JP2000133524A - 静止誘導電磁機器 - Google Patents
静止誘導電磁機器Info
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- JP2000133524A JP2000133524A JP10305094A JP30509498A JP2000133524A JP 2000133524 A JP2000133524 A JP 2000133524A JP 10305094 A JP10305094 A JP 10305094A JP 30509498 A JP30509498 A JP 30509498A JP 2000133524 A JP2000133524 A JP 2000133524A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】静止誘導電磁機器の冷却効率が悪化し温度上昇
が増加することなく、省資源で振動や騒音の少ない静止
誘導電磁機器を提供する。 【解決手段】鉄心5とコイル4とを有した変圧器本体3
と、この変圧器本体3を設けた変圧器ケース2と、この
変圧器ケース2に注入した絶縁油6とを備え、変圧器本
体3とケース底板凹部2cとの間に防振ゴム7を配設し
て、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する振動を
抑制することにより、放熱効率が優れ、かつ、防振防音
効果を有する静止誘導電磁機器を実現することができ
る。
が増加することなく、省資源で振動や騒音の少ない静止
誘導電磁機器を提供する。 【解決手段】鉄心5とコイル4とを有した変圧器本体3
と、この変圧器本体3を設けた変圧器ケース2と、この
変圧器ケース2に注入した絶縁油6とを備え、変圧器本
体3とケース底板凹部2cとの間に防振ゴム7を配設し
て、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する振動を
抑制することにより、放熱効率が優れ、かつ、防振防音
効果を有する静止誘導電磁機器を実現することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器やリアクト
ルなどの静止誘導電磁機器に関するものである。
ルなどの静止誘導電磁機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静止誘導電磁機器の防振構造とし
ては、特開平8−316061号に記載されたものが知
られている。
ては、特開平8−316061号に記載されたものが知
られている。
【0003】図4に、従来の静止誘導電磁機器の防振構
造を示しており、これは静止誘導機器11の中身本体1
2を絶縁媒体13とともにタンク14の内部に収納し、
中身本体12の下部に取り付けた中身支持台15とタン
ク14のタンク底板14Aとの間にヘリカルアイソレー
タ16を取り付けた構造としたものである。
造を示しており、これは静止誘導機器11の中身本体1
2を絶縁媒体13とともにタンク14の内部に収納し、
中身本体12の下部に取り付けた中身支持台15とタン
ク14のタンク底板14Aとの間にヘリカルアイソレー
タ16を取り付けた構造としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の静止
誘導電磁機器においては、中身本体12の下部に取り付
けた中身支持台15とタンク14のタンク底板14Aと
の間に防振材としてヘリカルアイソレータ16を配設し
ており、このためヘリカルアイソレータ16の厚さ(鉛
直方向)ほど中身本体12の位置が高くなる。
誘導電磁機器においては、中身本体12の下部に取り付
けた中身支持台15とタンク14のタンク底板14Aと
の間に防振材としてヘリカルアイソレータ16を配設し
ており、このためヘリカルアイソレータ16の厚さ(鉛
直方向)ほど中身本体12の位置が高くなる。
【0005】タンク14の内部に収納された絶縁媒体1
3の温度分布は、鉛直上方向ほど温度が高く鉛直下方向
ほど温度が低い。中身本体12の位置が高くなると、中
身本体12の冷却に寄与する絶縁媒体13の温度が高く
なり、その結果静止誘導機器11の冷却効率が悪化し、
ヘリカルアイソレータ16を配設しない場合と比べて温
度上昇が高くなるという問題を有していた。
3の温度分布は、鉛直上方向ほど温度が高く鉛直下方向
ほど温度が低い。中身本体12の位置が高くなると、中
身本体12の冷却に寄与する絶縁媒体13の温度が高く
なり、その結果静止誘導機器11の冷却効率が悪化し、
ヘリカルアイソレータ16を配設しない場合と比べて温
度上昇が高くなるという問題を有していた。
【0006】また、冷却効率の悪化を補うために絶縁媒
体13の量を増加しなければならず、絶縁媒体13の使
用量が増え、省資源化に反するとともにコストが増加す
るという問題を有していた。
体13の量を増加しなければならず、絶縁媒体13の使
用量が増え、省資源化に反するとともにコストが増加す
るという問題を有していた。
【0007】本発明は、静止誘導電磁機器の冷却効率の
悪化による温度上昇の増加が無く、省資源で振動や騒音
の少ない静止誘導電磁機器を実現することを目的とす
る。
悪化による温度上昇の増加が無く、省資源で振動や騒音
の少ない静止誘導電磁機器を実現することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の静止誘導
電磁機器は、鉄心とコイルとを有した静止誘導電磁機器
本体と、底部に凹部を有して静止誘導電磁機器本体を収
納したケースと、このケース内に注入した冷却媒体とを
備え、ケースの底部に設けた凹部に防振材を配設し、こ
の防振材を介して静止誘導電磁機器本体をケース内に載
置したものである。
電磁機器は、鉄心とコイルとを有した静止誘導電磁機器
本体と、底部に凹部を有して静止誘導電磁機器本体を収
納したケースと、このケース内に注入した冷却媒体とを
備え、ケースの底部に設けた凹部に防振材を配設し、こ
の防振材を介して静止誘導電磁機器本体をケース内に載
置したものである。
