JPH0661073A - 電力用変圧器の騒音低減装置 - Google Patents

電力用変圧器の騒音低減装置

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JPH0661073A
JPH0661073A JP4227942A JP22794292A JPH0661073A JP H0661073 A JPH0661073 A JP H0661073A JP 4227942 A JP4227942 A JP 4227942A JP 22794292 A JP22794292 A JP 22794292A JP H0661073 A JPH0661073 A JP H0661073A
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JP
Japan
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noise
sound wave
power transformer
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generation point
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Pending
Application number
JP4227942A
Other languages
English (en)
Inventor
Eikichi Inukai
英吉 犬飼
Koichi Nakamura
光一 中村
Shiro Matsumura
司郎 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力用変圧器から発生する騒音と逆位相の音
波を出力して騒音を打ち消すような制御をすることによ
り、従来の騒音低減手段としての鉄筋コンクリ−ト防音
壁、あるいは密閉建物等を不要にし、変電所等における
騒音低減対策費を安くすることを目的とする。 【構成】 電力用変圧器1の各騒音発生箇所から発生し
た騒音が、各圧電セラミックスセンサ−S1〜Snによ
り検出され、各騒音発生箇所の騒音に対応した電気信号
が出力されると、その電気信号は増幅され、ディジタル
化されたあと、高速演算素子(DSP)において電力用
変圧器1の各騒音発生箇所の騒音が高速で演算されるた
め、高速演算素子(DSP)はその騒音と逆位相の音波
に対応した逆位相音波デ−タを演算し、その逆位相音波
デ−タに基づいてラウドスピ−カSP1〜SPnから各
騒音発生箇所の騒音を打ち消すような音波を出力させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変電所等に設置された
電力用変圧器から発生する騒音を低減するための騒音低
減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、変電所等に設置された電力用変
圧器は、商用周波数の50HZもしくは60Hzの強電
流が通電されているため、100Hzもしくは120H
zの周期で電磁力による鉄心及び巻線の振動が発生す
る。この鉄心の振動は電力用変圧器から発生する騒音の
主因となるもので、磁気歪みによるものとされている。
図4は、電力用変圧器の騒音の伝播経路を示したもので
ある。同図において、斜線枠で示した鉄心の振動、巻線
の振動、及び冷却器のファン、ポンプ等の振動は1次騒
音源であり、二重枠で示したタンクの振動、基礎の振
動、及び放熱器その他の付属品の振動は2次騒音源であ
る。そして黒線矢印は振動の固体伝播、白線矢印は空間
伝播、斜線矢印は液体伝播を示している。
【0003】一般に変電所の敷地境界線における騒音値
の上限は条例等により定められることが多く、電力用変
圧器から発生する騒音を変電所の敷地境界線で許容値以
下に低減しなければならない。そのため、電力用変圧器
の効果的な騒音低減手段として電力用変圧器全体を鉄筋
コンクリ−トの防音壁で囲むか、電力用変圧器を密閉建
物に収納する手段が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は
電力用変圧器全体を鉄筋コンクリ−トの防音壁で囲むこ
とにより、あるいは電力用変圧器を密閉建物に収納する
ことにより、変電所の敷地境界線における騒音を許容値
