JP2970998B2 - 静止誘導機器 - Google Patents
静止誘導機器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変圧器やリアクトル
などの静止誘導機器を低騒音化する防音装置に関するも
のである。
などの静止誘導機器を低騒音化する防音装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の低騒音化を図った変圧
器の断面図である。図において、1は鉄心、2は鉄心1
に巻回された巻線、3は鉄心1と巻線2からなる中身構
造物を収納するタンク、4は鉄心1および巻線2の絶縁
と冷却のためにタンク3内に封入された絶縁媒体であ
る。一般にこの絶縁媒体4には油やガスが用いられる。
5は上記タンク3を囲うように配置された防音壁、6は
その内面に接着された吸音材である。
器の断面図である。図において、1は鉄心、2は鉄心1
に巻回された巻線、3は鉄心1と巻線2からなる中身構
造物を収納するタンク、4は鉄心1および巻線2の絶縁
と冷却のためにタンク3内に封入された絶縁媒体であ
る。一般にこの絶縁媒体4には油やガスが用いられる。
5は上記タンク3を囲うように配置された防音壁、6は
その内面に接着された吸音材である。
【0003】次に動作について説明する。変圧器の運転
時巻線2への課電により鉄心1は磁歪振動を生ずる。こ
の磁歪振動により発生した音が絶縁媒体4およびタンク
側板3aを透過し空気中に放射される。また、磁歪振動
が鉄心1からタンク底板3bへ、そしてタンク側板3a
に伝わり、タンク側板3aが振動することにより空気中
に音が放射され、これらが騒音となる。そこで、従来は
図11に示すようにタンク3の外側に、タンク3と接触
しないように、内面に吸音材6を取り付けた防音壁5
(以下、別置式防音壁)を設け、変圧器からの騒音を遮
音または吸音することにより騒音の低減を図っていた。
時巻線2への課電により鉄心1は磁歪振動を生ずる。こ
の磁歪振動により発生した音が絶縁媒体4およびタンク
側板3aを透過し空気中に放射される。また、磁歪振動
が鉄心1からタンク底板3bへ、そしてタンク側板3a
に伝わり、タンク側板3aが振動することにより空気中
に音が放射され、これらが騒音となる。そこで、従来は
図11に示すようにタンク3の外側に、タンク3と接触
しないように、内面に吸音材6を取り付けた防音壁5
(以下、別置式防音壁)を設け、変圧器からの騒音を遮
音または吸音することにより騒音の低減を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の別置式防音壁は
タンクと接触しないように設置されているので、工場試
験のために組み立てると、移動させることができず、工
場試験終了後、現地へ搬入するために解体し、現地で再
度組み立てなければならない。又、別置式であるため、
据付面積が大きくなるという問題点があった。
タンクと接触しないように設置されているので、工場試
験のために組み立てると、移動させることができず、工
場試験終了後、現地へ搬入するために解体し、現地で再
度組み立てなければならない。又、別置式であるため、
据付面積が大きくなるという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、防音装置を取り付けた状態で変
圧器を移動することができるとともに、据付面積を縮小
できる防音装置を得ることを目的としている。
ためになされたもので、防音装置を取り付けた状態で変
圧器を移動することができるとともに、据付面積を縮小
できる防音装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る静止誘導機器においては、タンク側部に外側防音板を
取付け、外側防音板とタンク側板との間に裏板を取付け
て2重壁構造とすると共に、外側防音板の端部を直角に
折り曲げ、この折り曲げた部分を防振部材を介してタン
ク補強部材の上部に乗せて支持したものである。
る静止誘導機器においては、タンク側部に外側防音板を
取付け、外側防音板とタンク側板との間に裏板を取付け
て2重壁構造とすると共に、外側防音板の端部を直角に
折り曲げ、この折り曲げた部分を防振部材を介してタン
