JPH06341174A - 消音装置付きダクトユニット及びこれを備える建物用パネル - Google Patents

消音装置付きダクトユニット及びこれを備える建物用パネル

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JPH06341174A
JPH06341174A JP5133238A JP13323893A JPH06341174A JP H06341174 A JPH06341174 A JP H06341174A JP 5133238 A JP5133238 A JP 5133238A JP 13323893 A JP13323893 A JP 13323893A JP H06341174 A JPH06341174 A JP H06341174A
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JP
Japan
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duct
panel
unit
additional sound
noise
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Application number
JP5133238A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Arihara
正勝 有原
Kazuhiko Okashita
和彦 岡下
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 住宅への設置・施工が簡単であり、また好適
な換気と外来騒音の遮音との両立が実現できるようにす
る。 【構成】 底板11,21と側板12,22と天板1
3,23とが組まれて、つづら折り状の風道Dを有する
ダクトパネル1,2が形成され、このダクトパネル1,
2D内に、この風道D内に向けて付加音を放射する付加
音源スピーカ9と、エラーマイク6と、センサマイク5
及びエラーマイク6の出力信号に基づいて、風道D内に
おける外来騒音の波形成分と逆位相の付加音を放射させ
る付加音信号を生成して付加音源スピーカ9に供給する
消音装置本体7とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅等の建物に設け
られる消音装置付きダクトユニット及びこれを備える建
物用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等に設けられたダクト(風道)内を
伝搬する外来騒音を能動的に消音する消音装置として
は、例えば、特開平1−236800号公報や特開平2
−72395号公報に記載されているものが存在する。
これらの消音装置は、ダクトの上流側に設けられ、外来
騒音を検出するマイクと、ダクトに沿って設けられ、そ
の下流側の一端がダクトと合流するサブダクトと、サブ
ダクトの上流側の他端に設けられたスピーカと、上記マ
イクの出力信号に基づいて、ダクト内の外来騒音とは逆
位相で同振幅の消音波をスピーカから出力させる制御回
路とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した公
報には、消音装置の基本的な原理や基本的な構成は記載
されているが、この消音装置を実際の住宅等に取り付け
る際の装置の具体的な形状や施工性については何等記載
されていない。したがって、この消音装置を住宅等に取
り付ける際には、例えば、住宅等を改造しなければなら
ないため、取り付けが面倒であり、実用性に乏しいとい
う問題があった。この発明は、上述の事情に鑑みてなさ
れたもので、住空間を圧迫することなく、住宅等の建物
への組み込みが簡易な消音装置付きダクトユニット及び
これを備える建物用パネルを提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の消音装置付きダクトユニットは、底
板と天板と側板とが組まれて、つづら折り状の風道を有
する、住空間を換気するためのダクトパネルが形成さ
れ、上記風道を介して上記住空間に侵入する外来騒音が
上記風道の外来側開口部又はその近傍に到来した時点で
該外来騒音を検出して外来騒音信号を出力する外来騒音
検出手段と、入力される付加音信号に基づいて、上記風
道内の所定の領域に向けて付加音を放射する付加音放射
手段と、上記風道内の所定の領域にまで到来した上記外
来騒音が上記付加音放射手段から放射される上記付加音
