JPH10284328A - 防音油入静止誘導機器 - Google Patents

防音油入静止誘導機器

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Publication number
JPH10284328A
JPH10284328A JP8709297A JP8709297A JPH10284328A JP H10284328 A JPH10284328 A JP H10284328A JP 8709297 A JP8709297 A JP 8709297A JP 8709297 A JP8709297 A JP 8709297A JP H10284328 A JPH10284328 A JP H10284328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
vibration
sound
oil
vibration absorbing
Prior art date
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Pending
Application number
JP8709297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kushiki
一寿 櫛木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP8709297A priority Critical patent/JPH10284328A/ja
Publication of JPH10284328A publication Critical patent/JPH10284328A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油入静止誘導機器においては、鉄心の振動が
油を介してタンクに油中伝達することで騒音が発生す
る。この騒音を低減しようとすると、コストや重量が増
大する課題がある。 【解決手段】 タンク1の側面に、タンク1の他の部分
を構成する部材よりも振動し易い薄板を使用した振動吸
収部2を形成し、その振動吸収部の周囲に補強部材3を
取り付け、その外側に防音板4を取り付けて振動吸収部
2と防音板4の間に消音室としての空間部5を設け、振
動吸収部の振動による騒音を遮断し、防音効果を高め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用油入変圧器
やリアクトル等の静止誘導機器に係り、特に、油入静止
誘導機器の防音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用油入変圧器やリアクトル等の静止
誘導機器において、鉄心を構成する珪素鋼板の磁歪現象
による振動、珪素鋼板の継ぎ目および積層間に働く磁気
力による振動が鉄心に発生する。また、巻線の導体間ま
たはコイル間に働く電磁力による振動が巻線に発生す
る。このように鉄心や巻線からなる中身本体に生じた振
動は中身本体とタンクとの接触部から固体伝達により容
器であるタンクに伝わり、さらに絶縁油を充填した油入
静止誘導機器の場合には、絶縁油を介して油中伝播によ
りタンクに伝わり、これによりタンクが振動して騒音を
発生する。固体伝達による振動伝達は防振ゴムなどの防
振材を中身本体とタンクとの接触部に取り付けることに
より防止できるが、油中伝播は防止することができな
い。そのためタンクの周囲を別の鉄板で囲う構造の防音
壁や、防音建屋の設置、タンク壁面への防音板の取り付
け等により機器の外周に伝わる騒音を低減させていた。
【0003】図5は従来の防音壁方式の防音油入静止誘
導機器を示し、防音壁を断面した正面図を示す。タンク
11の周囲と上面をコンクリート又は別の鉄板で構成す
る防音壁(防音建屋)12で囲う構造で、この防音壁
(防音建屋)12により騒音を遮断して外部に騒音が伝
播するのを防止するものである。
【0004】図6は従来の防音板方式の防音油入静止誘
導機器を示し、防音板の一部を切開した正面図を示す。
タンク13の周囲の側面上下に横方向の補強部材14を
設け、この補強部材14に防音板15を取り付けた構造
で、この防音板15により騒音を遮断して外部に騒音が
伝播するのを防止するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた防
音油入静止誘導機器のうち、防音壁方式では図5に示す
ように、防音壁(防音建屋)の製作にコストがかかり、
変圧器の設置スペースが広くなり、機器の据付日数もか
かるという問題点を有していた。また、防音板方式の防
音油入静止誘導機器では図6に示すように、タンク面の
上部を含む全部を囲うことはできず、防音効果が比較的
少ないという問題点を有していた。
【0006】また、従来の技術では、油中伝達によるタ
ンクの振動およびこの振動の伝播による防音壁(板)の
外側に設けてあるラジェーターの振動(騒音)を抑制す
ることは困難であった。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、コストと重量を低減し
た、防音効果の優れた防音油入静止誘導機器を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は、静止誘導機器の中身本体
を絶縁油とともにタンクの内部に収納した油入静止誘導
機器において、前記タンクの側面にタンク部分より振動
しやすい振動吸収部を形成して油中伝達による振動を吸
収し、該振動吸収部の外周部に防音手段を施して外部へ
の騒音を低減するようにするものである。
【0009】また、防音手段は、振動吸収部の外周囲を
補強部材で囲み、該補強部材の外側に防音板を取り付
け、該防音板と振動吸収部間に消音室としての空間部を
形成し、振動吸収部の振動による騒音が外部に伝播する
のを防止する。
【0010】また、薄板部と振動吸収部との間の空間部
に、グラスウール等の吸音材を充填して防音効果を高め
る。
【0011】このように構成することにより、振動吸収
部が油中伝達による振動を吸収するため、タンク全体の
振動が抑制され、騒音が低減される。また、防音板はタ
ンク全体の一部に設けるため、コストおよび重量が低減
される。さらに油中伝達が抑制されるため、従来の構造
で問題になっていた防音構造の外にある放熱器の騒音も
低減されるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の防音油入静止誘導機器の第
1の実施の形態を示す正面図、図2は図1の振動吸収部
の断面図を示している。
【0014】図1および図2において、1はタンクで、
内部に変圧器又はリアクトル等の中身本体が絶縁油とと
もに収容されている。2は振動吸収部で、タンクの側面
にタンクより振動しやすい薄板部で形成されている。こ
の薄板部は鉄板又は他の金属で形成される。また、この
振動吸収部2は、タンク1の側面に適宜の窓孔を形成
し、この窓孔を塞ぐようにタンクの外側、又は鎖線で示
すように内側に薄板を当て、溶接等の固着手段で油密に
取付けるか、又は窓孔を設けずにタンク1の側面を加工
して薄くし、振動しやすいように形成する。
【0015】3は補強部材で、振動吸収部2の外側を囲
むようにタンク1の側面に溶接又はボルト等の固着手段
により取り付ける。4は防音板で、補強部材3の外側に
取り付ける。これら補強部材3と防音板4とで振動吸収