ク補強部材の上部に乗せて支持したものである。
【0007】この発明の請求項2に係る静止誘導機器に
おいては、外側防音板としての鋼板の間に制振材料を挟
んで接合されたサンドイッチ鋼板を用いたものである。
おいては、外側防音板としての鋼板の間に制振材料を挟
んで接合されたサンドイッチ鋼板を用いたものである。
【0008】この発明の請求項3に係る静止誘導機器に
おいては、外側防音板と裏板の間及び裏板とタンク側板
の間に吸音材を配置したものである。
おいては、外側防音板と裏板の間及び裏板とタンク側板
の間に吸音材を配置したものである。
【0009】この発明の請求項4に係る静止誘導機器に
おいては、外側防音板と裏板の間及び裏板とタンク側板
の間に多孔質構造体を配置したものである。
おいては、外側防音板と裏板の間及び裏板とタンク側板
の間に多孔質構造体を配置したものである。
【0010】この発明の請求項5に係る静止誘導機器に
おいては、多孔質構造体を熱可塑性部材を介在させて取
付けたものである。
おいては、多孔質構造体を熱可塑性部材を介在させて取
付けたものである。
【0011】この発明の請求項6に係る静止誘導機器に
おいては、タンク補強部材をチャンネル形に構成したも
のである。
おいては、タンク補強部材をチャンネル形に構成したも
のである。
【0012】この発明の請求項7に係る静止誘導機器に
おいては、外側防音板をタンク側板全体が覆われるよう
に取付けるとともに、その上端をタンク上壁の張出片に
防振部材を介して取付けたものである。
おいては、外側防音板をタンク側板全体が覆われるよう
に取付けるとともに、その上端をタンク上壁の張出片に
防振部材を介して取付けたものである。
【0013】
【作用】この発明の請求項1に係る静止誘導機器におい
ては、外側防音板をタンク補強部材の上部に乗せる構造
で支持したことにより、タンクと防音板とを一緒に移動
することができると共に据付面積を縮小することができ
る。又、タンク補強部材も防音板で覆うことができると
共に、組立てを容易にすることができる。更に、防音板
の端部を折り曲げることにより、防音板の剛性を向上で
き、又、防音板に距離を離して裏板を取付けることによ
り、2重壁構造として透過損失を増加できるので、遮音
効果を向上できる。
ては、外側防音板をタンク補強部材の上部に乗せる構造
で支持したことにより、タンクと防音板とを一緒に移動
することができると共に据付面積を縮小することができ
る。又、タンク補強部材も防音板で覆うことができると
共に、組立てを容易にすることができる。更に、防音板
の端部を折り曲げることにより、防音板の剛性を向上で
き、又、防音板に距離を離して裏板を取付けることによ
り、2重壁構造として透過損失を増加できるので、遮音
効果を向上できる。
【0014】この発明の請求項2に係る静止誘導機器に
おいては、外側防音板としてサンドイッチ鋼板を用いた
ので、外側防音板の振動を防ぎ、防音効果をさらに高め
ることができる。
おいては、外側防音板としてサンドイッチ鋼板を用いた
ので、外側防音板の振動を防ぎ、防音効果をさらに高め
ることができる。
【0015】この発明の請求項3に係る静止誘導機器に
おいては、吸音材が防音板内部の音圧上昇を防ぐことに
より、防音効果をさらに高めることができる。
おいては、吸音材が防音板内部の音圧上昇を防ぐことに
より、防音効果をさらに高めることができる。
【0016】この発明の請求項4に係る静止誘導機器に
おいては、多孔質構造体が防音板内部の音圧上昇を防ぐ
とともに、多孔質構造体自身の遮音特性により防音効果
を高めることができる。
おいては、多孔質構造体が防音板内部の音圧上昇を防ぐ
とともに、多孔質構造体自身の遮音特性により防音効果
を高めることができる。
【0017】この発明の請求項5に係る静止誘導機器に
おいては、静止誘導機器の温度が上昇すると共に、熱可
塑性部材により接着され、密着性が向上することによ
り、多孔質構造体の取付構造の簡素化と取付工作性を向
上させることができ、又、防音効果を高めることができ
る。
おいては、静止誘導機器の温度が上昇すると共に、熱可
塑性部材により接着され、密着性が向上することによ
り、多孔質構造体の取付構造の簡素化と取付工作性を向
上させることができ、又、防音効果を高めることができ
る。