によって打ち消されて残留する残留騒音を検出して残留
騒音信号を出力する残留騒音検出手段と、上記外来騒音
信号及び残留騒音信号に基づいて、上記外来騒音の波形
成分と逆相となる上記付加音を放射させる上記付加音信
号を生成して上記付加音放射手段に供給する制御手段と
を備え、上記付加音放射手段及び上記残留騒音検出手段
が、上記ダクトパネル内に設けられていることを特徴と
している。
【0005】また、請求項2記載の消音装置付きダクト
ユニットは、上記制御手段も、上記ダクトパネル内に設
けられていることを特徴としている。
【0006】また、請求項3記載の建物用パネルは、縦
枠、上枠及び下枠が組まれて壁枠組が形成され、この床
枠組の内部に、請求項1又は2記載の消音装置付きダク
トユニットが収納配置されていることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項4記載の建物用パネルは、根
太が組まれて床枠組が形成され、この床枠組の内部に、
請求項1又は2記載の消音装置付きダクトユニットが収
納配置されていることを特徴としている。
【0008】また、請求項5記載の建物用パネルは、野
縁が組まれて天井枠組が形成され、この天井枠組の上面
に、請求項1又は2記載の消音装置付きダクトユニット
が載置されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項6記載の建物用パネルは、上
記ダクトパネルの上記天板又は底板が、上記壁枠組の内
面又は外面に貼着される壁面材によって形成されている
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項7記載の消音装置付きダクト
ユニットは、上記ダクトパネルの上記底板が、天井面材
によって形成されていることを特徴としている。
【0011】また、請求項8記載の消音装置付きダクト
ユニットは、上記ダクトパネルが、上記風道を組立及び
分解可能な複数の部分パネルによって構成されているこ
とを特徴としている。
【0012】
【作用】この発明の構成によれば、住宅への消音装置付
きダクトの設置・施工が簡単であると共に、好適な換気
と外来騒音の遮音との両立が実現できる。特に、請求項
3乃至7記載の発明の構成によれば、ユニット建物を構
成する壁パネルや床パネルの高機能化を図ることができ
ると共に、ユニット建物の工業生産化率を一層高めるこ
とができ、現場施工負担を軽減することが可能となる。
また、請求項8記載の発明の構成によれば、請求項1記
載の発明において、接合するユニットの数を適宜調整す
ることにより、ダクトの全長が調整できるので、この消
音装置付きダクトを設置・施工する住宅の間取りが異な
っても、簡単な構成で確実に外来騒音を遮音することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例である消音
装置付きダクトユニット(以下、ダクトユニットと略称
する)100の機械的構成を示す上部破断斜視図、図2
は同平面図である。まず、この例のダクトユニット10
0の機械的構成について説明する。このダクトユニット
100は、住宅の天井裏に水平に設置され室内の換気を
行うためのもので、図3に示すように、互いに結合・分
解が可能な2つの部分、すなわち、屋外側ダクトパネル
1と屋内側ダクトパネル2とから概略構成されている。
これらダクトパネル1,2は、それぞれ、底板11,2
1と、複数の側板12,22,…とが組まれて方形の枠
体とされ、この枠体の内部に後述するエラーマイク6、
消音装置本体7、スピーカボックス8等の各種電気的構
成要素が組み込まれ、さらに、天板13,23が被せら
れ釘打ちされて固定されることにより、内部につづら折
り状の風道D,Dを有するものとして構成されている。
屋外側ダクトパネル1には、屋外に面する側板12に換
気用の屋外側開口部12Kが、一方、屋内側ダクトパネ
ル2には、底板21の一隅に換気用の屋内側開口部21
Kがそれぞれ設けられている。さらに、両ダクトパネル
1,2の互いに当接される側板12,22、すなわちダ
クトパネル間の接合部位には、風道D,Dを互いに連結
するためのつなぎ開口部12T,22Tが設けられてい
る。上記屋外側開口部12Kには、換気・送風用の換気
扇3が取り付けられている。
【0014】ここで、上記底板11,21、側板12,
22,…及び天板13,23は、木質セメント板、構造
用合板、石膏ボード、パーティクルボード等の面材から
形成され、また、屋外側ダクトパネル1及び屋内側ダク
トパネル2の外観寸法は、互いに略同一とされ、天井裏
に無理なく収納設置できるように、例えば、縦寸法60
