JPS62250284A

JPS62250284A - 洗濯耐久性消臭抗菌繊維構造物

Info

Publication number: JPS62250284A
Application number: JP61091370A
Authority: JP
Inventors: 衣笠　順三
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1986-04-22
Filing date: 1986-04-22
Publication date: 1987-10-31
Also published as: JPH0313355B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は洗濯耐久性のある消臭・抗菌両効果を兼備した
繊維構造物に関するものである。

（従来の技術）従来繊維の防臭加工、又は抗菌加工はそれぞれ単独では
数多く提案され実用にも供されている。

抗菌加工としては特開昭５９−２２３３７１等があるが
消臭効果はない。即ら、悪臭を発生する菌類の発生を防
止する抗菌繊維製品は数多く提案され１．抗菌効果に基
づく意味での防臭効果は認められるが、防菌処理の施さ
れていない繊維製品から又は外部環境からの悪臭の移り
臭までも防臭する効果は抗菌加工繊維製品には期待出来
ない。又防臭加工繊維製品では外部環境からの悪臭を防
１する効果は有るが悪臭を発生する微生物の増殖を防止
して悪臭の発生を防止する作用はなく、防臭効果に限界
がある。

悪臭を発生する微生物の繁殖を防止して、悪臭源を断ち
、更に周辺の外部環境よりの悪臭の移り臭を吸着消臭す
る同作用を兼備した洗濯耐久性のある繊維製品は未だ完
成していないのが現状である。

（問題を解決するための手段）本発明は、第１鉄塩と［−アスコルビン酸の重量比率が
５０　：　５０〜９０：１０の混合防臭物質を固形分と
して０．１〜１０車母％と抗菌物質を固形分として０．
０５〜４重量％（重量％はいずれも繊維構造物型ｄに対
する）とを合成樹脂と共に固着された繊Ｍ溝造物より成
る消臭抗菌繊維構造物を提供するものであり、本発明に
より従来法では未解決である洗濯耐久性のある防臭抗菌
効果を得ることが出来る。

本発明において使用される第１鉄塩としては、たとえば
硫酸第１鉄、塩化第１鉄、シュウ酸第１鉄、酢酸第１鉄
、酒石酸第１鉄、乳酸第１鉄が挙げられるが好ましい第
１鉄塩は硫酸第１鉄と上記の有機酸の第１鉄である。第
１鉄とＬ−アスコルビン酸は、５０：５０〜９０：１０
の重量比率での混合物の形で消臭物質として用いられる
。

本発明において用いられる抗菌物質自体は公知のものを
使用できる。好ましい例として、オルガノシリコン第４
級アンモニウム塩が挙げられる。たとえば、ポロン）ｌ
Ｆ５０　（商標：信越化学工業株式会社）として市販さ
れている３−（トリメトキシシリル）プロピルジメチル
オクタデシルアンモニウムクロライドを用いることがで
きる。あるいは、ジフェニルエーテル系化合物を用いる
こともできる。たとえば市販されているニツカノンＡＢ
（日華化学株式会社、固形分２０％）を用いて繊維に０
．２％付与して特に黄色ブドウ球菌を抑制できる。

消臭物質を繊維構造物自体の重量に対して固形分として
０．１〜ｉｏ＠ｉ％、好ましくは０．５〜６重量％及び
抗菌物質を固形分として０．０５〜４５〜４重量ましく
は０．２〜２．０重量％は、合成樹脂との混合処理液と
して繊維構造物に施与され、固着される。すなわち、上
記量の消臭物質及び抗菌物質を与えるべく設定された濃
度で消臭物質及び抗菌物質を含み、かつ合成樹脂（又は
その前駆体と触媒）を含む処理液、好ましくは水性処理
液を、浸漬、ディッピング、スプレーなどの適宜の方法
により繊維構造物に１与する。次に繊維構造物は、乾燥
及び必要に応じ熱処理される。

消臭物質及び抗菌物質と共に繊維構造物に施与され、固
着される合成樹脂は、好ましくはアミノプラスト樹脂、
ウレタン樹脂、アクリル樹脂である。例えばアミノプラ
スト系樹脂としてはトリメチロールメラミン、ヘキサメ
チロールメラミン、ジメヂロールジヒドロキシエチレン
尿素、ジメチロールエチレン尿素、ジメチロールジメト
オキシエチレン尿素、ジメチロールブチレン尿素、テト
ラメチロールアセヂレンジ尿素、ジメチロールプロピレ
ン尿素、ジメチロール５ヒドロキシプロピレン尿素、ジ
メチロールトリアゾン、ジメチロールウロン、テトラメ
チロールエチレンビストリアゾン等が挙げられる。