【0009】請求項1記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、凹部を有さないケースの底部に防振材を配設する場
合と比べて放熱効率が優れ、静止誘導電磁機器の冷却効
率が向上し、かつ静止誘導電磁機器本体の振動が防振材
により減衰されてケースに伝播し振動や騒音が低減さ
れ、したがって防振防音効果を有する静止誘導電磁機器
を実現することができる。
ば、凹部を有さないケースの底部に防振材を配設する場
合と比べて放熱効率が優れ、静止誘導電磁機器の冷却効
率が向上し、かつ静止誘導電磁機器本体の振動が防振材
により減衰されてケースに伝播し振動や騒音が低減さ
れ、したがって防振防音効果を有する静止誘導電磁機器
を実現することができる。
【0010】請求項2記載の静止誘導電磁機器は、請求
項1において、静止誘導電磁機器本体を上方に引っ張っ
て、静止誘導電磁機器本体の下部への荷重が調節される
ようにしたものである。
項1において、静止誘導電磁機器本体を上方に引っ張っ
て、静止誘導電磁機器本体の下部への荷重が調節される
ようにしたものである。
【0011】請求項2記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の上部より引っ張って、下部への荷重が調節されるよ
うにしたので、防振材に適切な荷重をかけることがで
き、防振効果を向上させることができる。
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の上部より引っ張って、下部への荷重が調節されるよ
うにしたので、防振材に適切な荷重をかけることがで
き、防振効果を向上させることができる。
【0012】請求項3記載の静止誘導電磁機器は、請求
項1において、静止誘導電磁機器のケースの底部に設け
た凹部は、凹部に防振材を置きさらにその上部に静止誘
導電磁機器本体を置いた際に、静止誘導電磁機器本体の
底部がケースの底部より下になる大きさにしたものであ
る。
項1において、静止誘導電磁機器のケースの底部に設け
た凹部は、凹部に防振材を置きさらにその上部に静止誘
導電磁機器本体を置いた際に、静止誘導電磁機器本体の
底部がケースの底部より下になる大きさにしたものであ
る。
【0013】請求項3記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の底部がケースの底部より下にならないように静止誘
導電磁機器本体を置いた場合と比べて静止誘導電磁機器
の放熱効率が向上し、また、ケースの底部に凹部を有さ
ず、かつ、防振材を配設しない場合よりも冷却効率を向
上し、また凹部の深さを防振材の厚さから防振材の撓み
を減じた寸法と同じ寸法にすることにより、防振材を配
設しない場合と同様の放熱効率を有し、かつ、防振防音
効果を有する静止誘導電磁機器を実現することができ
る。
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の底部がケースの底部より下にならないように静止誘
導電磁機器本体を置いた場合と比べて静止誘導電磁機器
の放熱効率が向上し、また、ケースの底部に凹部を有さ
ず、かつ、防振材を配設しない場合よりも冷却効率を向
上し、また凹部の深さを防振材の厚さから防振材の撓み
を減じた寸法と同じ寸法にすることにより、防振材を配
設しない場合と同様の放熱効率を有し、かつ、防振防音
効果を有する静止誘導電磁機器を実現することができ
る。
【0014】請求項4記載の静止誘導電磁機器は、請求
項1において、凹部が、静止誘導電磁機器本体の一部を
挿入させる大きさを有し、かつ防振材および静止誘導電
磁機器本体の一部の外形に沿った形状としたものであ
る。
項1において、凹部が、静止誘導電磁機器本体の一部を
挿入させる大きさを有し、かつ防振材および静止誘導電
磁機器本体の一部の外形に沿った形状としたものであ
る。
【0015】請求項4記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、防振材を配設しない
ときと比べて放熱効率が優れ、かつ、防振防音効果を有
する静止誘導電磁機器を実現することができる。
ば、請求項1と同様な効果のほか、防振材を配設しない
ときと比べて放熱効率が優れ、かつ、防振防音効果を有
する静止誘導電磁機器を実現することができる。
【0016】請求項5記載の静止誘導電磁機器は、請求
項1から請求項4のいずれか1項において、防振材が金
属ばねである。
項1から請求項4のいずれか1項において、防振材が金
属ばねである。
【0017】請求項5記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、長期の使用や冷却媒体中での特性の低下が少な
く、かつ、温度が高い状態での使用が可能となり、信頼
性の高い防振防音効果を有する静止誘導電磁機器を実現
することができる。
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、長期の使用や冷却媒体中での特性の低下が少な
く、かつ、温度が高い状態での使用が可能となり、信頼
性の高い防振防音効果を有する静止誘導電磁機器を実現
することができる。
【0018】請求項6記載の静止誘導電磁機器は、請求
項1から請求項4のいずれか1項において、防振材が金
属ばねおよび防振ゴムである。
項1から請求項4のいずれか1項において、防振材が金
属ばねおよび防振ゴムである。
【0019】請求項6記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、防振材を金属ばねおよび防振ゴムとしてあるの
で、防振材として金属ばねを用いることにより、長期の
使用や冷却媒体中での特性の低下が少なく、かつ温度が
高い状態での使用が可能であり、また、防振材としてエ
ラストマーを用いることにより、材質、形状、信頼性、
コスト等の選択性が広がり振動抑制対象物に適した防振
材の選択が可能となり、かつ、防振効果としても鉛直方
向だけでなく水平方向の振動も抑制することができ、金
属ばねと防振ゴムの両方の特徴を有した安定した信頼性
の高い防振防音効果を有する変圧器を実現することがで
きる。
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、防振材を金属ばねおよび防振ゴムとしてあるの