〜180cm、横寸法30〜90cm、高さ寸法10〜
30cmにそれぞれ設定され、さらに、2つを合わせた
風道D,Dの全長が、1〜5mとなるように形成されて
いる。また、各ダクトパネル1,2の内側には、必要に
応じて、風道D内を伝搬する騒音の中・高周波成分を減
衰させるロックウール等の吸音材4が貼着されている。
【0015】次に、図4も参照して、この例のダクトユ
ニットの電気的構成について説明する。センサマイク5
は、このダクトユニット100が取り付けられる住宅の
外壁に、かつ、屋外側ダクトパネル1の屋外側開口部1
2K近傍に取り付けられ、外部から到来する外来騒音
(例えば、航空機騒音、バス等の自動車騒音、鉄道騒
音、室外空調機騒音等)のレベルを検出して外来騒音信
号ENに変換する。付加音源スピーカ9は、エラーマイ
ク6に対応して、スピーカボックス8に取り付けられ、
風道D内を伝搬する外来騒音を消音するために、該外来
騒音と逆位相の付加音を放射する。また、エラーマイク
6は、屋内側ダクトパネル2の風道D内の屋内側開口部
21K近傍であって、付加音源スピーカ9の下流側に設
けられ、残留騒音のレベルを検出して残留騒音信号SN
に変換する。
【0016】また、上記消音装置本体7は、屋内側ダク
トパネル2の内部に設けられている。この消音装置本体
7は、第1のローパスフィルタ(以下、LPFという)
71と、アナログ/デジタル変換器(以下、A/Dコン
バータという)72と、コントロール部73と、信号処
理部74と、デジタル/アナログ変換器(以下、D/A
コンバータという)75と、第2のLPF76等とから
構成されている。第1のLPF71は、上述した外来騒
音信号EN及び残留騒音信号SNの低周波成分を通過さ
せ、A/Dコンバータ72は、第1のLPF71から出
力された外来騒音信号EN及び残留騒音信号SNのそれ
ぞれの低周波成分をそれぞれデジタルの外来騒音データ
END及び残留騒音データSNDに変換して信号処理部
74に供給する。コントロール部73は、装置各部への
電源供給及び信号処理部74を始めとする装置各部の制
御を行う。
【0017】上記信号処理部74は、図5に示すよう
に、制御回路741、適応フィルタ(ADF)742、
白色雑音発生部743、補正用フィルタ744、コント
ロールドフィルタ(CNF)745等から概略構成さ
れ、初期設定時には、付加音源スピーカ9とエラーマイ
ク6との間の伝達関数Gの同定を行い、適応制御動作時
には、センサマイク5とエラーマイク6との間の伝達関
数の逆特性Fの逐次同定等を行って、外来騒音を打ち消
すべきディジタルの付加音データを生成して出力する。
【0018】信号処理部74において、上記制御回路7
41はコントロール部73からの命令に基づいて信号処
理部74内の構成各部を制御する。上記適応フィルタ7
42は、残留騒音データSND等所定の入力データに基
づいて、最小2乗平均(LeastMean Squre; LMS)アル
ゴリズムによる必要な伝達関数(フィルタ係数)の適応
化処理(適応動作)を行う。白色雑音発生部743は、
制御回路741から出される白色雑音要求命令に基づい
て、消音すべき外来騒音の帯域に制限された白色雑音デ
ータWNDを生成する。補正用フィルタ744には、付
加音源スピーカ9とエラーマイク6との間の伝達関数G
に対応するフィルタ係数が設定される。コントロールド
フィルタ745には、センサマイク5とエラーマイク6
との間の伝達関数の逆特性Fに対応するフィルタ係数が
設定される。このフィルタ係数は、適応フィルタ742
によって、サンプリング周期毎に更新されるようになっ
ている。
【0019】また、D/Aコンバータ75は、信号処理
部74から出力される付加音データ等をアナログ信号に
変換してアンチエリアシングフィルタによって構成され
た第2のLPF76に供給する。第2のLPF76は、
D/Aコンバータ75の出力信号の低周波成分を通過さ
せた後、付加音源スピーカ9に供給する。
【0020】図6に、上記構成のダクトユニット100
を高気密化された住宅の天井裏に設置した場合の一例を
示す。ダクトユニット100は、居間、あるいは寝室等
の居室101の天井裏102に設置されている。この状
態において、屋外側開口部12Kは、外壁103上部に
設けられた通風用開口部103Kを介して、屋外側に向
けられている。また、屋内側開口部21Kは天井104
に設けられた通風用開口部104Kを介して居室101
側に向けられている。センサマイク5は、図示しない
が、外壁103の通風用開口部103K近傍に設けられ
ている。
【0021】次に、図6の設置例におけるダクトユニッ