たとえば繊維構造物重量に対して固形分として０．２〜
５．０重１％がその触媒とともにパディング法によって
繊維構造物に付与され、１００〜１３０℃で乾燥後、１
５０℃で３分間の熱処理で固着される。

ウレタン系樹脂としてはポリウレタンエマルジョンが好
ましく使用されるが、該ポリウレタンエマルジョンはた
とえば公知のように溶剤系で製造し、これを適当な乳化
剤によってエマルジョン化し、溶剤を適宜回収したもの
である。

具体的な商品としては例えば大日本インキ株式会社製品
あボンデイック１６１０、ボンデイック１６７、Ｏ、ボ
ンデイック１６４０　（いずれも商標）、保土谷化学株
式会社製のアイゼラツクス３４０４ＯＮ（商標）、日華
化学株式会社製のエバファノールＭＳ−２、エバファノ
ールＳ−５、エバファノールに１１（いずれも商標）等
が挙げられる。たとえば繊維構造物重量に対して固形分
として０．２〜１５．０重量％をパディング法によって
、又はケロシンを加えて粘度２，０００〜１０，０００
センチポイズに調節してコーティング法によって繊維構
造物に付与し、ｉｏｏ’〜１３０℃で乾燥後、１５０℃
で３分間熱処理される。

アクリル系樹脂としてはメチルアクリレート、エチルア
クリレート、ｎ−プロピルアクリレート、イソプロピル
アクリレート、ｎ−ブチルアクリレート、イソブヂルア
クリレート、シクロへキシルアクリレート、ベンジルア
クリレート、２−エチルへキシルアクリレート、ラウリ
ルアクリレート、トリデシルアクリレート、ステアリル
アクリレート、メトキシエチルアクリレート、エトキシ
エチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、メ
トキシポリエチレングリコールアクリレート、２−ヒド
ロキシエチルアクリレート、２−ヒドロキシプロピルア
クリレ−１〜、２−ヒドロキシ−３−クロロプロピルア
クリレート、１，４−ブチレンブレコールモノアクリレ
ートの単独又は共重合体エマルジョン、又はこれ等の単
独重合体の混合エマルジョンを挙げることが出来、たと
えば繊維構造物重量に対し固形分として０．２〜３．０
重量％が通常の混合溶液のパディング法によって、又は
ケロシンを加えて粘度２，０００〜１０，０００センチ
ポイズに調節してコーティング法によって繊維構造物に
付与され、１００°〜１３０℃で乾燥後、１５０°Ｃ，
３分間の熱処理で固着される。

この外、繊維構造物の風合調整をかね必要に応じて、エ
ポキシ変性シリコンオイルエマルジョンたとえば大日本
インキ株式会社製品のディックシリコンソフナーＡ−９
００（商標）、アミノ変性シリコンオイルエマルジョン
たとえば大日本インキ株式会社製品のディックシリコー
ンソフナー２００（商標）をそれぞれ繊維構造物重量に
対して固形分として０．２〜０．８重量％付与すること
ができる。

必要に応じてギ酸ソーダ、アスコルビン酸ソーダ、酢酸
ソーダなどの弱酸の強アルカリ塩を緩衝剤として加えて
、処理液のｐＨを６．５〜７．５に調節してもよい。

（実施例）以下実施例で本発明の詳細な説明するが、実施例中の（
１）消臭効果については３５０ｍ密閉容器に試料（消臭
布２０ｃｍｘ２５ｃｍ）を１枚入れ、０．３％トリメチ
ルアミン１ｒＩＩＲ又は１．４％アンモニア０．５ｍを
加えて密閉し、１時間放置後ヘッドスペースガス１ｒＩ
ｒＲをとり、ガスクロ分析を行い、同様にして空試験（
消臭布を入れずに０．３％トリメチルアミン１ｍｌのみ
又は１．４％アンモニア０．５ｒＩＩＩｌのみ）を行い
、除去率を求めた。