で、防振材として金属ばねを用いることにより、長期の
使用や冷却媒体中での特性の低下が少なく、かつ温度が
高い状態での使用が可能であり、また、防振材としてエ
ラストマーを用いることにより、材質、形状、信頼性、
コスト等の選択性が広がり振動抑制対象物に適した防振
材の選択が可能となり、かつ、防振効果としても鉛直方
向だけでなく水平方向の振動も抑制することができ、金
属ばねと防振ゴムの両方の特徴を有した安定した信頼性
の高い防振防音効果を有する変圧器を実現することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の第1
の実施の形態を図1により説明する。図1に本発明の第
1の実施の形態における静止誘導電磁機器である変圧器
の概略側面断面図を示す。
の実施の形態を図1により説明する。図1に本発明の第
1の実施の形態における静止誘導電磁機器である変圧器
の概略側面断面図を示す。
【0021】図1おいて、1は変圧器、2は変圧器ケー
ス、2aは変圧器ケース2のケース側板、2bは変圧器
ケース2のケース底板、2cはケース底板2bに設けら
れたケース底板凹部、3は変圧器ケース2に収納された
変圧器本体、4は変圧器本体3を構成するコイル、5は
変圧器本体3を構成する鉄心、6は変圧器ケース2に収
納された冷却媒体となる絶縁油、7は変圧器本体3とケ
ース底板凹部2cとの間に配設された防振材としての防
振ゴム、8は変圧器脚である。ここで、変圧器本体3は
コイル4および鉄心5だけでなく鉄心締め付け金具や鉄
心またはコイルの支持金具などを有する場合はこれらを
含むものである。
ス、2aは変圧器ケース2のケース側板、2bは変圧器
ケース2のケース底板、2cはケース底板2bに設けら
れたケース底板凹部、3は変圧器ケース2に収納された
変圧器本体、4は変圧器本体3を構成するコイル、5は
変圧器本体3を構成する鉄心、6は変圧器ケース2に収
納された冷却媒体となる絶縁油、7は変圧器本体3とケ
ース底板凹部2cとの間に配設された防振材としての防
振ゴム、8は変圧器脚である。ここで、変圧器本体3は
コイル4および鉄心5だけでなく鉄心締め付け金具や鉄
心またはコイルの支持金具などを有する場合はこれらを
含むものである。
【0022】以上のように構成した変圧器についてその
動作を説明する。騒音発生メカニズムとしては、コイル
4の巻線導体(図示せず)の電磁力による振動と鉄心5
の磁歪現象による振動が、冷却媒体の媒体伝搬を経てケ
ース側板2aを振幅させ音を放射する伝搬経路と、防振
ゴム7を経てケース底板2bに伝搬し、ケース底板2b
からケース側板2aに伝播してケース側板2aを振幅さ
せ音を放射する伝搬経路に大別でき、これらの音の放射
によって騒音を発生している。
動作を説明する。騒音発生メカニズムとしては、コイル
4の巻線導体(図示せず)の電磁力による振動と鉄心5
の磁歪現象による振動が、冷却媒体の媒体伝搬を経てケ
ース側板2aを振幅させ音を放射する伝搬経路と、防振
ゴム7を経てケース底板2bに伝搬し、ケース底板2b
からケース側板2aに伝播してケース側板2aを振幅さ
せ音を放射する伝搬経路に大別でき、これらの音の放射
によって騒音を発生している。
【0023】第1の実施の形態において、変圧器本体3
とケース底板凹部2cとの間に防振ゴム7を配設したこ
とにより、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する
振動が抑制される。また、冷却のメカニズムとしては、
コイル4および鉄心5で発生した熱が絶縁油6に伝わ
り、熱せられた絶縁油6は鉛直上方に移動し、変圧器ケ
ース2の表面を介して変圧器1の外部に熱を放熱して鉛
直下方に移動し、鉛直下方に移動した絶縁油6はコイル
4の下端面からコイル4内に入り、再びコイル4および
鉄心3で発生した熱が絶縁油6に伝わり、熱せられた絶
縁油6は鉛直上方に移動するというサイクルを繰り返し
ている。従って、変圧器ケース2内の絶縁油6の温度分
布は鉛直上方ほど温度が高く鉛直下方ほど温度が低く、
コイル4の下端面が変圧器ケース2の下方に位置するほ
ど温度が低い絶縁油6でコイル4が冷却されるので変圧
器1の冷却効率が向上する。
とケース底板凹部2cとの間に防振ゴム7を配設したこ
とにより、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する
振動が抑制される。また、冷却のメカニズムとしては、
コイル4および鉄心5で発生した熱が絶縁油6に伝わ
り、熱せられた絶縁油6は鉛直上方に移動し、変圧器ケ
ース2の表面を介して変圧器1の外部に熱を放熱して鉛
直下方に移動し、鉛直下方に移動した絶縁油6はコイル
4の下端面からコイル4内に入り、再びコイル4および
鉄心3で発生した熱が絶縁油6に伝わり、熱せられた絶
縁油6は鉛直上方に移動するというサイクルを繰り返し
ている。従って、変圧器ケース2内の絶縁油6の温度分
布は鉛直上方ほど温度が高く鉛直下方ほど温度が低く、
コイル4の下端面が変圧器ケース2の下方に位置するほ
ど温度が低い絶縁油6でコイル4が冷却されるので変圧
器1の冷却効率が向上する。
【0024】以上のように、変圧器1において、変圧器
本体3とケース底板凹部2cとの間に防振ゴム7を配設
し、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する振動を
抑制することにより音の放射を抑え、騒音の発生を低減
することができる。
本体3とケース底板凹部2cとの間に防振ゴム7を配設
し、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する振動を
抑制することにより音の放射を抑え、騒音の発生を低減
することができる。
【0025】また、ケース底板2bに凹部2cを設けた
場合、ケース底板2bに凹部2cが無い場合と同等の防
振効果を得るために同一の防振ゴム7を使用すると、凹
部2cを除く底板2bとコイル4の下端面との鉛直距離
は、凹部2cが無い場合と比べて凹部2cの深さほど短
くなる。そして、絶縁油6の温度分布は鉛直上方向ほど
温度が高く鉛直下方向ほど温度が低いので、コイル4の