ト100の動作について説明する。電源が投入される
と、コントロール部73は、信号処理部74に初期設定
動作の開始を指示する。このとき、コントロール部73
は、センサマイク5から供給される外来騒音信号ENが
下流の第1のLPF71を通過できない状態にする。信
号処理部74において、制御回路741は、コントロー
ル部73から上記初期設定動作の開始命令を受けると、
図5に示すスイッチ746を図中左に切り換える。そし
て、白色雑音発生部14に白色雑音要求命令を出す。白
色雑音発生部743に白色雑音要求命令を出す。白色雑
音発生部743は、制御回路741から白色雑音要求命
令を受けると、白色雑音データWNDを生成して出力端
子W1,W2から出力する。出力端子W1から出力され
た白色雑音データWNDは、D/Aコンバータ75、第
2のLPF76を経由して付加音源スピーカ9から白色
雑音(音波)として出力される。付加音源スピーカ9か
ら出力された白色雑音は、エラーマイク6によって収集
され、第1のLPF71、A/Dコンバータ72を経由
して、騒音データSNDとして信号処理部74に入力さ
れる(初期設定時においては、エラーマイク6からの出
力値SNDは、残留騒音ではないので、単に騒音データ
という)。
【0022】信号処理部74において、適応フィルタ7
42は、入力された騒音データと白色雑音発生部743
の出力端子W2を経由して供給された白色雑音データW
NDとに基づいて、最小2乗平均アルゴリズムによる5
秒程の適応化処理(適応動作)を行い、付加音源スピー
カ9とエラーマイク6との間の伝達関数Gを求める。そ
して、得られた伝達関数Gに対応するフィルタ係数を、
消音時の補正用のフィルタ係数として補正用フィルタ7
44に転送する。
【0023】初期設定が完了すると、コントロール部7
3は、信号処理部74に能動的消音を果たすための適応
制御命令を出す。信号処理部74において、制御回路7
41は、コントロール部73から適応制御命令を受ける
と、信号処理部74内のスイッチ746を図5中右に切
り換えると共に、白色雑音発生部743に白色雑音の生
成を停止させる。
【0024】外来騒音は、センサマイク5で収拾され、
外来騒音信号ENに変換される。コントロール部73
は、センサマイク5から供給される外来騒音信号ENが
下流の第1のLPF71を通過できるように制御する。
この結果、外来騒音信号ENは、第1のLPF71、A
/Dコンバータ72を経由して、信号処理部74にディ
ジタルの外来騒音データENDとして入力される。
【0025】この外来騒音データENDは、信号処理部
74内のコントロールドフィルタ745で処理されて、
付加音データANDとして、信号処理部74より出力さ
れる。この付加音データANDは、D/Aコンバータ7
5、第2のLPF76を経由して付加音源スピーカ9か
ら出力され、エラーマイク6の検出ポイントにおいて外
来騒音と干渉する。干渉後の音圧はエラーマイク6で収
拾され、第1のLPF71、A/Dコンバータ72を経
由して、再び信号処理部74へディジタルの残留騒音デ
ータSNDとして入力される。
【0026】信号処理部74内の適応フィルタ742
は、入力された残留騒音データSNDと、外来騒音デー
タENDとして入力され、補正用フィルタ744を通過
した信号とに基づいて、最小2乗平均アルゴリズムを用
いて、センサマイク5とエラーマイク6との間の伝達関
数の逆特性Fを求める。そして、得られた伝達関数の逆
特性Fに対応するフィルタ係数は、コントロールドフィ
ルタ745に転送され、コントロールドフィルタ745
のフィルタ係数として設定される。
【0027】コントロールドフィルタ745は、入力さ
れる外来騒音データENDに対して、適応フィルタ74
2から供給されたフィルタ係数で畳み込み演算を行っ
て、演算結果を付加音データANDとして出力する。こ
の付加音データANDは、D/Aコンバータ75、第2
のLPF76を経由して付加音源スピーカ9から付加音
(消音音波)として出力され、逆位相の外来騒音と干渉
して外来騒音を弱める。上記適応能動制御は、一定のサ
ンプリング周期毎に繰り返され、最終的に、エラーマイ
ク6の検出ポイントにおいて外来騒音と付加音とが同振
幅で逆位相の関係となって、互いに充分打ち消し合っ
て、消音が達成される。
【0028】このように、上記構成によれば、適応フィ
ルタ742が、サンプリング周期毎に、コントロールド
フィルタ745のフィルタ係数を更新するので、エラー
マイク6、センサマイク5及び付加音源スピーカ9等の
径年変化又は温度変化に伴う伝達関数の変動にも迅速に
対応できる。しかも、ダクトユニット100をユニット