（２）抗菌効果についてはシェーク・フラスコ法で測定
した菌の減少率の値で表示した。（３）洗濯量はＪＩＳ
Ｌ０２１７−１０３法で洗：Ｚ１０回後、上記の各試験
を行った。

実施例１通常公知の方法で構法、精練、漂白、シルケット、捺染
した綿１００％、４０番手の日付１３０ｇ／尻のサテン
地に消臭物質として硫酸第１銖５．０ｇ／、ｌｌ及びし
−アスコルビン酸３．１ｇ／４１　、抗菌物質として３
−（トリメトキシシリル）プロピルジメチルオクタデシ
ルアンモニウムクロライドを固形分として４０％含有す
る信越化学株式会社製のポロンＨＦ５０　（商標）　１
６．７ｇ／、１！　、ウレタンエマルジョン樹脂として
大日本インキ株式会社製のボンデイック１６１０　（商
標、固形分４０％含有）２０ｇ／、ｌｌ、大日本インキ
株式会社製のアミン変性シリコンオイルエマルジョン　
ディックシリコンソフナー２００（商標、固形分４０％
含有）　１０ｇ／Ｊ２、及び大日本インキ株式会社製の
エポキシ変性シリコンオイルエマルジョンディックシリ
コンソフナー＾−９００（商標、固形分４０％含有）　
１０（］＃１との混合水溶液を絞り率６０％でパディン
グした後、１００℃で乾燥し、１５０°Ｃで３分間熱処
理して、繊維構造物＠量に対して硫酸第１鉄０゜３重量
％、［−アスコルビン酸０．１８６重量墨量合計０．４
４重重量）、抗菌物質０．４重量％、ウレタン樹脂０．
４８重♀％、アミン変性シリコンオイル０゜２４重♀％
、エポキシ変性オイル０．２４重量％を付与ゼしめた防
臭、抗菌綿サテン織物を得た。

得られた生地の加工上りのトリメチルアミン及びアンモ
ニアの１時間後の臭気除去率及び抗菌効果と洗濯１０回
後の臭気除去率及び防菌効果を第１表に示した。

実施例２通常公知の方法で糊１友、精練、漂白、シルケット、染
色したポリエステル６５％、綿３５％、４０番手の目付
２５０ａ／ｒｄのギャバジンに消臭物質として乳酸第１
鉄７．Ｏａ＃！とＬ−アスコルビン酸４．０ｇ／、１！
　、抗菌物質として信越化学株式会社製のポロンＨＦ５
０　（固形分４０％含有）　２５（１＃！及びアクリル
酸エステルとして大日本インキ株式会社製のボンコート
Ｒ−３０２０（固形分４０％＞　２０（］／Ωを含有し
た、ケロシンで粘度を３０００センチポイズに増粘した
コーテイング液を作った後、ギャバジン生地重量に対し
て４０重墨量の付着量になる様にナイフコーターでコー
ティングを行い、１００℃で乾燥し、１５０’Ｃで３分
間熱処理を行って、ギ１ツバジン生地重量に対して消臭
物質として乳酸第１鉄０，２８重量％と［−アスコルビ
ン酸０．１６重Ｍ％（合計０．４４重重量）、抗菌物質
を０．４重量％、アクリル酸エステルを０．３２％単四
％付与せしめた消臭・防菌ギャバジン織物を１７だ。　
１ｑられた生地の加工上りのトリメチルアミン及びアン
モニアの１時間後の臭気除去率及び防菌効果は第１表に
示した。

実施例３通常公知の方法で構法、精練、漂白、染色したレーヨン
１００％、３０番手の日付ｔ９５ｇ／ｍの平織物に消臭
物質として酢酸第１鉄８　（］／、１！とＬ−アスコル
ビン酸２（Ｊ／、１！、抗菌物質として信越化学株式会
社製のポロン）ｆＦ５０　２５（］／、１！　、グリオ
キザール樹脂として大日本インキ株式会社製のベッカミ
ンＬＫＳ　（固形分４０％含有）　２０（］／４１及び
キャタリスｔ−Ｇ　１０ａ／１を含有する混合溶液を絞
り率６０％でパディングし、１００℃で乾燥し、１５０
’Ｃで３分間熱処理を行い、レーヨン平織物生地重量に
対して、消臭物質として酢酸第１鉄０．４８重墨量とＬ
−アスコルビン酸０．１２重量％（合計０．６０重墨量
）、抗菌物質を０．６重１％、グリオキザール樹脂を０
．４８重帛％付与せしめた消臭抗菌レーヨン平織物を１
７だ。