【0018】この発明の請求項6に係る静止誘導機器に
おいては、タンク補強部材をチャンネル形に構成するこ
とにより、タンクの強度を向上させることができると共
に、塗装をし易くする。
おいては、タンク補強部材をチャンネル形に構成するこ
とにより、タンクの強度を向上させることができると共
に、塗装をし易くする。
【0019】この発明の請求項7に係る静止誘導機器に
おいては、タンク高さ全てを防音板で覆うので、防音効
果を高めることができる。
おいては、タンク高さ全てを防音板で覆うので、防音効
果を高めることができる。
【0020】
実施例1.以下、この発明の実施例1による低騒音変圧
器を図について説明する。図1は、実施例1を示す断面
図である。図において、従来技術と同一部分については
同一符号で示し、説明は省略する。11a,11bはタ
ンク側板3aの外側に突出して設けた上下の補強部材で
あり、各々端部に垂直片11cを有し、かつ上部補強部
材11aの上端には直角に折曲げた水平片11dが形成
されている。12aは上記補強部材11aの上端水平片
11d上に配置される防振部材、12bは上記補強部材
11a,11bの各々の垂直片11cの外側に配置され
る防振部材である。13は上端に水平折曲部13aを有
する外側防音板で、この外側防音板13はその水平折曲
部13aが上記タンク補強部材11aの上に上記防振部
材12aを介して取り付けられると共に、この外側防音
板13の側部は左右の振れを止めるため、上記防振部材
12bを介して上記タンク補強部材11a,11bの側
部に取り付けられる。このとき、防振部材12aで防音
板全体の質量を受けているため、防振部材12bにはせ
ん断荷重が加わらないようになっている。なお防振部材
12a,12bとしては、例えば防振ゴムや皿バネ等を
使用する。次に14は裏板であり、上記外側防音板13
のタンク側に、外側防音板13から距離を離して支持部
材15を介して取り付けられている。
器を図について説明する。図1は、実施例1を示す断面
図である。図において、従来技術と同一部分については
同一符号で示し、説明は省略する。11a,11bはタ
ンク側板3aの外側に突出して設けた上下の補強部材で
あり、各々端部に垂直片11cを有し、かつ上部補強部
材11aの上端には直角に折曲げた水平片11dが形成
されている。12aは上記補強部材11aの上端水平片
11d上に配置される防振部材、12bは上記補強部材
11a,11bの各々の垂直片11cの外側に配置され
る防振部材である。13は上端に水平折曲部13aを有
する外側防音板で、この外側防音板13はその水平折曲
部13aが上記タンク補強部材11aの上に上記防振部
材12aを介して取り付けられると共に、この外側防音
板13の側部は左右の振れを止めるため、上記防振部材
12bを介して上記タンク補強部材11a,11bの側
部に取り付けられる。このとき、防振部材12aで防音
板全体の質量を受けているため、防振部材12bにはせ
ん断荷重が加わらないようになっている。なお防振部材
12a,12bとしては、例えば防振ゴムや皿バネ等を
使用する。次に14は裏板であり、上記外側防音板13
のタンク側に、外側防音板13から距離を離して支持部
材15を介して取り付けられている。
【0021】次に動作について説明する。変圧器の運転
時、巻線2への課電により鉄心1は磁歪振動を生ずる。
この磁歪振動により発生した音が絶縁媒体4およびタン
ク側板3aを透過し、空気中に放射される。また、磁歪
振動が鉄心1からタンク底板3bへ、そしてタンク側板
3aに伝わり、タンク側板3aが振動することにより空
気中に音が放射される。ところで本構造では、これらの
音を外側防音板13と裏板14の2重壁により遮音する
ものであるが、このとき、タンク3の振動が外側防音板
13に伝達されると、外側防音板13自身が振動して駆
動源となってしまうので、外側防音板13を防振部材1
2a,12bを介してタンク3に防振支持するととも
に、防音板13と裏板14による2重壁構造により、優
れた遮音特性が得られる。さらにタンクに防音板を直付
けしていることにより、タンクと防音板を一緒に移動で
き、また、従来例として示した別置式防音板に比べ据付
面積を小さくできる特長を有する。
時、巻線2への課電により鉄心1は磁歪振動を生ずる。
