JPS62250081A - 記録液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、インクジェット用記録液に関し、さらに詳し
くは、セラミックス、金属、プラスチックスなどにマー
キングを施すために有用な耐熱性に優れた記録液に関す
る。

（従来の技術） セラミックス、ガラス、金属、プラスチックスなどへの
マーキング法としては種々知られているが２曲面印刷が
可能で、非接触であり、多岐にわたる出力情報に応じた
マーキング法としてインクジェット記録法が考えられる
。

このインクジェット用記録液としては、特開昭５２−９
５０６号公報など数多くの公知文献があるが。

これらは常温ないし２００℃程度までの耐熱性の考慮し
かなされておらず、バインダー成分も有機物であるため
に５００℃以上の高温に耐えるものではない。

（本発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記の問題点を解決し、耐熱性に優れ。

長時間の安定した記録を行うことを可能としたインクジ
ェット用記録液を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、オルガノシルセスキオキサンオリゴマーをバ
インダー成分とすることを特徴とする特ンクジェット記
録液を提供するものである。

本発明において、オルガノシルセスキオキサンオリゴマ
ーとは、ラダー（梯子）型シリコーン系オリゴマーであ
り、以下のような構造式〔１〕で示される。

ここで式（１〕中Ｘ＋、ｘＺ、Ｘ３．Ｘ４＋Ｘ５および
Ｘ６はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、フェニル基
をｎは２〜２０の整数を示す。

このオリゴマーは１種々の有機溶剤への溶解性が良好で
あり、常温で溶剤を揮発させるだけでも乾燥定着ができ
、また、セラミックスなどへの接着性および耐炎性、耐
熱性にも優れた硬化皮膜を形成する。このオリゴマーは
記録液中５〜５０重量％の範囲で使用することが好まし
い。５重量％以下ではバインダーとして効果が不十分で
あり。

５０重量％以上では記録液の粘度が高くなり、液滴の形
成が十分でなく実用的でない。

本発明の記録液には、マーキングを視認するための着色
剤を添加することが好ましく、この着色剤としては耐熱
性、耐炎性に優れるもの３例えば無機顔料、有色の無機
塩を例示することができるが、ノズル詰まりを考慮すれ
ば、後者の方が望ましい。

このような無機塩としては、鉄、コバルト、ニッケル、
マンガン、クロム、銅などの塩化物、硝酸塩、硫酸塩、
有機酸塩などがあり、より具体的には、塩化鉄、硝酸ニ
ッケル、オクテン酸鉄、塩化コバルト、クロム酸カリウ
ム１過マンガン酸カリウムなどがある。これらの金属化
合物は常温において無色であっても加熱によって発色す
るものであれば良く、これらは乾燥後には不溶性となる
ものが好ましい。これらの着色剤は記録液中の０゜５〜
１５重量％の範囲で使用される。

溶媒としてはオルガノシルセスキオキサンオリゴマーを
溶解する有機溶剤であり１例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパツール、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン
などのアルコール類。

エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテルなどのセロソルブ類、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテルなどのカルピトール
類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族系炭化水素系溶剤、メチ
ルアセテートセロソルブアセテートなどのエステル類な
どの１種もしくは２種以上の混合溶剤として使用するこ
とができる。また、必要に応じて前述の金属塩を溶解す
る目的で少量の水を併用することができる。

本発明の記録液は、オルガノシルセスキオキサンオリゴ
マー、着色剤および有機溶剤を主成分とするものである
が、記録液の物性および被記録体への適性などをさらに
良好とするため、必要に応じて他の添加剤を加えること
ができる。

このような添加剤としては、粘度調整剤１表面張力調整
剤、ＰＨ調整剤、電気伝導度調整剤、防錆剤１分散剤、
硬化剤などを例示することができる。

粘度調整剤としては、ポリビニルピロリドン。

メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシブチルセルロースなどを例示することができる
。

また、粘度調整および被記録体への常温での定着剤とし
てオルガノシルセスキオキサンオリゴマーと相溶性のあ
る樹脂を少量併用することができ。

このよう樹脂としては、アクリル樹脂、アクリルアミド
樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリエステル樹脂、塩酢ビ樹脂、ニトロセ
ルロース、ロジン系樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹
脂、シリコン樹脂などがある。