冷却に寄与する絶縁油6の温度が低くなり、凹部2cを
有しないケース底板2bに防振ゴム7を配設する場合と
比べて、変圧器1の放熱効率が向上する。変圧器1とし
ては、コイル4と鉄心5ではコイル4の方が鉄心5より
発熱量が多いので、コイル4の放熱効率を向上させるこ
とが有効である。コイル4の下端面と凹部2cを除く底
板2bとの鉛直距離は冷却効率を低下させない所定の距
離が有れば良い。
場合、ケース底板2bに凹部2cが無い場合と同等の防
振効果を得るために同一の防振ゴム7を使用すると、凹
部2cを除く底板2bとコイル4の下端面との鉛直距離
は、凹部2cが無い場合と比べて凹部2cの深さほど短
くなる。そして、絶縁油6の温度分布は鉛直上方向ほど
温度が高く鉛直下方向ほど温度が低いので、コイル4の
冷却に寄与する絶縁油6の温度が低くなり、凹部2cを
有しないケース底板2bに防振ゴム7を配設する場合と
比べて、変圧器1の放熱効率が向上する。変圧器1とし
ては、コイル4と鉄心5ではコイル4の方が鉄心5より
発熱量が多いので、コイル4の放熱効率を向上させるこ
とが有効である。コイル4の下端面と凹部2cを除く底
板2bとの鉛直距離は冷却効率を低下させない所定の距
離が有れば良い。
【0026】また、ケース底板2bにケース底板凹部2
cを設けたのでケース底板2bの強度を強くすることが
でき、ケース底板2bが振動しにくくなる。
cを設けたのでケース底板2bの強度を強くすることが
でき、ケース底板2bが振動しにくくなる。
【0027】なお、第1の実施の形態において、防振ゴ
ム7は連続したものおよび単品を複数個配置したものい
ずれでもよく、変圧器本体3の重量から適正な荷重が防
振ゴム7に加わるようにその寸法および個数を設定す
る。
ム7は連続したものおよび単品を複数個配置したものい
ずれでもよく、変圧器本体3の重量から適正な荷重が防
振ゴム7に加わるようにその寸法および個数を設定す
る。
【0028】なお、第1の実施の形態において、ケース
底板凹部2cは複数個としても良い。
底板凹部2cは複数個としても良い。
【0029】また、第1の実施の形態において、ケース
底板凹部2cの鉛直方向から見た形状は、円形、楕円
形、多角形としても良い。
底板凹部2cの鉛直方向から見た形状は、円形、楕円
形、多角形としても良い。
【0030】また、第1の実施の形態において、変圧器
器体3を上部より引っ張って、下部への荷重が調節され
る構造とすることにより、防振ゴム7に適切な荷重をか
けることができ、防振効果を向上させることができる。
器体3を上部より引っ張って、下部への荷重が調節され
る構造とすることにより、防振ゴム7に適切な荷重をか
けることができ、防振効果を向上させることができる。
【0031】(実施の形態2)この発明の第2の実施の
形態を図2により説明する。図2に本発明の第2の実施
の形態における、変圧器の概略側面断面図を示す。図2
において、第1の実施の形態の図1と同一の構成および
作用を有する部分については同様の符号を付して詳細説
明を省略し、異なる部分を中心に説明する。図1の構成
と異なるのはケース底板凹部2cに防振ゴム7を置き、
さらにその上部に変圧器本体3の底部が変圧器ケース2
の底部より下になるように変圧器本体3を置いた点であ
る。
形態を図2により説明する。図2に本発明の第2の実施
の形態における、変圧器の概略側面断面図を示す。図2
において、第1の実施の形態の図1と同一の構成および
作用を有する部分については同様の符号を付して詳細説
明を省略し、異なる部分を中心に説明する。図1の構成
と異なるのはケース底板凹部2cに防振ゴム7を置き、
さらにその上部に変圧器本体3の底部が変圧器ケース2
の底部より下になるように変圧器本体3を置いた点であ
る。
【0032】以上のように構成した変圧器について、そ
の動作を説明する。騒音発生メカニズムおよび冷却のメ
カニズムは第1の実施の形態と同一である。第2の実施
の形態において、変圧器本体3とケース底板凹部2cの
間に防振ゴム7を配設したことにより、変圧器本体3か
らケース底板2bに伝搬する振動が抑制される。
の動作を説明する。騒音発生メカニズムおよび冷却のメ
カニズムは第1の実施の形態と同一である。第2の実施
の形態において、変圧器本体3とケース底板凹部2cの
間に防振ゴム7を配設したことにより、変圧器本体3か
らケース底板2bに伝搬する振動が抑制される。
【0033】また、ケース底板凹部2cに防振ゴム7を
置き、さらにその上部に変圧器本体3の底部が変圧器ケ
ース2の底部より下になるように変圧器本体3を置いた
場合、ケース底板凹部2cに防振ゴム7を置き、さらに
その上部に変圧器本体3の底部が変圧器ケース2の底部
より下にならないように変圧器本体3を置いた場合と同
等の防振効果を得るために同一の防振ゴム7を使用する
と、凹部2cを除くケース底板2bとコイル4の下端面
との鉛直距離が、変圧器本体3の底部が変圧器ケース2
の底部より下にならないように変圧器本体3を置いた場
合と比べて短くなり、ケースの絶縁油6の温度分布は鉛
直上方向ほど温度が高く鉛直下方向ほど温度が低いの
で、変圧器本体3のコイル4の冷却に寄与する絶縁油6
の温度が低くなり、変圧器本体3の底部が変圧器ケース
2の底部より下にならないように変圧器本体3を置いた
場合と比べて、変圧器1の放熱効率を向上することがで
きる。また、変圧器本体3の底部が変圧器ケース2の底
部より下になるように変圧器本体3を置くことにより、
ケース底板2bの底部にケース底板凹部2cを設けず、
かつ、防振ゴム7を配設しない場合よりも冷却効率を向
上させ、変圧器1の温度上昇を下げることができる。ま
た、ケース底板凹部2cの深さを、防振ゴム7の厚さか
ら防振ゴム7の撓みを減じた寸法と同じ寸法にすること
により、防振ゴム7を配設しない場合と同様の温度上昇
を保持し、かつ、防振防音効果を有する変圧器1を実現
することができる。コイル4と鉄心5では、コイル4の
方が鉄心5より発熱量が多いので、コイル4の放熱効率
を向上させることが変圧器1として有効である。コイル
4の下端面と凹部2cを除く底板2bとの鉛直距離は冷
却効率を低下させない所定の距離が有れば良い。
置き、さらにその上部に変圧器本体3の底部が変圧器ケ