１りられた生地の加工上りのトリメチルアミン及びアン
モニアの１時間後の臭気除去率及び防菌効果と洗濯１０
回後の臭気除去率及び抗菌効果を第１表に示した。

比較例１実施例１で使用したものと同一の捺染した綿１００％４
０番手の目付１３０（１／ｍのサテン地に消臭物質とし
て硫酸第１銖５．０ｇ＃とＬ−アスコルビン酸３．１ｃ
＋＃と抗菌物質として信越化学製のポロン）ｌＦ５０　
（、固形分４０％含有）　１６．７ｇ＃の混合水溶液を
絞り率６０％でパディングした後、１００℃で乾燥し、
１５０℃で３分間熱処理して、綿サテン生地ｍｍに対し
て消臭物質として硫酸第１銖０．３重１％とし一アスコ
ルビン酸０．１８６重量％（合計０．４８６重量重重と
抗菌物質０．４Φ母％を付与せしめた消臭・防菌ナテン
織物を得た。

得られた生地の加工上りのトリメチルアミン及びアンモ
ニアの１時間後の臭気除去率及び防菌効果と洗濯１０回
後の臭気除去率及び抗菌効果は第１表に示した。

比較例２実施例１で使用したものと同一の捺染した綿１００％４
０番手の目付１３ｈ／ｍのサテン地に消臭防菌物質とし
て硫酸第１鉄５．０ｇ／、１！とし一アスコルビン酸３
．１（］／ρの混合水溶液を絞り率６０％でパディング
した後、１００’Ｃで乾燥し、１５０’Ｃで３分間熱処
理して、綿ナデン生地重量に対して硫酸第１鉄０．３重
量％とし−アスコルビン酸０．１８６重量墨量を付与し
たダイセル化学パンフレットに準拠した消臭、防菌サテ
ン織物を得た。

ｊｑられた生地の加工上りのトリメチルアミン及びアン
モニアの１時間１多の臭気除去率及び防菌効果と洗；Ｉ
ｉｏ回後の臭気除去率及び防菌効果は第１表に示した。

（発明の効果）臭気除去率の数値の高い程防臭効果は良く、又菌減少率
の高いほど抗菌効果は良い。

第１表からもわかる通り、本発明品は洗濯１０回後にも
消臭効果、抗菌効果の両効果ともに優れた耐久性を示し
ている。

硫酸第１鉄と［−アスコルビン酸を従来のように用いた
場合、消臭防菌効果の耐洗濯性は全くない。

従来の消臭又は抗菌の単独の効果の場合に比へ、本発明
では耐久性のある抗菌物質で悪臭の発生を防止し、更に
外部環境からの悪臭汚染から繊維構造物を防御する両件
用を有し、しかもそれぞれの効果に洗濯耐久性があるこ
とは繊維業界が要望している重要な特性である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）第１鉄塩とＬ−アスコルビン酸の重量比率が５０
：５０〜９０：１０の混合防臭物質を固形分として０．
１〜１０重量％と抗菌物質を固形分として０．０５〜４
重量％（重量％はいずれも繊維構造物重量に対する）と
を合成樹脂と共に固着された繊維構造物より成る消臭抗
菌繊維構造物。
（２）第１鉄塩が硫酸第１鉄、塩化第１鉄、シユウ酸第
１鉄、酢酸第１鉄、酒石酸第１鉄又は乳酸第１鉄である
特許請求の範囲第１項記載の消臭抗菌繊維構造物。
（３）抗菌物質がオルガノシリコン第４級アンモニウム
塩又はジフェニルエーテル系化合物である特許請求の範
囲第１項〜第２項のいずれか一つに記載の消臭抗菌繊維
構造物。
（４）合成樹脂がアミノプラスト樹脂、アクリル系樹脂
、又はウレタン系樹脂である特許請求の範囲第１項〜第
３項のいずれか一つに記載の繊維構造物。
（５）繊維構造物が天然繊維、合成繊維、又は再生繊維
を含む編物、織物又は不織布である特許請求の範囲第１
項〜第４項のいずれか一つに記載の繊維構造物。