また、記録液の表面張力を調整して良好な液滴形成およ
び被記録体上での良好なドツトの形成のために各種の界
面活性剤を添加することができる。

このような界面活性剤としては、ポリエチレングリコー
ルのアルキルフェノールエーテル系、モジくはソルビタ
ンエステル系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、パ
ーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキ
ルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンパーフルオロ
アルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルスルフ
ォン酸塩。

パーフルオロアルキルスルフオン酸アミド、パーフルオ
ロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルエチレンオ
キサイド、ポリオキシアルキレンパーフルオロアルキル
エーテルなどのフッ素系界面活性剤などを例示すること
ができ、これらは通常０．０１部数％の範囲で目的を達
成することができる。

また９本発明に係る記録液を荷電量制御方式など記録液
に中に電導性が必要なタイプの記録液には電導度調整剤
を添加することがある。このような電導度調整剤として
は、溶剤に可溶な各種の塩が用いられ９例示するとチオ
シアン酸カリウム。

チオシアン酸アンモニウム、硝酸カリウム、塩酸ジメチ
ルアミンなどがあり２通常０．２〜３重量％の範囲で用
いられる。

硬化剤としては、フェニルホスフォン、クエン酸、ギ酸
、水酸化テトラメチルアンモニウムの他種々のアミン、
塩基などを必要に応じて添加することができる。

本発明に係る記録液は９以上のように構成され各種イン
クジェットプリンターに対して適性を調整することによ
り、荷電制御方式、インクオンディマント方式、あるい
はサーマルヘッドによって記録液を吐出させる方式など
、いずれの方式にも使用することができるが、粘度は０
．８〜１５ｃｐＳ７２５℃９表面張力は２０〜６５ダイ
ン／ｃｍ。

電気伝導度は３Ｘ１０２μｍＪ／ｃ＋ｎ以上の範囲の物
性が好ましい。

以下本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。例中
部は重量部を示す。

実施例１ オルガノシルセスキオキサンオリゴマー２０部（グラス
レジンＧＲ−１００，住友電工■製商品名、ＣＨＩとＣ
ｈＨ＆との比が約４：２）をエタノール８０部に溶解さ
せ、これに塩化コバルト８部を溶解させた後、これをポ
アサイズ１μφのメンブランフィルタ−にてろ過して記
録液を製造した。

この記録液は、粘度３．５　ｃ　ｐ　ｓ　／　２５℃２
表面張力は２４．５ダイン／（２）、電気伝導度は１．
１０Ｍ１０３μＵ／■であり、荷電制御型インクジェッ
トプリンターにて磁性坩堝の表面に印字した。

印字した坩堝を６００℃および８００℃の電気炉にてそ
れぞれ３時間加熱したところ、いずれも黒色のマーキン
グがなされており、その強度も十分実用に耐えるもので
あった。

また、この記録液はインクオンデマンド方式のプリンタ
ーにても同様のマーキングができた。

実施例２ 実施例１と同じオルガノシルセスキオキサンオリゴマー
２０部、メチルエチルケトン８０部およびナフテン酸鉄
８部を混合・溶解し、これをポアサイズ１μφのメンブ
ランフィルタ−にてろ過して記録液を製造した。

この記録液は、粘度１．５　ｃ　ｐ　ｓ　／２５℃２表
面張力は２４．６ダイン／　ｃｍ　、電気伝導度は１．
０９Ｘ１０４　μυンＣＩ！ｌであった。この記録液を
用いてインクオンディマント方式のプリンターにより実
施例１と同様の試験を行ったところ、褐色のマーキング
がなされ１強固に固着していた。

実施例３ 実施例１と同じオルガノシルセスキオキサンオリボマー
２０部、エタノール８０部および硝酸ニッケル８部を混
合溶解し、これをポアサイズ１μφのメンブランフィル
タ−にてろ過して記録液を製造した。