ース2の底部より下になるように変圧器本体3を置いた
場合、ケース底板凹部2cに防振ゴム7を置き、さらに
その上部に変圧器本体3の底部が変圧器ケース2の底部
より下にならないように変圧器本体3を置いた場合と同
等の防振効果を得るために同一の防振ゴム7を使用する
と、凹部2cを除くケース底板2bとコイル4の下端面
との鉛直距離が、変圧器本体3の底部が変圧器ケース2
の底部より下にならないように変圧器本体3を置いた場
合と比べて短くなり、ケースの絶縁油6の温度分布は鉛
直上方向ほど温度が高く鉛直下方向ほど温度が低いの
で、変圧器本体3のコイル4の冷却に寄与する絶縁油6
の温度が低くなり、変圧器本体3の底部が変圧器ケース
2の底部より下にならないように変圧器本体3を置いた
場合と比べて、変圧器1の放熱効率を向上することがで
きる。また、変圧器本体3の底部が変圧器ケース2の底
部より下になるように変圧器本体3を置くことにより、
ケース底板2bの底部にケース底板凹部2cを設けず、
かつ、防振ゴム7を配設しない場合よりも冷却効率を向
上させ、変圧器1の温度上昇を下げることができる。ま
た、ケース底板凹部2cの深さを、防振ゴム7の厚さか
ら防振ゴム7の撓みを減じた寸法と同じ寸法にすること
により、防振ゴム7を配設しない場合と同様の温度上昇
を保持し、かつ、防振防音効果を有する変圧器1を実現
することができる。コイル4と鉄心5では、コイル4の
方が鉄心5より発熱量が多いので、コイル4の放熱効率
を向上させることが変圧器1として有効である。コイル
4の下端面と凹部2cを除く底板2bとの鉛直距離は冷
却効率を低下させない所定の距離が有れば良い。
【0034】また、同一の振動抑制対象物について、防
振ゴム7は同じ材料で同じ受圧面積であれば厚さが厚い
ほどバネ定数が小さいので防振効果が高くなる。ケース
底板2bに凹部2cを設けて防振ゴム7を配設し、凹部
2cを設けず防振ゴム7を配設した場合と同等の温度上
昇にする場合、凹部2cを設けない場合に使用した防振
ゴム7の厚さ寸法に凹部2cの深さ寸法を加えた厚さの
防振ゴム7を使用できるので防振効果の高い変圧器1を
実現することができる。
振ゴム7は同じ材料で同じ受圧面積であれば厚さが厚い
ほどバネ定数が小さいので防振効果が高くなる。ケース
底板2bに凹部2cを設けて防振ゴム7を配設し、凹部
2cを設けず防振ゴム7を配設した場合と同等の温度上
昇にする場合、凹部2cを設けない場合に使用した防振
ゴム7の厚さ寸法に凹部2cの深さ寸法を加えた厚さの
防振ゴム7を使用できるので防振効果の高い変圧器1を
実現することができる。
【0035】なお、第2の実施の形態において、防振ゴ
ム7は連続したものおよび単品を複数個配置したものい
ずれでもよく、変圧器本体3の重量から適正な荷重が防
振ゴム7に加わるようにその寸法および個数を設定す
る。
ム7は連続したものおよび単品を複数個配置したものい
ずれでもよく、変圧器本体3の重量から適正な荷重が防
振ゴム7に加わるようにその寸法および個数を設定す
る。
【0036】また、ケース底板凹部2cの寸法は、冷却
効率を向上させるため、ケース底板凹部2cの内側面と
ケース底板凹部2cに挿入した変圧器本体3が接するこ
となく、かつ、コイル4の最内周を鉛直下向き方向にの
ばした面に近づける寸法とすることが望ましい。
効率を向上させるため、ケース底板凹部2cの内側面と
ケース底板凹部2cに挿入した変圧器本体3が接するこ
となく、かつ、コイル4の最内周を鉛直下向き方向にの
ばした面に近づける寸法とすることが望ましい。
【0037】(実施の形態3)この発明の第3の実施の
形態を図3により説明する。図3に本発明の第3の実施
の形態における、変圧器の概略側面断面図を示す。図3
において、第1の実施の形態の図1と同一の構成および
作用を有する部分については同様の符号を付して詳細説
明を省略し、異なる部分を中心に説明する。2dはケー
ス底板凹部水平部の凹部である。図1の構成と異なるの
は、変圧器本体3の一部を挿入するための変圧器ケース
2の底部に設けた凹部2c、2dの形状が、防振ゴム7
と鉄心5の外形に沿わせた形状とした点であり、鉄心5
の下端部が凹部2c内に位置している。
形態を図3により説明する。図3に本発明の第3の実施
の形態における、変圧器の概略側面断面図を示す。図3
において、第1の実施の形態の図1と同一の構成および
作用を有する部分については同様の符号を付して詳細説
明を省略し、異なる部分を中心に説明する。2dはケー
ス底板凹部水平部の凹部である。図1の構成と異なるの
は、変圧器本体3の一部を挿入するための変圧器ケース
2の底部に設けた凹部2c、2dの形状が、防振ゴム7
と鉄心5の外形に沿わせた形状とした点であり、鉄心5
の下端部が凹部2c内に位置している。
【0038】このように構成した変圧器について、その
動作を説明する。騒音発生メカニズムおよび冷却のメカ
ニズムは第1の実施の形態と同様である。第3の実施の
形態において、変圧器本体3とケース底板2bの凹部2
cの水平部の凹部2dの間に防振ゴム7を配設したこと
により、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する振
動が抑制される。
動作を説明する。騒音発生メカニズムおよび冷却のメカ
ニズムは第1の実施の形態と同様である。第3の実施の
形態において、変圧器本体3とケース底板2bの凹部2
cの水平部の凹部2dの間に防振ゴム7を配設したこと
により、変圧器本体3からケース底板2bに伝搬する振
動が抑制される。
【0039】以上のように、変圧器1において、変圧器
本体3とケース底板凹部2cの水平部の凹部2dの水平
部との間に防振ゴム7を配設し、変圧器本体3からケー
ス底板2bに伝搬する振動を抑制することにより音の放
射を抑え、騒音の発生を低減することができる。
本体3とケース底板凹部2cの水平部の凹部2dの水平
部との間に防振ゴム7を配設し、変圧器本体3からケー
ス底板2bに伝搬する振動を抑制することにより音の放
射を抑え、騒音の発生を低減することができる。
【0040】また、上記構成とすることにより、ケース
底板2bとコイル4の下端との鉛直距離が、防振ゴム7
を配設しないときのケース底板2bとコイル4の下端と
