密閉したので低減装置が雨水
等にさらされず、長寿命となる。

（４）−振動センサ５および加振機６のリード線１１．
１２を補強はり３内を通して配線したので、リード線用
の専用配管が不要になるとともに、雨水などの侵入を防
ぐこともできる。

また、第３図および第４図は本発明の他の実施例を示す
。この実施例では、しや音板４′ｆ：枠状はり１４およ
び可撓性のある薄板１５を介して補強はり３に取付けた
ものにおいて、振動センサ５および加振機６を取付はり
１６を介して枠状はり１４に取付けている。なお、振動
センサ５および加振機６は取付はり１６？：介すること
なく直接枠状はり１４に取付けてもよい。図中、１７は
点検蓋である。

このような構成では、枠状はり１４が重量体、薄板１５
がばねとして作用し、補強はり３からの振動伝達をこの
部分で防ぐことができる。そして、この防振効果を大き
くするには、薄板１５のばね定数を下げ、枠状は！１１
１４０重量を太きくすればよいが、強度９寸法などから
これらには限界がある。

そこで、この実施例では、前記のように加振機６を取付
はり１６を介して枠状はり１４に取付け、枠状はり１４
に逆位相の力を加えてその振動を低減し、結果的に枠状
はり１４に継がるしゃ音板４および点検蓋１７の撮動を
低減するようにしたものでるる。

加振機６を枠状はり１４に取付ける理由は、しや音板４
に比べて枠状はり１４は剛性が大きく一低減の対象とな
る周波数の範囲で固有振動数が少ししか現われないこと
による。すなわち、構造物に制御力を加えて振動を打消
す場合、理論上は固有振動数の数だけ加振機が必要とな
るので、しや音板４に取付けるよりも剛性の犬さい枠状
はり１４に取付けることにより、対象となる固有振動数
の数が少くなくなって、少ない加振機６で振動を低減す
ることができる。

本実施例によれば、次の如き諸効果が得られる。

（１）剛性が大きく対象となる固有撮動数の少ない枠状
はり１４がしや音板４とほぼ一体で動くだめ、小さな加
振力の加振機６を少数個用いてしや音板４の振動を低減
することができる。

（２）シや音板４が薄板１５からなるばぬにより補強ば
り３から支持されているため、しや音板４の振動系−を
補強ばり３とほぼ独立して考えることができ、しや音板
４の振動特性が明確になり、予測し易い。このため、撮
動制御が容易になるとともに、振動制御の安定性も良好
となる。

（３）点検蓋１７を取外すことにより、振動セ／す５お
よび加振機６の保守９点検を容易に行なうことができる
。

（４）振動セ／す５、加振機６、枠状はり１４等の振動
低減装置をタンク側板２と補強ばり３で囲まれる空間内
に収納したので、全体としてタンク寸法が大きくなるこ
とはなく、装置をコンノ；クト化できるとともに、振動
低減装置をしや音板４、薄板１５、点検蓋１７により密
閉したので、振動低減装置が雨水等にさら−ｇｎず、長
寿命となる。

（５）取付はり１６ｆ：介して加振機６を取付けたので
、１個の加振機６により複数点（第３図では４点）の制
御が可能となり、振動低減効果が太きい。

以上説明したように、本発明によれば、タンクの外面に
補強はり等の構造材を介して取付けられたしや音板に振
動センサおよび加振機からなる振動低減装置を取付け、
しや音板に騒音の原因となるタンク表面の振動と逆位相
の制御力を加えるようにしたので、小さな制御力により
タンクから発生する騒音を効果的に低減することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る変圧器の防音装置の全
体構造を示す一部破断側面図、第２図は第１図の要部拡
大詳細図、第３図および第４図は本発明の他の実施例に
係る変圧器の防音装置の要部斜視図および要部断面図で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電器本体を収納したタンクの外面に突設された複数
   の構造材間にじゃ音板全取付けたものにおいて、前記し
   ゃ音板に振動センサおよび加振機からなる振動低減装置
   を取付けたことを特徴とする静止誘導電器の防音装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記振動低減装置
   を前記タンクと前記しゃ音板との間の空間内に配置した
   ことを特徴とする静止誘導電器の防音装置。 ３、特許請求の範囲第２項において、前記しゃ音板に前
   記振動低減装置の点検用窓を設け、この点検出窓を蓋で
   覆ったことを特徴とする静止誘導電器の防音装置。 ４、特許請求の範囲第１項において、前記しゃ音板を可
   撓性部材を介して前記構造材に取付けるとともに、可撓
   性部材とじゃ音板の接続部付近に重量体を配設し、この
   重量体に前記振動低減装置を取付けたことを特徴とする
   静止誘導電器の防音装置。