この記録液は、粘度３．３　ｃ　ｐ　ｓ　／　２５℃９
表面張力は２４．５ダイン／　ａｍ　、電気伝導度は１
．６８Ｘ１０３μＵ／ｃＩ１１であった。

また、硝酸ニッケルに代えて塩化第二鉄を用いた記録液
は、粘度３．２ｃｐｓ／２５℃９表面張力は２４．８ダ
イン／ｅ１ｍ、電気伝導度は１．５３Ｘ１０３μリンロ
であった。

上記の記録液のそれぞれにフッ素系界面活性剤（ＥＦ−
８０１，三菱金属■製商品名）０．０５部を添加すると
表面張力はそれぞれ２０．８ダイン／ｃＩ＋および２０
．６ダイン／（２）に低下した。

この活性剤を添加した記録液を用いて実施例１と同様の
テストを行ったところいずれも良好な結果を得た。

実施例４ 実施例１と同じオルガノシルセスキ　　８．３部オキサ
ンオリゴマー メチルセロソルブ　　　　　　　　　１６．５イソプロ
ピルアルコール　　　　　　５３．７メタノール　　　
　　　　　　　　　１２．４エタノール　　　　　　　
　　　　　　４．１塩化コバルト　　　　　　　　　　
　　４．１チオシアン酸ナトリウム　　　　　　　０．
９上記原料を攪拌・溶解した後これを混合・溶解し、こ
れをポアサイズｌμφのメンブランフィルタ−にてろ過
して記録液を製造した。

この記録液は、粘度２．４ｃｐｓ／２５℃９表面張力は
２３．０ダイン／（２）、電気伝導度は６．３　Ｘ　１
０２μ’Ｕ／ｃｓであった。

この記録液を用いて実施例１と同じプリンターにより６
００℃および８００℃の電気炉にて３時間加熱したとこ
ろマーキングが坩堝に強固に接着していた。

また、上記記録液は常温での視認性が充分でないため記
録液に油溶性染料（オイルブラックＨＢＢ、オリエント
化学■製）を添加するとこの点が改善される。

実施例５ 実施例４において、グラスレジン１００に代えて表１に
示す各種グラスレジンを用い、同様の試験をした結果接
着性、耐熱性においていずれも実用に耐えるものであっ
た。

表１ 実施例９ 実施例１と同じオルガノシルセスキ　１０．０部オキサ
ンオリゴマー オイルブラックＨＢ　Ｂ　　　　　　　　　Ｑ、　５塩
化コバルト　　　　　　　　　　　　５．０シクロヘキ
サノン０　　　　　　　　　４４．０エタノール　　　
　　　　　　　　　４０．０チオシナン酸カリウム　　
　　　　　　　０．５上記原料を攪拌・溶解した後これ
を混合・溶解し、これをポアサイズ１μφのメンブラン
フィルタ−にてろ過して記録液を製造した。

この記録液は、粘度２．３ｃｐｓ／２５℃９表面張力は
２８．０ダイン／■、電気伝導度は６．０Ｘ１０３μＵ
／ａｍであった。

この記録液を用いて実施例１と同じプリンターにより６
００℃および８００℃の電気炉にて６時間加熱したとこ
ろマーキングが坩堝に強固に接着していた。

（発明の効果） 本発明に係る記録液は、常温でも十分乾燥し。

その後５００℃程度の高温にさらされても被記録体表面
に強固に固着し、マーキングが消えることはない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、オルガノシルセスキオキサンオリゴマーをバインダ
   ー成分とすることを特徴とするインクジェット記録液。 ２、オルガノシルセスキオキサンオリゴマー、有機溶剤
   および着色剤を含有する特許請求の範囲第１項記載の記
   録液。 ３、粘度が１〜２５ｃｐｓ／２５℃の範囲にあることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項もしくは第２項記載の
   記録液。 ４、有機溶剤に可溶の無機着色剤を含むことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項もしくは第２項記載の記録液。