化しているため、天井裏や壁内に容易に設置・施工する
ことができる。また、このダクトユニット100を介し
て外気を取り入れながら、このダクトユニット100の
経路を介して住宅内に侵入する外来騒音を抑制すること
ができる。このため、近年ますます高気密化へ向かって
いる住宅において、必要な換気等の空調と、外界から到
来する騒音に対して高い遮音性能を有する住空間とを提
供することが可能となる。
【0029】また、ダクトユニットの内側に吸音材4を
貼り付けるようにしたので、内部を伝搬する騒音の中・
高周波成分が吸音材4によって減衰され、騒音の低周波
成分が能動的に消音する消音装置の対象をなるため、こ
のダクトユニット全体の消音効果が向上する。
【0030】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、センサマイク5は、外壁103の
通風用開口部103K近傍に設ける場合について述べた
が、屋外側ダクトユニット1に一体的に結合するように
しても良く、外壁103に取り付けても良い。また、換
気扇3は必ずしも必要ないが、換気扇3を取り付けない
場合には、屋外側開口部12Kから昆虫や鼠等の小動物
が侵入しないように、屋外側開口部12Kに所定間隔の
網目を有する網材を取り付ける必要がある。また、各ダ
クトパネル1,2を構成する底板11,21、側板1
2,22及び天板13,23の素材としては、木質セメ
ント板、構造用合板、石膏ボード、パーティクルボード
等に限らず、金属板や合成樹脂板を用いても良い。
【0031】また、上述の実施例においては、ダクトユ
ニット100を屋外側ダクトパネル1と屋内側ダクトパ
ネル2との組み合わせによって構成される場合について
述べたが、必要に応じて、屋外側ダクトパネル1と屋内
側ダクトパネル2との間に第3,第4のダクトパネルを
介設して風道を延設するようにしても良い。一方、ダク
トユニットを当初から不離一体の単一のパネルとして形
成しても良い。また、上述の実施例においては、ダクト
ユニット100を住宅の天井裏102に設置する場合に
ついて述べたが、図7に示すように、外壁103の内部
に垂直に埋設するようにしても良い。この場合のダクト
ユニット100aにおいては、屋外側開口部12Ka
は、屋外側ダクトパネルの底板11の一隅に設けられる
ことになる。
【0032】また、この発明のダクトユニットを、ユニ
ット建物を構成する天井パネルの上面、又は(上階用)
床パネルや壁パネルの内部に予め工場で組み込むように
すれば、床パネルや壁パネルの高機能化を図ることがで
きると共に、ユニット建物の工業生産化率を一層高める
ことができ、現場施工負担を軽減することが可能とな
る。ここで、天井パネルは、野縁が組まれて方形の天井
枠組が形成され、適宜、この天井枠組の下面に石膏ボー
ド等の天井面材が貼着されてなっている。床パネルは根
太が組まれて方形の床枠組が形成され、適宜、この床枠
組の上面に、床面材が貼着され、さらに、この床パネル
が上階床部分となる場合には、適宜、床枠組の下面に天
井面材も貼着されてなっている。また、壁パネルは、縦
枠、下枠、上枠が組まれて壁枠組が形成され、この壁枠
組の内外両面に屋内側壁面材や屋外側壁面材を貼着する
ことによって構成され、必要に応じて、窓等の開口部が
設けられている。この場合において、天井パネルや床パ
ネルの天井面材がダクトユニットの底板を兼ねても良
く、根太が側板を兼ねても良い。同様に、壁パネルの外
壁側面材又は内壁側面材が、ダクトユニットの底板又は
天板を兼ねるように構成することも可能であり、縦枠、
下枠、上枠が側板を兼ねるようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、住宅への消音装置付きダクトの設置・施工が簡
単であると共に、好適な換気と外来騒音の遮音との両立
が実現できる。特に、請求項3乃至7記載の発明の構成
によれば、ユニット建物を構成する壁パネルや床パネル
の高機能化を図ることができると共に、ユニット建物の
工業生産化率を一層高めることができ、現場施工負担を
軽減することが可能となる。また、請求項8記載の発明
の構成によれば、請求項1記載の発明において、接合す
るユニットの数を適宜調整することにより、ダクトの全
長が調整できるので、この消音装置付きダクトを設置・
施工する住宅の間取りが異なっても、簡単な構成で確実
に外来騒音を遮音することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるダクトユニットの機
械的構成を示す上部破断斜視図である。