の鉛直距離より短くなり、絶縁油6の温度分布は鉛直上
方向ほど温度が高く鉛直下方向ほど温度が低いので、変
圧器本体3の冷却に寄与する絶縁油6の温度が低くな
り、防振ゴム7を配設しないときと比べて変圧器1の放
熱効率を向上することができる。
底板2bとコイル4の下端との鉛直距離が、防振ゴム7
を配設しないときのケース底板2bとコイル4の下端と
の鉛直距離より短くなり、絶縁油6の温度分布は鉛直上
方向ほど温度が高く鉛直下方向ほど温度が低いので、変
圧器本体3の冷却に寄与する絶縁油6の温度が低くな
り、防振ゴム7を配設しないときと比べて変圧器1の放
熱効率を向上することができる。
【0041】ここで、ケース底板2bとコイル4の下端
との鉛直距離は冷却効率を低下させない距離以上有れば
よい。
との鉛直距離は冷却効率を低下させない距離以上有れば
よい。
【0042】また、ケース底板2bにケース底板凹部2
cを設け、ケース底板凹部2cにケース底板凹部2cの
凹部2dを設けたので、第1の実施の形態よりもさらに
ケース底板2bの強度を強くすることができ、ケース底
板2bが振動しにくくなる。
cを設け、ケース底板凹部2cにケース底板凹部2cの
凹部2dを設けたので、第1の実施の形態よりもさらに
ケース底板2bの強度を強くすることができ、ケース底
板2bが振動しにくくなる。
【0043】なお、第3の実施の形態において、変圧器
本体3の一部を挿入するための変圧器ケース2の底部に
設けた凹部2c、2dの形状が、防振ゴム7と鉄心5に
沿わせた形状としたことにより、変圧器本体3と凹部2
c、2dとの間の空間が少なくなるので、その空間に存
在する絶縁油6の量が少なくなり、省資源化を実現でき
る。
本体3の一部を挿入するための変圧器ケース2の底部に
設けた凹部2c、2dの形状が、防振ゴム7と鉄心5に
沿わせた形状としたことにより、変圧器本体3と凹部2
c、2dとの間の空間が少なくなるので、その空間に存
在する絶縁油6の量が少なくなり、省資源化を実現でき
る。
【0044】また、第3の実施の形態において、防振ゴ
ム7は連続したものおよび単品を複数個配置したものい
ずれでもよく、変圧器本体3の重量から適正な荷重が防
振ゴム7に加わるようにその寸法および個数を設定す
る。
ム7は連続したものおよび単品を複数個配置したものい
ずれでもよく、変圧器本体3の重量から適正な荷重が防
振ゴム7に加わるようにその寸法および個数を設定す
る。
【0045】また、第3の実施の形態において、ケース
底板凹部2cの凹部2dは複数個としても良い。
底板凹部2cの凹部2dは複数個としても良い。
【0046】また、第3の実施の形態において、防振ゴ
ム7を配設するケース底板凹部2cの開口部の形状が防
振ゴム7の形状と相似形であり、防振ゴム7と向かい合
うケース底板凹部2cの開口部の1辺の長さを、防振ゴ
ム7の荷重がかかる前の厚さから撓みを減じた厚さがケ
ース底板凹部2cの深さに達したときの水平方向の撓み
と、荷重がかかる前の防振ゴム7の1辺の長さを加えた
長さより短くすることにより、絶縁油6の量が少なくな
り、省資源化を実現できる。
ム7を配設するケース底板凹部2cの開口部の形状が防
振ゴム7の形状と相似形であり、防振ゴム7と向かい合
うケース底板凹部2cの開口部の1辺の長さを、防振ゴ
ム7の荷重がかかる前の厚さから撓みを減じた厚さがケ
ース底板凹部2cの深さに達したときの水平方向の撓み
と、荷重がかかる前の防振ゴム7の1辺の長さを加えた
長さより短くすることにより、絶縁油6の量が少なくな
り、省資源化を実現できる。
【0047】また、第3の実施の形態において、ケース
底板凹部2cの凹部2dの深さを防振ゴム7の厚さから
防振ゴム7の撓みを減じた寸法より小さくすることによ
り、変圧器本体3がケース底板2bに接することがない
ので、防振ゴム7の防振効果が有効に働く。
底板凹部2cの凹部2dの深さを防振ゴム7の厚さから
防振ゴム7の撓みを減じた寸法より小さくすることによ
り、変圧器本体3がケース底板2bに接することがない
ので、防振ゴム7の防振効果が有効に働く。
【0048】また、第3の実施の形態において、ケース
底板凹部2cの凹部2dの鉛直方向から見た形状は、円
形、楕円形、多角形としても良い。
底板凹部2cの凹部2dの鉛直方向から見た形状は、円
形、楕円形、多角形としても良い。
【0049】また、第1の実施の形態から第3の実施の
形態において、防振材として金属ばねを用いることによ
り、長期の使用や絶縁油中での特性の低下が少なく、か
つ、温度が高い状態での使用が可能となり、信頼性の高
い防振防音効果を有する変圧器を実現することができ
る。
形態において、防振材として金属ばねを用いることによ
り、長期の使用や絶縁油中での特性の低下が少なく、か
つ、温度が高い状態での使用が可能となり、信頼性の高
い防振防音効果を有する変圧器を実現することができ
る。
【0050】また、第1の実施の形態から第3の実施の
形態において、防振材として防振ゴムを用いることによ
り、材質、形状、信頼性、コスト等の選択性が広がり振
動抑制対象物に適した防振材の選択が可能となり、か
つ、防振効果としても鉛直方向だけでなく水平方向の振
動も抑制することができ、安定した信頼性の高い防振防
音効果を有する変圧器を実現することができる。
形態において、防振材として防振ゴムを用いることによ
り、材質、形状、信頼性、コスト等の選択性が広がり振
動抑制対象物に適した防振材の選択が可能となり、か
つ、防振効果としても鉛直方向だけでなく水平方向の振
動も抑制することができ、安定した信頼性の高い防振防
音効果を有する変圧器を実現することができる。
【0051】また、第1の実施の形態から第3の実施の
形態において、防振材7として金属ばねおよび防振ゴム
を用いることにより、防振材として金属ばねを用いるこ
とにより、長期の使用や冷却媒体中での特性の低下が少
なく、かつ、温度が高い状態での使用が可能であり、ま
た、防振材としてエラストマーを用いることにより、材
質、形状、信頼性、コスト等の選択性が広がり振動抑制
対象物に適した防振材の選択が可能となり、かつ、防振
効果としても鉛直方向だけでなく水平方向の振動も抑制
することができ、金属ばねと防振ゴムの両方の特徴を有
した安定した信頼性の高い防振防音効果を有する変圧器