この磁歪振動により発生した音が絶縁媒体4およびタン
ク側板3aを透過し、空気中に放射される。また、磁歪
振動が鉄心1からタンク底板3bへ、そしてタンク側板
3aに伝わり、タンク側板3aが振動することにより空
気中に音が放射される。ところで本構造では、これらの
音を外側防音板13と裏板14の2重壁により遮音する
ものであるが、このとき、タンク3の振動が外側防音板
13に伝達されると、外側防音板13自身が振動して駆
動源となってしまうので、外側防音板13を防振部材1
2a,12bを介してタンク3に防振支持するととも
に、防音板13と裏板14による2重壁構造により、優
れた遮音特性が得られる。さらにタンクに防音板を直付
けしていることにより、タンクと防音板を一緒に移動で
き、また、従来例として示した別置式防音板に比べ据付
面積を小さくできる特長を有する。
【0022】実施例2.上記実施例において、図2aの
A部拡大図bに示すように、上記外側防音板13とし
て、2枚の鋼板16の間に制振材料17を挟んで接合さ
れたサンドイッチ鋼板を適用すると、外側防音板13の
振動を防ぎ、防音効果をさらに高めることができる。
A部拡大図bに示すように、上記外側防音板13とし
て、2枚の鋼板16の間に制振材料17を挟んで接合さ
れたサンドイッチ鋼板を適用すると、外側防音板13の
振動を防ぎ、防音効果をさらに高めることができる。
【0023】実施例3.また、実施例1に加え、図3に
示すように、外側防音板13と裏板14の間、および、
裏板14とタンク側板3aの間に、グラスウールやロッ
クウール等の吸音材18を配置し、防音板内部の音圧上
昇を防ぐことにより、防音効果をさらに高めることがで
きる。
示すように、外側防音板13と裏板14の間、および、
裏板14とタンク側板3aの間に、グラスウールやロッ
クウール等の吸音材18を配置し、防音板内部の音圧上
昇を防ぐことにより、防音効果をさらに高めることがで
きる。
【0024】実施例4.また、実施例1に加え、図4に
示すように、外側防音板13と裏板14の間、および、
裏板14とタンク側板3aの間に、多孔質構造体19を
支持部材15を介して配置することにより、防音板内部
の音圧上昇を防ぐとともに、多孔質構造体19自身の遮
音特性により防音効果を高めることができる。なお多孔
質構造体としては、例えば特願平1−110996号の
「多孔質構造体」で提案されているものがある。
示すように、外側防音板13と裏板14の間、および、
裏板14とタンク側板3aの間に、多孔質構造体19を
支持部材15を介して配置することにより、防音板内部
の音圧上昇を防ぐとともに、多孔質構造体19自身の遮
音特性により防音効果を高めることができる。なお多孔
質構造体としては、例えば特願平1−110996号の
「多孔質構造体」で提案されているものがある。
【0025】実施例5.図5は実施例5を示すもので、
これは実施例4における多孔質構造体19の支持部材1
5との固定部に熱可塑性を持つ部材20を配置し、固着
部材21を用いて固定したもので、この場合、変圧器の
温度が上昇することで上記熱可塑性部材20により接着
され、密着性が向上することにより、多孔質構造体19
の取付構造の簡素化と取付工作性を向上させるととも
に、多孔質構造体19の吸音効果を高めることができ
る。
これは実施例4における多孔質構造体19の支持部材1
5との固定部に熱可塑性を持つ部材20を配置し、固着
部材21を用いて固定したもので、この場合、変圧器の
温度が上昇することで上記熱可塑性部材20により接着
され、密着性が向上することにより、多孔質構造体19
の取付構造の簡素化と取付工作性を向上させるととも
に、多孔質構造体19の吸音効果を高めることができ
る。
【0026】実施例6.ここで上記外側防音板13によ
る騒音の低減量は、変圧器表面積に対し、どれだけ防音
板で覆っているかに依存する。従って、騒音の仕様値に
応じて防音板の大きさを変化させることにより、コスト
を最小限に抑えることができる。これまでの説明では、
タンクの上部補強部材11aから下側を覆った場合の実
施例を示してきたが、防音板の大きさを変化させた場合
の防音板の取り付け例を図6および図7に示す。図6は
タンク高さの中央部のみを防音板で覆った場合を示して