以下にしている。しかしながら、鉄筋コンクリ−トの防
音壁を築くこと、及び密閉建物を建築することは当然、
施工費が高いという問題がある。
【0005】そこで本発明では、電力用変圧器の各部か
ら発生する騒音を検出し、それぞれの騒音発生部に対し
てその検出騒音と逆位相の音波を出力することにより、
各部の騒音を打ち消すように制御して、前記鉄筋コンク
リ−トの防音壁、あるいは密閉建物を不要にすることを
解決すべき技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のための技
術的手段は、電力用変圧器の騒音低減装置を、電力用変
圧器の各騒音発生箇所に配設されて各騒音発生箇所の騒
音を検出し、各騒音発生箇所の騒音に対応した電気信号
を出力する騒音検出器と、その各騒音検出器の近傍に設
けられて各騒音発生箇所の騒音と逆位相の音波を出力さ
せる音波出力器と、前記各騒音検出器から出力された前
記電気信号に基づいて前記各騒音発生箇所の騒音を高速
演算したうえ、その騒音の逆位相信号を高速出力する高
速演算部と、その高速演算部から出力された前記逆位相
信号に基づいて前記各音波出力器から前記各騒音発生箇
所の騒音と逆位相の音波を出力させる出力部とを備えた
構成にすることである。
【0007】
【作用】上記構成の電力用変圧器の騒音低減装置におい
て、電力用変圧器の各騒音発生箇所に配設された騒音検
出器により各騒音発生箇所の騒音が検出され、各騒音検
出器から各騒音発生箇所の騒音に対応した電気信号が出
力されると、高速演算部は、各騒音検出器から出力され
た前記電気信号に基づいて前記各騒音発生箇所の騒音を
高速演算したうえ、その騒音の逆位相信号を生成して各
逆位相信号を高速で出力部に出力するため、出力部は高
速演算部から出力された各逆位相信号に基づいて各音波
出力器から各騒音発生箇所に対してその箇所の騒音と逆
位相の音波を出力させ、騒音を打ち消すように低減制御
する。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。図1は、変電所に設置された電力用変圧器
1の各騒音発生箇所から発生する騒音を検出して検出騒
音に対応した電気信号を出力する圧電セラミックスセン
サ−(騒音検出器)S1〜Snを各騒音発生箇所に配置
する一方、圧電セラミックスセンサ−S1〜Snの近傍
には、各騒音発生箇所の騒音と逆位相の音波を出力させ
るラウドスピ−カ(音波出力器)SP1〜SPnを配設
した状態を略体的に示したものである。圧電セラミック
スセンサ−S1〜Snは、電力用変圧器1の本体部はも
とより図示していない冷却器等にも取り付けられて、そ
れぞれの部分から発生する騒音を検出するものである。
一方、ラウドスピ−カSP1〜SPnは音波出力方向以
外が密閉された密閉箱2に取り付けられており、密閉箱
2は、背面部等に音の洩れが極めて少ないように形成さ
れている。
【0009】図2は、圧電セラミックスセンサ−S1〜
Snとラウドスピ−カSP1〜SPnの配置状態を部分
的に拡大して示したものである。図2に示すように圧電
セラミックスセンサ−S1〜Snとラウドスピ−カSP
1〜SPnは可能な限り接近して配設され、圧電セラミ
ックスセンサ−S1〜Sn配置部分からの騒音に対して
ラウドスピ−カSP1〜SPnから騒音と逆位相の音波
を出力させる。
【0010】図3は、電力用変圧器1の騒音低減装置の
電気制御ブロック図である。図3に示すように、電力用
変圧器1の各騒音発生箇所に配置された前記圧電セラミ
ックスセンサ−S1〜Snは、変電所内の制御盤3に収
納された入力信号増幅回路4に接続されており、入力信
号増幅回路4は圧電セラミックスセンサ−S1〜Snか
ら出力された検出騒音対応の電気信号を所定の増幅度で
増幅する。入力信号増幅回路4で増幅された上記電気信
号は、A/D変換回路5でディジタル信号に変換された
あと高速演算素子DSPに入力される。
【0011】高速演算素子DSP、即ちディジタルシグ
ナルプロセッサは、ディジタル化された音声信号等をリ
アルタイムに処理することができる高速のシングルチッ
プ型マイクロプロセッサである。従って高速演算素子D
SPは圧電セラミックスセンサ−S1〜Snから出力さ
れた検出騒音対応の電気信号が増幅され、ディジタル化
された信号をリアルタイムに処理して電力用変圧器1の
各騒音発生箇所における騒音デ−タを瞬時に演算するこ