を実現することができる。ここで、金属ばねと防振ゴム
は所望の防振防音効果が得られる割合で併用すればよ
い。
形態において、防振材7として金属ばねおよび防振ゴム
を用いることにより、防振材として金属ばねを用いるこ
とにより、長期の使用や冷却媒体中での特性の低下が少
なく、かつ、温度が高い状態での使用が可能であり、ま
た、防振材としてエラストマーを用いることにより、材
質、形状、信頼性、コスト等の選択性が広がり振動抑制
対象物に適した防振材の選択が可能となり、かつ、防振
効果としても鉛直方向だけでなく水平方向の振動も抑制
することができ、金属ばねと防振ゴムの両方の特徴を有
した安定した信頼性の高い防振防音効果を有する変圧器
を実現することができる。ここで、金属ばねと防振ゴム
は所望の防振防音効果が得られる割合で併用すればよ
い。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、凹部を有さないケースの底部に防振材を配設する場
合と比べて放熱効率が優れ、静止誘導電磁機器の冷却効
率が向上し、かつ静止誘導電磁機器本体の振動が防振材
により減衰されてケースに伝播し振動や騒音が低減さ
れ、したがって防振防音効果を有する静止誘導電磁機器
を実現することができる。
ば、凹部を有さないケースの底部に防振材を配設する場
合と比べて放熱効率が優れ、静止誘導電磁機器の冷却効
率が向上し、かつ静止誘導電磁機器本体の振動が防振材
により減衰されてケースに伝播し振動や騒音が低減さ
れ、したがって防振防音効果を有する静止誘導電磁機器
を実現することができる。
【0053】請求項2記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の上部より引っ張って、下部への荷重が調節されるよ
うにしたので、防振ゴムに適切な荷重をかけることがで
き、防振効果を向上させることができる。
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の上部より引っ張って、下部への荷重が調節されるよ
うにしたので、防振ゴムに適切な荷重をかけることがで
き、防振効果を向上させることができる。
【0054】請求項3記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の底部がケースの底部より下にならないように静止誘
導電磁機器本体を置いた場合と比べて静止誘導電磁機器
の放熱効率が向上し、また、ケースの底部に凹部を有さ
ず、かつ、防振材を配設しない場合よりも冷却効率を向
上し、また凹部の深さを防振材の厚さから防振材の撓み
を減じた寸法と同じ寸法にすることにより、防振材を配
設しない場合と同様の放熱効率を有し、かつ、防振防音
効果を有する静止誘導電磁機器を実現することができ
る。
ば、請求項1と同様な効果のほか、静止誘導電磁機器本
体の底部がケースの底部より下にならないように静止誘
導電磁機器本体を置いた場合と比べて静止誘導電磁機器
の放熱効率が向上し、また、ケースの底部に凹部を有さ
ず、かつ、防振材を配設しない場合よりも冷却効率を向
上し、また凹部の深さを防振材の厚さから防振材の撓み
を減じた寸法と同じ寸法にすることにより、防振材を配
設しない場合と同様の放熱効率を有し、かつ、防振防音
効果を有する静止誘導電磁機器を実現することができ
る。
【0055】請求項4記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1と同様な効果のほか、防振材を配設しない
ときと比べて放熱効率が優れ、かつ、防振防音効果を有
する静止誘導電磁機器を実現することができる。
ば、請求項1と同様な効果のほか、防振材を配設しない
ときと比べて放熱効率が優れ、かつ、防振防音効果を有
する静止誘導電磁機器を実現することができる。
【0056】請求項5記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、長期の使用や冷却媒体中での特性の低下が少な
く、かつ、温度が高い状態での使用が可能となり、信頼
性の高い防振防音効果を有する静止誘導電磁機器を実現
することができる。
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、長期の使用や冷却媒体中での特性の低下が少な
く、かつ、温度が高い状態での使用が可能となり、信頼
性の高い防振防音効果を有する静止誘導電磁機器を実現
することができる。
【0057】請求項6記載の静止誘導電磁機器によれ
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、防振材を金属ばねおよび防振ゴムとしてあるの
で、防振材として金属ばねを用いることにより、長期の
使用や冷却媒体中での特性の低下が少なく、かつ温度が
高い状態での使用が可能であり、また、防振材としてエ
ラストマーを用いることにより、材質、形状、信頼性、
コスト等の選択性が広がり振動抑制対象物に適した防振
材の選択が可能となり、かつ、防振効果としても鉛直方
向だけでなく水平方向の振動も抑制することができ、金
属ばねと防振ゴムの両方の特徴を有した安定した信頼性
の高い防振防音効果を有する変圧器を実現することがで
きる。
ば、請求項1から請求項4のいずれか1項と同様な効果
のほか、防振材を金属ばねおよび防振ゴムとしてあるの
で、防振材として金属ばねを用いることにより、長期の
使用や冷却媒体中での特性の低下が少なく、かつ温度が
高い状態での使用が可能であり、また、防振材としてエ
ラストマーを用いることにより、材質、形状、信頼性、
コスト等の選択性が広がり振動抑制対象物に適した防振
材の選択が可能となり、かつ、防振効果としても鉛直方
向だけでなく水平方向の振動も抑制することができ、金
属ばねと防振ゴムの両方の特徴を有した安定した信頼性
の高い防振防音効果を有する変圧器を実現することがで
きる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における変圧器の概
略側面断面図である。
略側面断面図である。
【図2】第2の実施の形態における変圧器の概略側面断
面図である。
面図である。