おり、図7はタンク高さ全てを覆った場合を示してい
る。この図7においては、タンク3の上壁を外方に張り
出した張出片3cを形成し、その端部に外側防音板13
の水平折曲部13bが防振部材12aを介して支持され
ている。
る騒音の低減量は、変圧器表面積に対し、どれだけ防音
板で覆っているかに依存する。従って、騒音の仕様値に
応じて防音板の大きさを変化させることにより、コスト
を最小限に抑えることができる。これまでの説明では、
タンクの上部補強部材11aから下側を覆った場合の実
施例を示してきたが、防音板の大きさを変化させた場合
の防音板の取り付け例を図6および図7に示す。図6は
タンク高さの中央部のみを防音板で覆った場合を示して
おり、図7はタンク高さ全てを覆った場合を示してい
る。この図7においては、タンク3の上壁を外方に張り
出した張出片3cを形成し、その端部に外側防音板13
の水平折曲部13bが防振部材12aを介して支持され
ている。
【0027】実施例7.次に実施例7による低騒音変圧
器を図8に基づいて説明する。図に示すように、これま
で複数枚で構成されていた裏板14を一枚板とし、この
裏板14の内側に防振部材12bを配することで、据付
面積はやや増大するが、全体を簡素化することが可能と
なる。
器を図8に基づいて説明する。図に示すように、これま
で複数枚で構成されていた裏板14を一枚板とし、この
裏板14の内側に防振部材12bを配することで、据付
面積はやや増大するが、全体を簡素化することが可能と
なる。
【0028】実施例8.次に実施例8による低騒音変圧
器を図9に基づいて説明する。図に示すように、外側防
音板13の下端も折り曲げることにより、外側防音板1
3の剛性を向上することができる。
器を図9に基づいて説明する。図に示すように、外側防
音板13の下端も折り曲げることにより、外側防音板1
3の剛性を向上することができる。
【0029】実施例9.次に実施例9による低騒音変圧
器を図10に基づいて説明する。図に示すように、タン
ク補強部材11a,11bをチャンネル形に構成したも
ので、これによりタンクの強度を向上させることができ
ると共に、塗装をし易くすることができる。
器を図10に基づいて説明する。図に示すように、タン
ク補強部材11a,11bをチャンネル形に構成したも
ので、これによりタンクの強度を向上させることができ
ると共に、塗装をし易くすることができる。
【0030】実施例10.なお上記実施例において、吸
音材や多孔質構造体が取り付けられていないものについ
ては、騒音仕様に応じてこれらを付加することで防音効
果を高めることができる。
音材や多孔質構造体が取り付けられていないものについ
ては、騒音仕様に応じてこれらを付加することで防音効
果を高めることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る静止誘導機器においては、タンク直付け2重壁構造防
音板により、優れた遮音特性を有し、かつ、直付けのた
めタンクと防音板を一体にして移動できる低騒音機器が
得られる。またタンクに防音板を直付けしていることに
より、別置式防音板に比べ、据付面積を小さくできる効
果を有する。
る静止誘導機器においては、タンク直付け2重壁構造防
音板により、優れた遮音特性を有し、かつ、直付けのた
めタンクと防音板を一体にして移動できる低騒音機器が
得られる。またタンクに防音板を直付けしていることに
より、別置式防音板に比べ、据付面積を小さくできる効
果を有する。
【0032】又、この発明の請求項2に係る静止誘導機
器においては、外側防音板として2枚の鋼板の間に制振
材料を挟んで接合されたサンドイッチ鋼板を用いたの
で、外側防音板の振動を防ぎ、防音効果をさらに高める
ことができる。
器においては、外側防音板として2枚の鋼板の間に制振
材料を挟んで接合されたサンドイッチ鋼板を用いたの
で、外側防音板の振動を防ぎ、防音効果をさらに高める
ことができる。
【0033】更に、この発明の請求項3に係る静止誘導
機器においては、吸音材を用いることで、防音板内部の
音圧上昇を防ぐことにより、防音効果をさらに高めるこ
とができる。
機器においては、吸音材を用いることで、防音板内部の
音圧上昇を防ぐことにより、防音効果をさらに高めるこ
とができる。