部2の外側を覆い、防音手段を形成する。5は振動吸収
部2と補強部材3および防音板4とで形成した空間部で
消音室としての役目を果たす。なお、振動吸収部2は、
真空に対する強度を考慮し、不足する場合は、溶接又は
ボルトにより取り外し式補強を使用する。
【0016】このように構成しているので、油中伝達に
よる振動があると、振動吸収部が振動を吸収して振動す
るため、タンク全体およびタンクに固着された部分の振
動は抑制される。
【0017】そして、この振動吸収部の振動による騒音
は、防音手段により覆われているので、外部への伝播は
抑制される。また、振動吸収部2はタンク1全体の一部
であるためコストおよび重量の低減することができ、防
音構造の外にある放熱器の騒音も低減される。なお、図
面では側面に1個の空間部5(消音室)を設けた場合を
示したが、大型のタンクにおいては数箇所に分割して設
ける。
【0018】図3は第2の実施の形態の側面断面図で、
振動吸収部2部分の断面を示している。本実施の形態
は、振動吸収部2と防音板4の間の空間部5にグラスウ
ールなどの吸音材6を充填したものである。この吸音材
6により振動吸収部2の振動によるエネルギーを吸収さ
せることにより、振動や騒音を低減させ、防音効果をさ
らに高めたものである。なお、前記の振動吸収部2はタ
ンク1の外周に適宜の数設ける。また、図1では側面に
1個の空間部5を設けた場合を示したが、大型のタンク
においては数箇所に分割して設ける。
【0019】図4は本発明の防音油入静止誘導機器の第
3の実施の形態を示す正面図で、第1および第2の実施
の形態の防音油入静止誘導機器のタンク1の下面と据付
基礎7との間に、固体伝達を防止する防振ゴム8を配設
したもので、防振ゴム8により据付基礎7への振動の伝
達も遮断することにより、騒音の発生をより減少させ、
防音効果を高めるようにしたものである。
【0020】
【発明の効果】本発明の防音油入変圧器は、タンク1の
側面をタンク1を構成する部材よりも振動し易い振動吸
収部を形成し、この振動吸収部の外周囲を補強部材で囲
み、その外側に防音板を取り付け、振動吸収部と防音板
との間に消音室としての空間部を設け、また、この空間
部にグラスウール等の吸音材を充填したので、次の効果
を奏する。
【0021】(1)振動吸収部が油中伝達による振動を
吸収するため、タンク全体の振動が抑制され、騒音が低
減される。
【0022】(2)振動吸収部がタンク全体の一部であ
るため、コストおよび重量が低減される。
【0023】(3)薄板と防音板の間の空間部にグラス
ウールなどの防音材を挿入したので、防音材による防音
効果によりさらに防音効果が得られる。
【0024】(4)タンクの下面と据付基礎との間に防
振ゴムを配設することにより、さらに防音効果が高めら
れる。
【0025】(5)油中伝達が抑制されるため、従来の
構造で問題になっていた防音構造の外にある放熱器の騒
音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音油入変圧器の第1の実施の形態を
示す正面図。
【図2】本発明の防音油入変圧器の第1の実施の形態に
おける振動吸収部の要部断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態における振動吸収部
の要部断面図。
【図4】本発明の防音油入変圧器の第3の実施の形態を
示す正面図。
【図5】従来の防音壁方式の防音油入変圧器を示す正面
図。
【図6】従来の防音板方式の防音油入変圧器を示す正面
図。
【符号の説明】
1…タンク 2…振動吸収部 3…補強部材 4…防音板 5…空間部 6…吸音材 7…据付基礎 8…防振ゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止誘導機器の中身本体を絶縁油ととも
    にタンクの内部に収納した油入静止誘導機器において、
    前記タンクの側面にタンク部分より振動しやすい振動吸
    収部を形成して油中伝達による振動を吸収し、該振動吸
    収部の外周部に防音手段を施して外部への騒音を低減す
    るようにしたことを特徴とする防音油入静止誘導機器。
  2. 【請求項2】 防音手段は、振動吸収部の外周囲を補強
    部材で囲み、該補強部材の外側に防音板を取り付け、該
    防音板と振動吸収部間に消音室としての空間部を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の防音油入静止誘導機
    器。
  3. 【請求項3】 防音板と振動吸収部間との間の空間部に
    吸音材を充填したことを特徴とする請求項2記載の防音
    油入静止誘導機器。
JP8709297A 1997-04-07 1997-04-07 防音油入静止誘導機器 Pending JPH10284328A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8709297A JPH10284328A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 防音油入静止誘導機器

Applications Claiming Priority (1)

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JP8709297A JPH10284328A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 防音油入静止誘導機器

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JPH10284328A true JPH10284328A (ja) 1998-10-23

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ID=13905323

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JP8709297A Pending JPH10284328A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 防音油入静止誘導機器

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JP (1) JPH10284328A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010003919A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Japan Ae Power Systems Corp 静止誘導機器
KR101138615B1 (ko) 2010-04-29 2012-04-26 삼성중공업 주식회사 고체소음 감쇠기구

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Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040910

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A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02