【図3】第3の実施の形態における変圧器の概略側面断
面図である。
面図である。
【図4】従来の静止誘導機器の概略側面断面図である。
1 変圧器 2 変圧器ケース 2a ケース側板 2b ケース底板 2c ケース底板凹部 2d ケース底板凹部の凹部 3 変圧器本体 4 コイル 5 鉄心 6 冷却媒体である絶縁油 7 防振ゴム 8 変圧器脚 11 静止誘導機器 12 中身本体 13 絶縁媒体 14 タンク 14A タンク底板 15 中身支持台 16 ヘリカルアイソレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平川 功一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 原 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 由上 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA01 BA02 DA03 EA13 5E050 CA01 CB01 5E059 BB03 BB04 BB17 DD05 DD08 LL07
Claims (6)
- 【請求項1】 鉄心とコイルとを有した静止誘導電磁機
器本体と、底部に凹部を有して前記静止誘導電磁機器本
体を収納したケースと、このケース内に注入した冷却媒
体とを備え、前記ケースの底部に設けた前記凹部に防振
材を配設し、この防振材を介して前記静止誘導電磁機器
本体を前記ケース内に載置した静止誘導電磁機器。 - 【請求項2】 静止誘導電磁機器本体を上方に引っ張っ
て、前記静止誘導電磁機器本体の下部への荷重が調節さ
れるようにした請求項1記載の静止誘導電磁機器。 - 【請求項3】 静止誘導電磁機器のケースの底部に設け
た凹部は、前記凹部に防振材を置きさらにその上部に静
止誘導電磁機器本体を置いた際に、前記静止誘導電磁機
器本体の底部が前記ケースの底部より下になる大きさに
した請求項1記載の静止誘導電磁機器。 - 【請求項4】 凹部が、静止誘導電磁機器本体の一部を
挿入させる大きさを有し、かつ前記防振材および前記静
止誘導電磁機器本体の前記一部の外形に沿った形状とし
た請求項1記載の静止誘導電磁機器。 - 【請求項5】 防振材が金属ばねである請求項1から請
求項4のいずれか1項に記載の静止誘導電磁機器。 - 【請求項6】 防振材が金属ばねおよび防振ゴムである
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の静止誘導
電磁機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10305094A JP2000133524A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 静止誘導電磁機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10305094A JP2000133524A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 静止誘導電磁機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000133524A true JP2000133524A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17941040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10305094A Pending JP2000133524A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 静止誘導電磁機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000133524A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004112962A (ja) * | 2002-09-20 | 2004-04-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 変圧器およびその変圧器を備えた受配電設備 |
JP2008226933A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Mitsubishi Electric Corp | 変圧器 |
CN102237174A (zh) * | 2010-04-12 | 2011-11-09 | 株式会社东芝 | 静止感应电器 |
CN103811152A (zh) * | 2014-02-19 | 2014-05-21 | 国家电网公司 | 一种以sf6为冷媒介质的主变夹套式散热装置及方法 |
JP2014236133A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | 株式会社ダイヘン | 柱上変圧器 |
CN106783040A (zh) * | 2016-12-20 | 2017-05-31 | 朱小菊 | 高散热变压器 |
JP2017103348A (ja) * | 2015-12-02 | 2017-06-08 | 株式会社明電舎 | 静止誘導機器の制振構造 |
-
1998
- 1998-10-27 JP JP10305094A patent/JP2000133524A/ja active Pending
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CN103811152A (zh) * | 2014-02-19 | 2014-05-21 | 国家电网公司 | 一种以sf6为冷媒介质的主变夹套式散热装置及方法 |
JP2017103348A (ja) * | 2015-12-02 | 2017-06-08 | 株式会社明電舎 | 静止誘導機器の制振構造 |
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