【0034】この発明の請求項4に係る静止誘導機器に
おいては、多孔質構造体を用いることにより、防音板内
部の音圧上昇を防ぐとともに、多孔質構造体自身の遮音
特性により防音効果を高めることができる。
おいては、多孔質構造体を用いることにより、防音板内
部の音圧上昇を防ぐとともに、多孔質構造体自身の遮音
特性により防音効果を高めることができる。
【0035】更に、この発明の請求項5に係る静止誘導
機器においては、多孔質構造体を熱可塑性部材を介在さ
せて設置したので、静止誘導機器の温度が上昇すること
で熱可塑性部材により接着され、密着性が向上すること
により、多孔質構造体の取付構造の簡素化と取付工作性
を向上させることができ、又、防音効果を高めることが
できる。
機器においては、多孔質構造体を熱可塑性部材を介在さ
せて設置したので、静止誘導機器の温度が上昇すること
で熱可塑性部材により接着され、密着性が向上すること
により、多孔質構造体の取付構造の簡素化と取付工作性
を向上させることができ、又、防音効果を高めることが
できる。
【0036】この発明の請求項6に係る静止誘導機器に
おいては、タンク補強部材をチャンネル形に構成するこ
とにより、タンクの強度を向上させることができると共
に、塗装をし易くする。
おいては、タンク補強部材をチャンネル形に構成するこ
とにより、タンクの強度を向上させることができると共
に、塗装をし易くする。
【0037】この発明の請求項7に係る静止誘導機器に
おいては、外側防音板をタンク側板全体が覆われるよう
に取付けたので、防音効果を高めることができる。
おいては、外側防音板をタンク側板全体が覆われるよう
に取付けたので、防音効果を高めることができる。
【図1】 この発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施例2を示す部分断面図aとそ
のA部の拡大図bである。
のA部の拡大図bである。
【図3】 この発明の実施例3を示す部分断面図であ
る。
る。
【図4】 この発明の実施例4を示す部分断面図であ
る。
る。
【図5】 この発明の実施例5を示す部分断面図aとそ
のB部とC部の夫々の拡大図b,cである。
のB部とC部の夫々の拡大図b,cである。
【図6】 この発明の実施例6を示す部分断面図であ
る。
る。
【図7】 この発明の実施例6を示す部分断面図aとそ
のD部の拡大図bである。
のD部の拡大図bである。
【図8】 この発明の実施例7を示す部分断面図であ
る。
る。
【図9】 この発明の実施例8を示す部分断面図であ
る。
る。
【図10】 この発明の実施例9を示す部分断面図であ
る。
る。
【図11】 従来の低騒音変圧器を示す断面図である。
3 タンク、3a タンク側板、11a,11b タン
ク補強部材、12a,12b 防振部材、13 外側防
音板、13a 折曲部、14 裏板、15 支持部材、
16 鋼板、17 制振材料、18 吸音材、19 多
孔質構造体、20 熱可塑性部材。
ク補強部材、12a,12b 防振部材、13 外側防
音板、13a 折曲部、14 裏板、15 支持部材、
16 鋼板、17 制振材料、18 吸音材、19 多
孔質構造体、20 熱可塑性部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 伸治 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中 央研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 27/33
Claims (7)
- 【請求項1】 タンク内に静止誘導機器を設置したもの
において、上記タンクの側板にタンク補強部材を取付
け、当該タンク補強部材に防振部材を介して外側防音板
をタンク側部に取付けると共に、上記外側防音板の上端
部を直角に折り曲げ、当該折り曲げた部分を防振部材を
介して上記タンク補強部材の上部に乗せ、更に上記外側
防音板の内側に間隔をおいて裏板を取付けてなる2重壁
防音構造としたことを特徴とする静止誘導機器。 - 【請求項2】 外側防音板として2枚の鋼板の間に制振
材料を挟んで接合されたサンドイッチ鋼板を用いたこと
を特徴とする請求項1記載の静止誘導機器。 - 【請求項3】 外側防音板と裏板の間及び裏板とタンク