とができる。
【0012】高速演算素子DSPは、また、上記各騒音
発生箇所における騒音デ−タに基づいて各騒音発生箇所
における騒音と逆位相の音波に対応した逆位相音波デ−
タを瞬時に演算し、その逆位相音波デ−タに基づいた信
号を出力する。高速演算素子DSPから出力された上記
信号はD/A変換回路6でアナログ信号に変換され、出
力信号増幅回路7で電力増幅されたあと、前記ラウドス
ピ−カSP1〜SPnに出力されるため、ラウドスピ−
カSP1〜SPnから前記騒音を打ち消すための逆位相
の音波が出力される。
【0013】以上のように構成された電力用変圧器の騒
音低減装置において、電力用変圧器1の各騒音発生箇所
から発生した騒音が、各圧電セラミックスセンサ−S1
〜Snにより検出され、各圧電セラミックスセンサ−S
1〜Snから各騒音発生箇所の騒音に対応した電気信号
が出力されると、その電気信号は入力信号増幅回路4で
増幅され、A/D変換回路5でディジタル信号に変換さ
れたあと、高速演算素子DSPにおいて、電力用変圧器
1の各騒音発生箇所における騒音が高速で演算される。
また、各騒音発生箇所の騒音と逆位相の音波に対応した
逆位相音波デ−タが瞬時に演算される。
【0014】高速演算素子DSPにおいて、その逆位相
音波デ−タが演算され、その逆位相音波デ−タに基づい
た信号が高速演算素子DSPから出力されると、この信
号はD/A変換回路6でアナログ信号に変換され、出力
信号増幅回路7で電力増幅されて前記ラウドスピ−カS
P1〜SPnに供給されるため、各騒音発生箇所におけ
る騒音を打ち消すような逆位相の音波がラウドスピ−カ
SP1〜SPnから出力される。その結果、電力用変圧
器1の発生騒音が低減され、変電所の敷地境界線におけ
る騒音レベルは極めて低いものとなる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電力用変
圧器の各部から発生する騒音を検出し、それぞれの騒音
発生部に対してその検出騒音と逆位相の音波を出力する
ことにより、各部の騒音を打ち消すように制御すること
ができるため、従来広く採用されていた電力用変圧器の
騒音遮蔽用の鉄筋コンクリ−ト防音壁、あるいは密閉建
物等を不要にすることができることから、変電所等にお
ける騒音対策費を極めて少なくすることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電力用変圧器の騒音低減装置の要部を略体的に
示した断面図である。
【図2】図1の部分説明図である。
【図3】電力用変圧器の騒音低減装置の電気制御ブロッ
ク図である。
【図4】電力用変圧器の騒音発生説明図である。
【符号の説明】
1 電力用変圧器 2 密閉箱 3 制御盤 4 入力信号増幅回路 5 A/D変換回路 6 D/A変換回路 7 出力信号増幅回路 S1〜Sn 圧電セラミックスセンサ− SP1〜SPn ラウドスピ−カ DSP 高速演算素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力用変圧器の各騒音発生箇所に配設さ
    れて各騒音発生箇所の騒音を検出し、各騒音発生箇所の
    騒音に対応した電気信号を出力する騒音検出器と、その
    各騒音検出器の近傍に設けられて各騒音発生箇所の騒音
    と逆位相の音波を出力させる音波出力器と、前記各騒音
    検出器から出力された前記電気信号に基づいて前記各騒
    音発生箇所の騒音を高速演算したうえ、その騒音の逆位
    相信号を高速出力する高速演算部と、その高速演算部か
    ら出力された前記逆位相信号に基づいて前記音波出力器
    から前記各騒音発生箇所の騒音と逆位相の音波を出力さ
    せる出力部とを備えたことを特徴とする電力用変圧器の
    騒音低減装置。
  2. 【請求項2】 騒音検出器として圧電セラミックスセン
    サ−を用い、音波出力器としてラウドスピ−カを用い、
    更に高速演算部としてDSP(ディジタルシグナルプロ
    セッサ)を用いたことを特徴とする請求項1の電力用変
    圧器の騒音低減装置。
JP4227942A 1992-08-03 1992-08-03 電力用変圧器の騒音低減装置 Pending JPH0661073A (ja)

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