【図2】同ダクトユニットの平面図である。
【図3】同ダクトユニットを分解して示す分解斜視図で
ある。
【図4】同ダクトユニットの電気的構成を示すブロック
図である。
【図5】同ダクトユニットに適用される信号処理部の電
気的構成を示すブロック図である。
【図6】同ダクトユニットを住宅の天井部に設置した一
例を示す断面図である。
【図7】同ダクトユニットを住宅の壁部に設置した一例
を示す断面図である。
【符号の説明】
100 ダクトユニット 1 屋外側ダクトパネル 2 屋内側ダクトパネル 11,21 底板 12,22 側板 13,23 天板 11K 屋外側開口部(外側開口部) D 風道 5 センサマイク(外来騒音検出手段) 6 エラーマイク(残留騒音検出手段) 7 消音装置本体(制御手段) 9 付加音源スピーカ(付加音放射手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 11/16 B 7346−5H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と天板と側板とが組まれて、つづら
    折り状の風道を有する、住空間を換気するためのダクト
    パネルが形成され、 前記風道を介して前記住空間に侵入する外来騒音が前記
    風道の外来側開口部又はその近傍に到来した時点で該外
    来騒音を検出して外来騒音信号を出力する外来騒音検出
    手段と、 入力される付加音信号に基づいて、前記風道内の所定の
    領域に向けて付加音を放射する付加音放射手段と、 前記風道内の所定の領域にまで到来した前記外来騒音が
    前記付加音放射手段から放射される前記付加音によって
    打ち消されて残留する残留騒音を検出して残留騒音信号
    を出力する残留騒音検出手段と、 前記外来騒音信号及び残留騒音信号に基づいて、前記外
    来騒音の波形成分と逆相となる前記付加音を放射させる
    前記付加音信号を生成して前記付加音放射手段に供給す
    る制御手段とを備え、 前記付加音放射手段及び前記残留騒音検出手段が、前記
    ダクトパネル内に設けられていることを特徴とする消音
    装置付きダクトユニット。
  2. 【請求項2】 前記制御手段も、前記ダクトパネル内に
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の消音装
    置付きダクトユニット。
  3. 【請求項3】 縦枠、上枠及び下枠が組まれて壁枠組が
    形成され、この床枠組の内部に、請求項1又は2記載の
    消音装置付きダクトユニットが収納配置されていること
    を特徴とする建物用パネル。
  4. 【請求項4】 根太が組まれて床枠組が形成され、この
    床枠組の内部に、請求項1又は2記載の消音装置付きダ
    クトユニットが収納配置されていることを特徴とする建
    物用パネル。
  5. 【請求項5】 野縁が組まれて天井枠組が形成され、こ
    の天井枠組の上面に、請求項1又は2記載の消音装置付
    きダクトユニットが載置されていることを特徴とする建
    物用パネル。
  6. 【請求項6】 前記ダクトパネルの前記天板又は底板
    が、前記壁枠組の内面又は外面に貼着される壁面材によ
    って形成されていることを特徴とする請求項3記載の建
    物用パネル。
  7. 【請求項7】 前記ダクトパネルの前記底板が、天井面
    材によって形成されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の消音装置付きダクトユニット。
  8. 【請求項8】 前記ダクトパネルは、前記風道を組立及
    び分解可能な複数の部分パネルによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の消音装置付きダクトユ
    ニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107237953A (zh) * 2017-08-10 2017-10-10 中国扬子集团滁州扬子空调器有限公司 扩张型震荡式消音器
JP7017826B1 (ja) * 2021-11-06 2022-02-09 株式会社シメックス スピーカーシステム
WO2024101291A1 (ja) * 2022-11-07 2024-05-16 株式会社シメックス 音増幅構造及び建物壁構造

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