側板の間に吸音材を配置したことを特徴とする請求項1
記載の静止誘導機器。 - 【請求項4】 外側防音板と裏板の間及び裏板とタンク
側板の間に多孔質構造体を配置したことを特徴とする請
求項1記載の静止誘導機器。 - 【請求項5】 外側防音板と裏板の間及び裏板とタンク
側板の間に支持部材を介して多孔質構造体を配置すると
共に、上記支持部材と多孔質構造体の間に熱可塑性部材
を介在させたことを特徴とする請求項4記載の静止誘導
機器。 - 【請求項6】 タンク補強部材をチャンネル形に構成し
たことを特徴とする請求項1記載の静止誘導機器。 - 【請求項7】 タンク内に静止誘導機器を設置したもの
において、タンクの側板にタンク補強部材を取付け、当
該タンク補強部材に防振部材を介して外側防音板を上記
タンク側板全体が覆われるように配置すると共に、上記
タンク側板の上端の直角折曲部をタンク上壁の張出片に
防振部材を介して取付け、上記外側防音板の内側に間隔
をおいて裏板を取付けたことを特徴とする静止誘導機
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285987A JP2970998B2 (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 静止誘導機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285987A JP2970998B2 (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 静止誘導機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08124765A JPH08124765A (ja) | 1996-05-17 |
JP2970998B2 true JP2970998B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=17698553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6285987A Expired - Fee Related JP2970998B2 (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 静止誘導機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970998B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101474729B1 (ko) * | 2013-11-14 | 2014-12-19 | (주)엠디에스솔루션 | 이중함체 변압기 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011222694A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Nippon Soken Inc | リアクトル装置 |
JP5327148B2 (ja) * | 2010-06-21 | 2013-10-30 | 株式会社デンソー | リアクトル |
JP5957222B2 (ja) * | 2011-12-27 | 2016-07-27 | 株式会社東芝 | 静止誘導電器およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-10-25 JP JP6285987A patent/JP2970998B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101474729B1 (ko) * | 2013-11-14 | 2014-12-19 | (주)엠디에스솔루션 | 이중함체 변압기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08124765A (ja) | 1996-05-17 |
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